JP3301000B2 - 速結タイプ陰極線管ソケット - Google Patents

速結タイプ陰極線管ソケット

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JP3301000B2 JP07614294A JP7614294A JP3301000B2 JP 3301000 B2 JP3301000 B2 JP 3301000B2 JP 07614294 A JP07614294 A JP 07614294A JP 7614294 A JP7614294 A JP 7614294A JP 3301000 B2 JP3301000 B2 JP 3301000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、速結タイプ陰極線管
ソケットに関し、特に、速結タイプの陰極線管ソケット
に形成される嵌合部およびこれに嵌合される高圧放電空
隙室を小型に構成する速結タイプ陰極線管ソケットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来例を、先ず、図6および図7を参照
して説明するに、フォーカスリード線を高圧電極に接続
するに際して半田付けすることなしに、リード線挿入孔
48を介してに単に高圧放電空隙室13に挿入すること
により接続するタイプの陰極線管ソケットを速結タイプ
陰極線管ソケットと称す。
【0003】速結タイプ陰極線管ソケットの絶縁材より
成るボデイ11は、陰極線管の端子ピンが挿入接続され
る本体12と、その側部に一体に形成される高圧放電空
隙室の一部を構成する嵌合部42とにより構成される。
本体12の形状は全体として厚味のあるほぼ円板状のも
のであり、その中心線14を中心として断面円形の貫通
孔15が形成されている。本体12の中心線14を中心
とする円上に陰極線管の端子ピンが挿入される端子ピン
挿入孔16が複数個等間隔に穿設されている。これら端
子ピン挿入孔16には、これら挿入孔と連通してボデイ
11の下面まで延長したコンタクト収容部17が形成さ
れている。これらコンタクト収容部17にはコンタクト
18が収容される。図8をも参照するに、本体12には
その外周面に沿って円弧状に湾曲せしめられた接地導体
19が嵌合される。そして、コンタクト18のそれぞれ
とこの接地導体19との間には放電空隙室用孔21が形
成され、放電空隙室用孔21において接地導体19とコ
ンタクト18との間に放電空隙が構成される。
【0004】次に、図8ないし図11をも参照するに、
高圧放電空隙室13には、高圧用放電空隙を構成する高
圧電極31および高圧放電電極32が収容されている。
そして、本体12の嵌合部42に隣接する両者の境界の
コンタクト収容部17hには陰極線管の高圧端子ピンが
接触する高圧用コンタクト18hが配置される。この高
圧用コンタクト18hと高圧電極31とは接続導体33
を介して互に接続している。高圧電極31は半球状をし
ており、その周辺には方形の鍔状の保持板35が一体に
形成されている。保持板35は高圧放電空隙室13の内
部に形成される高圧電極保持部70に形成されるスリッ
ト71内に嵌合され、高圧電極31は高圧放電空隙室1
3内に保持されることとなる。高圧放電電極32も同様
に半球状をしており、その周辺には方形の鍔状の保持板
36が一体に形成されている。この保持板36も高圧放
電空隙室13の内部に形成される高圧放電電極保持部7
2に形成されるスリット内に嵌合され、高圧放電電極3
2も高圧放電空隙室13内に保持される。そして、これ
ら高圧電極31と高圧放電電極32とは互に対向して高
圧放電空隙を形成する。
【0005】上述した通りの速結タイプの陰極線管ソケ
ットは、特に図9および図10を参照して、高電圧のフ
ォーカスリード線47が接続されるフォーカス端子37
を高圧電極31の保持板35に近接対向してこの保持板
35に一体的に形成されている。この例においては、フ
ォーカス端子37は保持板35の背面の一側の前方部に
近接対向して配置されている。即ち、連結部38はその
一端を保持板35の一側縁の前方部から背面側に直角に
一体的に延伸形成し、連結部38の他端は保持板35の
背面に平行に対向する様に折返され、この折返された部
分を受板39とし、受板39の上端部を前方下向きに延
伸し、この下向きに延伸折返された部分をフォーカス端
子37としている。
【0006】図7および図9を参照するに、高圧放電空
隙室13は、本体12と一体に形成される嵌合部42と
嵌合部42に嵌合されてその上方開口を閉塞するカバー
43とより成る。上述した通り高圧電極31の保持板3
5を保持する高圧電極保持部70は嵌合部42と一体に
形成されているが、この高圧電極保持部70にはフォー
カス端子37および受板39の左右ぶれを防止する規制
片44および45が一体に形成されている。なお、接続
導体33の一端には図10に示される如く半田接続用端
子46も設けられている。
【0007】図6および図9を参照するに、48はフォ
ーカス端子37に対向して穿設されたリード線挿入孔で
あり、外部リード線である高電圧のフォーカスリード線
47はこの挿入孔48を介して嵌合部42内に挿入さ
れ、その芯線先端部は保持板35とフォーカス端子37
との間に位置するに到る。そして、リード線挿入孔48
の周囲を包囲する格好の筒状突部49がカバー43に一
体に形成されている。この筒状突部49は、高電圧フォ
ーカスリード線47を挿入する場合のリード線47のガ
イドの作用をすると共にリード線の絶縁被覆が嵌合して
その振動防止の作用をもするものである。そして、カバ
ー43にはヒンジ54を介して回動板53が具備されて
いる。この回動板53には押え片51およびU字片55
が形成されている。押え片51は回動板53と直角に一
体に立てられ、回動板53の一端はカバー43の前方一
縁に一体に回動自在に連結され、この連結部はヒンジ5
4とされている。52は切溝であり、カバー43の筒状
突部49と接近して保持板35のフォーカス端子37と
反対の位置近傍に形成されている。高電圧フォーカスリ
ード線47をリード線挿入孔48を介して保持板35と
フォーカス端子37との間に挿入した状態において、回
動板53を回動してカバー43の前面に対接させて下向
きに押圧すると、切溝52を介して押え片51は受板3
9を保持板35側へ弾性的に押圧し、フォーカス端子3
7と保持板35とによる高圧リード線47の挟持が機械
的に確実になり、かつ電気的に良好に接触する。この
時、回動板53と一体のU字片55はカバー43の外側
面の爪56と結合し、これによりカバー43と回動板5
3とは結合を保持され、結局、フォーカス端子37と保
持板35とによる高圧リード線47の電気的機械的接続
も保持されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の通りの速結タイ
プ陰極線管ソケットは、回動板53はヒンジ54を介し
てカバー43に取り付けられている。フォーカス端子3
7に高圧リード線47を電気的機械的に接続保持する
際、回動板53を回動することにより押え片51をカバ
ー43に穿設される切溝52に挿入する構成を採用して
いる。この構成を採用する場合、フォーカス端子37或
は受板39の形状寸法およびその高圧放電空隙室13中
における設置位置に対応して押え片51の形状寸法は各
別のものとなる。そして、この各別の形状寸法の押え片
51に対応して、今度は切溝52の穿設位置をヒンジ5
4からこの押え片51の形状寸法に対応するところに各
別に設定すると共に切溝52の幅をもこの形状寸法に対
応して各別に設定する必要がある。回動板53を回動す
ることにより押え片51を切溝52に挿入する構成を採
用すると、これは何れにしても高圧放電空隙室13の形
状寸法の大型化につながる。
【0009】そして、高圧電極31から陰極線管ソケッ
トが実装されるプリント基板に到る沿面距離は、高圧電
極31から、嵌合部42の底部の内面を辿って嵌合部4
2の側壁内面に到り、ここからこの側壁内面を上向きに
辿ってその上端部に到り、ここからこの側壁外面を下向
きに辿ってプリント基板に到るものである。この沿面距
離を少しでも長くしたいがために、高圧電極31を高圧
放電空隙室13の側壁から離して内側中央寄りに位置さ
せて組み込む様にしている。このことも、陰極線管ソケ
ットの大型化につながる。
【0010】また、コンタクト収容部17hは高圧放電
空隙室13を構成するカバー43側に形成されるもので
はなくして嵌合部42側に形成されていて、高圧電極3
1と接続導体33を介して互に接続している高圧用コン
タクト18hをコンタクト収容部17hに対して上から
挿入するものである。従って、コンタクト収容部17h
の上端に穿設される陰極線管の高圧端子ピンが挿入され
る端子ピン挿入孔16hは高圧用コンタクト18hを挿
入することができる大きさに形成する必要があり、これ
は高圧端子ピン挿入孔16hとしては必要以上に大きく
なる。
【0011】この発明は、上述の通りの問題を解消した
速結タイプの陰極線管ソケットを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】フォーカスリード線をリ
ード線挿入孔48を介して高圧放電空隙室13に挿入す
ることにより高圧電極31に接続する速結タイプ陰極線
管ソケットにおいて、陰極線管の端子ピンが挿入接続さ
れる本体12、嵌合部42、および高圧用放電空隙を構
成する高圧電極31と高圧放電電極32とを収容し嵌合
部42に嵌合する高圧放電空隙室13より成る速結タイ
プ陰極線管ソケットを構成した。
【0013】そして、高圧放電空隙室13は、外部から
挿入されるフォーカスリード線47を挿入案内するリー
ド線挿入孔48が穿設される筒状突部49、下端を水平
段部とする爪56’を有し筒状突部49に対向して高圧
放電空隙室13の頂壁43に植立されるスライダ係止片
56、スライダ係止片56と筒状突部49との間に穿設
されるスライダ挿通孔52、筒状突部49およびスライ
ダ係止片56の下部にリード線挿入孔48およびスライ
ダ挿通孔52を介して連通する高圧電極収容部75、お
よび高圧コンタクト収容部17hより成り、爪56’に
係合する水平段部を有するスライダ51を具備する速結
タイプ陰極線管ソケットを構成した。
【0014】また、高圧電極31はその周辺に鍔状の保
持板35が一体に形成され、この保持板35はその一部
が直角に折り曲げ延伸され、そこから更に折り曲げ延伸
せしめられてリード線保持部74が形成されており、高
圧用コンタクト18hおよび立ち上がり部37’を有す
るフォーカス端子37を具備し、両者は接続導体33に
より相互接続された状態において高圧用コンタクト18
hは高圧コンタクト収容部17hの底面に穿設される孔
に対応位置決めされると共に、フォーカス端子37は高
圧電極収容部75に対応位置決めされるものであり、高
圧放電空隙室13の高圧電極収容部75には高圧電極3
1およびフォーカス端子37が収容されており、ここで
フォーカス端子37とリード線保持部74とは互に対向
してリード線挿入孔48直下に配置されると共に、高圧
電極31の鍔状の保持板35と立ち上がり部37’とは
互に対向してスライダ挿通孔52直下に配置され、スラ
イダ51は水平段部を2段有するものである速結タイプ
陰極線管ソケットを構成した。
【0015】更に、高圧コンタクト収容部17hはその
底面に高圧用コンタクト18hを挿入する孔が穿設され
ると共に上端には高圧端子ピンに適合する高圧端子ピン
挿入孔16hが穿設されるものである速結タイプ陰極線
管ソケットをも構成した。
【0016】
【実施例】この発明の実施例を図1、図2および図3を
参照して説明する。従来例と共通する部材にほぼ共通す
る参照符号を使用する。図1は絶縁材より成るボデイ1
1の斜視図、図2は高圧放電空隙室を斜め上方から視た
斜視図、図3は高圧放電空隙室を斜め下方から視た分解
斜視図、図4は図2の4−4線における断面を示す図、
図5はスライダを説明する図である。
【0017】ここで、この発明の速結タイプの陰極線管
ソケットの絶縁材より成るボデイ11は、陰極線管の端
子ピンが挿入接続される本体12と、その側部に一体に
形成される嵌合部42とにより構成され、この点従来例
と同様である。その他の点についても共通するところは
多々ある。この発明は、これを要約するに、速結タイプ
の陰極線管ソケットにおいて、高圧放電空隙室13の頂
壁43に穿設されるスライダ挿通孔52に挿入されるス
ライダ51はスライダ挿通孔52から全体を抜き出すも
のではなくしてスライダ挿通孔52に挿入されたまま上
下する構成のものとされ、スライダ挿通孔52に挿入さ
れた状態において高圧リード線47をフォーカス端子3
7と保持板35との間に強固に挟持するか或は解放する
構成を採用するものである。そして、嵌合部42の内部
に高圧電極31、高圧放電電極32および高圧コンタク
トを組み込んだ高圧放電空隙室13が嵌合される構成を
採用し、高圧電極31および高圧コンタクトは高圧放電
空隙室13により全体を包囲される格好とする。以上の
ことから、これらの点を中心としてこの発明の速結タイ
プの陰極線管ソケットについて説明する。
【0018】上述した通り、11はこの発明の速結タイ
プの陰極線管ソケットの絶縁材より成るボデイ、12は
陰極線管の端子ピンが挿入接続される本体、42は高圧
放電空隙室13が嵌合される嵌合部、16は本体12に
穿設され陰極線管の端子ピンが挿入される端子ピン挿入
孔であり、複数個等間隔に穿設されている。嵌合部42
を構成する側壁は高圧放電空隙室13に匹敵する高さを
有する。17h’は後で説明される高圧コンタクト収容
部17hに嵌合する位置決め突起、20はこれも後で説
明されるフォーカス端子の立ち上がり部37’を弾性的
に挟持する弾性片である。
【0019】16hは高圧放電空隙室13の一部に形成
され陰極線管の高圧端子ピンが挿入される高圧端子ピン
挿入孔である。37は接続導体33を介して高圧用コン
タクト18hに接続するこの発明のフォーカス端子であ
る。37’はフォーカス端子の立ち上がり部であり、そ
の中間側部の双方に係合突起が突出形成されている。
【0020】49は高電圧フォーカスリード線47が挿
入される筒状突部である。50は幅の狭い確認窓であ
り、フォーカスリード線47をリード線挿入孔48を介
して挿入した時、この窓を介してフォーカスリード線の
先端とフォーカス端子37との間が接触したか否かを確
認するものである。高圧電極31は半球状をしており、
その周辺には方形の鍔状の保持板35が一体に形成され
ている。この保持板35は高圧放電空隙室13の内部に
形成される高圧電極保持部70に形成されるスリット7
1内に嵌合され、高圧電極31を高圧放電空隙室13に
保持している。この発明の保持板35はその一部が直角
に折り曲げ延伸され、そこから更に折り曲げ延伸せしめ
られてリード線保持部74が形成されており、全体とし
て断面コ字状とされている。高圧放電電極32も同様に
半球状をしており、その周辺には方形の鍔状の保持板3
6が一体に形成されている。この保持板36も高圧放電
空隙室13の内部に形成される高圧放電電極保持部72
に形成されるスリット73内に嵌合され高圧放電電極3
2を高圧放電空隙室13に保持している。そして、これ
ら高圧電極31と高圧放電電極32とは互に対向して高
圧放電空隙を形成している。
【0021】75は高圧電極収容部であり、高電圧フォ
ーカスリード線47が挿入される筒状突部49の直下に
形成されて、両者はリード線挿入孔48を介して連通し
ている。高圧電極収容部75には、上述した通りの高圧
電極31の保持板35のリード線保持部74、接続導体
33を介して高圧用コンタクト18hに接続するフォー
カス端子37が収容され、更に、筒状突部49の直下に
穿設されるリード線挿入孔48を介してフォーカスリー
ド線47も挿入進入する。高圧電極収容部75において
リード線保持部74、フォーカス端子37、フォーカス
リード線47の3者は電気的機械的に接続される。17
hは高圧用コンタクト18hが嵌合する高圧コンタクト
収容部であり、高圧端子ピン挿入孔16hに連通してい
る。
【0022】56は筒状突部49に対向して高圧放電空
隙室13の頂壁43に植立される弾性を有するスライダ
係止片である。スライダ係止片56は筒状突部49から
少し離れて植立している。56’はスライダ係止片56
に形成される爪であり、その下端を水平段部としてスラ
イダ51の上向きの摺動を阻止するものである。即ちス
ライダ係止片56の表面から筒状突部49に対して徐々
に接近する様に突出して行き、その下端から水平にスラ
イダ係止片56の表面に到達する構成を有している。5
2はスライダ挿通孔であり、頂壁43におけるスライダ
係止片56と筒状突部49との間の領域に穿設される。
このスライダ挿通孔52も、また、高圧電極収容部75
に開口連通している。
【0023】高圧用コンタクト18h、接続導体33、
フォーカス端子37について説明する。これら3者は慣
用されている周知の板金加工技術によりバネ性を有する
導伝性金属より一体に打ち抜き塑性加工される。この場
合、この高圧用コンタクト18hおよびフォーカス端子
37は、接続導体33により相互接続された状態におい
て高圧用コンタクト18hが高圧コンタクト収容部17
hの底面に穿設される孔に対応位置決めされると共に、
フォーカス端子37が高圧電極収容部75に対応位置決
めされる様に、これら3者の形状構造寸法を設定して打
ち抜き塑性加工される。
【0024】図5を参照してスライダ51を説明する。
図5(a)は斜視図、図5(b)は正面から視た図、図
5(c)は図5(b)を右側から視た図、図5(d)は
図5(a)におけるd−d断面図である。スライダ51
は横断面四角形の棒状体より成る。511 は第1の水平
段部、512は第2の水平段部、513 はテーパ部であ
る。テーパ部513 はスライダ51のスライダ挿通孔5
2への案内挿入を容易にするものである。ここで、第1
の水平段部511 は高圧リード線47をフォーカス端子
37と保持板35との間に挟持した状態にスライダ51
を位置決めし、第2の水平段部512 は高圧リード線4
7を解放した状態においてスライダ51をスライダ挿通
孔52に挿入状態に保持する抜け止め阻止用の段部であ
る。そして、514 はスライダ51を操作する摘みであ
る。
【0025】この発明の速結タイプの陰極線管ソケット
は、陰極線管の端子ピンが挿入接続される本体12およ
び高圧放電空隙室13をそれぞれ組み立て、嵌合部42
に高圧放電空隙室13を嵌合することによりその組み立
ては完了する。嵌合部42に高圧放電空隙室13を嵌合
せしめた状態において、高圧放電空隙室13の高圧コン
タクト収容部17hに位置決め突起17h’が嵌合する
と共に、高圧放電空隙室13の高圧電極収容部75に弾
性片20が進入してフォーカス端子37およびその立ち
上がり部37’に接している。
【0026】図4(a)を特に参照するに、組み立てが
完了した速結タイプの陰極線管ソケットについて、スラ
イダ51はこれを上からスライダ挿通孔52に圧入する
ときに、スライダ係止片56とこれに対向する筒状突部
49の確認窓50近傍部分との間に挟まれた状態におい
て、スライダ係止片56に形成される爪56’を介して
スライダ係止片56を圧し拡げながら圧し下げられるこ
ととなる。図4(a)は、スライダ51が圧入されてフ
ォーカス端子37の立ち上がり部37’がスライダ51
により左側から裏打ちされ、立ち上がり部37’および
弾性片20を相対的に右側に押圧する状態を示す。
【0027】図4(b)はスライダ51を引き出した状
態を示す。この状態においては、フォーカス端子37の
立ち上がり部37’はスライダ51による裏打ちは解除
されている。図4(a)の状態において、スライダ係止
片56を左向きに変形し、摘み514 を上向きに操作す
ることにより容易にスライダ51を引き出すことができ
る。
【0028】ここで、スライダ51が図4(b)に示さ
れる状態においてフォーカスリード線47をリード線挿
入孔48を介して圧し込むと、フォーカス端子37およ
びその立ち上がり部37’は左方に変位せしめられる。
フォーカス端子37およびその立ち上がり部37’が左
方に変位した状態において、スライダ51を上からスラ
イダ挿通孔52に圧入すると、スライダ51は左方に変
位している立ち上がり部37’を強制的に右方に押戻さ
れる。フォーカス端子37も強制的に右方に押戻され、
その結果、フォーカスリード線47はフォーカス端子3
7とリード線保持部74との間に強固に保持されること
となる。
【0029】
【発明の効果】以上の通りであって、上述の通りのこの
発明による速結タイプの陰極線管ソケットは、高圧放電
空隙室13の頂壁43に穿設されるスライダ挿通孔52
およびこれに挿入されるスライダ51は、保持されるべ
きフォーカス端子37の幅にほぼ匹敵する幅に構成すれ
ばよく、従来例における回動する押え片の場合と比較し
て極く容易に設計することができ。そして、このスライ
ダ51は、スライダ挿通孔52から全体を抜き出すもの
ではなくしてスライダ挿通孔52に挿入されたまま上下
する構成のものであるので、スライダ挿通孔52はスラ
イダ51により常に閉塞されており、この挿通孔52を
介して高圧放電空隙室13内に塵埃が進入することは殆
どない。
【0030】そして、高圧放電空隙室13の内部に高圧
電極31、高圧放電電極32および高圧コンタクトを組
み込み、これを嵌合部42に嵌合する構成を採用したの
で、高圧電極31および高圧コンタクトは高圧放電空隙
室13により全体を包囲される格好となる。従って、高
圧電極31と陰極線管ソケットが実装されるプリント基
板との間には2枚の側壁、即ち高圧放電空隙室13の側
壁および嵌合部42を構成する側壁が介在することとな
り、これらの間の沿面距離は従来の陰極線管ソケットと
比較して充分に長くなる。このことから、高圧電極31
を高圧放電空隙室13の側壁から離れて内側中央寄りに
位置させなければならないという設計上の制約から解放
される。高圧電極31を高圧放電空隙室13の側壁に殆
ど直接接して組み込み、その分陰極線管ソケットを小型
化することができる。
【0031】また、高圧放電空隙室13に一体に形成さ
れる高圧コンタクト収容部17hの底面に高圧用コンタ
クト18hを下側から挿入組み込むことができる大きさ
の孔を穿設しているので、高圧コンタクト収容部17h
の上端に穿設される高圧端子ピン挿入孔16hは高圧端
子ピンに適合する大きさの孔とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する斜視図。
【図2】高圧放電空隙室の斜視図。
【図3】高圧放電空隙室の分解斜視図。
【図4】速結タイプの陰極線管ソケットの断面を示す
図。
【図5】スライダを示す図。
【図6】陰極線管ソケットの従来例の上面図。
【図7】図6に示される陰極線管ソケットの断面図。
【図8】接地導体の斜視図。
【図9】図7のA−A断面図。
【図10】コンタクト、電極の斜視図。
【図11】保持板の斜視図。
【図12】回動板を説明する図。
【符号の説明】
12 本体 13 高圧放電空隙室 16h 高圧端子ピン挿入孔 17h 高圧コンタクト収容部 18h 高圧用コンタクト 31 高圧電極 32 高圧放電電極 33 接続導体 35 保持板 37 フォーカス端子 37’ 立ち上がり部 42 嵌合部 43 頂壁 47 フォーカスリード線 48 リード線挿入孔 49 筒状突部 51 スライダ 52 スライダ挿通孔 56 スライダ係止片 56’ 爪 74 リード線保持部 75 高圧電極収容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/74 H01R 4/48 H01R 33/945 H01R 33/97

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスリード線をリード線挿入孔を
    介して高圧放電空隙室に挿入することにより高圧電極に
    接続する速結タイプ陰極線管ソケットにおいて、 高圧放電空隙室は、外部から挿入されるフォーカスリー
    ド線を挿入案内するリード線挿入孔が穿設される筒状突
    部、下端を水平段部とする爪を有し筒状突部に対向して
    高圧放電空隙室の頂壁に植立されるスライダ係止片、ス
    ライダ係止片と筒状突部との間に穿設されるスライダ挿
    通孔、筒状突部およびスライダ係止片の下部にリード線
    挿入孔およびスライダ挿通孔を介して連通する高圧電極
    収容部、および高圧コンタクト収容部より成り、 爪に係合する水平段部を有するスライダを具備する、 ことを特徴とする速結タイプ陰極線管ソケット。
  2. 【請求項2】 請求項に記載される速結タイプ陰極
    線管ソケットにおいて、 高圧電極はその周辺に鍔状の保持板が一体に形成され、
    この保持板はその一部が直角に折り曲げ延伸され、そこ
    から更に折り曲げ延伸せしめられてリード線保持部が形
    成されており、 高圧用コンタクトおよび立ち上がり部を有するフォーカ
    ス端子を具備し、両者は接続導体により相互接続された
    状態において高圧用コンタクトは高圧コンタクト収容部
    の底面に穿設される孔に対応位置決めされると共に、フ
    ォーカス端子は高圧電極収容部に対応位置決めされるも
    のであり、 高圧放電空隙室の高圧電極収容部には高圧電極およびフ
    ォーカス端子が収容され、ここでフォーカス端子とリー
    ド線保持部とは互に対向してリード線挿入孔直下に配置
    されると共に、高圧電極の鍔状の保持板35と立ち上が
    り部とは互に対向してスライダ挿通孔直下に配置され、 スライダは水平段部を2段有するものである、 ことを特徴とする速結タイプ陰極線管ソケット。
  3. 【請求項3】 請求項に記載される速結タイプ陰極
    線管ソケットにおいて、 高圧コンタクト収容部はその底面に高圧用コンタクトを
    挿入する孔が穿設されると共に上端には高圧端子ピンに
    適合する高圧端子ピン挿入孔が穿設されるものである、 ことを特徴とする速結タイプ陰極線管ソケット。
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