JPH10324818A - カーボンブラック及び水性分散液並びにこれらを用いた水性インキ - Google Patents

カーボンブラック及び水性分散液並びにこれらを用いた水性インキ

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JPH10324818A
JPH10324818A JP25638897A JP25638897A JPH10324818A JP H10324818 A JPH10324818 A JP H10324818A JP 25638897 A JP25638897 A JP 25638897A JP 25638897 A JP25638897 A JP 25638897A JP H10324818 A JPH10324818 A JP H10324818A
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carbon black
ink
water
ozone
aqueous
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JP25638897A
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English (en)
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Nobutake Mise
信猛 見勢
Takashi Hirasa
崇 平佐
Masahiro Yamada
昌宏 山田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出安定性はもちろんのこと、印刷物の印字
濃度の高い水性インキを提供するカーボンブラックなら
びに水性インキを得る。 【解決手段】 DBP吸油量が95cc/100g以上
で、全酸性基が500μequ/g以上のファーネスカ
ーボンブラック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インキ用顔料
として好適なカーボンブラック並びにこれを用いた水性
インキ等、特にインクジェット用水性インキもしくは筆
記具用水性インキに適した黒色系の水性インキ等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、記録時の騒音が
小さい、カラー印刷が可能、高速印字が可能、普通紙に
印刷が可能で高品位であるといった特徴を持つことから
パーソナル用、オフィス用を問わずコンピューターの印
刷用に幅広く使用されている。このインクジェット印刷
は種々の方式があり、記録ヘッドの中にある細いノズル
中のインクを静電エネルギーにより吐出を行う方法、及
び記録ヘッド内においた発熱帯に電流を流し、その発熱
により気泡を発生させてノズルからインキを吐出させる
ことにより、印刷を行う方法が挙げられる。
【0003】このようなインクジェット記録に用いられ
るインキとしては、従来は染料を水に溶解又は分散した
水性インキが用いられてきた。このような水性インキは
万年筆、ボールペン等の筆記具にも用いられている。こ
れらインクジェット用インキを始めとするの記録用のイ
ンキに要求される性能として、次のような項目が挙げら
れる。 (1)印字又は筆記物に滲みがないこと (2)印字又は筆記物が光、又は熱により退色しないこ
と (3)長期間放置したときでも記録ヘッド内のノズルや
ペン先に目詰まりを生じないこと (4)保存安定性が良いこと (5)インキの粘度が低いこと (6)印刷した時の印字濃度が高いこと
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来、こ
れらの用途のインキでは着色剤として染料を、水に溶解
又は分散したインキが用いられてきたが、染料を用いた
場合、印字、または筆記物に滲みが出やすく光により退
色するという問題を有することから、最近カーボンブラ
ックを黒色顔料として使用したインキが注目されてい
る。
【0005】しかしながら、カーボンブラックを使った
インキは、カーボンブラックの表面が親油性であるため
水中での分散性が悪く、ノズルやペン先でカーボンブラ
ックが目詰まりしたり、保存中に凝集物を生じ使用が不
可能となるという問題があるため、各種の分散剤の添加
が必要とされている。ここで分散剤としては、カーボン
ブラックと馴染みのよい親油性基と、水と馴染みのよい
親水性基との両方の基を分子中に含有する分散剤、具体
的には主に樹脂分散剤が、分散性あるいは分散安定性を
改良するため用いられている。
【0006】しかしながら、このような樹脂分散剤はカ
ーボンブラックに結合させる量以上に添加しないと分散
効果が得られないため、液中に余分な分散剤が残り、そ
れがノズルやペン先のインキが乾燥したときに、再溶解
性のない固形物となり、目詰まりの原因となる。また、
分散剤を添加することによりインキの粘度が高くなり、
安定したインキの吐出性が得られないという問題も生ず
る。
【0007】特にインクジェット用途として分散性、吐
出安定性及び印字濃度を向上するために、特定の揮発分
量を持つカーボンブラックと特定の分子量を持つ水性樹
脂とを併用してインキを調製することが提案されている
(特開平3−210373号公報)。しかしながら、こ
の場合には十分な分散性を得るために特定の水性樹脂の
併用が必須であり、このため吐出安定性が十分とは言え
なかった。さらには、カーボンブラックの揮発分量が多
くなると印字出来ないという欠点を持っている。また、
特開平8−3498号公報ではカーボンブラックに次亜
塩素酸ソーダ溶液を作用し、カーボンブラックを市販品
以上に酸化処理しその表面を親水化処理することによ
り、分散剤を使わず分散安定性を改良する試みが記載さ
れているが、物性として未だ不十分である。
【0008】本発明は、上記の従来技術の問題点を解決
し、水性分散液とした場合に印字濃度が高く、分散性と
ノズルやペン先での目詰まりの発生を押さえ、吐出安定
性の優れた水性インキを提供することができ、インクジ
ェット記録において、専用紙に印字記録したときだけで
なく普通紙に記録しても高い印字濃度を得ることができ
る高性能のカーボンブラック及びそれを用いた水性イン
クを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、DBP吸油
量と酸性官能基とが特定範囲にあるカーボンブラックに
より、上記の目的が達成されることを見出した。本発明
は、DBP吸油量が95cc/100g以上で、全酸性
基が500μequ/g以上のファーネスカーボンブラ
ック、このカーボンブラックを水性媒体に分散してなる
水性分散液ならびに該分散液を用いた水性インキ、に存
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用するカーボンブラッ
クは、ファーネス法で製造したファーネスブラックであ
る。DBP吸油量の高いカーボンブラックを製造できる
方法としては、ファーネス法以外に、チャンネル法、ロ
ーラ法、アセチレン法があるが、チャンネル法やローラ
法では原料に対する製品の歩留まりが低く、そのため、
原料中の不純物が濃縮され、とくに、硫黄は酸化により
硫酸に変わり、分散性の悪いものしか得られない。ま
た、アセチレン法のカーボンブラックは、カーボンブラ
ックの結晶化度が高いため、酸化剤の反応する活性点が
少なく、酸化が十分に進まず好ましくないためである。
【0011】本発明は、ファーネス法で製造した、DB
P吸油量が95cc/100g以上で全酸性基が500
μequ/g以上のカーボンブラックである。DBP吸
油量が高い程水性分散液にしてインキとして用いた場合
に印字濃度が高くなるが、その一方、DBP吸油量が高
くなると、得られる水性インキの粘度が高くなる。この
ため、DBP吸油量は95cc/100g以上、好まし
くは100cc/100g以上、更に好ましくは120
〜200cc/100g、中でも120〜180cc/
100g、特に140〜180cc/100gが最適で
ある。また、吸油量として、弱い結合性で形成されてい
るストラクチャーを取り除いた24M4吸油量の測定
も、カーボンブラックの特性として一般的に用いられて
いるが、DBP吸油量が120cc/100g以上で
は、DBP吸油量より5〜50cc/100g程度低い
値となっている。この24M4吸油量としては、通常、
90cc/g以上、より好ましくは110cc/g以上
である。
【0012】これらDBP吸油量並びに24M4DBP
吸油量の測定はJIS K−6221による。本発明に
おいては、上記DBP吸油量の規定に加えて、カーボン
ブラックの有する全酸性基を500μequ/g以上と
する。これにより、インキにした時の分散安定性や、吐
出安定性が優れたものとなる。また、この中でも単位比
表面積当たり3μequ/m2 以上、中でも6μequ
/m2 以上の全酸性基を有することが分散性の点で好ま
しい。上限としては通常、50μequ/m2 以下程度
である。
【0013】このような全酸性基が500μequ/g
以上のカーボンブラックは、一般的なカーボンブラック
を酸化することにより得ることができる。なお、この場
合に原料として用いられるカーボンブラックの比表面積
としては、通常20〜500m2 /g、好ましくは10
0〜450m2 /g程度である。比表面積はASTM−
D3037D法で測定できる。後述する酸化処理により
比表面積は数%〜20%程度変動することがある。従っ
て、このような場合に処理後のDBP吸油量が変動する
ことがあり、処理後のDBP吸油量を95cc/100
g以上とする。
【0014】またカーボンブラック中のアルカリ金属、
アルカリ土類金属は水中に溶解し、液中でのオゾン酸化
など酸化処理の効率を低下するので、少ない方がよい
が、好ましくは総量として1重量%以下、より好ましく
は0.5重量%以下、さらに好ましくは0.1重量%以
下が好ましい。更に、カーボンブラック中の硫黄や硫黄
化合物、あるいは、塩素化合物は酸化されて溶液中で強
酸となり、カーボンブラックの表面に生成した官能基が
イオンになることを妨害する作用を有することから、極
力、少ないことが望まれるが、全硫黄分析値、あるいは
全塩素分析値で各々0.5重量%、好ましくは0.1重
量%以下が好ましい。硫黄含有量を低下するには、カー
ボンブラックの原料として用いる芳香族炭化水素、燃料
として用いる液体炭化水素や気体炭化水素として低硫黄
含有量の物を用いることで可能である。また塩素含有量
は、カーボンブラック製造時の冷却水として用いる水と
して純水を使用することにより、低下することができ
る。
【0015】カーボンブラック中の硫黄量は、例えばカ
ーボンブラックを0.1g精秤し、ベストフ社製「SU
LMHOGRAPH12A」にて測定することが出来
る。酸化の方法としては、気相酸化物であるオゾンや、
液相酸化物である硝酸、硫酸、次亜塩素酸、過酸化水素
等で酸化する方法に加え、水の存在下でオゾンを水に溶
解しながら酸化する方法がある。これらの酸化剤をカー
ボンブラックに作用すると、カーボンブラックの表面に
含酸素官能基が生成し、この含酸素官能基は、カルボキ
シル基や水酸基が主体であるため、水の中では、周囲に
水を配位し、カーボンブラックが水の中で安定化するも
のと考えられる。
【0016】特に、水の存在下で反応が進み、含酸素官
能基が多く生成する、水の存在下でのオゾンや次亜塩素
酸等での酸化処理が好ましい。これは、カーボンブラッ
クの表面に水が存在すると、酸化剤がカーボンブラック
表面に直接反応しないで、酸化剤が一担水に溶解し、酸
化力が弱まった状態で酸化するためと考えられる。また
水が存在するため、温度が上がらず、カーボンブラック
の表面のみで反応するため、効果的に反応が進むと考え
られる。さらに、水の存在下で反応することにより、生
じる官能基も水との馴染みが良く、分散安定性を発揮す
るものとなることも考えられる。
【0017】さらには、反応後にはカーボンブラックと
水が主体となる水の存在下でのオゾン酸化処理が、不純
物イオン量の発生少なく好ましい。一方その他の酸化方
法で酸化処理したものは、必要に応じ少量の一般的な分
散剤を用いれば良い。また、分散安定性を向上するに
は、カーボンブラックを濃硫酸でスルフォン化する方法
や、スルフォン基とアミノ基の両方を有する化合物をジ
アゾ化してカーボンブラック表面にスルフォン基導入を
する方法もある。
【0018】最も好ましい態様である水の存在下でのオ
ゾン酸化処理は、例えば以下の方法で行うことが出来
る。オゾン発生機によりオゾンを発生させ、オゾン又は
オゾン含有ガスと、水とカーボンブラックとを、カーボ
ンブラックと水との比率(重量比)で通常、95:5〜
0.5:99.5、好ましくは50:50〜2:98、
更に好ましくは20:80〜5:95の範囲で混合して
導入することにより、酸化処理することができる。オゾ
ン発生機としては、空気や酸素中で放電することにより
オゾンを発生させるものが一般的であるが、水を電気分
解することにより発生させることも可能である。本発明
で用いるオゾンを発生させるための発生機としては、方
式に関わらずいずれも使用することができるが、オゾン
の発生濃度が高いほどカーボンブラックの酸化の反応効
率が良いので好ましい。一般的にはオゾン濃度1〜20
重量%のオゾン含有ガスを発生させる発生機が市販され
ておりこれらで充分である。
【0019】こうして、水の存在下でオゾンによりカー
ボンブラックの酸化を行い、カーボンブラックの表面の
全酸性基量が特定量となるまで酸化すればよい。このよ
うな水の存在下でのオゾン酸化反応では、酸化の際に生
ずるフミン酸が少なく、水性分散液にしてインク化した
場合のノズルやペン先でも固形物発生による目詰まりが
抑えられるだけでなく、インクのジェット噴射のために
インクが加熱される加熱型のインクジェット記録におい
てコゲーションを発生しにくいという点でも好ましい。
フミン酸とは、一般に石炭等の炭素を酸化剤で処理をし
た時に生成する多環芳香族縮合物にカルボキシル基や水
酸基の官能基が結合した物質で、褐色のものである。こ
の物質は単一の物ではなく、分子量分布を持つが、カー
ボンブラックを酸化処理した時のフミン酸は紫外の特定
波長の吸収を持つことからその波長での吸光度として濃
度を求めることができる。
【0020】このフミン酸の濃度の分析は、カーボンブ
ラックを60℃で一昼夜乾燥しこの10gを三角フラス
コに入れ、その上に水100ccに入れ、超音波分散機
を用いて分散抽出操作を10分間行う。抽出後、0.1
ミクロンのメンブランフィルターを用いて加圧濾過を行
う。濾過の初期には、カーボンブラックが一部漏れ出て
くるので、初期の液は捨て、カーボンブラックが完全に
取り除かれた液を採取する。この液を、10mm角の石
英吸光度測定セルにいれ、光度計で紫外250〜260
nmの最大吸光度を測定し、この値を抽出フミン酸濃度
とする。なお、液の吸光度が高すぎて光度計では吸光度
が測定できない場合は、液を一旦希釈して測定した値に
希釈倍率を掛けて、吸光度を求める。本発明においては
この抽出フミン酸濃度を抽出液の吸光度として1以下、
中でも0.5以下とすることが好ましい。
【0021】本発明のカーボンブラックにおける全酸性
基の量は、NaOHやKOH等の強アルカリと反応した
量として求めることができる。この全酸性基を求める方
法としては以下の通りである。測定対象のカーボンブラ
ックを0.2から0.5g取り、0.01NのNaOH
を60cc入れた三角フラスコに入れ、窒素を三角フラ
スコに流し、スターラで6時間撹拌をして反応をする。
この反応物を0.1ミクロンのメンブランフィルターを
用いて濾過を行い、濾過液を得る。
【0022】この濾過液を40cc取り、0.025N
塩酸を用い自動中和滴定装置で滴定を行い濾過液のNa
OH濃度を求める。カーボンブラックの全酸性基は次の
計算により求めることが出来る。
【0023】
【数1】
【0024】尚、カーボンブラックを水中で酸化処理し
た場合には、処理後のカーボンブラックを、0.1ミク
ロンのメンブランフィルターを用い濾過を行い水と分離
する。この分離したカーボンブラックを60℃の乾燥機
で1昼夜乾燥した後、メノウ乳鉢で粉砕する。この乾燥
後のカーボンブラックを用いて、上記の測定を行う。全
酸性基が500μequ/g未満では水性媒体への分散
が困難となる。より好ましくは700μequ/g以上
とすれば、水性媒体への分散性が非常に良好となる。全
酸性基の上限としては、通常、10000μequ/g
以下程度である。
【0025】カーボンブラックの粒子径としては、ファ
ーネス法では一般に10〜100nmの範囲で製造する
ことが出来るが、DBP吸油量が100cc/100g
以上では、粒子径は印字濃度にはほとんど影響をせず、
高い印字濃度がえられる。保存安定性、吐出安定性、印
字濃度の点で好適な粒子径は30nm以下で、さらに好
適な粒子径は20nm以下である。中でも18nm以
下、特に15nm以下のものが最適である。なお、1次
粒子径は電子顕微鏡による算術平均径算出法で測定され
る。
【0026】本発明のカーボンブラックは、粒度分布と
して、累積平均径(体積累積50%径)で、10〜50
0nmが好ましく、更に40〜300nmがより好まし
く、また、比表面積は原料カーボンブラックと若干変動
することもあるが、通常20〜500m2 /g、中でも
100〜450m2 /gとなる。
【0027】以上説明した本発明のカーボンブラック
は、各種の媒体と混合して有用であるが、特に水性媒体
に希釈するだけで容易に分散して水性分散液とすること
ができ、分散剤の添加やビーズミル等による分散処理を
しなくても水媒体中での分散安定性が保たれる優れた性
能を有する水性インキとすることができる。なおここで
水性媒体とは、水あるいは水とこれに混和する極性溶媒
(水溶性有機溶媒)との混合物をいい、極性溶媒の具体
例としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール(#20
0,#300,#400)、グリセリン、上記グリコー
ル類のアルキルエーテル類、N−メチルピロリドン、
1,3−ジメチルイミダゾリジノン、チオジグリコー
ル、2−ピロリドン、スルホラン、ジメチルスルホキシ
ド、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エタ
ノール、イソプロパノール等が挙げられる。これらの極
性溶媒を添加することはヘッドの目詰まりを防止する点
で好ましい。
【0028】なお、カーボンブラック中に粒径1μm以
上の炭素異物や凝集物が存在する場合には遠心分離操作
もしくは濾過操作等により粒子を除去すればよい。水性
分散液中の酸化処理カーボンブラックの濃度は用途に応
じて適宜選択すればよいが、好ましくは0.5〜50重
量%、更に好ましくは0.5〜30重量%、特に好まし
くは0.5〜20重量%含有させたカーボンブラック水
性分散液とするのが好ましい。この範囲であればインキ
とした場合の印字濃度が良好で、しかもインキの粘度が
抑えられ、特に、インクジェット記録用において、イン
クジェット専用紙だけでなく普通紙に記録したときにも
好適なインキを得ることができる。
【0029】水性分散液のpHは限定されないが、pH
2〜10中でもpH5〜10とするのが好ましい。本発
明の酸化処理カーボンブラックは、このように広範囲の
pHにおいて水への分散性が優れている。更には、本発
明のカーボンブラックを含有する水分散液にLiOH,
NaOH,KOH等のアルカリ金属水酸化物やアンモニ
ア、トリエタノールアミン等の有機アミン等のアルカリ
を添加した場合でも、pHが12に至るまで分散安定性
が極めて優れたものである。
【0030】こうして得られるカーボンブラック水性分
散液は、必要に応じて、たとえば、カーボンブラック濃
度が20wt%を超える場合等には分散剤を添加する
等、各種の添加剤を加え水性インキとして使用すること
もできる。また必要に応じ濃縮、乾燥し、その後別途希
釈してインキとして使用することもできる。この場合酸
化処理カーボンブラックを水に添加し、ビーズミル、ボ
ールミル、衝撃性分散機等による分散処理を用いること
もできる。
【0031】インキ化する際の添加剤としては例えば浸
透剤、定着剤、防かび剤等が挙げられる。浸透剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル等の
ノニオン系界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩
等のアニオン系界面活性剤の他、フッ素系界面活性剤、
ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどを使用す
ることができる。
【0032】定着剤としては、水溶性樹脂(ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミドなどのノニオン系水溶
性樹脂、ポリアクリル酸、スチレン/アクリル系水溶性
樹脂などのアニオン系水溶性樹脂等)の他、水性エマル
ジョンも使用できる。一般にインクジェット用のインキ
として使用する際には、カーボンブラック濃度として1
〜20重量%、5〜10重量%のものが使用される。イ
ンクジェット用インキとして使用する際は、pH7〜1
0に整えて用いるのが望ましい。
【0033】こうして得られる本発明のインキは、イン
クジェット用のインキとして必要な、印字物の濃度はも
ちろんのこと、液滴形成の安定性、吐出安定性、長時間
の吐出安定性、長時間休止後の吐出安定性、保存安定
性、被記録材への定着性、記録画像の耐候性等いずれも
バランスのとれたものとなる。上記の水性インキは、水
性インキを含浸させたインキ吸収体を収納し、かかるイ
ンキをインキ滴として吐出する複数のオリフィスを有す
るヘッドを備えたことを特徴とするインキカートリッジ
として好適に用いることができる。
【0034】また、上記の水性インキを含浸させたイン
キ吸収体を収納し、かかるインキをインキ滴として吐出
する複数のオリフィスを有するヘッドを備えたインキカ
ートリッジを具備したことを特徴とするインクジェット
記録装置に得ることができ、好適に使用することができ
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。 (実施例1)カーボンブラックA(物性は下記第2表に
記載)を20g、水500ccに入れ、ミキサーで5分
間分散した。得られた液を、撹拌機の付いた3リットル
のガラス容器に入れた。撹拌機で撹拌しながら、オゾン
濃度8重量%のオゾン含有ガスを500cc/分で2時
間導入した。
【0036】この際オゾン発生器としてペルメレック電
極社の電解発生型のオゾナイザーを用いてオゾンを発生
させた。オゾン処理後の液を取り出しpHを測定したと
ころ2.6であった。(pHの測定は、JIS K 6
221によった。) また、この液中の粒度分布を日機装社製マイクロトラッ
クUPAで測定したところ累積平均径(体積累積50%
径)で53nmであり、この液を取り、光学顕微鏡を用
い、400倍の倍率で確認したところ良好な分散状態で
全体がミクロブラウン運動をしており経時により凝集す
ることもなく、分散安定性が良好であることがわかっ
た。
【0037】次いで、この液を0.1ミクロンの径を有
するメンブランフィルターで濾過しカーボンブラックを
取り除き濾液を得、この濾過残のカーボンブラックの抽
出フミン酸の濃度を測定したところ、紫外255nmの
吸光度で0.1であった。一方、濾過残のカーボンブラ
ックを60℃で乾燥をし、全酸性基を測定したところ、
894μequ/gであった。また窒素吸着比表面積は
245m2 /gであった。したがって単位比面積あたり
の全酸性基は3.65μequ/m2 であった。また、
DBP吸油量については143cc/100gであっ
た。
【0038】次に上記濾過残のカーボンブラックをイオ
ン交換水に再分散し、これをKOH水溶液でpH9.0
に調整し、顔料濃度10重量%の分散液を得た。この分
散液50部(重量)にグリセリン5部とN−メチルピロ
リドン5部を加え、さらに水を加えて全量を100gと
し、これをNo.5Cの濾紙で加圧濾過し粗大粒子を除
き、得られた分散インクを記録液としてヒューレット・
パッカード社製のカートリッジに詰め、ヒューレット・
パッカード社製プリンターDeskWriterCを用
いて2種類の普通紙(電子写真用紙A及びB、電子写真
用紙A:JIS P 8133により測定したpH値が
6.4、電子写真用紙B:JIS P 8133により
測定したpH値が9.1)とインクジェット専用紙(C
anon HR−101)に印字を行い、吐出安定性、
印字品位、コゲーション試験及び記録液の保存安定性試
験を行い、下記の基準で評価した。得られた印字物の印
字濃度評価はマクベス反射濃度計(RD914)を用い
て測定した。評価結果は下記第1表に示した。
【0039】吐出安定性及び印字品位の評価結果は以下
のように分類し、下記第1表に示した。 (吐出安定性) ○・・・印字抜けがなく安定した吐出性を示した。 △・・・かすかに印字抜けがあるが実用に問題なし。 ×・・・印字抜けがひどい。 (印字品位) ○・・・にじみが見られない。 △・・・にじみが見られるが実用に問題なし。 ×・・・にじみがひどい。
【0040】(コゲーション試験)得られた記録液を用
いて、加熱型インクジェットプリンター(ヒューレット
・パッカード社製 DeskWriterC)で15c
m×25cmのベタ印字を電子写真用紙(Xerox
4024紙、Xerox製品)25枚に行った後、ヘッ
ドを静かに分解し電極板をイオン交換水で静かに洗浄す
る。乾燥後光学顕微鏡で電極板上付着物を観察する。結
果は以下のように分類し、下記第1表に示した。 ○・・・かすかに付着物がみられるが実用上問題なし △・・・付着物が少し見られる ×・・・付着物がひどい
【0041】(保存安定性試験)記録液をテフロン容器
に密閉し、60℃で1カ月保存した。ゲル化や沈澱物の
有無を目視評価した。結果は以下のように分類し、下記
第1表に示した。 ○・・・ゲル化や沈澱物ほとんどなし △・・・かすかにゲル化や沈澱物がみられるが実用上問
題なし ×・・・ゲル化や沈澱物がひどい
【0042】(実施例2)実施例1でのオゾン反応時間
を4時間に変更した以外は同様に処理を行った。得られ
た分散液のpHは2.4で、累積平均径は50nmであ
り、全酸性基1715μequ/g、窒素吸着比表面積
は256m2 /gであり、単位比表面積当たりの全酸性
基は6.7μequ/m2 、カーボンブラックの抽出フ
ミン酸の濃度は紫外255nmの吸光度で0.1であっ
た。また、DBP吸油量は141cc/100gであっ
た。このカーボンブラックを用いて実施例1と同様に記
録液を調製し、実施例1同様にヒューレット・パッカー
ド社製のカートリッジにインキを詰めて印字を実行した
ところ、にじみやかすれの無い良好な印字物が得られ
た。評価結果は下記第1表に示した。
【0043】(実施例3)実施例2でのカーボンブラッ
クをカーボンブラックB(物性は下記第2表に記載)に
変更した以外は同様に処理を行った。得られた分散液の
pHは2.2であった。濾液残のカーボンブラックの全
酸性基は1125μequ/g、比表面積は300m2
/gであり、単位比表面積当たりの全酸性基は3.75
μequ/m2 となる。累積平均径は40nmであっ
た。また、抽出フミン酸の濃度は紫外255nmの吸光
度0.2であった。また、DBP吸油量は151cc/
100gであった。このカーボンブラックを用いて実施
例1と同様に記録液を調製し、実施例1同様にヒューレ
ット・パッカード社製のカートリッジにインキを詰めて
印字を実行したところ、にじみやかすれの無い良好な印
字物が得られた。評価結果は下記第1表に示した。
【0044】(比較例1)実施例1でのカーボンブラッ
クを#960(物性は下記第2表に記載)に変更した以
外は同様にオゾン酸化処理を行った。得られた分散液の
pHは2.1であった。濾液残のカーボンブラックの全
酸性基は900μequ/g、比表面積は240m2
gであり、単位比表面積当たりの全酸性基は3.75μ
equ/m2 となる。累積平均径は45nmであった。
また、抽出フミン酸の濃度は紫外255nmの吸光度
0.3であった。DBP吸油量は63cc/100gで
あった。このカーボンブラックを用いて実施例1と同様
に記録液を調製し、実施例1同様にヒューレット・パッ
カード社製のカートリッジにインキを詰めて印字を実行
したところ、にじみやかすれの無い良好な印字物が得ら
れた。評価結果は下記第1表に示した。
【0045】(実施例4)カーボンブラックA(物性は
下記第2表に記載)20gを水250ccに入れ、家庭
用ミキサーで5分間分散した。得られた分散液を、下に
目皿の付いた径が60mm、長さ500mmのガラス反
応管に入れ、目皿を通し、PCI社製G−2型オゾン発
生器(電気放電型)により10wt%のオゾンガスを3
リットル/分で5時間導入し酸化処理をした。この液を
取り出しpHを測定したところ2.2であった。また、
この液中の粒度分布を日揮装社製マイクロトラックUP
Aで測定したところ累積平均径で50nmであった。次
いで、この液を0.1ミクロンの径を有するミクロポア
ーフィルターで濾過し、含水カーボンブラックを取り出
した。このカーボンブラックの抽出フミン酸濃度を測定
したところ、紫外255nmの吸光度で0.2であっ
た。このカーボンブラックを60℃で乾燥し、水分を飛
ばし全酸性基を測定した。このカーボンブラックの全酸
性基量は800μequ/gであった。また、窒素吸着
比表面積は260m2 /gであった。従って、単位比面
積当たりの全酸性基は3.08μequ/m2 であっ
た。また、DBP吸油量は140cc/100gであっ
た。
【0046】また、ミクロフィルターで濾過した含水カ
ーボンブラックを7.5%となるように水の中に入れ、
超音波洗浄機で10分分散しトータル50ccの分散液
を得た。この分散液を5000rpmの遠心分離で、異
物を除去した後、(株)NEC製のカートリッジに詰め
NEC(株)製プリンター「PR101/J180」を
用いて印字をしたところにじみやかすれの無い良好な印
字物が得られた。この印字物の印字濃度をマクベス反射
濃度計で測定したところ1.69であった。
【0047】(実施例5)実施例4のカーボンブラック
に替え三菱カーボンブラック#990(DBP吸油量1
12cc/100gで平均粒子径16nm)を使用し実
施例4と同じ条件で処理をした。得られた、カーボンブ
ラックのマイクロトラックUPAで測定した累積平均径
は50nmで、全酸性基は750μequ/gであっ
た。抽出フミン酸濃度は紫外255nmの吸光度で0.
2であった。また、窒素吸着比表面積は265m2
g、単位比表面積あたりの全酸性基は2.83μequ
/m2 であった。また、DBP吸油量は97cc/10
0gであった。また、この分散液を0.1ミクロンの径
を有するミクロポアーフィルターで濾過して取り出し、
この含水カーボンブラックを7.5%になるように水の
中に入れ、超音波洗浄機で10分分散し、トータル50
ccの分散液を得た。この分散液を5000rpmの遠
心分離で、異物を除去した後、実施例4におけるのと同
様に(株)NEC製のカートリッジに詰めNEC(株)
製プリンター「PR101/J180」を用いて印字を
したところにじみやかすれの無い良好な印字物が得られ
た。この印字物の印字濃度をマクベス反射濃度計で測定
したところ1.48であった。
【0048】(比較例2)実施例4で使用したカーボン
ブラックを用い、酸化時間だけ1時間として同様に酸化
処理を行った。この液を取り出しpHを測定したところ
3.2であった。また、この液中の粒度分布を日揮装社
製マイクロトラックUPAで測定したところすぐに凝集
するため測定できなかった。次いで、この液を0.1ミ
クロンの径を有するミクロポアーフィルターで濾過し、
含水カーボンブラックを取り出した。このカーボンブラ
ックを60℃で乾燥し、水分を飛ばし全酸性基を測定し
た。このカーボンブラックの全酸性基量は200μeq
u/gであった。抽出フミン酸濃度は紫外255nmの
吸光度で0.1であった。また、DBP吸油量は145
cc/100gであった。窒素吸着比表面積は240m
2 、単位比面積当たりの全酸性基は0.83μequ/
2 であった。
【0049】また、ミクロフィルターで濾過した含水カ
ーボンブラックを6%となるように水の中に入れ、超音
波洗浄機で10分分散しトータル50ccの分散液を得
た。この分散液を5000rpmの遠心分離で、異物を
除去した後、(株)NEC製のカートリッジに詰めNE
C(株)製プリンター「PR101/J180」を用い
て印字をしたところカートリッジのノズルに詰まりが発
生し印字出来なかった。
【0050】(比較例3)三菱カーボンブラックMA7
(物性は下記第2表に記載)6gを水100ccにい
れ、超音波分散機を、この液を取り出しpHを測定した
ところ3.0であった。また、この液中の粒度分布を日
揮装社製マイクロトラックUPAで測定したところすぐ
に凝集するため測定できなかった。全酸性基は150μ
equ/g、抽出フミン酸濃度は紫外255nmの吸光
度で0.03であった。また、窒素吸着比表面積は11
5m2 、単位比面積当たりの全酸性基は1.3μequ
/m2であった。また、DBP吸油量は65cc/10
0gであった。
【0051】(比較例4)三菱カーボンブラック#47
(物性は下記第2表に記載)を用い、このカーボンブラ
ック20gを水200ccに入れ、家庭用ミキサーで5
分間分散する。得られた分散液を、下に目皿の付いた径
が60mm、長さ500mmのガラス反応管に入れ、目
皿を通し、10wt%のオゾンガスを3リットル/分で
4時間導入し酸化処理をした。この液を取り出しpHを
測定したところ2.3であった。また、この液中の粒度
分布を日機装社製マイクロトラックUPAで測定したと
ころ、累積平均径で80nmであった。全酸性基は50
0μequ/g、抽出フミン酸濃度は紫外255nmの
吸光度で0.2であった。窒素吸着比表面積は119m
2 、単位比面積当たりの全酸性基は4.2μequ/m
2 であった。また、DBP吸油量は62cc/100g
であった。この分散液を5000rpmの遠心分離で、
異物を除去した後、(株)NEC製のカートリッジに詰
めNEC(株)製プリンター「PR101/J180」
を用いて印字をしたところにじみやかすれの無い印字物
が得られた。この印字物の印字濃度をマクベス反射濃度
計で測定したところ1.36であり濃度が低かった。
【0052】(比較例5)三菱カーボンブラック#45
L(物性は下記第2表に記載)を用い、このカーボンブ
ラック20gを水200ccに入れ、家庭用ミキサーで
5分間分散する。得られた分散液を、下に目皿の付いた
径が60mm、長さ500mmのガラス反応管に入れ、
目皿を通し、10wt%のオゾンガスを3リットル/分
で4時間導入し酸化処理をした。この液を取り出しpH
を測定したところ2.3であった。また、この液中の粒
度分布を日機装社製マイクロトラックUPAで測定した
ところ、累積平均径で70nmであった。この分散液を
5000rpmの遠心分離で、異物を除去した後、
(株)NEC製のカートリッジに詰めNEC(株)製プ
リンター「PR101/J180」を用いて印字をした
ところにじみやかすれの無い印字物が得られた。全酸性
基は520μequ/g、抽出フミン酸濃度は紫外25
5nmの吸光度で0.3であった。窒素吸着比表面積は
118m2 、単位比面積当たりの全酸性基は4.46μ
equ/m2 であった。また、DBP吸油量は42cc
/100gであった。この印字物の印字濃度をマクベス
反射濃度計で測定したところ1.25であり濃度が低か
った。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明により、吐出安定性はもちろんの
こと、印刷物の印字濃度の高い水性インキを提供するカ
ーボンブラックならびに水性インキを得ることができ
る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DBP吸油量が95cc/100g以上
    で、全酸性基が500μequ/g以上のファーネスカ
    ーボンブラック。
  2. 【請求項2】 全酸性基が単位比表面積当たり3μeq
    u/m2 以上であることを特徴とする請求項1記載のフ
    ァーネスカーボンブラック。
  3. 【請求項3】 粒子径が20nm以下である請求項1ま
    たは2に記載のファーネスカーボンブラック。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックを水の存在下でオゾン
    により酸化処理して得られたものである請求項1〜3の
    いずれかに記載のファーネスカーボンブラック。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属及びアルカリ土類金属の総
    含有率が1重量%以下のカーボンブラックをオゾンによ
    る酸化処理に供することを特徴とする請求項4に記載の
    ファーネスカーボンブラック。
  6. 【請求項6】 硫黄及び硫黄化合物の総含有率が硫黄分
    析値として0.5重量%以下のカーボンブラックをオゾ
    ンによる酸化処理に供することを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載のファーネスカーボンブラック。
  7. 【請求項7】 抽出フミン酸濃度が抽出液の吸光度で1
    以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のファーネスカーボンブラック。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のファー
    ネスカーボンブラックを水性媒体に分散してなる水性分
    散液。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の水性分散液を用いた水性
    インキ。
  10. 【請求項10】 インクジェット用インクである請求項
    9記載の水性インキ。
  11. 【請求項11】 インクジェット用インクが加熱型イン
    クジェット用インクであることを特徴とする請求項10
    記載のインクジェット用インク。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかに記載の水
    性インキを含浸させたインキ吸収体を収納し、かかるイ
    ンキをインキ滴として吐出する複数のオリフィスを有す
    るヘッドを備えたことを特徴とするインキカートリッ
    ジ。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11のいずれかに記載の水
    性インキを含浸させたインキ吸収体を収納し、かかるイ
    ンキをインキ滴として吐出する複数のオリフィスを有す
    るヘッドを備えたインキカートリッジを具備したことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
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