JP3313319B2 - 印刷用基材の再生方法 - Google Patents

印刷用基材の再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、OHPシート
等の印刷用基材の表面に形成された印字部分を、印刷物
の用済み後の必要時に消色することからなる印刷用基材
の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用プリンターとして、またオ
フィス用プリンターとして、ジェットインクプリンター
が大いに普及しており、それに伴って紙、OHPシート
等の印刷物が増加し、その結果としてそれらの廃棄物が
増加している。
【0003】又、これらの印刷物のリサイクル法とし
て、脱墨剤等による化学処理を行い、その後溶解し、抄
紙して再生紙として再利用する方法が求められ、一部実
施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リサイクル法では、脱墨剤等により化学処理を行なわな
ければ印字部分は消色できず、工程も複雑となり、コス
トも高く、十分に満足できる印刷物のリサイクル法は未
だ得られていないのが現状である。
【0005】本発明は従来の印刷物のリサイクル法の問
題点を解決するものであり、本発明の目的は紙、OHP
シート等の印刷用基材表面に形成された印字部分を容易
に且つ短時間で消色させることからなる印刷用基材の再
生方法、並びにOHPシート等の印刷用基材上に印字し
印刷物の用済み後の必要時に印字部分を消色して印刷用
基材として再使用可能な状態にする印刷用基材のリサイ
クル法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、光
触媒作用を有する酸化チタンを含有するクリア塗料を塗
布し、その上に色料として紫外線を照射することにより
消色する染料を含有するインク組成物を用いて印刷を施
し、印刷物の用済み後に、紫外線を照射することにより
印字部分を容易にかつ短時間で消色することができるこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0007】本発明に従って、(i)平均粒径0.05
〜0.2μmの光触媒酸化チタン微粒子、(ii) 加水分解性珪素化合物又は該珪素化合物の加水
分解物及び/又は加水分解性珪素化合物の部分縮合物及
(iii) 溶媒からなるクリア塗料組成物を塗布した基
材上に、印字部分の色料が紫外線の照射により消色する
染料からなるインク組成物を用いて印刷し、かくして得
られる印刷物に紫外線を照射して印字部分を消色するこ
とを特徴とする印刷用基材の再生方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷用基材の再生
方法及び印刷用基材のリサイクル法について詳細に説明
する。
【0009】本発明で用いられるクリア塗料組成物は、(i) 平均粒径0.05〜0.2μmの光触媒酸化チタ
ン微粒子、(ii) 加水分解性珪素化合物又は該珪素化合物の加水
分解物及び/又は加水分解性珪素化合物の部分縮合物及
(iii) 溶媒からなる。
【0010】クリア塗料組成物で用いられる酸化チタン
とは、特定エネルギーを持つ光の照射で有機物の酸化還
元に対して触媒作用を示すものであり、純粋な酸化チタ
ンの他、含水酸化チタン、水和酸化チタン、メタチタン
酸、オルトチタン酸、水酸化チタンと呼ばれているもの
を含む。二酸化チタンまたはこれより低次酸化状態にあ
るものが特に好ましく用いられる。二酸化チタンの結晶
型は、アナターゼ型、ルチル型、フルッカイト型のいず
れでもよく、またこれらの混合物でもよい。
【0011】これらの二酸化チタンは微粉末状でありそ
の粒径は光触媒活性の強さから見て0.05〜0.2μ
mのものが使用できる。この微粉末は乾燥状態の粉末と
して用いてもよいが後述の加水分解性珪素化合物から誘
導されるシリカバインダーと均一分散させるために予め
分散媒体中に分散させた状態としておくことが望まし
い。本発明において二酸化チタンが良好に分散されてい
るか否かは塗膜を形成したときの光触媒機能に大きく影
響してくる。光触媒機能を更に向上させるために酸化チ
タン表面に白金、金、銀、銅、パラジウム、ロジウム、
ルテニウムなどの金属、酸化ルテニウム、酸化ニッケル
等の金属酸化物を被覆してもよい。
【0012】これらの酸化チタンは水などの溶媒に高度
に分散させて使用される。超微粒子となっている酸化チ
タンを二次凝集させずに水などの溶媒と均一分散させて
置くためには、酸性またはアルカリ性として保存して置
くことが好ましい。酸性下に置くときはpH0.5〜
4、特に1〜3.5とするのが好ましい。分散媒体とし
ては水の他、水とアルコールの混合物を用いてもよい。
【0013】本発明で用いられる加水分解性珪素化合物
としては、アルキルシリケート、ハロゲン化珪素及びこ
れらの部分加水分解物である。アルキルシリケートとし
てはメチル、エチル、イソプロピルシリケートなどが用
いられる。これらのシリケートはいずれも単量体もしく
は部分加水分解によって生成するオリゴマーの形で用い
られ、オリゴマーとしては一般式SinOn-1 (OR)
2n+2(ただしnは2〜6、RはC1〜4のアルキル基)
で表わされるアルキルシリケート縮合物が特に好まし
い。これらオリゴマーは混合物でも用いられる。
【0014】部分加水分解するときの触媒としては、
酸、アルカリのいずれもが使用できる。酸化チタン分散
体が酸性のときは酸で加水分解したアルキルシリケート
が好ましい。加水分解液の分散溶媒は水または炭素数が
1〜4のアルコールが用いられる。酢酸エチルなどのエ
ステル類は、組成物液を不安定にするので好ましくな
い。本発明において用いられる珪素化合物及びその部分
加水分解物及び/又はその部分縮合物は、酸化チタンと
結合される目的で用いられるものであるので以下におい
てシリカバインダーと呼ぶ。
【0015】酸化チタンとシリカバインダーとの混合
は、適宜にできるが、一例を示すと酸性下にある所定量
の二酸化チタン水性分散液を10〜50℃の液温に保存
し、これに秤量したアルキルシリケートもしくは部分加
水分解物を添加する際にこれの加水分解触媒を同時に加
えてもよいし、二酸化チタン分散液中に存在する酸分を
利用して加水分解を進めてもよい。分散媒体としてアル
コール系の媒体を用いる場合は、二酸化チタンの水/ア
ルコール混合媒体分散液と、アルコール媒体中でアルキ
ルシリケートもしくは部分加水分解物を50〜1500
%加水分解した液とを撹拌下に混合してクリア塗料組成
物を得ることもできる。
【0016】クリア塗料組成物中のチタンとシリカとの
割合は、各々二酸化チタンと二酸化珪素に換算した重量
比(TiO2 /SiO2 )で85/15〜30/70と
することが必要である。シリカの混合割合が15%未満
の場合、酸化チタン同志の接着強度が充分でなく指触や
振動で容易に脱落してしまい好ましくない。逆に70%
を超えた場合、酸化チタンの光触媒機能が小さくなり、
実用性に乏しくなる。これは酸化チタン粒子表面を覆う
シリカの割合が大きくなり、酸化チタンと酸化分解され
るべき物質との接触を妨害することになると思われる。
好ましくは、(TiO2 /SiO2 )で80/20〜5
0/50の範囲内のものが好ましい。
【0017】クリア塗料組成物中の固形分濃度は重量で
30%以下である。ここで固形分とは全組成物中におけ
る酸化チタンとシリカの合計量を言い、酸化チタンは二
酸化チタンに、シリカは組成物中のアルキルシリケート
もしくはそのオリゴマー中の珪素(Si)分をSiO2
に換算した値を用いている。
【0018】その他の成分としては、水分及び/又は有
機溶媒が主体であり、組成物を基材面上へ塗布後、乾燥
により実質的に除去されるべきものである。好ましい固
形分濃度は5〜30重量%であり、固形分濃度が5%未
満になると、基材との接着性は強固になるが、塗膜の厚
さ、つまり二酸化チタン量が不十分で光触媒機能を充分
発揮できる塗膜を形成することができない為好ましくな
い。逆に固形分濃度が30%を超えると、組成物中の固
形分の分散性が悪くなり、組成物の保存安定性が著しく
低下し、僅かな日数でゲル化が生じ易くなる。また、こ
のような高濃度になると成膜性も悪く、基材との接着性
が大きく低下し、指触で容易に剥離してしまい好ましく
ない。
【0019】クリア塗料組成物には、少量のチタンアル
コキシド、四塩化チタンを加えてもよい。又、チタン或
いはシランカップリング剤などを加えてもよい。更に組
成物の安定性確保及び濡れ特性を改善するために各種界
面活性剤を加えてもよい。また、アルコキシ基を2個以
上含むアルコキシシランもしくはハイドロシランの化合
物は固形分算出の際のシリカの換算に加えるものとす
る。
【0020】クリア塗料組成物は基材表面に塗布され、
乾燥、場合によって低温焼成されて塗膜化される。塗布
方法は塗布すべき基材の形状によってスピンコーティン
グ、スプレーコーティング、バーコート、ディップ法な
どが適宜に使用される。塗膜の厚さは0.1〜3μm、
特に0.3〜2μmが適当である。二酸化チタンの光触
媒活性は、表面への露光により酸化分解されるべき化合
物と接触可能な二酸化チタンの量に関係するので本来は
塗膜の厚さは関係ないが、現実には塗膜厚さに不均一が
あり、又粒子の分散は必ずしも理想とする均一性が得ら
れず、余り薄くすると塗膜表面上の二酸化チタン量が少
なく光触媒活性が充分でないので前記程度の厚さにする
ことが好ましい。このような厚さであると塗膜を透明に
することも可能であり、基材の持つ種々の構成、デザイ
ンを損なうことなく、その表面に光活性を持つ被膜を形
成することが出来る。
【0021】クリア塗料の塗膜は100℃の乾燥によっ
て爪で擦っても容易に剥離しないかなり強固な被膜を形
成できるが、シリカバインダーは100℃以上の温度で
乾燥することによって、より強固な塗膜を形成すること
ができるので必要に応じ100〜300℃で乾燥もしく
は低温焼成してもよい。但し、超微粒子状二酸化チタン
の触媒活性は150℃以上の乾燥で徐々に低下を始め、
400℃を超えると急激に低下することがあるので、塗
膜強度の必要性に応じて適宜に乾燥温度を選択する必要
があるが、いずれにしても480℃以下の乾燥もしくは
低温焼成が好ましい。
【0022】本発明で使用される色料は、紫外線を照射
することにより消色する染料からなり、代表的なものと
しては、C.I.Solvent Black22、
C.I.Solvent Black27、C.I.S
olvent Black28、C.I.Solven
t Black29、C.I.Solvent Red
83の1、C.I.Solvent Red125、
C.I.SolventRed132、C.I.Sol
vent Blue47、C.I.Solvent B
lue48、C.I.Solvent Blue70、
C.I.Solvent Yellow88、C.I.
Solvent Yellow89、C.I.Basi
c Violet1、C.I.Basic Viole
t3、C.I.Basic Red1、C.I.Bas
ic Red8、C.I.Basic Black2、
や、Basic Blue5、Basic Blue
7、Basic Violet1、Basic Vio
let10、Basic Orange22、Basi
c Red1:1、Basic Yellow1、Ba
sic Yellow2、Basic Yellow3
などの塩基性染料などの通常のインクに用いられる染料
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0023】本発明で使用されるインク組成物の溶媒と
しては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類;メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等のアルコール類;セロソルブ、ブチロセロソ
ルブ等のエーテル類;エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコー
ル類;エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多
価アルコールのアルキルエーテル類;グリセリン、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコール類;N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の含窒
素複素環式ケトン類;イオン交換水などが挙げられ、こ
れらの2種以上を混合して使用することも可能である。
【0024】本発明で使用されるインク組成物は上記の
紫外線を照射することにより消色する染料0.1〜20
重量%及び上記の溶媒99.9〜80重量%からなるこ
とが好ましい。本発明で使用されるインク組成物は、更
に必要に応じて、電動度調整材、界面活性剤、消光剤、
分散剤、防腐剤等の添加剤を含有することができる。
【0025】本発明で使用することのできる上記の電導
度調整剤としては、硝酸リチウム、亜硝酸リチウム、亜
硫酸アンモニウム、蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、ハロゲン化リチウム、チオシアン酸ソーダ等を挙げ
ることができる。更に、本発明で使用することのできる
上記の界面活性剤、消光剤、分散剤、防腐剤等はインク
組成物に通常用いられているものである。本発明で使用
されるインク組成物はそれらの添加剤をインク組成物の
0.1〜5重量%の量で含有することができる。
【0026】本発明で使用されるインク組成物は、イン
ク印刷法に適応した特性をもっているものであり、その
ため該組成物は粘度は1〜10センチポイズ(20
℃)、表面張力が20〜60ダイン/cm、比抵抗が2
00〜3000Ωcm、比重が0.8〜1.2の範囲内
にあることが望ましい。
【0027】本発明のインク組成物を調製する際には、
ジェットプリンターを用いて各成分を混合攪拌した後、
使用するジェットプリンターのノズル径の、例えば、約
1/10以下のポアーサイズを有するフィルターを用い
てその混合物を濾過し、精製する。
【0028】本発明で使用されるインク組成物は、従来
公知のジェットプリンターを用いて印刷用基材上に印字
することができる。このようなジェットプリンターとし
ては、例えば、荷電量制御方式、インクオンディマンド
方式、バブルジェット方式、サーマルヘッドによりイン
クを噴出される方式のもの等がある。インクジェット印
刷されたインクは、常温〜数百℃で乾燥することによ
り、乾燥被膜を形成する。
【0029】なお、印字部分の色料が紫外線を照射する
ことにより消色する染料のみからなるインク組成物を用
いた印刷物はジェットプリンター以外の手段で印刷され
た印刷物であっても、あるいは紫外線を照射することに
より消色する染料のみからなる色料及び溶媒を含むイン
ク組成物を用いて手書きされたものであっても、紫外線
を照射して印字部分を消色することができる。
【0030】なお、本発明で使用される印刷用基材とし
て、普通紙、上質紙、PPフィルム、低質紙、アート
紙、OHPシート、はがきなどを挙げることができる。
【0031】本発明においては、印刷物の用済み後の必
要時に紫外線を照射し、印字部分を消色して印刷用基材
として再使用可能な状態に再生し、印刷用基剤のリサイ
クルを行う。
【0032】紫外線は約100nm〜400nmの範囲
の波長の光を指すが、本発明において印字部分を消色す
るには、特に300nm〜400nmの範囲の波長の光
が好ましい。光源としては、水銀灯、キセノンランプ、
カーボンアーク、プラズマアーク、メタルハライドラン
プなどがあるが、高圧水銀ランプ、メタルハライドラン
プが消色効率の点から特に有用である。又、太陽光でも
可能である。
【0033】本発明において紫外線を一定時間照射する
ことにより印字部分が消色する理由として、本発明で使
用される染料の特性として、特に塩基性染料の特性とし
て、発色部分の構造が紫外線により分子構造から離脱し
やすいということが挙げられる。又、インク層の下層に
光触媒作用を有する前記クリアー塗料を塗布すること
で、より早く印字部分を消色することが可能となった。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、実施例中、「部」、「%」は重量基準で示
す。
【0035】<クリア塗料aの調製>攪拌機、温度計、
還流冷却器を取り付けたセパラブルフラスコにテトラア
ルコキシシリケートの加水分解縮合物溶液10部とイソ
プロピルアルコール60部を仕込み、均一に攪拌して4
0℃に維持する。これを粒径5nmのTiO2 水分散体
を所定量加えて、TiO2 /SiO2 の比を80/20
(重量比)とし、40℃で1時間攪拌した。固形分濃度
は10%に調製し、クリア塗料aを調製した。
【0036】<クリア塗料bの調製>攪拌機、温度計、
還流冷却器を取り付けたセパラブルフラスコにオルガノ
アルコキシシランの加水分解縮合物溶液10部とイソプ
ロピルアルコール60部を仕込み、均一に攪拌して40
℃に維持する。これを粒径5nmのTiO2 水分散体を
所定量加えて、TiO2 /SiO2 の比を60/40
(重量比)とし、40℃で1時間攪拌した。固形分濃度
は10%に調製し、クリア塗料bを調製した。
【0037】<クリア塗料cの調製>前記クリア塗料b
の調製と同様にして、TiO2 /SiO2 の比を20/
80(重量比)とし、クリア塗料cを調製した。
【0038】実施例1〜5及び比較例1〜4 表1に示した色料を表1に示した量(重量部)で用い、
又、表1に示した溶媒を表1に示した量(重量部)で用
い、それらを配合して均一に混合し、その後、ポアーサ
イズ1.0μmのメンブランフィルターで濾過して精製
し、インク組成物を調製した。得られたインク組成物を
ジェットプリンターを用いて手書きで所定のイメージに
噴出し又は書き、普通紙(PPC)、OHPシート、白
色PPフィルム上にそれぞれ印字した。印字部分の消色
試験を下記の様に実施した。
【0039】<印字部分の消色試験>インクジェットプ
リンターで印字した後、フェードメーターにて一時間照
射後(太陽光1年分に相当する)のインクの消色具合
を、目視で下記の基準で評価した。
【0040】 ○:消色し、リサイクル可能 ×:消色せず、基材上に残存 それらの結果は表2に示す通りであった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】 表2から明らかなように本発明の実施例1〜5によれば
低、白色PPフィルム、透明OHPシートのいづれかの
場合も消色効果は良好であった。一方クリア塗料を塗布
しない比較例1、クリア塗料のTiO2 /SiO2 の重
量比が、所定の範囲に属しない比較例2及び、染料では
なく顔料を用いた比較例3はいづれも消色は不良であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 常雄 神奈川県横浜市南区中里1−18−3 ベ ルシェ31102号 (56)参考文献 特開 平11−61692(JP,A) 特開 平11−48627(JP,A) 特開 平2−28683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 7/00 B41M 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)平均粒径0.05〜0.2μmの
    光触媒酸化チタン微粒子、(ii) 加水分解性珪素化合物又は該珪素化合物の加水
    分解物及び/又は加水分解性珪素化合物の部分縮合物及
    (iii) 溶媒からなるクリア塗料組成物を塗布した基
    材上に、印字部分の色料が紫外線の照射により消色する
    染料からなるインク組成物を用いて印刷し、かくして得
    られる印刷物に紫外線を照射して印字部分を消色するこ
    とを特徴とする印刷用基材の再生方法。
  2. 【請求項2】 クリア塗料組成物の酸化チタン及び珪素
    の重量比が各々TiO2 及びSiO2 への換算値で85
    /15〜30/70であることを特徴とする請求項1記
    載の印刷用基材の再生方法。
  3. 【請求項3】 上記クリア塗料におけるTiO2 及びS
    iO2 として換算した酸化チタン及びシリカの合計量の
    固形分濃度が5〜30重量%である請求項1記載の印刷
    用基材の再生方法。
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