JP3325783B2 - 調節自在の椅子 - Google Patents
調節自在の椅子Info
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C7/00—Parts, details, or accessories of chairs or stools
- A47C7/36—Support for the head or the back
- A47C7/40—Support for the head or the back for the back
- A47C7/402—Support for the head or the back for the back adjustable in height
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C7/00—Parts, details, or accessories of chairs or stools
- A47C7/36—Support for the head or the back
- A47C7/40—Support for the head or the back for the back
- A47C7/44—Support for the head or the back for the back with elastically-mounted back-rest or backrest-seat unit in the base frame
- A47C7/443—Support for the head or the back for the back with elastically-mounted back-rest or backrest-seat unit in the base frame with coil springs
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は調節自在の椅子に関
し、より詳細には、背もたれが後方に関節運動し、且つ
背もたれを含む座が椅子のフレームに対して移動する調
節自在の椅子に関する。
し、より詳細には、背もたれが後方に関節運動し、且つ
背もたれを含む座が椅子のフレームに対して移動する調
節自在の椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の調節自在の椅子は本出願人の特
許出願に係わる特開平３−１８８８０５に開示されてい
る。概略的に述べると、この調節自在の椅子は、座支持
部分及び背もたれ支持部分を備えたフレームと、後方位
置と前方位置との間で摺動可能に前記座支持部分に取り
付けられた座部と、弾性的に拘束された直立位置と後方
傾斜位置との間を、前記座部の位置とは無関係に傾動で
きる弾性関節リンク仕掛けにより前記背もたれ支持部分
に取り付けられた背もたれと、を有し、前記背もたれが
前記フレームの前記背もたれ支持部分に対して上下に摺
動するように、前記弾性関節リンク仕掛けの上方リンク
仕掛け部材に取り付けられており、圧縮コイルばねが前
記背もたれと前記フレームの前記背もたれ支持部分との
間に係合しており、圧縮コイルばねが前記背もたれを上
方位置に弾性的に押圧し、背もたれがカップリング部材
によって前記座部に連結されている、ことを特徴として
いる。
許出願に係わる特開平３−１８８８０５に開示されてい
る。概略的に述べると、この調節自在の椅子は、座支持
部分及び背もたれ支持部分を備えたフレームと、後方位
置と前方位置との間で摺動可能に前記座支持部分に取り
付けられた座部と、弾性的に拘束された直立位置と後方
傾斜位置との間を、前記座部の位置とは無関係に傾動で
きる弾性関節リンク仕掛けにより前記背もたれ支持部分
に取り付けられた背もたれと、を有し、前記背もたれが
前記フレームの前記背もたれ支持部分に対して上下に摺
動するように、前記弾性関節リンク仕掛けの上方リンク
仕掛け部材に取り付けられており、圧縮コイルばねが前
記背もたれと前記フレームの前記背もたれ支持部分との
間に係合しており、圧縮コイルばねが前記背もたれを上
方位置に弾性的に押圧し、背もたれがカップリング部材
によって前記座部に連結されている、ことを特徴として
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特開平３ー１８８８０
５に開示された上記の調節自在の椅子は、これに座って
いる人が直立姿勢とリクライニング姿勢（上体を後ろに
反らせた姿勢）との間で姿勢を変えることができ、又座
部が前後に摺動するとき、椅子の背もたれも座部の前後
運動に従って下方又は上方に移動し、従って椅子に座っ
ている人はリラックス姿勢をとることができる。この構
成では、椅子に座っている人の背中と背もたれとの間に
相対移動がないから衣服の引っ張りや皺を引き起こさな
い利点を提供する。加えて、リラックス位置において、
座っている人の腰椎領域を何時でも具合よく支持するこ
とができる。しかしながら、特に直立姿勢における座り
心地は必ずしも満足すべきものではない。と言うのは、
座部と背もたれとの間には可なりの空間があるため、腰
の部分が座によってしっかりと支持されないからであ
る。
５に開示された上記の調節自在の椅子は、これに座って
いる人が直立姿勢とリクライニング姿勢（上体を後ろに
反らせた姿勢）との間で姿勢を変えることができ、又座
部が前後に摺動するとき、椅子の背もたれも座部の前後
運動に従って下方又は上方に移動し、従って椅子に座っ
ている人はリラックス姿勢をとることができる。この構
成では、椅子に座っている人の背中と背もたれとの間に
相対移動がないから衣服の引っ張りや皺を引き起こさな
い利点を提供する。加えて、リラックス位置において、
座っている人の腰椎領域を何時でも具合よく支持するこ
とができる。しかしながら、特に直立姿勢における座り
心地は必ずしも満足すべきものではない。と言うのは、
座部と背もたれとの間には可なりの空間があるため、腰
の部分が座によってしっかりと支持されないからであ
る。
【０００４】本発明の目的は、上記の形式の調節自在の
椅子において、座を人の腰の部分をもしっかりと支持す
るように構成した、調節自在の椅子を提供することにあ
る。
椅子において、座を人の腰の部分をもしっかりと支持す
るように構成した、調節自在の椅子を提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、座支持
部分及び背もたれ支持部分を備えたフレームと、後方位
置と前方位置との間で摺動可能に前記座支持部分に取り
付けられた座部と、弾性的に拘束された直立位置と後方
傾斜位置との間を、前記座部の位置とは無関係に傾動で
きる弾性関節リンク仕掛けにより前記背もたれ支持部分
に取り付けられた背もたれと、を有し、前記背もたれが
前記フレームの前記背もたれ支持部分に対して上下に摺
動するように、前記弾性関節リンク仕掛けの上方リンク
仕掛け部材に取り付けられており、圧縮コイルばねが前
記背もたれと前記フレームの前記背もたれ支持部分との
間に係合しており、圧縮コイルばねが前記背もたれを上
方位置に弾性的に押圧している、調節自在の椅子におい
て、前記フレームが前記座支持部分と背もたれ支持部分
との間に腰支え支持部分を有し、腰支えが前記腰支え支
持部分に摺動自在に取り付けられ、前記座部及び背もた
れのがフレームに沿って移動するとき、前記座部及び前
記背もたれの摺動運動に従って、前記腰支えがフレーム
の腰支え支持部分に沿って移動することを特徴とする調
節自在の椅子を提供する。
部分及び背もたれ支持部分を備えたフレームと、後方位
置と前方位置との間で摺動可能に前記座支持部分に取り
付けられた座部と、弾性的に拘束された直立位置と後方
傾斜位置との間を、前記座部の位置とは無関係に傾動で
きる弾性関節リンク仕掛けにより前記背もたれ支持部分
に取り付けられた背もたれと、を有し、前記背もたれが
前記フレームの前記背もたれ支持部分に対して上下に摺
動するように、前記弾性関節リンク仕掛けの上方リンク
仕掛け部材に取り付けられており、圧縮コイルばねが前
記背もたれと前記フレームの前記背もたれ支持部分との
間に係合しており、圧縮コイルばねが前記背もたれを上
方位置に弾性的に押圧している、調節自在の椅子におい
て、前記フレームが前記座支持部分と背もたれ支持部分
との間に腰支え支持部分を有し、腰支えが前記腰支え支
持部分に摺動自在に取り付けられ、前記座部及び背もた
れのがフレームに沿って移動するとき、前記座部及び前
記背もたれの摺動運動に従って、前記腰支えがフレーム
の腰支え支持部分に沿って移動することを特徴とする調
節自在の椅子を提供する。
【０００６】本発明による調節自在の椅子は又、腰支え
が、該腰支えと座部との間及び腰支えと背もたれとの間
に連結された蛇腹状部材によって浮動状態に保持される
ことを特徴とする。本発明による調節自在の椅子は更に
前記腰支えがカップリング部材によって前記座部及び前
記背もたれに連結され、前記座部が前記フレームに沿っ
て前後に移動するとき、前記座部の摺動運動に従って、
前記腰支え及び前記背もたれが前記フレームに沿って下
方又は上方に移動することを特徴とする。添付図面に関
連して述べる本発明の好ましい実施の形態についての以
下の詳細な説明により、本発明はより良く理解されるで
あろう。
が、該腰支えと座部との間及び腰支えと背もたれとの間
に連結された蛇腹状部材によって浮動状態に保持される
ことを特徴とする。本発明による調節自在の椅子は更に
前記腰支えがカップリング部材によって前記座部及び前
記背もたれに連結され、前記座部が前記フレームに沿っ
て前後に移動するとき、前記座部の摺動運動に従って、
前記腰支え及び前記背もたれが前記フレームに沿って下
方又は上方に移動することを特徴とする。添付図面に関
連して述べる本発明の好ましい実施の形態についての以
下の詳細な説明により、本発明はより良く理解されるで
あろう。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の椅子は、図１、２及び３
に示すように、キャスタ付きの台座１０と、支柱１２
と、座部１４、背もたれ１６及び座部１４と背もたれ１
６との間に配置された腰支え１８を含む座２０とを有す
る。図４乃至７に示すように、座部１４、背もたれ１６
及び腰支え１８は座部構成部品２２、背もたれ構成部品
２４及び腰支え構成部品２６でそれぞれ構成され、これ
らの構成部品の各々は硬質で耐久性のある高分子材料で
成形されている。椅子のフレームは２つのフレームサイ
ドチューブ３２を有し、該フレームサイドチューブは椅
子の支柱１２に取り付けられた横部材３０によって接合
されている。座部構成部品２２はその側縁部に沿ってソ
ケット２８を有し、このソケットはフレームサイドチュ
ーブ３２の座支持部分３４を入れ子式関係に受け入れて
いる。各フレームサイドチューブ３２は横から見てほぼ
Ｌ字形をなしており、座支持部分３４の後部において上
方に円弧に曲がって腰支え支持部分３６を形成してい
る。座部構成部品２２はそのソケット２８とフレームサ
イドチューブ３２の座支持部分３４との入れ子式関係に
より、自由に前後に摺動するが、座部が常に後方引っ込
み位置にあるように引っ張りばね機構３１で引っ張られ
ている。引っ張りばね機構３１は、座部構成部品２２の
先端部に一端が固定されてソケット２８の中へ延びる連
結ロッド３３と、フレームサイドチューブ３２の先端に
固定されて、その中へ延びるばね取り付け部材３５と、
一端が連結ロッド３３に、他端がばね取り付け部材３５
に連結された引っ張りばね３７とを含む。
に示すように、キャスタ付きの台座１０と、支柱１２
と、座部１４、背もたれ１６及び座部１４と背もたれ１
６との間に配置された腰支え１８を含む座２０とを有す
る。図４乃至７に示すように、座部１４、背もたれ１６
及び腰支え１８は座部構成部品２２、背もたれ構成部品
２４及び腰支え構成部品２６でそれぞれ構成され、これ
らの構成部品の各々は硬質で耐久性のある高分子材料で
成形されている。椅子のフレームは２つのフレームサイ
ドチューブ３２を有し、該フレームサイドチューブは椅
子の支柱１２に取り付けられた横部材３０によって接合
されている。座部構成部品２２はその側縁部に沿ってソ
ケット２８を有し、このソケットはフレームサイドチュ
ーブ３２の座支持部分３４を入れ子式関係に受け入れて
いる。各フレームサイドチューブ３２は横から見てほぼ
Ｌ字形をなしており、座支持部分３４の後部において上
方に円弧に曲がって腰支え支持部分３６を形成してい
る。座部構成部品２２はそのソケット２８とフレームサ
イドチューブ３２の座支持部分３４との入れ子式関係に
より、自由に前後に摺動するが、座部が常に後方引っ込
み位置にあるように引っ張りばね機構３１で引っ張られ
ている。引っ張りばね機構３１は、座部構成部品２２の
先端部に一端が固定されてソケット２８の中へ延びる連
結ロッド３３と、フレームサイドチューブ３２の先端に
固定されて、その中へ延びるばね取り付け部材３５と、
一端が連結ロッド３３に、他端がばね取り付け部材３５
に連結された引っ張りばね３７とを含む。
【０００８】背もたれ構成部品２４の各側部には、下向
きに開放したソケット３８が設けられ、各ソケット３８
は姿勢制御ばね機構４０の管状ケーシング４２を受け入
れて、これをソケットに適当に固定しており、フレーム
の背もたれ支持部分を構成する、弾性関節仕掛け４４の
管状の上方リンク仕掛け部材４６がこの管状ケーシング
４２に受け入れられている。下方の管状リンク仕掛け部
材４８は各フレームサイドチューブ３２の上端部内に嵌
入固定されている。カップリングロッド５０の下端部が
下方の管状リンク仕掛け部材４８とともにボール・ソケ
ット継手５２を構成する。上方リンク仕掛け部材４６は
その下端に固着された管状取付け具５４を有し、該管状
取付け具５４は下方のリンク仕掛け部材４８の上縁部に
設けられた円形溝５６内に着座している。カップリング
ロッド５０の上端部はこれに螺着されたナット５８で受
け止められたばね当接部材６０を有し、且つ上方リンク
仕掛け部材４６内に摺動自在に受け入れられている。関
節制御ばね６２が圧縮状態下でばね当接部材６０と管状
取付け具５４との間に受け入れられている。このばねの
圧縮力は取付け具５４を円形溝５６内に着座状態に保持
するが、椅子に座る人が及ぼす、背もたれ１６に対する
後方力に負け、背もたれ１６は円形溝５６の後部をピボ
ット支点として後方に傾くことができる。背もたれ１６
の後方傾き程度はストップチューブ６４によって制限さ
れる。ストップチューブ６４は上方リンク仕掛け部材４
６の下部の中に受け入れられ、その下端が取付け具５６
に当接している。ばね当接部材６０がストップチューブ
６４の上縁に係合したとき、背もたれ１６はもはやそれ
以上後方に傾くことが出来ない。背もたれ１６を後方に
傾ける着座者の背の力が加えられなくなると、関節制御
ばね６２の力が取付け具５４を押し戻して円形溝５８と
着座係合関係にし、これにより、背もたれ１６を直立位
置に戻す。
きに開放したソケット３８が設けられ、各ソケット３８
は姿勢制御ばね機構４０の管状ケーシング４２を受け入
れて、これをソケットに適当に固定しており、フレーム
の背もたれ支持部分を構成する、弾性関節仕掛け４４の
管状の上方リンク仕掛け部材４６がこの管状ケーシング
４２に受け入れられている。下方の管状リンク仕掛け部
材４８は各フレームサイドチューブ３２の上端部内に嵌
入固定されている。カップリングロッド５０の下端部が
下方の管状リンク仕掛け部材４８とともにボール・ソケ
ット継手５２を構成する。上方リンク仕掛け部材４６は
その下端に固着された管状取付け具５４を有し、該管状
取付け具５４は下方のリンク仕掛け部材４８の上縁部に
設けられた円形溝５６内に着座している。カップリング
ロッド５０の上端部はこれに螺着されたナット５８で受
け止められたばね当接部材６０を有し、且つ上方リンク
仕掛け部材４６内に摺動自在に受け入れられている。関
節制御ばね６２が圧縮状態下でばね当接部材６０と管状
取付け具５４との間に受け入れられている。このばねの
圧縮力は取付け具５４を円形溝５６内に着座状態に保持
するが、椅子に座る人が及ぼす、背もたれ１６に対する
後方力に負け、背もたれ１６は円形溝５６の後部をピボ
ット支点として後方に傾くことができる。背もたれ１６
の後方傾き程度はストップチューブ６４によって制限さ
れる。ストップチューブ６４は上方リンク仕掛け部材４
６の下部の中に受け入れられ、その下端が取付け具５６
に当接している。ばね当接部材６０がストップチューブ
６４の上縁に係合したとき、背もたれ１６はもはやそれ
以上後方に傾くことが出来ない。背もたれ１６を後方に
傾ける着座者の背の力が加えられなくなると、関節制御
ばね６２の力が取付け具５４を押し戻して円形溝５８と
着座係合関係にし、これにより、背もたれ１６を直立位
置に戻す。
【０００９】圧縮コイルばね６８が管状ケーシング４２
の上方肩と上方リンク仕掛け部材４６の上端に固定され
たばね座４７との間に圧縮状態で配置されていて、背も
たれ１６を上方リンク仕掛け部材４６に関して常時上方
に押す。背もたれの上方への移動の最大の限度は、上方
リンク仕掛け部材４６の上方部に固定され、ソケット３
８及び管状ケーシング４２に設けられた長孔７０に受け
入れられたストッパー７２と長孔７０の下端との係合に
よって制限される。腰支え構成部品２６はその両側縁部
にソケット７４を有し、該ソケット７４はフレームサイ
ドチューブ３２の腰支え支持部分３６を入れ子式関係に
摺動自在に受け入れている。それぞれのソケット７４と
腰支え支持部分３６との間の摺動する入れ子関係により
腰支え構成部品２６をフレームサイドチューブ３２に対
して弧状路に沿って摺動させる。上記のように、ソケッ
ト及び腰支え支持部分３６は弧状ではなく真っ直ぐであ
ってもよい。椅子の座の腰支えは椅子に座っている人の
背中の解剖学的腰領域の心地よい支持をする。座ってい
る人が座り位置をかえるときには、座の腰支えは位置を
変えることができ、その結果、腰支えは座っている人の
腰と接触したままである。
の上方肩と上方リンク仕掛け部材４６の上端に固定され
たばね座４７との間に圧縮状態で配置されていて、背も
たれ１６を上方リンク仕掛け部材４６に関して常時上方
に押す。背もたれの上方への移動の最大の限度は、上方
リンク仕掛け部材４６の上方部に固定され、ソケット３
８及び管状ケーシング４２に設けられた長孔７０に受け
入れられたストッパー７２と長孔７０の下端との係合に
よって制限される。腰支え構成部品２６はその両側縁部
にソケット７４を有し、該ソケット７４はフレームサイ
ドチューブ３２の腰支え支持部分３６を入れ子式関係に
摺動自在に受け入れている。それぞれのソケット７４と
腰支え支持部分３６との間の摺動する入れ子関係により
腰支え構成部品２６をフレームサイドチューブ３２に対
して弧状路に沿って摺動させる。上記のように、ソケッ
ト及び腰支え支持部分３６は弧状ではなく真っ直ぐであ
ってもよい。椅子の座の腰支えは椅子に座っている人の
背中の解剖学的腰領域の心地よい支持をする。座ってい
る人が座り位置をかえるときには、座の腰支えは位置を
変えることができ、その結果、腰支えは座っている人の
腰と接触したままである。
【００１０】本発明の第１の実施形態では、図４及び５
に示すように、腰支え１８と座部１４及び腰支えと背も
たれ１６との間は、それらの構成部品に取り付けられ、
フレームサイドチューブの腰支え支持部分３６及び姿勢
制御ばね機構４０の管状ケーシング４２を隠すようにな
ったエラストマー製の蛇腹状部材７６、７８で互いに連
結されている。図１乃至３で分かるように、腰支え１８
は座部１４と背もたれ１６との間で、蛇腹状部材７６、
７８の弾性作用により互いに当接することなく浮動状態
に保持される。この腰支えは、椅子に座っている人の直
立姿勢において腰全体を大変良く支持することができ
る。本発明の第２の実施形態では、図６及び７に示すよ
うに、座部１４と腰支え１８及び腰支え１８と背もたれ
１６の間は合成樹脂製カップリング部材８０、８２で繋
がれる。カップリング部材８０、８２は座部構成部品の
ソケット２８、腰支え構成部品のソケット７４及び背も
たれ構成部品のソケット３８に固着されるリング部材８
４と一体に成形された帯板の形態をなしている。エラス
トマー製の蛇腹状部材７６、７８はかかるカップリング
部材８０、８２をそれぞれ隠すように位置し且つ両端が
カップリング部材のリング部材８４に連結される。カッ
プリング部材８０、８２の各々はリング部材８４と一体
でなく別体であって、互いに連結されるように構成され
てもよい。図８は、かかる構成の例を示す。カップリン
グ部材は両端に抜け止めヘッド８６を有するカップリン
グロッド８８の形態をなし、該カップリングロッド８８
はその抜け止めヘッド８６をリング部材９０の出っ張り
９２に設けられた開口部９４に差し込むことによってリ
ング部材９０に連結される。抜け止めヘッド８６とリン
グ部材９０との連結の様子は図９に詳細に示されてい
る。
に示すように、腰支え１８と座部１４及び腰支えと背も
たれ１６との間は、それらの構成部品に取り付けられ、
フレームサイドチューブの腰支え支持部分３６及び姿勢
制御ばね機構４０の管状ケーシング４２を隠すようにな
ったエラストマー製の蛇腹状部材７６、７８で互いに連
結されている。図１乃至３で分かるように、腰支え１８
は座部１４と背もたれ１６との間で、蛇腹状部材７６、
７８の弾性作用により互いに当接することなく浮動状態
に保持される。この腰支えは、椅子に座っている人の直
立姿勢において腰全体を大変良く支持することができ
る。本発明の第２の実施形態では、図６及び７に示すよ
うに、座部１４と腰支え１８及び腰支え１８と背もたれ
１６の間は合成樹脂製カップリング部材８０、８２で繋
がれる。カップリング部材８０、８２は座部構成部品の
ソケット２８、腰支え構成部品のソケット７４及び背も
たれ構成部品のソケット３８に固着されるリング部材８
４と一体に成形された帯板の形態をなしている。エラス
トマー製の蛇腹状部材７６、７８はかかるカップリング
部材８０、８２をそれぞれ隠すように位置し且つ両端が
カップリング部材のリング部材８４に連結される。カッ
プリング部材８０、８２の各々はリング部材８４と一体
でなく別体であって、互いに連結されるように構成され
てもよい。図８は、かかる構成の例を示す。カップリン
グ部材は両端に抜け止めヘッド８６を有するカップリン
グロッド８８の形態をなし、該カップリングロッド８８
はその抜け止めヘッド８６をリング部材９０の出っ張り
９２に設けられた開口部９４に差し込むことによってリ
ング部材９０に連結される。抜け止めヘッド８６とリン
グ部材９０との連結の様子は図９に詳細に示されてい
る。
【００１１】本発明の椅子に座っている人が、背中を背
もたれ１６に押しつけ、座部１４に前向きの力を加える
と、座部１４は引っ張りばね３７の作用に抗して前方に
摺動し、その人の背中は背もたれ１６を圧縮コイルばね
６８の力に抗して下方に滑らせ、その際背もたれ１６が
腰支え１８に当たってこれを下方に滑らせる。椅子に座
っている人が上体を後ろに反らせると、背もたれ１６は
後方に関節運動する。椅子に座っている人が上記の座り
姿勢をやめると、座部１４は引っ張りばね３７の作用で
後方位置に戻され、背もたれ１６も圧縮コイルばね６８
の作用で上方に引き戻される。その際腰支えはこれと接
した座部１４によって押し戻されることになる。カップ
リング部材のある実施形態の場合にも、座部１４の前方
への摺動及び背もたれ１６の下方への摺動により、腰支
え１８を上記と同様な仕方で下方に滑らせることが出来
る。椅子に座っている人が上記の座り姿勢をやめると
き、腰支え１８はカップリング部材８０、８２を介して
座部１４及び背もたれ１６の戻りに追従して戻される。
もたれ１６に押しつけ、座部１４に前向きの力を加える
と、座部１４は引っ張りばね３７の作用に抗して前方に
摺動し、その人の背中は背もたれ１６を圧縮コイルばね
６８の力に抗して下方に滑らせ、その際背もたれ１６が
腰支え１８に当たってこれを下方に滑らせる。椅子に座
っている人が上体を後ろに反らせると、背もたれ１６は
後方に関節運動する。椅子に座っている人が上記の座り
姿勢をやめると、座部１４は引っ張りばね３７の作用で
後方位置に戻され、背もたれ１６も圧縮コイルばね６８
の作用で上方に引き戻される。その際腰支えはこれと接
した座部１４によって押し戻されることになる。カップ
リング部材のある実施形態の場合にも、座部１４の前方
への摺動及び背もたれ１６の下方への摺動により、腰支
え１８を上記と同様な仕方で下方に滑らせることが出来
る。椅子に座っている人が上記の座り姿勢をやめると
き、腰支え１８はカップリング部材８０、８２を介して
座部１４及び背もたれ１６の戻りに追従して戻される。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、腰支えが座部と背もた
れとの間に介在され、座部の前後移動に応じて腰支え及
び背もたれが共に上下に移動するから、リラックス姿勢
において、衣服の引っ張りや皺が生じることがなく、ま
た直立座り姿勢において腰支えが腰領域を良く支えるの
で座り心地が大変良い。
れとの間に介在され、座部の前後移動に応じて腰支え及
び背もたれが共に上下に移動するから、リラックス姿勢
において、衣服の引っ張りや皺が生じることがなく、ま
た直立座り姿勢において腰支えが腰領域を良く支えるの
で座り心地が大変良い。
【図１】本発明による調節自在の椅子の全体を示す正面
図である。
図である。
【図２】本発明による調節自在の椅子の側面図である。
【図３】図１の３−３線における断面図である。
【図４】本発明による調節自在の椅子の第１の実施形態
による、座部、腰支え及び背もたれと椅子のフレームと
の関係を示す断面図である。
による、座部、腰支え及び背もたれと椅子のフレームと
の関係を示す断面図である。
【図５】図４の一部の拡大詳細断面図である。
【図６】本発明による調節自在の椅子の第２の実施形態
による、座部、腰支え及び背もたれと椅子のフレームと
の関係を示す断面図である。
による、座部、腰支え及び背もたれと椅子のフレームと
の関係を示す断面図である。
【図７】図６の一部の拡大詳細断面図である。
【図８】本発明の調節自在の椅子に用いることができる
カップリング部材の変形例を示す斜視図である。
カップリング部材の変形例を示す斜視図である。
【図９】図８に示すカップリング部材においてそのカッ
プリングロッドとリング部材との間の連結を示す部分断
面図である。
プリングロッドとリング部材との間の連結を示す部分断
面図である。
１４ 座部 １６ 背もたれ １８ 腰支え ２０ 座 ３２ フレームサイドチューブ ３４ 座支持部分 ３６ 腰支え支持部分 ４４ 弾性関節仕掛け ４６ 背もたれ支持部分又は上方リンク仕掛け部材 ６８ 圧縮コイルばね ８０ カップリング部材 ８２ カップリング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−188805（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−73446（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−263410（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−10010（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−566（ＪＰ，Ａ) 実開 昭47−14408（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−113127（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−101651（ＪＰ，Ｕ) 特表 昭56−500359（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A47C 3/025 A47C 7/14 A47C 7/46
Claims (4)
- 【請求項１】 座支持部分及び背もたれ支持部分を備え
たフレームと、後方位置と前方位置との間で摺動可能に
前記座支持部分に取り付けられた座部と、弾性的に拘束
された直立位置と後方傾斜位置との間を、前記座部の位
置とは無関係に傾動できる弾性関節リンク仕掛けにより
前記背もたれ支持部分に取り付けられた背もたれと、を
有し、前記背もたれが前記フレームの前記背もたれ支持
部分に対して上下に摺動するように、前記弾性関節リン
ク仕掛けの上方リンク仕掛け部材に取り付けられてお
り、圧縮コイルばねが前記背もたれと前記フレームの前
記背もたれ支持部分との間に係合しており、圧縮コイル
ばねが前記背もたれを上方位置に弾性的に押圧してい
る、調節自在の椅子において、前記フレームが前記座支
持部分と背もたれ支持部分との間に腰支え支持部分を有
し、腰支えが前記腰支え支持部分に摺動自在に取り付け
られ、前記座部及び背もたれがフレームに沿って移動す
るとき、前記座部及び前記背もたれの摺動運動に従っ
て、前記腰支えがフレームの腰支え支持部分に沿って移
動することを特徴とする調節自在の椅子。 - 【請求項２】 腰支えが、該腰支えと座部との間及び腰
支えと背もたれとの間に連結された蛇腹状部材によって
浮動状態に保持されることを特徴とする、請求項１に記
載の調節自在の椅子。 - 【請求項３】 前記腰支えはカップリング部材によって
前記座部及び前記背もたれに連結され、前記座部が前記
フレームに沿って前後に移動するとき、前記座部の摺動
運動に従って、前記腰支え及び前記背もたれが前記フレ
ームに沿って下方又は上方に移動することを特徴とする
請求項１に記載の調節自在の椅子。 - 【請求項４】 座部をその後方引っ込み位置に向かって
引っ張るための引っ張りばね機構を更に有する、請求項
１乃至３のいずれか１項に記載の調節自在の椅子。
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