JP3315495B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3315495B2
JP3315495B2 JP28387893A JP28387893A JP3315495B2 JP 3315495 B2 JP3315495 B2 JP 3315495B2 JP 28387893 A JP28387893 A JP 28387893A JP 28387893 A JP28387893 A JP 28387893A JP 3315495 B2 JP3315495 B2 JP 3315495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いた画像形成装置、特に定着ヒータの温度制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、電子写真プロセスを用いた画像
形成装置の一例を示す断面構成図であり、例えばレーザ
ビームプリンタの場合を示す。
【0003】図5において、100はコントローラ部
で、ホストコンピュータ(図示せず)から入力されたコ
ードデータである電気信号を、ビデオコントローラ部1
03でドットイメージに展開し、ビデオコントローラ部
103の内部のメモリに格納した後、エンジン部102
にビデオ信号として送信する。
【0004】エンジン部102の各要素は、エンジンコ
ントローラ105により制御され、コントローラ部10
0とのビデオ信号の送受信もエンジンコントローラ10
5を介して行われる。エンジンコントローラ105のビ
デオインタフェース部(図示せず)に入力されたビデオ
信号は、レーザードライバ106に送出され、ここで半
導体レーザ107のON/OFFが制御される。
【0005】この半導体レーザ107から出射されたレ
ーザ光110はポリゴンミラー108により偏向されて
感光ドラム112の長手方向の走査光となり、ミラー1
09を介して感光ドラム112上に投影される。感光ド
ラム112は、矢印方向に回転し、一次帯電器111に
より一次帯電された後、このレーザ光のON/OFFに
応じた露光を受け、感光ドラム表面に静電潜像が形成さ
れる。そして、現像装置113により着色荷電粒子(以
後、トナーと称する)が付与され、顕像が得られた後、
転写帯電器114により給紙カセット120から給紙ロ
ーラ121によって一枚づつ取り出された記録媒体に上
記顕像が移しとられる。転写残りトナーは、感光ドラム
112の表面よりクリーニング器115により払い拭わ
れ、感光ドラム112は次の画像形成工程に備える。
【0006】一方、未定着トナー像が載った記録媒体
は、定着装置116に挿通され、永久定着像が得られた
後、最終プリントとして図中矢印方向に従って機外に排
出される。なお、エンジン部102内に示した矢印は、
給紙カセット120から取り出されて搬送される記録媒
体の給送軌跡を示す。
【0007】以上のようなレーザビームプリンタにおけ
る定着装置116は、中空の定着ローラ117にヒータ
(定着ヒータ)119を有しており、該ヒータ119に
通電することで定着ローラ117が加熱される。一方、
加圧ローラ118は付勢手段(図示せず)により定着ロ
ーラ117に押圧され、記録媒体に載った状態の未定着
トナーを定着ローラ117と加圧ローラ118の成すニ
ップ内で記録媒体と共に加熱、加圧することにより永久
定着する。
【0008】従って、良好な定着を行うためには、定着
ローラ117の表面温度を所定の適切な温度に維持する
必要がある。そこで、この装置では、図6に示すよう
に、温度センサ5を定着ローラ117に接して取り付
け、該温度センサ5により定着ローラ117の温度を検
知している。そして、該センサ5の出力をエンジンコン
トローラ105に入力し、該温度コントローラ105に
て、フューザ制御部3を用いて定着ヒータ119のON
/OFFを制御し、上記定着ローラ117の表面温度を
プリント時に必要な熱定着可能な温度に維持するように
なっている。
【0009】また、このエンジンコントローラ105に
よる温度制御は、プリント時だけでなく、立ち上げ時及
びスタンバイ時の各モードにおいても行われ、それぞれ
別々の温度で制御している。例えば、定着装置は暖まる
までに長い時間がかかるため、スタンバイ時には所定の
スタンバイ温度になるように温度を制御し、プリント要
求が発生した時点で定着装置の温度をスタンバイ温度か
ら上記プリント時に必要な熱定着の可能な温度に上昇さ
せている。そして、このスタンバイ時においてもヒータ
119をON/OFFさせることにより温度制御するよ
うになっている。
【0010】図7にスタンバイ時の温調制御の例を示
す。図7は横軸を時間tとした定着装置の温度Tのグラ
フと、定着ヒータ電流の絶対値|I|の関係を示すグラ
フである。図においてT1はスタンバイ温調の上限値、
T2はスタンバイ温調の下限値である。エンジンコント
ローラ105は、温度センサ5の値をモニタし、温度が
下限値T2を示したときに定着ヒータ119に通電し始
め、上限値T1に達したときに通電を終了する。従っ
て、通電時間は図7に示すようにt0からt1の間とな
る。一方、定着装置に蓄熱された熱は次第に冷めるた
め、温度が再び下限値T2になった時点で再びヒータ1
19に通電を行う。定着装置の温度が上限値T1から下
限値T2に下がる時間はt1からt2の間であり、このt
1からt2の時間は、周囲の気温の変化及び定着装置を構
成する構成要素により長さが変化する。エンジンコント
ローラはこのような制御を繰り返してスタンバイ時の温
調制御を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、定着装置116の定着ヒータ119に
はフィラメントとしてタングステンを用いたハロゲンヒ
ータを採用しており、t1からt2の時間においてフィラ
メントの温度が冷えると、図8に示すように突入電流I
sが流れるという問題点があった。
【0012】ハロゲンサイクルを用いて熱を放射するハ
ロゲンヒータにおいては、このハロゲンサイクルの効率
を上げるためにフィラメントを高温にする必要があり、
この高温状態において上記タングステンの固有抵抗値を
最適値としているが、タングステンの固有抵抗値は温度
が低くなる程小さくなり、ヒータに通電を行う前の低温
時には固有抵抗値は非常に小さな値となるため、図8に
示すようにヒータON時に大きな突入電流が流れる。そ
の結果、同じ電源ラインから電源を供給している他の機
器に対して影響を与え、例えば照明機器のチラツキ現象
の原因になっていた。
【0013】また、この影響を低減するために欧州共同
体(EC)では規制措置が講ぜられ、規格EC95のE
N60555−3において電源電圧変動値と変動回数を
規定しているが、この規格に適合させるためには、ヒー
タのON/OFFを繰り返す回数と突入電流値を下げる
必要があった。つまり、上記電源電圧変動値は、電源に
インピーダンスが0.4+0.25j[Ω]の負荷と被
測定機器とを直列に接続して変化分を規定したものであ
り、被測定機器で消費される電流値の大きさが大きいほ
ど電源電圧変動値の値が大きくなるのである。
【0014】本発明は、上記問題点を解決し、ヒータの
断続的駆動の回数及び突入電流を減少させることのでき
る画像形成装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、熱源に抵抗発熱体を用いてその熱により記録媒体
に着色荷電粒子を定着する熱定着手段と、該熱定着手段
の温度を検知する温度検知手段と、上記温度検知手段に
よる検知温度に基づいて上記抵抗発熱体への通電と非通
電を切り換えることにより、上記熱定着手段の温度を印
字中と待機中とでそれぞれ異なる温度に維持せしめる温
度制御手段とを備えた画像形成装置において、該温度制
御手段は、上記抵抗発熱体に対して非通電となったとき
からの経過時間を計時する計時手段と、 当該画像形成装
置の待機中、上記計時手段によって計時される時間と上
記温度検知手段の検知温度とに基づいて、上記非通電時
予め定められた所定時間以上になるように、待機中
における上限温度を可変設定する設定手段と、を有する
ことにより達成される。
【0016】
【作用】本発明によれば、待機中において、計時手段は
抵抗発熱体に対して非通電となったときからの経過時間
を実際に計時し、計時される時間と温度検知手段の検知
温度とに基づいて、非通電時間が予め定められた所定時
間以上になるように、待機中における上限温度が可変設
定されて、待機中の温度を低下させることなく、かつ、
確実に、上記非通電時間が予め定められた所定時間以上
となる。 したがって、周囲の気温の変化及び定着装置を
構成する構成要素が異なる場合であっても、抵抗発熱体
の抵抗値の極端な低下を防止して抵抗発熱体へ通電する
際に発生する突入電流を増大を抑制しつつ、突入電流の
回数を減少させ、当該画像形成装置と同じ電源から電力
供給を受けている他の機器に対する影響が少なくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0018】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図4に基づいて説明する。なお、図5に示す従
来例装置との共通箇所には、同一符号を付して説明を省
略する。
【0019】図4は、レーザビームプリンタの電気的構
成を示すためのブロック図である。図4において1は電
源SWであり、画像形成装置の電源をON/OFFする
ために用いる。2はノイズフィルタであり、画像形成装
置が発生するノイズをACラインに伝搬しないようにノ
イズを低減するものである。
【0020】105はエンジンコントローラであり、C
PU105a、RAM105b、ROM105c、ビデ
オI/F回路21で構成され、記録媒体たる紙の給紙制
御、電子写真プロセスを用いて印字制御を行うための一
連の制御シーケンス、ビデオコントローラとの通信制御
及びエンジン部の各構成要素制御、電子写真プロセスシ
ーケンスの例外処理制御を行う。
【0021】3はフューザ制御部であり、熱定着を行う
ための熱源となる定着ヒータ119の温度を温度センサ
5により検出し、エンジンコントローラ105からの信
号により温度を一定にするようにON/OFF制御を行
うために用いる。図1にこのフューザ制御部3の回路の
詳細を示す。図1に示すように、フューザ制御部3には
トライアックとSSRが配設されており、ヒータ119
に近接して設けられた温度センサ5からの検出温度に基
づいて、エンジンコントローラ105のCPU105a
によりSSRをON/OFFさせる信号が出力されるよ
うになっている。これにより、トライアックの導通状態
が切り換わり、ヒータ119に流れる電流が制御される
ようになっている。
【0022】図4において4は低電圧電源ユニットであ
り、画像形成装置を動作させるために必要な電圧を発生
する。
【0023】また、6はファンモータであり、印字後の
定着装置の温度を低下させ、画像形成装置を形成する各
要素の温度上昇を抑制するために使用され、エンジンコ
ントローラ105によりファンモータドライバ7を介し
て回転制御されるようになっている。
【0024】8は受光素子であり、ポリゴンミラー10
8で反射されたレーザ光を受光して電気信号に変換しB
D回路9に伝達する。BD回路9は、この信号を整形し
て水平方向の同期信号としてビデオコントローラ103
に伝える。このため、受光素子8は、水平方向(主走査
方向)の感光ドラム外に置かれ、水平方向の走査毎に信
号を発生する。
【0025】10は高電圧電源であり、感光ドラム11
2を一次帯電するための一次帯電電圧、感光ドラムに生
じた潜像をトナーで現像するための現像電圧、感光ドラ
ムから紙に転写するための転写電圧、感光ドラムから紙
を分離するための分離電圧等を発生する。これらの電圧
は、一次帯電器111、現像装置113(現像シリンダ
等)に印加される。また、転写及び分離は、転写器11
4(転写ローラ)、分離器(図示せず)に印加される。
エンジンコントローラ105がこれらの電圧を発生する
タイミングを制御する。
【0026】11はスキャナモータであり、レーザダイ
オード107で発生したレーザ光を水平方向(主走査方
向)に反射し、感光ドラム112の長手方向に当てて潜
像を作るために、ポリゴンミラー108を回転させるも
のである。また、ポリゴンミラー108を回転制御する
スキャナモータドライバ12はスキャナモータ11の回
転が一定になるように制御する。
【0027】13はメインモータであり、エンジンコン
トローラ105がメインモータドライバ14の信号をO
N/OFF制御することにより、感光ドラム112、現
像装置113、転写ローラ114、定着ローラ117、
加圧ローラ118、搬送ローラ(図示せず)等のローラ
を回転制御及び紙の搬送制御を行う。
【0028】16は紙有無センサであり、給紙可能な状
態の紙の有無をエンジンコントローラ105が検知する
ために用いられる。
【0029】18,19はそれぞれ給紙センサ及び排紙
センサであり、紙を搬送して電子写真プロセスを行うと
きに、紙の搬送状態を監視するために搬送路上に設けら
れている。給紙センサ18は、給紙口付近に設置され、
排紙センサ19は排紙口付近に設置される。
【0030】20はカートリッジセンサであり、トナー
カートリッジの有無を検知するために用いられる。
【0031】22はピックアップソレノイドであり、紙
を一枚づつ給紙するためにエンジンコントローラ105
によって制御する。
【0032】107はレーザダイオードであり、ビデオ
コントローラ103で作成され、ビデオ信号に変換され
たドットイメージが、ビデオI/F回路21を通してエ
ンジンコントローラ105に転送されると、該エンジン
コントローラ105は、レーザドライバ106によって
レーザダイオード107を制御し、レーザ光の強度を調
整しビデオ信号による変調を行う。
【0033】以上のようにエンジン部102は、画像形
成装置が電子写真プロセスにより紙に画像を出力するた
めに必要な各要素から構成される。
【0034】また、図4において101はホストI/F
回路であり、ホストコンピュータからのコードデータの
受信制御と、ビデオコントローラ103へのコードデー
タの入力を行うために用いる。ビデオコントローラ10
3は、CPU103a、RAM103b、ROM103
c、バッファ103d、ビデオI/F回路21で構成さ
れ、ホストコンピュータからのコードデータをドットイ
メージに展開し、そのデータをバッファ103dに蓄
え、ビデオI/F回路21を通してエンジンコントロー
ラ105にドットイメージを転送制御する。また、表示
・操作パネル104の表示制御や入力制御も行う。10
3fは不揮発性記憶媒体(NVRAM、EEPROM
等)であり、画像形成装置を制御するために必要な初期
情報を記憶する。つまり、使用者が表示・操作パネル1
04を用いて設定した各種情報及び、画像形成装置の制
御プログラムが設定する情報を、電源がOFFされた後
も記憶して、再立ち上げ時に設定状態が復帰するように
するためのものである。
【0035】次に、画像形成装置における基本的な印字
動作を説明する。先ず、画像形成装置のビデオコントロ
ーラ103を制御するプログラム(ROM103cに内
蔵される)は、ホストコンピュータで作成されたコード
データを画像形成装置のホストI/F回路101を通し
て入力する。入力されたコードデータは順次ビデオコン
トローラ103のRAM103bまたはバッファ103
dに蓄えられると共に、ビデオコントローラ103のプ
ログラムがコードデータを解読し、ドットイメージに展
開し画像データをバッファ103dに蓄える。そして、
1ページ分のコードデータをドットイメージに展開した
後で、エンジンコントローラ105に対してビデオI/
F回路21を通して、印字要求を行う。
【0036】エンジンコントローラ105は、この印字
要求を受けると、エンジン部102を構成する各要素を
立ち上げる。先ず、定着装置の温度を定着可能温度にな
るように定着ヒータ119の制御を開始し、メインモー
タ28及びスキャナモータ11の回転制御を開始する。
さらに、レーザ光量が所定光量になるようにレーザドラ
イバを制御する。そして、スキャナモータ11及びレー
ザ光量の調整が終了したら、次に受光素子8にて検出さ
れた信号をBD回路9でBD信号として整形し、この信
号をモニタして異常の有無を判断する。その結果、これ
ら各要素の制御に異常が無いと判断した場合には、給紙
カセットに紙が有り、給紙可能であることを紙有無セン
サ16の信号で判断した上で、ピックアップソレノイド
22をONして紙を給紙する。そして、給紙された紙が
給紙センサ18を通過するタイミングを検知すると共
に、ビデオコントローラ103に対して紙の先端同期信
号(垂直方向の同期信号)と水平方向の同期信号(BD
信号)を発生する。
【0037】これにより、ビデオコントローラ103
は、ドットイメージを水平方向列毎のビデオ信号とし
て、垂直、水平方向の同期信号に同期させてエンジン部
102に送る。エンジンコントローラ105は、紙に画
像を形成可能な領域(画像印字可能領域)と受光素子8
でレーザ光を検出するタイミング以外ではレーザダイオ
ード107が発光しないようにビデオ信号をマスクし、
マスク後のビデオ信号に基づいてレーザドライバ106
及びレーザダイオード107にてレーザ光を変調する。
その結果、レーザ光はポリゴンミラー108で反射さ
れ、感光ドラム112を露光する。
【0038】一方、エンジンコントローラ105は、上
記露光に先立って高電圧電源10を制御して一次帯電電
圧を発生させ、紙の先端から画像を形成できるように感
光ドラム112の表面を一様に帯電させる。そして、こ
のように帯電された感光ドラム112に上記のような露
光が行われることによって該感光ドラム112上には静
電潜像が形成される。さらに、この静電潜像は、感光ド
ラム112の回転に伴って現像装置113との対向位置
まで移動し、トナーにより顕像化される。つまり、該現
像装置113の現像シリンダには上記高圧電源10によ
って現像電圧が印加されており、現像装置113内に収
容されたトナーが電界の作用により感光ドラム112側
に移動することにより現像が行われる。そして、この顕
像は、さらに感光ドラム112の回転により転写帯電器
114との対向部に移動し、上記高電圧電源10により
印加された転写電圧により、該対向部に搬送された紙上
に転写され、この紙は、上記高電圧電源10により印加
された分離電圧により感光ドラム112より分離され
る。
【0039】このように転写・分離された紙は定着装置
に導かれて熱圧定着により定着され、定着後に排紙口か
ら排紙される。本実施例装置では、このようなプロセス
を経て紙に画像が形成される。
【0040】以上のような本実施例の画像形成装置にお
いては、スタンバイからのプリント開始時間を短縮する
ために、スタンバイ時に定着装置を低い温度で温めてい
る。このため、エンジンコントローラ105は、温度セ
ンサ5からの入力値を判断し定着装置が所定の低い温度
を維持するように定着ヒータをON/OFFする。
【0041】本実施例では、図2のフローチャートに示
されるようにスタンバイ時の温度制御を行う。以下、図
2及び図3に示す温度Tとヒータに流れる電流の絶対値
|I|のグラフを用いて説明する。図3においてT1は
従来のスタンバイ温調時におけるヒータをONしたとき
の最大温度である。また、T2はスタンバイ下限温度
で、スタンバイ中はこの温度以上になるようにヒータの
点灯制御を行う。さらに、T3は時間t3から時間t4
でのヒータをOFFしている間に、ヒータの温度を上記
温度T2よりも若干高い温度まで降下せしめる温度であ
る。T4はT3よりも放熱比が高い場合の温度である。
T5はプリント時に設定されるヒータの最大温度であ
る。
【0042】本実施例では、時間t0で検知温度が温度
T2よりも下がったことを検知すると、ヒータをONし
て時間t3まで点灯し、ヒータの温度を温度T3まで上
昇させる。そして、所定時間経過後にヒータを消灯し、
時間t4まで自然放熱すると、時間t4経過後には再び検
知温度は温度T2よりも下がっているので、ヒータをO
Nして上記処理を繰り返す。なお、時間t3からt4はタ
イマーで制御され常に同じ時間であり、時間t4になる
前に定着装置の温度がT2以下になるような場合には、
ヒータONの温度をT4に上げて制御を行う。
【0043】つまり、本実施例は、待機中における上限
温度を従来よりも高く設定することにより、ヒータへの
通電間隔を従来よりも長くしてヒータをON/OFFす
る回数を減少させ、さらに、ヒータOFF期間中の温度
を従来よりも高くすることにより、ヒータの抵抗値の低
下を防いで突入電流を減少させるものである。
【0044】次に、本実施例の温度制御を図2のフロー
チャートに基づいて説明する。先ず、電源を立ち上げて
ウォームアップシーケンスを行った後、スタンバイシー
ケンスに移行し、スタンバイ温調制御を開始する(S
0)。このとき、ヒータの温度は、ウォームアップ時に
T2(スタンバイ下限温度)以上に暖まっている。次
に、制御ROM103c、ビデオコントローラの不揮発
性記憶媒体103f等に記憶させていたヒータをONす
る間隔(t3からt4の間隔)を、該制御ROM103c
等から読み出して、タイマー値をセットする(S1)。
そして、タイマーをスタートさせ(S2)、タイマーが
設定値を超えたかどうか判断し(S3)、超えていなけ
れば温度センサ5の入力値がT2以下になったかどうか
判断する(S4)。そして、この入力値が温度T2より
高ければタイマーの監視を続けるが(S4〜S3)、T
2以下であれば定着ヒータの温調温度T3にΔTを加え
て新たな温調温度T3を設定する(S5)。この新たな
温調温度T3は図3における温度T4に相当するもの
で、最大温度T5を超えない範囲に抑える必要がある。
そこで、該温度T3が最大温度T5よりも高いかどうか
を判断し(S6)、温度T3が最大温度T5以上であれ
ばt3からt4の間隔を決めているタイマー値を減らし
(S7)、これでスタンバイ下限温度よりも下がらない
ように制御する。また、新たな温調温度T3が最大温度
T5以下であった場合は、直ちにヒータをONする(S
6〜S8)。ヒータをONしたら温度センサ5をモニタ
し定着装置の温度が温調温度T3を超えないように制御
する(S9〜S10)。つまり、検出温度が温調温度T
3を超えたらヒータをOFFしてタイマースタートルー
チンに戻り制御を繰り返す(S10〜S2)。一方、タ
イマーチェックルーチンにおいて、タイマーの設定値を
超えた場合、すなわちt4に達した場合は、定着装置の
温度をチェックし(S3〜S11)、T2以下であれば
温調温度T3を上げ(S11〜S5)、T2以上ならT
3の値を下げ(S12)、上記と同様にヒータをONし
て制御を繰り返す。
【0045】以上のように、本実施例の温度制御によれ
ば、周囲の気温の変化及び定着装置を構成する構成要素
が異なる場合でも、常に一定の間隔でヒータのON/O
FFを行うことがで、さらに、ヒータOFF期間は従来
よりも高い温度で維持するので、定着ヒータの抵抗値の
極端な低下を防ぎ、突入電流の増大を防ぐことができ
る。
【0046】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2につ
いて説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符
号を付して説明を省略する。
【0047】実施例1では、下限温度を固定していた
が、使用者がスタンバイ状態からプリント状態に移行す
る時間が長くなってもよいと判断した場合に、操作パネ
ルを操作してT2の温度を下げるか、または設定しない
ようにして、タイマーの設定値を延ばしてヒータをON
する間隔を広げてもよい。
【0048】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3につ
いて説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符
号を付して説明を省略する。
【0049】実施例1,2で示された温調温度T3の設
定値、タイマーの設定値等の制御に必要な情報を常に不
揮発性記憶媒体に記憶し、電源をOFFし再度立ち上げ
た後に、不揮発性記憶媒体から設定値を読み出し、この
情報に基づいて制御を行うようにしてもよい。また、こ
の記憶内容を操作パネル等から入力可能とし、入力され
た内容を元に制御パラメータを変更し温調制御を行って
もよい。
【0050】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4につ
いて説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符
号を付して説明を省略する。
【0051】実施例3で説明した、タイマーの設定値を
不揮発性記憶媒体に設定せずに、立ち上げ時には必ず初
期状態に戻し、タイマー設定値が短くなり過ぎるのを防
止してもよい。
【0052】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5につ
いて説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符
号を付して説明を省略する。
【0053】実施例1では、ヒータOFFから次のON
までの時間をタイマーで制御していたがタイマーをスタ
ートする処理(図2においてS2)を入れる場所を移動
することにより、ヒーターをONしてから次にONする
までの時間を制御してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
待機中において、計時手段は抵抗発熱体に対して非通電
となったときからの経過時間を実際に計時し、計時され
る時間と温度検知手段の検知温度とに基づいて、非通電
時間が予め定められた所定時間以上になるように、待機
中における上限温度を可変設定するので、待機中の温度
を低下させることなく、かつ、確実に、上記非通電時間
を予め定められた所定時間以上にすることができる。
たがって、周囲の気温の変化及び定着装置を構成する構
成要素が異なる場合であっても、抵抗発熱体の抵抗値の
極端な低下を防止して抵抗発熱体へ通電する際に発生す
る突入電流の増大を抑制しつつ、突入電流の回数を減少
させることができ、当該画像形成装置と同じ電源から
供給を受けている他の機器に対する影響を少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像形成装置におけるヒー
タ制御部の電気ブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の画像形成装置における待機
中の温度制御を示すフローチャートである
【図3】本発明の実施例1の画像形成装置における待機
中の温度変化及びヒータに流れる電流の絶対値の変化を
示す図である。
【図4】本発明の実施例1の画像形成装置における電気
ブロック図である。
【図5】従来の画像形成装置の概略構成を示す側断面図
である。
【図6】従来の画像形成装置における電気ブロック図で
ある。
【図7】従来の画像形成装置における待機中の温度変化
及びヒーターに流れる電流の絶対値の変化を示す図であ
る。
【図8】従来の画像形成装置におけるヒータに流れる突
入電流を示す図である。
【符号の説明】
3 フューザ制御部(通電切換手段) 5 温度センサ(温度検知手段) 105 エンジンコントローラ(温度制御手段) 116 定着装置(熱定着手段) 119 定着ヒータ(抵抗発熱体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 謙治郎 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−287080(JP,A) 特開 平5−158381(JP,A) 特開 平2−244179(JP,A) 特開 平2−64590(JP,A) 実開 昭63−113170(JP,U) 実開 平1−88964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源に抵抗発熱体を用いてその熱により
    記録媒体に着色荷電粒子を定着する熱定着手段と、該熱
    定着手段の温度を検知する温度検知手段と、上記温度検
    知手段による検知温度に基づいて上記抵抗発熱体への通
    電と非通電を切り換えることにより、上記熱定着手段の
    温度を印字中と待機中とでそれぞれ異なる温度に維持せ
    しめる温度制御手段とを備えた画像形成装置において、 該温度制御手段は、上記 抵抗発熱体に対して非通電となったときからの経過
    時間を計時する計時手段と、 当該画像形成装置の待機中、上記計時手段によって計時
    される時間と上記温度検知手段の検知温度とに基づい
    て、上記非通電時間予め定められた所定時間以上にな
    るように、待機中における上限温度を可変設定する設定
    手段と、 を有する ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記設定手段は、上記計時手段が上記所
    定時間を計時したとき、上記温度検知手段の検知温度が
    下限温度以上である場合には、上限温度を下げて再設定
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 さらに、操作手段を有し、上記設定手段
    は、該操作手段の操作に基づいて、待機中における下限
    温度を設定可能であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 さらに、上記設定手段によって設定され
    上限温度下限温度及び上記所定時間の少なくとも1
    つを記憶する不揮発性の記憶手段を有することを特徴
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 該温度制御手段は、上記設定手段により
    上限温度として所定の最大値を設定した状態でも、上記
    計時手段が上記所定時間を計時する以前に上記温度検知
    手段の検知温度が下限値を下回る場合、上記所定時間を
    短くして設定する時間設定手段を有することを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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