JP3301332B2 - マトリクス型表示装置及び環状の磁性部材並びにその製造方法 - Google Patents

マトリクス型表示装置及び環状の磁性部材並びにその製造方法

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JP3301332B2
JP3301332B2 JP1552297A JP1552297A JP3301332B2 JP 3301332 B2 JP3301332 B2 JP 3301332B2 JP 1552297 A JP1552297 A JP 1552297A JP 1552297 A JP1552297 A JP 1552297A JP 3301332 B2 JP3301332 B2 JP 3301332B2
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毅 寺沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ある画素の、対
向電極に対する画素電極の電位を、その画素に隣接する
画素の、対向電極に対する画素電極の電位に対して反転
させる、ドット反転方式のマトリクス型表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】マトリクス型表示装置は、画素と、画素
に電圧を選択的に印加するためのスイッチング素子と
を、表示電極基板上にマトリクス状に配置した表示装置
である。
【0003】図36は、従来のマトリクス型表示装置の
システム構成図である。図36において、101は電源
部、102は信号制御部、103は走査線駆動回路、1
04は画像信号線駆動回路、そして105は表示パネル
であって、電源部101は駆動に必要な各種の電圧を作
り、その電圧を走査線駆動回路103と画像信号線駆動
回路104に与える。また信号制御部102は、入力さ
れる映像信号と同期信号から表示に必要な各種の信号を
作り、その信号を走査線駆動回路103と画像信号線駆
動回路104に送信する。走査線駆動回路103は、信
号制御部102から送られる信号により表示パネル10
5上の走査線を駆動し、画像信号線駆動回路104は、
信号制御部102から送られる信号により表示パネル1
05上の画像信号線を駆動する。
【0004】図37は、従来のマトリクス型表示装置の
表示電極基板の回路図である。図において、1は表示電
極基板上に一方向に並んで形成された、前記走査線駆動
回路103に接続する走査線、2はこの走査線に直交す
る方向に並んで形成された、前記画像信号線駆動回路1
04に接続する画像信号線、3は、前記走査線1に接続
されたゲート電極4と前記画像信号線2に接続されたソ
ース電極5およびドレイン電極6からなる、スイッチン
グ素子であるTFT(Thin Film Transisitor)、7は
前記ドレイン電極6に接続された画素電極、8は対向電
極であって、前記画素電極7と前記対向電極8との間に
は、印加電圧によって光透過率が変わる誘電体である液
晶9が封入されているとともに、前記画素電極7と前記
対向電極8と前記液晶9とでコンデンサが構成されてい
る。そして、前記走査線1と画像信号線2で囲まれた矩
形領域が画素10である。
【0005】このような従来のマトリクス型表示装置に
おいては、走査線1の走査信号により開閉制御されるT
FT3により、画像信号線2の画像信号が、各画素10
の画素電極7に書き込まれる。そして、この画素電極7
の電圧と対向電極8の電圧との電位差により、画素電極
7上の液晶9が駆動されて可視光の透過率が変化し、画
像信号が可視的に表示される。
【0006】ところで、液晶を用いた表示素子は、一般
的に、画素電極7に直流電圧を印加し続けると分極して
不純物のイオンが付着し、その表示特性が劣化するの
で、その表示特性を劣化させないために、画素電極7に
交互に反対極性の電圧を印加する交流駆動が必要であ
る。そのための一方法として、一走査ごとに奇数番目の
画像信号線7の極性と偶数番目の画像信号線7の極性と
を互いに反転させることにより、ある画素10の、対向
電極8に対する画素電極7の電位を、その画素10に隣
接する画素の、対向電極に対する画素電極の電位に対し
て反転させるドット反転方式がある。図38はこのドッ
ト反転方式を説明したもので、n番目の周期における、
図38(A)に示す対向電極8に対する画素電極7の電
位が、n+1番目の周期においては、図38(B)に示
す、対向電極8に対する画素電極7の電位に反転する。
なお、この反転回数は、一般的に約60Hzである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のマ
トリクス型表示装置では、高精細で大画面の画像を表示
するためにマトリクスを構成する画素10の数を増加さ
せると、走査線1と画像信号線2の配線が長くなってこ
れらの配線の抵抗と容量が増加する。そうなると、信号
遅延が大きくなって画像が正常に表示されず、高精細で
大画面の画像を得ることが困難になり、また走査線1と
画像信号線2を低抵抗化かつ低容量化するためには、高
コストの材料開発が必要であるという問題があった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、走査線と画像信号線を低抵抗化
かつ低容量化するための高コストの材料開発なしで信号
遅延を低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像を
得ることのできるマトリクス型表示装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るマトリ
クス型表示装置は、画素電極と、これに対向して配置さ
れた対向電極の一部と、前記画素電極と前記対向電極の
前記一部との間に封入された、印加電圧によって光透過
率が変わる誘電体とによって形成された画素をマトリク
ス状に配置し、これらの画素に対して一方向に並んで形
成された画像信号線が、走査信号によって駆動されるス
イッチング素子を介して画像信号を供給するマトリクス
型表示装置において、互いに隣接する前記画像信号線
を、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接して配置
するとともに、前記互いに近接する複数の画像信号線の
内の画像信号線と、前記複数の画像信号線に隣接する他
の互いに近接する複数の画像信号線の内の、前記画像信
号線側の画像信号線とを、相互誘導作用が発生する程度
に互いに近接して並んで形成し、しかも一走査ごとにこ
の近接して配置された画像信号線にそれぞれ互いに異な
る方向の電流が流れ、前記画素の、前記対向電極に対す
る前記画素電極の電位を、前記画素に隣接する画素の、
前記対向電極に対する画素電極の電位に対して反転させ
るものある。
【0010】
【0011】さらに、第の発明に係るマトリクス型表
示装置は、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接す
る複数の画像信号線を囲んで形成された、環状の磁性部
材を更に備えたものである。
【0012】また、第の発明に係るマトリクス型表示
装置は、画素電極と、これに対向して配置された対向電
極の一部と、前記画素電極と前記対向電極の前記一部と
の間に封入された、印加電圧によって光透過率が変わる
誘電体とによって形成された画素をマトリクス状に配置
し、これらの画素に対して一方向に並んで形成された画
像信号線が、走査信号によって駆動されるスイッチング
素子を介して画像信号を供給するマトリクス型表示装置
において、環状の導電性部材を、互いに隣接する前記画
像信号線間に、相互誘導作用が発生する程度に前記画像
信号線に近接して配置し、前記画素の、前記対向電極に
対する前記画素電極の電位を、前記画素に隣接する画素
の、前記対向電極に対する画素電極の電位に対して反転
させるものである。
【0013】さらに、第の発明に係るマトリクス型表
示装置は、環状の導電性部材を、互いに隣接して並んで
形成した画像信号線間に連続して形成したものである。
【0014】また、第の発明に係るマトリクス型表示
装置は、画像信号線と、前記画像信号線に相互誘導作用
が発生する程度に近接して形成された環状の導電性部材
と、を囲んで形成された環状の磁性部材を更に備えたも
のである。
【0015】さらに、第の発明に係るマトリクス型表
示装置は、一方向に並んで形成された走査線と、他方向
に並んで形成された画像信号線とが、実質的に互いに直
交するものである。
【0016】また、第の発明に係る環状の磁性部材
は、溝を有する第1の磁性膜パターンと、前記第1の磁
性膜パターンとの間に絶縁膜を介して、相互誘導作用が
発生する程度に互いに近接して前記溝内に形成された画
像信号線と電線の上部であって、前記第1の磁性膜パタ
ーンの上部に、前記画像信号線と前記電線との間に絶縁
膜を介して形成された、前記第1の磁性膜パターンと磁
気的に接続する第2の磁性膜パターンとを備えたもので
ある。
【0017】さらに、第の発明に係る環状の磁性部材
の製造方法は、第1の磁性膜パターンを形成する工程
と、前記第1の磁性膜パターンに溝を形成する工程と、
前記第1の磁性膜パターンとの間に絶縁膜を介して、相
互誘導作用が発生する程度に互いに近接して前記溝内に
形成された画像信号線と電線の上部であって、前記第1
の磁性膜パターンの上部に、前記画像信号線と前記電線
との間に絶縁膜を介して、前記第1の磁性膜パターンと
磁気的に接続する第2の磁性膜パターンを形成する工程
とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1から図35を用いて、
この発明の実施の形態について説明する。
【0019】実施の形態1.まず、図1と図2を用い
て、この発明の実施の形態1について説明する。
【0020】図1は、この発明の実施の形態1における
マトリクス型表示装置を示す回路図である。図1を参照
して、1は一方向に並んで形成された走査線、2a、2
b、2c、2dはこの走査線に直交する方向に、2本ず
つ、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接して並ん
で形成された画像信号線、3は、前記走査線に接続され
たゲート電極4と前記画像信号線2cに接続されたソー
ス電極5およびドレイン電極6からなるスイッチング素
子であって、この実施の形態ではTFTが使われてい
る。7は前記ドレイン電極6に接続された画素電極、8
は対向電極であって、前記画素電極7と前記対向電極8
との間には、印加電圧によって光透過率が変わる誘電体
である液晶9が封入されているとともに、前記画素電極
7と前記対向電極8と前記液晶9とでコンデンサが構成
されている。そして、前記走査線1と前記画像信号線2
aと2c、および2bと2dとで囲まれた矩形領域に画
素10が2つずつ形成されている。
【0021】このようなマトリクス型表示装置において
は、画像信号線2a、2b、2c、2dの画像信号が、
走査線1の走査信号により開閉制御されるTFT3によ
り、各画素10の画素電極7に書き込まれる。そして、
この画素電極7の電圧と対向電極8の電圧との電位差に
より、画素電極7上の液晶9が駆動されてバックライト
からの可視光の透過率が変化し、カラーフィルタで着色
されて加色混合され、画像信号が可視的にカラー表示さ
れるが、その表示特性を劣化させないために一走査ごと
に奇数番目の信号線の極性と偶数番目の信号線の極性と
を互いに反転させるドット反転方式では、画像信号線2
aと2bにそれぞれ互いに異なる方向の電流SaとSb
が流れる。
【0022】一般的に、図2(A)に示すように、画像
信号線2の中を、紙面背面から紙面表面に向けて電流S
が流れると、その周囲には図示する方向に磁界Jが発生
する。したがって、並んで形成した2本の画像信号線に
それぞれ互いに異なる方向の電流が流れると、これらの
画像信号線の周囲には、互いに異なる極性の磁界がそれ
ぞれ発生する。
【0023】したがって、図1に示すこの実施の形態1
におけるマトリクス型表示装置では、画像信号線2aと
2bを、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接して
並んで形成しているので、これらの画像信号線2aと2
bに発生する磁界は、画像信号線の断面方向からみると
図2(B)に示すようになる。すなわち、紙面背面から
紙面表面に向けて電流Saが流れる画像信号線2aの周
囲には、画像信号線2bに交差しない磁界Ja1と、画
像信号線2bに交差する磁界Ja2が図示する方向に発
生し、紙面表面から紙面背面に向けて電流Sbが流れる
画像信号線2bの周囲には、画像信号線2aに交差しな
い磁界Jb1と、画像信号線2aに交差する磁界Jb2
が図示する方向に発生する。
【0024】これらの磁界の内、相手の画像信号線に交
差する、互いに異なる方向の磁界Ja2とJb2とは磁
気的に結合して互いに打ち消しあい、全体の磁界が小さ
くなり、互いに異なる方向の電流SaとSbが流れやす
くなる。この、相互インダクタンスとも呼ばれる相互誘
導作用により、これらの画像信号線2aと2bには互い
に異なる方向の電流SaとSbが流れやすくなり、ドッ
ト反転方式において画像信号線に流れる電流の反転時間
を短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化かつ低容量
化するための高コストの材料開発なしで信号遅延を低減
し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像を得ることの
できるマトリクス型表示装置を実現できる。
【0025】また上記実施の形態では、互いに近接して
並んで形成された2本の画像信号線2aと2bを、図示
した部分の全長において互いに近接して形成するととも
に、走査線方向にも連続して形成した場合について説明
したが、互いに近接して並んで形成された2本の画像信
号線2aと2bは、必ずしも、図示した部分の全長にお
いて互いに近接して形成しなくても、また走査線方向に
連続して形成しなくても良く、上記実施の形態と同様の
効果を奏する。
【0026】実施の形態2.次に、図3から図28を用
いて、この発明の実施の形態2について説明する。
【0027】図3は、この発明の実施の形態2における
マトリクス型表示装置を示す回路図である。図3を参照
して、この実施の形態2では、前記実施の形態1におい
て、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接して並ん
で形成された、2本の電線でもある画像信号線2aと2
bを囲んで、環状の磁性部材50を形成している。それ
以外の構成に関しては、図1に示される実施の形態1と
同様である。
【0028】図4は、この環状の磁性部材を示す斜視図
である。図4において、17は表示電極基板であるガラ
ス基板、30はこのガラス基板17の上に形成された二
酸化シリコンからなる絶縁膜、2aと2bは、相互誘導
作用が発生する程度に互いに近接して並んで形成された
2本の画像信号線、50は二酸化シリコンからなる絶縁
膜30を介して、前記ガラス基板17上に、前記画像信
号線2aと2bとを囲んで形成された環状の磁性部材で
ある。
【0029】次に、図5から図27を参照して、この環
状の磁性部材50の製造方法について説明する。図5か
ら図27は、図4に示される環状の磁性部材50の製造
工程の、第1工程から第23工程を示す断面図である。
【0030】まず、図5に示すガラス基板17上に、図
6に示すように、二酸化シリコンからなる絶縁膜30を
CVD(Chemical Vapor Deposotion)法で250〜50
00Å堆積する。なおこの絶縁膜30は、ゲート絶縁膜
と同一の膜であっても良い。次に図7に示すようにこの
絶縁膜30上にレジスト31を塗布してから写真製版工
程を経ることにより、図8に示すようにレジスト31に
開口部31aを形成する。
【0031】そして、図9を参照して、鉄(Fe)、ニ
ッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Z
n)、モリブデン(Mo)またはこれらの合金からなる
磁性膜32を、スパッタ法で1500Å〜2μm堆積
し、リフトオフ法でレジスト31とともに、レジスト3
1上の磁性膜32を除去することにより、図10に示す
ように第1の磁性膜パターン32mを形成する。次に、
図11を参照して、二酸化シリコン膜30と第1の磁性
膜パターン32mとの上にレジスト33を塗布してから
写真製版工程を経ることにより、図12に示すようにレ
ジスト33に開口部33aを形成する。そして、図13
に示すように、Arガスを用いたイオンミリング法で、
磁性膜厚が500Å〜1μmになるまで第1の磁性膜パ
ターン32mをドライエッチングすることにより、溝3
2aを有する、環状の磁性部材50の下部32nを形成
する。
【0032】次に、図14を参照して、二酸化シリコン
からなる絶縁膜34を、CVD法で250〜5000Å
堆積してから、リフトオフ法でレジスト33とともに、
レジスト33上の絶縁膜34を除去することにより、図
15に示すように、環状の磁性部材50の下部32nの
溝32a内に、二酸化シリコン膜34mを残す。そし
て、図16に示すようにレジスト35を塗布してから写
真製版工程を経ることにより、図17に示すようにレジ
スト35に開口部35aを形成する。次に、図18を参
照して、レジスト35上に、銅(Cu)、アルミニウム
(Al)、銀(Ag)またはこれらの合金からなる導電
膜36を、スパッタ法で500〜5000Å堆積してか
ら、リフトオフ法でレジスト35とともに、レジスト3
5上の導電膜36を除去することにより、図19に示す
ように、環状の磁性部材50の下部32nの有する溝3
2a内の二酸化シリコン膜34m上に、相互誘導作用が
発生する程度に互いに近接して並んで形成された2本
の、配線である画像信号線2aと2bを形成する。
【0033】そして、図20に示すようにレジスト37
を塗布してから写真製版工程を経ることにより、図21
に図示すようにレジスト37に開口部37aを形成す
る。次に、図22に示すように、レジスト37上に二酸
化シリコンからなる絶縁膜38をCVD法で750Å〜
1.9μm堆積してから、リフトオフ法でレジスト37
とともに、レジスト37上の絶縁膜38を除去すること
により、図23に示すように、環状の磁性部材50の下
部32nの溝32a内に、二酸化シリコン膜38mを残
す。
【0034】そして、図24を参照して、レジスト39
を塗布してから写真製版工程を経ることにより、図25
に示すようにレジスト39に開口部39aを形成する。
次に、図26に示すように、鉄(Fe)、ニッケル(N
i)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zn)、モリ
ブデン(Mo)またはこれらの合金からなる磁性膜40
を、スパッタ法で500Å〜1μm堆積し、リフトオフ
法でレジスト39とともに、レジスト39上の磁性膜4
0を除去することにより、図27に示すように、第2の
磁性膜パターンである、環状の磁性部材50の上部40
mを形成することにより、環状の磁性部材50の下部3
2nとともに環状の磁性部材50を形成する。なお、表
示電極基板であるガラス基板17上の他の部分との関係
で、環状の磁性部材50の全体の高さhは2μm以下に
しなければならない。
【0035】前記実施の形態1でも説明したが、一般的
に、図28(A)に示すように、相互誘導作用が発生す
る程度に互いに近接して並んで形成された2本の画像信
号線2aと2bにおいて、紙面背面から紙面表面に向け
て電流Saが流れる画像信号線2aの周囲には、画像信
号線2bに交差しない磁界Ja1と、画像信号線2bに
交差する磁界Ja2が図示する方向に発生し、紙面表面
から紙面背面に向けて電流Sbが流れる画像信号線2b
の周囲には、画像信号線2aに交差しない磁界Jb1
と、画像信号線2aに交差する磁界Jb2が図示する方
向に発生する。
【0036】これらの磁界の内、相手の画像信号線に交
差する、互いに異なる方向の磁界Ja2とJb2とは磁
気的に結合して互いに打ち消しあうが、相手の画像信号
線には交差しない磁界Ja1とJb1は磁気的に結合し
ないで互いに打ち消しあうことなく残存する。そこで、
この実施の形態2におけるマトリクス型表示装置では、
図3に示すように、相互誘導作用が発生する程度に互い
に近接して並んで形成された2本の画像信号線2aと2
bを囲んで環状の磁性部材50を形成して、これらの2
本の画像信号線2aと2b間の磁気的結合を強化してい
るので、これらの磁界Ja1とJb1もこの環状の磁性
部材50内に封じ込められて、互いに打ち消しあう。す
なわち、図28(B)に示すように、環状の磁性部材5
0内に封じ込められた、磁界Ja1とJa2とからなる
磁界Jaと、やはり環状の磁性部材50内に封じ込めら
れた、磁界Jb1とJb2とからなる磁界Jbとが互い
に打ち消し合うので、前記実施に形態1に示すマトリク
ス型表示装置よりも全体の磁界が小さくなる。したがっ
て、これらの画像信号線2aと2bに互いに異なる方向
の電流SaとSbがさらに流れやすくなり、ドット反転
方式において画像信号線に流れる電流の反転時間をさら
に短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化かつ低容量
化するための高コストの材料開発なしで信号遅延をさら
に低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像を得る
ことのできるマトリクス型表示装置を実現できる。
【0037】また上記実施の形態では、環状の磁性部材
50をマトリクス領域の外の部分に走査線方向に連続し
て各1形成した場合について説明したが、環状の磁性部
材50は、互いに近接して並んで形成された2本の画像
信号線2aと2bとを囲んでさえいればどこに形成して
も良く、マトリクス領域内に形成しても、また走査線方
向に連続していなくても、また複数個形成しても良く、
上記実施の形態と同様の効果を奏する。
【0038】さらに上記実施の形態では、互いに近接し
て並んで形成された2本の画像信号線2aと2bを、図
示した部分の全長において互いに近接して形成するとと
もに、走査線方向にも連続して形成した場合について説
明したが、互いに近接して並んで形成された2本の画像
信号線2aと2bは、必ずしも、図示した部分の全長に
おいて互いに近接して形成しなくても、また走査線方向
に連続して形成しなくても良く、上記実施の形態と同様
の効果を奏する。
【0039】実施の形態3.次に、図29を用いて、こ
の発明の実施の形態3について説明する。
【0040】図29は、この発明の実施の形態3におけ
るマトリクス型表示装置を示す回路図である。図29を
参照して、前記実施の形態1では、2本の画像信号線2
aと2bを、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接
して並んで形成したが、この実施の形態3では、走査線
に直交する方向に互いに隣接して並んで形成された2本
の画像信号線2aと2bとの間に、相互誘導作用が発生
する程度にそれぞれの画像信号線に近接して、環状の導
電性部材60を形成している。この環状の導電性部材6
0は、画像信号線2aおよび2bと同じく銅(Cu)、
アルミニウム(Al)、銀(Ag)またはこれらの合金
からなり、表示電極基板上に、写真製版技術と製膜技術
とを用いて、画像信号線2aおよび2bと同時に形成す
る。それ以外の構成に関しては、図1に示される実施の
形態1と同様である。
【0041】この実施の形態3におけるマトリクス型表
示装置では、画像信号線2aに電流Saが流れると、図
示する方向に磁界Jaが発生し、この磁界Jaによって
環状の導電性部材60には、前記電流Saとは逆方向の
電流Faが発生する。また、画像信号線2bに電流Sb
が流れると、図示する方向に磁界Jbが発生し、この磁
界Jbによって環状の導電性部材60には、前記電流S
bとは逆方向の電流Fbが発生する。環状の導電性部材
60に発生するこれらの電流FaとFbは、前記環状の
導電性部材60内を同じ方向に流れ、電流Fa+Fbの
周りに図示する方向に発生する磁界Jfaが磁界Jaを
打ち消すとともに、電流Fa+Fbの周りに図示する方
向に発生する磁界Jfbが磁界Jbを打ち消す。つま
り、前記環状の導電性部材60を介して画像信号線2a
と2bとが磁気的に結合するので、これらの画像信号線
2aと2bに互いに異なる方向の電流SaとSbが流れ
やすくなり、ドット反転方式において画像信号線に流れ
る電流の反転時間を短縮して、走査線と画像信号線を低
抵抗化かつ低容量化するための高コストの材料開発なし
で信号遅延を低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の
画像を得ることのできるマトリクス型表示装置を実現で
きる。
【0042】また上記実施の形態では、環状の導電性部
材60をマトリクス領域の外の部分に、ひとつおきに各
1形成した場合について説明したが、環状の導電性部材
60aは、互いに隣接して並んで形成された画像信号線
の間ならばどこにに形成しても良く、マトリクス領域内
に形成しても、またひとつおきでなくても、また複数個
形成しても良く、上記実施の形態と同様の効果を奏す
る。
【0043】実施の形態4.次に、図30を用いて、こ
の発明の実施の形態4について説明する。
【0044】図30は、この発明の実施の形態4におけ
るマトリクス型表示装置を示す回路図である。図30を
参照して、前記実施の形態3では、互いに隣接して並ん
で形成した2本の画像信号線2aと2bとの間に、環状
の導電性部材60をひとつおきに形成したが、この実施
の形態4では、互いに隣接して並んで形成した2本の画
像信号線間に、環状の導電性部材60を連続して形成し
ている。これらの環状の導電性部材60a、60b、6
0cも銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)
またはこれらの合金から成り、画像信号線2aおよび2
bと同じく表示電極基板上に、写真製版技術と製膜技術
とを用いて形成する。それ以外の構成に関しては、図2
9に示される実施の形態3と同様である。
【0045】この実施の形態4におけるマトリクス型表
示装置では、画像信号線2aがその両隣の環状の導電性
部材60cと60aを介して、それぞれ画像信号線2c
と2bの両方とに磁気的に結合し、同様にして画像信号
線2bがその両隣の環状の導電性部材60aと60bを
介して、それぞれ画像信号線2aと2dの両方とに磁気
的に結合するので、前記実施の形態3に示すマトリクス
型表示装置よりも、前記画像信号線2aと2bに互いに
異なる方向の電流SaとSbがさらに流れやすくなり、
ドット反転方式において画像信号線に流れる電流の反転
時間をさらに短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化
かつ低容量化するための高コストの材料開発なしで信号
遅延をさらに低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の
画像を得ることのできるマトリクス型表示装置を実現で
きる。
【0046】また上記実施の形態では、環状の導電性部
材60a、60b、60cをマトリクス領域の外の部分
に、各1形成した場合について説明したが、環状の導電
性部材60a、60b、60cは、互いに隣接して並ん
で形成された2本の画像信号線の間ならばどこに形成し
ても良く、マトリクス領域内に形成しても、また複数個
形成しても良く、上記実施の形態と同様の効果を奏す
る。
【0047】実施の形態5.次に、図31と図32を用
いて、この発明の実施の形態5について説明する。
【0048】図31は、この発明の実施の形態5におけ
るマトリクス型表示装置を示す回路図である。図31を
参照して、この実施の形態5では、前記実施の形態3に
おいて、画像信号線2a、2bと、電線でもある環状の
導電性部材60とを囲んで、それぞれ環状の磁性部材5
0a,50bを形成している。それ以外の構成に関して
は、図29に示される実施の形態3と同様である。
【0049】図32は、この環状の磁性部材を示す斜視
図である。図32において、17は表示電極基板である
ガラス基板、30はこのガラス基板17の上に形成され
た二酸化シリコンからなる絶縁膜、2aは画像信号線、
60は、前記画像信号線2aに、相互誘導作用が発生す
る程度に近接して形成された環状の導電性部材、50a
は二酸化シリコンからなる絶縁膜30を介して前記画像
信号線2aと環状の導電性部材60とを囲んで形成され
た環状の磁性部材である。
【0050】この環状の導電性部材60と環状の磁性部
材50aの製造方法は、前記実施の形態2で説明した製
造方法において、画像信号線2bを環状の導電性部材6
0に読み替えた製造方法と同様である。なお、この環状
の導電性部材60は銅(Cu)、アルミニウム(A
l)、銀(Ag)またはこれらの合金から成り、画像信
号線2a、2bと同じく表示電極基板上に、写真製版技
術と製膜技術とを用いて形成する。また環状の磁性部材
50a、50bは、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コ
バルト(Co)、ジルコニウム(Zn)、モリブデン
(Mo)またはこれらの合金で形成する。
【0051】以上のように、この実施に形態5における
マトリクス型表示装置によれば、画像信号線2a、2b
と環状の導電性部材60とを囲んで、環状の磁性部材5
0a,50bを形成したので、前記実施の形態3に示す
マトリクス型表示装置よりも、画像信号線2aと2b間
の磁気的結合を強化できるので、前記実施の形態3に示
すマトリクス型表示装置よりも全体の磁界がさらに小さ
くなる。したがって、これらの画像信号線2aと2bに
互いに異なる方向の電流SaとSbがさらに流れやすく
なり、ドット反転方式において画像信号線に流れる電流
の反転時間をさらに短縮して、走査線と画像信号線を低
抵抗化かつ低容量化するための高コストの材料開発なし
で信号遅延をさらに低減し、容易かつ安価に高精細で大
画面の画像を得ることのできるマトリクス型表示装置を
実現できる。
【0052】また上記実施の形態では、環状の導電性部
材60と環状の磁性部材50a、50bをマトリクス領
域の外の部分に、ひとつおきに各1形成した場合につい
て説明したが、環状の導電性部材60と環状の磁性部材
50a、50bは、互いに隣接して並んで形成された2
本の画像信号線の間ならばどこに形成しても良く、マト
リクス領域内に形成しても、またひとつおきでなくて
も、また複数個形成しても良く、上記実施の形態と同様
の効果を奏する。
【0053】実施の形態6.次に、図33を用いて、こ
の発明の実施の形態6について説明する。
【0054】図33は、この発明の実施の形態6におけ
るマトリクス型表示装置を示す回路図である。図33を
参照して、前記実施の形態5では互いに隣接して並んで
形成した2本の画像信号線間に一つおきに環状の導電性
部材60を形成して、画像信号線と環状の導電性部材6
0とを囲んで、それぞれ環状の磁性部材を形成したが、
この実施の形態6では、互いに隣接して並んで形成した
2本の画像信号線間に連続して、電線でもある環状の導
電性部材60a、60b、60cを形成して、画像信号
線2a、2bと環状の導電性部材60a、60b、60
cとを囲んで、それぞれ環状の磁性部材50a、50b
を形成している。それ以外の構成に関しては、図31に
示される実施の形態5と同様である。
【0055】この環状の導電性部材60a、60b、6
0cは銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)
またはこれらの合金から成り、画像信号線2a、2bと
同じく表示電極基板上に、写真製版技術と製膜技術とを
用いて形成する。また環状の磁性部材50a、50b
は、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(C
o)、ジルコニウム(Zn)、モリブデン(Mo)また
はこれらの合金で形成する。この環状の磁性部材50
a,50bの製造方法は、前記実施の形態2と同様であ
る。
【0056】この実施の形態6におけるマトリクス型表
示装置では、画像信号線2aがその両隣の環状の導電性
部材60cと60aを介して、それぞれ画像信号線2c
と2bの両方とに磁気的に結合し、同様にして画像信号
線2bがその両隣の環状の導電性部材60aと60bを
介して、それぞれ画像信号線2aと2dの両方とに磁気
的に結合するので、前記実施の形態5に示すマトリクス
型表示装置よりも、前記画像信号線2aと2bに互いに
異なる方向の電流SaとSbがさらに流れやすくなり、
ドット反転方式において画像信号線に流れる電流の反転
時間をさらに短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化
かつ低容量化するための高コストの材料開発なしで信号
遅延をさらに低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の
画像を得ることのできるマトリクス型表示装置を実現で
きる。
【0057】また上記実施の形態では、環状の導電性部
材60a、60b、60cと環状の磁性部材50a、5
0bをマトリクス領域の外の部分に、各1形成した場合
について説明したが、環状の導電性部材60a、60
b、60cと環状の磁性部材50a、50bは、互いに
隣接して並んで形成された2本の画像信号線の間ならば
どこに形成しても良く、マトリクス領域内に形成して
も、また複数個形成しても良く、上記実施の形態と同様
の効果を奏する。
【0058】実施の形態7.次に、図34を用いて、こ
の発明の実施の形態7について説明する。
【0059】図34は、この発明の実施の形態7におけ
るマトリクス型表示装置を示す回路図である。図34を
参照して、この実施の形態7では、前記実施の形態1に
おいて、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接する
2本の画像信号線の内の1本の画像信号線と、前記2本
の画像信号線に隣接する他の、相互誘導作用が発生する
程度に互いに近接する2本の画像信号線の内の、前記1
本の画像信号線側の1本の画像信号線とを、相互誘導作
用が発生する程度に互いに近接して並んで形成してい
る。つまり、この実施の形態7では、前記実施の形態1
において、画像信号線2aと2c、そして画像信号線2
bと2dとを、相互誘導作用が発生する程度に互いに近
接して並んで形成している。それ以外の構成に関して
は、図1に示される実施の形態1と同様である。
【0060】この実施の形態7におけるマトリクス型表
示装置では、画像信号線2aが互いに近接して並んで形
成されている画像信号線2cと磁気的に結合して、互い
に異なる方向の磁界JaとJcとは互いに打ち消しあ
う。またマトリクス領域を挟んだその反対側でも、やは
り互いに近接して並んで形成されている画像信号線2b
とも磁気的に結合して、互いに異なる方向の磁界Jaと
Jbとが互いに打ち消しあう。同様にして、画像信号線
2bが互いに近接して並んで形成されている画像信号線
2dと磁気的に結合して、互いに異なる方向の磁界Jb
とJdとは互いに打ち消しあう。またマトリクス領域を
挟んだその反対側でも、やはり互いに近接して並んで形
成されている画像信号線2aとも磁気的に結合するの
で、前記実施の形態1に示すマトリクス型表示装置より
も全体の磁界が小さくなる。したがって、前記画像信号
線2aと2bに互いに異なる方向の電流SaとSbがさ
らに流れやすくなり、ドット反転方式において画像信号
線に流れる電流の反転時間をさらに短縮して、走査線と
画像信号線を低抵抗化かつ低容量化するための高コスト
の材料開発なしで信号遅延をさらに低減し、容易かつ安
価に高精細で大画面の画像を得ることのできるマトリク
ス型表示装置を実現できる。
【0061】また上記実施の形態では、2本の画像信号
線2aと2c、および2bと2dとが交差しないで、走
査線方向に連続して、互いに近接して並んで形成された
場合について説明したが、2本の画像信号線2aと2
c、および/または2bと2dとを電気的に短絡しない
で交差させてから互いに近接して並んで形成しても、ま
た走査線方向に連続して形成しなくても良く、上記実施
の形態と同様の効果を奏する。
【0062】実施の形態8.次に、図35を用いて、こ
の発明の実施の形態8について説明する。
【0063】図35は、この発明の実施の形態8におけ
るマトリクス型表示装置を示す回路図である。図35を
参照して、この実施の形態8では、前記実施の形態7に
おいて、相互誘導作用が発生する程度に互いに近接して
並んで形成された2本の画像信号線を囲んで、環状の磁
性部材50を形成している。それ以外の構成に関して
は、図34に示される実施の形態7と同様である。
【0064】環状の磁性部材50は、鉄(Fe)、ニッ
ケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Z
n)、モリブデン(Mo)またはこれらの合金で形成す
る。この環状の磁性部材50の製造方法は、前記実施の
形態2と同様である。
【0065】以上のように、この実施に形態8における
マトリクス型表示装置によれば、相互誘導作用が発生す
る程度に互いに近接して並んで形成された2本の画像信
号線2aと2c、2aと2b、2bと2dとを囲んで、
環状の磁性部材50を形成したので、前記実施の形態7
に示すマトリクス型表示装置よりも、画像信号線2aと
2b間の磁気的結合を強化でき、前記実施の形態7に示
すマトリクス型表示装置よりも全体の磁界がさらに小さ
くなる。したがって、これらの画像信号線2aと2bに
互いに異なる方向の電流SaとSbがさらに流れやすく
なり、ドット反転方式において画像信号線に流れる電流
の反転時間をさらに短縮して、走査線と画像信号線を低
抵抗化かつ低容量化するための高コストの材料開発なし
で信号遅延をさらに低減し、容易かつ安価に高精細で大
画面の画像を得ることのできるマトリクス型表示装置を
実現できる。
【0066】また上記実施の形態では、マトリクス領域
を挟んだ両部分において、互いに近接して並んで形成さ
れた2本の画像信号線を囲んで環状の磁性部材50を形
成した場合について説明したが、環状の磁性部材50を
マトリクス領域を挟んだ両部分のどちらか一方にのみ形
成しても良く、上記実施に形態と同様の効果を奏する。
【0067】さらに上記実施の形態では、マトリクス領
域を挟んだ両部分において、互いに近接して並んで形成
された2本の画像信号線を囲んで、環状の磁性部材50
を走査線方向に連続して各1形成した場合について説明
したが、環状の磁性部材50をマトリクス領域内に形成
しても、また走査線方向に連続して形成しなくても、ま
た複数個形成しても良く、上記実施に形態と同様の効果
を奏する。
【0068】また上記実施の形態では、2本の画像信号
線2aと2c、および2bと2dとが交差しないで、走
査線方向に連続して、互いに近接して並んで形成された
場合について説明したが、2本の画像信号線2aと2
c、および/または2bと2dとを電気的に短絡しない
で交差させてから互いに近接して並んで形成しても、ま
た走査線方向に連続して形成しなくても良く、上記実施
の形態と同様の効果を奏する。
【0069】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0070】第1の発明によれば、画像信号線を、相互
誘導作用が発生する程度に互いに近接して並んで形成
るとともに、前記互いに近接する複数の画像信号線の内
の画像信号線と、前記複数の画像信号線に隣接する他の
互いに近接する複数の画像信号線の内の、前記画像信号
線側の画像信号線とを、相互誘導作用が発生する程度に
互いに近接して並んで形成し、しかも一走査ごとにこの
近接して配置された画像信号線にそれぞれ互いに異なる
方向の電流が流れるので、互いに近接して並んで形成し
た画像信号線が磁気的に結合し、画像信号線に流れる電
流の反転時間を短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗
化かつ低容量化するための高コストの材料開発なしで信
号遅延を低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像
を得ることのできるマトリクス型表示装置を実現でき
る。
【0071】
【0072】さらに、第の発明によれば、相互誘導作
用が発生する程度に互いに近接する複数の画像信号線を
囲んで、環状の磁性部材を形成したので、環状の磁性部
材を介して画像信号線が磁気的にさらに結合して全体の
磁界がさらに小さくなり、画像信号線に流れる電流の反
転時間をさらに短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗
化かつ低容量化するための高コストの材料開発なしで信
号遅延をさらに低減し、容易かつ安価に高精細で大画面
の画像を得ることのできるマトリクス型表示装置を実現
できる。
【0073】また、第の発明によれば、互いに隣接す
る画像信号線間に、相互誘導作用が発生する程度に前記
画像信号線に近接して、環状の導電性部材を形成したの
で、環状の導電性部材を介して画像信号線が磁気的に結
合し、ドット反転方式において画像信号線に流れる電流
の反転時間を短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化
かつ低容量化するための高コストの材料開発なしで信号
遅延を低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像を
得ることのできるマトリクス型表示装置を実現できる。
【0074】さらに、第の発明によれば、環状の導電
性部材を、互いに隣接して並んで形成した画像信号線間
に連続して形成したので、環状の導電性部材を介して磁
気的に結合する画像信号線の数が増加して全体の磁界が
さらに小さくなり、画像信号線に流れる電流の反転時間
をさらに短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化かつ
低容量化するための高コストの材料開発なしで信号遅延
をさらに低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像
を得ることのできるマトリクス型表示装置を実現でき
る。
【0075】また、第の発明によれば、画像信号線
と、相互誘導作用が発生する程度に前記画像信号線に近
接して形成された環状の導電性部材と、を囲んで環状の
磁性部材を形成したので、環状の磁性部材を介して画像
信号線が磁気的にさらに結合して全体の磁界がさらに小
さくなり、画像信号線に流れる電流の反転時間をさらに
短縮して、走査線と画像信号線を低抵抗化かつ低容量化
するための高コストの材料開発なしで信号遅延をさらに
低減し、容易かつ安価に高精細で大画面の画像を得るこ
とのできるマトリクス型表示装置を実現できる。
【0076】さらに、第の発明によれば、一方向に並
んで形成された走査線と、他方向に並んで形成された画
像信号線とを実質的に互いに直交させたので、設計工程
と製造工程が簡単になり、高精細で大画面の画像を得る
ことのできる、高集積度のマトリクス型表示装置を、容
易に実現できる。
【0077】また、第7および第8の発明によれば、相
互誘導作用が発生する程度に互いに近接する画像信号線
と電線とを囲んで環状の磁性部材を形成したので、環状
の磁性部材を介して画像信号線が磁気的にさらに結合し
て全体の磁界がさらに小さくなり、画像信号線に流れる
電流の反転時間をさらに短縮して、走査線と画像信号線
を低抵抗化かつ低容量化するための高コストの材料開発
なしで信号遅延をさらに低減し、容易かつ安価に高精細
で大画面の画像を得ることのできるマトリクス型表示装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるマトリクス
型表示装置を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における磁界分布を
示す説明図である
【図3】 この発明の実施の形態2におけるマトリクス
型表示装置を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における環状の磁性
部材を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における、環状の磁
性部材の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における、環状の磁
性部材の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における、環状の磁
性部材の製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における、環状の磁
性部材の製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における、環状の磁
性部材の製造方法の第5工程を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第6工程を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第7工程を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第8工程を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第9工程を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第10工程を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第11工程を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第12工程を示す断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第13工程を示す断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第14工程を示す断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第15工程を示す断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第16工程を示す断面図である。
【図21】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第17工程を示す断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第18工程を示す断面図である。
【図23】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第19工程を示す断面図である。
【図24】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第20工程を示す断面図である。
【図25】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第21工程を示す断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第22工程を示す断面図である。
【図27】 この発明の実施の形態2における、環状の
磁性部材の製造方法の第23工程を示す断面図である。
【図28】この発明の実施の形態2における磁界分布を
示す説明図である。
【図29】 この発明の実施の形態3におけるマトリク
ス型表示装置を示す回路図である。
【図30】 この発明の実施の形態4におけるマトリク
ス型表示装置を示す回路図である。
【図31】 この発明の実施の形態5におけるマトリク
ス型表示装置を示す回路図である。
【図32】 この発明の実施の形態5における環状の導
電性部材を示す斜視図である。
【図33】 この発明の実施の形態6におけるマトリク
ス型表示装置を示す回路図である。
【図34】 この発明の実施の形態7におけるマトリク
ス型表示装置を示す回路図である。
【図35】 この発明の実施の形態8におけるマトリク
ス型表示装置を示す回路図である。
【図36】 従来のマトリクス型表示装置のシステム構
成図である。
【図37】 従来のマトリクス型表示装置を示す回路図
である。
【図38】 従来のマトリクス型表示装置のドット反転
方式の説明図である。
【符号の説明】
1 走査線 2a、2b、2c、2d 画像信号線(電線) 3 スイッチング素子 7 画素電極 8 対向電極 9 印加電圧によって光透過率が変わる誘電体 10 画素 50、50a、50b 環状の磁性部材 60、60a、60b、60c 環状の導電性部材(電
線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/1343 G09F 9/35 305 G09G 3/36 H01F 17/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極と、これに対向して配置された
    対向電極の一部と、前記画素電極と前記対向電極の前記
    一部との間に封入された、印加電圧によって光透過率が
    変わる誘電体とによって形成された画素をマトリクス状
    に配置し、これらの画素に対して一方向に並んで形成さ
    れた画像信号線が、走査信号によって駆動されるスイッ
    チング素子を介して画像信号を供給するマトリクス型表
    示装置において、互いに隣接する前記画像信号線を、相
    互誘導作用が発生する程度に互いに近接して配置すると
    ともに、前記互いに近接する複数の画像信号線の内の画
    像信号線と、前記複数の画像信号線に隣接する他の互い
    に近接する複数の画像信号線の内の、前記画像信号線側
    の画像信号線とを、相互誘導作用が発生する程度に互い
    に近接して並んで形成し、しかも一走査ごとにこの近接
    して配置された画像信号線にそれぞれ互いに異なる方向
    の電流が流れ、前記画素の、前記対向電極に対する前記
    画素電極の電位を、前記画素に隣接する画素の、前記対
    向電極に対する画素電極の電位に対して反転させること
    を特徴とするマトリクス型表示装置。
  2. 【請求項2】 互いに近接する複数の画像信号線を囲ん
    で形成された環状の磁性部材を更に備えた、請求項
    記載のマトリクス型表示装置。
  3. 【請求項3】 画素電極と、これに対向して配置された
    対向電極の一部と、前記画素電極と前記対向電極の前記
    一部との間に封入された、印加電圧によって光透過率が
    変わる誘電体とによって形成された画素をマトリクス状
    に配置し、これらの画素に対して一方向に並んで形成さ
    れた画像信号線が、走査信号によって駆動されるスイッ
    チング素子を介して画像信号を供給するマトリクス型表
    示装置において、環状の導電性部材を、互いに隣接する
    前記画像信号線間に、相互誘導作用が発生する程度に前
    記画像信号線に近接して配置し、前記画素の、前記対向
    電極に対する前記画素電極の電位を、前記画素に隣接す
    る画素の、前記対向電極に対する画素電極の電位に対し
    て反転させることを特徴とするマトリクス型表示装置。
  4. 【請求項4】 環状の導電性部材を、互いに隣接して並
    んで形成した画像信号線間に連続して形成したことを特
    徴とする、請求項に記載のマトリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】 画像信号線と、前記画像信号線に近接し
    て形成された環状の導電性部材と、を囲んで形成された
    環状の磁性部材を更に備えた、請求項3または請求項4
    記載のマトリクス型表示装置。
  6. 【請求項6】 一方向に並んで形成された走査線と、他
    方向に並んで形成された画像信号線とが、実質的に互い
    に直交することを特徴とする、請求項1ないし請求項5
    いずれかに記載のマトリクス型表示装置。
  7. 【請求項7】 溝を有する第1の磁性膜パターンと、 前記第1の磁性膜パターンとの間に絶縁膜を介して、相
    互誘導作用が発生する程度に互いに近接して前記溝内に
    形成された画像信号線と電線の上部であって、前記第1
    の磁性膜パターンの上部に、前記画像信号線と前記電線
    との間に絶縁膜を介して形成された、前記第1の磁性膜
    パターンと磁気的に接続する第2の磁性膜パターンと を備えた、環状の磁性部材。
  8. 【請求項8】 第1の磁性膜パターンを形成する工程
    と、 前記第1の磁性膜パターンに溝を形成する工程と、 前記第1の磁性膜パターンとの間に絶縁膜を介して、相
    互誘導作用が発生する程度に互いに近接して前記溝内に
    形成された画像信号線と電線の上部であって、前記第1
    の磁性膜パターンの上部に、前記画像信号線と前記電線
    との間に絶縁膜を介して、前記第1の磁性膜パターンと
    磁気的に接続する第2の磁性膜パターンを形成する工程
    とを備えた、環状の磁性部材の製造方法。
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