JP3314539B2 - 車輪スリップ制御装置 - Google Patents

車輪スリップ制御装置

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JP3314539B2 JP18487694A JP18487694A JP3314539B2 JP 3314539 B2 JP3314539 B2 JP 3314539B2 JP 18487694 A JP18487694 A JP 18487694A JP 18487694 A JP18487694 A JP 18487694A JP 3314539 B2 JP3314539 B2 JP 3314539B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D66/00Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
    • F16D2066/001Temperature

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキパッドの温度を
推定し、これに基づいて車両加速時に駆動輪に発生する
スリップを抑制する車輪スリップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両加速時に駆動輪にスリップ
が発生したときエンジン出力制御及びブレーキ制御を行
なってスリップを抑制する車輪スリップ制御装置があ
る。
【0003】例えは特開平1−249557号公報に記
載の車輪スリップ制御装置は、駆動輪スリップの発生時
からのブレーキ増圧頻度又は増圧時間に基づいて、ブレ
ーキの効きが低下するブレーキフェード状態に近いかど
うか判断し、この判断結果に応じてブレーキ制御の使用
頻度を可変している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来装置では
駆動輪スリップを抑制するためのブレーキ制御時のブレ
ーキ増圧頻度又は増圧時間に基づくブレーキパッドの温
度上昇を考慮してはいるものの、ブレーキ制御時以外の
通常時のブレーキ使用による温度上昇を考慮しておら
ず、ブレーキパッド温度を正確に推定することができ
ず、このため、ブレーキパッド温度の変動により制動力
が変動し最適なブレーキ制御を行なうことができないと
いう問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
制動時及びブレーキ制御時及びそれ以外のときのブレー
キパッドの温度変化を算出してブレーキパッドの温度を
推定することにより、ブレーキパッド温度を正確に推定
でき、このブレーキパッド温度に基づいてブレーキ制御
を行なうことにより、制御力の変動がなく最適なブレー
キ制御が可能な車輪スリップ制御装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図1の原理図に示す如く、車輪速度と推定車体速度
に基づき車両加速時の駆動輪スリップをブレーキ制御に
より抑制するブレーキ制御手段M1と、通常の制動時の
制動速度に応じたブレーキパッドの上昇温度を算出する
第1の上昇温度算出手段M2と、ブレーキ制御時の制動
力及び駆動輪の車輪速度に応じた上記ブレーキパッドの
上昇温度を算出する第2の上昇温度算出手段M3と、制
動及びブレーキ制御を行なっていないときの車速に応じ
た上記ブレーキパッドの低下温度を算出する低下温度算
出手段M4と、上記第1及び第2の上昇温度算出手段及
び低下温度算出手段夫々の算出した温度から上記ブレー
キパッドの温度を推定する温度推定手段M5とを有す
る。前記ブレーキ制御手段M1は、前記温度推定手段で
推定したブレーキパッドの推定温度が高くなるに従い小
さくなる値に設定された上限圧力と推定ホイルシリンダ
圧力との差に基づいて前記ブレーキ制御のホイルシリン
ダ圧力の制御出力パターンを決定し、ブレーキ制御中に
異なる上限圧力が設定され得るように構成する。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
車輪スリップ制御装置において、前記ブレーキ制御手段
は、前記温度推定手段で推定したブレーキパッドの推定
温度を基に求めた上限圧力と推定ホイルシリンダ圧力と
の差に基づいて決定した第1の制御出力パターンと、駆
動輪速度と前記推定車体速度との差と駆動輪加速度に基
づいて決定した第2の制御出力パターンとのいずれかを
選択して前記ブレーキ制御のホイルシリンダ圧力の制御
出力パターンを決定する。
【0008】請求項に記載の発明は、請求項1記載の
車輪スリップ制御装置において、エンジン制御により前
記駆動輪スリップを抑制するエンジン制御手段M6と、
前記ブレーキパッドの推定温度と車速とに応じて、前記
ブレーキ制御手段とエンジン制御手段とによる駆動輪ス
リップ抑制の配分を可変する配分可変手段M7とを有す
る。
【0009】請求項に記載の発明は、請求項1記載の
車輪スリップ制御装置において、前記温度推定手段は、
エンジン水温に基いて前記ブレーキパッドの温度の初期
値を決定し、上記初期値と前記第1及び第2の上昇温度
算出手段及び低下温度算出手段夫々の算出した温度から
上記ブレーキパッドの温度を推定する前記温度推定手段
は、エンジン水温に基いて前記ブレーキパッドの温度の
初期値を決定し、上記初期値と前記第1及び第2の上昇
温度算出手段及び低下温度算出手段夫々の算出した温度
から上記ブレーキパッドの温度を推定する。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明においては、制動時及び
ブレーキ制御時夫々のブレーキパッドの上昇温度と制動
及びブレーキ制御を行なっていないときのブレーキパッ
ドの低下温度とを夫々算出してブレーキパッドの温度を
推定するため、ブレーキパッド温度を正確に推定するこ
とができ、この正確に推定されたブレーキパッド温度が
高くなるに従い小さくなる値に設定された上限圧力と推
定ホイルシリンダ圧力との差に基づいて前記ブレーキ制
御のホイルシリンダ圧力の制御出力パターンを決定し、
ブレーキ制御中に異なる上限圧力が設定され得るように
構成したため、制動力の変動が少なく必要とされる制動
力で最適なブレーキ制御を行なうことができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明においては、
第1の制御出力パターンと、第2の制御出力パターンと
のいずれかを選択してブレーキ制御のホイルシリンダ圧
力の制御出力パターンを決定するため、必要とされる制
動力を更に正確に推定してブレーキ制御を行なうことが
できる。
【0012】また、請求項に記載の発明においては、
ブレーキパッドの推定温度に応じてブレーキ制御とエン
ジン制御との配分を可変することによってブレーキパッ
ド温度の上昇を抑え、ブレーキ制御可能な時間を延長で
きる。
【0013】また、請求項に記載の発明においては、
ブレーキパッドの実際の温度に近いエンジン水温に基い
てブレーキパッド温度の初期値を決定するため、精度の
高いブレーキパッド温度の推定ができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。
【0015】図2は実施例の加速スリップ制御装置を備
えた後輪駆動車両の構成を表わす概略構成図である。
【0016】図に示す如く本実施例の車両には、ブレー
キマスタシリンダ2と、従動輪である左右前輪3,4の
ホイルシリンダ5,6及び駆動輪である左右後輪7,8
のホイルシリンダ9,10、油圧源11、アンチスキッ
ド制御用油圧回路12及び加速スリップ制御用油圧回路
13が備えられている。
【0017】ブレーキマスタシリンダ2の第1油圧室2
aから左右前輪3,4のホイルシリンダ5,6に至るブ
レーキ油圧回路には、左右前輪アンチスキッド制御用容
量制御弁14,15が配設されている。また、ブレーキ
マスタシリンダ2の第2油圧室2bから左右後輪7,8
のホイルシリンダ9,10に至るブレーキ油圧回路に
は、プロポーショニングバルブ16、後輪アンチスキッ
ド制御用容量制御弁17、並列に配設された第1ソレノ
イドバルブ18と逆止弁19、及び加速スリップ制御用
容量制御弁20が設けられている。
【0018】アンチスキッド制御時には、第1ソレノイ
ドバルブ18は励磁されないで図示の位置にあるため、
後輪アンチスキッド制御用容量制御弁17と加速スリッ
プ制御用容量制御弁20とは連通状態に保たれる。ま
た、加速スリップ制御用容量制御弁20の制御入力ポー
ト20aと直列に配設された第2ソレノイドバルブ2
1、第3ソレノイドバルブ22が励磁されないで共に図
示の位置にあるため、上記加速スリップ制御用容量制御
弁20の制御油圧室20bは油圧源11のリザーバ23
と連通状態に保たれる。従って加速スリップ制御用容量
制御弁20のピストン20cは、スプリング20dの付
勢によって図示の位置に保たれる。このとき上記後輪ア
ンチスキッド制御用容量制御弁17は、その第1制御入
力ポート17aに連通する後輪第1切換弁24と後輪第
1切換弁24に直列接続された後輪第2切換弁25との
励磁・非励磁の組合せにより、 (A1)油圧源11のポンプ駆動モータ26により駆動
されるポンプ27及びその油圧を蓄積するアキュムレー
タ28からの油圧をブレーキ操作量に応じた油圧に変換
するレギュレータ29の出力ポート29aと、上記第1
制御入力ポート17aとの連通状態。
【0019】(A2)第1制御入力ポート17a、レギ
ュレータ29、リザーバ23の各々との遮断状態。
【0020】(A3)第1制御入力ポート17aとリザ
ーバ23との連通状態。の3状態に変化する。
【0021】一方、第2制御入力ポート17bは、レギ
ュレータ29の出力ポート29aと常時連通する。
【0022】従って、上記3状態に対応して後輪アンチ
スキッド制御用容量制御弁17は次のように作動する。
【0023】即ち、第1制御入力ポート17aを有する
第1油圧室17c内の圧力が増圧(A1)、保持(A
2)又は減圧(A3)され、この第1油圧室17c内の
圧力に応じてブレーキ油圧室17dの容量が変化する。
これにより後輪アンチスキッド制御用容量制御弁17は
第1ソレノイドバルブ18又は逆止弁19を介して左右
後輪ホイルシリンダ9,10内の圧力を増圧(A1)、
保持(A2)又は減圧(A3)する。
【0024】尚左前輪第1,第2切換弁30,31、右
前輪第1,第2切換弁32,33の励磁、非励磁によ
り、左右前輪アンチスキッド制御用容量制御弁14,1
5も左右前輪ホイルシリンダ5,6に対して同様に作用
する。
【0025】また上記のような各第1,第2切換弁2
4,25,30,31,32,33の励磁・非励磁は、
図示しないアンチスキッド制御装置により行なわれる。
【0026】次に加速スリップ制御実行時には、上記第
1ソレノイドバルブ18が励磁されて図2の右側に示す
位置に切り替わり連通を遮断する。このため、第1ソレ
ノイドバルブ18と逆止弁19とにより、後輪アンチス
キッド制御用容量制御弁17と加速スリップ制御用容量
制御弁20との連通が遮断される。このとき、上記加速
スリップ制御用容量制御弁20は、その制御入力ポート
20aに連通する第2,第3ソレノイドバルブ21,2
2の励磁・非励磁の組合せにより、 (B1)アキュムレータ28と制御入力ポート20aと
の連通状態。
【0027】(B2)アキュムレータ28と制御入力ポ
ート20aとの絞り弁を介した連通状態。 (B3)リザーバ23と制御入力ポート20aとの絞り
弁を介した連通状態。 (B4)リザーバ23と制御入力ポート20aとの連通
状態。の4状態に変化する。
【0028】従って、上記各状態に対応して加速スリッ
プ制御用容量制御弁20は次のように作動する。
【0029】即ち、制御入力用ポート20aを有する制
御油圧室20b内の圧力が増圧(B1)、徐々に増圧
(B2)、徐々に減圧(B3)、又は減圧(B4)され
ることにより該制御油圧室20bの容積が変化し、ピス
トン20cがスプリング20dの付勢に抗して図2の左
右方向に移動する。これにより、ブレーキ油圧室20e
の出力ポート20fから油圧が左右後輪ホイルシリンダ
9,10に供給される。従って、左右後輪7,8のホイ
ルシリンダ9,10内の圧力を増圧(B1)、徐々に増
圧(B2)、徐々に減圧(B3)、又は減圧(B4)す
る。
【0030】こうした後輪のブレーキ制御は、加速スリ
ップ制御回路40が加速スリップ発生時に第1〜第3ソ
レノイドバルブ18,21,22及びポンプ駆動モータ
26を駆動制御することによって行なわれる。
【0031】即ち加速スリップ制御回路40には、ブレ
ーキペダル44aの操作の有無に応じてオン・オフ信号
を出力するペダルスイッチ44、左前輪3の回動速度を
検出する左前輪回転速度センサ45、右前輪4の回転速
度を検出する右前輪速度センサ46、左右後輪7,8の
回転速度を検出する後輪回転速度センサ47、左右後輪
7,8を駆動する内燃機関の回転速度を検出する回転速
度センサ49、及び車両運転者がアクセルペダル50を
操作することによって内燃機関の吸気通路48を開閉す
る主スロットルバルブ51の開度を検出するスロットル
ポジションセンサ52、エンジン水温を検出する水温セ
ンサ60からの検出信号が入力され、加速スリップ制御
回路40は各センサからの検出信号に基づき後輪の加速
スリップ状態を検出して、上記後輪のブレーキ制御を実
行するのである。尚後輪回転速度センサ47は、内燃機
関の回転を左右後輪7,8に伝達するトランスミッショ
ンの出力軸に設けられ、ディファレンシャルギヤを介し
て回転される左右後輪7,8の平均回転速度を検出す
る。
【0032】次に加速スリップ制御回路40は、図3に
示す如く、CPU40a、ROM40b、RAM40
c、バックアップRAM40d等を中心に論理演算回路
として構成され、コモンバス40eを介して入力ポート
40f及び出力ポート40gに接続されて外部との入出
力を行なう。
【0033】既述したペダルスイッチ44、回転速度セ
ンサ49、スロットルポジションセンサ52及び水温セ
ンサ60の検出信号は直接、また左右前輪と後輪の回転
速度センサ45,46,47の検出信号は波形成形回路
40hを介して、各々入力ポート40fからCPU40
aに入力される。
【0034】また、既述した第1〜第3ソレノイドバル
ブ18,21,22、ポンプ駆動用モータ26夫々の駆
動回路40i、40j,40k,40mも備えられ、C
PU40aは出力ポート40gを介して上記各駆動回路
40i,40j,40k,40mに制御信号を出力す
る。
【0035】図4は本発明の要部であるパッド温度推定
処理の一実施例のフローチャートを示す。同図中、ステ
ップS2で左右夫々のブレーキパッド温度TB(1)に初期
値T INT を設定する。初期値TINT は外気温センサの値
か、又は例えば0℃等の所定値を用いる。ステップS4
ではペダルスイッチがオンか否かを判別し、ブレーキペ
ダルが踏まれておらずペダルスイッチ44がオフの場合
はステップS6で加速スリップ制御の実行開始時にセッ
トされるブレーキ制御実行フラグがセット状態か、又は
リセット状態かによりブレーキ制御中か否かを判別す
る。
【0036】ステップS4でペダルスイッチがオンの場
合はステップS8で制動中のブレーキパッド上昇温度Δ
A を次式により左右夫々の駆動輪3,4のブレーキパ
ッドについて計算する。
【0037】
【数1】
【0038】但し、 β;熱損失係数 Wb :ロータ摺動部重量(kg) J:仕事当量(426.9kg/kcal) C:ロータ比熱(kcal) W0 :車重(kg) y:制動力配分(前輪駆動車が減速度0.15G相当で
0.75) VA :制動初速(m/s) VB :制動終速(m/s) また、ステップS6でブレーキ制御中であれば、ステッ
プS10でブレーキ制御によるパッド上昇温度ΔTT
次式により左右夫々のブレーキパッドについて計算す
る。
【0039】 ΔTT =aUT +b …(2) UT =∫k×PB ×VWR dt …(3) 但し、 a,b,k:定数 UT :パッド吸収エネルギ PB :ブレーキ制御中の左右夫々のオイルシリンダ圧
(これは後述する推定油圧値又は圧力センサ値を用い
る) VWR:左右夫々の駆動輪の車輪速度 ところで、(3)式で表わされるパッド上昇温度とパッ
ド吸収エネルギとの関係を図5に示す。
【0040】また、ステップS6でブレーキ制御中でな
ければ、ステップS12でパッド冷却温度ΔTcを左右
夫々のブレーキパッドについて計算する。
【0041】 ΔTC =kl(TB(n)−TINT ) …(4) 但し、 kl:車速に応じた冷却係数 上記ステップS8〜S12のいずれかを処理した後、ス
テップS14において次式によりブレーキパッド温度T
B を左右夫々のブレーキパッドについて計算する。
【0042】 TB(n+1)=TB(n)+ΔTT +ΔTA −ΔTC …(5) この後、ステップS16でイグニッションスイッチがオ
ンか否かを判別し、オンのときはステップS4に進んで
上記処理を繰り返し、イグニッションスイッチがオフの
ときは処理を終了する。
【0043】このように、ステップS8で制動時のブレ
ーキパッドの上昇温度を算出し、ステップS10でブレ
ーキ制御時のブレーキパッドの上昇温度を算出し、ステ
ップS12で制動時及びブレーキ制御時以外のブレーキ
パッドの低下温度を算出して、ステップS14で上記の
上昇温度及び低下温度に基づきブレーキパッドの温度を
推定しているため、ブレーキパッド温度を正確に推定で
きる。
【0044】図6はフューエルカット制御を行なわず、
ブレーキ制御だけで加速スリップ制御を行なう車両のブ
レーキ制御処理のフローチャートを示す。この処理はブ
レーキ制御開始条件が成立したとき、ブレーキ制御実行
フラグをセットして、例えば、8msec毎に実行され
る。このブレーキ制御開始条件はブレーキ制御許可状態
であり、かつ、駆動輪速度が目標駆動輪速度から所定値
以上であり、かつ、車体速度が所定速度(例えば270
km/h)以下であり、かつ加速スリップ制御回路40
に重大な故障がない等の条件である。
【0045】ステップS20では回転速度センサ45,
46,47夫々の出力を読取って駆動輪速度VW 、推定
車体速度VTO、目標駆動輪速度夫々を算出する。ステッ
プS21では駆動輪の各ホイルシリンダ5,6夫々の増
減圧時間に基づいてホイルシリンダ圧PB を推定する。
次のステップS22で図4の処理を実行し左右夫々のブ
レーキパッド温度TB を推定する。
【0046】次に、ステップS24で左右のブレーキパ
ッド温度TB のうち値の大なる方を用いて図7に示すマ
ップを参照してブレーキ制御上限圧力PS を求める。こ
のマップはブレーキパッド温度が所定値以上となるとブ
レーキパッド温度に比例してブレーキ制御上限圧力P S
が減少することを表わしている。この後、ステップS2
6でブレーキ制御上限圧力PS と左右のホイルシリンダ
圧PB のうち値の大なる方との差ΔPを求める。
【0047】ステップS28では差ΔPを所定値a,b
(a>b、例えばa=15kg/cm2 ,b=5kg/
cm2 )と比較して第1のブレーキ制御出力パターンを
設定する。例えばΔP<−aのとき急減圧FD、−a≦
ΔP<−bのとき緩減圧SD≦ΔP<のとき緩増
圧SU、a≦ΔPのとき急増圧FUとする。次にステッ
プS30で駆動輪速度VW の時間微分値である駆動輪加
速度ΔVW と、駆動輪速度VW と推定車体速度VTOとの
速度差VW −VT0とを用いて図8に示す2次元マップを
参照して第2のブレーキ制御出力パターンを設定する。
【0048】次のステップS32では第1のブレーキ制
御出力パターンと第2のブレーキ制御パターンとのうち
値の小さな方を選択し、ステップS34で選択した方の
ブレーキ制御パターンを用いて第2,第3ソレノイドバ
ルブ21,22を駆動する。この後、ステップS36で
ブレーキ制御終了条件が成立したか否かを判別する。こ
の条件は駆動輪速度が目標駆動輪速度より所定値以下で
あるか、又はブレーキ制御禁止状態であるか、又は例え
ば300km/h以上の高速走行状態である等の条件で
ある。この条件が成立していなければステップS20に
進んで処理を繰り返し、成立していればステップS38
でブレーキ制御実行フラグをリセットしてブレーキ制御
を終了し、処理を終了する。
【0049】このように、ブレーキパッドの推定温度が
正確であるため、ブレーキ制御時に必要とする制動力を
得ることができ、最適なブレーキ制御を行なうことがで
きる。
【0050】図9はフューエルカット制御及びブレーキ
制御で加速スリップ制御を行なう車両のブレーキ制御処
理のフローチャートを示す。この処理はブレーキ制御開
始条件が成立したとき、ブレーキ制御実行フラグをセッ
トして、例えば、8msec毎に実行される。このブレ
ーキ制御開始条件はブレーキ制御許可状態であり、か
つ、駆動輪速度が目標駆動輪速度から所定値以上であ
り、かつ、車体速度が所定速度(例えば270km/
h)以下であり、かつ加速スリップ制御回路40に重大
な故障がない等の条件である。
【0051】ステップ40では回転速度センサ45,4
6,47夫々の出力を読取って駆動輪速度VW ,推定車
体速度VTO、目標駆動輪速度夫々を算出する。ステップ
S41では駆動輪の各ホイルシリンダ5,6夫々の増減
圧時間に基づいてホイルシリンダ圧PB を推定する。次
のステップS22で図4の処理を実行し左右の夫々ブレ
ーキパッド温度TB を推定する。
【0052】次に、ステップS44で左右のブレーキパ
ッド温度TB のうち値の大なる方を用いて図7に示すマ
ップを参照して第1のブレーキ制御上限圧力PS を求め
る。次に、ステップS46で推定車体速度VT0を用いて
図10に示すマップを参照して第2のブレーキ制御上限
圧力PS2を求める。このマップは低速時はエンジンのト
ルクが大で無理な制動を行なうとデファレンシャルギア
の焼付き等が生じるためブレーキ制御上限圧力P S2 を小
さく抑え、高速時はブレーキパッドの急激な温度上昇に
よるゴム部材等のブレーキ系の損傷を防止するためブレ
ーキ制御上限圧力P S2 を小さく抑えることを表わしてい
る。この後、ステップS48で第1ブレーキ制御上限圧
力PS と第2のブレーキ制御上限圧力PS2との最小値を
ブレーキ制御上限圧力PSbに設定し、ステップS50で
ブレーキ制御上限圧力PSbと左右のホイルシリンダ圧P
B のうち値の大なる方との差ΔPを求める。
【0053】ステップS52では差ΔPを所定値a,b
(a>b、例えばa=15kg/cm2 ,b=5kg/
cm2 )と比較して第1のブレーキ制御出力パターンを
設定する。例えばΔP<−aのとき急減圧FD、−a≦
ΔP<−bのとき緩減圧SD≦ΔP<のとき緩増
圧SU、a≦ΔPのとき急増圧FUとする。次にステッ
プS54で駆動輪速度VRの時間微分値である駆動輪加
速度ΔVW と、駆動輪速度と推定車体速度との速度差V
W −VT0とを用いて図8に示す2次元マップを参照して
第2のブレーキ制御出力パターンを設定する。次のステ
ップS56では第1のブレーキ制御出力パターンと第2
のブレーキ制御パターンとのうち値の小さな方を選択す
る。
【0054】ステップS58ではステップS50で求め
た差ΔPを用いて図11のマップを参照して第1の最大
フューエルカット気筒数を求める。ただし、このエンジ
ンは6気筒とした場合を示しており、差ΔPが小さくブ
レーキのマージンが小さいときほどフューエルカットす
る気筒数を増加することを示している。次のステップS
60では駆動輪速度VW と推定車体速度VT0との速度差
ΔV(=VW −VT0)と、駆動輪加速度ΔVW と車体加
速度ΔVT0との加速度差ΔG(=ΔVW −ΔV T0)とを
用いて図12に示す2次元マップから第2の最大フュー
エルカット気筒数を求める。このマップは速度差ΔVが
大きいほど、また加速度差ΔGが大きいほどフューエル
カット気筒数を多くすることを表わしている。
【0055】ステップS62では第1の最大フューエル
カット気筒数と第2の最大フューエルカット気筒数との
うち値の小さな方を選択する。次のステップS64では
ステップS54で選択したブレーキ制御パターンを用い
て第2,第3ソレノイドバルブ21,22を駆動すると
共に、ステップS62で選択したフューエルカット気筒
数だけフューエルカットを実行する。
【0056】この後、ステップS66でブレーキ制御終
了条件が成立したか否かを判別する。この条件は駆動輪
速度が目標駆動輪速度より所定値以下であるか、又はブ
レーキ制御禁止状態であるか、又は例えば300km/
h以上の高速走行状態である等の条件である。この条件
が成立していなければステップS40に進んで処理を繰
り返し、成立していればステップS68でブレーキ制御
実行フラグをリセットしてブレーキ制御を終了し、処理
を終了する。
【0057】このように、ブレーキ制御だけを行なう場
合、図13の実線Iに示す如く、時点t0 でブレーキパ
ッド温度が最大許容温度を越えてそれ以降のブレーキ制
御が禁止されるのに対し、ブレーキ制御とフューエルカ
ット制御を組み合わせると実線IIに示す如くブレーキパ
ッド温度が最大許容温度となるのが時点t1 まで延長さ
れ、ブレーキ制御可能な時間が大幅に延長される。
【0058】図14はパッド温度推定処理の他の実施例
のフローチャートを示す。同図中、ステップS100で
イグニッションスイッチがオンか否かを判別し、オフの
場合は処理を終了し、オンの場合はステップS101に
進んでパッド温度推定を開始する。
【0059】ステップS101ではエンジン水温THW
を読み込み入力する。次にステップS102でブレーキ
パッドのイニシャル温度TINT を次式で演算する。
【0060】 TINT =MIN〔THW,TBEND〕 …(6) ここで、THWはステップS101で読み込んだイグニ
ッションスイッチオン時のエンジン水温、TBENDは前回
イグニッションスイッチをオフとしたときのブレーキパ
ッド推定温度であり、後述のステップS118でセット
される。また、演算子MINは2項(THWとTBEND
のうち値の小さな方を選択することを表わす。このよう
にして得たイニシャル温度TINT をブレーキパッド温度
B(1)にセットする。
【0061】更に、ステップS103で、ブレーキパッ
ドの雰囲気温度TATM を次式により演算する。
【0062】 TATM =MIN〔THW,0℃〕 …(7) つまり、イグニッションスイッチオンの時のエンジン水
温THWと0℃のうち、小さな方がTATM として選択さ
れる。
【0063】次にステップS104ではペダルスイッチ
がオンか否かを判別し、ブレーキペダルが踏まれておら
ずペダルスイッチ44がオフの場合はステップS106
で加速スリップ制御の実行開始時にセットされるブレー
キ制御実行フラグがセット状態か、又はリセット状態か
によりブレーキ制御中か否かを判別する。
【0064】ステップS104でペダルスイッチがオン
の場合はステップS108で制動中のブレーキパッド上
昇温度ΔTA を(1)式により左右夫々の駆動輪3,4
のブレーキパッドについて計算する。
【0065】また、ステップS106でブレーキ制御中
であれば、ステップS110でブレーキ制御によるパッ
ド上昇温度ΔTT を(2),(3)式により左右夫々の
ブレーキパッドについて計算する。
【0066】また、ステップS106でブレーキ制御中
でなければステップS112でパッド冷却温度ΔTC
(8)式により計算する。
【0067】 ΔTC =K1(TB(n)−TATM ) …(8) 上記ステップS108〜S112のいずれかを処理した
後、ステップS114において(5)式によりブレーキ
パッド温度TB を左右夫々のブレーキパッドについて計
算する。
【0068】この後、ステップS116でイグニッショ
ンスイッチがオンか否かを判別し、オンのときはステッ
プS104に進んで上記処理を繰り返す。イグニッショ
ンスイッチがオフのときはステップS118に進み、ス
テップS114で計算されたブレーキパッド温度T
B(n+1)をイグニッションオフ時のブレーキパッド推定温
度TBENDにセットして、処理を終了する。なお、この推
定温度TBENDはバックアップRAM40dに格納され
る。
【0069】図4の実施例では、ブレーキパッド温度の
初期値TINT として外気温か、又は0℃等の所定値を使
用している。しかし、例えは外気温が0℃であっても、
走行を終了してイグニッションオフした後、再びイグニ
ッションオンとして走行を行う場合には前回の走行によ
りブレーキパッド温度が例えば20℃程度であるにも拘
らず初期値TINT が0℃に設定されてしまうことにな
る。
【0070】この場合はブレーキパッド推定温度TB
実際のブレーキパッド温度より低く計算されるため、ブ
レーキパッド推定温度TB によるブレーキ制御の制限が
かからず、加速スリップ制御におけるブレーキフェード
やブレーキパッドの早期摩耗が起こるという問題があ
る。
【0071】また、逆に初期値TINT が実際のブレーキ
パッド温度より高く設定されてブレーキパッド推定温度
B が実際のブレーキパッド温度より高く計算される場
合には、ブレーキパッド推定温度TB が閾値以上でブレ
ーキ制御を禁止しているので加速スリップ制御が頻繁に
禁止され、加速スリップ制御が充分に機能しないという
問題がある。
【0072】これに対して、停止期間が長い場合にはエ
ンジン水温、ブレーキパッド温度は共に周囲温度程度と
なる。また、走行を終了してイグニッションオフとした
直後は、エンジン水温が90℃程度、ブレーキパッド温
度20℃〜100℃であり、その後、時間と共に低下す
る。
【0073】従って、イグニッションスイッチオン時の
エンジン水温と、前回のイグニッションスイッチオフ時
のブレーキパッド推定温度のうち値の小さな方を選択す
ることにより、実際のブレーキパッド温度にかなり近い
値の初期値TINT を得ることができ、前述の加速スリッ
プ制御におけるブレーキフェードやブレーキパッドの早
期摩耗、又は加速スリップ制御の不充分な機能等を生じ
ることが防止される。また、パッド冷却温度ΔTC の計
算に用いるブレーキパッド雰囲気温度TATMとしてイグ
ニッションオン時のエンジン水温又は0℃を用いること
により、ΔT C を実際の値に近付けることができ、より
正確なブレーキパッド温度の推定が可能となる。
【0074】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、制動時
及びブレーキ制御時夫々のブレーキパッドの上昇温度と
制動及びブレーキ制御を行なっていないときのブレーキ
パッドの低下温度とを夫々算出してブレーキパッドの温
度を推定するため、ブレーキパッド温度を正確に推定す
ることができ、この正確に推定されたブレーキパッド温
度が高くなるに従い小さくなる値に設定された上限圧力
と推定ホイルシリンダ圧力との差に基づいて前記ブレー
キ制御のホイルシリンダ圧力の制御出力パターンを決定
し、ブレーキ制御中に異なる上限圧力が設定され得るよ
うに構成したため、制動力の変動が少なく必要とされる
制動力で最適なブレーキ制御を行なうことができる。
【0075】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1の制御出力パターンと、第2の制御出力パターンとの
いずれかを選択してブレーキ制御のホイルシリンダ圧力
の制御出力パターンを決定するため、必要とされる制動
力を更に正確に推定してブレーキ制御を行なうことがで
きる。
【0076】また、請求項に記載の発明によれば、ブ
レーキパッドの推定温度に応じてブレーキ制御とエンジ
ン制御との配分を可変することによってブレーキパッド
温度の上昇を抑え、ブレーキ制御可能な時間を延長でき
る。
【0077】また、請求項に記載の発明によれば、ブ
レーキパッドの実際の温度に近いエンジン水温に基いて
ブレーキパッド温度の初期値を決定するため、精度の高
いブレーキパッド温度の推定ができ、実用上きわめて有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明装置の構成図である。
【図3】加速スリップ制御回路のブロック図である。
【図4】ブレーキパッド温度推定処理のフローチャート
である。
【図5】ブレーキパッドの特性図である。
【図6】ブレーキ制御処理のフローチャートである。
【図7】ブレーキ制御上限圧力のマップを示す図であ
る。
【図8】ブレーキ制御出力パターンのマップを示す図で
ある。
【図9】ブレーキ制御処理のフローチャートである。
【図10】ブレーキ制御上限圧力のマップを示す図であ
る。
【図11】最大フューエルカット気筒数のマップを示す
図である。
【図12】最大フューエルカット気筒数のマップを示す
図である。
【図13】ブレーキパッド温度上昇を説明するための図
である。
【図14】ブレーキパッド温度推定処理のフローチャー
トである。
【符号の説明】
M1 ブレーキ制御手段 M2 第1の上昇温度算出手段 M3 第2の上昇温度算出手段 M4 低下温度算出手段 M5 温度推定手段 M6 エンジン制御手段 M7 配分可変手段 3,4 前輪 5,6,9,10 ホイルシリンダ 7,8 後輪 13 加速スリップ制御用油圧回路 40 加速スリップ制御回路 45,46,47 回転速度センサ 60 水温センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−95961(JP,A) 特開 平5−229414(JP,A) 特開 平1−249557(JP,A) 特開 平5−116613(JP,A) 特開 平1−103563(JP,A) 特表 平5−506828(JP,A) 特表 平5−509270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪速度と推定車体速度に基づき車両加
    速時の駆動輪スリップをブレーキ制御により抑制するブ
    レーキ制御手段と、 通常の制動時の制動速度に応じたブレーキパッドの上昇
    温度を算出する第1の上昇温度算出手段と、 ブレーキ制御時の制動力及び駆動輪の車輪速度に応じた
    上記ブレーキパッドの上昇温度を算出する第2の上昇温
    度算出手段と、 制動及びブレーキ制御を行なっていないときの車速に応
    じた上記ブレーキパッドの低下温度を算出する低下温度
    算出手段と、 上記第1及び第2の上昇温度算出手段及び低下温度算出
    手段夫々の算出した温度から上記ブレーキパッドの温度
    を推定する温度推定手段とを有し、 前記ブレーキ制御手段は、前記温度推定手段で推定した
    ブレーキパッドの推定温度が高くなるに従い小さくなる
    値に設定された上限圧力と推定ホイルシリンダ圧力との
    に基づいて前記ブレーキ制御のホイルシリンダ圧力
    制御出力パターンを決定し、ブレーキ制御中に異なる上
    限圧力が設定され得るように構成したことを特徴とする
    車輪スリップ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車輪スリップ制御装置に
    おいて、 前記ブレーキ制御手段は、前記温度推定手段で推定した
    ブレーキパッドの推定温度を基に求めた上限圧力と推定
    ホイルシリンダ圧力との差に基づいて決定した第1の制
    御出力パターンと、駆動輪速度と前記推定車体速度との
    差と駆動輪加速度に基づいて決定した第2の制御出力パ
    ターンとのいずれかを選択して前記ブレーキ制御のホイ
    ルシリンダ圧力の制御出力パターンを決定することを
    徴とする車輪スリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車輪スリップ制御装置に
    おいて、エンジン制御により前記駆動輪スリップを抑制するエン
    ジン制御手段と、 前記ブレーキパッドの推定温度と車速とに応じて、前記
    ブレーキ制御手段とエンジン制御手段とによる駆動輪ス
    リップ抑制の配分を可変する配分可変手段とを有するこ
    とを 特徴とする車輪スリップ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車輪スリップ制御装置に
    おいて、前記温度推定手段は、エンジン水温に基いて前記ブレー
    キパッドの温度の初期値を決定し、上記初期値と前記第
    1及び第2の上昇温度算出手段及び低下温度算出手段夫
    々の算出した温度から上記ブレーキパッドの温度を推定
    することを 特徴とする車輪スリップ制御装置。
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