JP3317683B2 - 同軸多極プラグおよび同軸多極プラグの組立て成形方法 - Google Patents

同軸多極プラグおよび同軸多極プラグの組立て成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、軸杆状に形成した
ボディの先端に第1極を設け、ボディの周面に、第2極
・第3極を設ける形態の単頭プラグまたは同軸多極プラ
グについての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の形態の単頭プラグまたは同軸多極
プラグは、通常、図1および図2に示している如く、内
極の接触端子となる先端の金属材よりなるヘッド1の後
端側に、それの軸芯部から後方に延出するセンターピン
10を設け、このセンターピン10の外周に、アース極
となる金属材の外筒スリーブ2を同軸状に配位して嵌挿
し、この外筒スリーブ2とセンターピン10との間に、
外筒スリーブ2より小径とした金属材よりなる中間スリ
ーブ3を前記センターピン10に対し同軸状に配位して
嵌挿し、この中間スリーブ3の前端側を、外径を前記外
筒スリーブ2のそれと略同径に形成してその外筒スリー
ブ2の前端とヘッド1との間に配位しセンターピン10
の外周に嵌挿して第1の外極とする金属リング30に一
体または一体的に連結し、この状態において、金型にセ
ットし、それに絶縁材となる樹脂材pを注入して内極お
よび第1の外極ならびにアース極を樹脂材pで絶縁した
状態としてその樹脂材pにより一体に連結することで組
立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この形態の同軸多極プ
ラグAは、基本的には、図1および図2に示す三極タイ
プのものと、この三極の構造のものから第1の外極とな
る金属リング30とそれの接続端子片となる中間スリー
ブ3とを取り除いて、内極のヘッド1と外筒スリーブ2
とが接触極となる二極タイプのものとであり、作られて
いる規格も通常使われる2.5φのものにあっては三極
までで、これより極数の多い四極・五極のものはない。
【0004】これは、極数を増やすには、センターピン
とそれの外周に嵌挿した外筒スリーブとの間に、金属材
よりなる中間スリーブを多重に重ねて嵌挿していくこと
から、四極にする場合にあっては、図1および図2の三
極の同軸多極プラグにおいて、それの第1の外極の接続
端子片となる中間スリーブ3とアース極となる金属材の
外筒スリーブ2との間に、第2の外極とする金属リング
の接続端子片とするための金属スリーブをもう一本嵌挿
しなければならないことになり、このため、絶縁材の樹
脂材によりインサート成形するために金型にセットする
のがむずかしくなり、また、同軸で多重に重ねた各スリ
ーブの間隔が狭くなることで、注入する樹脂材の流れが
悪くなって、樹脂材によるモールド成形を困難にし、か
つ、金型にセットするときの少しの狂い、および樹脂材
を加圧して注入するときの圧力による各スリーブの少し
の動きで、多重に嵌合した各スリーブ間の空間層の厚さ
が不揃いになることにより、そこに充填される樹脂材の
厚さが不均一になることで、絶縁不良の製品が生ずるよ
うになることなどから、現実には製作が困難であるとさ
れていることによる。
【0005】本発明は、この同軸多極プラグを四極以上
の多極形に製作するときに生じている上述の問題を解消
せしめて、四極以上の同軸プラグを、金型に対するセッ
トをむずかしくすることなく、かつ、樹脂材の加圧注入
が適確に行われ、しかも、注入した樹脂材による各極の
絶縁が確実に行われようにして、組立て製作し得るよう
にする新たな手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、この目的を達成するための手段として、内極となる
ヘッドとアース極となる外筒スリーブとの間におけるボ
ディの外周側に第1・第2…第nの外極として前後に並
列させて配設する金属リングに対しそれぞれに接続させ
る接続端子片を、ヘッドに連続するセンターピンの外周
面とそれの外周に同軸状に嵌挿する外筒スリーブの内周
面との中間に前記センターピンに対し同軸状に配位する
中間スリーブを周方向に複数に分割した分割中間スリー
ブ状に形成して、その分割中間スリーブ状の接続端子片
のそれぞれの先端側に、前記第1・第2…第nの外極と
してボディの外周面に前後方向に並列させて配設する金
属リングのそれぞれを一体または一体的に接続し、後端
側にはクランク状に屈曲する屈曲係止部を形成し、これ
ら分割中間スリーブ状の接続端子片を、周方向に間隔を
おいてセンターピンの外面と外筒スリーブの内面との間
に、軸方向視においてリング状に整列するよう配位し、
その状態において金型にセットして、その金型に注入す
る樹脂材によりモールド成形して同軸多極プラグに組立
てる手段を提起するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明手段による同軸多極プラグ
は、内極となるヘッドの後端側にそれの接続端子片とし
て連続させるセンターピンの外周に、アース極とする外
筒スリーブを、センターピンに対して同軸状に配位して
嵌挿し、この外筒スリーブの内周面とセンターピンの外
周面との間に、接続端子片を配位して、それの前端側
を、第1の外極とする金属リングに接続して、この状態
で金型にセットし、その金型への樹脂材の加圧注入によ
り一体にモールド成形して同軸多極プラグに組立てるよ
うにすることについては、従前の三極の同軸多極プラグ
と変わりないが、外筒スリーブの内周面とセンターピン
の外周面との間に配位する前述の金属リングの接続端子
片は、三極の同軸プラグにおいて外極の接続端子片とし
て用いている中間スリーブを、周方向において、複数に
分割した分割中間スリーブ状に形成する。この際の分割
の態様は、三極を基準とし、それから四極・五極と増加
させる極数に応じて、その増加極数に1を加えた数に分
割する態様とし、その数の本数の分割中間スリーブ状の
接続端子片を形成するようにする。
【0008】即ち、四極の同軸多極プラグを組立てる場
合にあっては、三極の同軸多極プラグにおいて、それの
外筒スリーブの内周面とセンターピンの外周面との間に
配位するようにしている中間スリーブを、周方向におい
て二つ分割したような形状に形成し、かつ、それにより
形成される分割中間スリーブ状の接続端子片の周方向に
おける巾を、中間スリーブの外周の半分の長さよりも短
くなるように形成しておいて、三極の同軸多極プラグに
おける中間スリーブを配設する位置に、前後方向視にお
いて一対に対向するように配置し得るようにし、かつ、
そのときにそれらの間に所定の間隔が周方向に形成され
るようにする。
【0009】また、五極の同軸多極プラグに組立てると
きは、前述の中間スリーブを周方向において三分割した
形態として三本の分割中間スリーブ状の接続端子片を形
成するが、その分割中間スリーブ状の接続端子片の周方
向の巾を、中間スリーブの周壁の周方向の長さの3分の
1よりも短くして、中間スリーブを配位する位置に前後
方向視において略三等配するように配置したときに、そ
れらの間に所定の間隔が周方向に形成されるようにす
る。
【0010】そして、このように形成した分割中間スリ
ーブ状の接続端子片は、それらのそれぞれの前端側に、
組立てる同軸多極プラグのボディの外周面に、第1・第
2・第nの外極として配設する金属リングをそれぞれ接
続連結する。この金属リングは、分割中間スリーブ状の
接続端子片を、素材の金属板から所定形状に板どりして
成形するときに、その板どりした金属板の前端側に左右
方向に延出するラグ片を形成して、それをリング状に彎
曲成形することで一体に接続連結するようにしてよい。
【0011】また、この分割中間スリーブ状に形成する
接続端子片には、それらの各基端側に、クランク状に屈
曲する屈曲係止部を形成しておき、分割中間スリーブ状
の接続端子片を所定位置に配位して金型にセットすると
きに、この屈曲係止部を、金型の下型の内面に形設して
おく刳込溝および係止段部に係止し、次いで組付ける上
型の外面とにより、金型の所定位置に周方向および軸方
向に動かないように係止して、樹脂材の加圧注入による
モールド成形が行われるようにする。
【0012】このモールド成形の際の分割中間スリーブ
状の接続端子片の金型に対するセットを組立てるための
一組みの各部品としてワンセットに組合わせた状態とし
て行う。
【0013】この金型にセットする際の各部品を一組み
に組合わせる作業は、四極の同軸多極プラグを組立てる
場合についていえば、先端側が下方に位置する姿勢とし
た外筒スリーブの内腔に、それの下方側から、軸方向の
長さを短く形成した側の分割中間スリーブ状の接続端子
片の基端側の屈曲係止部を挿通し、次いで、軸方向の長
さを長く形成した側の分割中間スリーブ状の接続端子片
の基端側の屈曲係止部を挿通して、各分割中間スリーブ
状の接続端子片の先端側に設けてある金属リングが上下
方向に並列する状態とし、そこに、ヘッドに連結するセ
ンターピンを、それの後端側が先端となる姿勢として、
並列する金属リングおよび外筒スリーブに対し下方から
順次挿通して、センターピンに連結するヘッドが並列す
る金属リングを下方から支承し、センターピンの後端側
が外筒スリーブから上方に突出する状態とし、これによ
り、外筒スリーブから上方に突出するセンターピンの後
端側を把持することで、外筒スリーブ・分割中間スリー
ブ状の接続端子片・金属リング・センターピン・ヘッド
等の同軸多極を組み立てる一組みの各部品が、ワンセッ
トに組合わされ、かつ組合わせた状態で移動し得るよう
にする。
【0014】そして、この組合わせた各部品を、金型に
持ち込んでそれにセットし、樹脂材の加圧注入によりモ
ールド成形を行うようにする。
【0015】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は従前手段のものと同一の符号を用いるものとす
る。
【0016】図3は本発明手段により四極に組立てた同
軸多極プラグの側面図、図4は同上の後面図、図5は同
上の前面図、図6は同上の縦断側面図、図7は図6のI
−I線断面図、図8は図6のII-II線断面図である。
【0017】同上図において、1は金属材よりなるヘッ
ド、10はそのヘッド1の後端側に同じ金属材から後方
に延出するように形成した金属材のセンターピン、2は
金属材よりなる外筒スリーブ、3aは金属材で形成して
前記外筒スリーブ2とセンターピン10との間に配設し
た第1の分割中間スリーブ状の接続端子片、30はそれ
の前端側に一体に連続させて形成した第1の外極となる
金属リング、31は第1の分割中間スリーブ状の接続端
子片3aの後端側にそれをクランク状に屈曲させて形成
した屈曲係止部、3bは金属材で形成して、前記外筒ス
リーブ2の内面とセンターピン10の外面との間に、前
述の第1の分割中間スリーブ状の接続端子片3aに対し
センターピン10を対称軸として対称するように配位し
て設けた第2の分割中間スリーブ状の接続端子片、32
はそれの前端側に一体に連続させて形成した第2の外極
となる金属リング、33はその第2の分割中間スリーブ
状の接続端子片3bの後端側にそれをクランク状に屈曲
させて形成した屈曲係止部、pは前記ヘッド1、センタ
ーピン10、外筒スリーブ2、第1の分割中間スリーブ
状の接続端子片3a、第1の金属リング30、第2の分
割中間スリーブ状の接続端子片3b、第2の金属リング
32等の各部品を絶縁して一体的に連結するようそれら
部品の間に充填してモールド成形した樹脂材である。
【0018】ヘッド1およびセンターピン10は、金属
材の切削加工により図9にあるように、ヘッド1の後端
面からセンターピン10が後方に延出する形状に形成し
てある。
【0019】外筒スリーブ2は、金属材により図10お
よび図11にあるように軸筒状に形成してあり、後端側
に鍔部20を具備し胴部の中間には段部21を有してい
る。
【0020】第1の分割中間スリーブ状の接続端子片3
aは、金属板を所定形状に板取りしてプレス成形するこ
とで、それの主体部が図6にあるよう従前の三極の同軸
プラグの中間スリーブ3に略対応する前後長さで、図1
2ないし図14にあるよう、前端側に第1の外極となる
金属リング30が接続し、後端側にはクランク状に屈曲
した屈曲係止部31を具備する形状のものに形成してあ
る。
【0021】第2の分割中間スリーブ状の接続端子片3
bは、前述の第1の分割中間スリーブ状の接続端子片3
aと同様に、金属板を所定形状に板どりして、プレス成
形により図15・図16・図17にあるように、前端側
に第2の外極となる金属リング32が接続し、後端側に
はクランク状に屈曲した屈曲係止部33を具備する形状
に形成するが、それの主体部の前後長さは、図6にある
ように、前述の第1の接続端子片3aの主体部の前後長
さよりも短く形成してある。
【0022】そして、これら接続端子片を構成する第1
および第2の接続端子片3a・3bの各主体部は、それ
の巾が図7および図8にあるように、従前の中間スリー
ブ3を周方向において2分した長さよりも狭く形成して
ある。
【0023】図18乃至図20は、これらヘッド1、セ
ンターピン10、外筒スリーブ2、第1の接続端子片3
a、第2の接続端子片3bらの各部品を、金型にセット
する際に、一組みに組合わせる工程順を説明する図であ
る。
【0024】これら部品は、まず、外筒スリーブ2を先
端側が下になる姿勢に保持し、これに、主体部の長さを
短く形成した第2の接続端子片3bの後端側の屈曲係止
部33を、図18にあるよう下方から挿通して外筒スリ
ーブ2に引き掛け吊り下げる。次いで、第2の接続端子
片3bの後端側の屈曲係止部31を外筒スリーブ2に下
方から挿通してその外筒スリーブ2に図19にあるよう
引き掛けて吊り下げる。次いで、センターピン10を、
それの後端側を上にした姿勢として、第1および第2の
接続端子片3a・3bのそれぞれの金属リング30・3
2に順次下方から挿通し、さらに、その後端側を図20
にあるように外筒スリーブ2内腔に挿通して上方に突出
させる。
【0025】これにより、各部品は一組みに組合わさ
れ、かつ、外筒スリーブ2から上方に突出するセンター
ピン10の後端側を把持することで、一組に組合わされ
た状態のまま所望の場所に移動し得る状態となる。
【0026】次に図21乃至図26は、上述の各部品を
セットして樹脂材によるモールド成形を行う金型Bと、
それに各部品を組付けセットする工程の説明図である。
【0027】図21はその金型Bのうちの下型5の縦断
正面図、図22は同上の下型5の平面図、図23は同上
の縦断側面図である。この下型5は、上端側に、底部を
リング状のテーパー面50とした円筒形の第1の凹溝5
aが形成され、それの下方に、前記リング状のテーパー
面50の内縁を外径とする円筒形の第2の凹溝5bが連
続し、それの下方に、少し小径とした円筒形の第3の凹
溝5cが短く連続し、それの下方に、さらに小径とした
円筒形の第4の凹溝5dが長く連続し、それの下方に、
さらに小径とした円筒形の第5の凹溝5eが底面をコー
ン状として連続するように形成してある。
【0028】そして、内壁面には、第2の凹溝5bと第
3の凹溝5cとの間に第1の段部51が形成され、第3
の凹溝5cと第4の凹溝5dとの間に第2の段部52が
形成され、第4の凹溝5dと第5の凹溝5eとの間に第
3の段部53が形成してある。
【0029】また、第1の凹溝5aの内壁面から第2の
凹溝5bの内壁面に渡る範囲には、図22にあるよう
に、その内壁面の一部に、放射方向に切り込むように刳
込んだ刳込溝a・aが、周方向に略180度の位相差を
もって一対に対向するように形設してあって、それらの
底部を係合段部b・bに形成している。
【0030】この下型5に対する各部品のセットは、前
述の組合わせの工程を経て、一組みに組合わせた部品
を、それのセンターピン10の後端側を把持して、第1
および第2の分割中間スリーブ3a・3bの各後端側に
形成した屈曲係止部31・33が、前述の一対に対向す
る刳込溝z・z内の位置していくようにしながら、この
下型5内に落とし込んでいくことで行う。
【0031】この工程の操作により、図21において鎖
線に示している如く、第1および第2の接続端子片3a
・3bは、それの後端側にそれぞれ形成した屈曲係止部
31・34が下型5の内壁面に一対に対向させて形設し
た刳込溝z・z内に嵌入してそれの底部の係合段部y・
yに係止した状態となって、この下型5内に吊り下が
り、第1の接続端子片3aにあっては、それの先端側の
第1の金属リング30の先端縁が第3の段部53に突き
当たるようになる。
【0032】また外筒スリーブ2にあっては、後端縁の
鍔部20と胴部の段部21とが、第1および第2の段部
51および52に係止して、その位置に保持されるよう
になる。
【0033】そして、把持していたセンターピン10の
後端を離すことで、それの先端のヘッド1が第5の凹溝
5eの底に落ち込んで、各部品が所定の状態位置を占め
るようになる。
【0034】そして、この状態となったところに、金型
Bの上型6を、図24・図25にあるように組付けれ
ば、各部品は図26にあるように金型内に所定の状態位
置に保持されてセットされ、金型のゲートGからの樹脂
材の加圧注入により四極の同軸多極プラグAにモールド
成形される。
【0035】次に図27乃至図38は別の実施例を示し
ている。この例は、極数をさらに一極増して五極の同軸
多極プラグに組立てた例である。
【0036】この例は、組立てる同軸多極プラグのボデ
ィaの外周面の、ヘッド1の後端面と外筒スリーブ2の
前端縁との間に、図27にあるよう第1・第2・第3の
外極とする金属リング30・32・34が三連に並列し
て配設されることから、これら三つの金属リング30・
32・34に接続する接続端子片は三本用いられること
になる。
【0037】このため、これら三本の接続端子片のそれ
ぞれを、中間スリーブを周方向に分割した分割中間スリ
ーブの態様として形成する際、中間スリーブを周方向に
3分割し、かつ、それの周方向の巾がその中間スリーブ
の全周の3分の1よりも狭い巾となるように形成する。
【0038】そして、これら三つの分割中間スリーブ状
の接続端子片3a・3b・3cは、それの長さが図36
・図37・図38にあるようそれぞれ異なる長・中・短
の三種類に形成する。
【0039】この長・中・短の三種類の分割中間スリー
ブ状の接続端子片3a・3b・3cのそれぞれに、前端
側には金属リング30・32・34を装設し、後端側に
はアングル状に屈曲する屈曲係止部31・33・35を
形成することについては、前述の四極の実施例と同様で
ある。
【0040】また、この例におけるセンターピン10
は、図33に示す如く、長い軸杆状に形成してあり、ま
た、外筒スリーブ2は図34および図35に示す如く、
軸方向の長さが前述の四極の実施例のものに比して幾分
短く形成してある。
【0041】これらヘッド1・センターピン10・外筒
スリーブ2・第1・第2・第3の接続端子片たる3a・
3b・3c等の各部品は、前述の四極の実施例の場合と
同様の工程で、一つの同軸プラグに組付ける一組に組合
わされる。
【0042】これら組合わせた一組みの部品をセットす
る金型は、それの下型5の第1の凹溝5aの内壁面から
第2の凹溝5bの内壁面の上下の中間部位に渡るように
設ける刳込溝zが、周方向に略三等配した部位にそれぞ
れ設けられることを除けば、前述の四極の同軸多極プラ
グをモールド成形する金型Bと略同様に形成してよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段におい
ては、内極となるヘッドとアース極となる外筒スリーブ
との間に配位してボディの外周面に外極として前後方向
に並列させて設ける金属リングに対しそれぞれ接続させ
る接続端子片を、ヘッドの後端側に連続するセンターピ
ンの外周面とそれに嵌装する外筒スリーブの内周面との
間に配位する中間スリーブを周方向に複数に分割した分
割スリーブ状に形成して、それらの前端側に金属リング
をそれぞれ接続し、これら接続端子片を、センターピン
の外周面と外筒スリーブの内周面との間に、前後方向視
において、周方向に間隔をおいてリング状に連続するよ
うに配設するようにしているのだから、外極の数を四極
・五極…n極と増加させても、接続端子片が多層に重合
するようになることがなく、モールド成形の際の樹脂材
の加圧注入が適確に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の三極の同軸多極プラグの側面図である。
【図2】同上の縦断側面図である。
【図3】本発明手段による四極の同軸多極プラグの側面
図である。
【図4】同上の後面図である。
【図5】同上の前面図である。
【図6】同上の縦断側面図である。
【図7】同上の図6におけるI−I線断面図である。
【図8】同上の図6におけるII-II線断面図である。
【図9】同上のヘッドおよびセンターピンの側面図であ
る。
【図10】同上の外筒スリーブの側面図である。
【図11】同上の外筒スリーブの縦断側面図である。
【図12】同上の第1の接続端子片の平面図である。
【図13】同上の第1の接続端子片の側面図である。
【図14】層状のファイ1の接続端子片の底面図であ
る。
【図15】同上の第2の接続端子片の平面図である。
【図16】同上の第2の接続端子片の側面図である。
【図17】同上の接続端子片の底面図である。
【図18】同上の各部品を組合わせる工程順の第1の工
程の説明図である。
【図19】同上の各部品を組合わせる工程順の第2の工
程の説明図である。
【図20】同上の各部品を組合わせる工程順の第3の工
程の説明図である。
【図21】本発明手段に用いる金型の下型の縦断正面図
である。
【図22】同上の金型の下型の平面図である。
【図23】同上金型の下型の縦断側面図である。
【図24】同上金型の下型および上型の要部の縦断正面
図である。
【図25】同上金型の下型および上型の要部の縦断側面
図である。
【図26】同上金型の下型に同軸多極プラグの組立部品
をセットした状態の縦断正面図である。
【図27】本発明手段による五極の同軸多極プラグの側
面図である。
【図28】同上プラグの後面図である。
【図29】同上プラグの縦断側面図である。
【図30】同上プラグの図29におけるI−I線断面図
である。
【図31】同上プラグの図29におけるII-II線断面図
である。
【図32】同上プラグの図29におけるIII-III線断面
図である。
【図33】同上プラグのヘッドおよびセンターピンの側
面図である。
【図34】同上プラグの外筒スリーブの側面図である。
【図35】同上プラグの外筒スリーブの縦断側面図であ
る。
【図36】同上プラグの第1の接続端子片の側面図であ
る。
【図37】同上プラグの第2の接続端子片の側面図であ
る。
【図38】同上プラグの第3の接続端子片の側面図であ
る。
【符号の説明】
A…同軸多極プラグ、B…金型、G…ゲート、a…ボデ
ィ、z…刳込溝、y…係合段部、p…樹脂材、1…ヘッ
ド、10…センターピン、2…外筒スリーブ、20…鍔
部、21…段部、3…中間スリーブ、3a・3b…接続
端子片、30…金属リング、31…屈曲係止部、32…
金属リング、33…屈曲係止部、34…金属リング、3
5…屈曲係止部、5…下型、5a・5b・5c・5d・
5e…凹溝、50…テーパー面、51・52・53…段
部、6…上型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 24/06 H01R 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内極となるヘッドとアース極となる外筒
    スリーブとの間におけるボディの外周側に第1・第2…
    第nの外極として前後に並列させて配設する金属リング
    に対しそれぞれに接続させる接続端子片を、ヘッドの後
    端側に連続するセンターピンの外周面とそれの外周に同
    軸状に嵌装する外筒スリーブの内周面との間に前記セン
    ターピンに対し同軸状に配位する中間スリーブを周方向
    に複雑に分割した分割中間スリーブ状に形成して、その
    分割中間スリーブ状の接続端子片のそれぞれの先端側
    に、前記第1・第2…第nの外極としてボディの外周面
    に前後方向に並列させて配設する金属リングのそれぞれ
    を一体または一体的に接続させ、後端側にはクランク状
    に屈曲する屈曲係止部を形成し、これら分割中間スリー
    ブ状の接続端子片を、周方向に間隔をおいてセンターピ
    ンの外面に外筒スリーブの内面との間に、前後方向視に
    おいてリング状に整列するよう配位し、その状態におい
    て金型にセットして、その金型に注入する樹脂材により
    モールド成形したことを特徴とする同軸多極プラグ。
  2. 【請求項2】 内極となるヘッドとアース極となる外筒
    スリーブとの間に配位してボディの外周面に前後に並列
    させて設ける外極となる金属リングに対しそれぞれ接続
    連結する接続端子片を、ヘッドの後端側に連続するセン
    ターピンの外周面とそれの外周に同軸状に嵌装する外筒
    スリーブの内周面との間に前記センターピンに対し同軸
    状に配位する中間スリーブを周方向に複数に分割して分
    割中間スリーブ状に形成して、それらの前端側に前記外
    極となる金属リングをそれぞれ接続し、後端側にはクラ
    ンク状に屈曲する屈曲係止部をそれぞれ形成し、これら
    接続端子片のそれぞれをそれらの各後端側の屈曲係止部
    を外筒スリーブの前端側からそれの内腔に順次嵌挿して
    その外筒スリーブの後端縁に係止し、次いで、これら接
    続端子片のそれぞれの前端側に接続する金属リングに対
    し、ヘッドの後端側に連続するセンターピンを、それの
    後端側から順次嵌挿して、その後端側を外筒スリーブの
    後端側から突出させ、そのセンターピンの後端側を吊り
    上げることで、ヘッド・センターピン・外筒スリーブ・
    金属リング・接続端子片等の各部品を一組みに組合わ
    せ、その状態で金型に移送し、金型に各部品をセットし
    て、樹脂材の注入により同軸多極プラグにモールド成形
    することを特徴とする同軸プラグの組立て成形方法。
  3. 【請求項3】 金型には、それにセットする各接続端子
    片の後端側の屈曲係止部に対し軸方向に係合する係止段
    部とその屈曲係止部に対し周方向に係合する刳込溝を具
    備せしめて、その係止段部および刳込溝に各接続端子片
    の屈曲係止部を係合させて金型にセットし、樹脂材の加
    圧注入によりモールド成形を行うことを特徴とする請求
    項2記載の同軸多極プラグの組立て成形方法。
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