JP3300620B2 - タイヤ空気圧推定装置 - Google Patents

タイヤ空気圧推定装置

Info

Publication number
JP3300620B2
JP3300620B2 JP35357796A JP35357796A JP3300620B2 JP 3300620 B2 JP3300620 B2 JP 3300620B2 JP 35357796 A JP35357796 A JP 35357796A JP 35357796 A JP35357796 A JP 35357796A JP 3300620 B2 JP3300620 B2 JP 3300620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
wheels
wheel speed
tire
tire pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35357796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10175411A (ja
Inventor
秀樹 大橋
弘之 河井
弘義 小島
孝治 梅野
健治 冨板
健康 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP35357796A priority Critical patent/JP3300620B2/ja
Publication of JPH10175411A publication Critical patent/JPH10175411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3300620B2 publication Critical patent/JP3300620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のタイヤの空
気圧を推定するタイヤ空気圧推定装置に係り、更に詳細
には車輪速信号に基づきタイヤのばね定数を求めタイヤ
の空気圧を推定するタイヤ空気圧推定装置に係る。
【0002】
【従来の技術】タイヤの空気圧とタイヤのばね定数との
間には一定の関係があり、またタイヤのばね定数とタイ
ヤの共振周波数との間には一定の関係があることを利用
し、車輪速信号よりタイヤの振動に起因する車輪速の振
動成分を抽出し、その振動成分に基づきタイヤの上下方
向又は前後方向の共振周波数を求め、該共振周波数に基
づきタイヤの空気圧を推定するタイヤ空気圧推定装置は
従来より種々の構成のものが提案されており、例えばそ
の一例が本願出願人のうちの一の出願人の出願にかかる
特開平6−122304号公報に記載されている。
【0003】かかるタイヤ空気圧推定装置によれば、車
輪速の振動成分の共振周波数に基づきタイヤの空気圧が
推定されるので、圧力センサの如くタイヤの空気圧を直
接検出する手段を要することなくタイヤの空気圧を推定
することができる。
【0004】また上述の如きタイヤ空気圧推定装置に於
いては、駆動輪の振動成分にディファレンシャルギヤ装
置やサスペンションメンバの共振成分が含まれているこ
とに起因して駆動輪のタイヤ空気圧を正確に推定するこ
とができない場合があるので、本願出願人はこの問題を
解消すべく特願平7−278338号に於いて、所謂駆
動輪補償が行われるタイヤ空気圧推定装置、即ち「左駆
動輪及び右駆動輪の車輪速を検出する車輪速検出手段
と、前記車輪速検出手段よりの左右駆動輪の車輪速信号
よりタイヤの振動に起因する左右駆動輪の車輪速の振動
成分を抽出する振動成分抽出手段と、前記左右駆動輪の
車輪速の振動成分よりそれらの同相成分を除去すること
により補正後の左右駆動輪の車輪速の振動成分を求める
補正手段と、前記補正後の左右駆動輪の車輪速の振動成
分に基づき前記左右駆動輪のタイヤ空気圧を推定する推
定手段とを有するタイヤ空気圧推定装置」、及び「左駆
動輪及び右駆動輪の車輪速を検出する車輪速検出手段
と、前記車輪速検出手段よりの左右駆動輪の車輪速信号
よりタイヤの振動に起因する左右駆動輪の車輪速の振動
成分を抽出する振動成分抽出手段と、前記左右駆動輪の
車輪速の振動成分に基づき前記左右駆動輪の第一のタイ
ヤ空気圧を推定する第一の推定手段と、前記左右駆動輪
の車輪速の振動成分よりそれらの同相成分を除去するこ
とにより補正後の左右駆動輪の車輪速の振動成分を求め
る補正手段と、前記左右駆動輪の第一のタイヤ空気圧を
比較する比較手段と、前記第一のタイヤ空気圧が低い方
の駆動輪について前記補正後の車輪速の振動成分に基づ
きタイヤ空気圧を推定する第二の推定手段と、前記第一
のタイヤ空気圧が低い方の駆動輪について前記第一のタ
イヤ空気圧と前記第二の推定手段により推定されたタイ
ヤ空気圧との偏差を演算し、前記第一のタイヤ空気圧が
高い方の駆動輪のタイヤ空気圧を当該駆動輪の前記第一
のタイヤ空気圧より前記偏差を減算した値に推定する第
三の推定手段とを有していることを特徴とするタイヤ空
気圧推定装置」を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし本願発明者が実
験的研究を行ったところ、上述の先の提案にかかるタイ
ヤ空気圧推定装置によれば、従来のタイヤ空気圧推定装
置に比して正確に駆動輪のタイヤ空気圧を推定すること
はできるが、車輌が左右の駆動輪に対する路面よりの振
入力の大きさが大きく異なる所謂「またぎ路」を走行
する場合には、駆動輪補償によって駆動輪のタイヤ空気
圧の推定精度が却って悪化し、特に駆動輪のタイヤ空気
圧が実際の空気圧よりもかなり低い値に推定され、その
ためタイヤ空気圧の異常判定を適正に行うことができな
い場合があることが判明した。
【0006】また上記特願平7−278338号に於い
ては、「所定時間内に路面より左右駆動輪に入力される
外乱の大きさの偏差を求める手段と、該偏差が基準値を
越えるときにはタイヤ空気圧の推定を中止する手段とを
有するタイヤ空気圧推定装置」、及び「所定時間内に路
面より左右駆動輪に入力される外乱の大きさの偏差を求
める手段と、該偏差が基準値を越えるときには第一の推
定手段により推定された第一のタイヤ空気圧を左右駆動
輪のタイヤ空気圧とする手段とを有するタイヤ空気圧推
定装置」も提案されている。
【0007】これらの構成によれば、所定時間内に路面
より左右駆動輪に入力される外乱の大きさの偏差の大小
に拘らず常に駆動輪補償が行われる場合に比して、駆動
輪のタイヤ空気圧の推定精度を向上させることができ
る。しかし左右の駆動輪は駆動系により相互に連結され
ており、一方の駆動輪に入力される外乱が他方の駆動輪
に伝達されるため、左右駆動輪に入力される外乱の大き
さの偏差によっては車輌がまたぎ路を走行しているか否
かを必ずしも有効に判定することができず、駆動輪補償
による駆動輪のタイヤ空気圧の推定精度の悪化を効果的
に防止することができない場合があることが判明した。
【0008】本発明は、先の提案にかかるタイヤ空気圧
推定装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の主要な課題は、車輌がまたぎ路を走行
しているか否かを正確に判定すると共に、車輌の通常走
行時(非またぎ路走行時)には駆動輪補償を行うが、ま
たぎ路走行時には駆動輪補償を行わないことにより、駆
動輪のタイヤ空気圧の推定精度を更に一層向上させるこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、各輪の車輪速を検出する車輪速検
出手段と、各輪の車輪速信号よりタイヤの振動に起因す
る各輪の車輪速の振動成分を抽出する振動成分抽出手段
と、左右駆動輪の車輪速の振動成分よりそれらの同相成
分を除去することにより前記左右駆動輪の補正後の車輪
速の振動成分を求める補正手段と、前記補正後の車輪速
の振動成分に基づき前記左右駆動輪のタイヤ空気圧を推
定する駆動輪用推定手段とを有するタイヤ空気圧推定装
置に於いて、左右従動輪の車輪速の振動成分の相違度合
を演算する手段を有し、前記相違度合が基準値を越える
ときには前記駆動輪用推定手段による前記左右駆動輪の
タイヤ空気圧の推定が禁止されることを特徴とするタイ
ヤ空気圧推定装置(請求項1の構成)、又は各輪の車輪
速を検出する車輪速検出手段と、各輪の車輪速信号より
タイヤの振動に起因する各輪の車輪速の振動成分を抽出
する振動成分抽出手段と、左右駆動輪の車輪速の振動成
分よりそれらの同相成分を除去することにより前記左右
駆動輪の補正後の車輪速の振動成分を求める補正手段
と、前記補正後の車輪速の振動成分に基づき前記左右駆
動輪のタイヤ空気圧を推定する駆動輪用推定手段とを有
するタイヤ空気圧推定装置に於いて、左右従動輪の車輪
速の振動成分の相違度合を演算する手段を有し、前記駆
動輪用推定手段は前記相違度合が基準値を越えるときに
は前記左右駆動輪の補正前の車輪速の振動成分に基づき
前記左右駆動輪のタイヤ空気圧を推定することを特徴と
するタイヤ空気圧推定装置(請求項2の構成)によって
達成される。
【0010】本願発明者が行った実験的研究の結果によ
れば、駆動輪の車輪速信号にはディファレンシャルギヤ
装置やサスペンションメンバの前後共振成分及びピッチ
ング共振成分が含まれており、これらの共振成分は左右
の駆動輪に同相且つ同振幅にて現れるので、左右駆動輪
の車輪速信号の差を求めることにより駆動系の共振成分
を相殺することができる。また左右駆動輪のタイヤ自身
の共振成分はそれぞれ固有のものであるので、左右駆動
輪の車輪速信号の差を求めてもタイヤの共振成分が消去
されることはない。
【0011】上述の請求項1及び2の構成によれば、左
右駆動輪の車輪速の振動成分よりそれらの同相成分が除
去されることにより補正後の左右駆動輪の車輪速の振動
成分が求められ、補正後の左右駆動輪の車輪速の振動成
分に基づき左右駆動輪のタイヤ空気圧が推定されるの
で、駆動系共振の影響を受けることなく左右駆動輪のタ
イヤ空気圧が正確に推定される。
【0012】また本願発明者が行った実験的研究の結果
によれば、車輌がまたぎ路を走行することにより左右
一方の駆動輪にのみ大きい振動入力が与えられる場合に
、左右駆動輪の車輪速信号の位相差が180°(逆
相)に近い値になる範囲にまで拡大し、位相差が180
°に近い値になる周波数領域、即ち逆相の周波数領域は
タイヤの共振周波数より低いため、同相成分の駆動系
振動を除去すべく左右駆動輪の車輪速信号の差を演算
る駆動輪補償が行われると、逆相の周波数領域に於いて
は左右駆動輪の車輪速信号の逆相の振動成分が足し合わ
されることになり、見かけ上逆相の周波数領域、即ちタ
イヤの共振周波数よりも低い周波数領域に振動数スペク
トルのピークが現れ、そのピークの周波数がタイヤの共
振周波数と判定されてしまい、そのため駆動輪のタイヤ
空気圧が実際の空気圧よりも低い値であると推定されて
しまうことが判明した。
【0013】また左右の駆動輪は駆動系により互いに連
結されているのに対し、左右の従動輪は一般に相互に独
立しているので、左右の従動輪に入力される外乱の大き
さの偏差、即ち左右従動輪の車輪速の振動成分の相違度
合によれば、左右の駆動輪に入力される外乱の大きさの
偏差による場合に比して車輌がまたぎ路を走行している
か否かを有効に判定することができる。
【0014】上述の請求項1の構成によれば、左右従動
輪の車輪速の振動成分の相違度合が演算され、該相違度
合が基準値を越えるときには駆動輪用推定手段による左
右駆動輪のタイヤ空気圧の推定が禁止されるので、車輌
がまたぎ路を走行しているか否かが確実に判定されると
共に、車輌がまたぎ路を走行する場合に駆動輪補償によ
って駆動輪のタイヤ空気圧の推定精度が却って悪化する
ことが確実に防止され、これにより駆動輪のタイヤ空気
圧の推定精度が更に一層向上される。
【0015】また上述の請求項2の構成によれば、左右
従動輪の車輪速の振動成分の相違度合が演算され、駆動
輪用推定手段は相違度合が基準値を越えるときには左右
駆動輪の補正前の車輪速の振動成分に基づき左右駆動輪
のタイヤ空気圧を推定するので、車輌がまたぎ路を走行
しているか否かが確実に判定されると共に、車輌がまた
ぎ路を走行する場合に駆動輪補償によって駆動輪のタイ
ヤ空気圧の推定精度が却って悪化することが確実に防止
され、これにより駆動輪のタイヤ空気圧の推定精度が更
に一層向上されると共に、車輌がまたぎ路を走行する場
合に駆動輪のタイヤ空気圧が全く推定されなくなること
が回避される。
【0016】
【本発明に於ける空気圧推定原理】実施形態の説明に先
立ち、まず本発明に於けるタイヤ空気圧の推定原理、特
に駆動輪補償について説明する。
【0017】一般に、駆動輪側には従動輪側には見られ
ない共振現象があり、この特異な共振現象はディファレ
ンシャルギヤ装置及びサスペンションメンバの前後共振
及びディファレンシャルギヤ装置のピッチング共振に起
因するものであり、タイヤが路面より受ける力を上下
力、前後力、回転モーメント力に分解すると、前後力が
ディファレンシャルギヤ装置及びサスペンションメンバ
の前後共振を励振し、回転モーメント力がディファレン
シャルギヤ装置のピッチング共振を励振するものと考え
られる。
【0018】図5はサスペンションメンバの前後共振を
示す解図的平面図、図6はディファレンシャルギヤ装置
のピッチング共振を示す解図的斜視図である。
【0019】これらの図に於いて、10L及び10Rは
それぞれ左駆動輪及び右駆動輪を示しており、左駆動輪
10L及び右駆動輪10Rはそれぞれタイヤ12L及び
12Rとこれを支持する図には示されていないホイール
とを含み、車輪キャリア14L及び14Rにより回転可
能に支持されている。車輪キャリア14L及び14Rは
それぞれ一対のサスペンションアーム16L及び16R
を介してサスペンションメンバ18により支持されてお
り、駆動輪10L及び10Rはそれぞれドライブシャフ
ト20L及び20Rを介してディファレンシャルギヤ装
置22により回転駆動される。
【0020】本願発明者が行った実験結果によれば、図
5及び図6に示されている如く、サスペンションメンバ
18及びディファレンシャルギヤ装置22は同相にて、
即ち互いに一体となって振動しており、前後共振はサス
ペンションアーム16L及び16R等を介してサスペン
ションメンバ18及びディファレンシャルギヤ装置22
と駆動輪10Lと10Rとが逆相にて振動することによ
り発生し、ピッチング共振はドライブシャフト20L及
び20Rを介して左右の駆動輪10L及び10Rに伝播
され、従って左右の駆動輪の前後共振及びピッチング共
振は互いに同相である。
【0021】前後共振周波数及びピッチング共振周波数
は車輌の走行条件によって変動し、このことはサスペン
ションメンバのマウントばねや前後ばねの非線形特性に
よるものと考えられる。従ってサスペンションメンバや
ディファレンシャルギヤ装置等をばね及び質点系にて厳
密にモデル化し、駆動系共振を補償することは困難であ
る。
【0022】そこで本発明に於いては、駆動系共振の位
相関係が左右の駆動輪間に於いて同相であることに着目
し、このことを利用して駆動系共振の影響が除去され
る。
【0023】本願発明者が行った実験結果によれば、左
右の駆動輪の車輪速信号の差には前後共振及びピッチン
グ共振は殆ど現れず、このことは前後共振及びピッチン
グ共振が左右の駆動輪間に於いて同相且つ同振幅である
ことを意味する。一方左右駆動輪のタイヤの共振成分は
それぞれ固有であるので左右の駆動輪の車輪速信号の差
に於いても消えることはない。従って左右の駆動輪の車
輪速信号の差を演算することにより駆動系共振の影響を
補償し、駆動系共振の影響のないタイヤ空気圧を推定す
ることができる。
【0024】図7に示されている如く、左右の駆動輪1
0L及び10Rがそれぞれリム側質量10LR及び10
RRと、ベルト側質量10LV及び10RVと、これら
の間に位置するばね10LS、10RS及びダンパ10
LD、10RDとよりなるものと仮定され、回転運動が
便宜的に直線運動として表現されたモデルについて考え
る。
【0025】尚図7に於いて、L及びRはそれぞれ左駆
動輪及び右駆動輪に関するものであることを示してい
る。特にTOL及びTORは路面外乱を示し、Ts はサスペ
ンションメンバ18及びディファレンシャルギヤ装置2
2の前後共振及びピッチング共振により駆動輪が受ける
トルク(左右同相)を示し、J1L及びJ1Rはリム慣性を
示し、J2L及びJ2Rはベルト慣性を示し、θ1L及びθ1R
はリムの回転変位(その微分値は車輪速度である)を示
し、θ2L及びθ2Rはベルトの回転変位を示し、KL 及び
R はタイヤのばね定数を示し、CL 及びCR はタイヤ
の減衰係数を示している。
【0026】図7に示されたモデルに於ける左右駆動輪
の運動方程式はそれぞれ下記の数1及び数2の如く表さ
れる。
【0027】
【数1】
【数2】
【0028】また図7に示されたモデルに於ける左右駆
動輪の状態方程式はそれぞれ下記の数3及び数4の如く
表される。
【0029】
【数3】
【数4】
【0030】但しそれぞれ数3及び数4に於いて、θ
12L =θ1L−θ2L、θ12R =θ1R−θ2Rである。
【0031】左駆動輪について考えると、数3の外乱の
次元は2であるが、実際には車輪速度しか検出できない
ので、1次元についてしか外乱を推定できない。ここで
は外乱の第一要素を推定する。パラメータとしてのばね
定数KL がKL +ΔKL に変動し、減衰係数CL がCL
+ΔCL に変動したとすると、推定外乱は下記の数5に
て表され、同様に右駆動輪の推定外乱は下記の数6にて
表される。尚数5及び数6に於いて、TOL′及びTOR
はそれぞれ路面外乱の影響を表している。
【0032】
【数5】
【数6】
【0033】左右の駆動輪に対し同じ条件にて設計され
た外乱オブザーバが使用されるならば、左右の同相関係
は推定外乱に於いても保持されるので、推定外乱の差、
即ち下記の数7によって駆動系共振の影響を除去するこ
とができる。尚左右の駆動輪のリム慣性J1L及びJ1Rは
既知であると仮定する。
【数7】
【0034】数7を計算して整理すると数8の如くな
り、同相成分を表すTsの項を消去することができる。
【数8】
【0035】従って数8及び最小自乗法を用いてばね定
数の変動量ΔKL 、ΔKR 及び減衰係数の変動量Δ
L 、ΔCR を求めることにより駆動系共振の影響のな
いタイヤ空気圧を求めることができる。尚下記の数9は
最小自乗法の計算式である。
【0036】
【数9】
【0037】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの実施形態について詳細に説明する。
【0038】第一の実施形態 図1は本発明によるタイヤ空気圧推定装置の第一の実施
形態を示す概略構成図(A)及びブロック線図(B)で
ある。
【0039】図1(A)に於いて、左前輪30FL、右前
輪30FR、左後輪30RL、右後輪30RRにはそれぞれ対
応する車輪の車輪速Vwi(i=fl、fr、rl、rr)を周速
として検出する車輪速センサ32FL、32FR、32RL、
32RRが設けられている。車輪速Vwiを示す信号はタイ
ヤ空気圧推定演算装置34へ入力され、タイヤ空気圧推
定演算装置34は車輪速Vwiに基づき後述の如く各輪の
タイヤ空気圧Pi (i=fl、fr、rl、rr)を推定により
演算し、必要に応じて警報装置36へ制御信号を出力す
ることにより車輌の乗員に警報を発するようになってい
る。
【0040】図1(B)に示されている如く、タイヤ空
気圧推定演算装置34は車輪速センサ32FL〜32RRよ
り供給される車輪速信号よりタイヤの振動に起因する各
輪の車輪速の振動成分を抽出する振動成分抽出ブロック
38と、左右駆動輪の車輪速の振動成分よりそれらの同
相成分を除去することにより補正後の左右駆動輪の車輪
速の振動成分を求める補正ブロック40と、補正後の左
右駆動輪の車輪速の振動成分に基づき左右駆動輪のタイ
ヤ空気圧を推定する駆動輪用タイヤ空気圧推定ブロック
42とを有している。
【0041】またタイヤ空気圧推定演算装置34は、タ
イヤ空気圧の推定値が基準値以下であるか否かを判定
し、推定値が基準値以下であるときには対応する車輪の
タイヤ空気圧が異常であることを示す制御信号を警報装
置36へ出力する異常判定ブロック44と、左右従動輪
の車輪速の振動成分の相違度合を演算する相違度合演算
ブロック46と、相違度合が基準値を越えるときには駆
動輪用タイヤ空気圧推定ブロック42による左右駆動輪
のタイヤ空気圧の推定を禁止する推定禁止ブロック48
とを有している。
【0042】尚タイヤ空気圧推定演算装置34は実際に
は例えば中央処理ユニット(CPU)と、リードオンリ
メモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RA
M)と、入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性
のコモンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュ
ータであってよく、このことは後述の第二の実施形態に
ついても同様である。
【0043】この第一の実施形態のタイヤ空気圧推定演
算装置34は車輌が例えば後輪駆動車である場合には図
2に示されたフローチャートに従って駆動輪である左右
後輪のタイヤ空気圧PRL、PRRを推定し、タイヤ空気圧
が異常であるか否かを判定する。尚図2に示されたフロ
ーチャートによる制御は所定時間毎に繰り返し実行され
る。
【0044】まずステップ10に於いては車輪速Vwiを
示す信号の読み込みが行われ、ステップ20に於いては
各車輪速信号に対し前処理フィルタ処理、即ち所定の上
限及び下限カットオフ周波数にてバンドパスフィルタ処
理が行われ、ステップ30に於いては下記の数10及び
数11に従って前処理フィルタ処理後の左右前輪の車輪
速VFL及びVFRについて自乗積和演算が行われることに
より路面より左右前輪に入力される外乱の大きさを表す
自乗積和値GFL及びGFRが演算される。
【0045】
【数10】GFL=ΣVFLi ・VFLi
【数11】GFR=ΣVFRi ・VFRi
【0046】ステップ40に於いてはiが1インクリメ
ントされ、ステップ50に於いてはiが基準値Na (1
00〜1000程度の正の一定の整数)であるか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ1
0へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ60に
於いてiが0にリセットされる。
【0047】ステップ70に於いてはαを例えば2以上
7以下の一定の定数として自乗積和値GFLがα・GFRを
越えているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われた
ときにはステップ90へ進み、否定判別が行われたとき
にはステップ80に於いて自乗積和値GFRがα・GFLを
越えているか否かの判別が行われる。このステップに於
いて否定判別が行われたときにはステップ100へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ90に於いて
前処理フィルタ処理後のNa 個の車輪速がクリアされた
後ステップ10へ戻る。
【0048】ステップ100に於いては外乱オブザーバ
の処理が行われる。即ち上述の数5に於けるLがLRに
書き換えられた式及び数6に於けるRがRRに書き換え
られた式に従って駆動系共振成分を含む左右後輪の推定
外乱wRL及びwRRが演算されると共に、左右後輪のタイ
ヤの捩れ角θ12RL、θ12RR及びタイヤの捩れ角速度θ
12RL)、θ12RR)が演算される。ステップ11
0に於いては左右後輪の推定外乱に基づき上述の数7に
於けるwがwR に書き換えられL及びRがそれぞれRL
及びRRに書き換えられた式に従って駆動系共振の影響
が除去された推定外乱wR が演算される。
【0049】ステップ120に於いては推定外乱wR
タイヤの捩れ角θ12RL及びθ12RR、タイヤの捩れ角速度
θ12RL)及びθ12RR)に基づき上述の数9に対
応する式に従って最小自乗法により左右後輪のタイヤの
ばね定数の変動量ΔKRL、ΔKRR及び減衰係数の変動量
ΔCRL、ΔCRRが演算される。
【0050】ステップ130に於いてはjが1インクリ
メントされ、ステップ140に於いてはjが基準値Nb
(100〜10程度の正の一定の整数)であるか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ1
70へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ15
0に於いてjが0にリセットされた後にステップ160
に於いてそれぞれNa ・Nb 個のタイヤのばね定数の変
動量及び減衰係数の変動量に基づき左右後輪のタイヤ空
気圧PRL及びPRRが演算される。
【0051】ステップ170に於いては左右後輪のタイ
ヤ空気圧PRL及びPRRが基準値以上であるか否かの判別
が行われ、左右後輪のタイヤ空気圧が基準値以上である
ときにはそのままステップ10へ戻り、タイヤ空気圧P
RL若しくはPRRが基準値未満であるときには警報装置3
6へ制御信号が出力されることより、対応する車輪のタ
イヤ空気空気圧が異常である旨が警報が運転者に発せら
れ、しかる後ステップ10へ戻る。
【0052】以上の説明より解る如く、ステップ10、
20、100により図1(B)の振動成分抽出ブロック
38の機能が達成され、ステップ110により補正ブロ
ック40の機能が達成され、ステップ120〜160に
より駆動輪用タイヤ空気圧推定ブロック42の機能が達
成され、ステップ170により異常判定ブロック44の
機能が達成される。またステップ30〜80により相違
度合演算ブロック46の機能が達成され、ステップ90
により推定禁止ブロック48の機能が達成される。
【0053】かくして第一の実施形態によれば、ステッ
プ30に於いて路面より従動輪である左右前輪に入力さ
れる外乱の大きさを表す自乗積和値GFR及びGFRが演算
され、ステップ70又は80に於いて肯定判別が行われ
たときには、即ち図2に示されたフローチャートのNa
サイクルの時間内に路面より左右前輪に入力された外乱
の大きさの相違度合が大きいときには、ステップ100
〜170が実行されることなくステップ90に於いて前
処理フィルタ処理後のNa 個の車輪速がクリアされ、こ
れにより左右後輪のタイヤ空気圧の推定及び異常判定は
行われないので、路面より左右後輪に入力される外乱の
大きさが大きく異なる状況に於いて駆動輪補償が行われ
ることに起因して左右後輪のタイヤ空気圧が低い値に誤
推定されることを確実に防止することができる。
【0054】またこの実施形態によれば、所定時間内に
路面より左右前輪に入力される外乱の大きさの相違度合
が大きい状況に於いてステップ90に於いてクリアされ
る車輪速の数はNa 個であり、左右前輪に入力される外
乱の大きさの相違度合が小さいときに検出された車輪速
はタイヤ空気圧の演算に有効に使用されるので、タイヤ
空気圧の演算に必要なNa ・Nb 個の全ての車輪速がク
リアされる場合に比して効率よくタイヤ空気圧を推定す
ることができる。
【0055】第二の実施形態 図3は本発明によるタイヤ空気圧推定装置の第二の実施
形態のブロック線図、図4は第二の実施形態に於けるタ
イヤ空気圧推定ルーチンを示すフローチャートである。
尚図3に於いて図1(B)に示された部材に対応する部
材には図1(B)に於いて付された符号と同一の符号が
付されており、また図4に於いて図2に示されたステッ
プに対応するステップには図2に於いて付されたステッ
プ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0056】この実施形態のタイヤ空気圧推定演算装置
34は推定禁止ブロック48に代えて駆動輪補償禁止ブ
ロック50を有しており、駆動輪補償禁止ブロック50
は相違度合演算ブロック46により演算された左右従動
輪の車輪速の振動成分の相違度合が基準値を越えるとき
には駆動輪用タイヤ空気圧推定ブロック42による左右
駆動輪のタイヤ空気圧の推定に於ける駆動輪補償を禁止
する。
【0057】またこの実施形態のステップ95以外の各
ステップはそれぞれ第一の実施形態の場合と同様に実行
され、ステップ70又は80に於いて肯定判別が行われ
たときにはステップ95に於いて第一の実施形態に於け
るステップ100と同様の外乱オブザーバ処理が行われ
ることにより、サスペンションメンバ等の共振成分を含
む推定外乱wRL、wRRを示す信号、左右駆動輪のタイヤ
の捩れ角θ12RL、θ12RRを示す信号及びタイヤの捩れ角
速度θ12RL)、θ12RR)に基づいてばね定数の
変動量及び減衰係数の変動量が演算され、しかる後駆動
系共振補償の演算(ステップ110)が行われることな
くステップ120へ進む。
【0058】従ってこの実施形態に於いては、第一の実
施形態の場合と同様、ステップ10、20、100によ
り図3の振動成分抽出ブロック38の機能が達成され、
ステップ110により補正ブロック40の機能が達成さ
れ、ステップ120〜160により駆動輪用タイヤ空気
圧推定ブロック42の機能が達成され、ステップ170
により異常判定ブロック44の機能が達成される。また
ステップ30〜80により相違度合演算ブロック46の
機能が達成され、ステップ95により駆動輪補償禁止ブ
ロック50の機能が達成される。
【0059】かくして第二の実施形態によれば、ステッ
プ30に於いて路面より従動輪である左右前輪に入力さ
れる外乱の大きさを表す自乗積和値GFL及びGFRが演算
され、ステップ70又は80に於いて肯定判別が行われ
たときには、即ち図4に示されたフローチャートのNa
サイクルの時間内に路面より左右前輪に入力された外乱
の大きさの相違度合が大きいときには、ステップ100
及び110が実行されるのではなくステップ95に於い
て外乱オブザーバの処理のみが行われ、これにより駆動
輪補償が行われることなくステップ120〜170が実
行されるので、路面より左右後輪に入力される外乱の大
きさが大きく異なる状況に於いて駆動輪補償が行われる
ことに起因して左右後輪のタイヤ空気圧が低い値に誤推
定されることを確実に防止することができる。
【0060】またこの実施形態によれば、所定時間内に
路面より左右前輪に入力される外乱の大きさの相違度合
が大きい状況に於いても、ステップ95に於いて外乱オ
ブザーバの処理が行われた後ステップ120〜170が
実行されるので、前処理フィルタ処理後のNa 個の車輪
速がクリアされる第一の実施形態の場合の如く、車輌が
またぎ路を走行するような場合に、駆動輪である左右後
輪のタイヤ空気圧が全く推定されなくなることを確実に
回避することができる。
【0061】尚上述の第一及び第二の実施形態に於いて
は、駆動輪である左右後輪のタイヤ空気圧のみが推定さ
れるようになっているが、例えばステップ100又はス
テップ100及び95に於いて従動輪である左右前輪に
ついても外乱オブザーバの処理を行い、ステップ120
に於いて左右前輪についても左右前輪のタイヤのばね定
数の変動量ΔKFL、ΔKFR及び減衰係数の変動量Δ
FL、ΔCFRを演算することにより、それぞれステップ
160及び170に於いて左右前輪についてもタイヤ空
気圧が推定され異常判定が行われてもよい。
【0062】また上述の各実施形態に於いては、所定時
間内に左右前輪に入力される外乱の大きさはステップ3
0に於いて数10及び数11に従って自乗積和値として
演算されるようになっているが、上述の如く左右前輪に
ついても外乱オブザーバの処理が行われる場合には、こ
の外乱の大きさはステップ100又は95に於いて演算
される外乱オブザーバ処理後の外乱wFL、wFRの自乗積
和値として演算されてもよく、またsignXを変量Xの符
号とすると下記の数12又は数13に従って演算されて
もよい。
【0063】
【数12】GFL=ΣVFL・signVFL GFR=ΣVFR・signVFR
【数13】GFL=ΣwFL・signwFL GFR=ΣwFR・signwFR
【0064】更に上述の各実施形態に於いては、左右従
動輪の車輪速の振動成分の相違度合が基準値を越えてい
るか否かは、所定時間内に左右前輪に入力される外乱の
大きさGFL及びGFRの一方が他方に対しα倍を越えてい
るか否かにより判定されるようになっているが、例えば
GFL及びGFRの偏差の絶対値が基準値を越えているか否
かにより判定されてもよい。
【0065】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
あろう。
【0066】例えば上述の各実施形態は後輪駆動車に適
用された実施形態であるが、車輌が前輪駆動車である場
合には上述の各実施形態の前輪と後輪とが相互に置き換
えられた形態にて本発明が実施される。即ち左右後輪に
ついてステップ30が実行されることにより従動輪であ
る左右後輪の自乗積和値GRL及びGRRが演算され、これ
らの自乗積和値GRL及びGRRについてステップ70及び
80が実行され、駆動輪である左右前輪についてステッ
プ90〜170又はステップ95〜170が実行され
る。
【0067】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、上述
の請求項1の構成によれば、車輌がまたぎ路以外の路面
を走行する場合には駆動輪補償によって駆動系共振の影
響を排除し左右駆動輪のタイヤ空気圧を正確に推定する
ことができ、また左右従動輪の車輪速の振動成分の相違
度合が演算され、該相違度合が基準値を越えるときには
駆動輪用推定手段による左右駆動輪のタイヤ空気圧の推
定が禁止されるので、車輌がまたぎ路を走行しているか
否かを確実に判定し、車輌がまたぎ路を走行する場合に
駆動輪補償によって駆動輪のタイヤ空気圧の推定精度が
却って悪化することを確実に防し、これにより駆動輪の
タイヤ空気圧の推定精度を更に一層向上さることがで
きる。
【0068】また請求項2の構成によれば、車輌がまた
ぎ路以外の路面を走行する場合には駆動輪補償によって
駆動系共振の影響を排除し左右駆動輪のタイヤ空気圧を
正確に推定することができ、また左右従動輪の車輪速の
振動成分の相違度合が演算され、駆動輪用推定手段は相
違度合が基準値を越えるときには補正前の左右駆動輪の
車輪速の振動成分に基づき左右駆動輪のタイヤ空気圧を
推定するので、車輌がまたぎ路を走行しているか否かを
確実に判定し、車輌がまたぎ路を走行する場合に駆動輪
補償によって駆動輪のタイヤ空気圧の推定精度が却って
悪化することを確実に防止し、これにより駆動輪のタイ
ヤ空気圧の推定精度を更に一層向上させることができる
と共に、車輌がまたぎ路を走行する場合に駆動輪のタイ
ヤ空気圧が全く推定されなくなることを回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤ空気圧推定装置の第一の実
施形態を示す概略構成図(A)及びブロック線図(B)
である。
【図2】第一の実施形態のタイヤ空気圧推定及び判定ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明によるタイヤ空気圧推定装置の第二の実
施形態を示すブロック線図である。
【図4】第二の実施形態のタイヤ空気圧推定及び判定ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図5】サスペンションメンバの前後共振を示す解図的
平面図である。
【図6】ディファレンシャルギヤ装置のピッチング共振
を示す解図的斜視図である。
【図7】左右駆動輪の振動モデルを示す説明図である。
【符号の説明】
32FL〜32RR…車輪速センサ 34…タイヤ空気圧推定演算装置 36…警報装置 38…振動成分抽出ブロック 40…補正ブロック 42…駆動輪用タイヤ空気圧推定ブロック 44…異常判定ブロック 46…相違度合演算ブロック 48…推定禁止ブロック 50…駆動輪補償禁止ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河井 弘之 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小島 弘義 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梅野 孝治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 冨板 健治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会 社デンソー内 (72)発明者 田口 健康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会 社デンソー内 (56)参考文献 特開 平8−230422(JP,A) 特開 平6−270618(JP,A) 特開 平8−2222(JP,A) 特開 平6−122304(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各輪の車輪速を検出する車輪速検出手段
    と、各輪の車輪速信号よりタイヤの振動に起因する各輪
    の車輪速の振動成分を抽出する振動成分抽出手段と、左
    右駆動輪の車輪速の振動成分よりそれらの同相成分を除
    去することにより前記左右駆動輪の補正後の車輪速の振
    動成分を求める補正手段と、前記補正後の車輪速の振動
    成分に基づき前記左右駆動輪のタイヤ空気圧を推定する
    駆動輪用推定手段とを有するタイヤ空気圧推定装置に於
    いて、左右従動輪の車輪速の振動成分の相違度合を演算
    する手段を有し、前記相違度合が基準値を越えるときに
    は前記駆動輪用推定手段による前記左右駆動輪のタイヤ
    空気圧の推定が禁止されることを特徴とするタイヤ空気
    圧推定装置。
  2. 【請求項2】各輪の車輪速を検出する車輪速検出手段
    と、各輪の車輪速信号よりタイヤの振動に起因する各輪
    の車輪速の振動成分を抽出する振動成分抽出手段と、左
    右駆動輪の車輪速の振動成分よりそれらの同相成分を除
    去することにより前記左右駆動輪の補正後の車輪速の振
    動成分を求める補正手段と、前記補正後の車輪速の振動
    成分に基づき前記左右駆動輪のタイヤ空気圧を推定する
    駆動輪用推定手段とを有するタイヤ空気圧推定装置に於
    いて、左右従動輪の車輪速の振動成分の相違度合を演算
    する手段を有し、前記駆動輪用推定手段は前記相違度合
    が基準値を越えるときには前記左右駆動輪の補正前の車
    輪速の振動成分に基づき前記左右駆動輪のタイヤ空気圧
    を推定することを特徴とするタイヤ空気圧推定装置。
JP35357796A 1996-12-17 1996-12-17 タイヤ空気圧推定装置 Expired - Fee Related JP3300620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35357796A JP3300620B2 (ja) 1996-12-17 1996-12-17 タイヤ空気圧推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35357796A JP3300620B2 (ja) 1996-12-17 1996-12-17 タイヤ空気圧推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10175411A JPH10175411A (ja) 1998-06-30
JP3300620B2 true JP3300620B2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=18431788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35357796A Expired - Fee Related JP3300620B2 (ja) 1996-12-17 1996-12-17 タイヤ空気圧推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3300620B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2438102A1 (en) 2001-02-08 2002-08-15 Nippon Soken Inc. Tire pneumatic pressure detector
WO2002062597A1 (fr) 2001-02-08 2002-08-15 Denso Corporation Detecteur de pression pneumatique de pneu

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10175411A (ja) 1998-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3300580B2 (ja) タイヤ空気圧推定装置
US5541859A (en) Speed detecting apparatus for rotating body
EP1514754B1 (en) Slip angle estimating method and system for a vehicle
US7317982B2 (en) Estimating device and vehicle motion control device using the same
EP0695653B1 (en) Tire resonance frequency detecting apparatus
EP1167086B1 (en) Method for alarming decrease in tyre air pressure and apparatus used therefor
JPH06278419A (ja) 車体速度推定装置及び推定車体速度を用いたタイヤ状態検知装置
US7963157B2 (en) Apparatus and method for detecting decrease in tire air pressure and program for detecting decrease in tire air pressure
EP1325821B1 (en) Tire burst prediction device
JPH04232469A (ja) 走行車車輪の車輪センサによって求められた回転速度を補正する方法
JPH08164833A (ja) 車両の挙動推定装置
JP3300620B2 (ja) タイヤ空気圧推定装置
JP4706832B2 (ja) 車輪のタイヤグリップ度推定装置
US20060190143A1 (en) System to measure wheel liftoff
JP3282449B2 (ja) 車輌の横滑り状態量検出装置
JP3300572B2 (ja) タイヤ空気圧推定装置
JP3328533B2 (ja) タイヤ空気圧異常判定装置
JPH10281944A (ja) 車両のタイヤ判定装置
JP3148104B2 (ja) タイヤ共振周波数検出装置
JPH0872514A (ja) タイヤ空気圧検知装置
JP3328534B2 (ja) タイヤ空気圧異常判定装置
JP3019608B2 (ja) 車輌用シェイク低減装置
JP2914048B2 (ja) 車両の前後輪回転速度差検出装置
JP3435634B2 (ja) タイヤ空気圧状態推定装置
JP2002274356A (ja) 路面摩擦係数決定装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140419

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees