JP3299360B2 - 搬送経路切り換え装置 - Google Patents

搬送経路切り換え装置

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JP3299360B2
JP3299360B2 JP29276393A JP29276393A JP3299360B2 JP 3299360 B2 JP3299360 B2 JP 3299360B2 JP 29276393 A JP29276393 A JP 29276393A JP 29276393 A JP29276393 A JP 29276393A JP 3299360 B2 JP3299360 B2 JP 3299360B2
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敏仁 椎名
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿やコピー用紙、プ
ラスチックカードなどの搬送媒体の搬送経路切り換え装
置、特にプラスチックカード等の硬い搬送媒体の搬送経
路を切り換えるのに適した搬送経路切り換え装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、搬送媒体の搬送経路切り換え手段
として、フラッパーと呼ばれる搬送経路切り換え爪が多
く採用されている。また、その他の方式では、スイッチ
バック切り換え式があった。
【0003】切り換え爪方式は、図6のように、搬送経
路上に回転移動式の回転フラッパー81があり、媒体8
0をA'方向に搬送する場合はA状態に、またB'方向に
搬送する場合はB状態に位置させることで、媒体搬送経
路を切り換えている。
【0004】スイッチバック方式は、図7のように、媒
体80が、弾性部材の固定フラッパー83を押し退け、
搬送ローラ84とピンチローラ85間にニップされるA
方向へはそのまま搬送されるが、B方向では、搬送ロー
ラ84は逆転されB方向に切り換え搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6の切り換
え爪方式では、フラッパーは回転移動するために、その
駆動源としてソレノイド82等の動力部品が必要とな
る。また、問題点として、搬送経路は屈曲した経路とな
るために、腰の強いブラスチックカード等の硬質媒体の
搬送では搬送経路A'、B'の離反角度を極力小さくする
必要があり、硬い媒体の搬送には適していない。
【0006】一方、図7のスイッチバック方式では、フ
ラッパー83の駆動源はいらないが、逆転時にフラッパ
ー83先端に媒体80の後端が当る可能性があり、また
A方向には直線的に進行できるが、B方向では曲折しな
ければならなくなるので、やはり硬い媒体の搬送には適
していない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、特別な切り換え爪を持たないで、更に切り換えの為
の特別な駆動源を必要とせずに、プラスチックカード等
の硬い媒体も直線のまま切り換え搬送させることができ
る搬送経路切り換え装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、原稿やコピー用紙、プラスチックカードな
どの搬送媒体の搬送経路を第1搬送経路と第2搬送経路
とに切り換える搬送経路切り換え装置において、搬送媒
体を搬送する搬送ローラ及びこれに圧着する搬送補助部
材をブラケットに枢支させて第1搬送経路と第2搬送経
路との分岐部分に設けられ、搬送ローラの回転に伴なっ
てブラケットが搬送ローラ軸を中心に搬送ローラの回転
方向に旋回し、所定以上の負荷がブラケットに作用する
と搬送ローラ軸がブラケットに対して空転する搬送経路
切り換えユニットと、ブラケットの旋回範囲を搬送媒体
が第1搬送経路に供給される位置と第2搬送経路に供給
される位置との間に規制するストッパと、搬送媒体を第
1搬送経路に供給する場合には搬送ローラを正回転さ
せ、第2搬送経路に供給する場合には搬送ローラを逆回
転させる駆動モータとを設けた構成のものである。(請
求項1)。
【0009】上記ストッパは、搬送補助部材が当接する
ように形成した機枠の切欠縁から成ることができる(請
求項2)。
【0010】上記搬送ローラ軸とブラケットとの間に、
トルクリミッターを設けることができる(請求項3)。
【0011】
【作用】請求項1においては、搬送媒体を第1搬送経路
に供給する場合には、駆動モータにより搬送ローラが正
回転させられ、搬送媒体はそのまま第1搬送経路に送ら
れる。
【0012】搬送媒体を第2搬送経路に供給する場合に
は、駆動モータにより搬送ローラが逆回転させられる。
搬送ローラが逆回転した場合、ブラケットと搬送ローラ
軸間の摩擦力により搬送ローラ軸に共回りして、ブラケ
ットが搬送ローラ軸を中心に旋回する。このとき搬送補
助部材は搬送媒体をニップしたまま搬送ローラの周面に
沿って転動する。そして、ブラケットが第2搬送経路に
対向する位置へ旋回すると、ブラケットはストッパに当
接してその旋回を停止する。
【0013】再び搬送媒体を第1搬送経路に供給する場
合には、駆動モータにより搬送ローラを正回転させれば
よく、同様に、ブラケットと搬送ローラ軸間の摩擦力に
よりブラケットが搬送ローラ軸を中心に旋回して戻る。
【0014】このように、搬送ローラと搬送補助部材間
で搬送媒体をニップした状態のまま、搬送補助部材を搬
送ローラの周上で移動させて、搬送媒体の方向転換をし
ているので、搬送媒体がプラスチックカードのような硬
いものであっても屈折がない。
【0015】また、方向転換を搬送ローラの正逆転の回
転方向のみで切り換えているため、搬送ローラの駆動モ
ータ以外の特別な駆動装置を必要とせず、非常に安価に
切り換え装置を得ることができる。
【0016】請求項2では、機枠の切欠縁をストッパと
して形成し、これに搬送補助部材が当接するように構成
している。このため、機枠の切欠縁の位置を変えるだけ
で、如何なる方向へも変更できるため、装置の設計自由
度が高く、コンパクト化に資することができる。
【0017】請求項3では、上記搬送ローラ軸とブラケ
ットとの間に、トルクリミッターを設けているため、ブ
ラケットを自重の掛った第2搬送経路の位置から第1搬
送経路の位置に戻す場合に、ブラケットと搬送ローラ軸
間に空回りしない摩擦力が確実に得られ、従って安定し
た切り換え動作を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0019】図1に示すストッカーユニット3はクレジ
ットカードやIDカード等のカード製造装置の一部を構
成するものであり、カード製造装置全体は、図4及び図
5に示す如く、プリンタユニット1に磁気エンコード記
録ユニット2及びストッカーユニット3を順次縦続接続
して構成される。
【0020】(1)プリンタユニット1 図4に示すように、プリンタユニット1は、印刷処理前
のプラスチックカードCを送り出すカード供給セクショ
ン10と、このカード供給セクション10により送り出
されたカードCに、人物の顔写真等の中間階調を伴なっ
たカラー画像を熱昇華転写方式により印刷する第1印刷
セクション20と、このカードに更に文字等の白黒の2
値の画像を熱溶融転写方式により印刷すると共に印刷面
に保護層をオーバコートする処理も行なう第2印刷セク
ション30とを有する。
【0021】第1印刷セクション20には、カードの搬
送経路Fを構成する要素として、カードの搬送方向に順
次、入口搬送ローラ21、キャップスタンローラ23、
プラテンローラ24、キャップスタンローラ25及び中
継搬送ローラ29が配設されており、このうちキャップ
スタンローラ23、プラテンローラ24及びキャップス
タンローラ25は、キャップスタンローラ25の軸26
を中心として揺動可能な逆L字状支持プレート27に取
り付けられ、該プレートの中央に位置するプラテンロー
ラ24を後述する位置固定の第1のサーマルヘッド4に
対して接近させうるパスユニットU1としてまとめられ
ている。
【0022】第2印刷セクション30も第1印刷セクシ
ョン20と同じ構成であり、カードの搬送経路Fを構成
する要素として、カードの搬送方向に順次、入口搬送ロ
ーラ31、キャップスタンローラ33、プラテンローラ
34、キャップスタンローラ35及び中継搬送ローラ3
9が配設されており、このうちキャップスタンローラ3
3、プラテンローラ34及びキャップスタンローラ35
は、軸36を中心として揺動可能な逆L字状支持プレー
ト37に取り付けられ、プラテンローラ34を第2のサ
ーマルヘッド7に対して接近させうるパスユニットU2
としてまとめられている。
【0023】28は上記パスユニットU1を傾動させる
駆動機構、38はパスユニットU2を傾動させる駆動機
構である。
【0024】5は繭形のYMCフィルムカセットであ
り、内部には、イエロー(Y)、マゼンダ(M)及びシ
アン(C)の各昇華性インク層を所定ピッチで面順次に
形成したYMCフィルム6を巻回したものが納められて
いる。また8はワックスブラック保護層フィルムカセッ
トであり、内部には、熱溶融性のワックスブラック層と
透明オーバコート層とを所定ピッチで面順次に形成した
ワックスブラック(WBk)保護層フィルム9を巻回し
たものが納められている。
【0025】カード供給セクション10から第1印刷セ
クション20に送られたカードCは、入口搬送ローラ2
1とピンチローラR間を経て、パスユニットU1に入
る。カードCの印刷すべきエリアの始端(印字位置)が
サーマルヘッド4下に入ると、ユニットU1はキャップ
スタンローラ25の軸26を中心として尻上り向きに傾
動し、サーマルヘッド4下のYMCフィルム6上に押圧
される。サーマルヘッド4に所定の情報信号が供給され
る一方、カードがイエロー(Y)インクフィルムの送り
と同期して送られて、所望の顔写真のイエロー(Y)印
刷が行なわれる。
【0026】イエロー(Y)印刷が終了すると、カード
はその印刷領域の始端がサーマルヘッド4と対応する位
置に戻される。また、YMCフィルム6が1面送られ
て、マゼンダ(M)インク領域の頭出しが行なわれる。
再びユニットU1が軸26を中心として傾動し、このた
めカードCの印刷すべき表面がサーマルヘッド4下のY
MCフィルム6上に押圧される。サーマルヘッド4に所
定の情報信号が供給され、同時に、カードがマゼンダ
(M)フィルムの送りと同期して送られて、所望の顔写
真のマゼンダ(M)印刷が行なわれる。
【0027】マゼンダ(M)印刷が終了すると、上記と
同様の繰り返しによって所望の顔写真のシアン(C)印
刷が行なわれる。
【0028】かくして、所望の顔写真等の完全なカラー
写真がカードの所定領域に印刷されと、カードは第2印
刷セクション30に送られ、ここでサーマルヘッド7と
フィルム9の熱溶融性のワックスブラック(WBk)に
より、カードCに文字等の2値情報が印刷される。次い
で、オーバコート領域の頭出しが行なわれ、サーマルヘ
ッド7が通電されると同時に、カードがオーバコートフ
ィルムの送りと同期して送られて、カード上の印刷され
た領域に、熱転写により樹脂膜がオーバコートされる。
このオーバコートにより、カードは、写真印刷領域等の
退色や外部からの損傷を受けなくなる。
【0029】(2)磁気エンコード記録ユニット2 オーバーコートされたカードCは、中継搬送ローラ39
によって、カード排出口9からプリンタユニット1外に
搬出される。そして図5に示す磁気エンコード記録ユニ
ット2で磁気面に所定の情報が磁気記録され、磁気記録
されたカードCは、ストッカーユニット3に送られる。
【0030】(3)ストッカーユニット3 図1において、上記磁気エンコード記録ユニット(又は
プリンタ1)から排出されたプラスチックカード(硬質
の搬送媒体)C1は、ストッカーユニット3に送られ、
該ユニット3内で入口近くに設けられた第1の搬送ロー
ラ41及びピンチローラ42間にニップされて搬送され
る。更にカードC1は、搬送経路切り換えユニットU3
を構成する第2の搬送ローラ43及び搬送補助部材例え
ばピンチローラ44間にニップされて、図1中にC2で
示すように搬送される。なお、搬送補助部材は板バネな
どの弾性部材であっても良い。
【0031】上記搬送経路切り換えユニットU3を前後
の境として、ストッカーユニット3内の搬送方向下流側
には正常カードを収納する第1スタッカ50が、また搬
送方向上流側には磁気エンコードをミスした異常カード
を収納する第2スタッカ60が配設されている。前者の
正常カードスタッカ50は、ストッカーユニット3内の
下部に設けたカード収納枠51と、該カード収納枠51
内へカードを導くスタックガイド52とで構成されてい
る。なお、53は、正常カードであるとして搬送されて
来たカードを突き当ててスタックガイド52へ整流案内
する突き当て板である。次に、後者の異常カードスタッ
カ60は、ストッカーユニット3内の下部から上方に延
在するカード収納枠61と、該カード収納枠61内へ、
搬送経路切り換えユニットU3から磁気エンコードをミ
スした異常カードとしてリジェクトされるカードを導く
リジェクトガイド62とで構成されている。
【0032】図2からよく分るように、上記搬送経路切
り換えユニットU3は、上述した第2の搬送ローラ43
及びピンチローラ44と、この搬送ローラ43及びピン
チローラ44を支持するブラケット45とで構成されて
いる。なお、46はピンチローラ軸、47はピンチロー
ラ軸46を搬送ローラ43方向に付勢し圧着力を与える
バネである。
【0033】下側の搬送ローラ43の回転軸48は、入
口側の搬送ローラ41との間に巻き掛けられたタイミン
グベルトB1、及び、搬送ローラ41と駆動モータ49
との間に巻き掛けられたタイミングベルトB2を介し
て、回転駆動される。
【0034】下側の搬送ローラ43の回転軸48はブラ
ケット45に対して枢支されており、回転軸48が回転
した場合、回転軸48に対するブラケット45の摩擦力
により、ブラケット45は回転軸48の動きに共回り
し、回転軸48を中心とする旋回動作をする。上側のピ
ンチローラ44は、バネ47により圧着力を与えられて
搬送ローラ43に圧着しており、その状態を保って搬送
ローラ43の周面に沿って転動する。この搬送ローラ4
3の転動する範囲、つまりブラケット45が回転軸48
を中心に揺動する範囲は、機枠70を切り欠いて設けた
ストッパ71,72にピンチローラ軸46が当接するこ
とにより規制され、この位置が第1の搬送経路と第2の
搬送経路を決定する。
【0035】次に動作について説明する。
【0036】図1において、磁気エンコード記録ユニッ
ト2から排出されたカードC1は、ストッカーユニット
3に送られ、入口搬送ローラ41及びピンチローラ42
間にニップされ、カードC1は更に搬送されて、搬送経
路切り換えユニットU3の搬送ローラ43及びピンチロ
ーラ44間にニップされる。
【0037】カードの後端がローラ対41,42を抜け
たことが、その下流に設けたカードセンサ73、つまり
発光器73a,受光器73b間を通過することで検出さ
れる。カードは図1,図2中にC2で示す状態になる。
【0038】ここで、搬送経路切り換えユニットU3
は、搬送されて来たカードが正常か異常かに応じて、そ
の搬送方向を第1の搬送経路と第2の搬送経路に切り換
える。
【0039】即ち、正常に処理されたカードの場合は、
その旨の信号により、搬送経路切り換えユニットU3は
そのままの姿勢で更にA方向の第1の搬送経路に搬送を
続ける。カードC2は、搬送経路切り換えユニットU3
の搬送ローラ43及びピンチローラ44を抜け、先端が
突き当て板53に当り、そしてスタックガイド52を滑
り落ちて、カード収納枠51の第1スタッカ50に収納
される。
【0040】一方、磁気エンコードミスした異常カード
のときは、その旨の信号により、搬送方向を第2スタッ
カ60側(B方向)に切り換えるため、カードC2の端
がカードセンサ73を通過した状態(図2)で一旦搬送
停止の状態となる。
【0041】ここで駆動モータ49は逆転して、カード
を右側に搬送する動きをする。これにより、図3に実線
で示すように、搬送経路切り換えユニットU3は、カー
ドC2をニップした状態のまま、搬送ローラ43の回転
軸48を中心に矢印Dで示す時計方向に回転する。所定
角度回転すると、ピンチローラ軸46が機枠70のスト
ッパ72に当接し、搬送経路切り換えユニットU3の回
転は止まる。
【0042】更に駆動モータ49が逆回転を続け、カー
ドC2は搬送ローラ43の回転により、図3矢示B方向
の第2の搬送経路に搬送される。搬送ローラ43及びピ
ンチローラ44のニップ部をカードC2の後端(正転搬
送時の先端)が抜けると、カードC2は自重によって図
1のリジェクトガイド62を滑り落ち、カード収納枠6
1の第2スタッカ60に収納される。
【0043】再び駆動モータ49が正回転し、搬送経路
切り換えユニットU3は図3の矢示E方向に回動して、
最初の第1の搬送経路状態(図1,図2)に戻り、次の
カードの進入を待つ。
【0044】上記実施例によれば、ピンチローラ44を
搬送ローラ43の円周上を自由に動くような構造とし
て、カードC2が搬送ローラ43とピンチローラ44に
ニップされた状態にて、正逆に回動させてカードC2の
ニップ方向を変化させているので、カードC2を屈折す
ることがない。
【0045】また、搬送ローラ43とピンチローラ44
を保持するブラケット45の一部をストッパ71,72
に係合させて所定の角度位置での停止を行わせ、ピンチ
ローラ44を搬送ローラ43の駆動に伴なわせて回転さ
せることにより、つまり搬送ローラ43の駆動モータ4
9以外の特別な駆動装置を設けずに、搬送ローラの正逆
転の切り換えのみで方向の切り替えを行っているため、
非常に安価に切り換え装置を得ることができる。
【0046】(4)他の実施例 上記実施例においては、ピンチローラ44とピンチロー
ラ軸46、並びにブラケット45と搬送ローラ43の摺
動摩擦力を利用して、搬送経路切り換えユニットU3を
図3のD方向に作動させている。しかし、かかる構成だ
けでは、搬送経路切り換えユニットU3が重い場合、搬
送ローラ43及び回転軸48を一体とする回転体がブラ
ケット45に対して空回りをしてしまって、図3のE方
向への戻り動作ができなくなることがある。
【0047】この問題は、搬送ローラ43及び回転軸4
8を一体とする回転体と、ブラケット45との間に、ト
ルクリミッターを設けることで解消することができる。
このトルクリミッターは回転軸48と同軸的に設けるこ
とができる。
【0048】上記の如くトルクリミッターを設け場合の
動作は次のようになる。
【0049】搬送ローラ43(軸48)はトルクリミッ
ターを介してブラケット45に枢支されている。今、図
2の状態で搬送ローラ43が時計回りに回転しようとし
た場合、ブラケット45の回動を阻止するものはないの
で、トルクリミッターは非作用状態となり、搬送ローラ
43の回転がトルクリミッターを介してブラケット45
に伝わる。従って、搬送ローラ43の回転に伴なってブ
ラケット45が一緒に回転軸48を中心として時計方向
に旋回する。このとき搬送ローラ43上に圧着している
ピンチローラ44は、機枠70の一側の切欠縁であるス
トッパ71を離れ、搬送ローラ43に対する圧着状態を
保ちながら、搬送ローラ43の周面に沿って転動する。
【0050】搬送経路切り換えユニットU3が所定の回
動角度範囲だけ回動して、ピンチローラ44の軸46
が、機枠70の他側の切欠縁であるストッパ72に当接
する。これにより、ブラケット45の回動が阻止される
ので、トルクリミッターが作用状態となり、搬送ローラ
43の回転がブラケット45に伝わらなくなる。従っ
て、この位置(図3に実線位置)で搬送経路切り換えユ
ニットU3が静止する。
【0051】次に、図3の実線状態において、搬送ロー
ラ43が反時計回りに回転する場合、ブラケット45の
回動阻止がなくなるので、トルクリミッターは非作用状
態となり、搬送ローラ43の回転がトルクリミッターを
介して確実にブラケット45に伝わる。即ち、この点が
本変形実施例の効果である。このため、搬送ローラ43
の回転に伴なってブラケット45が一緒に回転軸48を
中心として反時計方向に旋回動作する。このときピンチ
ローラ44はストッパ72を離れ、搬送ローラ43の周
面に沿って転動する。
【0052】搬送経路切り換えユニットU3が所定の回
動角度範囲だけ回動して、ピンチローラ軸46がストッ
パ72に当接すると、ブラケット45の回動が阻止され
るので、トルクリミッターが作用状態となり、搬送ロー
ラ43の回転がブラケット45に伝わらなくなり、この
位置(図2位置)で搬送経路切り換えユニットU3が静
止する。
【0053】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0054】(1)請求項1によれば、搬送媒体を第1
搬送経路に供給する場合には、駆動モータにより搬送ロ
ーラが正回転させられ、搬送媒体はそのまま第1搬送経
路に送られる。搬送媒体を第2搬送経路に供給する場合
には、駆動モータにより搬送ローラが逆回転させられ
る。搬送ローラが逆回転した場合、ブラケットと搬送ロ
ーラ軸間の摩擦力により搬送ローラ軸に共回りして、ブ
ラケットが搬送ローラ軸を中心に旋回する。このとき搬
送補助部材は搬送媒体をニップしたまま搬送ローラの周
面に沿って転動する。そして、ブラケットが第2搬送経
路に対向する位置へ旋回すると、ブラケットはストッパ
に当接してその旋回を停止する。
【0055】このように、搬送ローラと搬送補助部材間
で搬送媒体をニップした状態のまま、搬送補助部材を搬
送ローラの周上で移動させて、搬送媒体の方向転換をし
ているので、搬送媒体がプラスチックカードのような硬
いものであっても切り換え搬送できる。
【0056】また、方向転換を搬送ローラの回転方向の
みで切り換えているため、切り換えの為の特別な部品や
動力部品が不要であり、安価に切り換え装置を作ること
ができる。
【0057】(2)請求項2によれば、機枠の切欠縁が
ストッパとして形成されるため、機枠の切欠縁の位置を
変えるだけで、如何なる方向へも変更でき、また切り換
え搬送の角度が大小自在に設定できるため、装置の設計
自由度が高く、コンパクト化することができる。
【0058】(3)請求項3によれば、上記搬送ローラ
軸とブラケットとの間に、トルクリミッターを設けてい
るため、ブラケットを自重の掛った第2搬送経路の位置
から第1搬送経路の位置に戻す場合に、ブラケットと搬
送ローラ軸間に空回りしない摩擦力が確実に得られる。
従って安定した切り換え動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送経路切り換え装置を具備するスト
ッカーユニットの一実施例を示す図である。
【図2】図1のストッカーユニットの一部を拡大して示
した図である。
【図3】本発明の搬送経路切り換え装置の動作の説明に
供する図である。
【図4】カード製造装置に組み込まれた熱転写式カード
プリンタの構成を示す概略図である。
【図5】カード製造装置の構成要素としてプリンタに縦
続接続される磁気エンコード記録ユニット及びストッカ
ーユニットを示す図である。
【図6】従来の搬送経路切り換え装置を示した図であ
る。
【図7】従来の搬送経路切り換え装置を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 プリンタユニット 2 磁気エンコード記録ユニット 3 ストッカーユニット 4 サーマルヘッド 5 YMCフィルムカセット 6 YMCフィルム 7 サーマルヘッド 8 保護層フィルムカセット 9 保護層フィルム 10 カード供給セクション 20 第1印刷セクション 21 入口搬送ローラ 23 キャップスタンローラ 24 プラテンローラ 25 キャップスタンローラ 26 軸(揺動中心軸) 27 支持プレート 28 駆動機構 29 中継搬送ローラ 30 第2印刷セクション 31 入口搬送ローラ 33 キャップスタンローラ 34 プラテンローラ 35 キャップスタンローラ 36 軸(揺動中心軸) 37 支持プレート 38 駆動機構 39 中継搬送ローラ 41 搬送ローラ 42 ピンチローラ(搬送補助部材) 43 搬送ローラ 44 ピンチローラ 45 ブラケット 46 ピンチローラ軸 47 バネ 48 回転軸 49 駆動モータ 50 第1スタッカ 51 カード収納枠 52 スタックガイド 53 突き当て板 60 第2スタッカ 61 カード収納枠 62 リジェクトガイド 70 機枠 71,72 ストッパ 73 カードセンサ 73a 発光器 73b 受光器 U1,U2 パスユニット U3 搬送経路切り換えユニット B1,B2 タイミングベルト C1,C2 カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 29/60 B65H 5/06 B65H 29/58

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送媒体の搬送経路を第1搬送経路と第2
    搬送経路とに切り換える搬送経路切り換え装置におい
    て、 搬送媒体を搬送する搬送ローラ及びこれに圧着する搬送
    補助部材をブラケットに枢支させて第1搬送経路と第2
    搬送経路との分岐部分に設けられ、搬送ローラの回転に
    伴なってブラケットが搬送ローラ軸を中心に搬送ローラ
    の回転方向に旋回し、所定以上の負荷がブラケットに作
    用すると搬送ローラ軸がブラケットに対して空転する搬
    送経路切り換えユニットと、 ブラケットの旋回範囲を搬送媒体が第1搬送経路に供給
    される位置と第2搬送経路に供給される位置との間に規
    制するストッパと、 搬送媒体を第1搬送経路に供給する場合には搬送ローラ
    を正回転させ、第2搬送経路に供給する場合には搬送ロ
    ーラを逆回転させる駆動モータとを設けたことを特徴と
    する搬送経路切り換え装置。
  2. 【請求項2】 上記ストッパは、搬送補助部材が当接す
    るように形成した機枠の切欠縁から成ることを特徴とす
    る請求項1記載の搬送経路切り換え装置。
  3. 【請求項3】 搬送ローラ軸とブラケットとの間に、ト
    ルクリミッターを設けることを特徴とする請求項1又は
    2記載の搬送経路切り換え装置。
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