JP3300517B2 - 電力乗算装置 - Google Patents

電力乗算装置

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JP3300517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乗算精度の安定度を改良
した電力乗算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電力乗算装置にはホール効果を
用いたホール素子演算回路が広く使用されている。以
下、かかるホール素子演算回路について図面を参照して
説明する。被測定系の電源電圧は入力電圧に比例した電
流に変換されて図3のホール素子31の制御電流端子T
1 に供給される。一方、被測定系の電流は図4に示した
磁性体のコア41に巻かれた電流コイル42の端子1
S,1Lに入力され、ギャップ43に入力電流に比例し
た磁界を発生する。ギャップ43の磁界とホール素子4
4の制御電流の流れ方向とに直交するように置かれてい
るホール素子44の電圧出力端子T3 ,T4 間には
(1)式で与えられるホール起電力Ey が生じる。
【0003】
【数1】 Ey =Rhzx (1) ただし、Rh はホール係数、Bz は磁界強度、Jx は電
流密度である。図3はホール素子31の等価回路図であ
って、磁界が零の場合は
【0004】
【数2】 R1 /R2 =R3 /R4 (2) の関係が成立するので、E3 −E4 =0になる。ところ
が、たとえば抵抗R1 がr1 だけ小さい方へ変動する
と、E3 −E4 >0になるので、磁界が零でも残留電圧
によるオフセット電圧が生じる。そこで、このオフセッ
ト電圧による出力電圧の偏差を解消するために可変抵抗
器VR1を設け、磁界が加わっていない状態で出力電圧
が零になるように調節している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のホール素子演算回路では、温度変化にともなうオフセ
ット抵抗値の変動や経年変化によるオフセット抵抗値の
変動に対して、オフセットを補償するための可変抵抗値
の調節が不可欠であった。しかし、一般需要家用に使用
されている電力量計でこのような調節作業を継続的に実
施することは現実には不可能である。また、可変抵抗器
のような機械的接触部分を有する部品を必要とすること
は信頼性の上から問題があるとともに、電力乗算装置の
LSI化を困難にしていた。
【0006】本発明はこのような従来の問題を鑑みてな
されたものであり、温度変化、経年変化などによるオフ
セット電圧の変動を自動的に補正することができる測定
精度が高い電力乗算装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電力乗算装置では、被測定電流に正比例す
る磁界をホール素子に印加することによって、ホール素
子に流す制御電流と該磁界強度との積に正比例する電圧
を出力するホール素子演算回路と、このホール素子演算
回路の制御電流として一定値の電流を供給する定電流回
路と、被測定電圧と前記ホール素子演算回路の出力電圧
との積を演算する乗算回路と、前記ホール素子演算回路
の出力電圧に比例したパルス幅のパルス出力を積分する
積分回路と、前記ホール素子演算回路の電圧出力端子の
一方とグランドとの間に接続され前記積分回路の出力レ
ベルに応じて抵抗値を変えることができる可変抵抗回路
とを備えたことを要旨とする。
【0008】
【作用】本発明はこのような手段を講じたことにより、
ホール素子のオフセットが原因で生じる出力電圧誤差を
積分回路によって積分した値を用いて可変抵抗回路の抵
抗値を調整し、ホール素子のオフセット誤差を補正する
ことができるので、測定精度が高い電力乗算装置を提供
することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例における構成を示すブロ
ック図である。同図において、1はホール素子演算回路
2の電流端子T1 に一定電流を供給する定電流回路、2
は図示していない磁性体コアのギャップ中に置かれたホ
ール素子演算回路、3はホール素子演算回路の電圧出力
端子T3 ,T4 間の同相電圧を除去するための減算回
路、4は被測定電圧の電圧入力回路、5は電圧入力回路
4の出力電圧Va と減算回路3の出力電圧Vbとの積を
演算する乗算回路、6は減算回路3から得られるホール
素子演算回路の出力電圧を積分する積分回路、7は積分
回路6の出力によって抵抗値が変わる可変抵抗回路であ
ってホール素子演算回路の電圧出力端子T3 とグランド
間に接続されている。乗算回路5は電圧入力回路4の出
力電圧Va に比例するパルス幅のパルスを出力する第一
のパルス幅変調回路51、減算回路3の出力電圧Vb
比例するパルス幅のパルスを出力する第二のパルス幅変
調回路52、第一のパルス幅変調回路51の出力パルス
と第二のパルス幅変調回路52の出力パルスとの排他的
論理演算をするEXORゲート53、被測定電源の周波
数に比べて十分高い周波数のパルス列を発振するパルス
発振回路54、EXORゲート53の出力とパルス発振
回路54の出力パルスとの論理積を演算するANDゲー
ト55、パルス発振回路54の出力パルス周波数を1/
2に分周する1/2分周器56、ANDゲート55の外
部出力用端子57、1/2分周器56の外部出力用端子
58から構成される。
【0010】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。定電流回路1から供給される一定電
流はホール素子演算回路2の制御電流端子T1 ,T2
を流れる。一方、図示しない磁性体コアの電流コイルに
は被測定電流が供給され、磁性体コアのギャップに被測
定電流の大きさに比例した強度の磁界を発生する。した
がって、この磁界中に置かれたホール素子演算回路2の
電圧出力端子T3 ,T4 間には制御電流と磁界強度の積
に比例した電圧が出力されるが、制御電流は定電流回路
1によって一定電流が供給されているので、減算回路3
によって電圧出力端子T3 ,T4 間の出力電圧の同相分
が除去された減算回路3の出力電圧Vbは磁界強度すな
わち被測定電流のみに比例する値である。電圧入力回路
4は分圧回路や変圧器によって構成されていて、入力さ
れた被測定電圧は適切な電圧の出力Va に変換され、乗
算回路5の第一のパルス幅変調回路51に入力される。
【0011】乗算回路5は二つの入力電圧Va ,Vb の
電圧値の積に比例した周波数のパルス信号を得るように
構成されている。この乗算回路の具体例は本願発明と同
一の発明者が本願出願前に特願昭62―237454号
(特公平8−21049号公報)及び特願平5―127
630号(特許第2539157号公報)として特許出
願しているものと同様のものである。第一のパルス幅変
調回路51に入力された被測定電圧Va および第二のパ
ルス幅変調回路52に入力された被測定電流に比例する
電圧Vb はそれぞれコンパレータOP1,OP4の
「−」端子に入力される。他方の「+」端子にはそれぞ
れオペアンプOP2,OP5、コンデンサC1,C2、
抵抗器R11,R14による積分器からの三角波が入力
されているので、「−」端子の電圧レベルVa およびV
b によってそれぞれスライスされた三角波の幅をもつ2
つの矩形波、すなわち被測定電圧Va と被測定電流に比
例する電圧Vb に比例したパルス幅のパルス信号がEX
ORゲート53に入力される。EXORゲート53によ
ってそれぞれのパルス信号のパルス幅の積の項が得られ
るので、ANDゲートを用いてパルス発振器54の出力
パルスとの論理積をとってパルス幅をパルス数に換算す
る。このとき得れる単位時間当りのパルス数は、kを比
例定数、パルス発振回路のパルス数をFとして
【0012】
【数3】 (1/2−kVa ・Vb )F (3) となるので、1/2分周器56の出力パルスから差し引
くことにより、電圧VaとVb の積に比例した単位時間
当りのパルス数kVa ・Vb が得られる。ホール素子演
算回路2のオフセットが零の場合は第二のパルス幅変調
回路52に入力される電圧Vb は0vレベルに対して正
負が対称の波形になるので、第二のパルス幅変調回路5
2の出力電圧はハイレベルの時間とローレベルの時間と
が等しい方形波となる。本実施例の積分回路6はアップ
ダウンカウンタを用いたディジタル方式の積分回路にな
っていて、例えば、入力信号レベルがハイレベルにある
ときはパルス発振回路54の出力パルスをカウントアッ
プし、ローレベルにあるときはカウントダウンすること
により、入力波形の非対称性をディジタル値に変換する
ことができる。したがって、ホール素子演算回路2のオ
フセットによる直流分がアップダウンカウンタの積分回
路6によってディジタル数値に変換される。可変抵抗回
路7は複数の抵抗器(RR1,…,RRn)とそれぞれ
の抵抗器を並列回路として接続するためのスイッチ(S
W1,…,SWn)からなり、これらのスイッチはアッ
プダウンカウンタの出力によって一定時間毎に駆動され
るので、ホール素子演算回路2のオフセットを補償する
抵抗値を一定時間毎に更新することによりオフセット誤
差の発生を防止することができる。
【0013】したがって、以上のような実施例の構成に
よれば、一定時間毎にオフセット誤差をフィードバック
してホール素子演算回路2のオフセット補償用の抵抗値
を調節することにより、被測定電流を正確に電流−電圧
変換することができる。
【0014】図2は本発明の他の実施例の構成を示すブ
ロック図である。本実施例の積分回路6はアナログ方式
の積分回路であって、積分値として得られた電圧に基づ
いてFETやCdsフォトカプラを用いた可変抵抗素子
から成る可変抵抗回路7の抵抗値を調節するので、この
実施例によれば部品点数の削減により回路を簡略化する
ことができる。
【0015】なお、以上の2つの実施例における積分回
路6および可変抵抗回路7はホール素子演算回路2と一
体に構成することにより、一層の小型化と信頼性の向上
をはかることができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、
ール素子のオフセットが原因で生じる出力電圧誤差を積
分回路によって積分した値を用いて可変抵抗回路の抵抗
値を調整し、ホール素子のオフセット誤差を補正するこ
とができるので、測定精度が高い電力乗算装置を提供
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】ホール素子の等価回路図である。
【図4】ホール素子と磁性体コアとの関連を示す配置図
である。
【符号の説明】
1 定電流回路 2 ホール素子演算回路 3 減算回路 4 電圧入力回路 5 乗算回路 6 積分回路 7 可変抵抗回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 21/08 G06G 7/162

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定電流に正比例する磁界をホール素
    子に印加することによって、ホール素子に流す制御電流
    と該磁界強度との積に正比例する電圧を出力するホール
    素子演算回路と、このホール素子演算回路の制御電流と
    して一定値の電流を供給する定電流回路と、被測定電圧
    と前記ホール素子演算回路の出力電圧との積を演算する
    乗算回路と、前記ホール素子演算回路の出力電圧に比例
    したパルス幅のパルス出力を積分する積分回路と、前記
    ホール素子演算回路の電圧出力端子の一方とグランドと
    の間に接続され前記積分回路の出力レベルに応じて抵抗
    値を変えることができる可変抵抗回路とを備えたことを
    特徴とする電力乗算装置。
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