JP3315210B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP3315210B2 JP22393993A JP22393993A JP3315210B2 JP 3315210 B2 JP3315210 B2 JP 3315210B2 JP 22393993 A JP22393993 A JP 22393993A JP 22393993 A JP22393993 A JP 22393993A JP 3315210 B2 JP3315210 B2 JP 3315210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた機械物性、深部
硬化性を持ち、しかも耐熱性、耐候性等を付与し得る硬
化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ケイ素原子に結合した水酸基または加水
分解性基を有し、シロキサン結合を形成することにより
架橋し得るケイ素原子含有基(以下「反応性ケイ素基」
ともいう)を分子末端に有するオキシアルキレン系重合
体は既に知られており、常温でも湿分によって硬化し、
ゴム状硬化物が得られるという興味ある性質を有してい
るため、多量に使用されている。しかしながら、該オキ
シアルキレン系重合体には、該重合体を硬化させて得ら
れる硬化物の耐熱性、耐水性、耐候性等の性能が不十分
であるという問題がある。
【0003】このような問題を改善するため、例えば反
応性ケイ素基を分子鎖末端に有するイソブチレン系重合
体が検討されている(特開昭63−6041号公報
等)。しかしながら、これらイソブチレン系重合体から
の硬化物の耐熱性、耐候性、湿気遮断性等の性能は上記
オキシアルキレン系重合体からの硬化物のそれに比して
大幅に改善されているものの、硬化物の湿気遮断性が良
好であるため、空気中の水分で硬化させる場合、厚手硬
化物では表面から硬化し完全硬化するまで一週間程度を
要するという問題点がある。
【0004】また上記問題点を解決すべく、シラノール
基を有する低分子化合物を架橋成分として用いる方法も
検討されている(特開平2−196842号公報)。し
かしながら、架橋成分とポリマーとの相溶性に問題があ
り、硬化物物性に悪影響を与えるという問題点がある。
その他にシラノール基を末端に有する化合物の製造も試
みられているが、シラノール基の反応性が高く、その安
定的製造には至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
ら従来技術の問題を解決してかつ常温で速やかに硬化
し、かつ深部硬化性(硬化物内部の硬化の進行のしやす
さ)、耐熱性、耐水性、耐候性、高強度、高伸びのゴム
状硬化物を与え得る、硬化性組成物を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、不飽和基を有する飽和炭化水素系重合体と特定の
水素化シリコン化合物とのヒドロシリル化反応後に加水
分解を行うことにより、シラノール基を有する飽和炭化
水素系重合体を安定的に製造し、この飽和炭化水素系重
合体を硬化性組成物の1成分とすることにより、本発明
をなすに至った。
【0007】本発明は、下(A),(B),(C)成
分からなる硬化性組成物、 (A)ケイ素原子に結合した水酸基を有し、シロキサン
結合を形成することにより架橋し得るケイ素原子を分子
中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、 (B)ケイ素原子に結合した加水分解性基(水酸基を除
く)を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋
し得るケイ素原子を分子中に少なくとも1個有する飽和
炭化水素系重合体、 (C)シラノール縮合触媒。
【0008】本発明の硬化性組成物の(A)成分はシラ
ノール基を有する飽和炭化水素系重合体であれば特に限
定されるものではない。 (A)成分の製造方法は、特に限定されるものではない
が、一般式(I);
【0009】
【化1】
【0010】(式中、R1およびR2は水素原子、炭素数
1〜8のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基また
は炭素数7〜20のアラルキル基)で表わされる不飽和
基を少なくとも1個、分子鎖中に有する飽和炭化水素系
重合体と、一般式(II);
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R3〜R6は、いずれも炭素数1〜
20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素
数7〜20のアラルキル基または(R′)3SiO−
(R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3
個のR′は同一であっても、異なっていてもよい)で表
わされるトリオルガノシロキシ基を示し、R3〜R6はそ
れぞれが同一であってもよく、異なっていてもよい。R
3またはR5が2個以上存在するとき、それらは同一であ
ってもよくまた、異なっていてもよい。Zは酸素原子、
炭素数1〜20のアルキル鎖または炭素数6〜20のア
リール鎖を示す。mは0または1〜18の整数を示す)
で表わされる水素化シリコン化合物とのヒドロシリル化
反応の後、加水分解反応する方法が好ましい。この製造
方法によって、従来不安定であったシラノール基を有す
る飽和炭化水素系重合体を安定的に製造することが出来
る。
【0013】以下、この(A)成分の製造方法について
詳細に説明する。この製造方法は2段階で行なわれ、1
段階目は、一般式(I)で表わされる不飽和基を有する
飽和炭化水素系重合体と、一般式(II)で表わされる水
素化シリコン化合物とをヒドロシリル化触媒存在下で反
応させ飽和炭化水素系重合体にSi−H基を導入する工
程である。
【0014】この工程で用いられる、一般式(I)で表
される不飽和基を有する飽和炭化水素系重合体の骨格
は、(イ)エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブ
チレン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メ
チル−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン等の炭素数1〜6
のオレフィン系化合物を主モノマーとして重合させる、
(ロ)ブタジエン、イソプレン等のジエン系化合物の単
独重合体や、上記オレフィン系化合物とジエン系化合物
との共重合体を水素添加する、等の方法で得ることが出
来るが、末端に官能基を導入しやすい、分子量を制御し
やすい、などの点から、イソブチレン系重合体や、水素
添加ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
【0015】なお、本明細書にいう飽和炭化水素系重合
体とは、芳香族以外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に
含有しない重合体を意味する概念である。前記イソブチ
レン系重合体は、単量体単位のすべてがイソブチレン単
位から形成されていてもよく、イソブチレンと共重合性
を有する単量体単位をイソブチレン系重合体中の50重
量%(以下「%」と記す)以下、好ましくは30%以
下、さらに好ましくは10%以下の範囲で含有するもの
であってもよい。前記イソブチレンと共重合性を有する
単量体としては、たとえば炭素数4〜12のオレフィ
ン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシラ
ン類、アリルシラン類等が挙げられる。さらに具体的に
はメチルビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、アリルトリクロロシラン、アリルジメチルトリク
ロロシラン等が挙げられる。なお前記イソブチレンと共
重合性を有するビニルシラン類、アリルシラン類を使用
するとケイ素含量が増加し、シランカップリング剤とし
て作用し得る基が多くなり、得られる組成物の接着性が
向上する。
【0016】前記ポリブタジエン系重合体や他の飽和炭
化水素系重合体においても、上記イソブチレン系重合体
の場合と同様に、主成分となる単量体単位の外に他の単
量体単位を含有させてもよい。前記飽和炭化水素系重合
体、好ましくはイソブチレン系重合体または水素添加ポ
リブタジエン系重合体の数平均分子量は500〜300
00程度であるのが好ましく、特に1000〜1500
0程度の液状〜流動性を有するものが取扱いやすいなど
の点から好ましい。
【0017】飽和炭化水素系重合体の製法について説明
すると、前記イソブチレン系重合体のうち、分子鎖末端
に官能基を有するイソブチレン系重合体は、イニファー
法と呼ばれる重合法(イニファーと呼ばれる開始能と連
鎖移動能を有する特定の化合物を用いるカチオン重合
法)で得られた末端官能型、好ましくは全末端官能型イ
ソブチレン系重合体を用いて製造することができる。こ
のような製造法は、たとえば、特願昭61−14889
5号、同61−150088号、同62−90078
号、同62−179733号、同62−194838号
の各明細書などに記載されている。
【0018】また分子鎖内部に官能基を有するイソブチ
レン系重合体は、イソブチレンを主体とするモノマー中
に前述の官能基を有するビニルシラン類やアリルシラン
類を添加し、共重合させることで製造できる。前述の水
素添加ポリブタジエン系重合体は、たとえばまず末端ヒ
ドロキシ水素添加ポリブタジエン系重合体の水酸基を−
ONaや−OKなどのオキシメタル基にしたのち、一般
式(III);
【0019】
【化3】
【0020】(式中、Yは塩素原子、ヨウ素原子などの
ハロゲン原子、R7は、−R8−、−R8−OCO−、−
8−CO−(R8は炭素数1〜20の炭化水素基で、好
ましい具体例としてはアルキレン基、シクロアルキレン
基、アリーレン基、アラルキレン基が挙げられる)で示
される2価の有機基)で示される有機ハロゲン化合物を
反応させることにより、末端オレフィン基を有する水素
添加ポリブタジエン系重合体が製造される。
【0021】末端ヒドロキシ水素添加ポリブタジエン系
重合体の末端水酸基をオキシメタル基にする方法として
は、Na、Kのごときアルカリ金属;NaHのごとき金
属水素化物;NaOCH3のごとき金属アルコキシド;
苛性ソーダ、苛性カリのごとき苛性アルカリなどと反応
させる方法が挙げられる。前記方法では、出発原料とし
て使用した末端ヒドロキシ水素添加ポリブタジエン系重
合体とほぼ同じ分子量を持つ末端オレフィン水素添加ポ
リブタジエン系重合体が得られるが、より高分子の重合
体を得たい場合は、一般式(III) の有機ハロゲン化合物
を反応させる前に、塩化メチレン、ビス(クロロメチ
ル)ベンゼン、ビス(クロロエチル)エーテルなどのご
とき、1分子中にハロゲン原子を2個以上含む多価有機
ハロゲン化合物と反応させれば分子量を増大させること
ができ、その後、一般式(III)で示される有機ハロゲン
化合物と反応させれば、より高分子量でかつ末端にオレ
フィン基を有する水素添加ポリブタジエン系重合体を得
ることが出来る。
【0022】前記一般式(III)で示される有機ハロゲン
化合物の具体例としては、アリルクロライド、アリルブ
ロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル
(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベ
ンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリル(ク
ロロメトキシ)ベンゼン、1−ブテニル(クロロメチ
ル)エーテル、1−ヘキセニル(クロロメトキシ)ベン
ゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンなどがあ
げられるが、これらに限定されるものではない。これら
のうちでは安価で、かつ容易に反応することからアリル
クロライドが好ましい。
【0023】飽和炭化水素系重合体へのSi−H基の導
入は、一般式(II)で表わされる水素化シリコン化合物
とのヒドロシリル化反応によって行なわれる。一般式
(II)で表わされる水素化シリコン化合物としては特に
限定はされないが、分子中にSi−H基を2個以上有す
るものが好ましい。またヒドロシリル化反応活性が高す
ぎるとSi−H基が全て反応してしまい、シラノール基
をもったポリマーは得られない。好適な水素化シリコン
化合物としては、1,1,3,3−テトラジメチルシロ
キサン、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン、
1,1,1,3,5,7,7,7−オクタメチルテトラ
シロキサン等が挙げられる。取扱いの簡易さで1,1,
1,3,5,7,7,7−オクタメチルテトラシロキサ
ンがさらに好ましい。
【0024】ヒドロシリル化反応で使用されるヒドロシ
リル化触媒としては、白金の単体、アルミナ、シリカカ
ーボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの、
塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケ
トン等との錯体、白金−オレフィン錯体(例えば、Pt
(CH2=CH2)2(PPh3)2Pt(CH2=CH2)2
2);白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、Pt
n(ViMe2SiOSiMe2Vi)m、Pt[(MeVi
SiO)4m)、白金−ホスフィン錯体(例えばPt(P
Ph3)4、Pt(PBu3)4)、白金−ホスファイト錯体
(例えば、Pt[P(OPh)34、Pt[P(OB
u)34(式中、Meはメチル基、Buはブチル基、V
iはビニル基、Phはフェニル基を表し、n,mは整数
を表す)、ジカルボニルジクロロ白金等が本発明におい
て有用である。
【0025】2段階目の工程は、1段階目で得られたS
i−H基が導入された飽和炭化水素系重合体の加水分解
工程である。加水分解は公知の方法を用いて行なえばよ
く、例えば、Pd/C触媒存在下緩衝溶液とともに反応
させる(J. Org. Chem., 31, p885 (1966))、あるいは
白金触媒下、緩衝溶液と反応させる方法等を用いること
が出来る。
【0026】本発明の硬化性組成物の(B)成分は反応
性ケイ素基(水酸基を含まない)を少なくとも1個有す
る飽和炭化水素系重合体であれば特に限定されるもので
はない。ここで(B)成分の飽和炭化水素系重合体の骨
格は、(A)成分と同様である。また反応性ケイ素基と
しては、水酸基を含んでいなければ特に限定されるもの
ではないが、代表的なものを示すと、例えば一般式(I
V)
【0027】
【化4】
【0028】(式中R9及びR10は、いずれも炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭
素数7〜20のアラルキル基または(R′)3SiO−
(R′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3
個のR′は同一であっても、異なっていてもよい)で表
わされるトリオルガノシロキシ基を示し、R9またはR
10が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよ
く、異なっていてもよい。Xは加水分解性基(水酸基を
除く)を示し、Xが2個以上存在するときそれらは同一
であってもよく、異なっていてもよい。aは0、1、2
または3を、bは0、1、または2を、mは0または1
〜18の整数を示す)で表される基が挙げられる。
【0029】上記Xで示される加水分解性基としては、
水酸基以外であれば特に限定されず、従来公知の加水分
解性基が包含され、具体的には水素原子、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ
基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等が挙げられ
る。これらのうちでは、水素原子、アルコキシ基、アシ
ルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、
酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、及びアル
ケニルオキシ基が好ましく加水分解性が隠やかに進行し
取扱い易いという観点からアルコキシ基が好ましい。
【0030】該加水分解性基は1個のケイ素原子に1〜
3個の範囲で結合することができ、(a+b)の値は1
〜5の範囲が好ましい。加水分解性基が反応性ケイ素基
中に2個以上結合する場合には、それらは同一であって
もよく、異なっていてもよい。また上記一般式(IV)に
おけるR9及びR10の具体例としては、メチル基、エチ
ル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアル
キル基、フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のア
ラルキル基やR′基がメチル基、フェニル基等である
(R′)3SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基等
が挙げられる。これらの中ではメチル基が好ましい。
【0031】反応性ケイ素基は(B)成分の飽和炭化水
素系重合体1分子中に少なくとも1個好ましくは1.5
〜5個存在するのがよい。分子中に含まれる反応性ケイ
素基の数が1個未満になると、硬化性が不十分になり良
好なゴム弾性挙動を発現しにくくなる。反応性ケイ素基
は(B)成分の飽和炭化水素系重合体分子鎖の末端に存
在してもよく、内部に存在してもよく、あるいは両方に
存在してもよい。特に反応性ケイ素基が分子鎖末端に存
在する場合には、最終的に形成される硬化物に含まれる
飽和炭化水素系重合体成分の有効網目鎖量が多くなるた
め、高強度、高伸びのゴム状硬化物が得られ易くなる等
の点から好ましい。また、(B)成分中の加水分解性基
/(A)成分中の水酸基のモル比は、特に限定されな
【0032】本発明では(C)成分としてシラノール縮
合触媒を用いることもできる。シラノール縮合触媒とし
ては従来公知のものを広く使用することが出来る。具体
例としては、テトラブチルチタネート、テトラプロピル
チタネート等のチタン酸エステル類;ジブチルスズジラ
ウレート、ジブチルスズマレート、ジブチルスズアセテ
ート、オクチル酸スズ、ナフテン酸スズ等のスズカルボ
ン酸塩類;ジブチルスズオキサイドとフタル酸エステル
との反応物;ジブチルスズジアセチルアセトナート:ア
ルミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウム
トリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアル
ミニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム
化合物類;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、
チタンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物
類;オクチル酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミンジブ
チルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシ
ルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルア
ミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グ
アニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N
−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン−7(DBU)等のアミン系化合物あるいはこれらの
カルボン酸等との塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とか
ら得られる低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミン
とエポキシ化合物との反応生成物;アミノ基を有するシ
ランカップリング剤、例えばγ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン等のシラノール縮合触媒、さ
らには他の酸性触媒、塩基性触媒等の公知のシラノール
縮合触媒等が挙げられる。これらの触媒は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。
【0033】本発明の組成物には、更に可塑剤、接着性
改良剤、物性調整剤、保存安定性改良剤、充填剤、硫黄
系統の老化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オ
ゾン劣化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止
剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤等の各
種添加剤を適宜添加できる。
【0034】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらによりなんら制限を受けるもの
ではない。 実施例1 a)シラノール基を有するポリイソブチレンの合成 合成例1 特願平1−144634号で示される方法により不飽和
基を有するポリイソブチレン(分子量約5000)10
0gに1,1,1,3,5,7,7,7−オクタメチル
テトラシロキサンを不飽和基に対してSi−H基が1.
2当量、H2PtCl6(10%メタノール溶液)を不飽
和基に対して5×10-4当量となるように加え、70℃
で6hr攪拌を行なった。この得られたポリマー80g
に、Pd/C 0.5g、緩衝溶液(pH6.8)4.
5ml、ジオキサン50ml、n−ヘキサン100ml
を加え60℃で80hr反応させた。得られたポリマー
はIR、NMRからシラノール基を持つポリイソブチレ
ンであった。
【0035】b)メチルジメトキシシリル基を有するポ
リイソブチレンの合成 合成例2 トリクミルクロライドに三塩化ホウ素を触媒としてイソ
ブチレンを重合させた後、脱塩酸して製造した末端に約
92%の割合でイソプロペニル基を有する、分子量が約
5000のイソブチレン系重合体200g、及びトルエ
ン10gを、500mlの4つ口フラスコに採取し、9
0℃で2時間減圧脱気した。次に窒素雰囲気下、室温で
乾燥ヘプタン120ml、メチルジクロロシラン11.
5g及び塩化白金酸触媒溶液0.1ml(H2PtCl6
・6H2O 1gを1,2−ジメトキシエタン9g、エ
タノール1gに溶解させた溶液)を加えた後、90℃で
12時間反応させた。反応溶液中の前記イソブチレン系
重合体の残存イソプロペニル基の量をIRスペクトル分
析法により定量したところ、殆ど残存していなかった。
次にオルトギ酸メチル21.2g、メタノール6.4g
を加え、70℃で3時間反応させた。この時点で反応系
のpHは約7になり、中性となった。揮発成分を減圧留
去した後、残留成分にヘキサン50mlを加えてよくか
き混ぜ、不溶成分をろ過により取り除いた。ろ液からヘ
キサンを留去させ、両末端に−Si(CH3)(OCH3)2
基を有するイソブチレン系重合体を得た。得られた重合
体についてNMR分析の結果、分子末端の約80%に−
Si(CH3)(OCH3)2基が導入されていることがわか
った。
【0036】c)合成例1で得られたシラノール末端ポ
リイソブチレン系重合体と、合成例2で得られたメチル
ジメトキシシリル末端ポリイソブチレン系重合体とを表
1に示す割合で配合して充分攪拌し、均質な組成物を調
製した。得られた組成物を厚さ3mmのシートになるよ
うに流延して室温で4日間硬化させた後、50℃で4日
間熟成させた。得られたシートの硬化状況を観察した
後、硬化物の引張特性を測定した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例2 d)合成例1で得られたシラノール末端ポリイソブチレ
ン系重合体と、合成例2で得られたメチルジメトキシシ
リル末端ポリイソブチレン系重合体とを表2に示す割合
で配合して充分攪拌し、均質な組成物を調製した。得ら
れた組成物を厚さ約1cmの板状になるように流延して
室温で4日間硬化させた後、50℃で4日間熟成させ
た。得られた硬化物を切断し、その切断面の中心を楊枝
の先で触れ、その感触で深部の硬化状態を判定した。結
果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、耐候性、耐熱
性、耐水性、湿気遮断性に優れ、強度、伸び特性等が顕
著にも優れ、さらに深部硬化性にも優れた硬化物を得る
ことが出来る。また本発明で(A)成分または(B)成
分として用いられる重合体には、反応性ケイ素基が含有
されているため、各種被着体、例えばガラス、アルミニ
ウム、天然ゴム、ブチルゴム、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン、トタン等の各種基材
に接着でき、耐水接着性、耐熱接着性等が良好なものと
することが出来る。それ故、本発明の組成物は、接着
剤、粘着剤、塗料、複層ガラス用シーリング剤等の密封
剤組成物、防水剤、吹付剤、型どり用材料、注型ゴム材
料等として好適に使用され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−196842(JP,A) 特開 平1−252670(JP,A) 特開 平4−13767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下(A),(B),(C)成分からな
    る硬化性組成物; (A)ケイ素原子に結合した水酸基を有し、シロキサン
    結合を形成することにより架橋し得るケイ素原子を分子
    中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、 (B)ケイ素原子に結合した加水分解性基(水酸基を除
    く)を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋
    し得るケイ素原子を分子中に少なくとも1個有する飽和
    炭化水素系重合体、 (C)シラノール縮合触媒。
  2. 【請求項2】 (A)成分中の飽和炭化水素系重合体の
    主鎖骨格がポリイソブチレン、水素添加ポリイソプレ
    ン、水素添加ポリブタジエン及びその共重合体からなる
    群から選ばれる飽和炭化水素系重合体である請求項
    記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分中の飽和炭化水素系重合体の
    主鎖骨格がポリイソブチレン、水素添加ポリイソプレ
    ン、水素添加ポリブタジエン及びその共重合体からなる
    群から選ばれる飽和炭化水素系重合体である請求項1
    は2に記載の硬化性組成物。
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