JP3327750B2 - 電動モータ付き自転車およびそのモータ制御方法 - Google Patents

電動モータ付き自転車およびそのモータ制御方法

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JP3327750B2
JP3327750B2 JP26895895A JP26895895A JP3327750B2 JP 3327750 B2 JP3327750 B2 JP 3327750B2 JP 26895895 A JP26895895 A JP 26895895A JP 26895895 A JP26895895 A JP 26895895A JP 3327750 B2 JP3327750 B2 JP 3327750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力による駆動系
と電動モータによる駆動系とを並列に設け、電動モータ
による駆動力を人力による駆動力(以下踏力という)の
変化に対応して制御するようにした電動モータ付き自転
車とそのモータ制御方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】踏力を検出し、この駆動力の大小に対応
して電動モータの駆動力を制御するものが公知である
(実開昭56−76590、特開平2−74491
号)。すなわち人力が大きくなると電動モータの駆動力
も増やして人力の負荷を減らすものである。ここにモー
タの駆動系には一方向クラッチが介在され、モータの無
通電時あるいは人力走行による車速がモータの回転速度
より速い時にモータが回されるのを防止している。
【0003】人力の駆動力(踏力)はクランクペダルか
ら入力され車輪上に設けたフリーホイールクラッチすな
わちフリーホイール一方向クラッチを介して後輪に伝え
られるため、クランク軸の半回転の周期を持って変化す
る。クランクペダルが上死点または下死点に来る時には
踏力がほぼ零になるからである。
【0004】図7はこの人力による駆動力すなわち踏力
Lの時間tに対する変化を示す。この踏力FLの変化周
期はクランクペダルの半回転に対応する。既提案のもの
はこのように周期的変化をする踏力FLを検出してモー
タの駆動力を増減させるものであった。
【0005】
【従来の技術の問題点】しかしこの場合には、モータは
この踏力FLがほぼ零になる度にその速度がほぼ零にな
るようにすなわちその駆動力FMもほぼ零になるように
制御され、その後踏力FLが正になるのに伴ってモータ
電圧VMを増加させモータを加速してモータ駆動力FM
正になるようにしている。このようにモータの駆動力F
Mはほぼ零の状態と所望の駆動力との間で周期的に変動
することになる。
【0006】この時モータは速度がほぼ零の状態から車
速に対応した回転速度N0に到達するまでの間は、一方
向クラッチが切れていてモータの駆動力FMは走行に寄
与しない。従ってこの間のモータの加速に要する時間
(図7のa)だけモータの駆動力FMが踏力FLに対応し
て遅れることになる。
【0007】またモータは速度零から車速に対応する速
度(図7のN0)までの加速を繰り返し、この間は走行
駆動力の増加には全く寄与できないから、この間のモー
タの加速に要するエネルギーが無駄に消費されることに
なる。
【0008】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、モータによる駆動力FMを踏力FLに遅れる
ことなく良好に追従させることにより運転感を向上さ
せ、またエネルギーの有効利用により効率の向上が可能
な電動モータ付き自転車のモータ制御方法を提供するこ
とを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接使用
する電動モータ付き自転車を提供することを第2の目的
とする。
【0009】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、車輪を
の車輪上に設けたフリーホイール一方向クラッチを介し
て駆動する人力駆動系と車輪を電動モータにより駆動す
る電気駆動系とを並列に設け、人力による踏力の変化に
対応して前記電気駆動系の出力を制御する電動モータ付
き自転車のモータ制御方法において、前記電気駆動系に
一方向クラッチを介在させ、前記踏力の増減に対応して
モータの駆動力を増減する一方、前記人力駆動系のフリ
ーホイール一方向クラッチより上流側の前記人力駆動系
回転速度から車速を検出し、この車速が略零でなくか
つ前記踏力が略零の時にはモータをほぼその時の車速
対応する無負荷回転速度で駆動し、前記車速が略零の時
にはモータの駆動を停止することを特徴とする電動モー
タ付き自転車のモータ制御方法により達成される。
【0010】第2の目的は、車輪をこの車輪上に設けた
フリーホイール一方向クラッチを介して駆動する人力駆
動系と車輪を電動モータにより駆動する電気駆動系とを
並列に設け、人力による踏力の変化に対応して前記電気
駆動系の出力を制御する電動モータ付き自転車におい
て、前記電気駆動系に介在された一方向クラッチと、踏
力を検出する踏力検出手段と、前記人力駆動系のフリー
ホイール一方向クラッチより上流側の前記人力駆動系の
回転速度から車速を検出する車速検出手段と、前記踏力
の増減に対応してモータによる駆動力を増減する一方前
記車速が略零でなくかつ前記踏力が略零の時には前記モ
ータをほぼその時の車速に対応する無負荷回転速度で駆
動させ前記車速が略零の時には前記モータの駆動を停止
させるコントローラとを備えることを特徴とする電動モ
ータ付き自転車、により達成される。
【0011】コントローラは、この車速に対応するモー
タ回転速度となる無負荷モータ電圧(VM0)を求め、こ
の電圧(VM0)以上にモータ電圧を保ちつつ踏力に対し
てモータの駆動力を制御すると共に、この車速が略零と
なる時にはモータの駆動を停止させるように構成するこ
とができる。
【0012】
【原理】直流モータにおいては、モータの印加電圧(V
M)、モータ電流(I)、回転速度(N)の間に次式が
成立する。 VM=I・R+k・N ここにRはアマチュア等価抵抗、kは比例定数であり、
k・Nは電機子逆起電圧を示すものである。
【0013】またモータトルク(TM)は、形式による
が一般にモータ電流(I)にほぼ比例する。従ってCを
定数として次式が得られる。 TM=C・I 従って(R/C)=jとおいて、次式が得られる。 VM=j・TM+k・N…(1) この(1)式において、右辺の第1項(j・TM)はト
ルクに関する項であり、第2項(k・N)は回転速度に
関する項である。
【0014】従来の装置においては踏力FL が0になっ
た時にはモータの駆動力FMを0にしてモータ回転速度
Nを0にしようとする。すなわち(1)式においてTM
=0、N=0にする。従ってモータ印加電圧VMも0と
なるように制御していた。
【0015】これに対し本発明では、車速が略零でない
時には踏力FLが0になる時にもモータ回転速度Nは車
速に対応する無負荷回転速度N0に維持するようにし
た。すなわちこの無負荷時にモータトルクTM=0で回
転速度N=N0となるようにした。この無負荷回転速度
0はこの時の車速を発生させるために必要なモータ回
転速度であって、電気駆動系の一方向クラッチが接続開
始または切れ始める回転速度にほぼ一致する。従って
(1)式から VM=j・0+k・N0=k・N0
【0016】この電圧VM を無負荷モータ電圧VM0
し、モータ電圧VMがVM0以下になる時にはモータ電圧
MをこのVM0に維持することにより、踏力FLが小さく
なった時にもモータ回転速度Nは無負荷回転速度N0
保たれる。従って踏力FLが増大しVM≧VM0になった時
にはモータはN0から駆動力FMを発生すればよいから、
モータの加速に要する時間遅れが無くなり、その間の加
速に消費されるエネルギー(Ea)も不要になる。
【0017】なおモータを回転速度N0に維持する無負
荷モータ電圧VM0の期間では、電流Iは極めて小さくな
るからその消費エネルギーE0は加速に要するエネルギ
ーEaよりも格段に小さい。すなわちE0≪Eaであるか
ら、効率が向上する。
【0018】また車速Sは人力駆動系のフリーホイール
一方向クラッチより上流側の回転部分(クランクギヤな
ど)で検出するから、走行中にクランクペダルの回転を
停止すれば検出した車速も次第に零になる。本発明では
この時にはモータの駆動が停止される。すなわちモータ
の電圧も電流も切れることになり、電池の消費エネルギ
ーは一層少くなり、効率がさらに向上する。
【0019】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様の側面図、図2
はその動力系統図、図3はその動力系の展開図、図4は
踏力の検出部を示す側面図、図5はそのV−V線断面
図、図6はモータ出力特性図である。
【0020】図1において、符号10はメインフレーム
であり、ヘッドパイプ12から斜下後方へのびて後輪1
4の車軸に至る。このメインフレーム10にほぼ直交す
るようにシートチューブ16が固着され、このシートチ
ューブ16の上端にはサドル18を支持するシートポス
ト20が固定されている。
【0021】シートチューブ16の下部には下に開いた
筒部16aが形成され、この中に直流電動モータ22が
収容される。シートチューブ16の下端には動力ユニッ
ト24が固定されている。この動力ユニット24はボト
ムブラケットケース(以下BBケースという)26と、
このBBケース26から後方へのびるリヤステー28と
を備え、このリヤステー28の後端には後輪14が固定
されている。なお右側のリヤステー28(図3)には駆
動軸30が挿通される。
【0022】次に動力ユニット24を説明する。図1、
3においてBBケース26にはクランク軸32が貫挿さ
れ、その両端にクランク34が固定されている。クラン
ク34にはクランクペダル36、36が取付けられてい
る。
【0023】後輪14の車軸38の左端は、左のリヤス
テー28に固着したエンドプレート28aに固定され、
この車軸38の右端は右のリヤステー28に固定された
傘歯車ケース40に固定されている。車軸38にはハブ
42が回転自在に保持され、このハブ42には駆動軸3
0の回転が傘歯車機構44およびフリーホイール一方向
クラッチ43を介して伝えられる。
【0024】前記電動モータ22はBBケース26に上
から図3に示すように嵌合されて固定され、そのモータ
軸22aはクランク軸32に直交しかつ車体幅方向中央
付近に位置する。BBケース26は、シートチューブ1
6の筒部16a内にこのモータ22を下から挿入するよ
うにして筒部16aに嵌合され、4本のボルト46(図
3参照)によって結合される。
【0025】このモータ22の回転は図3に示すよう
に、一方向クラッチ48、遊星歯車式減速機50、小傘
歯車52、大傘歯車54を介して、クランク軸32に回
転自在に保持された筒型の合力軸56に伝えられる。こ
の合力軸56の回転はさらに傘歯車機構58によって前
記駆動軸30に伝えられる。
【0026】後輪14からモータ22へ向う回転はハブ
42に内装したフリーホイール一方向クラッチ43によ
り遮断される。なお前記遊星歯車式減速機50は公知の
ものであり、モータ22により回転されるサンギヤとB
Bケース26に固定されたリングギヤとの間にあってこ
れらに噛合する遊星ギヤの公転を小傘歯車52に伝える
ものである。
【0027】一方ペダル36から人力により入力される
回転は、クランク軸32、一方向クラッチ60、遊星歯
車式増速機62を介して大傘歯車54に伝えられる。こ
のためクランク軸32から入力された回転はこの大傘歯
車54から合力軸56、傘歯車機構58を介して駆動軸
30に伝えられる。このクランク軸32の回転はモータ
22の停止中にはクラッチ48の作用によりモータ22
に伝わらない。またクランク軸32の停止中あるいは逆
転中には一方向クラッチ60の作用によりモータ22の
回転はクランク軸32に伝わらない。ここに駆動軸30
はモータ軸22aを含む車体前後方向の平面Aの右側に
位置する(図3参照)。
【0028】遊星歯車式増速機62は図3、5に示すよ
うに、大傘歯車54に固定されたリングギヤ62aと、
踏力検出レバー64に固定されたサンギヤ62bとこれ
らの間に介在する遊星ギヤ62cとを備える。クランク
軸32はこの遊星ギヤ62cを一方向クラッチ60を介
して公転させる。
【0029】なお踏力検出レバー64は、ペダル36に
よる人力駆動時の駆動力をサンギヤ62bに加わる反力
により検出する踏力検出手段65の一部を構成するもの
である。この踏力検出手段65は前記平面Aの左側に位
置する。
【0030】すなわちこの踏力検出手段65のレバー6
4は、図4、5に示すように2つの突起64a、64b
を持ち、一方の突起64aはストッパ66に当接して図
4で時計方向への回転、換言すればペダル36の踏力が
加わる方向と逆方向の回転を規制する。突起64bには
他の第2のレバー68が当接し、レバー64の反時計方
向の回転によってこの第2のレバー68が時計方向に回
転する。
【0031】この第2のレバー68には復帰ばね70に
より復帰習性が付与され、これによりレバー64は図4
で時計方向への復帰習性が付与される。そしてこの第2
のレバー68の回転量は踏力センサとしてのポテンショ
メータ72に伝えられる。この結果ペダル36の踏力に
比例してレバー64が図4で反時計方向に回動し、第2
のレバー68が時計方向に回動するから、この踏力がポ
テンショメータ72の回転量から求められる。
【0032】図1で80は鉛電池などの充電可能な電
池、82はコントローラであり、これらは前記メインフ
レーム10のヘッドパイプ12とシートチューブ16と
の間に収容されている。図3において84は大傘歯車に
対向して設けた車速検出手段であり、この大傘歯車56
の回転を電磁的にあるいは光学的に検出する公知の構造
のものが使用できる。
【0033】ポテンショメータ72で検出した踏力FL
および車速検出手段84で検出した車速Sはコントロー
ラ82に入力され、このコントローラ82はこの踏力F
Lと車速Sに基づいてモータ電流を制御しモータトルク
Mを発生させる。
【0034】すなわちコントローラ82では車速Sを発
生させるために必要なモータ回転速度すなわち無負荷回
転速度N0を求め、この速度N0に対応する無負荷モータ
電圧VM0(=KN0)を求める一方、踏力FL に対応す
るモータトルクTMを求める。この演算に用いるデータ
はメモリ82a(図2)に予め記憶しておくのは勿論で
ある。
【0035】さらに前記の(1)式に基づいてモータ印
加電圧VMを求める。この(1)式においてj>0、TM
≧0だから、VM≧VM0である。すなわちモータ電圧VM
がVM0以下にはならないようにする。そして検出した車
速Sが0になる時、すなわち人力駆動系の駆動を止めた
時にはモータの電圧および電流を切ってその駆動を停止
する。
【0036】次にこの時の動作を図6を用いて説明す
る。(1)式の特性は実線で示すように右下がりの傾き
−(k/j)の直線である。今ある踏力FLにより決ま
るモータのトルクTMを出力させるためのモータ電圧VM
をその時のモータ回転速度N0を用いて(1)式から求
めると、その時の動作点は図6にAで示す点となる。
【0037】ここで踏力FL が減少する場合を考える。
実際の走行中における車速Sは慣性により変化しないと
考えられ、クランク軸32は一方向クラッチ60および
フリーホイール一方向クラッチ43が切れない速度で回
転し、車速検出手段84はその時の実際の車速を検出し
ているものとする。
【0038】この時には車速検出手段84は実際の車速
Sを検出しているから、コントローラ82はモータ回転
速度はN0のままにしてVMだけを減少してゆく。すなわ
ちこの時の動作点Aは速度がN0の直線AB上を下降す
る。そして踏力FLがほぼ0になるとVM=VM0=kN0
となって、コントローラ82はモータ電圧VMをVM0
保つ。従ってモータの動作点はB点に保たれ無負荷運転
される。
【0039】踏力FLが再び増加してVM>VM0になる
と、動作点もB点からA点に向って移動する。この時モ
ータはすでに速度N0で回転しているから、従来のよう
なモータの加速により一方向クラッチ48が接続するま
での時間遅れが発生せず、前記図7で説明した遅れaが
ほとんど無くなる。
【0040】また本発明では車速検出手段84を大傘歯
車54に対向させて設けている。すなわち人力駆動系の
クランク軸32とフリーホイール一方向クラッチ43と
の間に設けている。このため降坂時や慣性走行時などに
クランク軸32の回転を停止すれば、大傘歯車54は次
第に減速してこの車速検出手段84が出力する速度N0
は0となる。従ってこの時には車両は現実には走行中で
あるにもかかわらず無負荷モータ電圧VM0も0としてモ
ータ22の駆動を停止することになり、エネルギー消費
を一層減らすことができる。
【0041】なお本発明は演算に用いるFM、VM
M、N、N0やデータ等は、本発明の効果を得られる範
囲で増減したり変化させてもよく、本発明はこの場合を
包含する。例えば無負荷モータ電圧VM0は、(1)式で
求めたkN0より多少高くても低くてもよい。また車速
検出手段84は人力駆動系のフリーホイール一方向クラ
ッチ43の上流側に設ければよく、実際の車速を検出し
ないようにすればよい。
【0042】以上の実施態様は駆動軸30を用いたシャ
フトドライブ機構からなる伝動系により後輪14を駆動
するが、本発明は合力軸56にスプロケットを固定して
チェーンドライブ機構からなる伝動系により後輪14を
駆動するものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、人力駆
動系のフリーホイール一方向クラッチより上流側の回転
速度から車速を検出し、この検出した車速が略零でなく
かつ踏力(FL)が略零になる時にモータをほぼその時
の車速に対応する無負荷回転速度で駆動するものである
から、踏力(FL)が周期的に減少してもモータは無負
荷で回転し続けることになる。
【0044】このためモータはほぼその時の車速に対応
する無負荷回転速度で駆動され続け、モータの加減速が
ほとんどなくなり、モータの駆動力(FM)の踏力
(FL)に対する遅れを小さくすることができ、運転感
が向上する。またモータの加減速がほとんどなくなるか
らエネルギーの消費が少なくなり、効率が向上する。さ
らに人力駆動系の駆動を止めて慣性走行あるいは降坂走
行に入れば、検出した車速が略零となる。この時にはモ
ータの駆動も停止するからエネルギーの消費も一層少な
くなり、効率が一層向上する。
【0045】請求項2の発明によればこの方法の実施に
直接使用する電動モータ付き自転車が得られる。
【0046】さらにコントローラは、検出した車速が略
零でない時には、実際の車速に対応するモータ回転速度
となる無負荷モータ電圧(VM0)を求め、モータ電圧
(VM)を常にこの無負荷モータ電圧(VM0)より大と
なるように保ちつつ、検出した車速が略零の時にモータ
の駆動を停止するようにモータを制御することができる
(請求項3)。この場合には、踏力が略零になったり、
逆に略零から増加する時にモータの加減速がないから、
本発明の効果は一層大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図
【図2】その動力系統図
【図3】その動力系の展開図
【図4】踏力の検出部を示す側面図
【図5】そのV−V線断面図
【図6】モータの動作特性図
【図7】踏力およびモータ駆動力の周期的変動を示す図
【符号の説明】
14 後輪 22 電動モータ 30 伝動系を形成する駆動軸 32 クランク軸36 クランクペダル 43 フリーホイール一方向クラッチ 48 電気駆動系の一方向クラッチ 60 人力駆動系の一方向クラッチ 65 トルク検出手段 82 コントローラ 84 車速検出手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 23/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪をこの車輪上に設けたフリーホイー
    一方向クラッチを介して駆動する人力駆動系と車輪を
    電動モータにより駆動する電気駆動系とを並列に設け、
    人力による踏力の変化に対応して前記電気駆動系の出力
    を制御する電動モータ付き自転車のモータ制御方法にお
    いて、前記電気駆動系に一方向クラッチを介在させ、前
    記踏力の増減に対応してモータの駆動力を増減する一
    方、前記人力駆動系のフリーホイール一方向クラッチよ
    り上流側の前記人力駆動系の回転速度から車速を検出
    し、この車速が略零でなくかつ前記踏力が略零の時には
    モータをほぼその時の車速に対応する無負荷回転速度で
    駆動し、前記車速が略零の時にはモータの駆動を停止す
    ることを特徴とする電動モータ付き自転車のモータ制御
    方法。
  2. 【請求項2】 車輪をこの車輪上に設けたフリーホイー
    一方向クラッチを介して駆動する人力駆動系と車輪を
    電動モータにより駆動する電気駆動系とを並列に設け、
    人力による踏力の変化に対応して前記電気駆動系の出力
    を制御する電動モータ付き自転車において、前記電気駆
    動系に介在された一方向クラッチと、踏力を検出する踏
    力検出手段と、前記人力駆動系のフリーホイール一方向
    クラッチより上流側の前記人力駆動系の回転速度から車
    速を検出する車速検出手段と、前記踏力の増減に対応し
    てモータによる駆動力を増減する一方前記車速が略零で
    なくかつ前記踏力が略零の時には前記モータをほぼその
    時の車速に対応する無負荷回転速度で駆動させ前記車速
    が略零の時には前記モータの駆動を停止させるコントロ
    ーラとを備えることを特徴とする電動モータ付き自転
    車。
  3. 【請求項3】 車輪をこの車輪上に設けたフリーホイー
    一方向クラッチを介して駆動する人力駆動系と車輪を
    電動モータにより駆動する電気駆動系とを並列に設け、
    人力による踏力の変化に対応して前記電気駆動系の出力
    を制御する電動モータ付き自転車において、前記電気駆
    動系に介在された一方向クラッチと、踏力を検出する踏
    力検出手段と、前記人力駆動系のフリーホイール一方向
    クラッチより上流側の前記人力駆動系の回転速度から車
    速を検出する車速検出手段と、前記車速が略零でない時
    には前記車速に対応するモータ回転速度となる無負荷モ
    ータ電圧(VM0)を求めこの無負荷モータ電圧(VM0
    以上にモータ電圧(VM)を保ちつつ前記踏力に対応し
    てモータによる駆動力を制御すると共に前記車速が略零
    の時にモータの駆動を停止させるコントローラとを備
    えることを特徴とする電動モータ付き自転車。
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