JP3326756B2 - 電子機器ボードの異常個所検出装置及びこれに用いるプローブ - Google Patents

電子機器ボードの異常個所検出装置及びこれに用いるプローブ

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JP3326756B2
JP3326756B2 JP01387693A JP1387693A JP3326756B2 JP 3326756 B2 JP3326756 B2 JP 3326756B2 JP 01387693 A JP01387693 A JP 01387693A JP 1387693 A JP1387693 A JP 1387693A JP 3326756 B2 JP3326756 B2 JP 3326756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子機器のボードに搭
載された電子回路網の故障個所を特定するために有効に
利用され、電子回路網の各ノード(試験点)の異常を検
出する異常個所検出装置、及びこれに用いるプローブに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路網の故障診断技術としては「シ
グネチャ解析法」が知られている。これはテストパター
ン発生手段としてリニアフィードバックシフトレジスタ
を用いて疑似ランダムパターンを発生させ、そのシフト
レジスタの入力にテスト結果を順次入力させながらシフ
ト動作を繰返すと、シフトレジスタの各シフト段の最終
値は入力パターン系列(テスト結果)に対応した特定の
値(シグネチャ)に決まる。よって良品時のその値を記
憶しておき、照合することでその回路網の良否を判断す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術は
故障個所を特定する試験回路をその機器自体に一部もし
くは全部を内蔵する必要があった。またこれを内蔵して
ない電子回路網については、故障個所を特定するための
異常個所を、簡易に検出するものがなく、比較的高価な
ものでしかも専門的知識を必要とする手段を使用するし
かなかった。
【0004】さらに、上述の「シグネチャ解析法」は主
としてマイクロプロセッサ回路を含むロジック回路を対
象としたものであり、アナログ回路に対して利用するこ
とができない。従ってアナログ回路を含む回路網一般の
ものについて故障個所を特定するには他の技術と組合せ
使用する必要があるという問題があった。この発明の目
的はロジック回路のみならずアナログ回路の故障個所も
特定することを可能とすることに利用でき、しかも頗る
安価に構成することができる電子機器ボードの異常個所
検出装置及びこれに使用するプローブを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれば
ボードに搭載された電子回路網の試験点における信号の
平均電圧がプローブで検出され、そのプローブが電圧を
検出している試験点を識別する識別情報が入力手段によ
り入力される。各試験点の識別情報別に基準データがメ
モリに記憶されてあり、プローブからの検出電圧と、そ
の入力された識別情報によりメモリを参照して得られた
基準データとが比較判定され、その判定結果が報知され
る。入力手段、メモリ、比較手段、報知手段は本体に保
持される。 請求項2の発明によれば上記プローブは試
験点における信号のピーク電圧も検出することができる
ようにされている。
【0006】請求項3の発明によればボードに搭載され
た電子回路網の各試験点にプローブが電気的に接触さ
れ、そのプローブからの入力された試験点の信号の平均
電圧が検出され、更にプローブが接触している試験点を
識別する識別情報が入力され、各試験点の識別情報別に
基準データがメモリに記憶されてあり、プローブを試験
点に接触させた状態で、上記検出平均電圧と入力された
識別情報によりメモリを参照して得た基準データとが比
較判定され、その判定結果が報知される。平均検出手
段、入力手段、メモリ、比較手段、報知手段は本体に保
持される。
【0007】請求項4の発明によれば請求項3の発明に
おいてプローブからの入力された試験点の信号のピーク
電圧検出手段が本体に設けられ、ピーク電圧と基準デー
タとの比較判定が行われる。請求項5の発明によれば請
求項2又は4の発明でピーク検出手段はコンデンサ経由
後の正方向ピーク電圧と負方向ピーク電圧とを検出し、
これら検出両ピーク電圧と検出平均電圧とからマーク率
が演算され、そのマーク率とメモリに予め記憶されてい
る対応試験点のマーク率の基準データとの比較判定がな
される。
【0008】請求項6の発明によれば請求項1又は2の
発明において、プローブ内で試験点からの各入力信号が
所定幅、所定振幅のパルスに変換され、その変換された
パルスの平均電圧が検出される。請求項7の発明によれ
ば請求項3又は4の発明において、プローブから本体に
入力された各信号が所定幅、所定振幅のパルスに変換さ
れ、更にその変換されたパルスの平均電圧が検出され
る。
【0009】請求項8の発明によれば請求項1〜7の何
れかの発明において、メモリには試験点の識別情報とし
て固有番号(ID番号)が記憶され、上記入力手段とし
て、ボードの試験点自体又はその近くに付けられた固有
番号を光学的に読取る手段がプローブに取付けられてい
る。請求項9の発明によれば請求項1〜7の何れかの発
明において、試験点の識別情報としてその位置座標がメ
モリに記憶され、プローブをボード上に位置させるとそ
の位置座標が入力手段としての位置デジタイザにより検
出されて本体へ供給される。
【0010】請求項10の発明によれば請求項1〜7の
何れかの発明において、メモリに各試験点のボード上の
位置座標も記憶されてあり、プローブがボード上を移動
されて各試験点と接触され、その移動接触が試験点の位
置座標を順次読出して自動的に行われる。請求項11の
発明によれば請求項1〜7の何れかの発明において、複
数のプローブが、ボードの試験点が在り得る各位置の配
置と同一配置をもって保持され、これらプローブがボー
ド上の複数の試験点と接触させた状態で、プローブより
の信号または電圧が所定の順に取込まれる。
【0011】請求項12の発明によれば請求項1〜7の
何れかの発明において、基準データ設定モードや試験デ
ータ取得モードなどのモードの指定が行われ、基準デー
タ設定モードを指定した状態で、試験点の識別情報と基
準データとが入力され、識別情報別に基準データがメモ
リに記憶される。
【0012】
【実施例】図1にこの発明の実施例を示す。この発明の
異常個所検出装置の本体11にプローブ12が接続され
る。プローブ12はペン状ボディ13の先端から針状コ
ンタクト14が突出され、コンタクト14はボード(図
示せず)に搭載された電子回路網の試験点と電気的に接
触させることができる。このプローブ12はこの実施例
ではボディ13内に平均検出回路15とピーク検出回路
16とが収容され、コンタクト14が接触している試験
点の信号の平均電圧を平均検出回路15で検出すること
ができ、またその試験点の信号のピーク電圧をピーク検
出回路16で検出できるようにされている。またこの実
施例ではコンタクト14と平行にアース用接触部17が
ボディ13から突出されている。
【0013】平均検出回路15は例えば図2Aに示すよ
うに、コンタクト14と接続される端子18に抵抗器1
9の一端が接続され、抵抗器19の他端がコンデンサ2
1を通じて接地される。これら抵抗器19及びコンデン
サ21は平均検出回路15を構成している。この例では
平均検出回路15の出力側、つまり抵抗器19及びコン
デンサ15の接続点は高入力インピーダンスのバッファ
22に接続されている。図1ではバッファ22を含めて
平均検出回路15とされている。
【0014】ピーク検出回路16は例えば図2Bに示す
ようにコンタクト14に接続される端子18に交流結合
回路23が接続される。つまり端子18に直流遮断用の
コンデンサ24の一端が接続され、コンデンサ24の他
端は抵抗器25を通じて接地されると共にダイオード2
6の一端に接続され、ダイオード26の他端は平滑用コ
ンデンサ27を通じて接地される。また必要に応じて、
図2Bに点線で示したコンデンサ27の放電用スイッチ
30が使われることもある。また端子18と交流結合回
路23の間に、高入力インピーダンス化を目的としてバ
ッファ(図示せず)が挿入されることもある。コンデン
サ24、27、抵抗器25及びダイオード26によりピ
ーク検出回路16が構成されている。この例ではピーク
検出回路16の出力側、つまりダイオード26及びコン
デンサ27の接続点は高入力インピーダンスのバッファ
28に接続され、バッファ28を含めた構成が図1では
ピーク検出回路16とされている。
【0015】図1において平均検出回路15の出力側、
及びピーク検出回路16の出力側はそれぞれリード線2
8、29を通じて本体11に接続される。本体11内の
直流電源31の正側がリード線32を通じてプローブ1
2内の平均検出回路15、ピーク検出回路16の各バッ
ファ22,28の電源端子に接続され、電源31の接地
側がリード線33を通じて平均検出回路15、ピーク検
出回路16の各接地側とアース用接触部17とに接続さ
れる。リード線28、29、32、33は1本のコード
34とされている。
【0016】本体11は制御をマイクロプロセッサ35
を主体として行うように構成した場合でマイクロプロセ
ッサ35にバス36を介して、AD変換器37、メモリ
38、表示器39、ブザー41、モード選択部42、ス
イッチ選択部43、スイッチ45,46、位置駆動部4
7が接続されている。メモリ38には各試験点を識別す
る識別情報ごとに基準データが記憶される。メモリ38
には例えば図2Cに示すように各アドレスに対して1つ
の試験点の識別情報としてその固有番号(ID番号)
と、その試験点のボード上の位置座標(x,y)とが、
また正常時の平均電圧値及びピーク電圧値がそれぞれ格
納されている。この平均電圧値、ピーク電圧値を基準デ
ータと称する。
【0017】メモリ38に対する書込みは例えば次のよ
うにする。モード選択部42を操作して基準データ設定
モードに設定し、スイッチ45、46を共に入力部48
側に設定する。入力部48のキーボードを操作して、予
め知られている値を、ID番号、位置座標(x,y)、
平均電圧値、ピーク電圧値の順に入力し、その入力され
た各データをマイクロプロセッサ35によりメモリ38
に書込む。あるいは入力部48を通じて外部のデータベ
ースにバス接続し、CAD(電子計算機による設計装
置)によりそのボードの電子回路網を設計した時に用い
たデータから、ID番号に従って位置座標、正常電圧
(論理値など)をデータ転送して入力する。この場合は
マイクロプロセッサ35は入力されたデータより、平均
電圧やピーク電圧を演算してメモリ38に書込む。図2
Cに示すようなデータが予め書込まれたROMを、被検
査ボードに応じ着脱自在に本体11に装着してもよい。
【0018】更に正常に動作しているボードをモデルと
して、そのボードの試験点の近くに付けられている、又
は試験点自体に付けられているID番号を入力部48の
キーボードを操作して入力し、その試験点にプローブ1
2を接触させ、その時の平均検出回路15、ピーク検出
回路16の各出力を取込みメモリ38に書込む。この
際、スイッチ選択部43を制御してスイッチ49、51
を交互にオンにし、平均検出回路15、ピーク検出回路
16の各出力電圧を交互に取込み、取込んだ電圧をAD
変換器37でデジタルデータに変換してメモリ38に書
込む。この各書込みを各試験点について行う。この時は
位置座標は書込まれない。図3Aに示すようにプローブ
12のボディ13にビデオカメラ(例えばCCDカメ
ラ)52が取付けられ、このビデオカメラ52により、
ボード上又は試験点に付けられているID番号を撮影
し、そのビデオ出力をコード34を通じて本体11に設
けられた画像処理部53に入力し、撮影したID番号を
認識し、そのID番号をスイッチ45を通じてマイクロ
プロセッサ35に取込んでもよい。
【0019】なお試験点はプローブのコンタクト14が
十分良好に電気的に接触する面積が必要で、例えば図3
Bに示すようにボード54上の配線パターン55の一部
を円形ランド状に拡大して試験点56とする。この試験
点56の表面の酸化による接触不良を避ける点から半田
メッキをしておくとよい。試験点56の横にID番号5
7がボード54上に記入されている。既存のボードに対
しては本来の試験点に接続して例えば図3Cに示すよう
に板状試験用端子を試験点56としてボード54にこれ
と平行に取付ければよい。この試験点56の上面にID
番号57が付けられている。図3Dに示すように、端子
の試験点56の中央部をボード54側に凹ませコンタク
ト14の接触し易いようにしてもよい。ビデオカメラ5
2によりID番号57を読取らせる場合はID番号57
をバーコードで記してもよい。
【0020】自動検査の場合は、例えば図4に示すよう
にxy可動機構(1種の位置デジタイザ)58にプロー
ブ12が取付けられ、プローブ12がボード54上を自
由移動してその任意の試験点にも接触することができる
ようにされる。ボード54の周辺部上に方形固定枠59
が適当な間隔を保って配され、その固定枠59の一方の
対向辺にy方向移動軸61の両端が、その辺に沿って移
動自在に取付けられ、y方向移動軸61にこれに沿って
x方向移動体62が移動自在に取付けられ、x方向移動
体62にプローブ12がボード54と垂直に移動自在に
保持される。y方向移動軸61の移動、及びx方向移動
体62の移動は例えばそれぞれ図に示していないパルス
モータにより移動させられ、プローブ12が試験点56
上に位置した状態で、プローブ12をボード54側に移
動させて試験点56と接触させる。
【0021】ボード54上に原点マーク63とフルスケ
ールマーク64とを付けておき、これらマークをx方向
移動体62に取付けた光学読取り手段により読取り、位
置座標の基準を知る。図1においてマイクロプロセッサ
35から位置座標データを位置駆動部47に与え、位置
駆動部47により、その座標データに応じてy方向移動
軸61及びx方向移動体62がそれぞれ移動されて、プ
ローブ12がマイクロプロセッサ35により指定された
ボード上の座標上に移動位置される。一方、識別情報の
入力手段として位置デジタイザが使われる場合は、その
機構は図4に示したものと同等で良く、パルスモータの
代わりにエンコーダ等が取付けられていればよい。その
場合y方向移動軸61の移動量、x方向移動体62の移
動量が位置座標変換部65に入力され、プローブ12の
位置座標が識別情報として求められ、これがスイッチ4
6を通じてマイクロプロセッサ35に取込まれる。
【0022】上述のメモリ38の基準データの書込み
は、位置デジタイザとしてのxy可動機構58によりプ
ローブ12を正常なモデルボード54上の各試験点56
に順次接触させて行ってもよい。この場合はID番号は
記憶されない。故障個所を特定するにはモード選択部4
2を試験データ取得モードに設定し、試験点56にプロ
ーブ12のコンタクト14を接触させる。試験点56に
直流信号(電源電圧も含む)が現われる場合は、その電
圧がそのまま平均検出回路15の出力となる。試験点5
6にロジック信号が現われている状態では平均検出回路
15の出力電圧として図5Aaに示すように試験点56
が高レベルVH の場合はその高レベルVH が出力され、
デューティDのパルス信号の場合は図5Abに示すよう
に平均電圧VL +D(VH −VL )(VL は低レベル)
が出力され、マーク率Mのパルス信号の場合は図5Ac
に示すように平均電圧VL +M(VH −V L )が出力さ
れ、低レベルVL の場合はその低レベルVL が出力され
る。
【0023】試験点56にアナログ信号が現われる場合
は、例えば演算増幅器の出力アナログ信号でも、そのア
ナログ信号が周期的であれば、その周期以上の時間に平
均検出回路15の時定数を設定しておくことにより、平
均検出回路15の出力はある固有値として得られる。例
えば図5Bに示すような二重積分波形信号を平均検出回
路15を通すことにより、その低レベルVL と、高レベ
ルVH との中間にある特定の平均電圧VM が出力され
る。
【0024】従って直流結合信号の場合は何れも、平均
検出回路15の出力電圧から、その試験点56における
動作状況を把握することができる。交流結合信号、つま
りコンデンサ結合信号またはゼログロス信号の場合、平
均電圧は信号の振幅によらず常に0Vになる。しかしピ
ーク検出回路16(図2B)において、試験点56の信
号はコンデンサ24で直流遮断された後、ダイオード2
6で、この例では正側が整流されてコンデンサ27に充
電される。コンデンサ27には0Vに対する交流信号の
正のピーク値VP が充電される。正しくはダイオード2
6の順方向電圧降下分だけ小さい値VR がコンデンサ2
7の電圧となる。よってピーク検出回路16の出力から
その試験点における交流信号の動作状況を知ることがで
きる。
【0025】プローブ12を手動で試験点56と接触さ
せる場合は、各試験点ごとにそのID番号を入力部48
のキーボードを操作して入力する。マイクロプロセッサ
35はそのID番号を取込み、またスイッチ選択部43
を制御して、スイッチ49、51を順次オンにして、平
均検出回路15の出力電圧、ピーク検出回路16の出力
電圧を順次取込み、それぞれデジタル値に変換し、また
メモリ38から前記取込んだID番号に対する基準デー
タの各平均電圧値、ピーク電圧値と前記取込んだ各出力
電圧とをそれぞれ比較し、所定値以上ずれがあるか否か
を判定する。AD変換器37としては8〜10ビットの
精度及び1〜10μSの応答時間をもつ中程度の性能の
ものの使用が考えられる。
【0026】ロジック素子の動作レベルは許容範囲が広
く、例えばTTLの低レベルは0〜0.8V、高レベル
は2.7〜5.0Vである。従って素子が変るごとに正
常値のバラツキが予想され、これに伴なって平均電圧も
ばらつく。このため故障判定に当っては一定の裕度をも
たせ、測定値が(基準データ)±(裕度)の範囲に入る
ものを正常とし、これより外れるものを異常とする。こ
の場合環境温度が変わると、測定値の温度変動も加味す
る必要があり、例えば±1%、±3%、±5%、±10
%、±20%の中から裕度を、入力部48のキーボード
を操作して選択できるようにするとよい。
【0027】試験点56によっては平均検出回路15の
出力電圧のみ、又はピーク検出回路16の出力電圧のみ
をチェックすればよい。前記測定値と基準データとの比
較判定結果は報知手段により報知される。その報知方法
としては可聴報知と、可視報知と、その併用とがある。
可聴報知は、正常時にはブザー41を単に「ピー」と鳴
動させ、異常時にはブザー41を「ピッピッピッ」と鳴
動させる。可視報知としては例えば表示部39として、
図5Cに示すように、発光ダイオード(LED)66を
配列して設け、その各発光ダイオード66の近くにID
番号57を付け、チェックした試験点56のID番号5
7の所の発光ダイオード66を、正常時には単なる連続
点灯(図で黒丸として示す)させ、異常時には点滅(図
で斜線で示す)させ、未チェックものは消灯(図で白丸
で示す)させる。
【0028】更に表示部39による表示としては図5C
に示す表示と共にセグメント発光ダイオードの5桁程度
の数字表示部を設け、その数字表示部に、比較判定後に
故障個所の推定を行ってその結果を部品番号などとして
表示することもできる。また図5Cに示した表示や前記
数字表示部を液晶表示やCRT表示により実現してもよ
い。何れの可視報知と共に可聴報知を併用してもよい。
プローブ12をxy可動機構58により移動させて試験
点と接触させる場合や他の位置デジタイザを用いる場合
は通常は前記液晶表示又はCRT表示が採用され、手動
操作の場合は、前記報知手段の何れかの手法が採用され
る。
【0029】上述ではプローブ12を接触させる試験点
56のID番号57をキーボードで手動入力したが、位
置デジタイザにより自動的に入力させてもよい。例えば
図6Aに前記した位置デジタイザとは別タイプのものを
示す。位置デジタイザ66はボード54上にその周辺部
と一致した方形固定枠67が配され、その固定枠67の
隣する2つの辺の内面に、その各辺に沿って単位距離間
隔でそれぞれ発光素子68が取付けられ、その対向する
辺にそれぞれ各発光素子68と対向し、その発光する光
69を受光する受光素子71が取付けられる。固定枠6
7内でボード54上の試験点56にプローブ12を接触
させると、このプローブ12により遮断されて光が達し
ない二つの受光素子(図示例で71x2, 71y2)から、
プローブ12の接触位置(2,2)が検出され、この位
置座標が位置座標変換部65に接続された位置デジタイ
ザ66からマイクロプロセッサ35に取込まれる。この
場合はこの取込まれた位置座標からこれと一致する位置
座標の試験点の基準データをメモリ38から読出す。
【0030】なお、プローブ12、本体11の各接地
(グランド)のとり方としては、例えば図6Bに示すよ
うに、ボード54の各試験点56と接近させて接地点7
2が試験点56と同様に設けられ、プローブ12のコン
タクト14及びアース用接触部17がそれぞれ試験点5
6及び接地点72に同時に接触するようにされる。電子
回路網の信号周波数が低ければ、例えば図4に示したx
y可動機構58を用いる場合は、固定枠59、y方向移
動軸61、x方向移動体62を導電材料で構成し、プロ
ーブ12をx方向移動体62に保持させた時に、プロー
ブ12の周面に導出したアース用接触箔がx方向移動体
62と接触するようにされ、固定枠59を通じてボード
54上の接地面に接続される。あるいは図4Bに示すよ
うに、プローブ12からアース導線73を導出し、これ
をボード54の接地面に接続する。アース導線73はプ
ローブ12の移動に支障がないようにたるませておく。
【0031】またxy可動機構58をモータで駆動する
ことなく、プローブ12又はx方向移動体62を手で移
動させて試験点56に対しプローブ12を接触させても
よい。この時、y方向移動軸61、x方向移動体62の
各移動位置がエンコーダやポテンショメータなどにより
信号化されて本体11の位置座標変換部65へ送られ
る。
【0032】次に自動的に各試験点の正常、異常を判定
する場合を説明する。図6Cに示すように、先ずNを1
とし(S1 )、試験点56の番号がN(=1)の位置座
標(x、y)をメモリ38から読出す(S2 )。その位
置座標(x、y)を図1の位置駆動部47に設定してプ
ローブ12を図4における位置座標(x、y)上に移動
させて番号N(=1)の試験点56にプローブ12を接
触させる(S3 )。平均検出回路15、ピーク検出回路
16の各出力VM 、VR を取込みデジタル値に変換し
(S4 )、これらVM 、VR と基準データと比較し判定
結果を記憶する(S5 )。Nを+1してNとし
(S6 )、そのNがP+1(Pは全試験点56の個数)
と一致したかをチェックし、不一致ならばステップS2
に戻り(S7 )、一致ならばそれまでに記憶した全試験
点に対する判定結果の報知をして終了する(S8 )。こ
の場合の入力手段はメモリ38から読出し位置駆動部4
7に位置座標を設定することにより兼ねられている。
【0033】あるいは図7Aに図1と対応する部分に同
一符号を付けて示すように、試験点56の数Pだけプロ
ーブ12を用意し、これらプローブ12を各試験点56
の座標に応じた位置において図7Bに示すように保持板
74に挿通保持させる。保持板74をZ位置駆動部75
を制御してボード54側に移動させ、各試験点56に各
プローブ12を一斉に接触させることができる。各プロ
ーブ12からの検出電圧VM 、VR がそれぞれ供給され
るリード線28、29はそれぞれスイッチS1〜S2P
通じてAD変換器37と接続される。
【0034】全試験点のID番号と基準データとがメモ
リ38に入力されている状態で、図7Cに示すようにま
ずZ位置駆動部75を制御してP個のプローブ12を対
応する試験点56にそれぞれ接触させる(S1 )。スイ
ッチ選択部43を制御してスイッチS1 から順に1個の
スイッチのみをオンにして、その時の検出電圧をAD変
換器37でデジタル値に変換する(S2 )。検出された
2P個の電圧と、対応基準データとを比較し、その判定
結果を報知部40(図1中の表示部39及びブザー4
1)で報知させる(S3 )。この場合の入力手段も、ス
イッチ選択部43の順次選択が兼ねていることになる。
【0035】上述ではプローブ12にピーク検出回路1
6で、一方のピーク(実施例では正側ピーク)の電圧の
みを検出したが、他方のピーク電圧をも検出するように
してもよい。例えば図8Aに図2と対応する部分に同一
符号を付けて示すように、この例では交流結合回路23
と正側ピーク検出回路16との接続点に負側ピーク検出
回路76が接続される。つまりダイオード77のカソー
ドがダイオード26のアノード側に接続され、ダイオー
ド77のアノードはコンデンサ78を通じて接地される
と共に高入力インピーダンスバッファ79に接続され
る。
【0036】バッファ22から得られた平均電圧V
M と、バッファ28から得られた正側ピークVPPと、バ
ッファ79から得られた負側ピークVPnとから、本体1
1のマイクロプロセッサ35において、高レベルVH
M +VPPと、低レベルVL =V M +VPn(VPn<0)
と、マーク率M(デューティ比Dを含む)(VM
Pn)/(VPP−VPn)とをそれぞれ演算し、これら
と、予め求めておいた対応する基準データとを比較判定
する。前述したように例えばTTLでは低レベルVL
高レベルVH に対し大きな許容範囲があり、製造会社間
によるばらつき、ロット間によるばらつきが存在するた
め、平均電圧VM だけによる判定では誤まるおそれがあ
る。しかしマーク率M(又はデューティ比D)をも求め
て比較判定すれば、VH 、VL が等しく、かつマーク率
Mが等しい波形は例えば図8Bの(a)、(b)、
(c)に示すように無数存在するが、正常で(a)の波
形が、故障で(b)あるいは(c)の波形になる確率は
非常に小さい。よってこのVH 、VL 、Mを比較判定す
ることにより、より正確に試験点の異常を判定すること
ができる。
【0037】しかし周波数が異なるがマーク率Mが同一
の場合の異常をも検出するためには例えば図9Aに示す
ようにプローブ12に平均検出回路15、ピーク検出回
路16の他に周波数検出部81が設けられる。例えば端
子18から各信号は単安定マルチバイブレータ82で一
定パルス幅のパルスに変換され、その一定パルス幅のパ
ルスはスライサ83により低レベルがV1 、高レベルが
2 の一定振幅のパルスにスライスされ、そのスライス
されたパルスが抵抗器、コンデンサよりなる平均値回路
84へ供給されて、平均化され、その平均電圧VF は本
体11へ供給される。
【0038】この平均電圧VF は試験点56、つまり端
子18の信号の周波数に比例したものとなる。従って、
この平均電圧VF についての基準データを予め用意して
おき、測定値VF を基準データと比較判定することによ
り、試験点の異常を確実に検出できる。上述においては
プローブ12内に電気回路を設けたが、この電気回路を
本体11に設けてもよい。例えば図9Bに図1と対応す
る部分に同一符号を付けて示すようにプローブ12はそ
のボディにコンタクト14とアース用接触部17(これ
には前述した箔状のものなどもある)とのみが設けら
れ、平均検出回路15及びピーク検出回路16は本体1
1内に設けられ、プローブのコンタクト14及びアース
用接触部17はそれぞれリード線85、86を通じて平
均検出回路15及びピーク検出回路16に接続される。
その他の構成は図1と同一であり、その動作も同一であ
る。この図9Bの構成においてもピーク検出回路16と
しては一方のピークのみの検出の他に、正側ピークと負
側ピークの両方を検出するようにしてもよい。また図9
Aに示す周波数検出部81を設けてもよい。プローブ1
2が接触した試験点56に対する識別情報の入力は前述
と同様に、キーボードによる場合、光学的読取りによる
場合、位置デジタイザによる場合などがある。更に図6
Cで説明したように自動的に各試験点を検出するように
することもでき、同様図7Aに示したように複数のプロ
ーブを設けて自動的に各試験点を検査するように構成す
ることもできる。更にこのプローブ12にもID番号を
光学的に読取る手段が取付けられることもできる。本体
11側に各検出回路を設ける場合はスイッチの切替えに
より平均値回路84を平均検出回路15と兼用すること
もできる。更にスイッチの切替えにより平均検出回路1
5のコンデンサ21とピーク検出回路16のコンデンサ
27とを兼用させることができる。
【0039】ボード上の電子回路網がロジック信号、つ
まり直流結合信号(電源信号も含む)のみの場合は、上
述においてピーク検出回路16を省略してもよい。つま
りプローブ12に平均検出回路15のみ又はこれと周波
数検出部81を付加したもの、あるいはこれらを本体1
1に設けたものが用いられる。また上述では本体11で
各試験点が正常か異常かを判定したが、この判定を検査
員が行ってもよい。つまり平均検出回路15を、あるい
はこれとピーク検出回路16を、もしくは更に周波数検
出部81を設けたプローブ12,または平均検出回路1
5及び周波数検出部81を設けたプローブ12を、各試
験点を接触させ、その時のプローブ12の出力、つまり
平均検出回路15の出力電圧、ピーク検出回路16の出
力電圧、周波数検出部81の出力電圧を例えばデジタル
ボルト計で測定し、その測定値と、予め作られたドキュ
メント中のその試験点に対する基準データとの比較を検
査員が頭脳で行って判定してもよい。
【0040】この場合のドキュメントとしては例えば図
10Aに示すように用紙91をボード54と相似形と
し、その一端部にボード54のコネクタと対応したコネ
クタ表示92を表示し、ボード54上の搭載回路網を構
造的及び電気的に分割した各ブロックA,B,C,Dと
対応してその形状配置を似せたブロック93A,93
B,93C,93Dを用紙91上に画き、かつその入力
端子、出力端子の試験点56も同様の配置関係で記号9
4としてそれぞれ表示し、その各試験点56のID番号
57を同様に用紙91に書き込む。更にその各試験点表
示94には平均検出回路15の出力電圧を測定する場合
はDC,ピーク検出回路16の出力電圧を測定する場合
はACとしてそれぞれ対応試験点表示94の個所に記入
し、更にその正常動作時の基準データの表示95が付け
られる。コネクタ表示92においても、各対応コンタク
トを表示し、そのコンタクト表示に対し、正常動作時の
基準データ表示が付けられる。このようにすれば実際の
ボードの試験点あるいはコネクタのコンタクト部にプロ
ーブ12を接触させ、その時の測定電圧に対する基準デ
ータをドキュメントから簡単に知ることがでる。
【0041】このような測定においては、デジタルボル
ト計で測定する電圧は1入力のみであるから、平均検出
回路15の出力とピーク検出回路16の出力とをスイッ
チで切替えてデジタルボルト計へ供給することになり、
そのスイッチをプローブ12に設けることになる。図1
0Bに示すように、平均検出回路15の抵抗器19の出
力側と、ピーク検出回路16のダイオード26の出力側
とをスイッチ96で切替えてコンデンサ21に接続する
ようにして、コンデンサ21を共用し、かつスイッチ9
6を切替えて平均電圧を検出したり、ピーク電圧を検出
したりするようにすることもできる。
【0042】故障個所の特定に当たっては、以下のよう
な手順で行なう。なお、必要な基準データは本発明によ
る異常個所検出装置に全て入力されているものとし、被
検査電子機器の故障個所は1ケ所だけとする。また後者
の双方向性のCPUデータバスについては、該電子機器
が内蔵するマイクロプロセッサ自身でセルフチェックさ
れていて異常ないものとし、かつ電源にも異常ないもの
とする。 (1)不良ボードの特定 複数のボードがあった場合、まずどのボードに故障があ
るかを特定する。方法は各ボードに出入りする信号を例
えばコネクタの部分で順にチェックし、入力信号が正常
であるが出力信号が異常なボードをさがし出す。このた
めには、基準データを入力する段階で、コネクタのピン
番、入力/出力の種類等の情報が入力されていると、都
合が良い。 (2)故障ブロックの特定 故障ボードが判明したら、そのボードをゲタ(エクステ
ンダ)、ないし引き出しコードを使ってそのボードの試
験点56にプローブ12を接触できる状況とし、まずボ
ード上を大まかなブロックに分けた状態の試験点(この
試験点の指示はドキュメントでも良いし、本体の表示に
示しても良い)に当たる。ここでも、入力信号が正常で
出力信号が異常なブロック(故障大ブロック)を探し出
す。故障大ブロックが判明したら、以下故障中ブロッ
ク、故障小ブロックの検出という様に進む。 (3)故障部品の特定 (2)のブロック分けを6ケを基準に行なうと、3回の
探索で1/63 =1/216の詳しさで故障個所が特定
できたことになる。このことは、216点の部品が載っ
ていた場合、部品1ケのレベルで判定できることを意味
する。 (4)故障部品の確認 故障部品がほぼ特定できたとしても、誤り判定がないと
は言えない。特に故障部品を見つけた後は部品の交換と
いうことになるので慎重さが必要である。また相手がピ
ン数の多いLSIとなると、確信のある特定が必要であ
る。そのため、最後にその該当部品に対して、全てのピ
ンでの信号チェックを行ない、入力信号が正常で出力信
号がまさに異常であるかどうかを確認する。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば以下の効果がある。 1本のプローブで直流電圧、ロジック信号の平均電
圧、交流信号のピーク電圧が検出でき、効率的である。 試験点に関する諸データ(DC電圧値、AC電圧値
およびID番号か位置座標)とボードコネクタおよび各
部品に関する他のデータ(ピン番号とI/O端子の区
別)が用意されていれば、回路の知識がなくてもあるい
は知識を必要とせずに、ブラックボックス化したブロッ
クを仕立てることで故障個所の探索ができ、従来高度の
電気技術を必要としていた故障個所の特定作業を一般化
ないし汎化でき、その効果は図り知れない。
【0044】 特定の回路網に対し、入力信号が正常
で出力信号に異常性があるときその回路網に故障がある
と判定するのを基本としているが、この判定はかなり直
観的であり、また論理的である(ただし例外はあり、次
の回路網の入力に故障原因があったときは判定誤りとな
るが、この場合は1回目の部品交換で復旧しなかった場
合として次の回路網の部品を疑えば済む)。従って故障
個所の探索手順そのものをプログラム化し、自動化する
ことも可能である。これは故障個所特定作業の省力化に
つながる。
【0045】 通常現場における故障個所の特定に於
いては、電圧計、抵抗計、オシロスコープ、時にはロジ
ックアナライザ等が必需品とされる。しかし、この発明
を用いた故障個所特定装置を利用すれば、それらの計器
はほとんど必要なくなり、設備費の大幅な低減と、計器
持ち運びの省力化を実現できる。 ある製品において、故障個所特定が必要になるフェ
ーズは2つあり、そのひとつは部品の実装が終了してボ
ードを初動作させるときであり、2つ目は出荷された後
の保守である。現在この2つのフェーズは目的が故障個
所特定と言うことで共通しているにもかかわらず、対処
方法は一元化されていない。すなわち、生産時はボード
・テスタや特有の治具が多用されるが、それらはフィー
ルド(現場)サービスには向かないものであり、現場で
はまた独自の保守技術を、新しいものが出ればその都度
磨かねばならずそれらは総体的に言ってかなりの2重投
資を発生していると言って良い。
【0046】この発明を用いた故障個所特定の概念を用
いれば、生産時と保守時の故障個所特定装置の一元化は
可能である。生産時(あるいは設計時)に試験点に関す
る全てのデータが決まれば、それはそのまま保守時に使
用できるからである。 世の中の流れとして資源の節約が叫ばれているが、
電子機器について言えば利用者による保守ということが
ひとつの課題である。しかしその課題に反して、電子機
器の中は増々複雑になり課題は遠のくばかりである。こ
の状況に対し、この発明を用いた故障個所特定の概念は
非常に有効な解決方法を与える。その理由は2つあり、
1つは電子機器の製造会社は積極的に試験点に関するデ
ータや故障個所特定に関するデータを公開するだろうと
言うことである。なぜなら、それらは一切回路設計上の
ノウハウを流出することにはならない(ブラックボック
スと電圧値だけだから)からである。2つ目は、故障個
所を追いかけるのに特別な技術は要らないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の発明の実施例を示すブロック図。
【図2】Aは平均検出回路15の例を示す接続図、Bは
ピーク検出回路16の例を示す接続図、Cはメモリ38
内に記憶状態の例を示す図である。
【図3】AはID番号読取り手段を備えたプローブを示
す外観図、Bはボード上の試験点の例を示す平面図、C
及びDはそれぞれその他の例を示し、(a)は平面図、
(b)は断面図である。
【図4】xy可動機構58の例を示し、Aは平面図、B
は正面図である。
【図5】Aはロジック信号の各種の状態とその平均検出
回路15の出力との関係を示す図、Bは二重積分波形信
号と平均検出回路15の出力との関係を示す図、Cは表
示部39の表示例を示す図である。
【図6】Aは位置デジタイザの他の例を示す平面図、B
はプローブの試験点及び接地点との接触を示す側面図、
Cは1個のプローブを自動的に各試験点と接触させる場
合の処理例を示す流れ図である。
【図7】Aは複数のプローブにより各試験点信号を取込
むようにしたこの発明の実施例を示すブロック図、Bは
そのプローブとボードの関係例を示す正面図、Cはこの
処理例を示す流れ図である。
【図8】Aはプローブ12の内部構成の他の例を示す接
続図、Bは同一マーク率で波形が異なる例を示す波形図
である。
【図9】Aはプローブ12の内部構成の更に他の例を示
す接続図、Bは請求項3の発明の実施例を示すブロック
図である。
【図10】Aは基準データが記載されているドキュメン
トの例を示す図、Bはプローブ12内の回路の他の例を
示す接続図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193 G01R 1/06 - 1/073 G01R 31/02 G01R 19/00 - 19/32

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボードに搭載された電子回路網の試験点
    の信号の平均電圧を検出する平均検出手段を有するプロ
    ーブと、 そのプローブが信号を検出している試験点を識別する識
    別情報を入力する入力手段と、 上記各試験点の識別情報別に基準データを記憶するメモ
    リと、 上記プローブからの検出電圧を、上記入力された識別情
    報により上記メモリを参照して得た基準データと比較判
    定する比較手段と、 その比較判定の結果を報知する報知手段と、 上記プローブと接続され、上記入力手段、上記メモリ、
    上記比較手段及び上記報知手段を保持した本体と、 を具備する電子機器ボードの異常個所検出装置。
  2. 【請求項2】 上記プローブに、上記試験点の信号のピ
    ーク電圧を検出するピーク検出手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子機器ボードの異常個
    所検出装置。
  3. 【請求項3】 ボードに搭載された電子回路網の各試験
    点と電気的に接触するプローブと、 そのプローブが接触している試験点を識別する識別情報
    を入力する手段と、 上記プローブより入力された上記試験点の信号の平均電
    圧を検出する平均検出手段と、 上記各試験点の識別情報別に基準データを記憶するメモ
    リと、 上記プローブを試験点に接触した状態で、上記平均検出
    手段からの検出電圧を、上記入力された識別情報により
    上記メモリを参照して得た基準データと比較判定する比
    較手段と、 その比較判定の結果を報知する報知手段と、 上記プローブと接続され、上記入力手段、上記平均検出
    手段、上記メモリ、上記比較手段及び上記報知手段を保
    持した本体と、 を具備する電子機器ボードの異常個所検出装置。
  4. 【請求項4】 上記本体に上記プローブより入力された
    上記試験点の信号のピーク電圧を検出するピーク検出手
    段が設けられ、上記比較手段は上記プローブを試験点に
    接触した状態で、上記ピーク検出手段からの検出電圧を
    も、上記基準データと比較判定するものであることを特
    徴とする請求項3記載の電子機器ボードの異常個所検出
    装置。
  5. 【請求項5】 上記ピーク検出手段は交流結合後の正方
    向ピーク電圧と、負方向ピーク電圧とを検出する手段で
    あり、上記本体に検出した上記正方向ピーク電圧と負方
    向ピーク電圧と、上記平均電圧とからマーク率を演算す
    る手段と、その演算したマーク率と上記メモリに予め記
    憶した対応試験点のマーク率の基準データとを比較判定
    する手段を含むことを特徴とする請求項2又は4記載の
    電子機器ボードの異常個所検出装置。
  6. 【請求項6】 上記試験点からの各信号を所定幅及び所
    定振幅のパルスに変換する手段と、その変換されたパル
    スの平均電圧を検出する手段とを上記プローブに含むこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器ボードの
    異常個所検出装置。
  7. 【請求項7】 上記プローブより入力された試験点より
    の各信号を所定幅及び所定振幅のパルスに変換する手段
    と、その変換されたパルスの平均電圧を検出する手段と
    を上記本体に含むことを特徴とする請求項3又は4記載
    の電子機器ボードの異常個所検出装置。
  8. 【請求項8】 上記メモリには各試験点の識別情報とし
    て固有の番号が記憶されてあり、上記入力手段は、上記
    プローブに取付けられ、上記ボードの試験点自体又はそ
    の近くに付けられたその固有番号を光学的に読取る手段
    であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載
    の電子機器ボードの異常個所検出装置。
  9. 【請求項9】 上記メモリにはその各試験点の識別情報
    としてその位置座標が記憶されてあり、上記入力手段は
    上記プローブを上記ボード上に位置させるとその位置座
    標を検出する位置デジタイザであることを特徴とする請
    求項1乃至7の何れかに記載の電子機器ボードの異常個
    所検出装置。
  10. 【請求項10】 上記メモリにはその各試験点の上記ボ
    ード上の位置座標も記憶されてあり、上記プローブを上
    記ボード上を移動させてその試験点と接触させる可動保
    持手段と、各試験点の位置座標を上記メモリから順次読
    出して上記可動保持手段に設定してその試験点に上記プ
    ローブを順次接触させる手段とを含むことを特徴とする
    請求項1乃至7の何れかに記載の電子機器ボードの異常
    個所検出装置。
  11. 【請求項11】 上記プローブは複数個であって、上記
    ボードの試験点が在り得る各位置の配置と同一配置をも
    って上記複数のプローブが保持され、これらプローブを
    上記ボードの複数の試験点と接触させた状態で、上記プ
    ローブよりの信号または電圧を上記本体へ所定の順に取
    込む手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至7の何れかに記載の電子機器ボードの異常個所検出装
    置。
  12. 【請求項12】 基準データ設定モードや試験データ取
    得モードなどのモードを指定するモード指定手段と、そ
    のモード指定手段で上記基準データ設定モードを指定し
    た状態で、試験点の識別情報とその基準データとを入力
    する手段と、その入力された基準データを識別情報別に
    上記メモリに記憶する手段とを含むことを特徴とする請
    求項1乃至7の何れかに記載の電子機器ボードの異常個
    所検出装置。
  13. 【請求項13】 保持して動かすことができるボディ
    と、 そのボディから突出し、試験点と電気的に接触させるこ
    とができるコンタクトと、 上記ボディに収容され、上記コンタクトからの入力信号
    の平均電圧を検出する平均検出手段と、 を具備する電子機器ボード異常個所検出用プローブ。
  14. 【請求項14】 上記コンタクトからの入力信号のピー
    ク電圧を検出するピーク検出手段が上記ボディに収容さ
    れていることを特徴とする請求項13記載の電子機器ボ
    ード異常個所検出用プローブ。
  15. 【請求項15】 上記ピーク検出手段は交流結合後の正
    側ピーク電圧と負側ピーク電圧とを検出するものである
    ことを特徴とする請求項14記載の電子機器ボード異常
    個所検出用プローブ。
  16. 【請求項16】 上記ボディに収容され、上記コンタク
    トからの入力信号を所定幅及び所定振幅のパルスに変換
    する手段と、その変換されたパルスの平均電圧を検出す
    る手段を含むことを特徴とする請求項13記載の電子機
    器ボード異常個所検出用プローブ。
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