JP3466770B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3466770B2 JP11978995A JP11978995A JP3466770B2 JP 3466770 B2 JP3466770 B2 JP 3466770B2 JP 11978995 A JP11978995 A JP 11978995A JP 11978995 A JP11978995 A JP 11978995A JP 3466770 B2 JP3466770 B2 JP 3466770B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ,複写機,フ
ァクシミリ等の画像形成装置に関し、特に加熱定着装置
を有する電子写真記録装置、静電記録装置等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な電子写真方式のレーザプ
リンタにおける画像形成動作の概要は次の通りである。
帯電ローラ等の帯電手段により均一に帯電された像担持
体上に、画像データに応じて変調されたレーザビームが
照射されて、所望の静電潜像が得られる。この潜像はこ
れと対向して配設されている現像器等の現像手段によ
り、現像部位で反転現像され、トナー像として可視化さ
れる。このトナー像は、カセット等から給紙、搬送され
てくるシート状の記録材(転写紙,記録紙等)に転写ロ
ーラ等の転写手段により静電的に転写された後に、加熱
定着装置等の定着手段により所定の定着温度で記録材上
に永久定着される。
【0003】その加熱定着装置としては、安全性や熱効
率の高さ、定着性の良さ及び高速化の適応性等により熱
ローラ方式のものが多く使用されている。この熱ローラ
タイプの定着装置は、内部にハロゲンヒータ等の熱源を
有し、一定方向に回転する加熱ローラと、この加熱ロー
ラに圧接して回転する加圧ローラとからなる定着用ロー
ラ対により構成され、このローラ対にトナー像を担持す
る記録材を通して、このトナー像を加熱、加圧してこれ
を記録材上に定着するものである。
【0004】上記加熱ローラの表面温度は温度検知部材
により検知され、この温度検知部材からの信号に応じて
制御回路を介して熱源が調整されて、加熱ローラの表面
温度は所定のプリント温度(定着温度)に制御される。
これは、加熱ローラの表面温度が低すぎるとトナー像の
定着不良が生じ、高すぎると加熱ローラへのトナー像の
オフセット転写(高温オフセットと称する)が生じるか
らであり、加熱ローラの表面温度を所定の一定値に制御
することは極めて重要である。
【0005】従来、上述したようなレーザプリンタで
は、待機中においてパーソナルコンピュータ等のホスト
からの画像形成動作の開始要求信号をいつでも受け付け
られるレディ状態の待機温度(スタンバイ温度)で加熱
ローラの表面温度を制御しており、そのホストからの画
像データを受信後、プリントする際に、レーザプリンタ
のコントローラはレディ状態を確認後、プリント信号を
送信し、上記待機温度を所定のプリント温度に切り替
え、所望のプリント画像を得ている。
【0006】一方、電源投入後では、加熱源により所定
のレディ状態の温度(レディ温度)に加熱ローラの表面
温度が達した段階で画像形成(プリント)動作が可能で
あることを示すレディ信号を発している。これらの様子
を図8のAの曲線で示す。同図においては、室温TR
らレディ温度Tr に達するまでの間、加圧ローラを均一
に温めて定着性を向上し定着ムラを少くさせる目的で定
着用ローラ対を回転させている。また、レディ温度Tr
とスタンバイ温度TS は同じに設定され、プリント温度
p はスタンバイ温度TS より高く設定されている。こ
のスタンバイ温度TS は、プリント信号を受けてから記
録材の給紙が開始され、この記録材が加熱定着装置に入
る迄の間に加熱源によりプリント温度Tp に達すること
ができる温度に設定されている。このように設定するこ
とで、待機中の消費電力を下げる工夫をしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例では、所定の一定値にレディ温度Tr (ス
タンバイ温度TS )を固定しているので、電源投入時の
周囲環境条件、電源電圧や加熱源であるヒータの電力の
ばらつきなどがプリント温度Tp にも影響を与え、前述
した定着不良や高温オフセットが発生してしまうという
欠点があった。
【0008】例えば、電源電圧の上限電圧が入力された
場合には、特に電源投入直後のプリントである、いわゆ
る朝一プリントの際には、加熱体表面温度のオーバーシ
ュートはかなり大きくなり(図8のBの曲線を参照)、
高温オフセットが発生し易くなる。逆に、低温環境にお
いて電源電圧の保証範囲の下限の電圧がヒータに入力さ
れた場合には、待機温度からプリント温度に上昇させる
ことが困難となり(図8の破線Cを参照)、定着不良を
生じることになる。
【0009】更に、装置の低コスト化を図るために、仕
向地別のモデル、例えば国内向けである100V機と北
米向けである120V機の加熱定着装置を共通化しよう
とした場合には、上述の問題はより顕著となる。このこ
とに関して、一般によく使われているタングステン白熱
電球であるハロゲンヒータの一例を示す。ハロゲンヒー
タの入力電圧の変化率(V/V0 )に対する消費電力の
変化率(W/W0 )は近似的に次の関係にある。
【0010】
【数1】 W/W0 =(V/V01.54 …(1) したがって、電源電圧の保証範囲を±10%とし、ある
ヒータに90Vと132Vを入力した場合では、上式か
ら90Vに対し132V入力した場合の消費電力は約
1.8倍となり、よって100V機と120V機の加熱
定着装置の共通化が非常に困難であることが分かる。
【0011】本発明は、上記のような従来技術の問題を
解決し、周囲環境温度やヒータへの入力電圧が変化した
場合においても、定着不良や高温オフセットを発生させ
ずに所望のプリント画像が得られると同時に、100V
機と120V機の加熱定着装置を共通化、更には欧州向
けの240V機をも共通化できる画像形成装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の本発明は、記録材上にトナー画像を形成
する画像形成手段と、前記記録材上に形成されたトナー
画像を加熱定着する加熱体を有し、かつ該加熱体の温度
を検出する温度検出手段を有する定着手段と、該温度検
出手段で検出された温度に基づいて前記加熱体の温度を
制御する制御手段であって、電源投入後の前記加熱体の
単位時間当たり温度上昇値に基づいて、画像形成動作の
開始要求信号を受付け可能であることを示すレディ信号
を発するレディ温度を設定する制御手段とを有し、前記
制御手段は、電源投入後、ホストから画像形成動作の開
始要求があり、レディ信号出力後すぐに画像形成が開始
されるか否かを判断する判断手段を有し、前記判断手段
による判断結果に応じて異なるレディ温度を設定する
とを特徴とする。
【0013】
【0014】上記目的を達成するため、請求項2の本発
明は、記録材上にトナー画像を形成する画像形成手段
と、前記記録材上に形成されたトナー画像を加熱定着す
る加熱体を有し、かつ該加熱体の温度を検出する温度検
出手段を有する定着手段と、該温度検出手段で検出され
た温度に基づいて前記加熱体の温度を制御する制御手段
であって、電源投入後の前記加熱体の単位時間当たり温
度上昇値に基づいて、画像形成動作の開始要求信号を受
付け可能であることを示すレディ信号を発するレディ温
度、もしくはレディ状態である待機温度を設定する制御
手段とを有し、電源投入後、前記加熱体の検出温度が特
定温度になると加熱体の回転駆動が開始されるととも
に、前記加熱体の回転駆動前の単位時間当たり温度上昇
値に基づいて前記特定温度の値が可変設定されることを
特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明の第1の形態では、電源投入後の加熱体
の単位時間当たり温度上昇値に基づいて、画像形成動作
の開始要求信号を受付け可能であることを示すレディ信
号を発するレディ温度を設定するが、その際、電源投入
後、待機温度に維持することなく画像形成が開始される
か否かを判断して、その判断結果に応じて異なるレディ
温度を設定する。ホストから画像形成動作の開始要求が
あり、レディ信号出力後すぐに画像形成が開始されるか
否かを判断する。これにより、加熱体への通電を遮断せ
ずにそのまま目標温度に向けて制御されるので立上がり
スピードが大きくなり、またオーバーシュートを抑制
し、高温オフセットの発生を防止することが可能とな
る。
【0018】また、本発明の第2の形態では、電源投入
後、加熱体の検出温度T が特定温度になると加熱体の
回転駆動が開始されるとともに、加熱体の回転駆動前の
単位時間当たり温度上昇値βに基づいて、上記特定温度
の値T が可変設定される。これにより、例えば、βの
値が大きく、オーバーシュートが許容できない範囲に到
達すると推定された場合には、T の温度を下げて定
着用ローラ対の回転時間を長くすることにより、オーバ
ーシュートを抑制するように制御でき、また、これとは
逆に、βの値が小さく、オーバーシュートによる高温オ
フセットの心配がない場合には、T の温度を上げて
定着用ローラ対の回転時間を短くすることにより、ウエ
イトタイムを短縮するように制御することができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】(参考例) 図1〜図3は本発明の前提となった参考例を示す。図1
本発明の前提となった参考例の画像形成装置であると
ころのレーザプリンタ(レーザビームプリンタ)の略断
面構造を示す。本参考例のレーザプリンタ910はパー
ソナルコンピュータやワークステーション等のホスト9
00と接続されており、このホスト900からの画像デ
ータを受け取るとコントローラ921によりビットマッ
プデータに展開するようになっている。ビットマップデ
ータに展開された画像信号はビデオインターフェース9
22,DCコントローラ923を介してレーザプリンタ
910のエンジン部に送られ、このエンジン部は、画像
信号に基づいてスキャナ924によりレーザ光913を
変調しながらラスタースキャンすることで所望の画像を
形成する。
【0021】この時、コントローラ921とレーザプリ
ンタ910のエンジン部はビデオインターフェース92
2を介して以下のような通信を行っている。先ず、エン
ジン部はコントローラ921からの信号により記録材サ
イズの確認を行い、給紙が可能でプリンタを作動させる
ことが可能となった時にレディ信号をコントローラ92
1へ送信する。
【0022】次に、コントローラ921はエンジン部か
らのレディ信号が送信されていることを確認して、エン
ジン部に対して給紙命令であるプリント信号を送信す
る。
【0023】エンジン部ではこのプリント信号を受けて
直ちにカセット920等の記録材収納部から給紙ローラ
915により記録材Pを給紙し、レジストローラ916
へと搬送する。これと同時に、加熱定着装置919では
加熱ローラ901の内部に配設されたハロゲンヒータ9
02をDCコントローラ923により制御し、加熱ロー
ラ901の表面温度を待機温度からプリント温度に切り
替える。この表面温度はサーミスタ(NTC)等の温度
検知部材905により検知され、DCコントローラ92
3により所定の温調温度に制御される。
【0024】ここで、温度検出回路について略述する
と、加熱ローラ901の表面に当接されている温度検知
部材905には、固定抵抗が直列に接続され、これら固
定抵抗に印加されている電圧の分圧値を、加熱ローラ9
01の表面温度に対応する電圧信号に変換することで温
度を検出している。
【0025】記録材Pはレジストローラ916で一旦停
止し、エンジン部のスキャナーモータ(不図示)の立ち
上がりや、感光ドラム911の電位安定化等の準備回転
(いわゆる前回転)の終了を待って、プリンタ部が画像
書き込み可能な状態になるまで待機する。この後、エン
ジン部とコントローラ921との所定の信号のやりとり
をした後に、画像信号がエンジン部に送られ、レジスト
ローラ916から記録材Pを転写部に搬送する。
【0026】次に、レーザプリンタ部での画像形成につ
いて説明する。有機半導体(OPC)等の感光層を有す
る感光ドラム911は、帯電ローラ912等の帯電手段
により均一に帯電された後に、上述の画像信号に応じて
変調されたレーザ光913が照射され、所望の静電潜像
が得られる。この静電潜像はトナーを有する現像装置9
14により現像されて、トナー像として可視化される。
このトナー像は転写部において転写ローラ917等の転
写手段により静電的に記録材Pに転写された後、記録材
Pは加熱定着装置919へ搬送されてトナー像は永久定
着され、排紙部から記録材Pが排出され、所望のプリン
ト画像が得られる。
【0027】また、感光ドラム911上に転写されずに
残されたトナーはクリーニングブレード等を有するクリ
ーナー918によりクリーニングされ、再び上記と同じ
画像形成プロセスが繰り返される。尚、上記の画像形成
部の現像装置914、帯電ローラ912、感光ドラム9
11及びクリーナー918は一体に構成されて、本体に
対して着脱自在のカートリッジとしてもよい。
【0028】次に、本参考例のエンジン部での加熱定着
装置919の基本的な制御について、図2のフローチャ
ートに基づいて説明する。先ずエンジン部に電源が投入
されると(S100)、ハロゲンヒータ902を通電し
て加熱ローラ表面温度Tをレディ温度に向けて上昇させ
る。この間、本参考例では、定着性の向上や定着ムラの
解消をさせる目的で定着用ローラ対901,904を回
転させながら、上述の温度検出回路からの出力を例えば
5ms毎に検出し、その単位時間当りの温度上昇の立上
り度合αを算出する(S101)。室温T の付近で
は温度検出回路の性能上、正確な温度を検出し難いた
め、実際には温度検出精度の高いレディ温度Tr の近
傍の立上り度合でその値α[℃/秒]を確定することに
なる。
【0029】ここで、プリント信号を受けてから実際に
記録材Pが加熱定着装置919に入るまでの時間が、本
参考例の装置では、例えば10秒であるとする。本加熱
定着装置919のプリント温度T の設定が160℃
であるとする。仮にその時点で確定されている立上り度
合の値α=2℃/秒であるとすると、待機中のスタンバ
イ温度T は少なくとも140℃以上に設定すれば、
適正なプリント画像が得られることになるので、本参考
例ではT =145℃と決定することにする(S10
2)。
【0030】レディ信号を発するレディ温度T につ
いては、145℃としてもよいが、予め装置に記憶させ
てある立上り度合αとオーバーシュート量の関係からそ
の分の温度を考慮して決定している。本参考例ではT
=140℃と決定することにする(S103)。
【0031】装置に予め記憶させてある上記の立上り度
合とオーバーシュート量の関係については、レディ温度
r 迄のヒータ902への通電時間をタイマー(不図
示)によりカウントしておき、所定の時間より短い場合
にはオーバーシュートも少ないと判断し、レディ温度T
r をスタンバイ温度TS と同じ温度にする等の考慮もす
る必要があることは言うまでもない。
【0032】この後、加熱ローラ901の表面温度T
が、その時点で確定しているTr 温度になるまで上記と
同様な操作が繰り返され(S104)、Tr 温度に到達
したならばレディ信号を送信する(S105)。この時
点でコントローラ921からのプリント信号が受信可能
な状態となる。
【0033】この時点までに外部のホスト900からの
画像形成動作の開始要求によるコントローラ921から
のプリント信号を受信していなければ(S106)、加
熱ローラ901の表面温度Tをスタンバイ温度TS に向
けて制御し(S107)、プリント信号待ちの待機状態
となる。
【0034】ここで、コントローラ921からプリント
信号を受信すると(S106)、直ちに給紙、前回転等
の準備を開始すると同時に、加熱ローラ901の表面の
目標温度を予め設定されているプリント温度Tp に切り
換え(S108)、レジストローラ916で記録材Pを
一旦停止させる。
【0035】次に、スキャナーの立上りや感光ドラム9
11の電位安定化等の通常の画像書き込み動作前に行う
準備処理(いわゆる前回転)が終了したならば(S10
9)、所定の信号の送受信を行った後、レジストローラ
916を回転させて記録材を転写部へ搬送させる(S1
10)。
【0036】続いて、未定着トナー画像を担持した記録
材が加熱定着装置919に搬送されて定着動作が終了し
たならば(S111)、プリント温度Tp に制御されて
いた加熱ローラ表面温度をスタンバイ温度TS に制御し
て(S107)、再びプリント信号待ちの待機状態とな
る(S106)。
【0037】以上述べた本参考例での加熱ローラの表面
温度制御の様子を図3に示し、順を追って説明する。同
図では、室温T の状態から加熱源(ハロゲンヒー
タ)902への通電が開始され、α=2℃/秒の立上り
でレディ温度T に到達している。同図では、この時
点までにプリント信号が送信されていないため、レディ
温度T の時点で一旦加熱源902への通電を遮断し
ている。このように制御することで、オーバーシュート
を抑制している。次に、そのままスタンバイ温度T
に制御された後、プリント信号が受信され、プリント温
度T に制御される様子が示されている。ここで1枚
目の記録材Pが加熱定着装置919に入る時点では、充
分定着できる温度になっていることが分かる。この定着
が終了すると、再び待機状態であるスタンバイ温度T
に制御される。
【0038】本参考例では、加熱源であるハロゲンヒー
タ902に600Wの電力を消費させ、α=2℃/秒の
立上りとなる場合について述べてきたが、この立上りス
ピードが変化しても、それに応じてレディ温度T
スタンバイ温度T を決定しているので、周囲環境や
ヒータへの入力電圧が変化した場合においても、定着不
良を発生させずに、所望のプリント画像が得られる。
【0039】(第の実施例) 本発明の第の実施例を図4および図5に基づいて説明
する。尚、上述の参考例との共通箇所については説明を
省略する。第の実施例の図4では、室温Tからレデ
ィ温度T に到達するまでにホスト900側からプリ
ントが要求されている場合の例を示す。また、参考例よ
りも立上りスピードが大きくなるようにハロゲンヒータ
902に800Wの電力を消費させている。
【0040】参考例で示したように、レディ温度Tr
近傍で立上り度合の値α=3℃/秒に確定されると、ス
タンバイ温度T は130℃以上に設定すれば定着不
良は発生しないため、ここではT =135℃とす
る。
【0041】次に、レディ温度の算出についてである
が、参考例と異なる点について図5のフローチャートを
用いて説明する。図5のフローチャートに示すように、
スタンバイ温度T の算出後、ホスト900側から画
像形成動作の開始要求があるか否かを確認する(S12
0)。
【0042】その要求がない場合には、参考例と同様な
方法でレディ温度T を算出、確定する(S103)
が、その画像形成動作の開始要求がある本実施例の場合
には、レディ温度T の値を算出後、補正して確定す
る(S121)。すなわち、参考例で記述した予め記憶
させてある立上り度合とオーバーシュート量の関係に加
え、レディ温度までの通電時間やその場合の定着性や高
温オフセットとの関係などを考慮してT の温度を補
正するようにしてある。本装置では上記条件のT
130℃と確定される。
【0043】T =130℃に到達した時点でレディ
信号を送信(S105)し、プリント信号を受信する
(S106)ことになるが、本実施例では参考例と異な
り、加熱源であるハロゲンヒータ902への通電を遮断
せずに、そのまま目標温度であるTp に向けて制御さ
れる(S108)。
【0044】本画像形成装置では、プリント信号を受信
してから10秒後に加熱定着装置919に記録材Pが入
ってくることになり、α=3℃/秒の立上りスピードで
は、計算上はその時点でちょうど160℃ということに
なる。しかし、特に通常の定格電圧に対して高い入力電
圧が印加されたような場合には、加熱ローラ901の熱
量やNTC(902)の熱時定数等によりオーバーシュ
ートが生じて、実際の加熱ローラ表面温度はプリント温
度であるTp =160℃よりも高い値になっている。こ
の様子を図4のΔTで示す。
【0045】本実施例では、定着用ローラ対901,9
04のニップ部に記録材が侵入する(図4の1枚目の矢
印部参照)と、加熱ローラ901の熱が記録材により急
激に奪われることを利用してオーバーシュートを抑制し
ている。すなわち、レディ信号を発するレディ温度Tr
を定着性を確保できるレベルで低く補正し、適正なタイ
ミングでニップ部に記録材を挟持搬送させることによ
り、オーバーシュートを抑制し、高温オフセットの発生
を防止することが可能となる。
【0046】(第の実施例) 本発明の第の実施例を図6および図7に基づいて説明
する。尚、参考例との共通箇所については説明を省略す
る。第の実施例の図6では、説明を簡略化するため、
=T としている。本実施例の装置では、室温T
からレディ温度T に到達するまでの間の予め設定
されている温度であるT に上昇する迄は定着用ロー
ラ対901,904を回転させず、T からT 迄は
定着用ローラ対901,904を回転させる。このとき
の画像形成装置の加熱ローラ表面温度を立ち上げる様子
を図6は示している。T 〜T 間及びT 〜T
間の単位時間当りの温度上昇の立上り度合の値を各々β
[℃/秒]及びγ[℃/秒]とする。本実施例のような
制御を採用している装置においても本発明を応用するこ
とが可能であることを以下に示す。
【0047】図7のフローチャートに基づいて本実施例
装置の制御手順について説明する。立ち上り値として
例で説明したαの代わりにβを確定するわけである
(S130)が、参考例と異なるのは、スタンバイ温度
を算出する前にγの値を算出する(S131)こ
とである。このγの算出は、予め周囲環境や電源電圧の
保証範囲の電圧等の条件を振った時のβとγの関係を検
討しておき、所定の決りに従ってβからγが算出できる
ように装置に記憶させておけば良い。
【0048】次にスタンバイ温度T については、
例と同様に、算出されたγから決定することができる
(S103)。これ以下の工程は参考例と同様なため説
明は省略する。
【0049】一方、上記のTt の温度の決め方について
は、本実施例ではある温度に予め固定されているが、β
の値が大きく、オーバーシュートが許容できない範囲に
到達すると推定された場合には、Tt の温度を下げて定
着用ローラ対901,904の回転時間を長くすること
により、オーバーシュートを抑制するように制御しても
よい。また、これとは逆に、βの値が小さく、オーバー
シュートによる高温オフセットの心配がない場合には、
t の温度を上げて定着用ローラ対901,904の回
転時間を短くすることにより、ウエイトタイムを短縮す
るように制御してもよい。
【0050】更に、そのウエイトタイムを短縮するため
に、室温TR からレディ温度Tr に到達するまでの間は
定着用ローラ対901,904を回転させない、いわゆ
る定着の前多回転がない画像形成装置の制御においても
適用できることは詳細の説明をするまでもない。
【0051】以上説明した本発明の第1の実施例から第
の実施例では、電源投入時の加熱ローラ表面温度T
が、T≦T の関係にある場合について述べてきた
が、T>T の関係にある場合、例えばプリント直後
のジャム処理をした際の制御については以下に記述す
る。
【0052】ジャム処理の際、電源を切られなければ、
ジャム処理後にレディ信号を発すると共に、目標温度を
それまでのスタンバイ温度TS に向けて制御し、待機状
態となる。また、電源を切ってジャム処理をされること
も想定されるため、それまで用いていたスタンバイ温度
S はメモリ等の記憶手段により保持しておく必要があ
ることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源投入後、ホストから画像形成動作の開始要求があ
り、レディ信号出力後すぐに画像形成が開始されるか否
かを判断して、その判断結果に応じて異なるレディ温度
を設定するようにしたので、加熱体への通電を遮断せず
にそのまま目標温度に向けて制御されるので立上がりス
ピードが大きくなり、またオーバーシュートを抑制し、
高温オフセットの発生を防止することが可能となり、定
着不良や高温オフセットを発生させずに、所望のプリン
ト画像が得られる。
【0054】また、本発明によれば、電源投入後、加熱
体の検出温度T が特定温度になると加熱体の回転駆動
が開始されるとともに、加熱体の回転駆動前の単位時間
当たり温度上昇値βに基づいて、上記特定温度の値T
が可変設定されるようにしたので、βの値が大きく、オ
ーバーシュートが許容できない範囲に到達すると推定さ
れた場合には、T の温度を下げて定着用ローラ対の
回転時間を長くすることにより、オーバーシュートを抑
制するように制御でき、また、これとは逆に、βの値が
小さく、オーバーシュートによる高温オフセットの心配
がない場合には、T の温度を上げて定着用ローラ対
の回転時間を短くすることにより、ウエイトタイムを短
縮するように制御することができる。また、本発明によ
れば、同様な理由により、100V機と120V機の加
熱定着装置を共通化、更には欧州向けの240V機をも
共通化できる画像形成装置を提供できる。
【0055】また、本発明によれば、同様な理由によ
り、100V機と120V機の加熱定着装置を共通化、
更には欧州向けの240V機をも共通化できる画像形成
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる参考例のレーザプリンタの
概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の前提となる参考例の制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明の前提となる参考装置における加熱
ローラの表面温度の変化を示す特性図である。
【図4】本発明の第の実施例装置における加熱ローラ
表面温度の変化を示す特性図である。
【図5】本発明の第の実施例の制御手順を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第の実施例装置における加熱ローラ
表面温度の変化を示す特性図である。
【図7】本発明の第の実施例の制御手順を示すフロー
チャートである。
【図8】従来の装置における加熱ローラ表面温度の変化
を示す特性図である。
【符号の説明】
900 ホスト 901 加熱ローラ 902 加熱源(ハロゲンヒータ) 904 加圧ローラ 905 温度検知部材 910 レーザプリンタ 911 感光ドラム 914 現像装置 915 給紙ローラ 916 レジストローラ 917 転写ローラ 919 加熱定着装置 920 カセット 921 コントローラ 923 DCコントローラ Tr レディ温度 TS 待機温度 Tp プリント温度 α,β,γ 加熱ローラ表面温度の立上りスピード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−194995(JP,A) 特開 平4−288561(JP,A) 特開 平7−36353(JP,A) 特開 平2−181775(JP,A) 特開 平2−181774(JP,A) 特開 平3−175510(JP,A) 特開 平2−27384(JP,A) 特開 昭63−253977(JP,A) 特開 昭59−136768(JP,A) 特開 昭62−266571(JP,A) 特開 平3−200185(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 303 G03G 15/20 109 G03G 21/00 370 - 512 G05D 23/19

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上にトナー画像を形成する画像形
    成手段と、 前記記録材上に形成されたトナー画像を加熱定着する加
    熱体を有し、かつ該加熱体の温度を検出する温度検出手
    段を有する定着手段と、 該温度検出手段で検出された温度に基づいて前記加熱体
    の温度を制御する制御手段であって、電源投入後の前記
    加熱体の単位時間当たり温度上昇値に基づいて、画像形
    成動作の開始要求信号を受付け可能であることを示すレ
    ディ信号を発するレディ温度を設定する制御手段とを有
    し、 前記制御手段は、電源投入後、ホストから画像形成動作
    の開始要求があり、レディ信号出力後すぐに画像形成が
    開始されるか否かを判断する判断手段を有し、前記判断
    手段による判断結果に応じて異なるレディ温度を設定す
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録材上にトナー画像を形成する画像形
    成手段と、 前記記録材上に形成されたトナー画像を加熱定着する加
    熱体を有し、かつ該加熱体の温度を検出する温度検出手
    段を有する定着手段と、 該温度検出手段で検出された温度に基づいて前記加熱体
    の温度を制御する制御手段であって、電源投入後の前記
    加熱体の単位時間当たり温度上昇値に基づいて、画像形
    成動作の開始要求信号を受付け可能であることを示すレ
    ディ信号を発するレディ温度、もしくはレディ状態であ
    る待機温度を設定する制御手段とを有し、 電源投入後、前記加熱体の検出温度が特定温度になると
    加熱体の回転駆動が開始されるとともに、前記加熱体の
    回転駆動前の単位時間当たり温度上昇値に基づいて前記
    特定温度の値が可変設定される ことを特徴とする画像形
    成装置。
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