JP3322931B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3322931B2
JP3322931B2 JP2910493A JP2910493A JP3322931B2 JP 3322931 B2 JP3322931 B2 JP 3322931B2 JP 2910493 A JP2910493 A JP 2910493A JP 2910493 A JP2910493 A JP 2910493A JP 3322931 B2 JP3322931 B2 JP 3322931B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
    • B41J2/36Print density control
    • B41J2/365Print density control by compensation for variation in temperature

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、熱エネルギ
の制御によって白濁化あるいは透明化することにより、
可視像の記録あるいは消去が繰り返し可能な記録媒体に
対して、サーマルヘッドを用いて可視像の記録あるいは
消去を行なう記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハードコピーは、紙などの記録媒
体に外部からインクあるいはトナーなどの顕像材により
画像形成を行なうか、あるいは、感熱記録紙のように、
紙などの基材上に記録層を設け、この記録層に可視像を
形成するなど、永久画像を記録するものであった。
【0003】しかし、最近、各種のネットワーク網の構
築、ファクシミリ、複写機の普及に伴い、これらの記録
媒体の消費量の急激な増加は、森林破壊などの自然破壊
問題、ごみ処理などの社会問題を引き起こしている。こ
れらの問題に対応するために記録紙の再生など、記録媒
体の消費量の削減が強く要求されている。この課題に対
して、最近、記録/消去を繰返し行なえる記録媒体が注
目されている。
【0004】そこで、このような特性を持つ記録媒体と
して、記録材料に与えられる温度により透明と白濁の両
状態を可逆的に変化できる記録媒体が提案されている
(たとえば、特開昭55−154198号公報参照)。
【0005】この記録媒体は、たとえば、図7に示すよ
うに、白濁状態において、その温度をT1 からT2 に上
昇させたとき、白濁状態から透明状態になり、その温度
がT1 に戻っても、そのまま透明状態を保持する。そし
て、記録媒体の温度をT1からT2 ,T3 を越えてT4
に上昇させ、再びT1 に戻すと、透明状態から白濁状態
となり、そのまま白濁状態を保持する。この変化は繰返
し再現可能である。
【0006】このような記録媒体を用いてサーマルヘッ
ドで繰り返し記録したときの分解能の劣化についての検
討が報告されている(たとえば、第4回ノンイクパクト
プリンティング技術シンポジウム論文集、3−2、p5
7(昭和62年)参照)。
【0007】また、熱可逆性記録材料を有する表示体の
表示、および、消去を行なう表示変更装置が提案されて
いる(たとえば、実開平2−19568号公報参照)。
この装置では、表示体の表示を熱的に消去する消去手段
と、熱的に印字する印字手段とを備えている。具体例と
して、フロッピーディスクカートリッジの熱可逆性表示
をヒータヘッド(消去手段)により消去し、ムービング
サーマルヘッド(印字手段)を用いて表示書込みをする
構成が示されている。
【0008】また、熱可逆性記録層を有する情報記録カ
ードに、ヒートローラ(消去手段)とサーマルヘッド
(印字手段)を用いて表示の消去、記録を行なう装置が
開示されている(たとえば、実開平2−3876号公報
参照)。
【0009】さらに、熱エネルギの制御のみで可逆的な
色調変化を与えるロイコ染料を発色源とした記録材料も
発表されている(たとえば、Japan Hardco
py’90、NIP−2、p147(1990年)参
照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、サーマ
ルヘッドを熱記録手段として用いて可視像の記録あるい
は消去を行なう記録装置は、記録するときには白濁化温
度を、消去するときには透明化温度を、記録媒体に与え
ることにより実現される。
【0011】しかし、このような熱記録は環境温度の影
響を無視できない。たとえば、外気にさらされる場所に
おいて、可視像の記録あるいは消去を行なおうとした場
合、季節や時間などによって約30℃近くの温度差が生
じる。
【0012】そのために、単純に白濁化温度/透明化温
度になるようにサーマルヘッドを駆動しても、サーマル
ヘッドなどのデバイスや記録媒体自体の温度が環境温度
に左右されて常に一定ではないために、目的の温度に制
御できない。そこで、本発明は、環境温度に依存せず
に、記録媒体に対する可視像の記録あるいは消去を常に
安定に行なえる記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、異
なる温度の熱履歴により記録と消去の2つの状態を示
し、かつ、サーマルヘッドが駆動されて可視像が消去さ
れる際に、環境温度が基準温度のときに所定の駆動電圧
および通電時間で駆動されたときの可視像の消去状態に
比較し、環境温度が基準温度よりも高いときに前記所定
の駆動電圧および通電時間と同等の電圧および時間で駆
動されたときの方が可視像が消去されにくい特性を有す
記録媒体に対してサーマルヘッドを用いて可視像の記
録あるいは消去を行なう記録装置であって、記録媒体へ
可視像を記録あるいは消去するサーマルヘッドと、記録
媒体へ可視像を記録あるいは消去する際に、環境温度を
検出する環境温度検出手段と、この環境温度検出手段で
検出された環境温度とあらかじめ設定される基準温度と
を比較する比較手段と、この比較手段の比較の結果、環
境温度が基準温度よりも高いときには通電時間は前記基
準温度時の通電時間で、かつ、駆動電圧を減少補正して
サーマルヘッドの駆動電圧を補正する第1の補正手段
と、前記比較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よ
りも低いときには駆動電圧は前記基準温度時の駆動電圧
で、かつ、通電時間を増加補正してサーマルヘッドの駆
動時間を補正する第2の補正手段とを具備している。
【0014】また、本発明の記録装置は、異なる温度の
熱履歴により記録と消去の2つの状態を示し、かつ、サ
ーマルヘッドが駆動されて可視像が消去される際に、環
境温度が基準温度のときに所定の駆動電圧および通電時
間で駆動されたときの可視像の消去状態に比較し、環境
温度が基準温度よりも高いときに前記所定の駆動電圧お
よび通電時間と同等の電圧および時間で駆動されたとき
の方が可視像が消去されにくい特性を有する記録媒体に
対してサーマルヘッドを用いて可視像の記録あるいは消
去を行なう記録装置であって、記録媒体へ可視像を記録
あるいは消去するサーマルヘッドと、環境温度と基準温
度との差に対応した通電時間の補正値データを記憶する
通電時間補正値データ記憶手段と、環境温度と基準温度
との差に対応した電圧の補正値データを記憶する電圧補
正値データ記憶手段と、記録媒体へ可視像を記録あるい
は消去する際に、環境温度を検出する環境温度検出手段
と、この環境温度検出手段で検出された環境温度とあら
かじめ設定される基準温度とを比較する比較手段と、こ
の比較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よりも高
いときには通電時間は前記基準温度時の通電時間で、か
つ、前記電圧補正値データ記憶手段に記憶される電圧の
補正値データを参照し駆動電圧を減少補正してサーマル
ヘッドの駆動電圧を補正する第1の補正手段と、前記比
較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よりも低いと
きには駆動電圧は前記基準温度時の駆動電圧で、かつ、
前記通電時間補正値データ記憶手段に記憶される通電時
間の補正値データを参照し通電時間を増加補正してサー
マルヘッドの駆動時間を補正する第2の補正手段とを具
備している。
【0015】
【作用】本発明によれば、環境温度が基準温度よりも低
い場合はサーマルヘッドを駆動する基準の通電時間を増
加させ、また、環境温度が基準温度よりも高い場合は
ーマルヘッドを駆動する基準の印加電圧を減少させて、
可視像の記録あるいは消去を行なうことにより、環境温
度の影響を補正することができ、環境温度に依存せず
に、記録媒体に対する可視像の記録あるいは消去を常に
安定に行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0017】図1は、本実施例に係るサーマルヘッドを
熱記録手段として用いた記録装置の構成を示すものであ
る。図において、1は環境温度検出手段としての環境温
度検出部で、本記録装置が設置される環境の温度Taを
検出する。2は基準温度テーブル(基準温度記憶手段)
で、あらかじめ基準温度Toが格納(記憶)されてい
る。3は温度差分計算部で、環境温度検出部1で検出さ
れた環境温度Taと基準温度テーブル2からの基準温度
Toとの温度差ΔTを求める。
【0018】5は通電時間計算部で、温度差分計算部3
で算出された温度差ΔTと基準温度幅εとを比較して、
その結果を補正テーブル4に格納されたデータと比較す
ることにより、後述するサーマルヘッドの駆動通電時間
を計算する。
【0019】6は画素情報格納部で、記録する可視像の
画素情報が格納される。7は記録/消去制御部で、可視
像の記録または消去の条件(動作モード)を設定する。
8は画素形成時間計算部で、記録/消去制御部7で設定
された動作モードが記録か消去かによって、それぞれの
動作モードにより画素形成時間tp を決定する。
【0020】9はサーマルヘッドなどからなる記録/消
去部で、画素形成時間計算部8で計算された画素形成時
間tpに応じた記録/消去エネルギを、サーマルヘッド
を介して記録媒体10に選択的に与えることにより可視
像の記録/消去を行なう。なお、記録媒体10は、たと
えば、図7に示すような特性を有している。次に、上記
のような構成において、図2に示すフローチャートを参
照して可視像の記録/消去動作を説明する。
【0021】最初に、環境温度検出部1で環境温度Ta
を検出する。次に、温度差分計算部3で、上記検出した
環境温度Taと基準温度テーブル2からの基準温度To
との温度差ΔTを求める。 ΔT=Ta−To 通電時間計算部5は、この温度差ΔTと基準温度幅εと
を比較して、その結果を補正テーブル4のデータと比較
することにより、以下の3つに分岐する。 (1)|ΔT|≦εのとき(環境温度Ta=基準温度T
o) 印加電圧:V=Vo 通電時間:t=to (2)ΔT>εのとき(環境温度Ta>基準温度To) 印加電圧:V=Vo−ΔVc ΔVc=fc2(ΔT) 通電時間:t=to (3)ΔT<−εの時(環境温度Ta<基準温度To) 印加電圧:V=Vo 通電時間:t=to+Δtc Δtc=fc1(ΔT) ε :基準温度幅(ε≧0) t :サーマルヘッド駆動通電時間 to :サーマルヘッド駆動基準通電時間 Δtc:サーマルヘッド駆動補正通電時間(Δtc≧
0) V :サーマルヘッド駆動印加電圧 Vo :サーマルヘッド駆動基準電圧 ΔVc:サーマルヘッド駆動補正印加電圧(ΔVc≧
0)
【0022】上記のように、(環境温度Ta=基準温度
To)の場合は、サーマルヘッド駆動印加電圧およびサ
ーマルヘッド駆動通電時間に基準温度時の値をそのまま
設定し、(環境温度Ta>基準温度To)の場合は、サ
ーマルヘッド駆動印加電圧にを基準時の値に補正値を引
いた値を、サーマルヘッド駆動通電時間に基準温度時の
通電時間の値をそのまま設定し、(環境温度Ta<基準
温度To)の場合は、サーマルヘッド駆動印加電圧に基
準温度時の印加電圧の値をそのまま、サーマルヘッド駆
動通電時間に基準温度時の値に加えた値を設定する。こ
れらの補正値は、環境温度Taと基準温度Toとの差に
対応させたデータが格納された補正テーブル4を参照す
ることにより決定する。
【0023】次に、画素形成時間計算部8では、動作モ
ードが記録か消去かによって2つに分岐し、それぞれの
モードにより画素形成時間tpを決定する。このとき、
記録/消去制御部7は、画素情報格納部6からの画素情
報に基づき、画素形成時間計算部8に対して記録または
消去の条件を設定する。動作モードが記録の場合は、 tp=fw(t) 動作モードが消去の場合は、 tp=fe(t) のように画素形成時間tpを通電時間tの関数で求め
る。本実施例の場合は、 記録時:tp=t 消去時:tp=t/2 のようにしている。
【0024】以上のようにして設定された値を用いて、
記録/消去部9ではサーマルヘッドを駆動することによ
り、記録媒体10に対して可視像の記録/消去を行な
い、動作が終了する。たとえば、環境温度Taが5℃の
場合、 環境温度 :Ta=5℃ 基準温度 :to=25℃ 基準温度幅(ε≧0) :ε=5℃ サーマルヘッド駆動基準通電時間:to=1.8ms の条件では、 ΔT=Ta−To=−20℃ となり、(1)|ΔT|≦ε(=5)の条件は満たさな
くて、(2)ΔT(=−20)>ε(=5)の条件は満
たさなくて、(3)ΔT(=−20)<−ε(=−5)
の条件を満たすので、
【0025】記録/消去部9のサーマルヘッドを駆動す
る通電時間は、基準温度時のサーマルヘッド駆動通電時
間を補正したものとする。この通電時間の補正値を求め
るための補正テーブル4の一例を図3に示す。図3か
ら、Δtc=0.42msなので、サーマルヘッドの駆
動通電時間tは、 t=to+Δtc=1.8+0.42=2.22ms となる。これより、画素形成時間tpは、記録時では、 tp=t=2.22ms となり、消去時では、 tp=t/2=1.11ms となる。また、たとえば、環境温度Taが35℃の場
合、 環境温度 :Ta=35℃ 基準温度 :to=25℃ 基準温度幅(ε≧0) :ε=5℃ サーマルヘッド駆動基準通電時間:to=1.8ms の条件では、 ΔT=Ta−To=10℃ となり、(1)|ΔT(=10)|≦ε(=5)の条件
は満たさなくて、(2)ΔT(=10)>ε(=5)の
条件は満たし、(3)ΔT(=10)<−ε(=5)の
条件は満たさないので、
【0026】記録/消去部9のサーマルヘッドへの印加
電圧は基準温度時の印加電圧から補正値を引いた値、サ
ーマルヘッドを駆動する通電時間は基準温度時の通電時
間の値を設定する。この印加電圧の補正値を求めるため
の補正テーブル4の一例を図4に示す。図4から、ΔV
c=2.0Vなので、サーマルヘッドの駆動印加電圧V
は、 V=Vo−ΔVc=11.0−2.0=9.0(ボル
ト) となり、サーマルヘッド駆動通電時間は、補正を行なわ
ずに基準温度時の値を用いるので、 t=1.8ms となる。これにより、画素形成時間tpは、記録時で
は、 tp=t=1.8ms となり、消去時では、 tp=t/2=0.9ms となる。
【0027】このように、上記実施例では、環境温度が
基準温度よりも高い場合はサーマルヘッド駆動印加電圧
を減少させて、また、環境温度が基準温度よりも低い場
合はサーマルヘッド駆動通電時間を増加させて、環境温
度の影響を補正するところに特徴がある。
【0028】図5は、環境温度5℃における印加電圧を
パラメータとしたときのエネルギと画像濃度との関係
を、図6は、環境温度35℃における印加電圧をパラメ
ータとしたときのエネルギと画像濃度との関係を実験的
に測定したものを示す。
【0029】環境温度5℃,35℃ともに白濁化曲線
(地肌→白濁化)と透明化曲線(地肌→白濁化→透明
化)の2つの曲線を測定したが、透明化曲線の方が顕著
に特徴がでたので透明化曲線のみを示す。また、2つの
グラフともにエネルギは通電時間変調により制御してい
る。なお、グラフ中の濃度1.8付近の太い水平線は地
肌濃度値を示し、グラフ中の曲線がこの水平線に近付く
ほど、より消去性がよいことを表している。
【0030】最初に、図5の環境温度5℃のグラフにお
いて、常温(27℃):11.0V(ボルト)と5℃:
11.0Vとのデータを比較すると、ピーク値は両者と
も1.8程度で一致しているが、ピーク位置は約0.0
8mJずれていることがわかる。これは、通電時間変調
でエネルギを制御しているので、通電時間を常温時に比
べて約0.08mJ増加させることにより、環境温度5
℃においても常温と同じ消去濃度ピーク値が得られるこ
とを意味する。
【0031】5℃:11.0V、12.0V、13.0
Vのデータを比較すると、印加電圧が増加するにつれて
濃度ピーク値が低下するので、消去性が悪くなっていく
ことがわかる。したがって、環境温度5℃下では、印加
電圧を常温時と変化させず、通電時間を増加させること
により、消去性を維持したまま環境変化に対応できる。
【0032】次に、図6の環境温度35℃のグラフにお
いて、常温:11.0V、35℃:11.0V、35
℃:10.0V、35℃:9.0Vのデータを比較する
と、常温:11.0Vでは地肌まで消去可能であるが、
35℃:11.0Vでは濃度曲線のピーク値が約0.2
くらい低下しており、消去性が悪い。しかし、35℃の
温度でも印加電圧を11.0Vから10.0V、9.0
Vと低くするにつれて、濃度曲線のピーク値は高くな
り、9.0Vでは常温時と同じ濃度を得ることができ
る。したがって、環境温度35℃下では、印加電圧を減
少させることにより、環境変化に対応できる。なお、本
実施例では、環境温度5℃,35℃の2種類の温度デー
タを示したが、他の低環境温度でも同様の結果が得られ
た。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、環
境温度に依存せずに、記録媒体に対する可視像の記録あ
るいは消去を常に安定に行なえる記録装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録装置の構成を示す
ブロック図。
【図2】可視像の記録/消去動作を説明するフローチャ
ート。
【図3】サーマルヘッド駆動通電時間の補正値を求める
ための補正テーブルの一例を示す図。
【図4】サーマルヘッド駆動印加電圧の補正値を求める
ための補正テーブルの一例を示す図。
【図5】環境温度5℃における印加電圧をパラメータに
したときのエネルギと画像濃度との関係を示す特性図。
【図6】環境温度35℃における印加電圧をパラメータ
にしたときのエネルギと画像濃度との関係を示す特性
図。
【図7】履歴温度により白濁と透明の両状態に変化可能
な記録材料の状態を説明するための図。
【符号の説明】
1……環境温度検出部、2……基準温度テーブル、3…
…温度差分計算部、4……補正テーブル、5……通電時
間計算部、6……画素情報格納部、7……記録/消去制
御部、8……画素形成時間計算部、9……記録/消去
部、10……記録媒体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−237966(JP,A) 特開 平4−216088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/365 B41J 2/32 B41J 29/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる温度の熱履歴により記録と消去の
    2つの状態を示し、かつ、サーマルヘッドが駆動されて
    可視像が消去される際に、環境温度が基準温度のときに
    所定の駆動電圧および通電時間で駆動されたときの可視
    像の消去状態に比較し、環境温度が基準温度よりも高い
    ときに前記所定の駆動電圧および通電時間と同等の電圧
    および時間で駆動されたときの方が可視像が消去されに
    くい特性を有する記録媒体に対してサーマルヘッドを用
    いて可視像の記録あるいは消去を行なう記録装置であっ
    て、 記録媒体へ可視像を記録あるいは消去するサーマルヘッ
    ドと、 記録媒体へ可視像を記録あるいは消去する際に、環境温
    度を検出する環境温度検出手段と、 この環境温度検出手段で検出された環境温度とあらかじ
    め設定される基準温度とを比較する比較手段と、 この比較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よりも
    高いときには通電時間は前記基準温度時の通電時間で、
    かつ、駆動電圧を減少補正してサーマルヘッドの駆動電
    圧を補正する第1の補正手段と、 前記比較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よりも
    低いときには駆動電圧は前記基準温度時の駆動電圧で、
    かつ、通電時間を増加補正してサーマルヘッドの駆動時
    間を補正する第2の補正手段と、 を具備したことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 異なる温度の熱履歴により記録と消去の
    2つの状態を示し、かつ、サーマルヘッドが駆動されて
    可視像が消去される際に、環境温度が基準温度のときに
    所定の駆動電圧および通電時間で駆動されたときの可視
    像の消去状態に比較し、環境温度が基準温度よりも高い
    ときに前記所定の駆動電圧および通電時間と同等の電圧
    および時間で駆動されたときの方が可視像が消去されに
    くい特性を有する記録媒体に対してサーマルヘッドを用
    いて可視像の記録あるいは消去を行なう記録装置であっ
    て、 記録媒体へ可視像を記録あるいは消去するサーマルヘッ
    ドと、 環境温度と基準温度との差に対応した通電時間の補正値
    データを記憶する通電時間補正値データ記憶手段と、 環境温度と基準温度との差に対応した電圧の補正値デー
    タを記憶する電圧補正値データ記憶手段と、 記録媒体へ可視像を記録あるいは消去する際に、環境温
    度を検出する環境温度検出手段と、 この環境温度検出手段で検出された環境温度とあらかじ
    め設定される基準温度とを比較する比較手段と、 この比較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よりも
    高いときには通電時間は前記基準温度時の通電時間で、
    かつ、前記電圧補正値データ記憶手段に記憶される電圧
    の補正値データを参照し駆動電圧を減少補正してサーマ
    ルヘッドの駆動電圧を補正する第1の補正手段と、 前記比較手段の比較の結果、環境温度が基準温度よりも
    低いときには駆動電圧は前記基準温度時の駆動電圧で、
    かつ、前記通電時間補正値データ記憶手段に記憶される
    通電時間の補正値データを参照し通電時間を増加補正し
    てサーマルヘッドの駆動時間を補正する第2の補正手段
    と、 を具備したことを特徴とする記録装置。
JP2910493A 1993-02-18 1993-02-18 記録装置 Expired - Lifetime JP3322931B2 (ja)

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