JP3316212B2 - α―スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩の高濃厚化ペーストの製造方法 - Google Patents
α―スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩の高濃厚化ペーストの製造方法Info
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Description
スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩の流動性
ペーストの製造方法に関し、酸性α−スルホ脂肪酸アル
キルエステルを一定のpH条件下でアルカリ金属水酸化物
水溶液で中和するものである。本発明において、洗浄活
性物質(WAS)とは、中和したα−スルホ脂肪酸エステ
ル中の、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金
属塩及び(副生成物として常に存在する)α−スルホ脂
肪酸二アルカリ金属塩の総体であると解すべきである。
は、再生可能な天然物質から製造する洗剤及び清浄用製
剤用の界面活性剤として重要性が増大しつつある。公知
の方法により、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルアル
カリ金属塩は、低級脂肪酸アルキルエステルと気体状SO
3を反応させて合成することができるα−スルホ脂肪酸
アルキルエステルを中和して、水溶液又はペーストの形
態で得られている。結局、α−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステルアルカリ金属塩を製造する原料となるのは天然物
由来の脂肪及び油であり、これを脂肪分解し続いて遊離
脂肪酸を低級アルカノールでエステル化することによ
り、又は天然トリグリセリドを低級アルカノールでエス
テル交換することにより低級脂肪酸アルキルエステルが
得られる。いずれの反応においても、低級アルカノール
としてメタノールを使用することが好ましい。低級脂肪
酸アルキルエステルは、炭素数6〜22の脂肪酸残基を有
するものの混合物であり、鎖長分布は元の天然脂肪又は
油に依存する。多くの場合、これらの脂肪酸エステル混
合物はそのまま使用されるよりも、特定の留分の形態で
合成の為に使用される。脂肪酸エステル混合物を気体状
SO3でスルホン化すると、酸性α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルが得られ、これをpH6〜8に中和するとα−
スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩の水性ペ
ーストに転化することができる。粗α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル及びこれのアルカリ金属塩は多少着色し
た生成物であり、これは一般に中和の前及び/又は後に
おいて典型的漂白剤、例えば過酸化水素又はアルカリ金
属次亜塩素酸塩等で処理しなければならない。
水性ペーストを製造し取り扱う際の一つの困難性は、固
形分濃度に依存した粘性挙動に由来する。従来の工業的
方法により製造されたα−スルホ脂肪酸アルキルエステ
ルアルカリ金属塩(以下、エステルスルホネートとも称
する)は、水性組成物において、WAS含量が約40%まで
と、更にWAS含量が55%程度を越えた場合にのみ、工業
的製法を確実に妨害なく完了するのに充分な流動性の低
粘度溶液又は懸濁液を生じる。中間の濃度範囲、すなわ
ちWAS含量が40〜55重量%程度の場合には、エステルス
ルホネートの水性組成物は、極端に高い粘度値を示し
て、撹拌することもポンプ送りすることもできない多少
固体状のゲルを形成する。更に、各粘度最大値での上限
及び下限は、固形分で±5重量%変動し得る。この特別
な濃度/粘性挙動の結果、35〜40重量%を越えるWASを
有するエステルスルホネートペーストは、酸性α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステルを計算量のアルカリ金属水酸
化物水溶液で単に中和するだけでは得られない。粘度最
大値となる下限を越えると、反応混合物の撹拌性及び混
和性が低下する。撹拌性及び混和性が低下すると、中和
熱を適切かつ迅速に放散することができなくなる。濃度
及び温度が局部的に高まると、望ましくない副反応、特
にエステルスルホネート中に存在するエステル結合の分
裂を生じる。そのため、最終生成物中に、望ましくない
高濃度の遊離α−スルホ脂肪酸の二アルカリ金属塩が生
成する。粘度が上昇することにより流動性を失ったエス
テルスルホネートペーストの後の処理は、この水性組成
物がもはや流動もポンプ送りも行えないという事実の故
に、もはや全く実施できない程度まで害される。
いくつかの理由により望ましくない。二塩は水への非常
に限られた溶解性を示し、更に表面活性も不十分であ
る。とりわけ、エステルスルホネートペースト中の副生
物としての二塩はかなりの粘度上昇作用を有する。
性挙動及びα−スルホ脂肪酸二塩の望ましくない生成に
より生じる好ましくない作用の少なくとも大部分を取り
除くための試みが続けられている。即ち、流動助剤を添
加することにより水性エステルスルホネート組成物の流
動性を向上することが提案されている。ドイツ国特許出
願公開第33 05 430号によれば、炭素原子を8〜40個及
び水酸基を1〜6個含有する脂肪族アルコール、アルキ
ルフェノール及びこれらアルコール並びにアルキルフェ
ノールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキ
サイドの20モルまでの付加物が粘度調整剤として使用さ
れる。
ける二塩の望ましくない生成に関して、ドイツ国特許出
願公開第31 23 681号は中和処理を二段階で行なう方法
を記載している。
1-4アルコール、好ましくはメタノールの5〜20重量%
での存在下、15〜50重量%のアルカリ金属水酸化物水溶
液でpH値2.5〜4まで中和し、次いで第二の中和段階で
更に希釈したアルカリ金属水酸化物水溶液を使用して、
最終的なpH値を6〜7に調整するものである。この方法
により、エステルスルホネート組成物の二塩含量を洗浄
活性物質基準で5重量%又はそれ以下まで減少させるこ
とができるとされている。この方法の重大な欠点は明ら
かである:このようにして生成したエステルスルホネー
トペーストはかなりの量のアルコールを含有しており、
それが望ましくないプルーミング(pluming)を引き起
こし得る限り、噴霧乾燥による洗剤混合物の製造におい
て障害となる。最終生成物のアルコール含量を制限する
ために、ドイツ国特許出願公開第33 34 517号は、粗α
−スルホ脂肪酸アルキルエステルの所望の漂白工程及び
中和を、α−スルホ脂肪酸エステル塩の重量基準で5〜
15重量%の低級アルコールスルフェートと8〜40重量%
の低級アルコールを含み、低級アルコール含量が30〜40
重量%である水性スラリーが得られるような量の低級ア
ルコールの存在下に、行うことを示唆する。最後に、そ
の水性スラリーは、α−スルホ脂肪酸エステル塩を40〜
65重量%、低級アルコールスルフェートを2〜10重量%
及び低級アルコールを2重量%含む程度まで濃縮される
と記載されている。
スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩ペースト
の二塩含量は、粗スルホン化生成物を、水性媒質で処理
する前に、α−スルホン化に使用しないSO3基準で少な
くとも0.5モル当量のアルコールを使用するエステル交
換反応に付することによって制御及び減少することがで
きる。ドイツ国特許出願公開第35 38 910号によれば、
粗エステルスルホネートをドイツ国特許出願公開第34 3
2 324号によるエステル交換にかけた後、続く中和処理
の際に(その前後で漂白処理を行なっても行なわなくて
もよいが)、水性ペースト中で35重量%以上の固形分を
形成することにより、約35重量%以上の固形分を有する
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩ペーストを生成す
ることができる。
するα−スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩
の製造方法は、通常の漂白では充分に薄色化できないペ
ースト状組成物を生じるという不利を伴う。
ンプ送りが可能であるWAS含量60〜70重量%のエステル
スルホネートペーストを、「他の」物質、例えば比較的
長鎖の脂肪族モノ−及びポリアルコール並びにこれらの
アルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノール及び
これのアルキレンオキサイド付加物又は短鎖アルコール
等を添加する必要を伴わずに、酸性α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステルをアルカリ金属水酸化物水溶液で直接中
和することにより得ることができる方法を見出すことで
ある。本発明の教示は、中和中に、酸性スルホン化生成
物及び水性アルカリ金属水酸化物を既に存在するα−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩の水性ペー
スト中に導入し、そして同時に、水相のpH値を一定の範
囲に保つようにするならば、この課題を解決することが
できるという驚くべき観察を基にしている。
応させ、続いて液相における後反応を行ない、そして水
酸化アルカリ水溶液で中和するα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルアルカリ金属塩の高濃度化易漂白性ペースト
を製造する方法において、中和中に、スルホン化生成物
及びアルカリ金属水酸化物水溶液を、pH値2〜8の範囲
で最初に少なくとも55重量%のα−洗浄活性物質を含有
する水相の中に導入して、60〜70重量%、好ましくは60
〜65重量%の洗浄活性物質を形成する方法に関する。
アルカリ金属水酸化物水溶液を、60〜70重量%の洗浄活
性物質を最初に含有する水相の中に導入する。
液のpH値を2〜8の範囲に調整する。
相のpH値を、5〜8の範囲、好ましくは5.5〜7.5の範囲
に調整し維持する。
びアルカリ金属水酸化物水溶液の供給速度を変化させる
ことにより維持することが好ましい。α−スルホ脂肪酸
アルキルエステルの中和は、特に95℃以下の温度、好ま
しくは60〜90℃の範囲の温度で行なうのが最良である。
中和用の塩基として水酸化ナトリウムを使用することが
好ましい。
1に示して説明するタイプの中和化ループ内で行なうの
が最も好ましい。水相の大部分は撹拌タンク1内に供給
され、撹拌機2で連続的に撹拌される。水相は、循環パ
イプ3を介して循環ポンプ4により連続的に排出され、
反応温度を制御するために設備された冷却器5内で必要
な程度に冷却される。中和すべきα−スルホ脂肪酸アル
キルエステルは、パイプ6より循環水相流中に導入され
る。標準的濃度を有するアルカリ金属水酸化物水溶液、
例えば50重量%の水酸化ナトリウム水溶液が、パイプ7
から循環系に導入される。標準的アルカリ金属水酸化物
水溶液の濃度は、生成物の循環系に導入する前に、パイ
プ8から水を導入して必要とされる特定の値まで低下さ
せることができる。次いで、酸性α−スルホ脂肪酸アル
キルエステル、アルカリ金属水酸化物水溶液及び循環水
相の混合物は、更に均質化するためにミキサー9に送ら
れ、そして該ミキサー9から循環パイプ3の最後の部分
を介して撹拌タンク1内に移送される。中和中に生成し
たα−スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカリ金属塩ペ
ーストはパイプ10を介して排出することができる。前述
したタイプの中和化ループは、もっぱら標準的ユニッ
ト、付属品及びパイプからなる。pH値並びに反応温度の
必要な監視、及び生成物並びに冷却剤の流れの制御を行
なうために、化学的処理のための公知の測定及び制御方
法を適用する。
発明の方法を前述の中和化ループで連続的に実施するこ
とができる。本方法の連続的態様例において、α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステルナトリウム塩ペーストは、ス
ルホン化生成物及びアルカリ金属水酸化物がそれぞれパ
イプ6及び7から導入されるのと同じ速度で、パイプ10
より排出される。
を、本方法を実施するための水相として使用するが、こ
れは、酸性α−スルホ脂肪酸アルキルエステル及びこれ
の中和に必要な量のアルカリ金属水酸化物水溶液を、ポ
ンプ循環される水相の前もって決められた量の水中に、
pH値が2〜8の範囲、好ましくは3〜5の範囲で、温度
が95℃以下、好ましくは60〜90℃の範囲で、所望量の洗
浄活性物質が該水相中に生成するまで導入することによ
り、中和化ループ内で調製することができる。
酸の低級アルキルエステル、特に炭素原子10〜18個を有
する脂肪酸と炭素原子1〜4個を有する飽和脂肪族アル
コールのエステルであると解される。基本的に、各脂肪
酸のアルキルエステルを出発物質として使用することが
できる。しかし、一般に、天然物由来の脂肪及び油か
ら、エステル分解及び続いて低級アルカノールでエステ
ル化するか、又は公知の方法により低級アルカノールで
エステル交換するか、いずれかによって得られるタイプ
のエステル混合物が出発物質として使用されており、相
当する脂肪酸メチルエステル混合物が好ましい。このよ
うにして得られた脂肪酸エステル混合物が10個未満の炭
素原子を有する脂肪酸のエステルを比較的多量に含有す
る場合には、この「頭頂留分脂肪酸エステル」は一般に
蒸留により排出される。脂肪酸エステルは、エステル基
に対してα位のCH2基以外に、硫酸エステル化又はスル
ホン化されうる基を有するべきではない。それ故、ヒド
ロキシ脂肪酸エステル又はヒドロキシ脂肪酸エステル含
有混合物は出発物質として適当ではない。無視できない
量で不飽和脂肪酸エステルを含有する脂肪酸エステル混
合物、特に5を越えるヨウ素価を有するものは、公知の
方法を使用して水素化する硬化工程で二重結合を飽和し
た後でのみ出発物質として適する。水素化によってエス
テル混合物のヨウ素価は0.2又はこれ以下に減少するこ
とが好ましい。
して、30〜80℃の範囲の温度でスルホン化する。SO
3は、空気又は窒素で希釈して、特にSO3を1〜10容量%
含有する気体混合物の形態で脂肪酸エステルと接触させ
る。SO3の量は、スルホン化物質がモル比で少なくとも1
0%過剰に存在するように測定する。特に、脂肪酸エス
テル対SO3のモル比が1:1.2〜1:1.8の範囲にあるように
する。この反応は、有機化合物、例えば脂肪族アルコー
ル、アルキルベンゼン又はオレフィン等をスルホン化す
るのに適当な標準的反応器、又は特に流下薄膜式反応器
並びに多段階カスケード式の撹拌タンク反応器で行なう
ことができる。
は、まだ所望のスルホン化度に達していない。そのた
め、該粗反応生成物をスルホン化直後に適当な容器に移
送し、そこで所望のスルホン化度に到達するまで機械的
に撹拌しながら20〜40分間、好ましくは25〜35分間、温
度制御した後反応に付する。この反応段階に必要な装置
は、加熱及び冷却循環路付反応器、標準的温度制御用パ
イプコイル又は標準的撹拌タンクのカスケードを含んで
なる。後反応は60〜100℃の温度で行なう。後反応中
に、スルホン化生成物は、撹拌により、加圧生成物の導
入により、装置へのシケイン状バッフルの装着により、
又はパイプコイルを使用する場合には乱流を形成するこ
とにより機械的に撹拌することができる。スルホン化生
成物の後反応は、すでに述べたパラメーター、特に反応
時間を適切に選択することにより、少なくとも90%、好
ましくは94〜98%のスルホン化度に到達するように制御
することができる。
明の方法によって中和する。
少濃く着色された物質であり、後の処理を行なう前に漂
白しなければならない。漂白は、典型的な漂白剤、例え
ば次亜塩素酸ナトリウム水溶液、又は好ましくは過酸化
水素水溶液等を使用して公知の方法で行なう。過酸化水
素を使用する漂白は、酸性のpH範囲、好ましくは5を越
えるpH値で行なう。
ン酸メチルエステル(脂肪酸部分の鎖長ごとの重量%:
0.2C12;1.2C14;61.4C16;0.9C17;35.9C18;0.4C20、平均
分子量281.5、酸価1.1、ヨウ素価0.1、ケン化価202.1)
であった。該脂肪酸メチルエステルを、標準的流下薄膜
式反応器で、温度80℃でSO3/空気混合物(SO3は5容量
%)により1:1.25のモル比で反応させて、連続的にスル
ホン化した。得られた反応混合物を25分の滞留時間で、
4基の撹拌タンクの滞留時間型カスケードで後反応に付
した。その後のスルホン化生成物の酸価は198であっ
た。スルホン化度は96%であった。
テルナトリウム塩52.0重量%及びα−スルホ脂肪酸二ナ
トリウム塩10.5%;pH7.5)であるエステルスルホネート
ペースト1448kgを前述のタイプの中和化ループ内に導入
し、これを水相としてポンプ循環した。上記の熟成スル
ホン化生成物及び水酸化ナトリウム25重量%水溶液を循
環水相中に、該水相のpH値が7.5に保たれるような速度
で供給した。スルホン化生成物1kg当たり0.53kgの水酸
化ナトリウム25%水溶液を中和循環路に導入した。水相
が中和熱によって約75℃まで加熱された後は、冷却手段
により反応温度をこの値に維持した。これ以降におい
て、スルホン化生成物及び水酸化ナトリウム水溶液を中
和循環路に導入するのと同じ速度で、中和生成物を撹拌
タンクから排出した。このようにして、中和循環路を数
日間定常状態に保持した。反応の全期間を通じて、水相
の撹拌及びポンプ送りを容易に行なうことができた。
トリウム塩ペーストは、WASを62.5±2.5重量%含有して
いた。洗浄活性物質の組成は、水相として最初に使用し
たペーストの組成に一定範囲の変化で一致した。
メチルエステルナトリウム塩は以下のようにして得た。
環した。まず、前述の熟成スルホン化生成物948kg及び
水酸化ナトリウム50重量%水溶液250kgを水相の循環系
に、水相のpHが4.5〜5.5の値に維持されるような速度で
供給した。水相のWAS含量が55重量%に達した時、スル
ホン化生成物及び水酸化ナトリウム水溶液の流入速度
を、水相のpH値を6に保つように調整した。全酸性スル
ホン化生成物を中和化循環路に導入した後は、残存する
水酸化ナトリウム水溶液を添加することにより、水相の
pH値を7.5に上昇させた。中和工程の全体を通じて反応
温度を70〜85℃に保持した。
Claims (19)
- 【請求項1】脂肪酸アルキルエステルと気体状SO3を反
応させ、続いて液相における後反応を行ない、そして水
酸化アルカリ水溶液で中和するα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルアルカリ金属塩の高濃厚化易漂白性ペースト
を連続的に製造する方法において、 中和中に、粘度調整剤を使用しないで、スルホン化生成
物及びアルカリ金属水酸化物水溶液を、pH値2〜8の範
囲で最初に少なくとも55重量%のα−洗浄活性物質を含
有する水相の中に導入して、60〜70重量%の洗浄活性物
質を形成することを特徴とするα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルアルカリ金属塩の高濃厚化ペーストの連続的
製造方法。 - 【請求項2】スルホン化生成物及びアルカリ金属水酸化
物水溶液を、60〜70重量%の洗浄活性物質を最初に含有
する水相中に導入することを特徴とする請求項1記載の
方法。 - 【請求項3】水相のpH値を、5〜8の範囲に維持するこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】水相のpH値を、α−スルホ脂肪酸アルキル
エステル及びアルカリ金属水酸化物水溶液の供給速度を
変化することによって維持することを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】中和を、95℃以下の温度で行なうことを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】出発物質として脂肪酸メチルエステルを使
用することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項7】出発物質として、天然脂肪及び/又は油と
メタノールのエステル交換により得られる脂肪酸メチル
エステル混合物を使用することを特徴とする請求項1〜
6のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】標準的スルホン化反応器内で、脂肪酸アル
キルエステルを少なくとも10%モル%過剰のSO3と反応
させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項9】SO3を1〜10重量%含有するSO3/空気混合
物又はSO3/窒素混合物をスルホン化剤として使用するこ
とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】SO3との反応を、脂肪酸エステル対SO3の
モル比を1:1.2〜1:1.8として行なうことを特徴とする請
求項1〜9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】SO3との反応を流下薄膜式反応器又は多
段階スルホン化カスケードで行なうことを特徴とする請
求項1〜10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】スルホン化反応器から出る粗スルホン化
生成物を、所望のスルホン化度に到達するまで、適当な
容器中で機械的に撹拌する温度制御した後反応に付する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項13】後反応を、加熱及び冷却循環路、温度制
御パイプコイル又は撹拌タンクのカスケードを含んでな
る反応器中で行なうことを特徴とする請求項1〜12のい
ずれかに記載の方法。 - 【請求項14】後反応を60〜100℃で行なうことを特徴
とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項15】後反応中において、スルホン化生成物
を、撹拌により、加圧生成物の導入により、装置へのシ
ケイン状バッフルの装着により、又はパイプコイル内で
乱流を形成することにより機械的に撹拌することを特徴
とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項16】スルホン化度が少なくとも90%に到達す
るまで、スルホン化生成物を後反応に付することを特徴
とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。 - 【請求項17】得られたα−スルホ脂肪酸アルキルエス
テルアルカリ金属塩ペーストを更に漂白処理することを
特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の方法。 - 【請求項18】ペーストの漂白に過酸化水素水溶液を使
用することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項19】漂白をpH5.0以上で行なうことを特徴と
する請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
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