JP3325686B2 - 繊維とその製造方法ならびに繊維製品 - Google Patents

繊維とその製造方法ならびに繊維製品

Info

Publication number
JP3325686B2
JP3325686B2 JP35034993A JP35034993A JP3325686B2 JP 3325686 B2 JP3325686 B2 JP 3325686B2 JP 35034993 A JP35034993 A JP 35034993A JP 35034993 A JP35034993 A JP 35034993A JP 3325686 B2 JP3325686 B2 JP 3325686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
fine particles
zno fine
zno
silicon compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35034993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07197309A (ja
Inventor
兼広 斉藤
巧 田中
信弘 野上
秋雄 濱元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Daito Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Daito Kasei Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18409889&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3325686(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd, Daito Kasei Kogyo Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP35034993A priority Critical patent/JP3325686B2/ja
Publication of JPH07197309A publication Critical patent/JPH07197309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3325686B2 publication Critical patent/JP3325686B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線遮蔽、及び抗菌
・防臭機能を有する繊維とその製造方法ならびに繊維製
品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、繊維に特定の機能を持たせること
により、繊維の高付加価値化が図られ、特に、紫外線遮
蔽機能、抗菌・防臭機能を有する繊維が提案されてい
る。この紫外線遮蔽機能を有する繊維は、オゾンホール
の増大により、地上に到達する紫外線量が年々増加し、
人体に対する悪影響が指摘され、紫外線より皮膚を守る
目的で、その需要は増大しつつある。
【0003】一方、抗菌・防臭機能についても、各種菌
類が衣料上で繁殖した場合、衣料の繊維が脆化、劣化、
または黄変する原因になり、抗菌性は衣料の寿命を伸ば
すのに役立ち、さらに、各種菌類は、人体より発生する
分泌物を、悪臭を放つ成分に変質させる作用もあるの
で、繊維の抗菌・防臭性は、菌類の繁殖を抑えて衣料の
防臭に寄与することも認められている。このため、抗菌
・防臭繊維は、最近の清潔志向の風潮に合致し、その市
場は拡大しつつある。
【0004】このような紫外線遮蔽繊維と抗菌・防臭繊
維の製造について説明する。まず、紫外線遮蔽繊維を製
造するときは、繊維に対してベンゾフェノン、ベンゾト
リアゾール系等の有機系紫外線吸収剤を添加したり、T
iO2微粒子を添加することが行われている。有機系紫
外線吸収剤を有する繊維の製造は、繊維を構成する樹脂
を溶融し、これに有機系紫外線吸収剤を均一に溶解さ
せ、または、TiO2微粒子を分散させ、その後、紡糸
するものである。また、抗菌・防臭繊維を製造するとき
は、有機系抗菌剤を練り込んだり、銀イオン系、若しく
は銅イオン系の無機系抗菌剤を練り込む方法が考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
遮蔽繊維に有機系紫外線吸収剤を用いる場合、樹脂の溶
融温度は、例えば、ポリエステル繊維やナイロン繊維で
200〜300℃と高いため、添加される有機系紫外線
吸収剤の耐熱温度を越えることがほとんどで、有機系紫
外線吸収剤は、昇華して揮散し、若しくは分解して消失
する。また、紫外線遮蔽繊維にTiO2微粒子を添加す
る場合は、TiO2は、屈折率が約2.6(ルチル型)
であり、ZnO微粒子の屈折率(約1.9)より大きい
ため、TiO2微粒子を練り混んだ繊維に光が入射した
場合、散乱光の割合が高くなり、つや消し効果が現れ、
TiO2微粒子を練り混んだ繊維を染色したとき、くす
んだ色調となりがちであり、商品設計としては不都合な
場合がある。
【0006】また、抗菌・防臭繊維に有機系抗菌剤を練
り込む場合は、繊維用樹脂を紡糸する際に、樹脂の溶融
温度が約200〜300℃と高いので、有機系抗菌剤の
耐熱性が問題になり、ほとんどの有機系抗菌剤は、熱分
解、若しくは昇華して消失してしまう。そして、抗菌・
防臭繊維に銀イオン系若しくは銅イオン系の無機系抗菌
剤を練り込む場合、銀イオン若しくは銅イオンは、酸化
によって黒褐色になる等変色し易いので、白色や淡色系
の繊維に使用し難いという問題がある。
【0007】そこで、本発明者の一部等は、以前にZn
O微粒子を人造繊維に練り込み、紫外線遮蔽、及び抗菌
・防臭性の両機能を有する繊維を製造する方法を提案し
た(特開平5−156510号公報)。すなわち、Zn
O微粒子には、優れた紫外線遮蔽性、及び抗菌・防臭性
があるので、このZnO微粒子という単一の材料を繊維
に練り込むことにより、これらの複合機能を一挙に付与
することができる。また、ZnO微粒子は、無機結晶で
あり、融点が1980℃(加圧下)であるため、耐熱性
が高く、繊維樹脂の溶融温度では何等問題がない。特
に、約300℃未満では、酸化等によって着色すること
もなく、ZnO微粒子を練り込んだ繊維の変色の心配が
ない。
【0008】また、ZnO微粒子は、屈折率がTiO2
のそれに比べずっと低いため、光を散乱させることが少
なく、さらに、粒子径が0.1μm以下である場合、可
視光線を吸収せず透過してしまうので、ZnO微粒子を
練り込んだ繊維は、非常に透明性が高くなる。そして、
ZnOは、日本薬局方等にも使用が認められており、無
機結晶であることとあいまって安全性の高いものであ
り、皮膚に長期間に渡って接触しても、ほとんど悪影響
は与えない。
【0009】しかし、ZnO微粒子をポリエステルやナ
イロン等の人造繊維に練り込んだ場合、溶融された繊維
樹脂の中でZnO微粒子は再凝集する傾向があり、その
結果、繊維樹脂中でZnO微粒子は粗大化する。このZ
nO微粒子が粗大化した場合、引き続いて行われる紡糸
時に、溶融樹脂等を引き出すノズル、若しくはノズル背
面に設置されたメッシュが目詰まりし易く、長期間に渡
って安定した紡糸作業を行うのが困難になる。また、Z
nO微粒子が粗大化すると、ZnO微粒子の比表面積が
小さくなり、紫外線遮蔽性、及び抗菌・防臭性が低下す
る。さらに、ZnO微粒子には光触媒作用があり、Zn
O微粒子と直接接触している周囲の繊維樹脂の劣化を促
すので、ZnO微粒子を練り込んだ繊維は、ZnO微粒
子を添加してない繊維に比べ、耐光性の点で劣ることが
判明した。
【0010】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、前述の紫外線遮蔽、抗菌・防臭機能を有するZnO
微粒子を繊維に分散させ、これの再凝集を防止させると
ともに、光触媒活性を抑えた繊維とその製造方法ならび
に繊維製品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の繊維は、
粒径が0.1μm以下で、且つその表面がシリコン化合
物で処理されたZnO微粒子を繊維の原料全体に対して
0.01〜50重量%含むことを前記課題の解決手段と
した。請求項2記載の繊維の製造方法は、粒径が0.1
μm以下で、且つその表面がシリコン化合物で処理され
たZnO微粒子を繊維の原料全体に対して0.01〜5
0重量%の割合で該繊維の原料に練り混み、この繊維の
原料を糸状に成形することを前記課題の解決手段とし
た。請求項3記載の繊維製品は、粒径が0.1μm以下
で、且つその表面がシリコン化合物で処理されたZnO
微粒子を繊維の原料全体に対して0.01〜50重量%
含む繊維を紡糸し、これを布状、ロープ状、または、織
物状に織り込ませたことを前記課題の解決手段とした。
前記シリコン化合物は、下記一般式(1)で示される化
合物の構造を有するとともに、前記ZnO微粒子の全量
に対して0.1〜30重量%添加されるのが好ましい。
【化4】 但し、n=整数 R=水素、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フ
ルオロアルキル基から選ばれる置換基
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。前述した
ZnO微粒子の再凝集傾向及び光触媒活性を抑えるため
に、ZnO微粒子の表面をシリコン化合物で被覆したと
ころ、非常に改善効果があることがわかった。すなわ
ち、ZnO微粒子の表面がシリコン化合物で覆われる
と、ZnO微粒子同士の親和性を抑制でき、凝集による
粗大化の傾向を抑えることができるとともに、シリコン
化合物の被膜がZnO微粒子と繊維樹脂との間でバリア
層を形成し、ZnO微粒子の光触媒活性による繊維樹脂
の劣化を抑制することが可能になった。
【0013】ここで、シリコン化合物は、下記一般式
(1)で示される化合物の構造を有するものが特に好適
である。
【化5】 但し、n=整数 R=水素、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フ
ルオロアルキル基から選ばれる置換基 このシリコン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルプロピルポリシロキサン、
プロピルハイドロジェンポリシロキサン、パーフルオロ
ジメチルポリシロキサン等が挙げられるが、本願はこれ
に限定されるものでない。
【0014】これらシリコン化合物のZnO微粒子に対
する添加率としては、0.1重量%から30重量%が好
ましい。ZnO微粒子に対する添加率が0.1重量%以
下では、ZnO微粒子の再凝集性及び光触媒活性を抑制
するのに十分でない。また、ZnO微粒子に対する添加
率が30重量%以上では、これ以上添加量を増やしても
抑制効果が増進することなく、むしろZnO微粒子の抗
菌性を阻害し、逆効果である。
【0015】ZnO微粒子の粒子径を0.1μm以下と
したのは、粒径が0.1μmを越えると、十分な紫外線
遮蔽性、及び抗菌・防臭性が得られず、また、溶融紡糸
の時ノズル、メッシュ等の目詰まりにより、紡糸性に著
しい不具合が生じるからである。さらに、ZnO微粒子
の粒径が0.1μmを越えると、低デニールの細い糸を
作る場合、これの物理的強度が低下するので好ましくな
い。粒径が0.1μm以下のZnO微粒子は、例えば、
特開平2−311314号公報に記載されている方法に
より製造することができる。
【0016】ZnO微粒子を添加する繊維の種類として
は、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、レーヨン、ビニロン、アセテート、ア
クリル、ポリビニルアルコール等の人造繊維(合成繊
維、半合成繊維、再生繊維、無機繊維)が挙げられる。
本願はこれらの繊維に限定されるものでなく、ZnO微
粒子を練り込むことが可能な繊維ならば、特に限定され
るものでない。
【0017】ZnO微粒子の添加量は繊維原料全体に対
し0.01〜50重量%であることが好ましく、添加量
が0.01重量%未満では繊維の紫外線遮蔽性、及び抗
菌・防臭性が十分でなく、一方、添加量が50重量%を
越えても、これ以上紫外線遮蔽性、及び抗菌・防臭性を
向上させることができない。そして、ZnO微粒子の添
加量が50重量%を越えると、繊維の物理的強度等は著
しく低下する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の繊維とその製造方法ならびに
繊維製品の実施例について説明する。 実施例1 ジメチルポリシロキサン1重量部をn−ヘキサン100
重量部に溶解し、これにZnO微粒子(住友セメント
(株)社製、粒径0.02μm)を30重量部添加し、
30分間混合攪拌する。引き続いて、n−ヘキサンを蒸
発除去し、更に、180℃で5時間加熱し、その後、冷
却し、ボールミルで2時間粉砕する。
【0019】実施例2 メチルハイドロジェンポリシロキサン2重量部を1、
1、1−トリクロロエタン100重量部に溶解し、これ
に、実施例1と同様のZnO微粒子を25重量部添加
し、30分間混合攪拌する。次いで、1、1、1−トリ
クロロエタンを蒸発除去し、更に、180℃で4時間加
熱し、その後、冷却し、ボールミルで2時間粉砕する。
【0020】実施例3 ヘンシェルミキサーに、実施例1と同様のZnO微粒子
を100重量部入れ、これを700rpmで攪拌しなが
ら、メチルフェニルポリシロキサンを5重量部徐々に滴
下し、更に、30分間攪拌する。次に、ZnO微粒子を
170℃で7時間加熱し、その後、冷却し、ボールミル
で2時間粉砕する。
【0021】実施例4 これら実施例1〜3で得られたシリコン化合物で表面処
理されたZnO微粒子をポリエステルチップに対し20
重量%添加し、ポリエステル繊維用マスターバッチを作
製する。次に、ポリエステル繊維製造工程中のポリエス
テルチップを300℃で加熱溶融する工程において、Z
nO微粒子の濃度が5重量%になるように、溶融したポ
リエステルに上記マスターバッチを添加し、溶融紡糸を
行う。そして、これを100℃で5倍に熱延伸し、19
0℃で後処理したフィラメントに対し紡績、製織を行
い、試験用布を作成する。
【0022】比較例1 次に、比較のために、シリコン化合物で表面処理をして
いない未処理のZnO微粒子を添加したポリエステルフ
ィラメントを作成する。実施例1と同様の未処理のZn
O微粒子を用い、このZnO微粒子を20重量%含有す
るポリエステル用マスターバッチを作成する。次に、こ
のマスターバッチを用い、実施例4と同様な方法でZn
O微粒子を5重量%含有したポリエステルフィラメント
を作成し、更に、紡績、製織して試験用布を作成する。
実施例4、及び比較例1で、ポリエステルフィラメント
を溶融紡糸した際の紡糸性の比較を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】また、実施例4及び比較例1で作成した紡
績糸の耐光性試験を表2に示す。そして、実施例4及び
比較例1で作成した試験布の抗菌性試験結果を表3に示
す。また、実施例4及び比較例1で作成した試験布の分
光試験結果を表4に示す。さらに、耐光性試験、抗菌性
試験、分光性の試験の方法は次の通りである。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】耐光性試験 フェードメーターを用いて各紡績糸の耐光性試験を行
う。ここで、一定時間毎に紡績糸の強度を測定し、保持
率を算出する。 抗菌性試験 a.試験菌体として、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoia
e)、黄色ブドウ状球菌(Staphlylococcus aureus)を
用いる。 b.試験方法として、繊維製品衛生加工協議会規定のシ
ェークフラスコ法を採用する。 c.減菌率の計算方法として、以下の計算式を用いる。 S=減菌率(%) Ba=振盪前の生菌数の平均 Aa=振盪後の生菌数の平均 S={(Ba−Aa)/Ba}×100
【0029】分光特性試験 a.測定装置として、日本分光(株)社製のU−bes
t50を用いる。 b.試験方法として、各試験布の365nm、550n
mの分光透過率を測定する。
【0030】表1から明らかなように、ZnO微粒子に
各種シリコン処理を行うことで、ポリエステルフィラメ
ントを紡糸する際の紡糸性を大幅に向上でき、ZnO微
粒子の分散性を向上でき、再凝集も防止できることがわ
かる。また、表2より、未処理のZnO微粒子を練り込
むと、主にZnO微粒子の光触媒活性により、ポリエス
テルの耐光性が低下するのに対し、シリコン処理するこ
とで、この光触媒活性が抑制され、耐光性が向上するこ
とがわかる。
【0031】さらに、表3及び表4に示すように、各種
シリコン処理したZnO微粒子を練り込んだポリエステ
ル布は、抗菌性、紫外線遮蔽性が十分な性能になり、未
処理のZnO微粒子を添加したときよりも、分散性が向
上したため、更に良好な結果となった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の繊維とそ
の製造方法ならびに繊維製品によれば、以下の効果を奏
することができる。本発明は、ZnO微粒子を繊維に練
り込み、この繊維に紫外線遮蔽性、抗菌・防臭性を付与
する際、このZnO微粒子を各種シリコン化合物で処理
することにより、ZnO微粒子の分散性を向上でき、再
凝集を防止できる。さらに、ZnO微粒子をシリコン処
理することで、ZnO微粒子の光触媒活性を抑制でき、
繊維の耐光性を向上できる。したがって、紫外線遮蔽
性、抗菌・防臭性の優れた繊維を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野上 信弘 大阪府大阪市旭区赤川1丁目6番28号 大東化成工業株式会社内 (72)発明者 濱元 秋雄 大阪府大阪市旭区赤川1丁目6番28号 大東化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−156510(JP,A) 特開 平5−59613(JP,A) 特開 平1−250411(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 1/10 D01F 6/92

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が0.1μm以下で、且つその表面
    がシリコン化合物で処理されたZnO微粒子を繊維の原
    料全体に対して0.01〜50重量%含むことを特徴と
    する繊維。
  2. 【請求項2】 粒径が0.1μm以下で、且つその表面
    がシリコン化合物で処理されたZnO微粒子を繊維の原
    料全体に対して0.01〜50重量%の割合で該繊維の
    原料に練り混み、この繊維の原料を糸状に成形すること
    を特徴とする繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 粒径が0.1μm以下で、且つその表面
    がシリコン化合物で処理されたZnO微粒子を繊維の原
    料全体に対して0.01〜50重量%含む繊維を紡糸
    し、これを布状、ロープ状、または、織物状に織り込ま
    せたことを特徴とする繊維製品。
  4. 【請求項4】 前記シリコン化合物は、下記一般式
    (1)で示される化合物の構造を有するとともに、前記
    ZnO微粒子の全量に対して0.1〜30重量%添加さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の繊維。 【化1】 但し、n=整数 R=水素、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フ
    ルオロアルキル基から選ばれる置換基
  5. 【請求項5】 前記シリコン化合物は、下記一般式
    (1)で示される化合物の構造を有するとともに、前記
    ZnO微粒子の全量に対して0.1〜30重量%添加さ
    れてなることを特徴とする請求項2記載の繊維の製造方
    法。 【化2】 但し、n=整数 R=水素、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フ
    ルオロアルキル基から選ばれる置換基
  6. 【請求項6】 前記シリコン化合物は、下記一般式
    (1)で示される化合物の構造を有するとともに、前記
    ZnO微粒子の全量に対して0.1〜30重量%添加さ
    れてなることを特徴とする請求項3記載の繊維製品。 【化3】 但し、n=整数 R=水素、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、フ
    ルオロアルキル基から選ばれる置換基
JP35034993A 1993-12-28 1993-12-28 繊維とその製造方法ならびに繊維製品 Expired - Fee Related JP3325686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35034993A JP3325686B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 繊維とその製造方法ならびに繊維製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35034993A JP3325686B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 繊維とその製造方法ならびに繊維製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07197309A JPH07197309A (ja) 1995-08-01
JP3325686B2 true JP3325686B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=18409889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35034993A Expired - Fee Related JP3325686B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 繊維とその製造方法ならびに繊維製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3325686B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102304776A (zh) * 2011-09-01 2012-01-04 钱洪星 基于抗辐射的纳米陶瓷改性涤纶平牵丝的生产方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998003708A1 (de) * 1996-07-17 1998-01-29 Akzo Nobel N.V. Verwendung von textilen flächengebilden als schutz gegen ultraviolette strahlung
GB0603138D0 (en) * 2006-02-16 2006-03-29 Queen Mary & Westfield College Virucidal materials
AT508497A1 (de) * 2009-06-15 2011-01-15 Chemiefaser Lenzing Ag Schutzgewebe gegen ultraviolette strahlung auf grundlage künstlich hergestellter zellulosefasern
DE102012102920A1 (de) * 2011-11-16 2013-05-16 Käppler & Pausch GmbH Beckenkonstruktion für eine Fischwanderhilfe in Kombination mit einem Wasserwirbelkraftwerk
JP7209547B2 (ja) * 2019-01-23 2023-01-20 株式会社クラレ 紫外線遮蔽ポリエステル繊維

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01250411A (ja) * 1988-03-31 1989-10-05 Kuraray Co Ltd 抗菌性成形物及びその製造法
JPH0559613A (ja) * 1991-08-30 1993-03-09 Kuraray Co Ltd 紫外線遮蔽性能を有するポリエステル系繊維の製造法
JPH05156510A (ja) * 1991-11-29 1993-06-22 Sumitomo Cement Co Ltd 繊維及び繊維製品の加工方法及び繊維及び繊維製品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102304776A (zh) * 2011-09-01 2012-01-04 钱洪星 基于抗辐射的纳米陶瓷改性涤纶平牵丝的生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07197309A (ja) 1995-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60117534T2 (de) Zusammensetzung für ferninfrarotbestrahlung mit excellenten antistatischen eigenschaften und faser- sowie textilprodukt beides dieses enthaltend
US20170044691A1 (en) Fibers with improving anti-microbial performance
CN1293243C (zh) 一种竹炭粘胶纤维及其制造方法
JP3325686B2 (ja) 繊維とその製造方法ならびに繊維製品
JP5666450B2 (ja) 機能性セルロース系成形物
WO2008003243A1 (fr) Fibre de viscose contenant de la calamine, son procédé de préparation et d'utilisation
KR101112448B1 (ko) 복합섬유 및 이의 제조방법
JPH05156510A (ja) 繊維及び繊維製品の加工方法及び繊維及び繊維製品
JP2008111221A (ja) 抗菌性染色布帛
JP3756115B2 (ja) 防蚊複合繊維
CN209699991U (zh) 一种抗菌防紫外线布料
JP7209547B2 (ja) 紫外線遮蔽ポリエステル繊維
KR20110121837A (ko) 감염 방지성이 우수한 병원 의복용 원단 및 그의 제조방법
KR20010038624A (ko) 항균과 방취 기능을 가진 원적외선 방사 원사의 제조방법과 이에 의해 제조한 의류용 원단
KR960011596B1 (ko) 항균성 및 항곰팡이성의 폴리에스터 멀티필라멘트사 및 그 제조방법
KR950013481B1 (ko) 우수한 자외선 차단성 및 냉감효과를 갖는 폴리에스테르 섬유
KR20100007450A (ko) 은 나노입자가 증착된 마스터배치을 이용하여 제조된다기능사 및 이의 제조방법
JPH05117910A (ja) 輻射線遮断性繊維またはその製品
JPH0657522A (ja) 紫外線遮蔽能を有するビスコースレーヨン
JPH09316728A (ja) 紫外線遮蔽性ポリアミド繊維
KR100544780B1 (ko) 항균성 해도형 폴리에스터계 복합섬유 및 그 제조방법
KR20210013684A (ko) 항균, 항취 및 원적외선 방사 기능성 조성물, 기능성 원사, 원단 및 이의 제조방법
KR101756911B1 (ko) 견운모함유 쉬쓰/코어형 복합필라멘트의 제조방법
WO2022124305A1 (ja) 再生セルロース繊維、その製造方法及びそれを含む繊維構造物
JP2000136428A (ja) 膨潤性天然層状ケイ酸塩を含む繊維

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020618

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees