JP3297873B2 - 組立式浴室の施工方法 - Google Patents

組立式浴室の施工方法

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JP3297873B2
JP3297873B2 JP12681994A JP12681994A JP3297873B2 JP 3297873 B2 JP3297873 B2 JP 3297873B2 JP 12681994 A JP12681994 A JP 12681994A JP 12681994 A JP12681994 A JP 12681994A JP 3297873 B2 JP3297873 B2 JP 3297873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造一戸建の家屋を対
象とした新築及びリフォームに好適な組立式浴室の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に木造一戸建の家屋を対象とした従
来工法による本格浴室は、モルタルにタイル張りした基
本構造であって、工期が長く、工費も割高ではあるが、
浴槽や洗い場の形状、大きさ、配置などを自由に設計で
き、浴槽もタイル張り、ステンレス製、桧造りなど自由
に選択できて重厚感も得られる。しかしその反面、浴槽
や洗い場の下は一般に土間に剥出しとなっているため、
冬季や寒冷地等においては寒気が直接伝わって浴槽の湯
温が低下し易く、また洗い場が冷え込むなどの問題があ
った。また、防水性にも難点があり、洗い場や壁際など
から漏水して土台や根太が腐り易いという問題もあっ
た。
【0003】そこで近年、防水性及び気密性に優れ、し
かも従来工法に比べて工期が短く、工費も割安なユニッ
トバス工法による浴室が一部に普及している。しかしこ
のユニットバス工法は、予め所定の規格寸法で工場生産
された合成樹脂製のフロアユニット、壁面ユニット、バ
スタブ等を相互に組付けるものであって、浴室の設計に
自由度が殆ど無く、重厚感も得られない。また浴槽や洗
い場の下が土間に剥出しとなっている点では従来工法と
変わりがないので、冬季や寒冷地等において浴槽の湯温
が低下し易く、洗い場が冷え込むなどの問題は解決され
ていない。
【0004】このような事情から、浴槽や洗い場、ある
いは浴室全体の保温性を向上するようにした種々の技術
が提案されている。例えば、浴槽内の湯温低下を防止す
る技術としては、発泡スチロール等の円柱状心材の表面
を耐熱性樹脂等で覆った保温器を浴槽内の湯面にて浮か
べる技術(実開昭63年197483号公報参照)や、
独立気泡の発泡体からなる板状断熱材で構成された上蓋
及び中蓋を設け、該中蓋を湯面に浮かべ、該上蓋で浴槽
上面を覆う技術(実開平5年21788号公報参照)が
提案されている。
【0005】また浴槽自体を保温する技術としては、フ
ァスナーやホック等の接続具により相互に接続されるこ
とで袋状をなすシート状の断熱材で浴槽本体を包む技術
(実開昭53年149467号公報参照)や、浴槽の外
面にスチレンー無水マレイン酸共重合樹脂からなる発泡
粒子を層状に接着する技術(実開昭55年118691
号公報参照)、半耐熱性のウレタン系発泡材等を素材と
してやや硬く発泡加工された断熱材で浴槽外面を覆う技
術(実開昭62年183783号公報参照)、浴槽本体
を熱伝導率の低い材料で形成すると共にその外周面を発
泡スチロール等の断熱材で覆う技術(実開昭59年26
790号公報参照)、浴槽本体を矩形の外槽と人体の着
座姿勢に沿う曲面に底面を形成した内槽とからなる二重
構造とし、両者間の断熱空間に発泡スチロールを注入す
る技術(実開昭58年154690号公報参照)、浴槽
本体の底部及び周璧部を矩形函体状の発泡スチロール等
の保温材で包む技術(実開平2年16181号公報参
照)、発泡合成樹脂材でボックス状に形成された浴槽用
受材内に浴槽を填込む技術(特開平2年140118号
公報参照)などが提案されている。
【0006】さらに、浴室全体を保温する技術として
は、バスユニット本体とその周囲及び下方を覆う外槽と
の間の断熱空間に、取付け用土台と共に注入発泡断熱材
層を充填する技術(実開昭62年134489号公報参
照)や、浴槽底部及び浴室床部の下方の土台構造を、上
方からモルタル層、独立気泡構造の非吸水性合成樹脂発
泡体よりなる断熱材層、モルタル層として浴槽及び浴室
床部を保温する技術(実開平4年101469号公報参
照)、浴槽底部及び洗い場床下に断熱板を設置すると共
に、浴槽の外周近傍から洗い場の床内部に臨む熱伝導板
を設けて浴槽及び洗い場の保温を図る技術(特開平5年
196240号公報参照)、ユニットバスを支持する架
台の下方を発泡樹脂製板で覆うことにより床下の冷気を
遮断して浴室の保温を図る技術(特開平5年59824
号公報参照)などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各公報
に記載の従来技術は、浴槽や洗い場などを保温すること
はできても、漏水対策が不十分であるとか、ユニットバ
スにしか適用できず重厚感が得にくいとか、断熱処理の
施工に手間がかかるなどの問題があり、充分な解決策と
は言い難い。
【0008】そこで本発明は、浴槽及び洗い場の保温性
を格段に向上することができると共に、工期が短く、漏
水のおそれれがなく、重厚感も得られる組立式浴室の施
工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明に
よる組立式浴室の施工方法は、沓摺を基準として土間を
整地する土間整地工程と、整地された土間にモルタルを
散布して沓摺を基準とした水平な基盤を造成する乾式基
盤造成工程と、造成されたモルタルの基盤上に発泡樹脂
製の複数の土台ブロックを設置し、各土台ブロックを支
持部材として発泡樹脂製のタブ受け及び洗い場床受けプ
レートを設置する断熱処理工程と、壁ボードの表面及び
発泡樹脂製の洗い場床受け面を覆って防水シートを張る
防水処理工程と、上記防水シートで覆われた洗い場床受
け面に所定の排水勾配を設けてモルタルを張る洗い場モ
ルタル張り工程と、上記モルタル張りの洗い場、防水シ
ートで覆われた壁ボード、タブ受けの外面露出部に乾式
タイルを張る乾式タイル張り工程と、上記タブ受け内に
バスタブを挿入固定するバスタブ設置工程とを備えるこ
とを基本的な手段としている。
【0010】ここで、前記土台ブロックは、断面U字形
の複数のUブロック及びこれを切断した切断ブロックの
組合せ構造としたことを具体的手段としている。
【0011】また、前記各Uブロックの上面肩部には、
上記洗い場床受けプレートを填込み支持する切欠き溝を
設けたことも具体的手段とし、この切欠き溝は、上記壁
ボードに固定されるコーナアングルの填込み溝を兼用す
ることも具体的手段としている。
【0012】さらに、前記洗い場床受けプレートを切欠
き溝に填込み支持する各Uブロックは、開口部を下にし
てモルタルの基盤上に設置したことも具体的手段として
いる。
【0013】一方、前記タブ受けは、長手方向に沿って
2分割したタブ受け半体の合わせ構造としたことも具体
的手段としている。
【0014】ここで、前記発泡樹脂製の土台ブロック、
タブ受け、洗い場床受けプレートは、スチレン系樹脂、
フェノール系樹脂、尿素系樹脂、ウレタン系樹脂などの
発泡性樹脂を素材として型内発泡、押出成形等により予
め工場生産されるもので、比重が極めて小さく軽量であ
りながら充分な圧縮強度を有し、特に高い断熱性を有す
る。
【0015】
【作用】前述の基本的な手段を採用した本発明による組
立式浴室の施工方法では、バスタブの下方が、土間上に
造成されたモルタルの基盤上に設置される土台ブロック
及びその上に設置されるタブ受けによって断熱処理さ
れ、洗い場の下方は、上記土台ブロック及びこれに支持
して設置される洗い場床受けプレートによって断熱処理
される。
【0016】ここで断熱処理工程は、乾式基盤造成工程
により土間上に造成されたモルタルの基盤に各土台ブロ
ック、タブ受け、洗い場床受けプレートを順次設置する
ことを内容とするから作業が簡単である。また各土台ブ
ロック、タブ受け、洗い場床受けプレートは発泡樹脂製
であり、比重が極めて小さく超軽量であって弾力性もあ
ることから、施工に際しての運搬や設置に殆ど労力がか
からず、誤って足元に落としても怪我をすることがなく
安全である。
【0017】洗い場の表面、壁ボードの表面、タブ受け
の外面露出部には乾式タイル張り工法によって乾式タイ
ルが張られるので、工期が短いにも拘らず、浴室は重厚
感のあるものとなる。
【0018】前記乾式タイルで覆われた壁ボードの表面
及び洗い場床受け面の上面は、防水シートで覆われるの
で、漏水のおそれれがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。
【0020】図1及び図2は、一実施例による組立式浴
室の施工方法における断熱処理工程で使用するブロック
部材等を示す斜視図である。図1では、符号11はフロ
ントUブロック、12は左Uブロック、13は右Uブロ
ック、14と15はセンターUブロック、16はテイル
サイドブロック、17はヘッドサイドブロック、18は
タブ受け底、19はヘッドトップ、20、21、22は
渡しブロック、23は端部処理材をそれぞれ示し、これ
らのブロックにより浴室の土台から床面までの空間を埋
めるためのユニットが構成されている。
【0021】また、図2では、符号31はタブ受け、3
2は左エプロンパネル、33は左エプロンサポートパネ
ル、34はエプロンサイドパネル、35は右エプロンパ
ネル、36は右エプロンサポートパネル、37はエプロ
ンサイドパネル、38はテイルフレキ、39はトップフ
レキをそれぞれ示している。これらの部材により、図1
で示した土台のユニットに載置するバスタブを固定する
ためのユニットが構成されている。
【0022】そして、図3では、図1で示した複数のブ
ロックを浴室の土間に敷きつめ、各ブロックの上面が同
じ高さになるようにして土台のユニットを組み立てた後
で、バスタブ受けのユニットをこの土台ユニットの上に
載置する状態を示すものである。このバスタブ受けのユ
ニットは、図2で示す分解した状態から組み立てられて
おり、タブ受け底18の上面に搭載されるようになって
いる。
【0023】前記各ブロック部材は、テイルフレキ3
8、トップフレキ39を除き(テイルフレキ38、トッ
プフレキ39は硬質で薄肉の合成樹脂で形成されてい
る)発泡スチロールの材料で形成されている。この材質
としては、例えばブタン、ペンタン等の発泡剤が含浸さ
れた粒状のスチレン系樹脂を原料とした水蒸気加熱によ
る枠内発泡、または押出成形により、あるいはブロック
状やプレート状に形成されているものを熱線カッターな
どで2次加工することで得られるJIS9511A類と
同等の発泡スチロール製のものである。そしてこれらの
各ブロック部材は、単位体積重量が10kgf/m3 で
あって比重が極めて小さく超軽量であると共に、圧縮歪
を1%程度とした圧縮強度は2〜9tf/m3 であって
充分な圧縮強度を有し、また特に高い断熱性を有してい
る。
【0024】前記の土台ユニットの主要なブロックであ
るフロントUブロック11、左Uブロック12、右Uブ
ロック13、センターUブロック14、15、テイルサ
イドブロック16、ヘッドサイドブロック17はそれぞ
れ共通する素材から形成されている。これは工場などで
各ブロックを製造する際に型を共通させて、大量に安価
に製造することができるようにしたためである。図4、
図5はこれらのブロックを成形する前の材料としての共
通素材ブロック45を示すものであり、図5は図4中の
XーXの方向に矢視した断面図である。この共通素材ブ
ロック45はその断面が特異な形状となっており、断面
四角形の細長い材料をその上部の左右の角部をその長さ
方向に長方形に削り取った切欠き溝46を形成し、その
底面から上方に向けて逆U字形をなったU字空洞47を
形成してある。このため、共通素材ブロック45はその
断面(図5)では正方形の左右角が削り取られ(例え
ば、幅20mm、深さ30mmとなるように除去されて
いる)、下面から上方にはドーム状のトンネル形状とな
ったU字空洞47が削り取られ、左右の両側は上下に垂
れ下がった支持脚48となっている。この共通素材ブロ
ック45の高さ及び幅は約335mmに設定してあり、
その長さは適度な長さ(例えば、2〜3m)に設定して
ある。
【0025】この共通素材ブロック45は、図5で示し
た断面形状となるように、生産工場などにおいて型枠に
材料を流し込んで発泡させるか、図5で示した断面形状
をした引き抜き穴から押し出して形成させてある。この
共通素材ブロック45は前日したように発泡スチロール
で形成してあるため、必要とする長さ、形状に熱線カッ
ターや刃物で切断することができる。そして、切断した
後の部材を熱加工するか接着剤により結合することによ
り、必要とする形状の部材に加工することができるもの
である。
【0026】この共通素材ブロック45を使用して前記
フロントUブロック11は形成することができる。この
フロントUブロック11は、共通素材ブロック45を必
要とする長さに切断した形状であり、その長さは約10
00mmとなるようにこの実施例では設定されている。
【0027】センターUブロック14、15はフロント
Uブロック11と同様に共通素材ブロック45を使用し
て形成してある。これらのセンターUブロック14、1
5は、共通素材ブロック45を必要とする長さに切断し
た形状であり、その長さは約650mmとなるようにこ
の実施例では設定されている。
【0028】左Uブロック12は共通素材ブロック45
を使用して形成してあり、この左Uブロック12では図
6に示すように左長部材51と左短部材52の2つから
構成される。この左長部材51は共通素材ブロック45
を約985mmの長さに切断したものであり、図6中で
左端を45度の角度で反時計方向に上下から切断してあ
り、長さ方向とは傾斜した切断面aが形成されている。
また、左短部材52は共通素材ブロック45を約335
mmの長さに切断したものであり、図6中で右端を45
度の角度で時計方向に上下から切断してあり、長さ方向
とは傾斜した切断面bが形成されている。この図6で示
した左長部材51と左短部材52をその切断面aとbが
密着するように接触させ、この切断面aとbで両者を結
合し、図7で示す左Uブロック12に組み立てる。この
ため、左長部材51と左短部材52とは結合線cにより
連結され、左Uブロック12はその軸線が直交した形状
となり、U字空洞53は左Uブロック12の下部でL字
形に折れ曲がっているが、その空間は連続した構造とな
る。また、左Uブロック12の上面には一端が左短部材
52により直角に曲げられた止め溝54と、左Uブロッ
ク12の2つの辺をL字形に連続した廻り溝55とが形
成されたことになる。
【0029】右Uブロック13は共通素材ブロック45
を使用して形成してあり、この右Uブロック13では図
8に示すように右長部材58と右短部材59の2つから
構成される。この右長部材58は共通素材ブロック45
を約985mmの長さに切断したものであり、図8中で
右端を45度の角度で時計方向に上下から切断してあ
り、長さ方向とは傾斜した切断面dが形成されている。
また、右短部材59は共通素材ブロック45を約335
mmの長さに切断したものであり、図8中で左端を45
度の角度で反時計方向に上下から切断してあり、長さ方
向とは傾斜した切断面eが形成されている。この図8で
示した右長部材58と右短部材59をその切断面dとe
が密着するように接触させ、この切断面dとeで両者を
結合し、図9で示す右Uブロック13に組み立てる。こ
のため、右長部材58と右短部材59とは結合線fによ
り連結され、右Uブロック13はその軸線が直交した形
状となり、U字空洞60は右Uブロック13の下部でL
字形に折れ曲がっているが、その空間は連続した構造と
なる。また、右Uブロック13の上面には一端が右短部
材59により直角に曲げられた止め溝61と、右Uブロ
ック13の2つの辺をL字形に連続した廻り溝62とが
形成されたことになる。なお、右長部材58の側面であ
って、右短部材59とは反対の位置に排水パイプ穴63
が貫通させてある。
【0030】テイルサイドブロック16は共通素材ブロ
ック45を使用して形成してあり、このテイルサイドブ
ロック16では図10に示すようにテイル部材65と閉
鎖部材66の2つから構成される。このテイル部材65
は共通素材ブロック45を約715mmの長さに切断し
たものであり、図10中で左端を45度の角度で時計方
向に切り込み、その後に長さ方向と直角となるように切
り込んだ『く』字形をした切断面gが形成されており、
この切断面gの平面は切り取る前のテイル部材65の左
端より約80mmの深さにしてある。また、閉鎖部材6
6は共通素材ブロック45を約335mmの長さに切断
したものであり、図10中でその左端を45度の角度で
反時計方向に切り込み、次いで共通素材ブロック45の
長さ方向と平行となるように切り込んだ『く』字形をし
た切断面hが形成されている。この閉鎖部材66の厚み
は約80mmとなるように設定してある。この図10で
示したテイル部材65と閉鎖部材66をその切断面gと
hが密着するように接触させ、この切断面gとhで両者
を結合し、図11で示すテイルサイドブロック16に組
み立てる。この組み立てられたテイルサイドブロック1
6では、そのU字空洞68の一端は閉鎖部材66によっ
て閉止された長方形状をしており、テイルサイドブロッ
ク16の2つの辺をL字形に連続した廻り溝67が形成
されたことになる。
【0031】ヘッドサイドブロック17は共通素材ブロ
ック45を使用して形成してあり、このテイルサイドブ
ロック16では図12に示すようにヘッド部材71と止
め部材72の2つから構成される。このヘッド部材71
は共通素材ブロック45を約715mmの長さに切断し
たものであり、図12中で左端を45度の角度で時計方
向に切り込み、その後に長さ方向と直角となるように切
り込んだ『く』字形をした切断面kが形成されており、
さらにその長さ方向と平行となるように直線状に切断さ
れている。このため、ヘッド部材71は共通素材ブロッ
ク45の半分が残った形状となり、約190mmの幅と
なっている。また、止め部材72は共通素材ブロック4
5を約335mmの長さに切断したものであり、図12
中でその右端を45度の角度で時計方向に切り込み、次
いで共通素材ブロック45の長さ方向と平行となるよう
に切り込んだ『く』字形をした切断面mが形成されてい
る。この止め部材72の厚みは約80mmとなるように
設定してある。また、ヘッド部材71の上面の2か所に
は上下に給湯水パイプ穴74が貫通してあり、止め部材
72の側面には排水パイプ穴75が水平に貫通してあ
る。この図12で示したヘッド部材71と止め部材72
をその切断面kとmが密着するように接触させ、この切
断面kとmで両者を結合し、図13で示すヘッドサイド
ブロック17に組み立てる。この組み立てられたヘッド
サイドブロック17では、全体がL字形に曲げられた外
形をしており、その周囲にはL字形に連続した廻り溝7
3が形成されたことになる。
【0032】図14で示すタブ受け底18はバスタブ4
0の底面を受け止める作用をするものであり、開口が上
を向いた『コ』字形をしており、両側は開放している。
このため、両側が折り曲げられた樋状をしており、その
高さは約335mm、幅は約715mm、長さは約10
00mmに設定されている。そして、このタブ受け底1
8の起立した側壁の一方の外側の角には切欠き溝77が
形成されている。
【0033】次に、ヘッドトップ19は図15で示さ
れ、このヘッドトップ19は壁面部材81とパイプ押さ
え82とから構成されている。この壁面部材81は高さ
約335mm、長さ約660mm、厚み約145mmと
なった立方形をした発泡スチロールの材料により、一方
の側面よりその中心に向けて凹部83が形成してあり、
その中央部分が薄肉となっている。この壁面部材81の
上面中央から下方に向けてコ字形をした挿入溝84が開
口してあり、この挿入溝84の底の中央には排水パイプ
を接触させる半円溝85が形成してある。また、パイプ
押さえ82はやや正方形をしており、その幅、高さは挿
入溝84とほぼ同じ形状に設定してあり、パイプ押さえ
82の下面の中央には排水パイプを接触させる半円溝8
6が形成してある。
【0034】渡しブロック20、21、22は、発泡ス
チロールの厚板を適当な長さに切断して使用するもので
あり、実施例では厚さ約30mm、幅約150mm、長
さ約650mmの長板状に設定してある。また、端部処
理材10は、切欠き溝46を埋めて土台のユニットの表
面を平坦にならす作用をするものであり、高さ約30m
m、幅約20mm、長さ約1000mmの長棒状に設定
してある。
【0035】次に、タブ受け31は図16でその外形が
示され、実施例では呼び寸法1400の耐熱合成樹脂製
のバスタブ40が挿入できるように高さ約350mm、
幅約715mm、長さ約1250mmの長方形の中央が
上下に貫通した枠状をしている。このタブ受け31の中
央にある長方形の開口はその上部から下方に向けて少し
傾斜した傾斜面89が形成してあり、この傾斜面89に
より下方に向けて少し絞られている。そして、タブ受け
31の短辺の側面にはそれぞれ位置決め凸部91、92
が突起させてあり、タブ受け31の上面の周囲には連続
した切欠き溝90が形成してある。さらに、タブ受け3
1の図12中の左側の短辺の側面の下面には正方形の係
合溝93が切り欠いてあり、この係合溝93には正方形
をした点検蓋94が挿入できるようになっている。な
お、図17は図16中におけるYーYに矢視した断面図
であり、図18は図16中におけるZーZに矢視した断
面図である。
【0036】左エプロンパネル32、左エプロンサポー
トパネル33及びエプロンサイドパネル34は、前記タ
ブ受け31の短辺の側面に突起した位置決め凸部91の
枠組構成されるものである。エプロンサイドパネル34
の高さ、長さは位置決め凸部91のそれとほぼ同じに設
定してあり、左エプロンパネル32と左エプロンサポー
トパネル33を位置決め凸部91とエプロンサイドパネ
ル34のそれぞれの端面に密着させることにより内部が
空間の長方体が形成される。そして、テイルフレキ38
は、前記左エプロンパネル32、左エプロンサポートパ
ネル33、エプロンサイドパネル34及び位置決め凸部
91により構成される長方体の枠組の上面の開口を覆
い、これらの上面に載置される長板状をした薄肉の合成
樹脂製の板材である。
【0037】右エプロンパネル35、右エプロンサポー
トパネル36及びエプロンサイドパネル37は、前記タ
ブ受け31の短辺の側面に突起した位置決め凸部92の
枠組構成されるものである。エプロンサイドパネル37
の高さ、長さは位置決め凸部92のそれとほぼ同じに設
定してあり、右エプロンパネル35と右エプロンサポー
トパネル36を位置決め凸部91とエプロンサイドパネ
ル34のそれぞれの端面に密着させることにより内部が
空間の長方体が形成される。そして、トップフレキ39
は、前記右エプロンパネル35右エプロンサポートパネ
ル36及びエプロンサイドパネル37及び位置決め凸部
92により構成される長方体の枠組の上面の開口を覆
い、これらの上面に載置される長板状をした薄肉の合成
樹脂製の板材である。
【0038】なお、トップフレキ39には、右エプロン
パネル35右エプロンサポートパネル36及びエプロン
サイドパネル37及び位置決め凸部92により構成され
る空間内を垂直に配設させた給湯水のパイプを突出させ
るための水栓穴96を開口してある。この水栓穴96に
は温水と水道水を混合してバスタブ40に給湯するため
の混合水栓(図示せず)が取り付けられる。
【0039】次に、本発明の一実施例による組立式浴室
の施工方法の各作業工程をリフォームの場合ついて順次
説明する。
【0040】準備工事としてリフォームする旧浴室を取
り壊して撤去する。まず電気工事として、メインブレー
カを落とし、旧浴室への電気回路を遮断する。そして屋
内配線との接続を外して旧浴室の照明器具を撤去する。
なお、屋内配線の接続端部は絶縁テープで確実に絶縁し
ておく。
【0041】また、上水弁をプラグ止めして旧浴室への
給水を停止し、ガス管をプラグ止めして風呂釜へのガス
の供給を停止し、配水管の開口部をテーピングしてゴミ
が入らないように塞ぐ。そして旧浴室内にある風呂釜、
浴槽などを撤去する。
【0042】さらに、旧浴室の天井板、壁板を外し、野
地、軸組が露出するまで撤去する。また土間98が全部
露出するよう床板を全部撤去する。
【0043】旧浴室の取り壊しが済んだら、図1に示す
各ブロックを配置して土台のユニットを組み立てること
になるが、その前に施工の際に必要となる基準面を図1
9により説明する。旧浴室では、野地、軸組を取り壊し
た後には土間98が露出し、土間98の周囲にはブロッ
ク、コンクリートなどで垂直に立ち上げられた基礎99
がある。この基礎99の上面には水平に胴差し100が
乗せてあり、胴差し100の必要な個所には脱衣場に向
けて直角に根太101が載置してある。この根太101
の上で胴差し100と平行になるように脱衣場と浴室の
境界(すなわち、浴室のドアーの部分)には、足で踏み
込むための沓摺102が設けてある。この沓摺102の
上面を組立の基準線Wとし、この基準線Wを零位置と考
え、基準線Wより下方の長さによって各部材の位置を設
定している。
【0044】まず、浴室の壁には天井から基準線Wより
200mm下方の範囲にわたり、防水シート張り用の下
地板である耐水ベニヤ板108を張り付ける。そして給
湯、給水、排水のそれぞれの管工事に必要な配管のスリ
ーブを壁に入れ、シャワー用の給湯、給水の配管工事を
行なう。また壁にはドアー枠及び窓枠を固定し、これら
を避けて壁下地に壁ボードを張る。なお、壁ボードには
換気扇用の排気口を開口する。
【0045】次に本工事として、図19に示すように露
出した土間98を整地し、その表面を転圧して良質の砂
などにより平坦に仕上げる。この土間98の水平位置
は、基準線Wより470mm下方となるように設定す
る。
【0046】土間98の整地が済んだら、土間98の表
面にドライモルタル104(本実施例ではドライモルタ
ルを使用したが、従来のモルタルでも構わない)を20
mmの厚さに均一に散布し、定規などのならし棒で水平
面に仕上げ、基準線Wより450mm下がった水平な基
盤を造成する。このドライモルタル104が土間98の
湿気などにより固まったならば、そのドライモルタル1
04の必要な位置に給水管、給湯管、排水管などを配置
する。
【0047】このようにして乾式による基盤造成の工程
が済んだら、図1で示す各ブロックをドライモルタル1
04上に配設して土台のユニットを組み立てて断熱処理
工程に進む。この工程では図1に示すように、ドアーの
ある浴室入り口側から順次前記フロントUブロック1
1、左Uブロック12、右Uブロック13、センターU
ブロック14、15、テイルサイドブロック16、ヘッ
ドサイドブロック17、タブ受け底18、ヘッドトップ
19をドライモルタル104上に設置して敷き詰める。
すなわち、まず最初に浴室入り口側からみて(従って、
図1と後述する説明では左と右の説明が逆になる)沓摺
102に沿う横向きにフロントUブロック11を設置
し、その左端に左Uブロック12をその左短部材52が
連続するように縦向きに設置し、同様にフロントUブロ
ック11の右端に右短部材59が連続するよう右Uブロ
ック13を縦向きに設置する。
【0048】続いて、フロントUブロック11の前方の
左Uブロック12と右Uブロック13との間に等間隔を
置いてセンターUブロック14、15を縦向きに設置
し、渡しブロック20を左Uブロック12とセンターU
ブロック14の間に、渡しブロック21を両センターU
ブロック14と15の間に、渡しブロック22を右Uブ
ロック13とセンターUブロック15の間にそれぞれ架
け渡し、各ブロックの角隅に形成してある切欠き溝4
6、止め溝54、61に嵌め込む。また、フロントUブ
ロック11とセンターUブロック14、15の間には、
その切欠き溝46に沿って端部処理材23を埋め込む。
これらの渡しブロック20、21、22、端部処理材2
3により、フロントUブロック11、左Uブロック1
2、右Uブロック13、センターUブロック14、15
による洗い場の床面は平坦となるように形成される。な
お、右Uブロック13とセンターUブロック15の間で
あって、渡しブロック22の先端には切欠き溝46と止
め溝61の間に跨がるようにして排水金物25を埋め込
んでおく(渡しブロック22の長さは他の渡しブロック
20、21よりも少し短く形成してある)。
【0049】また、テイルサイドブロック16を左Uブ
ロック12の前方に連続して縦向きに設置し、同様にヘ
ッドサイドブロック17を右Uブロック13の前方に連
続して縦向きに設置する。そしてテイルサイドブロック
16とヘッドサイドブロック17の間にタブ受け底18
を横向きに設置し、このタブ受け底18とヘッドサイド
ブロック17との間にヘッドトップ19を挿入する。こ
の場合、バスタブ40用の排水管は、ヘッドサイドブロ
ック17内に配置されるのであり、これに接続される排
水管はヘッドトップ19の半円溝85と86により形成
された開口を通してタブ受け底18側の内部に引き出さ
れる。この排水管の挿入においては、パイプ押さえ82
を挿入溝84より引出しておき、ヘッドサイドブロック
17から引き廻した排水管の下面を半円溝85に密着さ
せ、その後挿入溝84にパイプ押さえ82を挿入して半
円溝86により排水管の上面を密着し、排水管を半円溝
85と86で上下から押さえることで固定する。またバ
スタブ40用の給水管及び給湯管は、土間98から立ち
上げてヘッドサイドブロック17の給湯水パイプ穴74
を通して上方へ引き出される。
【0050】このようにして土台のユニットが組み立て
られたならば、図20で示すコーナアングル110を各
ブロックの切欠き溝に挿入して各ブロックが浮かび上が
らないように固定する。このコーナアングル110は合
成樹脂やアルミなどの軽金属で一体となって形成してあ
り、平面状をした固定部111とこの固定部111の一
側に連結した内部中空の断面四角形をした押し込み部1
12とから構成されている。そして、固定部111と押
し込み部112とは一体となるように、例えば引抜き形
成や押出し形成により細長い形状に連続して形成してあ
る。また、固定部111の所定間隔毎には、ネジ穴11
3が開口してある。
【0051】このコーナアングル110により、各ブロ
ックの内でその代表例であるテイルサイドブロック16
を固定する工程を図20において説明しる。このテイル
サイドブロック16の側面は基礎99の側面に密着して
あり、廻り溝67と基礎99の側面により上方に開口し
たコ字形の空間が形成されている。この廻り溝67に押
し込み部112を挿入し、固定部111の裏面を基礎9
9側に密着するように固定する。そして、ネジ穴113
より木ネジ114を挿入し、この木ネジ114を耐水ベ
ニヤ板108にねじ込み、コーナアングル110を固定
する。このコーナアングル110の押し込み部112が
廻り溝67に食い込み、軽い重量のテイルサイドブロッ
ク16が浮き上がるのを防止している。このようにし
て、コーナアングル110を使用し、切欠き溝46、廻
り溝55、廻り溝62、廻り溝67、廻り溝73、切欠
き溝77にそれぞれ押し込み部112を挿入し、各ブロ
ックを土間98に固定する。
【0052】コーナアングル110による各ブロックの
固定が済んだら、次に、浴室内の壁全体と洗い場側のブ
ロックの表面全域に防水シート105を張り付ける。こ
の防水シート105は浴室の湿気を床下や壁面に侵入す
るのを防止させるためのものであり、壁に固定してある
耐水ベニヤ板108の表面及び洗い場の床面を防水シー
ト105で覆って張る(図19参照)。この場合、耐水
ベニヤ板108へはその最下段から順次上段に向かって
防水シート105を横張りし、洗い場の床面に張る防水
シート105はその周縁部を耐水ベニヤ板108に沿っ
て立ち上げ、耐水ベニヤ板108側の防水シート105
との重ね代を設ける。そして、各防水シート105の接
合部はシール材により目地止めしておく。
【0053】このような防水処理工程が済んだら、タブ
受け31をタブ受け底18の上面に重ねて接着し、左エ
プロンパネル32、左エプロンサポートパネル33、エ
プロンサイドパネル34を枠組してテイルサイドブロッ
ク16上に重ねて接着し、また右エプロンパネル35、
右エプロンサポートパネル36、エプロンサイドパネル
37を枠組してヘッドサイドブロック17上に重ねて接
着する。そして、土間98から立ち上げてある給湯管、
給水管をそれぞれヘッドサイドブロック17の給湯水パ
イプ穴74を挿通させ、次いでこれらの給湯管、給水管
を右エプロンパネル35、右エプロンサポートパネル3
6、エプロンサイドパネル37によって形成された空間
を垂直に上方に立ち上げる。また、右Uブロック13に
形成してある排水パイプ穴63より排水管を引き出して
立ち上げ、この排水管の上端に排水金物25を接続して
おく。
【0054】そして、防水シート105で覆われた洗い
場の床面にモルタル106を張り、このモルタル106
の上面は排水金物25の方向が水下になるように所定の
角度で排水勾配を設定する。この洗い場の基礎となるモ
ルタル張りの工程が済んだら、左エプロンパネル32、
左エプロンサポートパネル33、エプロンサイドパネル
34により構成される四角形となった枠組の開口を覆う
ようにテイルフレキ38を載置する(図3参照)。ま
た、右エプロンパネル35、右エプロンサポートパネル
36、エプロンサイドパネル37により構成される四角
形となった枠組の開口を覆うようにトップフレキ39を
載置する(図3参照)。このトップフレキ39の水栓穴
96より給湯管、給水管の上端を露出させ、給湯管、給
水管には混合水栓を連結する。
【0055】続いて、図20に示すように、モルタル1
06が張られた洗い場の床面、防水シート105で覆わ
れた耐水ベニヤ板108、タブ受け31の側面、テイル
フレキ38の上面、トップフレキ39の上面にそれぞれ
タイル107を張り付ける(このタイル107の張り付
けは乾式工法による)。その後、換気扇の取付け工事、
天井材の取付け工事を順次行う。
【0056】そして、タブ受け31の中央の大きく開口
している四角形のバス挿入の穴に上方からバスタブ40
を挿入し、バスタブ40をタブ受け31に固定する。こ
のバスタブ40の設置においては、既にヘッドトップ1
9の半円溝85と86からタブ受け底18の内側に向け
て配管してある排水管をバスタブ40の排水穴と接続す
る。このバスタブ40を固定するには、あらかじめタブ
受け底18内にモルタルを充填しておき、タブ受け31
にバスタブ40を挿入し、バスタブ40の底面にモルタ
ルを密着させることで行う。そして、バスタブ40をタ
ブ受け31に固定したならば、バスタブ40のフランジ
部の周囲とタブ受け31の切欠き溝90の隙間をコーキ
ングして充填する。
【0057】このようにして施工された浴室が図21で
示される。この浴室は、脱衣場から浴室方向を視た状態
であり、洗い場と壁面はタイル107が一面に張られて
おり、出窓121側の下にはバスタブ40が配置してあ
る。このバスタブ40の周辺に接近してこのバスタブ4
0に温水、冷水を混合して供給する混合水栓117が設
けてあり、右側の壁にはシャワー用の混合水栓118が
固定してあり、この混合水栓118にはホースを介して
ハンドシャワー119が連結してある。また、天井には
照明灯121と排気口123が固定してある。
【0058】以上説明した本発明の一実施例の組立式浴
室の施工方法によれば、バスタブ40の下方が、土間9
8上に造成されたモルタル104の基盤上に設置される
タブ受け底18及びその上に設置されるタブ受け31に
よって断熱処理され、洗い場の下方は、上記フロントU
ブロック11、左Uブロック12、右Uブロック13、
センターUブロック14、15及びこれらに支持して設
置される渡しブロック20、21、22によって断熱処
理されるので、バスタブ40及び洗い場の保温性は格段
に向上し、冬期や寒冷地においても快適な入浴環境が得
られる。
【0059】ここで断熱処理工程は、土間98上に造成
されたモルタル104の基盤上にフロントUブロック1
1、左Uブロック12、右Uブロック13、センターU
ブロック14、15、テイルサイドブロック16、ヘッ
ドサイドブロック17、タブ受け底18、タブ受け3
1、渡しブロック20、21、22を順次設置すること
を内容とするので、作業が簡単である。また、上記基盤
造成はドライモルタルを組成とするモルタル104を使
用した乾式工法であり、タイル107の張り付け乾式の
工法であるため、工期が短くて済む。
【0060】洗い場の表面、耐水ベニヤ板108の表
面、タブ受け31の露出部にも乾式のタイル107が張
り付けられるので、浴室内は重厚感のある本格的なもの
となる。
【0061】前記乾式のタイル107で覆われた耐水ベ
ニヤ板108の表面及び洗い場の床面の上面は、防水シ
ート105で覆われるので、漏水のおそれれがなく、家
屋の土台を腐らせることがないので、家屋の耐用年数も
向上する。
【0062】なお、前記タブ受け31は、長手方向に沿
って2分割して一対のタブ受けを半分づつに製造し、こ
れらの一対のタブ受けを接合することで組み立てる構造
としてもよく、そうすることでバスタブ40の排水口と
排水管との接続が容易に行なえる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、バ
スタブの下方が、土間上に造成されたモルタルの基盤上
に設置される土台のユニット及びその上に設置されるタ
ブ受けによって断熱処理され、洗い場の下方は、上記土
台のユニット及びこれに支持して設置される洗い場の床
面のユニットによって断熱処理される。従って、浴槽及
び洗い場の保温性を格段に向上することができ、冬期や
寒冷地においても快適な入浴環境を得ることができる。
【0064】ここで断熱処理工程は、土間上に造成され
たモルタルの基盤上に各土台のユニットである各ブロッ
ク、タブ受けなどを順次設置することで組み立てること
を内容とするので、作業が簡単である。また、上記土間
における基盤の造成はドライモルタルを使用した乾式で
あり、タイル張りも乾式工法であるため、工期を短縮す
ることができる。
【0065】洗い場の表面、耐水ベニヤ板の表面、タブ
受けの外面露出部にはタイルが張られるので、重厚感の
ある本格的な浴室を得ることができる。
【0066】前記タイルで覆われた耐水ベニヤ板の表面
及び洗い場の床面の上面は、防水シートで覆われるの
で、漏水のおそれれがなく、家屋の土台を腐らせること
がないので、家屋の耐用年数も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する土台のユニットに使用する各ブロックを配置
した分解斜視図である。
【図2】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用するバスタブ固定のユニットに使用する各ブロッ
クを示す分解斜視図である。
【図3】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する土台のユニットの上にバスタブ固定のユニッ
トを載置する前の状態を示す各ブロックを配置した分解
斜視図である。
【図4】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する共通素材ブロックを示す斜視図である。
【図5】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する共通素材ブロックの図4におけるXーXの断
面図である。
【図6】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する左Uブロックの部材を示す斜視図である。
【図7】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する左Uブロックを組立た状態を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する右Uブロックの部材を示す斜視図である。
【図9】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施例
に使用する右Uブロックを組立た状態を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するテイルサイドブロックの部材を示す斜視図
である。
【図11】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するテイルサイドブロックを組立た状態を示す
斜視図である。
【図12】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するヘッドサイドブロックの部材を示す斜視図
である。
【図13】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するヘッドサイドブロックを組立た状態を示す
斜視図である。
【図14】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するタブ受け底を示す斜視図である。
【図15】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するヘッドトップの部材を分離した状態を示す
斜視図である。
【図16】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するタブ受けを示す斜視図である。
【図17】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するタブ受けの断面を示し、図16中のYーY
の断面図である。
【図18】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するタブ受けの断面を示し、図16中のZーZ
の断面図である。
【図19】本発明による組立式浴室の施工方法での洗い
場の床面の構成と基準線の位置関係を示す断面図であ
る。
【図20】本発明による組立式浴室の施工方法の一実施
例に使用するコーナーアングルの構成とブロックの押さ
え状態を示す斜視図である。
【図21】本発明による組立式浴室の施工方法で完成し
た浴室を脱衣場から視た状態を示す透視図である。
【符号の説明】
11 フロントUブロック 12 左Uブロック 13 右Uブロック 14 センターUブロック 15 センターUブロック 16 テイルサイドブロック 17 ヘッドサイドブロック 18 タブ受け底 19 ヘッドトップ 20 渡しブロック 21 渡しブロック 22 渡しブロック 23 端部処理材 25 排水金物 31 タブ受け 32 左エプロンパネル 33 左エプロンサポートパネル 34 エプロンサイドパネル 35 右エプロンパネル 36 右エプロンサポートパネル 37 エプロンサイドパネル 38 テイルフレキ 39 トップフレキ 40 バスタブ 98 土間 102 沓摺 104 モルタル 106 モルタル 108 耐水ベニヤ板 105 防水シート 106 タイル 110 コーナアングル

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沓摺を基準として土間を整地する土間整
    地工程と、 整地された土間にモルタルを散布して沓摺を基準とした
    水平な基盤を造成する乾式基盤造成工程と、 造成されたモルタルの基盤上に発泡樹脂製の複数の土台
    ブロックを設置し、各土台ブロックを支持部材として発
    泡樹脂製のタブ受け及び洗い場床受けプレートを設置す
    る断熱処理工程と、 壁ボードの表面及び発泡樹脂製の洗い場床受け面を覆っ
    て防水シートを張る防水処理工程と、 上記防水シートで覆われた洗い場床受け面に所定の排水
    勾配を設けてモルタルを張る洗い場モルタル張り工程
    と、 上記モルタル張りの洗い場,防水シートで覆われた壁ボ
    ード,タブ受けの外面露出部に乾式タイルを張る乾式タ
    イル張り工程と、 上記タブ受け内にバスタブを挿入固定するバスタブ設置
    工程とを備えることを特徴とする組立式浴室の施工方
    法。
  2. 【請求項2】 上記各土台ブロックは、断面U字形のU
    ブロック及びこれを切断した切断ブロックの組合せ構造
    としたことを特徴とする請求項1記載の組立式浴室の施
    工方法。
  3. 【請求項3】 上記各Uブロックの上面肩部には、上記
    洗い場床受けプレートを填込み支持する切欠き溝を設け
    たことを特徴とする請求項2記載の組立式浴室の施工方
    法。
  4. 【請求項4】 上記切欠き溝は、上記壁ボードに固定さ
    れるコーナアングルの填込み溝を兼用することを特徴と
    する組立式浴室の施工方法。
  5. 【請求項5】 上記洗い場床受けプレートを切欠き溝に
    填込み支持する各Uブロックは、開口部を下にしてモル
    タルの基盤上に設置したことを特徴とする請求項3記載
    の組立式浴室の施工方法。
  6. 【請求項6】 上記タブ受けは、長手方向に沿って2分
    割したタブ受け半体の合わせ構造としたことを特徴とす
    る請求項1記載の組立式浴室の施工方法。
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