JP3318770B2 - 光導波路型波長変換装置の製造方法 - Google Patents

光導波路型波長変換装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特にいわばコア型導波路
による光導波路型波長変換装置とその製造方法に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】周波数ωの基本波を導入して2ωの周波
数の第2高調波の光を発生する波長変換装置は、例えば
半導体レーザと組合せることによって例えば近赤外光を
緑色光とする短波長光源として用いることができ、半導
体レーザによって得られる単一波長光の実現可能の波長
範囲の拡大化をはかることができ、これに伴ってレーザ
の利用範囲の拡大化と各技術分野でのレーザ利用の最適
化をはかることができる。
【0003】例えばこのレーザ光源の短波長化によって
レーザ光を用いた光記録再生、光磁気記録再生等におい
てその記録密度の向上、解像度の向上をはかることがで
きる。
【0004】この波長変換素子(以下、SHG素子とい
う)において、光導波路中に光の閉じ込めを行う光導波
路型SHG素子は、バルク型SHG素子に比して高効率
化がはかられる。
【0005】さらに、SHG素子例えば光導波路型SH
G素子において、その光導波路方向に周期的に分極が反
転する分極反転構造いわゆるドメイン反転構造を設け位
相周期を基本波の波長に対応して選定することによって
材料選定の自由度と高出力化がはかられることが知られ
ている。
【0006】この周期分極反転構造の形成方法として
は、例えばTiを強誘電体表面から拡散させる方法(伊
藤弘昌、張英海、稲場文男、第49回応用物理学会講演
会予稿集999、(1988))などの提案がなされている。
【0007】このTi拡散法による場合選択的に形成し
ようとする周期分極反転パターンにTi膜を被着し、そ
の後1100℃程度の加熱を行ってTiを強誘電体中に
拡散させるという方法が採られるが、この場合分極反転
領域のピッチに対してその深さが小となり、またその分
極反転領域の断面形状は3角形状となって特に強誘電体
内部における形状の制御性に劣るという問題が生じる。
【0008】したがって安定して波長変換効率の高いS
HG素子を製造しにくいという問題がある。
【0009】また、上述したように、その分極反転領域
が特に強誘電体内部で形状制御性に劣ることから、この
ようにして周期分極反転を形成したものにおいては、光
導波路は、できるだけ強誘電体表面においてプロトン交
換法等によって形成するいわゆる2次元或いはチャンネ
ル光導波路構成がとられる。
【0010】即ち従来は光導波路をコアとしてその周囲
にクラッド層を被着したいわゆるコア型光導波路構成を
採る周期分極反転構造を有する光導波路装置の提案はな
されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1の目的は、
高い波長変換効率を有する光導波路型波長変換装置を構
成することである。
【0012】本発明の他の1の目的は、基本波長光源と
の位置合せ精度の緩和、及び結合効率の改善をはかるこ
とができる光導波路型波長変換装置を構成することであ
る。
【0013】本発明の更に他の目的は、高い寸法精度が
要求されないで、安定して高い変換効率を示す光導波路
型波長変換装置を構成することである。
【0014】更に本発明の他の目的は、製造の簡易化、
量産性の向上、歩留りの向上をはかることである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による光導波路型
波長変換装置の製造方法においては、厚さ方向に単分域
化され、その厚さが30μm以上100以下とされた強
誘電体基体に、この強誘電体基体の分極方向に第1及び
第2の電極を設け、これら第1及び第2の電極間に、1
kV/mm〜100kV/mmの電界を印加して分極反
転構造を形成する工程と、強誘電体基体からマルチモー
ド光導波路コアを、その幅を30μm以上100μm以
下として切り出す工程と、マルチモード光導波路コアの
周囲に全面的に、このマルチモード光導波路コアに比し
屈折率が小さい材料よりなるクラッド層を被着する工程
と、マルチモード光導波路の光の入射端及び出射端に被
着したクラッド層を除去する工程とを有し、マルチモー
ド光導波路において、基本波の0次モード導波を行わせ
るようにする。
【0019】更に本発明方法は、上述の製造方法におい
て、横モードがシングルモードの半導体レーザを、マル
チモード光導波路の光の入射端に近接対向させて、機械
的に一体化して配置する工程とを有する。
【0020】
【作用】上述したように本発明においては、特にコア型
の波長変換光導波路装置を構成するものであるが、その
光導波路コアをマルチモード光導波路コアとするもので
あり、このようにして、更に、この光導波路を0次モー
ド励によって導波させることによってコア径の精度を
緩和することができる。即ち、位相整合波長を0次モー
ドに合せた周期の分極反転構造とすることにより、位相
整合波長に対するコア径のマージンすなわち裕度を大幅
に拡大することができる。
【0021】これについて説明すると、光導波路の導波
モードの分散曲線は、図5に示す(丸善発行、多田邦
雄、神谷武志共著、光エレクトロニクスの基礎445頁
参照)よりなり、マルチモードを示す領域で、0次モー
ドの有効屈折率neff は、強誘電体基体の屈折率、即ち
コア材の屈折率に漸近する。即ち、0次モードの導波を
行わしめるとき、有効屈折率neff が、図5で示される
ようにコア材の高い屈折率に漸近して1次以上の高次モ
ードの導波に比して、緩やかな曲線となり、即ちコアの
寸法精度に対して安定した特性を示し、コア寸法の変換
効率への影響が弱められることになる。
【0022】したがって歩留りの向上と、安定して所要
の特性を有する高変換効率を有する波長変換光導波路装
置を得ることができることになる。
【0023】また、マルチモード光導波路としたことか
ら、その基本波光源として例えば半導体レーザを用いる
場合においてこの半導体レーザと波長変換光導波路素子
との結合効率の改善をはかることができる。
【0024】更に、マルチモード光導波路としたことに
よって、即ちそのコア断面(光入射端の面積)が大とさ
れることによって、基本波光源の例えば半導体レーザと
の位置合せが容易となり、また基本波光の導入量を大
に、したがってその結合効率をより大とすることができ
る。
【0025】また、コア型構成としたことによって、本
発明方法によって共通の強誘電体基体6から1回で多数
の波長変換光導波路装置ないしは素子を製造することが
できることから量産性の向上をはかることができる。
【0026】そして、このように強誘電体基体6から周
期分極反転構造を有する光導波路コア2を切り出して得
ることができるのは、例えば上述した本発明方法におい
て特定の電圧印加態様によって周期分極反転構造を形成
したことによって強誘電体基体6に深いすなわちその全
厚さにわたって周期分極反転構造が実現されたことによ
る。
【0027】そして、この場合何等結晶劣化を生じるこ
となく分極反転領域の形状を制御性よく形成し得るもの
である。
【0028】これは次に述べる理由に因るものと思われ
る。即ち一般的にLN(LiNbO 3 )単結晶のよう
な、高電圧を印加すると結晶が破壊される強誘電体材料
においては、結晶破壊が生じない程度の電圧を印加して
も分極反転が生じないとされており、従来は結晶破壊を
生じさせない程度の比較的低い電圧の印加によって分極
反転を生じさせるために、即ち抗電界を下げるために、
高温下において比較的低い電圧、即ち例えば数V/mm
〜数百V/mm程度の電圧を印加して分極反転を形成し
ていた。
【0029】しかしながら、上述したような結晶破壊
は、電圧印加を行う電極の形状、その電極幅等の例えば
電極の配置位置に依存することが究明された。即ち、こ
のような結晶破壊は電圧効果によるもので、対象とする
強誘電体材料に応じて例えば電極の配置位置を適切に選
定することによって、電極付近に発生する応力を分散さ
せることができ、試料の力学的破壊即ち結晶破壊を生じ
させることなく強誘電体材料の分極反転を行うことがで
きるものと思われる。
【0030】また本発明方法では単分域化された強誘電
体基体6に、その分極方向に第1及び第2の電極21及
び22を配置し、これら第1及び第2の電極21及び2
2間に電圧を印加するものであるが、このとき、強誘電
体基体6の自発分極の向きに対して垂直な方向に生じる
電界成分を小として、圧電効果によって生じる応力の発
生を小とすることによって、結晶歪みや結晶破壊を抑制
することができる。
【0031】即ちこのような電極の配置位置の選定によ
って結晶破壊を抑制し得るため、例えば150℃未満の
温度下という低い温度状態でも、1kV/mm〜100
kV/mmという大なる電圧を印加することによって形
状の制御性よく、また強誘電体表面の汚染や、熱による
イオン電流の発生を回避して、これによる結晶性の劣化
を生じることなく分極反転を形成することができる。
【0032】
【実施例】本発明による光導波路型波長変換素子とその
製造方法の実施例について説明する。
【0033】本発明においては、図3に示すように単分
域化された厚さが30〜100μmの板状強誘電体基体
6を用意する。
【0034】この基体6の強誘電体材料としては例えば
KTP(KTiOPO4 )、LN(LiNbO3 )、L
iTaO3 等の非線形光学材料の単結晶体例えばLN単
結晶体によって形成する。
【0035】また、この強誘電体基体6の単分域化は、
例えばそのキュリー温度直下の例えば1200℃程度ま
で昇温して一定の方向に外部直流電圧を全面的に印加す
ることによって全面的にc軸方向に揃えることによって
行われる。
【0036】そして、周期分極反転構造3の形成は、図
4にその略線的拡大斜視図を示すように、厚さ方向にc
軸方向を有し、分極方向をdで示す全面的に単分域化さ
れた例えば強誘電体基体6に対し、その分極の正側の主
面6S上にAl等よりなる第1の電極21を例えば蒸
着、スパッタリング等により被着した後、これを例えば
櫛状パターンに最終的に得る分極反転構造のピッチ及び
幅に対応するピッチP及び幅Wのパターンにパターニン
グする。
【0037】また、強誘電体基体6の他方の主面6R、
即ち分極の負側にも全面的にAl等よりなる第2の電極
22を被着するか、同様に第1の電極21と同パターン
を有しそのパターン各部が第1の電極21の対応する部
分と正対するように形成して両第1及び第2の電極21
及び22によって強誘電体基体6を挟み込むようにす
る。
【0038】そして、300℃以下望ましくは150℃
未満の例えば室温において分極の正側すなわち第1の電
極側を正電位、分極の負側すなわち第2の電極側22を
負電位として電源25によって電圧印加を行い、両電極
21及び22間に1kV/mm〜100kV/mm例え
ば2.6kV/mmの一定時間の直流例えばパルス幅1
μsec〜数分のパルス、例えば100μsecをもっ
て10〜100パルスの電圧を印加する。
【0039】この櫛歯パターンのピッチPは例えば10
μm、幅Wは5μmに選定し得る。このとき、結晶破壊
を生じることなく図3Aに示すように強誘電体基体6に
全厚みにわたって分極反転領域が形成され、面方向に周
期的に分極が反転する周期分極反転構造3を形成するこ
とができた。
【0040】この場合、電極21の櫛歯パターン部に周
期分極反転構造3が形成されることから、この部分を図
3Aで示した周期分極反転構造3を有する強誘電体基体
6として即ちこの部分を次に述べる光導波路コアの切り
出し部分とする。
【0041】次に、図3A中破線a1 ,a2 ,a3 ‥‥
に示す面に沿ってストライプ状に、分極反転構造3の反
転領域の横切る方向に幅30〜100μmをもって図3
Bに示す光導波路コア2を切り出して、その周面を研磨
する。そしてその周囲に図1に示すように、クラッド層
1すなわち光導波路型コア3に比して屈折率の小さいク
ラッド層例えばSiO2 、Ta2 5 等を蒸着、スパッ
タ、CVD(化学的気相成長)、塗布等によって200
0Å以上の厚さに被着して、本発明によるコア型の光導
波路型波長変換装置ないしは素子4を多数本、1つの強
誘電体基体6から得る。そして、光導波路コア2の両端
面を研磨して、光入射端及び出射端2i及び2oとす
る。
【0042】この場合、この両端2i及び2oには必要
に応じて反射防止膜を形成する。
【0043】そして、このようにしてコア径、この例で
は各辺が30〜100μmの角型断面を有する柱状のマ
ルチモードの光導波路装置ないしは素子4を構成する。
【0044】このようにコア径ないしはコアの角形断面
の各辺を30μm〜100μmとするのは、30μm以
上とするときマルチモードの導波路が構成できること、
更にその基本波光源としての例えば半導体レーザとの光
学的結合の位置合せを容易にかつ高い入射効率をもって
結合できることにあり、100μm以下とするのはこれ
を超えるときは、光のとじ込め効果に問題が生じて来る
ことにある。
【0045】このようにして構成した光導波路コア型波
長変換素子に対してその基本波光源の例えば半導体レー
ザを一体化して短波長光源とすることができる。
【0046】この場合の一例を図2を参照して説明す
る。この例においては、共通の基板31上にサブマウン
ト32例えばCuより成るヒートシンクを設けて、これ
の上に半導体レーザ5、即ちレーザチップを配置し、そ
の発光端5aに対向してコア型の本発明による光導波路
型波長変換素子4を取付ける。
【0047】半導体レーザ5は、縦モード即ち発振波長
についてはシングルモードであるか、マルチモードであ
るかを問わないものであって、使用態様目的に応じて選
定するが、横モード即ち電界分布についてはシングルモ
ードを用い、半導体レーザ5の発光端5aと、波長変換
素子4の光入射端2iとの間隔及び位置関係を選定する
ことによって光導波路コア2が、0次モード導波される
ようにする。
【0048】このことについて図6を参照して定性的に
説明する。図6中A図は、半導体レーザ5と導波路コア
2との位置関係を模式的に示したもので、B図は、光導
波路コア2の入射端の光強度分布を示し、C図は光導波
路コア2の導波モードの界分布を示したもので、各A〜
Cにおいて添字1を付したものが、半導体レーザ5と光
導波路コア2の入射端2iを極く接近させた場合、添字
2は、これより少し離間させた場合、添字3は更にこれ
より稍離した場合を示したものである。
【0049】このように、半導体レーザ5とコア2とを
図6A1 に示すように余り接近させると、コア2の入射
端には、極く局部的に光が入射することになり、図6B
1 で示すように、図6C1 で示す高次モードの界分布に
近い光強度分布となることによって高次モードが立ち易
く、これに比し図6A2 のように少し離れると図6C 2
のように1次モードが生じ易くなり、図6A3 のように
所要の間隔diを保持させるときは、図6B3 で示すよ
うに、コア2の入射端2iに中心部にピークを有するい
わば正規分布、したがって0次モードの界分布に近い分
布とすることができることによって光導波路コアは0次
モードの界分布による導波がなされる。
【0050】そして、この0次モード導波を行うための
半導体レーザ5と光導波路コア2との間隔diは、半導
体レーザ5の出射角αが14°程度で、コア径(幅)が
50μmとするdi≒100μmで0次モード励振がな
される。
【0051】尚、上述した例では、分極反転構造の分極
方向、即ちC軸方向を基体6の厚さ方向とするz板を用
いた場合であるが、これらを基体6の板面に沿う方向と
するx板を用いることもできるなど、図示の例に限らず
種々の構成を採り得る。
【0052】
【発明の効果】上述したように本発明においては、特に
コア型の波長変換光導波路装置を構成するものである
が、その光導波路コアをマルチモード光導波路コアとし
たことにより、更に、この光導波路を0次モード励振に
よって導波させることによってコア径の精度を緩和する
ことができるので、位相整合波長を0次モードに合せた
周期の分極反転構造とすることにより位相整合波長に対
するコア径のマージンすなわち裕度を大幅に拡大するこ
とができる。
【0053】したがって歩留りの向上と、安定して所要
の特性を有する高変換効率を有する波長変換光導波路装
置を得ることができる。また、マルチモード光導波路と
したことから、その基本波光源として例えば半導体レー
ザを用いる場合においてこの半導体レーザと波長変換光
導波路素子との結合効率の改善をはかることができる。
【0054】更に、マルチモード光導波路としたこきに
よって即ちそのコア断面(光入射端の面積)が大とされ
ることによって基本波光源の例えば半導体レーザとの位
置合せが容易となり、また基本波光の導入量を大に、し
たがってその結合効率をより大とすることができる。
【0055】また、コア型構成としたことによって、本
発明方法によって共通の強誘電体基体6から1回で多数
の波長変換光導波路装置ないしは素子を製造することが
できることから量産性の向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光導波路型波長変換素子の一例の
略線的拡大斜視図である。
【図2】本発明による光導波路型波長変換装置の一例の
略線的拡大断面図である。
【図3】本発明製造方法の一例の工程図である。
【図4】本発明方法の一例の説明に供する工程の斜視図
である。
【図5】導波モードの分散曲線図である。
【図6】基本波光源と本発明による光導波路型波長変換
素子との位置関係による導波モードの説明図である。
【符号の説明】
1 クラッド層 2 光導波路コア 3 周期分極反転構造 5 半導体レーザ 6 強誘電体基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−15833(JP,A) 特開 平4−15627(JP,A) 特開 平3−18802(JP,A) 特開 平3−177824(JP,A) 実開 平3−42131(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/35 - 1/39 G02B 6/12 - 6/13 JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に単分域化され、その厚さが3
    0μm以上100μm以下とされた強誘電体基体に、上
    記強誘電体基体の分極方向に第1及び第2の電極を設
    け、上記第1及び第2の電極間に、1kV/mm〜10
    0kV/mmの電界を印加して分極反転構造を形成する
    工程と、 上記強誘電体基体からマルチモード光導波路コアを、そ
    の幅を30μm以上100μm以下として切り出す工程
    と、 上記マルチモード光導波路コアの周囲に全面的に、上記
    マルチモード光導波路コアに比し屈折率が小さい材料よ
    りなるクラッド層を被着する工程と、 上記マルチモード光導波路の光の入射端及び出射端に被
    着した上記クラッド層を除去する工程とを有し、 上記マルチモード光導波路において、基本波の0次モー
    ド導波を行わせるようにしたことを特徴とする光導波路
    型波長変換装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 横モードがシングルモードの半導体レー
    ザを、上記マルチモード光導波路の光の入射端に近接対
    向させて、機械的に一体化して配置する工程とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路型波長変換
    装置の製造方法。
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