JP3319331B2 - 双方向通信システムにおける遅延量/送信レベル設定方式 - Google Patents

双方向通信システムにおける遅延量/送信レベル設定方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向CATVネ
ットワークや受動光学スターネットワーク等にあって、
加入者局が動作を開始する際に送信遅延量の調整又は送
信レベルの調整を、特に伝送リンク切換時に行う双方向
通信システムにおける遅延量/送信レベル設定方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、双方向CATVネットワークや受
動光学スターネットワーク等の時分割多重通信システム
では、加入者局とセンター局との距離が加入者ごとに異
なるため、センター局で受信する上がり信号の受信タイ
ミングと受信信号レベルにバラツキが生じる。そのた
め、加入者が動作を開始する際に加入者局とセンター局
間における信号の往復伝搬遅延量を測定し、各々の加入
者局に個別の送信遅延量を設定している。
【0003】このように、予め加入者局に個別の送信遅
延量を設定することによって、センター局では異なる加
入者局から送信された上り信号を短い間隔で受信できる
ようになる。換言すれば、ネットワークの伝送効率を高
めることが出来るようになる。この時分割多重通信シス
テムの従来例としては、例えば、特開平4−29927
8号公報に記載の例が知られている。この従来例では、
まず、センター局が往復伝搬遅延測定信号を加入者局に
送信し、加入者局が受信し、そのエコー信号を中央局に
返送する。中央局が測定信号送信からエコー信号の受信
までの時間、すなわち、往復伝搬遅延量を測定する。
【0004】また、センター局で受信する上り信号のレ
ベルが変動すると、センター局で受信可能な信号レベル
の制限によって、ネットワークの最大敷設距離や中継機
器構成に制約が生じる。このため、加入者局が動作を開
始する際にセンター局における受信信号レベルを測定し
て、センター局における受信信号レベルが一定の値にな
るように送信レベルを調整して、センター局による受信
信号レベルの条件を緩和している。このレベル測定方法
の従来例としては、例えば、特開昭61−39787号
公報に示されるように、中央局がエコー信号の受信レベ
ルを測定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
では、センター局と加入者局との距離が長い場合、伝送
路の途中に中継局を配置して信号の中継を行っている。
この場合、センター局と中継局との間は光ファイバや同
軸ケーブルなどの中継伝送路によって接続され、ネット
ワークの障害に備えて中継伝送路は現用系と予備系とで
二重化する場合が多い。ここで、現用系の中継伝送路に
リンク障害が発生し、中継伝送路を予備系に切り換えた
場合、中継局に接続された全加入者局の送信遅延量又は
送信レベル設定量を再設定する必要がある。
【0006】一つの中継局に接続される加入者局数はネ
ットワークによって様々であるが、双方向CATVネッ
トワークの場合、最大数千局程度と見込まれる。また、
遅延量や送信レベルの再設定のためには、個々の加入者
局に対して数回以内程度の測定信号と測定応答信号の送
受信が必要である。したがって、中継伝送路でリンク切
換が生じた場合、各加入者局に対して個別に遅延量又は
送信レベルを再設定すると障害の復旧時間が非常に長く
なり、そのネットワークの伝送効率が低下するという欠
点がある。
【0007】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、双方向CATVネットワー
クや受動光学スターネットワーク等にあって、加入者局
の動作前に送信遅延量の調整又は送信レベルの調整を行
うことができ、センター局と中継局との間でリンク切換
が生じた場合のシステム復旧時間が短縮化されて、その
伝送効率が向上する双方向通信システムにおける遅延量
/送信レベル設定方式の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、センター局と、センター局
と相互に信号を送受信する加入者局と、センター局と加
入者局との間で信号の中継を行う中継局と、センター局
と中継局の間を接続する現用系と予備系とで二重化した
中継伝送路と、中継局と加入者局の間を接続する加入者
伝送路と、センター局から中継局を介して加入者局に信
号を伝送する下り回線と、加入者局から中継局を介して
センター局に信号を伝送する上り回線を備え、センター
局は加入者局が動作を開始する際に信号の往復伝搬遅
延量を測定し、測定した往復伝搬遅延量が固定値のシス
テム遅延量に等しくなるように加入者局の上り信号の
信遅延量を算出して保持および更新を行う双方向通信シ
ステムにおける遅延量設定方式であって、中継伝送路に
おける障害の発生によって現用系から予備系へのリンク
切換が生じた際に、センター局はリンク切換後一つの
加入者局に対する信号の往復伝搬遅延量を測定し、リン
ク切換前の加入者局に対する信号の往復伝搬遅延量との
差に基づいて、中継局に接続された全加入者局の送信遅
延量に関する保持情報を一括して更新し、かつ、センタ
ー局から全加入者局に対して更新した上り信号の送信遅
延量を通知し、各加入者局では通知された上り信号の送
信遅延量を再設定する構成としてある。
【0009】請求項2記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式は、前記センター局と複数の中継局と
が複数の中継伝送路を介して接続され、複数の中継局に
接続された全ての加入者局が時分割多重方式に基づいて
回線を共有し、複数の中継伝送路の中の一つにおける障
害の発生によって現用系から予備系へのリンク切換が生
じた場合、又は、複数の中継伝送路の中の一つにおける
障害の回復によって予備系から現用系へのリンク切換が
生じた際に、センター局ではリンク切換が生じた中継
局に接続された一つの加入者局に対する信号の往復伝搬
遅延量を測定し、リンク切換前の加入者局に対する往復
伝搬遅延量との差に基づいて、リンク切換が生じた中継
局に接続された全加入者局の送信遅延量に関する保持情
報を一括して更新し、かつ、センター局からリンク切換
が生じた中継局に接続された全加入者局に対して更新し
た送信遅延量を通知し、リンク切換が生じた中継局に接
続された各加入者局では通知された上り信号の送信遅延
量を再設定する構成としてる。
【0010】請求項3記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、センター局と、センター局と相
互に信号を送受信する加入者局と、センター局と加入者
局との間で信号の中継を行う中継局と、センター局と中
継局の間を接続する現用系と予備系とで二重化した中継
伝送路と、中継局と、加入者局の間を接続する加入者伝
送路と、センター局から中継局を介して加入者局に信号
を伝送する下り回線と、加入者局から中継局を介してセ
ンター局に信号を伝送する上り回線を備え、センター局
加入者局が動作を開始する際に信号の往復伝搬遅延
量を測定し、測定した往復伝搬遅延量が固定値のシステ
ム遅延量に等しくなるように加入者局の上り信号の送信
遅延量を算出して保持および更新を行う双方向通信シス
テムにおける遅延量定方式であって、中継局はセンター
局から自局あての遅延量測定信号を受信するとセンター
局にエコー信号を送信する機能を有し、センター局は
中継局が動作を開始する際に中継局に対する信号の往復
伝搬遅延量を測定して保持および更新を行ない、中継伝
送路における障害の発生によって現用系から予備系への
リンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路における障
害の回復によって予備系から現用系へのリンク切換が生
じた際に、センター局がリンク切換後の中継局に対する
信号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の中継局
に対する信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、中継
局に接続された全加入者局の送信遅延量に関する保持情
報を一括して更新し、かつ、センター局から全加入者に
対して更新した上り信号の送信遅延量を通知し、各加入
者局では通知された上り信号の送信遅延量を再設定する
構成としてある。
【0011】請求項4記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式は、センター局と複数の中継局とが複
数の中継伝送路を介して接続され、複数の中継局に接続
された全加入者局が時分割多重方式によって回線を共有
し、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生に
よって現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、
又は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復
によって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際
に、センター局ではリンク切換が生じた中継局に対す
る信号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の中継
局に対する信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、リ
ンク切換が生じた中継局に接続され全加入者局の送信
遅延量に関する保持情報を一括して更新し、かつ、セン
ター局からリンク切換が生じた中継局に接続された全加
入者局に対して更新した送信遅延量を通知し、リンク切
換が生じた中継局に接続された各加入者局では通知され
た上り信号の送信遅延量を再設定する構成としてある。
【0012】請求項5記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式は、中継局は、上り回線の信号をセン
ター局に中継する際に全加入者局に対して同一の送信遅
延量を付加する機能と、センター局からの要求に応じて
付加する送信遅延量の値を変更する機能とを有し、セン
ター局は、中継局が動作を開始する際に中継局に対して
測定した往復伝搬遅延が固定値の中継局システム遅延
量と等しくなるように中継局に対する送信遅延量を設定
し、中継伝送路における障害の発生によって現用系から
予備系へのリンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路
における障害の回復によって予備系から現用系へのリン
ク切換が生じた際に、センター局はリンク切換後の中
継局に対する信号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切
換前の中継局に対する信号の往復伝搬遅延量との差に基
づいて、中継局に接続された全加入者局の上り信号の
信遅延量がリンク切換前と同一となるように、中継局
おける上り信号の送信遅延量を再設定する構成としてあ
る。
【0013】請求項6記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式は、センター局と複数の中継局とが複
数の中継伝送路を介して接続され、複数の中継局に接続
された全ての加入者局が時分割多重方式によって回線を
共有し、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発
生によって現用系から予備系へのリンク切換が生じた場
合、又は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の
回復によって予備系から現用系へのリンク切換が生じた
際に、センター局はリンク切換後の中継局に対する信
号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の中継局に
対する信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、リンク
切換が生じた中継局に接続される全加入者局の送信遅延
量がリンク切換前と同一になるように、リンク切換が生
じた中継局の送信遅延量に関する保持情報を更新し、か
つ、センター局からリンク切換が生じた中継局に更新し
た送信遅延量を通知し、リンク切換が生じた中継局では
通知された上り信号の送信遅延量を再設定する構成とし
てある。
【0014】請求項7記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式は、センター局と、センター局と相互
に信号を送受信する加入者局と、センター局と加入者局
との間で信号の中継を行う中継局と、センター局と中継
局端局の間を接続する現用系と予備系とで二重化した中
継伝送路と、中継局と加入者局の間を接続する加入者伝
送路と、センター局から中継局を介して加入者局に信号
を伝送する下り回線と、加入者局から中継局を介してセ
ンター局に信号を伝送する上り回線を備えて、センター
局は加入者局が動作を開始する際にセンター局におけ
上り信号の受信レベルを測定し、測定した上り信号の
受信レベルが固定値のシステム受信レベルに等しくなる
ように加入者の上り信号送信レベルを算出して保持およ
び更新を行う双方向通信システムにおける送信レベル設
定方式であって、中継伝送路における障害の発生によっ
て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
は、中継伝送路における障害の回復によって予備系から
現用系へのリンク切換が生じた際に、センター局は、リ
ンク切換後一つの加入者局に対する上り信号の受信レベ
ルを測定し、リンク切換前の加入者局に対する上り信号
受信レベルとの差に基づいて、中継局に接続された全
加入者局の上り信号送信レベルに関する保持情報を一括
して更新し、かつ、センター局から全加入者局に対して
更新した上り信号の送信レベルを通知し、各加入者局で
は通知されて上り信号の送信レベルを再設定する構成と
してある。
【0015】請求項8記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、センター局と複数の中継局とが
複数の中継伝送路を介して接続され、複数の中継局に接
続された全加入者局が時分割多重方式によって回線を共
有し、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生
によって現用系から予備系へのリンク切換が生じた場
合、又は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の
回復によって予備系から現用系へのリンク切換が生じた
際に、センター局ではリンク切換が発生た中継局に
接続される一つの加入者局に対する上り信号の受信レベ
ルを測定し、リンク切換前の加入者局に対する上り信号
の受信レベルとの差に基づいて、リンク切換が生じた中
継局に接続され全加入者局の送信レベル設定値に関す
る保持情報を一括して更新し、かつ、センター局からリ
ンク切換が生じた中継局に接続された全加入者局に対し
て更新した送信レベル設定値を通知し、リンク切換が生
じた中継局に接続された各加入者局では通知された上り
信号の送信レベル設定値を再設定する構成としてある。
【0016】請求項9記載の発明は、センター局と、セ
ンター局と相互に信号を送受信する加入者局と、センタ
ー局と加入者局との間で信号の中継を行う中継局と、セ
ンター局と中継局端局の間を接続する現用系と予備系と
で二重化した中継伝送路と、中継局と加入者局の間を接
続する加入者伝送路と、センター局から中継局を介して
加入者局に信号を伝送する下り回線と、加入者局から中
継局を介してセンター局に信号を伝送する上り回線を備
えて、センター局は加入者局が動作を開始する際にセ
ンター局における上り信号の受信レベルを測定し、測定
した上り信号の受信レベルが固定値のシステム受信レベ
ルと等しくなるように加入者の上り信号送信レベルを算
出して保持および更新を行う双方向通信システムにおけ
る送信レベル設定方式であって、中継局は、センター局
から自局あての送信レベル測定信号を受信するとセンタ
ー局にエコー信号を送信する機能を有し、中継局が動作
を開始する際に中継局に対する上り信号の受信レベルを
測定して保持および更新を行い、中継伝送路における障
害の発生によって現用系から予備系へのリンク切換が生
じた場合、又は、中継伝送路における障害の回復によっ
て予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、セン
ター局はリンク切換後の中継局に対する上り信号の受
信レベルを測定し、リンク切換前の中継局に対する上り
信号の受信レベルとの差に基づいて、中継局に接続され
た全加入者局の送信レベル設定値に関する保持情報を一
括して更新し、かつ、センター局から全加入者局に対し
て更新した上り信号の送信レベルを通知し各加入者局
では通知された上り信号の送信レベルを再設定する構成
としてある。
【0017】請求項10記載の双方向通信システムにお
ける遅延量設定方式では、センター局と複数の中継局と
が複数の中継伝送路を介して接続され、複数の中継局に
接続された全加入者局が時分割多重方式によって回線を
共有し、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発
生によって現用系から予備系へのリンク切換が生じた場
合、又は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の
回復によって予備系から現用系へのリンク切換が生じた
際に、センター局ではリンク切換が生じた中継局に対
する上り信号の受信レベルを測定し、リンク切換前の中
継局に対する上り信号の受信レベルとの差に基づいて、
リンク切換が生じた中継局に接続された全加入者局の送
信レベル設定値に関する保持情報を一括して更新し、か
つ、センター局からリンク切換が生じた中継局に接続さ
れた全加入者局に対して更新した上り信号の送信レベル
を通知し、リンク切換が生じた中継局に接続された各加
入者局では通知された上り信号の送信レベルを再設定す
る構成としてある。
【0018】請求項11記載の発明は、中継局は、セン
ター局からの要求に応じて中継する上り信号の送信レベ
ルを変更する機能を有し、センター局は、中継局が動作
を開始する際に中継局から受信する上り信号の受信レベ
ルが固定値のシステム受信レベルと等しくなるように中
継局の上り信号送信レベルを設定し、中継伝送路におけ
る障害の発生によって現用系から予備系へのリンク切換
が生じた場合、又は、中継伝送路における障害の回復に
よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、
センター局はリンク切換後の中継局に対する上り信号
の受信レベルを測定し、リンク切換前の中継局に対する
上り信号の受信レベルとの差に基づいて、中継局に接続
された全加入者局からの上り信号受信レベルがリンク切
換前と同一となるように、リンク切換が生じた中継局の
送信レベルに関する保持情報を更新し、かつ、センター
局からリンク切換が生じた中継局に更新した上り信号の
送信レベルを通知し、リンク切換が生じた中継局では通
知された上り信号の送信レベルを再設定する構成として
ある。
【0019】請求項12記載の発明はセンター局と複
数の中継局とが複数の中継伝送路を介して接続され、複
数の中継局に接続された全加入者局が時分割多重方式に
よって回線を共有し、複数の中継伝送路の中の一つにお
ける障害の発生によって現用系から予備系へのリンク切
換が生じた場合、又は、複数の中継伝送路の中の一つに
おける障害の回復によって予備系から現用系へのリンク
切換が生じた際に、センター局はリンク切換後の中継
局に対する上り信号の受信レベルを測定し、リンク切換
前の中継局に対する上り信号の受信レベルとの差に基づ
いて、中継局に接続された全ての加入者局からの上り信
号の送信レベルがリンク切換前と同一となるように、リ
ンク切換が生じた中継局の送信レベルに関する保持情報
を更新し、かつ、センター局からリンク切換が生じた中
継局に更新した上り信号の送信ベルを通知し、リンク切
換が生じた中継局では通知された上り信号の送信レベル
再設定する構成としてある。
【0020】このような構成の請求項1記載の発明の双
方向通信システムにおける遅延量設定方式は、センター
局は加入者局が新たに動作を開始する際に信号の往復伝
搬遅延量の測定を行って、加入者局に設定した送信遅延
量を内部に登録する。センター局と中継局とを接続する
中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
系へとリンクを切り換えた場合、又は中継伝送路におけ
る障害の回復によって予備系から現用系へとのリンクを
切り換えた場合に、センター局は任意の加入者局を選ん
で往復伝搬遅延測定信号を送信し、新たな往復伝搬遅延
量を得る。
【0021】次に、センター局では加入者局に対するリ
ンク切換前後の往復伝搬遅延量の差分をとり、中継局に
接続された全加入者局の登録済み送信遅延量データに加
算して更新する。センター局では、送信遅延量データを
更新した後、中継局に接続された全加入者局に送信遅延
量設定信号を送信し、加入者局における送信遅延量を更
新する。
【0022】このように、リンク切換時における任意の
加入者局に対する往復伝搬遅延量の差分を検出し、中継
局配下の全加入者局の送信遅延量を一括して更新するこ
とによって、加入者局ごとに送信遅延量の再設定を行う
場合に比較して遅延量の再設定に伴うシステム復旧時間
を短縮することが出来る。
【0023】請求項2記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、センター局に複数の中継局が中
継伝送路を介して接続され、この中の一つの中継伝送路
における障害の発生又は回復によってリンク切換を行う
場合、リンク切換が生じた中継局に接続された任意の加
入者局を選んで往復伝搬遅延測定信号を送信し、新たな
往復伝搬遅延量を得る。
【0024】これ以後、請求項1記載と同様の手順によ
って、リンク切換が生じた中継局に接続されて任意の加
入者局に対する往復伝搬遅延量の差分を検出し、中継局
配下の全加入者局の送信遅延量を一括して更新する。こ
のため、全中継局に接続された加入者局に対して往復伝
搬遅延量を再測定する場合に比較して遅延量の再設定に
伴うシステム復旧時間を短縮することが出来る。
【0025】請求項3記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、センター局は加入者局が新たに
動作を開始する際に信号の往復伝搬遅延量の測定を行っ
て、加入者局に設定した送信遅延量を内部に登録する。
また、センター局は中継局が新たに動作を開始する際に
信号の往復伝搬遅延量の測定を行って、中継局に対する
往復伝搬遅延量を内部に保存する。また、中継局はセン
ター局から送信された往復伝搬遅延測定信号に対してエ
コー信号を送信する機能を有する。センター局と中継局
とを接続する中継伝送路において障害の発生又は回復に
よってリンク切換が生じた場合、センター局は中継局に
向けて往復伝搬遅延測定信号を送信し、新たな往復伝搬
遅延量を得る。
【0026】次いで、センター局は中継局に対するリン
ク切換前後の往復伝搬遅延量の差分をとり、中継局配下
にある全加入者局の登録済み送信遅延量データに加算し
て更新する。センター局では送信遅延量データ更新後、
中継局に接続された加入者局に送信遅延量設定信号を送
信し、加入者局における送信遅延量を更新する。このよ
うに、リンク切換時における中継局からの往復伝搬遅延
量の差分を検出し、中継局配下の全加入者局の送信遅延
量を一括して更新することによって、加入者局ごとに遅
延量の再設定を行う場合に比較して遅延量の再設定に伴
うシステム復旧時間を短縮することが出来る。
【0027】請求項4記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、センター局に複数の中継局が中
継伝送路を介して接続され、この内の一つの中継伝送路
における障害の発生又は回復によってリンク切換を行う
場合、リンク切換が生じた中継局に往復伝搬遅延測定信
号を送信し、新たな往復伝搬遅延量を得る。これ以後、
請求項3記載と同様の手順によって、リンク切換が生じ
た中継局に対する往復伝搬遅延量の差分を検出し、中継
局配下の全加入者局の送信遅延量を一括して更新する。
このため、全中継局に接続された加入者局に対して往復
伝搬遅延量を再測定する場合に比較して遅延量の再設定
に伴うシステム復旧時間を短縮することが出来る。
【0028】請求項5記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、加入者局のみでなく中継局も送
信遅延量を付加する機能を有している。センター局では
中継局が新たに動作を開始する際に中継局に対する信号
の往復伝搬遅延量の測定を行って、中継局に設定した送
信遅延量を内部に登録する。センター局と中継局とを接
続する中継伝送路において障害の発生又は回復によって
リンク切換が生じた場合、センター局は中継局に向けて
往復伝搬遅延測定信号を送信し、新たな往復伝搬遅延量
を得る。
【0029】次いで、センター局は中継局に対するリン
ク切換前後の往復伝搬遅延量の差分をとり、中継局の登
録済み送信遅延量データを更新し、中継局に送信遅延量
設定信号を送信する。中継局ではこの送信遅延量設定信
号を受信して、内部の送信遅延量を更新する。このよう
に、リンク切換時に加入者局の送信遅延量を一定とし、
中継局のみ送信遅延量を更新することによって、遅延量
の再設定に伴うシステム復旧時間を短縮することが出来
る。
【0030】請求項6記載の双方向通信システムにおけ
る遅延量設定方式では、センター局に複数の中継局が中
継伝送路を介して接続され、この中の一つの中継伝送路
における障害の発生又は回復によってリンク切換を行う
場合、リンク切換が生じた中継局に往復伝搬遅延測定信
号を送信し、新たな往復伝搬遅延量を得る。
【0031】これ以後、請求項5記載と同様の手順によ
って、リンク切換が生じた中継局に対する往復伝搬遅延
量の差分を検出し、中継局の送信遅延量量を更新する。
このため、全中継局に対して往復伝搬遅延量を再測定す
る場合に比較して遅延量の再設定に伴うシステム復旧時
間を短縮することが出来る。
【0032】請求項7記載の双方向通信システムにおけ
る送信レベル設定方式では、センター局は加入者局が新
たに動作を開始する際に信号の受信レベルの測定を行っ
て、加入者局に設定した送信レベルを内部に登録する。
センター局と中継局とを接続する中継伝送路における障
害の発生によって現用系から予備系へとリンクを切り換
えた場合、又は、中継伝送路における障害の回復によっ
て予備系から現用系へとのリンクを切り換えた場合に、
センター局は任意の加入者局を選んでレベル測定信号を
送信し、新たな受信レベルを得る。
【0033】次いで、センター局では加入者局に対する
リンク切換前後の受信レベルの差分をとり、中継局に接
続された全加入者局の登録済み送信レベルデータに加算
して更新する。センター局では送信レベルデータ更新
後、中継局に接続された全加入者局に送信レベル設定信
号を送信し、加入者局における送信レベルを更新する。
このように、リンク切換時における任意の加入者局に対
する受信レベルの差分を検出し、中継局配下の全加入者
局の送信レベルを一括して更新することによって、加入
者局ごとに送信レベルの再設定を行う場合に比較して送
信レベルの再設定に伴うシステム復旧時間を短縮するこ
とが出来る。
【0034】請求項8記載の双方向通信システムにおけ
る送信レベル設定方式では、センター局に複数の中継局
が中継伝送路を介して接続され、この中の一つの中継伝
送路における障害の発生又は回復によってリンク切換を
行う場合、リンク切換が生じた中継局に接続された任意
の加入者局を選んでレベル測定信号を送信し、新たな受
信レベルを得る。これ以後、請求項7記載と同様の手順
によって、リンク切換が生じた中継局に接続される任意
の加入者局に対する受信レベルの差分を検出し、中継局
配下の全加入者局の登録済み送信レベルデータを一括し
て更新する。このため、全中継局に接続された加入者局
に対して受信レベルを再測定する場合に比較して送信レ
ベルの再設定に伴うシステム復旧時間を短縮することが
出来る。
【0035】請求項9記載の双方向通信システムにおけ
る送信レベル設定方式では、センター局は加入者局が新
たに動作を開始する際に信号の受信レベルの測定を行っ
て、加入者局に設定した送信レベルを内部に登録する。
また、センター局は中継局が新たに動作を開始する際に
信号の受信レベルの測定を行って、中継局に対する信号
の受信レベルを内部に保存する。また、中継局はセンタ
ー局から送信されたレベル測定信号に対してエコー信号
を送信する機能を有している。センター局と中継局とを
接続する中継伝送路において障害の発生又は回復によっ
てリンク切換が生じた場合、センター局は中継局に向け
てレベル測定信号を送信し、新たな受信レベルを得る。
【0036】次いで、センター局は中継局に対するリン
ク切換前後の受信レベルの差分をとり、中継局配下にあ
る全加入者局の登録済み送信レベルデータに加算して更
新する。センター局では送信レベルデータ更新後、中継
局に接続された加入者局に送信レベル設定信号を送信
し、加入者局における送信遅延量を更新する。このよう
に、リンク切り換え時における中継局からの受信レベル
の差分を検出し、中継局配下の全加入者局の送信レベル
を一括して更新することによって、加入者局ごとに送信
レベルの再設定を行う場合に比較して遅延量の再設定に
伴うシステム復旧時間を短縮することが出来る。
【0037】請求項10記載の双方向通信システムにお
ける送信レベル設定方式では、センター局に複数の中継
局が中継伝送路を介して接続され、この中の一つの中継
伝送路における障害の発生又は回復によってリンク切換
を行う場合、リンク切換が生じた中継局にレベル測定信
号を送信し、新たな受信レベルを得る。
【0038】これ以後は請求項9記載と同様の手順によ
って、リンク切換が生じた中継局に対する受信レベルの
差分を検出し、中継局配下の全加入者局の送信レベルを
一括して更新する。この結果、全中継局に接続された加
入者局に対して受信レベルを再測定する場合に比較して
送信レベルの再設定に伴うシステム復旧時間を短縮する
ことが出来る。
【0039】請求項11記載の双方向通信システムにお
ける送信レベル設定方式では、加入者局のみでなく中継
局も送信レベルを調整する機能を有している。センター
局では中継局が新たに動作を開始する際に中継局に対す
る信号の受信レベルの測定を行って、中継局に設定した
送信レベルを内部に登録する。センター局と中継局とを
接続する中継伝送路において障害の発生又は回復によっ
リンク切換が生じた場合、センター局は中継局に向けて
レベル測定信号を送信し、新たな受信レベルを得る。
【0040】次いで、センター局が中継局に対するリン
ク切換前後の受信レベルの差分をとり、中継局の登録済
み送信レベルデータを更新し、中継局に送信レベル設定
信号を送信する。中継局ではこの送信レベル設定信号を
受信して、内部の送信レベルを更新する。このように、
リンク切換時に加入者局の送信レベルを一定とし、中継
局のみ送信レベルを更新することによって、送信レベル
の再設定に伴うシステム復旧時間を短縮することが出来
る。
【0041】請求項12記載の双方向通信システムにお
ける送信レベル設定方式では、センター局に複数の中継
局が中継伝送路を介して接続され、この中の一つの中継
伝送路における障害の発生又は回復によってリンク切換
を行う場合、リンク切換が生じた中継局にレベル測定信
号を送信し、新たな受信レベルを得る。これ以後は請求
項11記載と同様の手順によってリンク切換が生じた中
継局に対する受信レベルの差分を検出し、中継局の送信
レベルを更新する。このため、全中継局に対して受信レ
ベルを再測定する場合に比較して送信レベルの再設定に
伴うシステム復旧時間を短縮することが出来る。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、本発明の双方向通信システ
ムにおける遅延量/送信レベル設定方式の実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の双方向
通信システムにおける遅延量設定方式の第1実施形態に
おける構成を示すブロック図である。図1の例は、セン
ター局10、中継局20及び加入者局30,31,32
とから構成されている。センター局10と中継局20と
は現用系中継伝送路50及び予備系中継伝送路60で接
続され、中継局20と加入者局30〜32とが加入者伝
送路70で接続されている。加入者局30〜32は加入
者局からセンター局に送信する上り回線を時分割多重方
式によって共有するものとする。
【0043】センター局10は、送受信器100、中央
演算装置110、往復伝搬遅延測定装置120、記憶装
置130及び伝送路選択装置140から構成される。送
受信器100は交換機やルータなど外部機器から入出力
される信号と、伝送路選択装置140から入出力される
信号の送受信を行う。また、主信号と往復伝搬遅延測定
信号、エコー信号、送信遅延量設定信号との多重化処理
及び分離処理を行う。
【0044】中央演算装置110は往復伝搬遅延測定信
号を生成して送受信器100及び往復伝搬遅延測定装置
120に出力する。中央演算装置110は往復伝搬遅延
測定装置120に出力する。中央演算装置110は往復
伝搬遅延測定装置120から加入者局30〜32の往復
伝搬遅延量が入力されると、加入者局30〜32の送信
遅延量を計算して記憶装置130に出力する。さらに、
送信遅延量設定信号を生成して送受信器100に出力す
る。往復伝搬遅延測定装置120は、中央演算装置11
0から往復伝搬遅延測定信号が入力され、送受信器10
0が加入者局30〜32に往復伝搬遅延測定信号を送信
してからエコー信号を受信するまでの時間を測定し、往
復伝搬遅延量として中央演算装置110に出力する。
【0045】記憶装置130は中央演算装置110から
入力された運用中の加入者局30〜32に対する送信遅
延量を保存する。伝送路選択装置140は、現用系中継
伝送路50と予備系中継伝送路60の障害を監視し、現
用系中継伝送路50に障害が発生した場合には送受信器
100が入出力する信号を現用系中継伝送路50から予
備系中継伝送路60に切り換え、また、現用系中継伝送
路50の障害が復旧した場合には送受信器100が入出
力する信号を予備系中継伝送路60から現用系中継伝送
路50に切り換えを戻す。
【0046】中継局20は、送受信器200及び伝送路
選択装置240から構成される。送受信器200は伝送
路選択装置240から入力される信号と加入者系伝送路
70に出力する信号との中継及び加入者系伝送路70か
ら入力される信号と伝送路選択装置240に出力する信
号との中継を行う。伝送路選択装置240の機能はセン
ター局における伝送路選択装置140と同一である。
【0047】加入者局30〜32は、送受信器300,
301,302、エコー信号生成装置310,311,
312及び遅延設定装置320,321,322から構
成される。送受信器300〜302は加入者伝送路70
から入出力される信号と、電話や計算機などの外部機器
から入出力される信号の送受信を行い、主信号と往復伝
搬遅延測定信号、エコー信号、送信遅延量設定信号との
多重及び分離を行う。
【0048】また、送受信器300〜302は、遅延設
定装置320,321,322から入力される遅延量に
基づいて、センター局に向けて送信する全信号に遅延を
与える。エコー信号生成装置310〜312は、送受信
器300〜302から往復伝搬遅延測定信号が入力され
ると、直ちにエコー信号を生成して送受信器300〜3
02に出力する。遅延設定装置320〜322は、送受
信器300〜302から入力される送信遅延量設定信号
に基づいて、送受信器300〜302に設定すべき送信
遅延量を出力する。
【0049】図2は遅延量設定にかかる通常運用時のセ
ンター局10の動作の処理手順を示すフローチャートで
ある。図2において、センター局10の中央演算装置1
10は、新しく動作を始めた遅延量未設定の加入者局3
0を認識すると、加入者局30に往復伝搬遅延測定信号
を送信し、かつ、この送信と同時に往復伝搬遅延測定装
置120を起動する(ステップS501,S502)。
往復伝搬遅延測定装置120は加入者局30からのエコ
ー信号を受信すると、この測定動作を停止する(ステッ
プS503)。この往復伝搬遅延測定信号の送信からエ
コー信号受信までの時間を往復伝搬遅延量とする。
【0050】センター局10の中央演算装置110は、
システム遅延量を内部に保持する。このシステム遅延量
は、予備系を含めた想定するシステム内で最も遠い位置
にある加入者局の往復伝搬遅延量に従って設定する値で
あり、固定値である。中央演算装置110は、システム
遅延量から加入者局30の往復伝搬遅延量を減算し、遅
延誤差量を得る(ステップS504)。遅延誤差量が許
容値以上である場合は、記憶装置130に保存してある
加入者局30の送信遅延量に遅延誤差量を加えて更新
し、記憶装置130に保存する(ステップS505,S
506)。この送信遅延量は加入者局30がセンター局
に信号を送信する際に常に付加する遅延時間であり、加
入者局が新たに動作を開始するときには0である。
【0051】次に、中央演算装置110は、加入者局3
0の送信遅延量を更新するため、送信遅延量設定信号を
生成して送受信器100に出力し、この遅延設定が正し
く行われた否かを確認するために再度、加入者局30に
対する往復伝搬遅延測定信号を生成して送受信器100
に出力する(ステップS507)。一方、遅延誤差量が
許容値未満であった場合は加入者局30に対する遅延量
設定を終了する(ステップS505,S501)。これ
以後、遅延量未設定加入者局がなくなるまで同様の手順
を繰り返す。
【0052】図3は、第1実施形態の遅延量設定にかか
るリンク切換時のセンター局10の動作の処理手順を示
すフローチャートである。センター局10の伝送路選択
装置140が入出力信号を現用系中継伝送路50から予
備系中継伝送路60に切り換えると、中央演算装置11
0にリンク切換の発生を通知する。まず、中央演算装置
110は中継局20に接続された任意の運用中加入者局
を選択する(ステップS521)。ここで、加入者局3
0を選択したものとすると、中央演算装置110は選択
した加入者局30に対して往復伝搬遅延測定信号を生成
し、送受信器100に出力して加入者局30に送信する
(ステップS522)。
【0053】センター局10の送受信器100は、加入
者局30からのエコー信号を受信すると往復伝搬遅延測
定装置120に通知し、往復伝搬遅延測定装置120は
リンク切換後の加入者局30に対する往復伝搬遅延量を
中央演算装置110に入力する。中央演算装置110
は、内部に保持するシステム遅延量から加入者局30に
対する往復伝搬遅延量を減算し、遅延差分量を得る(ス
テップS523,S524)。次に、中央演算装置11
0はこの遅延差分量を記憶装置130に保存してある加
入者局30の送信遅延量に加算して更新する(ステップ
S525,S526)。
【0054】さらに、中央演算装置110は加入者局3
0の遅延設定装置320に対して更新した送信遅延量を
入力するため、送信遅延量設定信号を生成して送受信器
100に出力し、加入者局30に送信する(ステップS
527)。送信遅延量設定信号が正しく受信されたか否
かを確認するため、センター局10は加入者局30に再
度、往復伝搬遅延測定信号を送信し(ステップS52
8)、通常運用時と同様に往復伝搬遅延量とシステム遅
延量との受信誤差が許容値未満になるまで送信遅延量を
更新する。加入者局31,32に対しても同様の処理を
行い、遅延量設定を終了する(ステップS529,S5
30,S531,S532,S533)。
【0055】このように、任意の加入者局に対する遅延
差分量を用いて中継局20に接続された全加入者局の送
信遅延量を更新することによって、各加入者局に対して
往復伝搬遅延量の再測定を行う場合に比較してリンク切
換時のシステム復旧時間を短縮できるようになる。ま
た、現用系中継伝送路50に発生した障害が回復し、リ
ンクを予備系中継伝送路60から現用系中継伝送路50
に切り代えを戻す場合も、同様に任意の加入者局に対す
る遅延差分量を用いて全加入者局の送信遅延量を更新す
ることによって、システムの復旧時間を短縮できるよう
になる。
【0056】図4は、第2実施形態の遅延量設定にかか
るリンク切換時のセンター局10の動作の処理手順を示
すフローチャートである。センター局10、中継局20
及び加入者局30〜32の構成は第1実施形態と同様で
あり、また、通常運用時におけるセンター局10の動作
フローも第1実施形態と同様である。リンク切換が発生
し、任意の加入者局に対する往復伝搬遅延量を測定して
遅延差分量を得る(ステップS541,S542,S5
43,S544)と、センター局の中央演算装置110
は記憶装置130に保存してある中継局20に接続され
た全加入者局の送信遅延量に遅延差分量を加算して更新
する(ステップS545)。
【0057】次に、この遅延差分量を中継局20に接続
された全加入者局に向けて送信する(ステップS54
6)。この遅延差分量信号の宛先を識別するアドレスと
しては、中継局20に接続された全加入者局が受信でき
るように、同報アドレス又はマルチキャストアドレスを
用いる。加入者局30〜32の遅延量設定装置320〜
322はこの遅延差分量を受信すると、受信時の送信遅
延量に遅延差分量を加算して更新する。
【0058】次に、センター局の10の中央演算装置1
10は加入者局30が送信遅延量を再設定できたか否か
を確認するため、加入者局30に往復伝搬遅延測定信号
を送信する(ステップS547,S548)。加入者局
30からのエコー信号を受信し(ステップS549)、
第1実施形態と同様に遅延誤差量が許容値以上であると
きには送信遅延量の再設定を行い、遅延誤差量が許容値
未満であるときには加入者局30に対する遅延量の再設
定を終了する(ステップS550,S551,S55
2,S553)。以後、加入者局31,32に対しても
同様な操作を行う。このように、リンク切換時に任意の
加入者局に対する遅延差分量を全加入者に向けて同報ア
ドレス又はマルチキャストアドレスを用いて送信するこ
とによって、送信遅延量の再設定に伴うシステム復旧時
間を短縮できる。
【0059】図5は、第3実施形態の遅延量設定にかか
るセンター局11、中継局21及び加入者局30〜32
の構成を示すブロック図である。図5における現用系中
継伝送路50及び予備系中継伝送路60の機能は、第1
実施形態と同様である。センター局11は、送受信器1
00、中央演算装置111、往復伝搬遅延測定装置12
1、記憶装置131及び伝送路選択装置140から構成
される。
【0060】中央演算装置111は、中継局21及び加
入者局30〜32に対する往復伝搬遅延測定信号を生成
して送受信器100と往復伝搬遅延測定装置121に出
力する。中央演算装置111は、往復伝搬遅延測定装置
121から中継局21の往復伝搬遅延量が入力される
と、往復伝搬遅延量を記憶装置131に出力する。ま
た、中央演算装置111は、往復伝搬遅延測定装置12
1から加入者局30〜32の往復伝搬遅延量が入力され
ると、加入者局30〜32の送信遅延量を計算して記憶
装置131に出力し、加入者局30〜32に対する送信
遅延量設定信号を生成して送受信器100に出力する。
【0061】往復伝搬遅延測定装置121は、中央演算
装置111から往復伝搬遅延測定信号が入力され、送受
信器100が中継局21又は加入者局30〜32に往復
伝搬遅延測定信号を送信してからエコー信号を受信する
までの時間を測定し、往復伝搬遅延量として中央演算装
置111に出力する。記憶装置131は、中央演算装置
111から入力された運用中の加入者局30〜32に対
する送信遅延量と、中継局21に対する往復伝搬遅延量
を保存する。伝送路選択装置140の機能は、第1実施
形態と同様である。
【0062】中継局21は、送受信器201、エコー信
号生成装置210及び伝送路選択装置240から構成さ
れる。送受信器201は伝送路選択装置240から入力
される信号と加入者系伝送路70に出力信号との中継及
び加入者系伝送路70から入力される信号と伝送路選択
装置240に出力する信号との中継を行う。また、送受
信器201は伝送路選択装置240から入力される信号
から中継局21宛に送信された往復伝搬遅延測定信号を
分離してエコー信号生成装置210に出力する。
【0063】エコー信号生成装置210では、入力され
たエコー信号を加入者系伝送路70から入力された信号
に多重して伝送路選択装置240に出力する。エコー信
号生成装置210は、送受信器201から往復伝搬遅延
測定信号が入力されると、直ちにエコー信号を生成して
送受信器201に出力する。伝送路選択装置240の機
能は第1実施形態と同一である。なお、加入者局30〜
32の機能は、第1実施形態と同様である。
【0064】図6は、第3実施形態の遅延量設定にかか
る通常運用時のセンター局11の動作の処理手順を示す
フローチャートである。センター局11は、まず、中継
局21に対して往復伝搬遅延測定信号を送信し(ステッ
プS561)、中継局21からのエコー信号を受信して
中継局21に対する往復伝搬遅延量を得る(ステップS
562,S563)。次に、この中継局21に対する往
復伝搬遅延量を記憶装置131に保存する。これ以後、
遅延量未設定加入者局を認識すると、図2に示した第1
実施形態の遅延量設定の場合と同様の手順によって、遅
延量未設定の加入者局がなくなるまで遅延量設定を行う
(ステップS564,S565,S566,S567,
S568,S569,S570)。
【0065】図7は、第3実施形態の遅延量設定にかか
るリンク切換時のセンター局11の動作の処理手順を示
すフローチャートである。リンク切換が発生すると、ま
ず、センター局11の中央演算装置111は中継局21
に対する往復伝搬遅延測定信号を生成し、送受信器10
0に出力する。センター局11の送受信器100は、中
継局21からのエコー信号を受信すると往復伝搬遅延測
定装置121がリンク切換後の中継局21に対する往復
伝搬遅延量を中央演算装置111に入力する。
【0066】中央演算装置111では、記憶装置131
に保存してある中継局21の往復伝搬遅延量を更新し
(ステップS581,S582,S583)、中継局2
1に対するリンク切換前の往復伝搬遅延量と、リンク切
換後の往復伝搬遅延量との差分をとり、遅延差分量を得
る(ステップS584)。この遅延差分量を記憶装置1
31に保存してある加入者局30の送信遅延量に加算し
て更新する(ステップS584,S585,S58
6)。次に、中央演算装置111は、加入者局30の内
部送信遅延量を更新するため、送信遅延量設定信号を生
成して送受信器100に出力し、加入者局30に送信す
る(ステップS587)。送信遅延量設定信号が正しく
受信されたか否かを確認するため、センター局11は加
入者局30に往復伝搬遅延測定信号を送信し、通常運用
時と同様に往復伝搬遅延量とシステム遅延量との受信誤
差が許容値未満になるまで送信遅延量を更新する。
【0067】加入者局31,32に対しても同様の処理
を行い、遅延量設定を終了する(ステップS588,S
589,S590,S591,S592,S593)。
このように中継局21に対する遅延差分量を用いて中継
局21に接続された全加入者局の送信遅延量を更新する
ことによって、リンク切換時のシステム復旧時間を短縮
できる。
【0068】図8は、第4実施形態の遅延量設定にかか
るリンク切換時のセンター局11の動作の処理手順を示
すフローチャートである。センター局11、中継局21
及び加入者局30〜32の構成は第3実施形態と同様で
あり、また、通常運用時におけるセンター局11の動作
フローも第3実施形態と同様である。リンク切換が発生
し、中継局21に対する往復伝搬遅延量を測定して遅延
差分量を得る(ステップS601,S602,S60
3,S604)。この後、センター局の中央演算装置1
11は、記憶装置131に保存してある中継局21に接
続された全加入者局の送信遅延量に遅延差分量を加算し
て更新する(ステップS605)。
【0069】次いで、この遅延差分量を中継局21に接
続された全加入者局に向けて送信する(ステップS60
6)。この遅延差分量信号の宛先を識別するアドレスと
しては、中継局21に接続された全加入者局が受信でき
るように、同報アドレス又はマルチキャストアドレスを
用いる。加入者局30〜32の遅延設定装置320〜3
22はこの遅延差分量を受信すると、受信時の送信遅延
量に遅延差分量を加算して更新する。次に、センター局
11の中央演算装置111は、加入者局30が送信遅延
量を再設定できたか否かを確認するため、加入者局30
に往復伝搬遅延測定信号を送信する(ステップS60
7,S608)。
【0070】加入者局30からのエコー信号を受信し
(ステップS609)、遅延誤差量が許容値以上である
場合は送信遅延量の再設定を行い、遅延誤差量が許容値
未満であるときには加入者局30に対する遅延量の再設
定を終了する(ステップS610,S611,S61
2,S613)。これ以後、加入者局31,32に対し
ても同様な操作を行う。このように、リンク切換時に中
継局に対する遅延差分量を全加入者に向けて同報アドレ
ス又はマルチキャストアドレスを用いて送信することに
よって、送信遅延量の再設定に伴うシステム復旧時間を
短縮できる。
【0071】図9は、第5実施形態の遅延量設定にかか
るセンター局12、中継局22及び加入者局30〜32
の構成を示すブロック図である。図9における加入者局
30〜32現用系中継伝送路50、予備系中継伝送路6
0の機能は、第1実施形態と同様である。センター局1
2は、送受信器100、中央演算装置112、往復伝搬
遅延測定装置121、記憶装置132及び伝送路選択装
置140から構成される。送受信器100の機能は第1
実施形態と同様である。
【0072】中央演算装置112は、中継局22及び加
入者局30〜32に対する往復伝搬遅延測定信号を生成
して送受信器100と往復伝搬遅延測定装置121に出
力する。中央演算装置112は、往復伝搬遅延測定装置
121から中継局22の往復伝搬遅延量が入力される
と、中継局22の送信遅延量を計算して記憶装置132
に出力し、中継局22に対する送信遅延量設定信号を生
成して送受信器100に出力する。
【0073】また、中央演算装置112は、往復伝搬遅
延測定装置121から加入者局30〜32の往復伝搬遅
延量が入力されると、加入者局30〜32の送信遅延量
を計算して記憶装置132に出力し、加入者局30〜3
2に対する送信遅延量設定信号を生成して送受信器10
0に出力する。往復伝搬遅延測定装置121の機能は、
第3実施形態と同様である。記憶装置132は、中央演
算装置112から入力された運用中の加入者局30〜3
2に対する送信遅延量と、中継局22に対する往復伝搬
遅延量を保存する。伝送路選択装置140の機能は、第
1実施形態と同様である。
【0074】中継局22は、送受信器202、エコー信
号生成装置210、遅延設定装置220及び伝送路選択
装置240から構成される。送受信器202は、第3実
施形態における送受信器201の機能に加えて、伝送路
選択装置240から入力される信号から中継局22宛に
送信された送信遅延量設定信号を分離して遅延設定装置
220に出力し、遅延設定装置220から入力された遅
延量を加入者系伝送路70から入力された信号に付加し
て伝送路選択装置240に出力する。遅延設定装置22
0の機能は、加入者局30〜32の遅延設定装置320
〜322と同様であり、送受信器202から入力される
送信遅延量設定信号に基づき、送受信器202に設定す
べき遅延量を出力する。エコー信号生成装置210、伝
送路選択装置240の機能は第1実施形態と同様であ
る。
【0075】図10は、第5実施形態の遅延量設定にか
かる通常運用時のセンター局12の動作の処理手順を示
すフローチャートである。センター局12は、まず、中
継局22に対して往復伝搬遅延測定信号を送信し(ステ
ップS621)、中継局22からのエコー信号を受信し
て中継局22に対する往復伝搬遅延量を得る(ステップ
S622)。センター局12の中央演算装置112は、
中継局システム遅延量を内部に保持する。この中継局シ
ステム遅延量は、中継伝送路のうち最も距離の長いもの
を使用する際の中継局に対する往復伝搬遅延量として設
定する値であり、固定値である。
【0076】中央演算装置112は、中継局システム遅
延量から中継局22に対する往復伝搬遅延量を減算し、
遅延誤差量を得る(ステップS623)。遅延誤差量が
許容値以上である場合は、記憶装置132に保存してあ
る中継局22の送信遅延量に遅延誤差量を加えて更新
し、中継局22に送信遅延量設定信号を送信する(ステ
ップS624,S625,S626)。以後、遅延誤差
量が許容値未満になるまで往復伝搬遅延測定信号を送信
する。中継局22に対する遅延量設定が完了すると、第
1実施形態と同様の手順によって遅延量未設定の加入者
に対し、遅延量の設定を行う(ステップS627,S6
28,S629,S630,S631,S632,S6
33)。
【0077】図11は、第5実施形態の遅延量設定かか
るリンク切換時のセンター局12の動作の処理手順を示
すフローチャートである。センター局10は、まず、中
継局22に対して往復伝搬遅延測定信号を送信し(ステ
ップS641)、中継局22からのエコー信号を受信し
て中継局22に対する往復伝搬遅延量を得る(ステップ
S642,643)。センター局12の中央演算装置1
12は、中継局システム遅延量から中継局22に対する
往復伝搬遅延量を減算し、遅延誤差量を得る。遅延誤差
量が許容値以上である場合は、記憶装置132に保存し
てある中継局22の送信遅延量に遅延誤差量を加えて更
新し、中継局22に送信遅延量設定信号を送信する。
【0078】これ以後、遅延誤差量が許容値未満になる
まで往復伝搬遅延測定信号を送信して、リンク切換時の
遅延量設定を行う(ステップS644,S645,S6
46)。この第5実施形態の場合、中継局で遅延を調整
する機能を付加することによって、中継伝送路の変化に
伴う遅延設定の変化分を吸収できるので、各加入者に対
して遅延量の再設定を行う場合に比較してシステムの復
旧時間を短縮することが出来る。
【0079】図12は第6実施形態の送信レベル設定に
かかるセンター局13、中継局20、及び加入者局30
〜32の構成を示すブロック図である。図12における
センター局13と中継局23とは、現用系中継伝送路5
1及び予備系中継伝送路61で接続され、中継局23と
加入者局34、35、35とは加入者伝送路71で接続
される。
【0080】センター局13は、送受信器101、中央
演算装置113、受信レベル測定装置150、記憶装置
133、及び伝送路選択装置141から構成される。送
受信器101は交換機やルータなど外部機器から入出力
される信号と、伝送路選択装置141から入出力される
信号の送受信を行い、また、主信号とレベル測定信号、
エコー信号、送信レベル信号との多重及び分離を行う。
中央演算装置113はレベル測定信号を生成して送受信
器101と受信レベル測定装置150に出力する。
【0081】中央演算装置113は、受信レベル測定装
置150から加入者局33〜35の受信レベルが入力さ
れると、加入者局30〜32の送信レベルを計算して記
憶装置133に出力し、さらに、送信レベル設定信号を
生成して送受信器101に出力する。受信レベル設定装
置150は、受信レベル測定装置150は、送受信器1
01が加入者局33〜35又は中継局23から受信した
信号のレベルを測定し、中央演算装置113に出力す
る。
【0082】記憶装置133は中央演算装置113から
入力された、運用中の加入者局33〜35に対する送信
レベルを保存する。伝送路選択装置141は、現用系中
継伝送路51と予備系中継伝送路61の障害を監視し、
現用系中継伝送路51に障害が発生した場合には送受信
器100が入出力する信号を現用系中継伝送路51から
予備系中継伝送路61に切り換え、また、現用系中継伝
送路51の障害が復旧した場合には送受信器100が入
出力する信号を予備系中継伝送路61から現用系中継伝
送路51に、その切り換えを戻す。
【0083】中継局23は、送受信器203、及び伝送
路選択装置241から構成される。送受信器203は、
伝送路選択装置241から入力される信号と加入者系伝
送路71に出力する信号との中継、及び加入者系伝送路
71から入力される信号と伝送路選択装置241に出力
する信号との中継を行う。伝送路選択装置241の機能
はセンター局における伝送路選択装置141と同一であ
る。
【0084】加入者局33〜35は、送受信器303,
304,305と、エコー信号生成装置313,31
4,315及び送信レベル設定装置330,331,3
32から構成される。送受信器303〜305は加入者
伝送路71から入出力される信号と、電話や計算機など
の外部機器から入出力される信号の送受信を行い、主信
号とレベル測定信号エコー信号送信、レベル設定信号と
の多重及び分離を行う。
【0085】また、送受信器303〜305は、送信レ
ベル設定装置330〜332から入力される送信レベル
値に基づいて、センター局に向けて送信する信号の送信
レベルを設定する。エコー信号生成装置313〜315
は、送受信器303〜305からレベル測定信号が入力
されると、直ちにエコー信号を生成して送受信器303
〜305に出力する。送信レベル設定装置330〜33
2は、送受信器303〜305から入力される送信レベ
ル設定信号に基づいて、送受信器303〜305に設定
すべき送信レベル値を出力する。
【0086】図13は第6実施形態の送信レベル設定に
かかる通常運用時のセンター局13の動作の処理手順を
示すフローチャートである。センター局13の中央演算
装置113は、新しく動作を始めた送信レベル未設定の
加入者局33を認識すると、加入者局33にレベル測定
信号を送信し(ステップS701,S702)、同時に
受信レベル測定装置150を起動する。受信レベル測定
装置150は加入者局33からのエコー信号を受信する
と、その動作を停止する(ステップS703)。
【0087】センター局13の中央演算装置113は、
システム受信レベルを内部に保持する。このシステム受
信レベルは、センター局における受信レベルの設定値で
あり、固定値である。中央演算装置113は、システム
受信レベルからエコー信号の受信レベルを減算し、レベ
ル誤差量を得る(ステップS704)。レベル誤差量が
許容値以上である場合は、記憶装置133に保存してあ
る加入者局33の送信レベル値にレベル誤差量を加えて
更新し、記憶装置133に保存する。この送信レベル値
は加入者局33がセンター局13に送信する信号のレベ
ルであり、加入者局33が新たに動作を開始するときに
は予め定められた値に設定してある。
【0088】次いで、中央演算装置113は、加入者局
33の送信レベル値を更新するため、送信レベル設定信
号を生成して送受信器101に出力し、この送信レベル
設定が正しく行われたか否かかを確認するために再度加
入者局33に対するレベル測定信号を生成して送受信器
101に出力する。一方、レベル誤差量が許容値未満で
あった場合は加入者局33に対する送信レベル設定を終
了する(ステップS705,S706,S707)。こ
れ以後、送信レベル未設定加入者局がなくなるまで同様
の手順を繰り返す。
【0089】図14は、第6実施形態の送信レベル設定
にかかるリンク切換時のセンター局13の動作の処理手
順を示すフローチャートである。センター局13の伝送
路選択装置141が入出力信号を現用系中継伝送路51
から予備系中継伝送路61に切り換えると、中央演算装
置113にリンク切換の発生を通知する。まず、中央演
算装置113は、中継局23に接続された任意の運用中
加入者局を選択する(ステップS721)。ここで、加
入者局33を選択したものとすると、中央演算装置11
3は選択した加入者局33に対してレベル測定信号を生
成し、送受信器101に出力して加入者局33に送信す
る(ステップS722)。
【0090】センター局13の送受信器101は、加入
者局33からのエコー信号を受信すると受信レベル測定
装置150に通知し、受信レベル測定装置150はリン
ク切換後の加入者局33に対するエコー信号の受信レベ
ルを中央演算装置113に入力する。中央演算装置11
3は、内部に保持するシステム受信レベルから加入者局
33に対するエコー信号の受信レベルを減算し、レベル
差分量を得る(ステップS723,S724)。
【0091】次いで、中央演算装置113は、このレベ
ル差分量を記憶装置133に保存してある加入者局33
の送信レベル値に加算して更新する(ステップS72
5,S726)。さらに、中央演算装置113は加入者
局33の送信レベル設定装置330に対して更新した送
信レベル値を入力するため、送信レベル設定信号を生成
して送受信器101に出力し、加入者局33に送信する
(ステップS727,S728)。送信レベル設定信号
が正しく受信されたか否かを確認するため、センター局
13は加入者局33に再度レベル測定信号を送信し、通
常運用時と同様にエコー信号の受信レベルとシステム受
信レベルとの受信誤差が許容値未満になるまで送信レベ
ル値を更新する。
【0092】加入者局34、35に対しても同様の処理
を行い、送信レベル設定を終了する(ステップS72
9,S730,S731,S732,S733)。この
ように、任意の加入者局に対するレベル差分量を用いて
中継局23に接続された全加入者局の送信レベル値を更
新することによって、各加入者局に対してレベルの再測
定を行う場合に比較し、リンク切換時のシステム復旧時
間を短縮することが出来る。また、現用系中継伝送路5
1に発生した障害が回復しリンクを予備系中継伝送路6
1から現用系中継伝送路51に切り換えをもとに戻す場
合も、同様に任意の加入者局に対するレベル差分量を用
いて全加入者局の送信レベル値を更新することによっ
て、システムの復旧時間を短縮することが出来る。
【0093】図15は、第7実施形態の送信レベル設定
にかかるリンク切換時のセンター局13の動作の処理手
順を示すフローチャートである。センター局13、中継
局23、及び加入者局33〜35の構成は第6実施形態
と同様であり、また、通常運用時におけるセンター局1
3の動作の処理手順も第6実施形態と同様である。リン
ク切換が発生し、任意の加入者局に対するエコー信号の
受信レベルを測定してレベル差分量を得る(ステップS
741,S742,S743,S744)。この後、セ
ンター局の中央演算装置113は記憶装置133に保存
してある中継局23に接続された全加入者の送信レベル
値にレベル差分量を加算して更新する(ステップS74
5)。
【0094】次いで、このレベル差分量を中継局23に
接続された全加入者局に向けて送信する(ステップS7
46)。このレベル差分量信号の宛先を識別するアドレ
スとしては、中継局23に接続された全加入者局が受信
できるように、同報アドレス又はマルチキャストアドレ
スを用いる。加入者局33〜35の送信レベル設定装置
330〜332は、このレベル差分量を受信すると、送
信レベル値にレベル差分量を加算して更新する。
【0095】次いで、センター局13の中央演算装置1
13は加入者局33が送信レベル値を再設定できたか否
かを確認するため、加入者局33にレベル測定信号を送
信する。加入者局33からのエコー信号を受信し、第6
実施形態と同様にレベル誤差量が許容値以上であるとき
には送信レベル値の再設定を行い、レベル誤差量が許容
値未満であるときには加入者局33に対する送信レベル
の再設定を終了する(ステップS747,S748,S
749,S750,S751,S752,S753)。
以後、加入者局34、35に対しても同様な操作を行
う。
【0096】このように、リンク切換時に、任意の加入
者局に対するレベル差分量を全加入者に向けて同報アド
レス又はマルチキャストアドレスを用いて送信すること
によって、送信レベル値の再設定にともなうシステム復
旧時間を短縮できる。
【0097】図16は第8実施形態の送信レベル設定に
かかるセンター局14、中継局24、及び加入者局33
〜35の構成を示すブロック図である。図16における
現用系中継伝送路51及び予備系中継伝送路61の機能
は、第1実施形態と同様である。センター局14は、送
受信器101、中央演算装置114、往復伝搬遅延測定
装置121、記憶装置131、及び伝送路選択装置14
1から構成される。
【0098】中央演算装置114は、中継局24及び加
入者局局33〜35に対するレベル測定信号を生成して
送受信器101と受信レベル測定装置151に出力す
る。中央演算装置114は、受信レベル測定装置151
から中継局24に対するエコー信号の受信レベルが入力
されると、エコー信号の受信レベルを記憶装置134に
出力する。また、中央演算装置114は、受信レベル測
定装置151から加入者局33〜35に対するエコー信
号の受信レベルが入力されると、加入者局33〜35の
送信レベル値を計算して記憶装置134に出力し、加入
者局33〜35に対する送信レベル設定信号を生成して
送受信器101に出力する。
【0099】受信レベル測定装置151は、中継局24
又は加入者局33〜35から受信したエコー信号の受信
レベルを測定し、中央演算装置114に出力する。記憶
装置134は、中央演算装置114から入力された運用
中の加入者局33〜35に対する送信レベル値と、中継
局24に対するエコー信号の受信レベルを保存する。伝
送路選択装置141の機能は、第6実施形態と同様であ
る。
【0100】中継局24は、送受信器204、エコー信
号生成装置211、及び伝送路選択装置241から構成
される。送受信器204は、伝送路選択装置241から
入力される信号と加入者系伝送路71に出力する信号と
の中継、及び加入者系伝送路71から入力される信号と
伝送路選択装置241に出力する信号との中継を行う。
【0101】また、送受信器204は伝送路選択装置2
41より入力される信号から中継局24宛に送信された
レベル測定信号を分離してエコー信号生成装置211に
出力し、エコー信号生成装置211から入力されたエコ
ー信号を加入者系伝送路71から入力された信号に多重
して伝送路選択装置241に出力する。エコー信号生成
装置211は、送受信器204からレベル測定信号が入
力されると、直ちにエコー信号を生成して送受信器20
4に出力する。伝送路選択装置241の機能は第6実施
形態と同一である。加入者局33〜35の機能は、第6
実施形態と同様である。
【0102】図17は第8実施形態の送信レベル設定に
かかる通常運用時のセンター局14の動作の処理手順を
示すフローチャートである。センター局14は、まず、
中継局24に対してレベル測定信号を送信し(ステップ
S761)、中継局24からのエコー信号を受信して中
継局24に対するエコー信号の受信レベルを得る(ステ
ップS762)。次に、中継局24に対するエコー信号
の受信レベルを記憶装置134に保存する。これ以後、
送信レベル未設定加入者局を認識すると、図13に示し
た第6実施形態の送信レベル設定の場合と同様の手順に
よって、送信レベル未設定の加入者局がなくなるまで送
信レベル設定を行う(ステップS763,S764,S
765,S766,S767,S768,S769,S
770)。
【0103】図18は、第8実施形態の送信レベル設定
にかかるリンク切換時のセンター局14の動作の処理手
順を示すフローチャートである。リンク切換が発生する
と、まず、センター局14の中央演算装置114は中継
局24に対するレベル測定信号を生成し、送受信器10
1に出力する。センター局14の送受信器101は、中
継局24からエコー信号を受信すると受信レベル測定装
置151に通知し、受信レベル測定装置151はリンク
切換後の中継局24に対するエコー信号の受信レベルを
中央演算装置114に入力する。
【0104】中央演算装置114では、記憶装置134
に保存してある中継局24からのエコー信号の受信レベ
ルを更新し(ステップS781,S782,S78
3)、中継局24に対するリンク切換前のエコー信号の
受信レベルと、リンク切換後のエコー信号の受信レベル
との差分をとり、レベル差分量を得る(ステップS78
4)。このレベル差分量を記憶装置134に保存してあ
る加入者局33の送信レベル値に加算して更新する。次
に、中央演算装置114は、加入者局33の内部送信レ
ベルを更新するため、送信レベル設定信号を生成して送
受信器101に出力し、加入者局33に送信する(ステ
ップS784,S785,S786,S787)。
【0105】送信レベル設定信号が正しく受信されたか
否かを確認するため、センター局14は加入者局33に
レベル測定信号を送信し(ステップS788)、通常運
用時と同様にエコー信号の受信レベルとシステム受信レ
ベルとの受信誤差が許容値未満になるまで送信レベルを
更新する。加入者局34、35に対しても同様の処理を
行い、送信レベル設定を終了する(ステップS789,
S790,S791,S792,S793)。このよう
に、中継局24に対するレベル差分量を用いて中継局2
4に接続された全加入者局の送信レベル値を更新するこ
とによって、リンク切換時のシステム復旧時間を短縮す
ることが出来る。
【0106】図19は第9実施形態の送信レベル設定に
かかるリンク切換時のセンター局14の動作の処理手順
を示すフローチャートである。センター局14、中継局
24、及び加入者局33〜35の構成は第8実施形態と
同様であり、また、通常運用時におけるセンター局14
の動作フローも第8実施形態と同様である。リンク切換
が発生し、中継局24に対するエコー信号の受信レベル
を測定してレベル差分量を得る(ステップS801,S
802,S803,S804)。この後、センター局1
4局の中央演算装置114は記憶装置134に保存して
ある中継局24に接続された全加入者局の送信レベル値
にレベル差分量を加算して更新する(ステップS80
5)。
【0107】次いで、このレベル差分量を中継局24に
接続された全加入者局に向けて送信する(ステップS8
06)。このレベル差分量信号の宛先を識別するアドレ
スとしては、中継局24に接続された全加入者局が受信
できるように、同報アドレス又はマルチキャストアドレ
スを用いる。加入者局33〜35の送信レベル設定装置
330,331はこのレベル差分量を受信すると、送信
レベル値にレベル差分量を加算して更新する。
【0108】次いで、センター局14の中央演算装置1
14は、加入者局33が送信レベル値を再設定できたか
否かを確認するために、加入者局33にレベル測定信号
を送信する。加入者局33からのエコー信号を受信し、
レベル誤差量が許容値以上である場内には送信レベル値
の再設定を行い、レベル誤差量が許容値未満であるとき
には加入者局33に対する送信の再設定を終了する(ス
テップS807,S808,S809,S810,S8
11,S812,S813)。以後、加入者局34、3
5に対しても同様な操作を行う。
【0109】このようにリンク切換時に中継局に対する
レベル差分量を全加入者に向けて同報アドレス又はマル
チキャストアドレスを用いて送信することによって、送
信レベル値の再設定にともなうシステム復旧時間を短縮
できる。
【0110】図20は第10実施形態の送信レベル設定
かかるセンター局15、中継局25及び加入者局33〜
35の構成を示すブロック図である。図20における加
入者局33〜35現用系中継伝送路51、予備系伝送路
61の機能は、第6実施形態と同様である。
【0111】センター局15は、送受信101、中央演
算装置115、受信レベル測定装置151、記憶装置1
35、及び伝送路選択装置141から構成される。送受
信器101の機能は、第6実施形態と同様である。中央
演算装置115は、中継局25及び加入者局33〜35
に対するレベル測定信号を生成して送受信器101と受
信レベル測定装置151に出力する。中央演算装置11
5は、受信レベル測定装置151から中継局25に対す
るエコー信号の受信レベルが入力されると、中継局25
の送信レベル値を計算して記憶装置135に出力し、中
継局25に対する送信レベル設定信号を生成して送受信
器101に出力する。
【0112】また、中央演算装置115は、受信レベル
測定装置151から加入者局33〜35に対するエコー
信号の受信レベルが入力されると、加入者局33〜35
の送信レベル値を計算して記憶装置135に出力し、加
入者局33〜35に対する送信レベル設定信号を生成し
て送受信器101に出力する。受信レベル測定装置15
1の機能は、第8実施形態と同様である。記憶装置13
5は、中央演算装置115から入力された運用中の加入
者局33〜35に対する送信レベル値と、中継局25に
対するエコー信号の受信レベルを保持する。伝送路選択
装置141の機能は、第6実施形態と同様である。
【0113】中継局25は、送受信器205、エコー信
号生成装置211、送信レベル設定装置230、及び伝
送路選択装置241から構成される。送受信205は第
8実施形態における送受信器204の機能に加えて、伝
送路選択装置241から入力される信号から中継局25
宛に送信された送信レベル設定信号を分離して送信レベ
ル設定装置230に出力し、送信レベル設定装置230
から送信レベル値が入力されると伝送路選択装置241
に出力する信号の送信レベル値を変更する。送信レベル
設定装置230の機能は、加入者局33〜35の送信レ
ベル設定装置330〜332と同様であり、送受信器2
05から入力される送信レベル設定信号に基づいて、送
受信器205に設定すべき送信レベルを出力する。エコ
ー信号生成装置211、伝送路選択装置241の機能
は、第6実施形態と同様である。
【0114】図21は第10実施形態の送信レベル設定
にかかる通常運用時のセンター局15の動作の処理手順
を示すフローチャートである。センター局15は、ま
ず、中継局25に対してレベル測定信号を送信し(ステ
ップS821)、中継局25からのエコー信号を受信し
て中継局25に対するエコー信号の受信レベルを得る
(ステップS822)。
【0115】センター局15の中央演算装置115は、
システム受信レベルから中継局25に対するエコー信号
の受信レベルを減算し、レベル誤差量が許容値以上であ
る場合には、記憶装置135に保存してある中継局25
の送信レベル値にレベル誤差量を加えて更新し、中継局
25に送信レベル設定信号を送信する(ステップS82
3,S824,S825,S826)。以後、レベル誤
差量が許容値未満になるまで中継局25にレベル測定信
号を送信する。中継局25に対する送信レベル設定が完
了すると、第6実施形態と同様の手順によって送信レベ
ル未設定の加入者に対して送信レベル設定を行う(ステ
ップS827,S828,S829,S830,S83
1,S832,S833)。
【0116】図22は第10実施形態の送信レベル設定
にかかるリンク切換時のセンター局15の動作の処理手
順を示すフローチャートである。センター局15は、ま
ず、中継局25に対してレベル測定信号を送信し(ステ
ップS841)、中継局25のエコー信号を受信して中
継局25に対するエコー信号の受信レベルを得る(ステ
ップS842)。センター局15の中央演算装置115
は、システム受信レベルから中継局25に対するエコー
信号の受信レベルを減算し、レベル誤差量を得る(ステ
ップS843)。レベル誤差量許容値以上である場合
は、記憶装置135に保存してある中継局25の送信レ
ベル値にレベル誤差量を加えて更新し、中継局25に送
信レベル設定信号を送信する。
【0117】これ以後、レベル誤差量が許容値未満にな
るまでレベル測定信号を送信し、リンク切換時の送信レ
ベル設定を行う(ステップS844,S845,S84
6)。本実施形態の場合、中継局で遅延を調整する機能
を付加することによって、中継局伝送路の変化に伴う送
信レベル設定の変化分を吸収できるので、全加入者に対
して送信レベルの再設定を行う場合に比較してシステム
の復旧時間を短縮することが出来る。
【0118】図23は、第11実施形態の遅延量設定に
かかるセンター局16、中継局26,27及び加入者局
36,37,38,39,40,41の構成を示すブロ
ック図である。図23における、センター局16と中継
局26とは、現用系中継伝送路52及び予備系中継伝送
路62で接続され、センター局16と中継局27とは、
現用系中継伝送路53及び予備系中継伝送路63で接続
される。
【0119】また、中継局26と加入者局36〜38と
は加入者伝送路72で接続され、中継局27と加入者局
39〜41とが加入者伝送路73で接続される。加入者
局36〜41は、加入者局からセンター局に送信する上
り回線を時分割多重方式によって共有するものとする。
センター局16は、送受信器102、中央演算装置11
6、往復伝搬遅延測定装置122、記憶装置136、伝
送路選択装置142、143及び合波(合成)器160
から構成される。
【0120】センター局16における送受信器102、
往復伝搬遅延測定装置122、伝送路選択装置142、
143の機能は第1実施形態と同様である。伝送路選択
装置142は、現用系中継伝送路52及び予備系中継伝
送路62におけるリンク切換を通知する信号を中央演算
装置116に出力する。また、伝送路選択装置143
は、現用系中継伝送路53及び予備系中継伝送路63に
おけるリンク切換を通知する信号を中央演算装置116
に出力する。
【0121】中央演算装置116は伝送路選択装置14
2からの信号と伝送路選択装置143からの信号を別々
に入力する。また、記憶装置136は、第1実施形態に
おける記憶装置130の機能に加え、中継局26配下に
加入者36,37,38が存在し、中継局27配下に加
入者39,40,41が存在するという接続情報を有す
る。さらに、センター局17の合波器160は、送受信
器103から入力される送信信号を伝送路選択装置14
4、145に分岐して出力し、伝送路選択装置144,
145から入力される受信信号を合波(合成)して送受
信器103に出力する。
【0122】中継局26,27の機能は第1実施形態に
おける中継局20と同様であり、加入者局36〜41の
機能は第1実施形態における加入者局30〜32と同様
である。ここで、現用系中継伝送路52に障害が発生し
て予備系中継伝送路62にリンクを切り換えた場合、セ
ンター局16は中継局26に接続された任意の加入者局
にのみ往復伝搬遅延測定信号を送信し、以後、第1実施
形態と同様の手順によって送信遅延量の再設定を行う。
【0123】このように、リンク切換が生じた中継局2
6配下の加入者局36,37,38に対してのみ送信遅
延量の再設定を行うことによって、リンク切換時に中継
局2627双方の配下の加入者局に対して送信遅延量の
再設定を行う場合に比較してシステム復旧時に要する時
間を短縮することが出来る。
【0124】図24は第12実施形態の送信レベル設定
にかかるセンター局17、中継局28,29及び加入者
局42,43,44,45,46,47の構成を示すブ
ロック図である。図24におけるセンター局17と中継
局28とは、現用系中継伝送路54及び予備系中継伝送
路64で接続され、センター局17と中継局29とは現
用系中継伝送路55及び予備系中継伝送路65で接続さ
れる。また、中継局28と加入者局42〜44とは加入
者伝送路74で接続され、中継局29と加入者局45〜
47とは加入者伝送路75で接続される。
【0125】センター局17では、送受信器103、中
央演算装置117、受信レベル測定装置152、記憶装
置137、伝送路選択装置144,145、及び合波
(合成)器161から構成される。センター局17にお
ける送受信器103、受信レベル測定装置152、伝送
路選択装置144,145の機能は、第6実施形態と同
様である。伝送路選択装置144は、現用系中継伝送路
54及び予備系中継伝送路64におけるリンク切換を通
知する信号を中央演算装置117に出力する。
【0126】また、伝送路選択装置145は、現用系中
継伝送路55及び予備系中継伝送路65におけるリンク
切換を通知する信号を中央演算装置117に出力する。
中央演算装置117は、伝送路選択装置144からの信
号と伝送路選択装置145からの信号を別々に入力す
る。また、記憶装置137は、第6実施形態における記
憶装置133の機能に加え、中継局28配下に加入者4
2〜44が存在し、中継局29配下に加入者45〜47
が存在するという接続情報を有する。
【0127】さらに、センター局17の合波器161
は、送受信器103から入力される送信信号を伝送路選
択装置144,145に分岐して出力し、伝送路選択装
置144,145から入力される受信信号を合波して送
受信器103に出力する。中継局28,29の機能は第
6実施形態における中継局23と同様であり、加入者局
42〜47の機能は第6実施形態における加入者局33
〜35と同様である。
【0128】ここで、現用系中継伝送路54に障害が発
生して予備系中継伝送路64にリンクを切り換えた場
合、センター局17は中継局28に接続された任意の加
入者局にのみ往復伝搬遅延測定信号を送信し、以後、第
6実施形態と同様の手順によって送信レベルの再設定を
行う。このように、リンク切換が生じた中継局28の配
下の加入者局42〜44に対してのみ送信遅延量の再設
定を行うことによって、リンク切換時に中継局28,2
9双方の配下の加入者局に対して送信遅延量の再設定を
行う場合に比較してシステム復旧に要する時間を短縮す
ることが出来る。
【0129】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の双方向通信システムにおける遅延量/送信レベル設
定方式によれば、センター局は加入者局が動作を開始す
る際に信号の往復伝搬遅延量を測定し、加入者局に対し
て測定した往復伝搬遅延量が固定値のシステム遅延量に
等しくなるように加入者局の送信遅延量を設定する。中
継伝送路における障害の発生によって現用系から予備系
へのリンク切換が生じた際に、センター局はリンク切換
後一つの加入者局に対する信号の往復伝搬遅延量を測定
し、リンク切換前の加入者局に対する信号の往復伝搬遅
延量との差に基づいて、中継局に接続された全加入者局
の送信遅延量を一括して再設定している。
【0130】この結果、双方向CATVネットワークや
受動光学スターネットワーク等にあって、加入者局の動
作前に送信遅延量の調整又は送信レベルの調整を行う際
のセンター局と中継局との間でリンク切換が生じた場合
のシステム復旧時間が短縮されて、その伝送効率の向上
を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向通信システムにおける遅延量設
定にかかる第1実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1実施形態での遅延量設定にかかる通常運用
時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャート
である。
【図3】第1実施形態の遅延量設定にかかるリンク切換
時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】第2実施形態の遅延量設定にかかるリンク切換
時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャート
である。
【図5】第3実施形態の遅延量設定にかかるセンター
局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第3実施形態の遅延量設定にかかる通常運用時
のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】第3実施形態の遅延量設定にかかるリンク切換
時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】第4実施形態の遅延量設定かかるリンク切換時
のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】第5実施形態の遅延量設定にかかるセンター
局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】第5実施形態の遅延量設定かかる通常運用時
のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】第5実施形態の遅延量設定にかかるリンク切
換時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図12】第6実施形態の送信レベル設定にかかるセン
ター局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】第6実施形態の送信レベル設定にかかる通常
運用時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図14】第6実施形態の送信レベル設定にかかるリン
ク切換時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図15】第7実施形態の送信レベル設定にかかるリン
ク切換時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図16】第8実施形態の送信レベル設定にかかるセン
ター局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図で
ある。
【図17】第8実施形態の送信レベル設定にかかる通常
運用時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図18】第8実施形態の送信レベル設定にかかるリン
ク切換時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図19】第9実施形態の送信レベル設定にかかるリン
ク切換時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図20】第10実施形態の送信レベル設定にかかるセ
ンター局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図
である。
【図21】第10実施形態の送信レベル設定にかかる通
常運用時のセンター局の動作の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図22】第10実施形態の送信レベル設定にかかるリ
ンク切換時のセンター局の動作の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図23】第11実施形態の遅延量設定にかかるセンタ
ー局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図であ
る。
【図24】第12実施形態の送信レベル設定にかかるセ
ンター局、中継局及び加入者局の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
10〜17 センター局 20〜29 中継局 30〜41 加入者局 50〜55 現用系中継伝送路 60〜65 呼出系中継伝送路 70〜75 加入者伝送路 100〜103,200〜205,300〜305 送
受信器 110〜117 中央演算装置 120〜122 往復伝播遅延測定装置 130〜137 記憶装置 140〜145 240,241 伝送路選択装置 150〜152 受信レベル測定装置 160,161 合波器 210,211,310〜315 エコー信号生成装置 220,320,321,322 遅延設定装置 230,330〜332 送信レベル設定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センター局と、 センター局と相互に信号を送受信する加入者局と、 センター局と加入者局との間で信号の中継を行う中継局
    と、 センター局と中継局の間を接続する現用系と予備系とで
    二重化した中継伝送路と、 中継局と加入者局の間を接続する加入者伝送路と、 センター局から中継局を介して加入者局に信号を伝送す
    る下り回線と、 加入者局から中継局を介してセンター局に信号を伝送す
    る上り回線を備え、 センター局は加入者局が動作を開始する際に信号の往
    復伝搬遅延量を測定し、測定した往復伝搬遅延量が固定
    値のシステム遅延量に等しくなるように加入者局の上り
    信号の送信遅延量を算出して保持および更新を行う双方
    向通信システムにおける遅延量設定方式であって、 中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
    系へのリンク切換が生じた際に、 センター局はリンク切換後一つの加入者局に対する信
    号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の加入者局
    に対する信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、中継
    局に接続された全加入者局の送信遅延量に関する保持情
    報を一括して更新し、 かつ、センター局から全加入者局に対して更新した上り
    信号の送信遅延量を通知し、 各加入者局では通知された上り信号の送信遅延量を 再設
    定することを特徴とする双方向通信システムにおける遅
    延量設定方式。
  2. 【請求項2】 前記センター局と複数の中継局とが複数
    の中継伝送路を介して接続され、 複数の中継局に接続された全ての加入者局が時分割多重
    方式に基づいて回線を共有し、 複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生によっ
    て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
    は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復に
    よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、 センター局ではリンク切換が生じた中継局に接続され
    た一つの加入者局に対する信号の往復伝搬遅延量を測定
    し、リンク切換前の加入者局に対する往復伝搬遅延量と
    の差に基づいて、リンク切換が生じた中継局に接続され
    た全加入者局の送信遅延量に関する保持情報を一括して
    更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に接続
    された全加入者局に対して更新した送信遅延量を通知
    し、 リンク切換が生じた中継局に接続された各加入者局では
    通知された上り信号の送信遅延量を 再設定することを特
    徴とするる請求項1記載の双方向通信システムにおける
    遅延量設定方式。
  3. 【請求項3】 センター局と、 センター局と相互に信号を送受信する加入者局と、 センター局と加入者局との間で信号の中継を行う中継局
    と、 センター局と中継局の間を接続する現用系と予備系とで
    二重化した中継伝送路と、 中継局と加入者局の間を接続する加入者伝送路と センター局から中継局を介して加入者局に信号を伝送す
    る下り回線と、 加入者局から中継局を介してセンター局に信号を伝送す
    る上り回線を備え、 センター局は加入者局が動作を開始する際に信号の往
    復伝搬遅延量を測定し、測定した往復伝搬遅延量が固定
    値のシステム遅延量に等しくなるように加入者局の上り
    信号の送信遅延量を算出して保持および更新を行う双方
    向通信システムにおける遅延量定方式であって、中継局はセンター局から自局あての遅延量測定信号を受
    信するとセンター局にエコー信号を送信する機能を有
    し、 センター局は中継局が動作を開始する際に中継局に対
    する信号の往復伝搬遅延量を測定して保持および更新を
    行ない、 中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
    系へのリンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路にお
    ける障害の回復によって予備系から現用系へのリンク切
    換が生じた際に、センター局がリンク切換後の中継局に
    対する信号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の
    中継局に対する信号の往復伝搬遅延量との差に基づい
    て、中継局に接続された全加入者局の送信遅延量に関す
    る保持情報を一括して更新し、 かつ、センター局から全加入者に対して更新した上り信
    号の送信遅延量を通知し、 各加入者局では通知された上り信号の送信遅延量を 再設
    定することを特徴とする双方向通信システムにおける遅
    延量設定方式。
  4. 【請求項4】 センター局と複数の中継局とが複数の中
    継伝送路を介して接続され、 複数の中継局に接続された全加入者局が時分割多重方式
    によって回線を共有し、 複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生によっ
    て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
    は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復に
    よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、 センター局ではリンク切換が生じた中継局に対する信
    号の往復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の中継局に
    対する信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、リンク
    切換が生じた中継局に接続され全加入者局の送信遅延
    に関する保持情報を一括して更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に接続
    された全加入者局に対して更新した送信遅延量を通知
    し、 リンク切換が生じた中継局に接続された各加入者局では
    通知された上り信号の送信遅延量を 再設定することを特
    徴とする請求項3記載の双方向通信システムにおける遅
    延量設定方式。
  5. 【請求項5】 中継局は、上り回線の信号をセンター局
    に中継する際に全加入者局に対して同一の送信遅延量を
    付加する機能と、センター局からの要求に応じて付加す
    る送信遅延量の値を変更する機能とを有し、 センター局は、中継局が動作を開始する際に 中継局に対
    して測定した往復伝搬遅延が固定値の中継局システム
    遅延量と等しくなるように中継局に対する送信遅延量を
    設定し、 中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
    系へのリンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路にお
    ける障害の回復によって予備系から現用系へのリンク切
    換が生じた際に、 センター局はリンク切換後の中継局に対する信号の往
    復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の中継局に対する
    信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、中継局に接続
    された全加入者局の上り信号の送信遅延量がリンク切換
    前と同一となるように、中継局における上り信号の送信
    遅延量を再設定することを特徴とする請求項3記載の双
    方向通信システムにおける遅延量設定方式。
  6. 【請求項6】 センター局と複数の中継局とが複数の中
    継伝送路を介して接続され、 複数の中継局に接続された全ての加入者局が時分割多重
    方式によって回線を共有し、 複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生によっ
    て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
    は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復に
    よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、 センター局はリンク切換後の中継局に対する信号の往
    復伝搬遅延量を測定し、リンク切換前の中継局に対する
    信号の往復伝搬遅延量との差に基づいて、リンク切換が
    生じた中継局に接続される全加入者局の送信遅延量がリ
    ンク切換前と同一になるように、リンク切換が生じた中
    継局の送信遅延量に関する保持情報を更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に更新
    した送信遅延量を通知し、 リンク切換が生じた中継局では通知された上り信号の送
    信遅延量を 再設定することを特徴とする請求項5記載の
    双方向通信システムにおける遅延量設定方式。
  7. 【請求項7】 センター局と、 センター局と相互に信号を送受信する加入者局と、 センター局と加入者局との間で信号の中継を行う中継局
    と、 センター局と中継局端局の間を接続する現用系と予備系
    とで二重化した中継伝送路と、 中継局と加入者局の間を接続する加入者伝送路と、 センター局から中継局を介して加入者局に信号を伝送す
    る下り回線と、 加入者局から中継局を介してセンター局に信号を伝送す
    る上り回線を備え、 センター局は加入者局が動作を開始する際にセンター
    局における上り信号の受信レベルを測定し、測定した上
    り信号の受信レベルが固定値のシステム受信レベルに等
    しくなるように加入者の上り信号送信レベルを算出して
    保持および更新を行う双方向通信システムにおける送信
    レベル設定方式であって、 中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
    系へのリンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路にお
    ける障害の回復によって予備系から現用系へのリンク切
    換が生じた際に、センター局は、リンク切換後一つの加入者局に対する上
    り信号の受信レベルを測定し、リンク切換前の加入者局
    に対する上り信号の 受信レベルとの差に基づいて、中継
    局に接続された全加入者局の上り信号送信レベルに関す
    る保持情報を一括して更新し、 かつ、センター局から全加入者局に対して更新した上り
    信号の送信レベルを通知し、 各加入者局では通知されて上り信号の送信レベルを 再設
    定することを特徴とする双方向通信システムにおける送
    信レベル設定方式。
  8. 【請求項8】 センター局と複数の中継局とが複数の中
    継伝送路を介して接続され、 複数の中継局に接続された全加入者局が時分割多重方式
    によって回線を共有し、 複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生によっ
    て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
    は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復に
    よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、 センター局ではリンク切換が発生た中継局に接続さ
    れる一つの加入者局に対する上り信号の受信レベルを測
    定し、リンク切換前の加入者局に対する上り信号の受信
    レベルとの差に基づいて、リンク切換が生じた中継局に
    接続され全加入者局の送信レベル設定値に関する保持
    情報を一括して更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に接続
    された全加入者局に対して更新した送信レベル設定値を
    通知し、 リンク切換が生じた中継局に接続された各加入者局では
    通知された上り信号の送信レベル設定値を 再設定するこ
    とを特徴とする請求項7記載の双方向通信システムにお
    ける送信レベル設定方式。
  9. 【請求項9】 センター局と、 センター局と相互に信号を送受信する加入者局と、 センター局と加入者局との間で信号の中継を行う中継局
    と、 センター局と中継局端局の間を接続する現用系と予備系
    とで二重化した中継伝送路と、 中継局と加入者局の間を接続する加入者伝送路と、 センター局から中継局を介して加入者局に信号を伝送す
    る下り回線と、 加入者局から中継局を介してセンター局に信号を伝送す
    る上り回線を備え、 センター局は加入者局が動作を開始する際にセンター
    局における上り信号の受信レベルを測定し、測定した上
    り信号の受信レベルが固定値のシステム受信レベルと等
    しくなるように加入者の上り信号送信レベルを算出して
    保持および更新を行う双方向通信システムにおける送信
    レベル設定方式であって、中継局は、センター局から自局あての送信レベル測定信
    号を受信するとセンター局にエコー信号を送信する機能
    を有し、 中継局が動作を開始する際に中継局に対する上り信号の
    受信レベルを測定して保持および更新を行い、 中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
    系へのリンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路にお
    ける障害の回復によって予備系から現用系へのリンク切
    換が生じた際に、 センター局はリンク切換後の中継局に対する上り信号
    の受信レベルを測定し、リンク切換前の中継局に対する
    上り信号の受信レベルとの差に基づいて、中継局に接続
    された全加入者局の送信レベル設定値に関する保持情報
    を一括して更新し、 かつ、センター局から全加入者局に対して更新した上り
    信号の送信レベルを通 知し各加入者局では通知された上り信号の送信レベルを 再設
    定することを特徴とする双方向通信システムにおける送
    信レベル設定方式。
  10. 【請求項10】 センター局と複数の中継局とが複数の
    中継伝送路を介して接続され、 複数の中継局に接続された全加入者局が時分割多重方式
    によって回線を共有し、 複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生によっ
    て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
    は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復に
    よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、 センター局ではリンク切換が生じた中継局に対する
    信号の受信レベルを測定し、リンク切換前の中継局に
    対する上り信号の受信レベルとの差に基づいて、リンク
    切換が生じた中継局に接続された全加入者局の送信レベ
    ル設定値に関する保持情報を一括して更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に接続
    された全加入者局に対して更新した上り信号の送信レベ
    ルを通知し、 リンク切換が生じた中継局に接続された各加入者局では
    通知された上り信号の送信レベルを 再設定することを特
    徴とする請求項9記載の双方向通信システムにおける送
    信レベル設定方式。
  11. 【請求項11】 中継局は、センター局からの要求に応
    じて中継する上り信号の送信レベルを変更する機能を有
    し、 センター局は、中継局が動作を開始する際に中継局から
    受信する上り 信号の受信レベルが固定値のシステム受信
    レベルと等しくなるように中継局の上り信号送信レベル
    を設定し、 中継伝送路における障害の発生によって現用系から予備
    系へのリンク切換が生じた場合、又は、中継伝送路にお
    ける障害の回復によって予備系から現用系へのリンク切
    換が生じた際に、 センター局はリンク切換後の中継局に対する上り信号
    の受信レベルを測定し、リンク切換前の中継局に対する
    上り信号の受信レベルとの差に基づいて、中継局に接続
    された全加入者局からの上り信号受信レベルがリンク切
    換前と同一となるように、リンク切換が生じた中継局の
    送信レベルに関する保持情報を更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に更新
    した上り信号の送信レベルを通知し、 リンク切換が生じた中継局では通知された上り信号の送
    信レベルを 再設定することを特徴とする請求項9記載の
    双方向通信システムにおける送信レベル設定方式。
  12. 【請求項12】 センター局と複数の中継局とが複数の
    中継伝送路を介して接続され、 複数の中継局に接続された全加入者局が時分割多重方式
    によって回線を共有し、 複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の発生によっ
    て現用系から予備系へのリンク切換が生じた場合、又
    は、複数の中継伝送路の中の一つにおける障害の回復に
    よって予備系から現用系へのリンク切換が生じた際に、 センター局はリンク切換後の中継局に対する上り信号
    の受信レベルを測定し、リンク切換前の中継局に対する
    上り信号の受信レベルとの差に基づいて、中継局に接続
    された全ての加入者局からの上り信号の送信レベルがリ
    ンク切換前と同一となるように、リンク切換が生じた中
    継局の送信レベルに関する保持情報を更新し、 かつ、センター局からリンク切換が生じた中継局に更新
    した上り信号の送信ベルを通知し、 リンク切換が生じた中継局では通知された上り信号の送
    信レベルを 再設定することを特徴とする請求項11記載
    の双方向通信システムにおける送信レベル設定方式。
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