JP3298937B2 - 流動媒体用ディスペンサ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は媒体用のディスペンサ
に関し、特に、粉体、パウダー又は粉粒体等の微細な固
形物によって構成される流動自在なバラバラ状態の媒体
に特に適したディスペンサに関するものである。このよ
うな媒体は旋回させて乾燥した粉末流れとして排出する
ことができ、及び／又は、少くとも部分的に液体媒体等
と排出する前に混合することができるものである。排出
の目的のためにオペレータによってランダムに排出動作
を行ない、その結果、排出コンベヤが作動され、媒体又
は媒体混合物がディスペンサの排出開口を介して開放部
分に排出される。それにより、初望の方法でそれを使用
できる。

【０００２】流動自在な媒体、たとえば医薬や治療の目
的のために吸入するような媒体、さらに技術的及び他の
目的の媒体が次のようにして使用される。すなわち、そ
れらは非常に一様でルーズな配合の、均質でかつバラバ
ラの粉末として排出される。この目的のために、この発
明によれば、１回の排出時に排出される媒体の量がその
後の媒体供給から密閉された収容位置に持ち来たされ
る。その収容位置で、最初のコンパクトな媒体がガス状
又は他の供給流れに露出される。そこで、これらの粉末
が分離されて旋回されて排出孔に移送される。

【０００３】吸引又は呼吸又は排出用の装置（ディスペ
ンサ）とは別のゼネレータやプロデューサによって供給
流れを作る代りに、ゼネレータやプロデューサを構造的
にディスペンサに組み合わせて、その基体をディスペン
サの基体に堅固に接続する。たとえばゼネレータは推進
ガス充填圧力容器として構成できる。これはバルブの手
動開放によって動作位置に移せる。あるいは、ゼネレー
タは空気ポンプを使用するのが好ましい。ポンプ動作の
機械的駆動によって空気を吸引し、それを圧縮し、収容
室の方向に移送する。

【０００４】ディスペンサは片手で持って操作できるよ
うに構成することができる。その場合、ユーザの手の少
くとも２つの対向する指によって供給流れをつくり、媒
体を排出する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来技術の欠点を解消して、特に単純かつコンパクトな構
成とし、各媒体服用量を非常に細かく分けて均一な排出
を確保することのできる前述の形式のディスペンサを提
供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明による装置は、
１又は複数のマガジン本体、１又は複数のゼネレータ、
１又は複数の排出開口、１又は複数の別々に動作しうる
排出駆動部又は排出コンベヤ、各マガジン本体をインデ
ックスするための１又はそれ以上の別々の制御機構、少
くとも１つのマガジン室に媒体を再充填するための１又
はそれ以上の別々の再充填装置、媒体を緩めたり後から
供給するための１又はそれ以上のバイブレータ、及び、
後で述べる他の手段を有することができる。これらの手
段はディスペンサに構造及び／又は機能に関して実質的
に同一のやり方で又は同一でないやり方で形成すること
ができる。

【０００７】マガジン本体には放射方向及び／又は軸方
向のマガジン室を備える。これらのマガジン室は通路状
に細長く形成し、媒体を緩く挿入する供給通路の中間区
域を形成する。媒体室の境界は直接マガジン本体によっ
て、又はカプセルによって形成することができる。これ
はマガジン本体の対応するマガジン収容部に配置され
る。

【０００８】複数のマガジン室が１つのリング内に、互
いに平行にかつ移動方向に順に、又は互いに軸方向に隣
接した複数のリング内に配置される。

【０００９】再充填収容室又はマガジン室の代りに、あ
るいはそれらに追加して、収容室のために、又は少くと
も１つのマガジン室のために、充填装置を設けることも
可能である。この再充填装置は１又はそれ以上のマガジ
ン室を有する回転スライドバルブにすることができる。
これらのマガジン室は再充填のために貯蔵マガジンの通
路開口と一致するように構成し、そこから供給通路の次
の区域と一致するように構成し、それにより、空になっ
た１又はそれ以上の貯蔵マガジンの充填の際に、ディス
ペンサが再度操作できる状態に常に保つ。この目的のた
めには単に適当な再充填パックが必要なだけである。

【００１０】マガジン本体のマガジン室は媒体カプセル
を収容するように構成することもできる。このような媒
体カプセルは壊れやすい材料で薄く壁状に形成する。そ
れにより、圧力をかけたり、引き裂いたり、あるいは穴
を開けたりした時、開放工具の係合面に対応するよりも
大きな領域で裂けたり破れたりするようにする。従っ
て、排出の際に開放工具がカプセルとの係合付近で残る
ことになるが、カプセルに形成された開口や供給通路に
とって妨害とならない。

【００１１】ゼネレータの圧力室と収容室又は排出開口
との間の供給通路、並びに媒体の移送又は供給通路に
は、バルブを必要としない。ディスペンサはバルブなし
の形で構成できる。但し、例外的に空気ポンプ用の入口
バルブを設けることは任意である。しかし、マガジン本
体は閉成面に沿ってマガジン室の入口端部及び／又は出
口端部とともに走ることができる。それによってバルブ
制御の形でそれらの端部を開放する。それは、特定の個
別のマガジン室が排出位置にある時に行なわれる。

【００１２】しかし、収容室の上流の流れ方向におい
て、又は排出位置において、そのように作用するマガジ
ン室に供給流れのためのバルブを設けることも可能であ
る。それにより、それが圧力依存形式又は通路依存形式
に次のような場合に開くようにする。すなわち、所定の
過大な圧力が圧力室にかかったり、収容室及び排出開口
を介して供給通路のライン接続部が形成されたり開放さ
れた場合である。その結果、比較的高圧の圧縮供給媒体
が収容室で突然緩和（拡散）でき、従って、収容された
媒体は一気に緩められて（拡散されて）非常に細密に分
配された形で排出される。

【００１３】また、排出駆動のために互いに移動される
２つの部分組立体のうち、一方を他方の中にほぼ完全に
配置し、それによりその長さ方向に亘ってディスペンサ
が１つの片によってジャケットを介して実質的に画成さ
れる。ディスペンサの外側ケーシングは、ポンプ側の閉
成体を除いて、その全長に亘ってほぼ一定の外径又は幅
を有し、又収容室とゼネレータとの間の移行部分の近く
であるいはカバーの近くで小さな外径又は幅を有し、人
差し指等の複数の指の間にそれらの外周領域を確実に把
持できる。

【００１４】必要に応じて違った排出接続片を使用し、
たとえば鼻に差し込む排出マンドレルや、口に差し込む
断面平坦なマウスピースを使用して、同一の複数のディ
スペンサを使用することもできる。

【００１５】これら及び他の特徴は特許請求の範囲、明
細書及び図面から把握することができる。これらの各特
徴は単独で又は部分組み合わせの形で本発明の実施例と
して実現できる。それは他の分野でも実現できる。さら
に、ここで保護を求めている効果的で独立して保護可能
な構成を代表的に示している。以下、図面を参照してこ
の発明の複数の実施例を詳細に説明する。

【００１６】

【実施例】ディスペンサ１はほぼ同一軸線上に排出コン
ベヤ２と手動の排出アクチュエータ３、さらには圧縮ガ
スのゼネレータ又はプロデューサ４を有する。ゼネレー
タ４はコンベヤ２のコンポーネントとしても構成でき
る。ゼネレータ４の駆動と同時にその駆動を介して媒体
が移送されるようにする。駆動目的のためにディスペン
サ１の２つの離れた前方面又は端面がハンドル５，６と
して設けられている。手の複数の指で押圧することによ
ってそれらの往復接近を行なって媒体服用量の排出を行
ない、他の制御プロセスを行なって、開放した際、自動
的に元のスタート位置に戻るようにする。これらの制御
プロセスの１つを実施するために、追加的に外周面をハ
ンドル７として構成し、ハンドル５に堅固に接続するこ
とができる。

【００１７】ディスペンサ１は、寸法的に安定したプラ
スチックのコンポーネントで作られている。ディスペン
サ１は寸法的に堅固で中空の基体８を有する。この基体
８はケーシング９の外側ジャケットのより大きな長さ方
向の断面を形成している。ケーシング９の外径は中心軸
１０に対してほぼ対称となっている。ケーシング９はそ
の長さ方向のほぼ全体に亘ってスリーブ形状のケーシン
グ部分１２を有し、その外側面まで延びている。そし
て、これはその全長に亘ってほぼ一定の内側幅及び／又
は外側幅を有し、実質的に基体８を形成している。

【００１８】スリーブの端部ではケーシング部分１２が
キャップ状のカバー又は蓋１３によって閉成又は密封さ
れている。これはほぼ同一のジャケット幅を有し、動作
状態で軸方向への運動に対して確保されており、そのキ
ャップ端壁の外側は駆動方向において基体８に堅固に接
続されたハンドル５を形成している。カバー１３はほぼ
粉末密閉式にケーシング室１４を閉じている。このケー
シング室１４はケーシング部分１２の内周によって画成
されている。その底には交換可能にマガジン１５が配置
されている。このマガジン１５には排出すべき媒体の各
服用部分が設けられている。

【００１９】マガジン１５は、中心軸１０の周りに配置
された環状マガジン本体１６を有する。このマガジン本
体１６はその内周と外周の間がリングディスク形状とな
っている。マガジン本体１６は２つの実質的に同一のコ
ンポーネント１７，１８を有する。たとえば、これらの
コンポーネント１７，１８は離別平面内で表面溶接する
ことによって相互結合されており、互いに軸方向に閉じ
ており、それらの分割面が媒体用のマガジン室３０の共
通の中央平面内に位置している。

【００２０】ゼネレータ４は中心軸１０に配置されたス
ラストピストン又は空気ポンプ１９によって形成されて
おり、そのポンプ室又は圧力室２１は供給通路２０を介
して出口側に接続される。排出開口１１は開放側にあっ
て、その途中に少くとも１つのマガジン室２０が介在し
ている。両端間のほぼ等しい距離にケーシング部分１２
が設けられていて、ほぼリングディスク形状の仕切部２
２がケーシング室１４と圧力室２１との緊密な圧力分離
の一部を形成している。その仕切部２２に続いて、ケー
シング部分１２のジャケット内面が空気ポンプ１５のピ
ストンユニットのポンプピストン２５のためのピストン
通路２３を形成している。それにより前記ピストン通路
部分２３がマガジン本体１６のための少くとも１つの支
持面と一体に形成されている。

【００２１】又、ケーシング部分１２の関連端部がキャ
ップ状のカバー２４によって閉じられている。しかし、
カバー２４は基体８に関して軸方向に移動可能となって
おり、圧力室の内部と係合し、かつそのキャップ端壁の
外側でハンドル６を形成している。ケーシング部分１２
に関してカバー２４を確保し、軸方向の自己係合スナッ
プ接続部２６によって外れるのを回避し、関連スナップ
部材を有するその開口キャップエッジの近くでそれとは
別体のカップ状又はリング状のピストン２５を保持して
いる。このピストン２５はスナップ接続部２８によって
カバー２４に軸方向に自己係合の形で固定されている。

【００２２】ピストントラック又は通路２３上でリング
リップとともに移動するピストン２５のピストンヘッド
には戻りスプリング２７の一端が支持されてる。その戻
りスプリング２７の他端は余圧をもって仕切部２２に支
持されている。ピストンユニットはスナップ接続部２６
によって停止制限付きの形でスタート位置で負荷を受け
ている。ピストンヘッドはスナップ接続部２８の内部で
入口通路が通っており、圧力室２１に通じている。入り
口通路には、ほぼキャップ端壁の近くで戻りバルブ２９
が設けられており、それにより、キャップ端壁又はハン
ドル６内の開口を介して、戻りストロークの際に空気が
外側から圧力室２１内に吸引できるようになっている。

【００２３】マガジン室３０は実質的に中心軸１０の周
りのリング内に同一の環状スペースとして配置されてお
り、連続して直線的に構成されており、中心軸１０に対
し放射方向に向いており、互いに緊密に閉じられてお
り、各マガジン室３０の長さがその内側幅よりも３倍，
４倍又６倍以上にさえなっている。そして、これはその
全長に亘ってスムーズな壁の形で一定のものとなってい
る。各マガジン室３０は２つの通路境界又は枠境界で形
成されている。従ってインジェクションモールディング
によってコンポーネント１７，１８を製造するのが極め
て容易である。

【００２４】マガジン本体１６の内側リング面にラジア
ルベアリング３１が配置され、外側リング面にラジアル
ベアリング３２が配置され、それらのラジアルベアリン
グを介して実質的に全てのマガジン室３０が同時に緊密
に閉じられている。さらに、マガジン本体１６の軸方向
の固定のために２つの軸方向のベアリング３３，３４が
設けられている。軸方向のベアリング３３はケーシング
部分１２の関連端部内のカバー１３の開放キャップエッ
ジのリング状オフセット回転係合によって形成され、他
方、反対方向に作用する軸方向のベアリング３４はゼネ
レータ４又は仕切部２２に面するマガジン本体１６の面
に係合する。軸方向のベアリング３３は同時にケーシン
グ部分１２に対するカバー１３のためのラジアルベアリ
ング又はセンタリング手段を形成する。

【００２５】マガジン本体１６は係止部３５を有するマ
ガジン室３０の配置角度分割部の周りで段階状に回転さ
せることができる。係止部３５は軸方向のベアリング３
４によって形成できる。これは完全にケーシング室１４
内に配置されていて、フリーホイールの形で１つの回転
方向にのみ回転運動を可能とするものである。そして、
他方の回転方向に対しては互いに係止しあって回転を阻
止するようになっている。少くともインデックス回転方
向に関してはマガジン本体１６はケーシング室１４内に
配置されたカップリング３６によってカバー１３又はハ
ンドル７に実質的に堅固に接続されている。このカップ
リング１６は、破壊されない形で容易に分離することが
できる。たとえば、これはハンドル５に対面するマガジ
ン本体１６の面とカバー１３の断面多角形の内側スリー
ブとの間でバヨネットジョイントの形で形成される。カ
バー１３はキャップ端壁の内側から自由に突き出てい
る。内周近くで仕切部２２からケーシング室１４内に突
出しているソケットに設置されているのは内側本体３７
である。その内側本体３７のスリーブ端部は基体８に堅
固に接続されていて、中心軸１０を取り囲んでいる。そ
して、これはマガジン本体１６を通過して、他方のスリ
ーブ端部近くでスナップ接続部３８のスナップ部材を形
成している。そこにカバー１３を取り付けて、ケーシン
グ部分１２や軸方向のベアリング３３から外れないよう
にし、しかも、所定の取外し力を超した時には容易に軸
方向に取り外せるようにしている。

【００２６】スナップ接続部３８のスナップ部材は放射
方向に柔軟かつ回転状態で互いに係合し、したがってカ
バー１３及びマガジン本体１６のためのスナップ設置手
段を形成している。カバー１３を除去した後、マガジン
本体１６は開放カバーエッジから一定の間隔で自由とな
り、したがって、それを回転運動させることによってカ
バー１３から開放して、別のマガジン本体１６と交換で
きる。カバー１３を基体８に再設定し、まずマガジン本
体１６がその放射方向のベアリング３１，３２と係合
し、しかるのちカバー１３がベアリング３３と係合し、
それにより交換のための軸方向のプラグ方式の設定が行
なわれる。

【００２７】放射方向のベアリング３１に関連した外側
スリーブの中で、内側本体３７は細長いカップ状の中空
コア本体３９を形成する。このコア本体３９は底部が閉
じており、仕切部２２のソケット又は中心穴を介して圧
力室２１の中に突き出ている。中心穴又はソケットで圧
力室２１用の環状出口開口を画成している。これは供給
部分２０と比較して流れ断面が制限されている。外側ス
リーブの内周上のマガジン室３０の平面にほぼ配置され
かつ一体又は緊密に設けられているコア本体３９によっ
て、圧力室２１は、ケーシング室１４に関して気密状態
に閉じられている。

【００２８】マガジン本体１６をインデックスするため
のコントロール機構又はインデックス機構４０が、この
場合は、ハンドル７を使うディスペンサの他の駆動とは
独立して作動されるほぼ段階状制御機構となっている。
そのコントロール工程又はインデックス工程はキャッチ
又は係止３５によって決定される。この目的のため、マ
ガジン本体６はその端面にのこぎり歯形の係止部材４１
が設けられている。これらの係止部材４１はリング内に
配置されていて、それに沿って基体８の少くとも１つの
柔軟係止部材４２が走っている。この係止部材４２は仕
切部２２から突出したスプリング舌状片によって形成で
きる。係止位置においてマガジン室３０は収容室として
供給通路２０に対して向けられており、通路部分として
前述の通路２０に接続され、供給通路２０を流れる媒体
流れの全てが収容室３０を通じてのみ通過できるように
なっている。マガジン室３０はマガジン本体１６の実質
的に円筒状の外側面４３と実質的に円筒状の内側面４４
を通過するようになっており、所定の面がスリーブ状ベ
アリングフランジによって形成できるようになってい
る。これはリングディスク状区域の一方の端面又は両方
の端面を超えて放射方向に突き出ている。

【００２９】内側面４４では放射方向の内端を有するマ
ガジン室３０が入口４６を形成し、外側面４３では放射
方向の外端を有し出口４７を形成しており、それぞれ、
供給通路２０の次の区域と緊密に接続されている。媒体
がマガジン室３０から緩和されて特定のベアリングの支
持面に通過しないようにするために、入口４６及び／又
は出口４７がそれぞれ閉成部材４５によって閉じられて
いる。閉成部材４５はマガジン本体１６の関連通路ベー
スから全く突き出ないか、ほとんど突き出ないようにな
っており、たとえば薄い自己接着性又は溶接固定フィル
ム又はフォイルによって形成できる。これらのフィルム
やフォイルは容易に破裂させたり、壊したりできる。全
ての入口４６又は出口４７のための閉成部材４５を一緒
に収入印紙の形にして、マガジン本体１６の関連周辺部
を中断せずに通るようにする。

【００３０】特定の出口４７又は入口４６を開放するた
めに、それぞれ、開放手段５０又は５１が設けてある。
これらの作業運動は直接マガジン本体３６の回転インデ
ックス運動である。そのため、基体８に設定された開口
工具４８は実質的に固定できる。これは開口工具４８を
硬くする。又、これを非常に硬い材料で作ることもでき
る。開放手段５１は棒状の部材によって形成できる。ス
ナップ接続部３８を横切る内側本体３７の外側ジャケッ
ト内の長手方向の溝にその棒状部材を差し込む。又、た
とえば開放工具は開放手段５０の場合と同様にラジアル
本体として構成し、それの３つのアームがマガジン室３
０の中心軸に対し放射方向に突き出るようにし、マガジ
ン本体１６の関連周辺部に適用されるようにする。

【００３１】それぞれの場合に、開放工具４８は引掻き
切断エッジ５２を有する。これは引裂き工具と同様にし
て整合工具または他の開放工具４９と係合する。このよ
うな工具はマガジン本体１６によって直接形成すること
ができる。たとえば、切断エッジ５２は閉成部材４５に
よってブリッジされたマガジン本体１６の周辺溝に係合
できる。それにより、インデックス運動の際に閉成部材
４５が引き裂かれ、したがって入口４６又は出口４７が
開放される。

【００３２】内側本体３７の外側スリーブのジャケット
には供給通路２０の環状部分に接続された放射方向通路
又は接続開口５３が設けられている。これはスタート位
置においてマガジン室３０にほぼ同一軸上に向けられて
おり、少くとも部分的にスライドバルブの形で入口４６
と整合する。その外周のより大きな部分で接続開口５３
は関連開放工具によって画成され、その通路幅は入口４
６の幅又はマガジン室３０の幅より小さくなっている。
出口４７の近くで関連接続開口５４は開放工具の両放射
方向アームの間で画成されており、ラジアル本体の集合
点又は中心に引裂き切断エッジ４５が設けられている。
放射方向の複数アームを断面でみて傾斜させ、たとえば
側面エッジが流れ方向とは逆に向くようにし、バッフ
ル、案内部及び緩和面につながり、そこを介して流動媒
体が旋回され、分散される。

【００３３】接続開口５４は直線状の端部通路５５の内
端によって形成されている。この端部通路５５は、ほぼ
収容室３０に同軸状となっており、出口４７に接続され
ており、接続開口５４はそれよりも大きな流れ断面を有
し、円錐状で連続したテーパ通路部分５６に連絡してい
る。その最も狭い領域に排出穴１１が収容室３０と同軸
に形成されている。

【００３４】端部通路５５はカップリング５７によって
取り囲まれている。このカップリング５７は中心軸１０
に対して横向きに配置されていて、ケーシング９の外側
に配置されており、外側ジャケット５８から放射方向に
突き出ており、基体８に対しスリーブ状態で接続された
カップリング部材を有する。このカップリング部材には
外側から細長い排出接続片６０が設置できる。この接続
片６０は端部通路５５又は排出開口１１を形成してい
る。そして、これはプラグ式又はスナップ式の接続部５
９で取り付けられている。この接続部５９はカップリン
グ５７によって形成されている。スナップ式接続部５９
とカップリング部材を超えて外部的に係合しているジャ
ケットとは別に、排出接続片６０はカップリング部材と
係合する内側ジャケットを有する。その端部は開放手段
５０の開放工具をマガジン本体１６の周辺部に適用する
ものである。

【００３５】前述のようなやり方でディスペンサを動作
させるために、充填状態のマガジン室３０を有するマガ
ジン本体１６が挿入され、その後、所望のマガジン室３
０が、好ましくは外側から検出できる表示の助けを借り
て、向きを変える。それは、供給通路２０又は接続開口
５３，５４にライン接続されたケーシング部分１２に対
してハンドル７を手で回すことによって行なう。排出開
口１１はさらに使用領域近くまで持ち来たされ、ピスト
ン２５が仕切部２２に向って手で移動される。したがっ
て、圧縮空気が圧力室２１から出て接続開口５３に流
れ、入口４６に圧力を加える。

【００３６】所定の過大な圧力が得られるや否や、マガ
ジン室３０のプラグ式充填物が排出方向に排出され、引
裂き切断エッジ５２と放射方向の複数アームで緩めら
れ、しかるのち、続くガス流れによって排出開口１１を
通って追い出される。そのとき端部通路５５の中で旋回
が生じる。

【００３７】ハンドル５，６の解除に続き、戻りスプリ
ング２７の付勢力で、ディスペンサ１がもとのスタート
位置に戻り、次のマガジン室３０が排出位置に移動さ
れ、回転により収容室を形成し、しかるのち空となる。
ディスペンサ１は逆の位置を含めて全ての位置で同様に
うまく動作する。細長い装置の全長は１０ｃｍ未満にで
きる。

【００３８】図９ないし図２６においては、対応する部
材や部分に対しては図１のものと同一の参照符号を使用
し、それぞれに違った文字を付加しており、全ての説明
部分を全ての実施例に同様に対応して適用できる。

【００３９】図９において、ケーシング又はキャップ形
状の基体８ａはディスペンサ１ａの全コンポーネントを
その内部に収容する。これにより非常にスムーズで連続
的な外面を形成する。基体８ａのキャップ開口から逆向
きで同様にキャップ形状をしたカバー又はコンポーネン
ト２４ａが差し込まれ、その端部近くに配置された拡大
外側カラー６４によって基体８ａに関して溝及び舌状案
内部によって回転することを回避している。しかし、排
出駆動を実施するために軸方向に移動することは可能と
している。ジャケットショルダが外側カラー６４の内面
から突き出ていて、ピストン通路２３ａを形成してい
る。それにより、そこに圧力室２１ａがカバー２４ａに
よって形成され、基体８ａに関して移動可能となってい
る。

【００４０】ケーシングショルダの外周部と基体８ａの
内周部との間にマガジン本体１６ａが挿入される。制御
スリーブ６５が軸方向にリングディスク形状のマガジン
領域を超えて突き出ており、そこでマガジン本体１６ａ
がジャケットショルダの外周部に回転状態で設置されて
いる。関連軸方向ベアリング３３ａが環状溝に係合する
トーラス（丸みのある環状突起）によって形成されてい
る。そのため、それは同時に放射方向ベアリングを形成
し、かつ軸方向に離別可能な柔軟スナップ接続部を形成
し、カップリング３６ａを構成して、カバー２４ａから
マガジン本体１６を解除できるようになっている。ベア
リング３３ａに隣接して、ジャケットショルダの自由端
の近くで、フリーホイール式係止部３５ａがジャケット
ショルダの外周部と制御スリーブ６５の内周部との間に
設けられている。それを介してコントロール機構４０ａ
の制御段部又はインデックス段部が少くとも部分的に形
成されている。

【００４１】コントロール機構４０ａのインデックス駆
動はコントロールスリーブ６５の外周部と基体８ａの内
周部との間で行なわれる。たとえば両方のコンポーネン
ト上に周方向に亘って配置された傾斜面が形成され、そ
こを介して往復軸方向移動の場合、マガジン本体１６ａ
が係止部３５ａの力に抗して１つのインデックス段階だ
け進められる。基体８ａとカバー２４ａとの回転回避は
基体８ａの内周部に生じ、前記手段がコントロールスリ
ーブ６５の外側カラーの近くに延びている。そこに関連
傾斜面が形成されている。

【００４２】ピストン２５ａはこの場合ピストンロッド
３７ａに配置されている。このピストンロッド３７ａは
基体８ａのキャップ端壁の内側から自由に突出してお
り、回転及び軸方向に移動可能な形でマガジン本体１６
ａを貫通している。なぜなら、マガジン本体１６ａはベ
アリング３３ａによってカバー２４ａに関して固定され
ているからである。ピストン２５ａとピストンロッド３
７ａを供給通路２０ａが貫通して、ピストンロッド３７
ａの外周部に配置された接続開口５３ａに通じている。
圧力室２１ａのための出口バルブを構成するバルブ６２
が供給通路２０ａの中に設けられている。バルブ本体６
２は、ピストンロッド３７ａ内の又はピストンユニット
内の閉成位置に向けてスプリング負荷を受けている。

【００４３】そのバルブ本体に関連させてバルブ開放手
段６３を設ける。バルブ６２の作業ストロークの終端か
その少し前にこのバルブ開放手段６３によって機械的に
開ける。その場合、バルブ本体６２は圧力室２１ａの反
対端壁から突き出ている開放手段マンドレルに突き当た
る。このバルブ開放手段６３は入口バルブ２９ａと一体
のコンポーネントとして構成することができる。さら
に、これはバルブケーシングと一緒に端壁の設置サポー
ト内に挿入することができる。

【００４４】図９のスタート位置において、次に空にす
べきマガジン室３０ａ又はその入口４６ａ及び／又は出
口４７ａが関連接続開口５３ａ又は５４ａに関して軸方
向に移動される形ですなわち空気ポンプ１９ａの作業ス
トロークによって位置決めされ、回転方向において１つ
のインデックス段階だけ進められる。コンポーネント２
４ａが図示しない戻りスプリングの付勢力に抗して基体
８ａ内に押されると、それはマガジン本体１６ａと軸方
向に動く。同時にインデックス機構４０の複数スロープ
表面が互いに係合するようになり、この動作サイクル中
に空にすべきマガジン室３０ａがさらに別のインデック
スステップだけ回転され、入口４６ａが接続開口５３ａ
に到着する前に係止部３５ａが解除される。

【００４５】軸方向の運動がさらに続くと、内周部４４
ａが接続開口５３ａを超えて動き、そのため後者がバル
ブコントロールの形で実質的に緊密に閉じられ、それが
入口４６ａと整合した時だけ開放される。この時、又は
それよりも少し前に、バルブ６２がバルブスプリングの
付勢力に抗して開放される。そのため、高く圧縮された
ガスが突然圧力室２１ａから供給通路２０ａを通って対
応するマガジン室３０ａに流れる。同様にして、バルブ
制御によって接続開口５４ａがまずマガジン本体１６ａ
の外周部４３ａによって閉じられ、しかるのち出口４７
ａと整合される。接続開口５４ａと排出開口１１ａが基
体８ａのジャケット内で貫通孔の内方端部又は外方端部
によって形成されている。作業ストロークの全体でハン
ドル６ａを容易に操作できるようにするために、少くと
も１つの指用の切り欠き６６を基体８ａのジャケットに
設ける。この切り欠き６６は基体８ａの開放端面から始
まる。その高さはおおよそ作業ストロークに対応する。

【００４６】図１０ないし図１２に示すディスペンサ１
ｂは中心軸１０ｂに軸方向にほぼ平行な複数のマガジン
室３０ｂを有する。これらはマガジン本体１６ｂの２つ
の面を横切っており、それらの面に配置された軸方向ベ
アリング３３ｂ，３４ｂの支持面によって閉じられてい
る。接続開口５３ｂ，５４ｂはディスク形状の本体１３
ｂとディスク形状の基体８ｂの対応面内に配置されてい
る。この場合、これらの部材は排出接続片６０ｂと一体
に構成されている。

【００４７】２つの部材８ｂ，１３ｂはボルト３１ｂに
よって互いに締め付けられており、放射方向ベアリング
を形成し、かつ互いに回転しないようになっている。こ
れらの２つの部材８ｂ，１３ｂの間にはマガジン本体１
６ｂがボルト３１ｂ上で回転可能に設置されている。そ
の外周部は少くともその延長部の一部分で操作できるよ
うなっており、回転用のハンドル７ｂとして機能する。
この場合、ゼネレータ４ｂ又は空気ポンプ１９ｂはライ
ンプラグ式のカップリングによってディスペンサ１ｂに
破壊されず容易に着脱可能な形で接続されている。その
ため、空になった後、新しいディスペンサと交換するこ
とができる。そして、再度空気ポンプ１９ｂ、推進ガス
容器又はそれに類した手段にプラグ式に接続するもので
ある。

【００４８】ゼネレータ４ｂはマガジン室のリングの半
径分だけ回転軸又は中心軸１０ｂに対して偏心してい
る。マガジン本体１６ｂの面と基体８ｂとの係止部３５
ｂは同様に偏心しており、基体１６ｂはマガジン室３０
ｂの放射方向外側のリングに係止凹みを有する。そこに
ばね負荷のかかった係止ボールが係合している。

【００４９】マガジン室３０ｂの入口４６ｂ又は充填室
は関連面に対してセットバックされており、そのため、
そこにほぼ同軸ではあるが拡大されたケーシング室が形
成されてスクリーン又はふるい６７及び／又はシール６
８を収容するようになっている。スクリーン６７は平坦
なスクリーンディスクの形で入口４６ｂを囲むケーシン
グ室のリングショルダに配置されている。そのケーシン
グ室はマガジン本体１６ｂの関連通路又は端面に凹みに
よって形成されている。

【００５０】Ｏリングとして構成されたゴム弾性シール
６８はスクリーン６７をリングショルダに押圧し、そこ
から離れた方の側が軸方向に圧力をもって基体８ｂの関
連面に走っており、そのため接続開口５３ｂへの向きで
供給通路２０ｂのためのシールを形成している。出口４
７ｂや接続開口５４ｂの近くにも対応するシールやスク
リーンを設けることができる。スクリーン６７はマガジ
ン室３０ｂの関連端面のための閉成体を形成する。スク
リーン６７は供給ガスが透過可能であるが、媒体が容易
に通過できない。基体８ｂとコンポーネント１３ｂは一
体的に構成し、外周部の一部を超えて係合し、及び／又
は、ケーシング状にマガジン本体１６ｂをカバーでき
る。

【００５１】図１３において、インデックスのためにマ
ガジン本体１６ｃが中心軸１０に対してほぼ平行に直線
的に案内されており、複数のマガジン室３０ｃが前記長
手方向において互いに平行に連続して配置されている。
マガジン本体１６ｃはスリーブ状の構成を有し、おおよ
そ基体８ｃ、ケーシング９ｃ又は断面環状のケーシング
室１４ｃの全長に亘って延びており、その外周部はスリ
ーブ状又はカップ状のケーシング部分１２ｃによって画
成されており、内周部は内側本体３７ｃによって画成さ
れている。内側本体３７ｃはケーシング部分１２ｃの端
部又はベース壁２４ｃから一体的に突き出ており、そこ
を供給通路２０ｃが通っている。マガジン本体１６ｃは
開放カップ側からケーシング部分１２ｃに挿入し、その
ケーシング部分１２ｃの外側に位置する端部にディスク
カラー１３ｃを有する。このディスクカラー１３ｃはマ
ガジン本体１６ｃの外周部を超えて放射方向に突き出て
おり、基体８ｃに関して軸方向に動かすためのハンドル
７ｃを形成している。

【００５２】接続開口５３ｃから離れた方の側にはマガ
ジン本体１６ｃ用の係止部３５ｃが設けられている。こ
の係止部３５ｃは、たとえばマガジン本体１６ｃのジャ
ケット内にほぼ半径方向に柔軟に配置された係止部材
と、内側本体３７ｃの外周部に各マガジン室３０ｃに対
する係止開口を有する。マガジン本体１６ｃが基体８ｃ
に関して回転回避されていないが、回転する形に設置さ
れている場合、各平面において中心軸１０ｃに対し直角
方向で図１と同様に、いくつかのマガジン室３０ｃ又は
係止部３５ｃを設けることが可能であり、そのため回転
と軸方向の移動の両方によりインデックスが可能であ
り、排出目的のために各面に各媒体又は服用量を準備で
きる。排出接続片６０ｃは基体８ｃ又は内側本体３７ｃ
と一体的に構成される。これらはゼネレータ４ｃと交換
可能に接続される。

【００５３】図１４のディスペンサ１ｄは図１０ないし
図１２のものとよく似た構成を有するが、再充填装置７
０を使って貯蔵マガジン６９からマガジン室３０ｄに自
動的に充填できるようになっている。再充填装置７０は
マガジン室３０ｄの収容能力よりもはるかに大きな貯蔵
能力を有する。少くとも１つのシャフト形状の貯蔵マガ
ジン６９がその全長に亘ってほぼ内部断面を有し、マガ
ジン本体１６ｄから離れた方の基体８ｄの端部を超えて
突き出ている。それは排出接続片６０ｄやゼネレータ４
ｄと同一方向に自由に突き出ることができ、関連端部か
らマガジン本体１６ｄに接続できるようになっている。

【００５４】貯蔵マガジン６９の貯蔵室はほぼマガジン
室３０ｄの幅と同一になっており、短かい通路開口７１
によってその底が整合するマガジン室３０ｄに接続され
る。この通路開口７１は断面で見て貯蔵室及び／又はマ
ガジン室３０ｄに比較してわずかに狭くして、そこを通
過する時媒体がわずかに圧縮され、しかるのちマガジン
室３０ｄで再び緩和され、あるいは拡大されるようにな
っている。通路開口７１から離れた方の端部には移動可
能に案内されるようにピストン７２が設けられており、
そのピストンによって貯蔵室が画成されており、貯蔵量
の減少とともに重量、ばねの付勢力及び／又は振動運動
の作用によって減少する。そのため貯蔵媒体は常に通路
開口７１に向って負荷を受けており、貯蔵室内で均一に
圧縮された状態で維持される。

【００５５】通路開口７１は、貯蔵室と共通の軸心を有
し、接続開口５３ｄ，５４ｄに関して回転軸の周りをほ
ぼ１８０°又はそこから逆の角度だけ移動させることが
できるようになっており、接続開口５３ｄ，５４ｄに関
してマガジン室３０ｄの向きを設定した時違った別のマ
ガジン室３０ｄが１又はそれ以上の通路開口７１に接続
されるようにする。マガジン本体１６ｄは１又は２又は
それ以上のマガジン室３０ｄを有することができる。ケ
ーシング部分１２ｄ，１３ｄはマガジン本体１６ｄと両
端面で係合しており、互いに一体的に構成したり、基体
１８ｄで構成したりすることができる。これは、同様に
その周辺のほぼ全域でマガジン本体１６ｄを囲むケーシ
ング９ｄとして構成することもできる。最初の使用の前
に全てのマガジン室３０ｄと貯蔵マガジン６９を完全に
充填することもできる。それにより、比較的大きな貯蔵
容量を得ることができる。貯蔵マガジン６９は交換可能
に基体８ｄに設置でき、及び／又は再充填可能な構成に
することもでき、この目的のために、たとえば通路開口
７１から離れた方の端部に容易に除去できるカバーを設
けることができる。

【００５６】図１５において、収容室３０ｅは関連バル
ブスプリング又はバルブ６２ｅに続く供給通路２０ｅの
区域によって形成されている。これは収容室３０ｅから
排出開口１１ｅに直線的に通じており、ほぼその長さ方
向に亘って一定の幅を有する。チューブ状の内側本体３
７ｅの壁には直線的な放射方向通路開口７１ｅが設けら
れている。この通路開口７１ｅは収容室３０ｅとほぼ等
しい幅の貯蔵マガジン６９ｅの両方の内周部を横切って
いる。貯蔵マガジン６９ｅは１つの仕切部だけで収容室
３０ｅから離れている。媒体服用量を貯蔵マガジン６９
ｅから通路開口７１ｅを介して収容室３０ｅに移送する
ために、ロッド状又はボルト状のスライド１６ｅが設け
られている。その自由供給端はスタート位置では貯蔵マ
ガジン６９ｅ内の媒体の底部近くに位置する。スライド
１６ｅのこの端部は、丸みを帯びた大さじ、スプーン７
３又は支持面を有するテーパを備えている。このサポー
ト面は収容室３０ｅから流出方向にほぼ向いている。そ
のため、貯蔵マガジン６９ｅから媒体を同様のやり方で
通路開口７１ｅ内に挿入し、収容室３０ｅの端部位置で
支持する。スプーン７３は小さく、そのため収容室３０
ｅのほとんど周部に亘って内周部から一定の間隔が保た
れており、その周りに流れが生じ得る。

【００５７】スライド１６ｅは基体８ｅのガイド３１ｅ
内において中心軸１０ｅに対しほぼ放射方向に戻りスプ
リングの付勢力に抗して移動可能に設置されており、そ
の一端又は駆動区域７４が基体８ｅの外側ジャケット５
８ｅを超えて突き出ている。この駆動区域７４の端面は
制御カム６５ｅと係合している。この制御カム６５ｅが
ハンドル６ｅのジャケットの内周部によって形成されて
いる。これは同時にピストン通路２３ｅを形成してい
る。制御カム６５ｅがどのような周辺カーブ及び／又は
軸方向カーブに構成されているかに依存して、基体８ｅ
に対するハンドル６ｅのこのコンポーネントの回転方向
の動き及び／又は軸方向の動きがスライド１６ｅの直線
方向の動きを左右する。

【００５８】ゼネレータ４ｅの駆動ストロークにおい
て、まずスプーン７３が通路開口７１ｅを通って媒体を
収容室３０ｅの中心に移送し、同時に空気が圧力室２１
ｅで予圧され、しかるのちスプーン７３が前記排出位置
に維持され、さらにバルブ６２ｅがバルブ開放手段６３
ｅによって開放され、空気が高速度でスプーン７３の周
りを後方から流動し、媒体を持ち運ぶ。排出位置におい
てスプーン７３は移動部材として供給通路２０ｅの流れ
を部分的にさえぎるが、それは単に収容室３０ｅの近く
においてだけである。

【００５９】ポンプピストン２５ｅはスナップ式接続部
２８ｅによって供給通路２０ｅの流れ方向において仕切
部２２ｅの極く近くで基体８ｅの後方端に接続されてい
る。この仕切部２２ｅはスナップ式接続部２８ｅのほぼ
長さの分だけ前記端部から離れている。ポンプピストン
２５ｅはおおよそ基体８ｅと同一の外径を有する。ポン
プピストン２５ｅは外側ジャケット５８ｅにスライド１
６ｅのためのインデックス機構４０ｅの制御カム６５ｅ
とピストン通路２３ｅの側で係合している。ゼネレータ
４ｅ又は圧力室２１ｅはケーシング室１４ｅ又は基体８
ｅの前記端部の極く近くに設けられている。貯蔵マガジ
ン６９ｅ内の媒体はピストン７２ｅによって負荷を受け
ている。しかし、スプーン７３の近くで媒体を空所なし
の状態で設けるためにバイブレータ７５を設置するのが
望ましい。ラチェット歯システム又はそれに類したシス
テムによって自動的に上昇運動や分離駆動によって振動
を起こし、貯蔵マガジン６９に作用させたり、関連コン
ポーネントに作用させる。互いに移動可能なコンポーネ
ント６ｅ，８ｅの間にラチェット歯システムを設ける代
りに、操作中に互いに飛び越すような歯システム７７の
歯を有する振動ラチェットをこれらのコンポーネントの
１つたとえば基体８ｅに設けることが可能である。カバ
ー１３ｅに直接接続された基体８ｅの外周部５８ｅの歯
形部分には回転形の内歯システムを有するリング７６が
設けられている。このリング７６は基体の外周部に係合
させて回転させることによって、前述の振動を発生させ
る。これにより、貯蔵マガジン６９内の媒体を十分な形
でスプーン７３の周りで圧縮する。貯蔵マガジン６９ｅ
は横断方向においてケーシング室１４ｅ内の供給通路２
０ｅの隣接部分に軸方向において平行となっている。

【００６０】図１６のディスペンサ１ｆは図１ないし図
８の実施例と同様の構造を有するが、マガジン室３０ｆ
内に直接収容する代りに、媒体があらかじめパックされ
た密封細長カプセル８０内に収容されている。このカプ
セル８０は全長に亘ってほぼ一定の円筒状の外径又は幅
を有し、球面状の丸い端部を有し、湿気を呼ばない壊れ
やすいプラスチックで作られている。開放装置５０ｆ又
は５１ｆの開放工具は前記端部のアーク状インデックス
通路内に突き出るインジェクションマンドレル又スプレ
イマンドレル５２ｆを有する。これは多角形、たとえば
三角形又は四角形の断面となっている。マンドレルが排
出位置においてカプセル端部と係合した時、カプセルは
曲げ変形だけで割れたり、割れなかったりして開放でき
る。又、クラックによって入口４６ｆ又は出口４７ｆを
形成する。排出に続いて空のカプセルがマガジン本体１
６ｆ内に残される。充填されたマガジン本体を前述のよ
うにして取替えることができる。

【００６１】この場合接続開口５０ｆは十分に制限され
たノズル７８につづく。このノズル７８は接続開口５４
ｆと同一の軸線上にあり、鋭角状の円錐制限部５６ｆに
接続され、接続開口５４ｆから軸方向にスペースを有す
る。これはほぼその幅と同一の大きさとなっている。し
かし、排出開口１１ｆに関する軸方向のスペースはさら
に大きくなっている。ノズル７８は端部通路５５ｆ内に
ほぼ同軸かつ同心に入っている。この端部通路５５ｆは
排出開口１１ｆに比べてわずかでも小さく制限されてお
らず、接続開口５４ｆとノズル７８よりも格段に広くな
っており、そこにアトマイザノズルの形で当初圧縮され
た混合流が移送される。端部通路５５ｆ又は排出開口１
１ｆ及び排出接続片６０ｆは平坦な断面を有し、唇の間
に容易に差し込むことのできるマウスピースにつながっ
ている。

【００６２】ゼネレータ４ｆは基体８ｆとケーシング室
１４ｆに比べて減少した外径を有する。それは仕切部２
２ｆの関連側まで延びており、それによりケーシング部
分１２ｆがほぼ同じ長さの２つの幅、往復的にオフセッ
トされた部分を有する。カバー１３ｆの端壁の中心には
カップ状の突起７９が軸方向に突き出ていて、ハンドル
５ｆがケーシング９ｆの外周部に環状に構成されてお
り、その結果ディスペンサ１ｆはとくに片手でつかんで
所定の向きに案内して操作することができる。

【００６３】図２０及び図２１によるディスペンサにお
いては、ハンドル５ｈがハンドル６ｈに関連するケーシ
ング９ｈ又は基体８ｈの端部に他端に比較して近くなっ
ており、基体８ｈの後方端に接続できる。ハンドル５ｈ
はケーシング９ｈの外周部５９ｈを越えて２つの離れた
サイドでリングディスク又はクロスウェーブの形で突き
出ている。そのため、ケーシング９ｈへの挿入に当って
人差し指と中指をそこに支持することが可能である。親
指はハンドル６ｈに支持される。基体８ｈは中心軸１０
ｈにおいてほぼロッド状に細長く構成されており、排出
開口１１ｈに関連した端部の近くでそのジャケット内に
窓８１を有する。その近くで円形ディスク形状の複数の
マガジン本体１６ｈが中心軸１０ｈに対して偏心して回
転可能に平行に設置されている。

【００６４】回転ピン３１ｈにより形成された回転軸は
ケーシングジャケットの内周部と外周部の間に位置して
おり、排出位置にはない少くとも１つのマガジン室３０
ｈをケーシング９ｈの外側部分又は窓８１の中に部分的
又は全体的に配置でき、マガジン本体１６ｈはその外側
部分にインデックスするためにアクセスできる。マガジ
ン室３０ｈ又はマガジン本体１６ｈはカプセル８０ｈよ
りも短い。カプセル８０ｈは一端又は両端でほぼ同一の
距離だけ少くともその球状端部だけマガジン本体１６ｈ
を超えて突き出ており、マガジン室３０ｈに関して周辺
を阻止することによって位置決めされている。排出位置
においてカプセル８０ｈの入口側端部は接続開口５３ｈ
を取り囲む環状の凹みにあり、係止する形でマガジン本
体１６ｈ又はカプセル８０を位置的に確保する。この係
止は弾性的に解除できる。ここでは係止手段のためにカ
プセル８０ｈの弾性変形特性を利用する。カプセル８０
ｈの出口側端部は排出開口１１ｈから離れた端部通路５
５ｈ内の排出位置に設けることができる。それはカプセ
ル８０ｈの長さと同一か、それよりも小さくする。接合
開口５３ｈは端部通路５５ｈの部分よりも非常に狭くな
っている。この端部通路５５ｈは放射方向にスペースを
もって環状にカプセル８０ｈを取り囲んでいる。図に示
したものとは逆に、窓８１は狭く構成して、各排出位置
においてマガジン本体１６ｈ又は少くともカプセル８０
ｈによって通路５５ｈに関して実質的に閉じたりシール
したりすることも可能である。

【００６５】カプセル８０ｈの入口と出口を開くために
開放手段５０ｈを設ける。この開放手段５０ｈは部分組
立体として基体８ｈに開放目的のために装着し、開放後
に完全に除去したり、その側に振ることができる。その
場合、開放位置と非作動位置との間で基体とともにそれ
を移動することができる。たとえば、それは基体８ｈに
回転可能に設置することができる。基体８ｈはほぼスリ
ーブ状のプラグ本体８２として構成する。これはプラグ
突起を有し、それは中心軸１０ｈにほぼ平行に中心合わ
せした形で排出孔１１ｈ又は通路５５ｈ内に差し込むこ
とができる。ハンドル８３を有し、戻りスプリングの付
勢力とは反対の方向にプラグ本体８２内に移動可能に貫
通ニードル５２ｈを設置して、開放工具を構成し、さら
にそれを排出位置においてカプセル８０ｈにほぼ同軸に
設定する。

【００６６】貫通ニードル５２ｈはカプセル８０ｈ全体
を貫通することができる。まず出口側端部を開放し、し
かるのち入口側端部を開放し、貫通する。これによって
長手方向の通路の周辺部が圧縮媒体を画成する。そし
て、それによって入口が出口にリンクされる。貫通ニー
ドル５２ｈはほぼ鋭角の円錐状端部頂点を有し、その頂
点の長さ部分だけカプセルの入口側端部を貫通できる程
度にのみ軸方向に移動可能となっている。したがって入
口は貫通ニードル５２ｈの対応する停止制限のために出
口よりも小さな幅で開放される。

【００６７】基体８ｈは一体的に端部又は排出開口１１
ｈから圧力室２１ｈの離れた端部まで続いている。環状
カバー２４ｈにより排出位置でポンプピストン２５ｈを
停止して取り付け、基体８ｈの関連端部を閉じる。ピス
トンロッド３７ｈはそこを通っており、ポンプピストン
２５ｈ及び／又はハンドル６ｈと一体に構成できる。圧
力室２１ｈと接続開口５３ｈの間に配置された供給通路
２０ｈの部分は直線的であり、接続開口５３ｈを含んで
一定の幅となっている。接続開口５３ｈ又はそれを取り
囲む凹所が、自由に突き出たスリーブアタッチメントの
端部として形成できる。これはカプセル８０ｈよりも広
い内周部によって放射方向にスペースを持った形で環状
に取り囲まれる。そして、その前方端は排出方向におい
て実質的にマガジン本体１６ｈの関連面によって緊密に
閉じられる。そのため、接続開口５３ｈに接続された環
状圧力室が形成され、そこから流入空気がカプセル８０
ｈの内部を通じてのみ逃げることができる。

【００６８】貫通ニードル５２ｈにより作られた長手方
向の媒体通路を介して空気が流れ、前記長手方向の通路
の壁から旋回し、媒体を持ち運ぶ。それにより、カプセ
ル８０ｈの出口では細かく均一に旋回された形で媒体が
排出される。開口１１ｈはディスペンサ１ｈの使用時に
開放手段５０ｈに対して排出接続片を相互に配置するた
めに機能することができる。

【００６９】図２２ないし図２６に示すディスペンサ１
ｋは、媒体のための単一の服用量又はカプセル８０ｋの
みを収容するようになっており、各使用後に外部からカ
プセルを再充填する。装置１ｋは全長に亘って中心軸１
０ｋに対しほぼ対称となっているが、ハンドル５ｋがさ
らに両端から横断方向にそこに直角な横断方向よりもケ
ーシング９ｋの外周を超えて突き出ている。ケーシング
室１４ｋの近くで、基体８ｋは破壊せず脱着可能な形で
外周部においてカバー１３ｋのプラグスリーブ３８ｋに
よって係合され、この場合排出接続片６０ｋがカバー１
３ｋを有するコンポーネントを構成しており、ハンドル
５ｋの外側又は圧力面を超えて自由に突き出ている。

【００７０】単一マガジン又は収容室３０ｋが２つの長
手方向に接続されたスリーブ形状の部屋部分１７ｋ，１
８ｋによって形成されている。これらは排出位置におい
てそれらの対面する端部面で緊密に係合するか、あるい
は互いに離れた形となりうる。なぜなら、挿入されたカ
プセル８０ｋが密封ジャケットとして部屋部分１７ｋ，
１８ｋの間のギャップをブリッジすることができるから
である。開放手段５０ｋの開放工具は、排出接続片６０
ｋ又はカバー１３ｋの設置開口内に別のコンポーネント
として配置することができる。この開口は単純な形でノ
ズル７８ｋの上流に設けられた供給通路２０ｋの内周部
によって形成できる。

【００７１】部屋部分１７ｋはその開放端で自由にケー
シング室１４ｋ内に突き出てカバー１３ｋの端壁の内側
を超えている。これはハンドル５ｋの平面のところに位
置している。そこを超えて同一方向にプラグスリーブ３
８ｋが突き出ている。他方の部屋部分１８ｋは反対方向
に自由に仕切部２２ｋを超えて突き出ている。そこは一
体的に構成できる。それにより、そこで接続開口５３ｋ
が仕切部２２ｋ内に位置決めされ、直接圧力室２１ｋの
関連端部に位置決めされる。したがって挿入されたカプ
セルは圧力室２１ｋの極く近くにその入口側端部によっ
て配置される。

【００７２】開放手段５１ｋの開放工具４８ｋは圧力室
２１ｋ内にほぼ位置決めされ、スプリングの付勢力に抗
して起立可能な形で関連端面に適用される。そのため貫
通マンドレル５２ｋは接続開口５３ｋ内に突出してい
る。開口工具４８ｋにスプリング負荷を与えるために戻
りスプリング２７ｋを設けることが可能である。それに
より駆動ストロークの増加とともに又は通路依存の形で
スプリングの付勢力を上昇させる。

【００７３】ディスペンサ１ｋの装荷又はチャージのた
めにカバー１３ｋを基体８ｋから除去し、カプセル８０
ｋを部屋部分１８ｋ内に挿入する。その際、カプセルは
自由端から突き出て端面が貫通マンドレル５２ｋと係合
する。それからカバー１３ｋを設定し、部屋部分１７ｋ
がカプセル８０ｋの突起端部を収容し、その突起端部が
部屋部分１７ｋ内で突き当たる。それによりカプセル８
０ｋが部屋部分１８ｋに関して停止位置に乗せられる。
このカプセルはスプリング２７ｋの付勢力に抗して開放
工具４８ｋに沿って運ぶことができる。それによりそれ
を当初完全には開かないようにする。空気ポンプ１９ｋ
の作動ストロークのスタート時に開放方向において開放
工具４８ｋに作用するスプリングの付勢力が上昇する。
それは、貫通マンドレル５２ｋが前述の付勢力に抗して
カプセル８０ｋを貫通し、それを開き、入口を形成する
まで生じる。これは、圧縮によって開放されるバルブの
形で供給通路２０ｋを開放する。開放手段５０ｋの開放
工具は堅固に設置できる。それによりカバー１３ｋに係
合した時、あるいは入口の開放前に、それがカプセル８
０ｋの出口の開放につながるようにする。

【００７４】ノズル７８ｋを通す端部通路５５ｋは最も
小さく、相当に排出接続片６０ｋの外周よりも狭くす
る。この接続片は最小の幅を有するほぼ平坦な長円形
の、又は平坦なダイヤモンド型の外部断面を有する。こ
の最小幅は端部通路５５ｋを画成するチューブ部分の外
径又は幅に対応する。このチューブ部分は残りの排出接
続片６０ｋと一体に構成されており、２つの離れた側が
盲穴の部屋に接続されている。これらの部屋は接続片６
０ｋによって画成されており、おおよそ排出開口１１ｋ
と１つの平面内にあるが、閉じられている。それゆえ、
端部通路５５ｋのより狭く実質的に円筒状の構造にかか
わらず排出接続片６０ｋはマウスピースとして最適であ
り、口に挿入して、両唇で受けて外周をシールする形に
できる。

【００７５】図２７と図２８に示すディスペンサ１ｍは
マガジン本体１６ｍを有する。このマガジン本体１６ｍ
においては、複数の収容室３０ｍのために放射方向の溝
が一方のコンポーネント１７ｍの面にのみ設けられてお
り、他方のコンポーネント１８ｍはそれらの開放長手方
向側で前記溝をシールするための端部又はスライド面を
有する。この環状コンポーネント１８ｍは断面でみてＵ
字状の環状部があり、Ｕ字状の脚部が他方のコンポーネ
ント１７ｍの周りの内周及び外周と係合している。そし
て、それらの軸方向に形成されたスナップ式接続部によ
って前記コンポーネント１７ｍと部分組立体を形成して
いる。そして、これは放射方向ベアリング３１ｍ，３２
ｍ及び軸方向ベアリングを形成する機能を持つ。コンポ
ーネント１７ｍはキャップ１３ｍに固定されるか、それ
と一体的に構成されている。キャップ１３ｍは端部にサ
ポート突起３６ｍを有する。この突起３６ｍはその端壁
の内側から突き出ている。そしてそれらの自由端にはコ
ンポーネント１７ｍを形成する環状ディスク形状の端部
部分が設けられている。この端部の内周及び外周にはそ
れぞれリングカラーが設けられている。このリングカラ
ーはサポート突起３６ｍを超えて突き出ている。これは
関連スナップ式接続部３１ｍ，３２ｍのスナップ部材を
構成している。完全マガジン本体１６ｍはコンポーネン
ト１８ｍを含んでおり、ハンドル５ｍ，１７ｍを有する
閉じたあらかじめ組み立てられたユニットを構成してい
る。これはマガジン１５ｍを交換するために基体８ｍか
ら完全に除去することができる。コンポーネント１８ｍ
を引き出した後、スナップ式接続部の係合とともに、収
容室３０ｍがその全長に亘って開かれ、それゆえ再充填
が可能となり、カバー１３ｍのスナップ動作によって閉
じられる。

【００７６】この場合、コンポーネント１８ｍは全ての
収容室３０ｍの入口４６ｍと出口４７ｍも閉じる。その
際、これらの収容室３０ｍは内側又は出口Ｕ字状脚部を
使う排出位置にはない。短かい中間通路がこれらの脚部
を横切り、接続開口５３ｎ，５４ｍに整合している。そ
の領域では排出位置に収容室３０ｍがある。コンポーネ
ント１７ｍはハンドル７ｍを有するコンポーネント１８
に対してスライドさせて回転させることができる。そし
て、それは軸方向に係合及び係合解除をする回転回避手
段によって基体８ｍに関して位置的に確保され、接続開
口５３ｎ，５４ｍに関して正確に向きが設定される。回
転時に収容室３０ｍによって横切られたコンポーネント
１７ｍの面がコンポーネント１８ｍの内側平坦面に切れ
ずに続く。その際、収容室３０ｍは常にそれらの溝長手
方向側に緊密に閉じた状態となる。入口４６ｍ，４７ｍ
もコンポーネント１８ｍの内周面によって緊密に閉じら
れたままである。マガジン室３０ｍはコンポーネント１
７ｍの外周及び内周を横切り、コンポーネント１８ｍは
横切らない。シールをより良くするために、互いにスラ
イドする面をシール及びスライドコーティングで被覆す
ることができる。前述の平坦な閉成体は収容室３０ｍの
非常に簡単な充填を可能とする。又、マガジン１５ｍを
交換する時、シール及び／又は支持面を交換する。それ
により摩耗による減少を所定の限度内に保つことができ
る。

【００７７】ハンドル７ｍを形成するカバー１３のジャ
ケットは外周部のケーシング部分１２ｍと係合する。係
止部３５ｍはカバー１３ｍの内周部とケーシング部分１
２ｍの外周部との間に位置している。柔軟な係止部材４
１ｍは細長い係止舌状片の形でカバー１３ｍと一体に構
成されており、ケーシング部分１２ｍの外周部と歯形シ
ステムで係合している。カバー１３ｍを外した時、係止
部材４１ｍはコンポーネント１８ｍの回転阻止手段と同
様に自動的に係合が解除され、カバー１３ｍを挿入した
時に自動的に係合される。内側本体３７ｍはここでは基
体８ｍと一体に構成されている。

【００７８】図２９と図３０のディスペンサはマガジン
１５ｎを有する。このマガジン１５ｎにおいては、ディ
スペンサへの差し込み前に、全ての収納室３０ｎの入口
４６ｎと出口４７ｎがそれぞれ２つの同軸でスリーブ形
状の閉成部材４５ｎによって一緒に閉じられている。外
方に対して寸法的に安定していて全体的に一定の外側及
び／又は内側断面形状の閉成部材４５ｎがマガジン本体
１６ｎの全長に亘って延びており、外側保護ジャケット
を形成するのみでなく、マガジン本体１６ｎの端面を保
護するようにもなっている。内側の対応する構成の閉成
部材４５ｎのみがマガジン本体１６ｎの内側歯部の長さ
に亘って延びている。これはマガジン本体１６ｎの全長
と同一の長さを有するが、外側歯部よりも長い。

【００７９】外側及び内側閉成部材４５ｎのための開放
工具５０ｎ，５１ｎはこの場合一方ではカバー１３ｎに
配置されたケーシング部分１２ｎの端部に関連環状面に
よって形成され、他方では、スナップ式接続部３８ｎの
スナップスプリングの端面によって形成されている。こ
れらはそれぞれ関連閉成部材４５ｎと同様の外径及び／
又は内径を有する。マガジン１５ｎを挿入するために、
閉成部材４５ｎを備えたマガジン本体１６ｎが軸方向に
カバー１３ｎの開放側に挿入され停止位置まで動かされ
る。閉成部材４５ｎはそれらの閉成位置に留まってい
る。部分組立体を作るためにマガジン１５ｎに接続され
たカバー１３ｎが基体８ｎに設置されると、カバー端壁
から離れた方の閉成部材４５ｎの面が開放部材５０ｎ，
５１ｎに突き当たり、それにより、ケーシング部分１２
ｎ内でマガジン本体１６ｎをさらに挿入した時、それら
は同じところに対面したままとなり、マガジン本体１６
ｎから軸方向に露出されて、カバー１３ｎ内に動かされ
る。

【００８０】この動きの終りにスナップ接続部３８ｎが
係合し、それにより全ての前記部分の作動位置が確保さ
れる。しかるのち閉成部材４５ｎがカバー１３ｎ内に貯
蔵され、その機械的強度の改善に寄与できる。移動中に
閉成部材４５ｎは入口４６ｎと出口４７ｎを自由にす
る。それにより、後者の部材がケーシング部分１２ｎの
関連内側スライド面によって閉じられる。マガジン１５
ｎが空になって交換されるとき、閉成部材４５ｎは容易
にカバー１３ｎから除去できる。

【００８１】ハンドル７ｎによるマガジン本体１６ｎの
相互係止回転駆動のためのカップリング３６ｎがここで
は２つのテレスコープ式の相互係合スリーブによって形
成されている。これらは円筒形状から発散する形を有
し、円形セクタの形で周辺ポイントで補完関係に平坦に
なされている。その結果、マガジン本体１６ｎは１つの
回転位置でカバー１３ｎと組立てることができる。そし
て、カバー１３ｎの端壁の内側から突き出ている駆動ス
リーブかマガジン本体１６ｎのカウンタスリーブの内周
部に配置される。このカウンタスリーブは同時にマガジ
ン本体１６ｎの放射方向外側支持歯部を形成する。動作
位置において外側閉成部材４５ｎは近くでカバー１３ｎ
のジャケットの内周と係合し、放射方向にスペースをも
ってカップリングスリーブの外周部を取り囲む。この後
者の部材の中には放射方向にスペースをもって別のカバ
ー１３ｎの内側スリーブが設けられる。そこには、操作
位置で内側閉成部材４５ｎが対応するように狭く接合さ
れた、又は摩擦抵抗によって接続された外周部と係合で
きるようになっている。それにより、内周部がカバー１
３ｎに関連したスナップ接続部３８ｎの係止部材の係止
位置を妨害しないようにしている。

【００８２】又、ディスペンサには図２７に示すように
表示部８５を設けることができる。それにより、たとえ
ば空のマガジン室３０ｍやまだ充填状態にあるマガジン
室３０ｍの個数のようなランダムなデータを検出し、そ
れを貯蔵して示すことが可能である。表示部８５は単純
に窓によって形成することができる。この窓はスケール
の前に配置し、互いに回転可能な２つのコンポーネント
の間に配置する。たとえば、カバー１３ｍのジャケット
内に窓を形成し、ケーシング部分１２ｍの外周にスケー
ルを配置する。ディスペンサ１ｍの外側からその窓を介
してのみ単一のスケールをみることができるようにす
る。

【００８３】前述の実施例の特徴は特定の組合せにおい
て図示し説明してきたが、それらは他の組合せにしても
よいし、及び／又は、この発明による別の実施例に追加
する形で組合わせることもできる。とくに、基体とケー
シングの色々な特徴並びにハンドル、マガジン又はマガ
ジン本体、供給通路、開放手段、端部通路構成、インデ
ックス駆動手段、コントロール手段及び再充填手段の色
々な特徴はこのようにして色々な形で組合わせることが
できる。又、部分組立体に２つ又はそれ以上の同一又は
違ったディスペンサ１，１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１
ｅ，１ｆ，１ｈ，１ｋ，１ｍ，１ｎを組合わせて、たと
えば違った媒体を同時にあるいは連続して排出すること
も可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるディスペンサを示す軸方向の断
面図。

【図２】図１のディスペンサを縮小して外側からみた
図。

【図３】図１の装置を示す断面図。

【図４】図１の装置を示す断面図。

【図５】図４の一部を詳細に示す断面図。

【図６】図１の一部を拡大して示す詳細図。

【図７】図１の一部を断面で拡大して示す詳細図。

【図８】図１の一部を展開して示す詳細図。

【図９】この発明の別の実施例を示す一部断面図。

【図１０】この発明の別の実施例を示す断面図。

【図１１】図１０の一部を拡大して示す詳細図。

【図１２】図１０のマガジン本体を示す詳細図。

【図１３】本発明の別の実施例を示す軸方向の断面図。

【図１４】図１０に対応する本発明の別の実施例を示す
図。

【図１５】本発明の別の実施例を示す軸方向の断面図。

【図１６】図１に似た別の実施例を示す図。

【図１７】図１６の実施例を示す断面図。

【図１８】図１６のディスペンサを示す縮小外観図。

【図１９】図１８の実施例を示す平面図。

【図２０】この発明の他の実施例を示す軸方向の断面
図。

【図２１】図２０の実施例を示す断面図。

【図２２】この発明の他の実施例を示す軸方向の断面
図。

【図２３】図２２の実施例を詳細に示す端面図。

【図２４】図２２の実施例を詳細に示す図。

【図２５】図２２のディスペンサを示す外観図で、９０
°位置を変えてみた図。

【図２６】図２２によるディスペンサの装架状態を示す
図。

【図２７】この発明の他のディスペンサを示す軸方向の
詳細断面図。

【図２８】図２７の実施例の一部を拡大して断面で示す
詳細図。

【図２９】図２７に対応するこの発明の他の実施例の代
表的形態を示す図。

【図３０】ディスペンサに挿入する前の、図２９に対応
するマガジン本体を示す図。

【符号の説明】

１ ディスペンサ ２ 排出コンベヤ ３ 排出アクチュエータ ４ ゼネレータ ５，６，７ ハンドル ８ 基体 ９ ケーシング １０ 中心軸 １２ ケーシング部分 １３ カバー又は蓋 １４ ケーシング室 １５ マガジン １６ マガジン本体 １７，１８ コンポーネント １９ 空気ポンプ ２１ 圧力室 ２４ カバー ２５ ピストン ２６ 戻りスプリング ３０ マガジン室 ３１，３２，３３，３４ ベアリング ３５ 係止部 ４０ インデックス機構 ４２ 係止部材 ４６ 入口 ４７ 出口 ５０，５１ 開放手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュテファン リチャ ドイツ連邦共和国 デー7760 ラドルフ ツエル アルゼニウス プファフ スト ラッセ １ (72)発明者 ラインホルト イエーガー バルトアウ ドイツ連邦共和国 デー7760 ラドルフ ツエル アレマンネンストラッセ ８ (72)発明者 カール ハインツ フックス ドイツ連邦共和国 デー7760 ラドルフ ツエル アムグラーベン 67 (56)参考文献 特開 昭50−48782（ＪＰ，Ａ) 国際公開91／6333（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61M 11/00 A61J 3/00 B65D 83/06

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心軸（１０）を有する媒体用のディス
   ペンサにおいて、 ディスペンサ（１）を操作するための排出アクチュエー
   タ（３）と、 媒体を移すための排出コンベヤ（２）と、 媒体を排出するための排出開口（１１）と、 媒体用のマガジン（１５）とを備えており、 媒体用のマガジン（１５）が、媒体の少なくとも１つの
   服用単位を受けるための少なくとも１つの個別のマガジ
   ン室（３０）を有し、 ディスペンサの中心軸（１０）を横断する方向に、媒体
   が個別のマガジン室（３０）に出入りすることを特徴と
   するディスペンサ。
2. 【請求項２】 マガジン（１５）の少くとも１つのマガ
   ジン本体（１６）に複数のマガジン室（３０）を個別に
   離して設け、それらがそれぞれ収容室を形成するために
   回転運動及び／又はほぼ直線状の運動によって供給通路
   （２０）内の排出位置まで連続して移動可能になってい
   る請求項１のディスペンサ。
3. 【請求項３】 少くとも１つのマガジン本体（１６）が
   非破壊取替え式に設けられており、少くとも１つのマガ
   ジン本体（１６）のために交換可能な複数の設置部材の
   少くとも１つが設けられていて、それらが、ハンドル
   （５，７）にカップリング（３６）により脱着可能な接
   続部と、除去可能なケーシングカバー（１３）によりカ
   バーされた設置サポートと、プラグ設置サポートと、マ
   ンドレル（３７）から除去可能な設置サポートと、スナ
   ップ設置サポート（３８）と、段状キャッチ（３５）の
   離別可能な複数の係止部材（４１，４２）を有する設置
   サポートにより形成されている請求項１又は２のディス
   ペンサ。
4. 【請求項４】 少くとも１つの収容室（３０又は３０
   ｆ）が少くとも部分的に少くとも１端で閉成部材（４５
   又は８０）により閉じられ、その閉成部材用の開放手段
   （５０，５１又は５０ｆ，５１ｆ）を設け、好ましくは
   少くとも１つの開放手段（５０，５１又は５０ｆ，５１
   ｆ）が、排出開口（１１，１１ｆ）への収容室（３０，
   ３０ｆ）の接続部に一致した開口によって形成される開
   放機能の少くとも１つを有し、マガジン・インデックス
   動作による開口、２つの開放工具（４８，４９）間の開
   口、連続切断開口、破裂開口、引きさき開口、全媒体室
   の貫通による開口、供給通路（２０，２０ｆ）を画成す
   る開口工具（４８，４８ｆ）による開口、及びディスペ
   ンサ（１ｎ）内にマガジン本体（１６ｎ）を挿入すると
   き開口位置へ少くとも１つの閉成体（４５ｎ）を動かす
   手段を設け、好ましくは、少くとも１つの閉成部材（４
   ５又は８０）が全マガジン室（３０）の少くとも２つに
   共通のものとなっている請求項１ないし３のいずれか１
   項に記載のディスペンサ。
5. 【請求項５】 少くとも１つの共通の外側ジャケットケ
   ーシング（９）が、少くとも１つの外方自由外側ジャケ
   ット、少くとも１つの収容室（３０）用の少くとも１つ
   の収容スペース（１４）、及びゼネレータ（４）の少く
   とも１つの圧力室（２１）を形成し、好ましくは、少く
   とも１つのケーシング（９）が、２つのスリーブ端部か
   ら離れた仕切壁（２２）付きのスリーブ状ケーシング外
   側本体（１２）によって形成された複数の構造体の少く
   とも１つと、マガジン本体（１６）を設置するための内
   部本体（３７）と、一端で収容スペース（１４）を脱着
   自在に閉じるための端部カバー（１３）と、他端からケ
   ーシング内へ挿入可能なハンドル（６）付きのポンプピ
   ストンと、少くとも１つの開口工具（４８，４９，５
   ２）のための設置サポートを有する請求項１〜４のいず
   れか１項に記載のディスペンサ。
6. 【請求項６】 少くとも１つの収容室（３０ａ）が供給
   通路（２０ａ）に関して排出駆動手段（３ａ）のスター
   ト位置において入口（４６ａ）で圧縮ガスのために閉じ
   られ、及び／又は出口（４７ａ）で媒体のために閉じら
   れ、かつ排出駆動手段（３ａ）による通路依存態様で制
   御手段によって開放され、さらに好ましくは、制御手段
   は供給通路（２０ａ）に配置されたバルブ（６２）の直
   線スライド制御、回転スライド制御及び通路依存強制制
   御によって形成された構造の少くとも１つを有する前記
   請求項のいずれか１項に記載のディスペンサ。
7. 【請求項７】 複数の各服用量を収容するための貯蔵マ
   ガジン（６９）から収容室（３０ｅ）まで媒体を移送す
   るために、仕切板の通路開口（７１ａ）を介して貯蔵マ
   ガジン（６９ｅ）と収容室（３０ｅ）との間で動きうる
   少くとも１つの媒体スライドを設け、好ましくは、少く
   とも１つの媒体スライド（１６ｅ）が、ほぼ直線状の移
   動特性、供給通路（２０ｅ）を通る移動特性、貯蔵マガ
   ジン（６９ｅ）を通るガイド（３１ｅ）、スプーン形状
   の構造体、収容室（３０ｅ）に挿入可能な収容底部とし
   ての構造、カム制御スライドとしての構造、マンドレル
   形状の構造、ポンプピストン（２５ｅ）を支持する基体
   （８ｅ）上のガイド、貯蔵媒体を運ぶケーシング部分の
   ためのバイブレータ（７５）上のガイド及び駆動部分
   （７４）を有するケーシング部分を超えた設置サポート
   によって形成される構造の少くとも１つを有する前記請
   求項１ないし６のいずれか１項に記載のディスペンサ。