JP3297343B2 - 射出圧縮成形方法 - Google Patents
射出圧縮成形方法Info
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Description
用いて行なう射出圧縮成形方法に関するものである。
出圧縮成形方法は、固定金型と可動金型(以下、「金
型」という。)とを、圧縮工程完了時点における最終型
締位置に対して所定の型開量に型開きされた射出型開位
置に型閉じし、前記射出型開位置に型閉じされた前記金
型のキャビティへ溶融樹脂を射出充填する射出工程と、
前記射出工程に続いて前記金型を前記最終型締位置まで
型閉じを行なって圧縮する圧縮工程とからなる。
術では、前記射出型開位置に型閉じした金型のキャビテ
ィへ溶融樹脂を射出充填した際に、トグル式型締装置を
備えた射出圧縮成形機の場合には、前記溶融樹脂の射出
圧力によってタイバーが伸びるとともにリンク等が縮
み、このタイバーの伸び量とリンク等の縮み量との和に
相当する距離だけ金型の型開量が前記射出型開位置より
も増大してしまう。また、直圧式型締装置を備えた射出
圧縮成形機の場合には、タイバーが伸びるとともに型締
ラム等が縮み、このタイバーの伸び量と型締ラム等の縮
み量との和に相当する距離だけ金型の型開量が増大して
しまう。このように射出工程中において型開量が増大す
ると、射出充填された溶融樹脂が金型によって冷却され
てできるスキン層と金型との間で微小相対滑りが発生
し、射出圧縮成形方法の長所である転写性が損なわれて
しまうという問題点がある。特に、表面に微細なグラデ
ーションを有するフレネルレンズや導光板等の成形品を
成形する場合には転写性の低下は好ましくない。
に鑑みてなされたものであって、転写性が良好な射出圧
縮成形方法を実現することを目的とするものである。
に、本発明の射出圧縮成形方法は、射出圧縮成形機を用
い、金型を圧縮工程完了時点における最終型締位置に対
して所定の型開量で型開きされた状態である射出型開位
置に型閉じし、前記射出型開位置に型閉じされた前記金
型のキャビティへ溶融樹脂を射出充填する射出工程と、
前記射出工程に続いて前記金型を前記最終型締位置まで
型閉じを行なって圧縮する圧縮工程とからなる射出圧縮
成形方法において、前記射出工程中における射出開始時
点から射出完了時点までの間、射出圧力によるタイバー
の伸び量を検出し、検出されたタイバーの伸び量に基づ
いて型開量を算出して該型開量を相殺する距離だけ前記
射出圧縮成形機の可動盤を前進させて型閉じを行なうこ
とにより、前記金型を前記射出型開位置に停止しておく
ことを特徴とするものである。
た場合、金型を圧縮工程完了時点における最終型締位置
に対して所定の型開量で型開された状態である射出型開
位置に型閉じし、前記金型のキャビティへ溶融樹脂を射
出充填すると、キャビティ中に溶融樹脂が充満するにつ
れて射出圧力により金型の型開量が増大してしまうこと
は上述のとおりである。
圧縮成形機の場合には、射出工程中における射出圧力に
より、タイバーが伸びるとともにリンク等が縮み、この
タイバーの伸び量とリンク等の縮み量との和に相当する
距離だけ金型の型開量が増大してしまう。また、直圧式
型締装置を備えた射出圧縮成形機の場合には、射出工程
中における射出圧力により、タイバーが伸びるとともに
型締ラム等が縮み、このタイバーの伸び量と型締ラム等
の縮み量との和に相当する距離だけ金型の型開量が増大
してしまう。
締装置のいずれにおいても、射出工程におけるタイバー
の伸び量とリンクまたは型締ラム等の縮み量との間にそ
れぞれ相関関係があるため、タイバーの伸び量からリン
クまたは型締ラムの縮み量をそれぞれ所定の演算式で算
出することができ、ひいては上述した射出圧力に起因す
る型開量をそれぞれ算出することができる。
開始時点から射出完了時点までの間、射出圧力によるタ
イバーの伸び量を検出し、検出されたタイバーの伸び量
に基づいて型開量を算出して該型開量を相殺する距離だ
け射出圧縮成形機の可動盤を前進させて型閉じを行なう
ことにより、前記金型を前記射出型開位置に停止させて
おく。その結果、射出充填された溶融樹脂が金型によっ
て冷却されてできるスキン層と金型との間の微小相対滑
りが無くなり、転写性が著しく向上する。
いて説明する。
なう場合、金型を射出型開位置に型閉じし、この射出型
開位置において金型のキャビティへ溶融樹脂を射出充填
すると、キャビティ中に溶融樹脂が充満するにつれて射
出圧力により図1の型開量変動特性Bのように金型の型
開量が前記射出型開位置よりも増大してしまう。
バーの伸び量と、射出圧力に起因する金型の型開量との
間に相関関係があり、所定の演算式によりタイバーの伸
び量から金型の型開量を算出することができる。
射出圧縮成形機を用い、金型を圧縮工程完了時点におけ
る最終型締位置に対して所定の型開量で型開きされた状
態である射出型開位置に型閉じし、前記射出型開位置に
型閉じされた前記金型のキャビティへ溶融樹脂を射出充
填する射出工程と、前記射出工程に続いて前記金型を前
記最終型締位置まで型閉じを行なって圧縮する圧縮工程
とからなる射出圧縮成形方法において、前記射出工程中
における射出開始時点から射出完了時点までの間、射出
圧力によるタイバーの伸び量を検出し、検出されたタイ
バーの伸び量に基づいて型開量を算出して該型開量を相
殺する距離だけ前記射出圧縮成形機の可動盤を前進させ
て型閉じを行なうことにより、図1に直線Aで示すよう
に、射出工程中における金型を型開量aの射出型開位置
に停止しておく。
実施に用いるトグル式型締装置を備えた射出圧縮成形機
の一例を示す説明図であり、図示しない機台上に所定の
間隔をおいて配設された固定盤1および型締ハウジング
3と、固定盤1と型締ハウジング3とを連結する複数の
タイバー4と、タイバー4の固定盤1と型締ハウジング
3間に軸方向へ移動自在に案内された可動盤2と、型締
ハウジング3と可動盤2とを連結する伸縮自在なトグル
リンク機構8を備え、トグルリンク機構8が型締シリン
ダ5のピストン6のロッド6aの先端部に固着されたク
ロスヘッド7に連結されている。
1管路11の一端側が連通されているとともに型開用室
5bに第2管路12の一端側が連通されており、第1管
路11および第2管路12のそれぞれの他端側は、サー
ボ弁14を介して油圧ポンプ15の吐出管路13と、他
端側がタンク17に開放されたドレン管路16とに択一
的に連通されるように構成されている。
は、サーボアンプ21を介してサーボ弁14に接続され
たサーボ弁制御器22と、サーボ弁制御器22に併列に
接続された第1演算部23および第2演算部24を備
え、第1演算部23とサーボ弁制御器22との間に第1
スイッチ25aが介在されているとともに第2演算部2
4とサーボ弁制御器22との間に第2スイッチ25bが
介在されている。
のクロスヘッド位置検出器10aと、タイバーの伸び量
を検出するためのタイバー伸び検出器10cが付設され
ており、金型9には、成形サイクル中における型開量を
検出して型開量表示器26に表示するための型開量検出
器10bが付設されている。
て、図2に示すトグル式型締装置を備えた射出圧縮成形
機を用いた場合を例に挙げて説明する。
形の全工程を制御するための成形サイクル制御部27か
らの指令により、第1スイッチ25aが開かれるととも
に第2スイッチ25bが閉じられ、サーボ弁制御器22
と第2演算部24とが接続される。第2演算部24は成
形サイクル制御部27から送られた型開量aをこれに相
当するクロスヘッド位置に換算してサーボ弁制御器22
へ送る。サーボ弁制御器22は、クロスヘッド位置検出
器10aによって検出されるクロスヘッドの位置を第2
演算部24から送られたクロスヘッド位置に一致させる
ためのサーボ弁制御信号をサーボアンプ21を介してサ
ーボ弁14に出力する。これによりサーボ弁14は型閉
ポートに切換えられて型閉用室5aに圧力油が導入さ
れ、ピストン6およびロッド6aとともにクロスヘッド
7が前進し金型が型開量aである射出型開位置に型閉じ
される。
7からの指令により、第2スイッチ25bが開かれると
ともに、第1スイッチ25aが閉じられ、第1演算部2
3とサーボ弁制御器22とが接続される一方、金型9の
キャビティへ溶融樹脂の射出が開始される。
に充満するにつれて射出圧力によりタイバー4が伸びる
とともにリンク等が縮むが、このタイバー4の伸び量は
タイバー伸び検出器10cによって検出されて第1演算
部23に入力され、検出されたタイバー伸び量は前記射
出圧力に起因する型開量を相殺するためのクロスヘッド
位置に換算される。サーボ弁制御器22は、クロスヘッ
ド位置検出器10aによって検出されたクロスヘッドの
位置を第1演算部23から送られたクロスヘッド位置に
一致させるためのサーボ弁制御信号をサーボアンプ21
を介してサーボ弁14へ出力する。これによりサーボ弁
14は型閉じポートに切換えられて型閉用室5aに圧力
油が導入され、クロスヘッド7が上述した射出圧力に起
因する型開量を相殺する距離だけ前進され、ひいては可
動盤2が検出されたタイバーの伸び量に基づいて算出さ
れた型開量を相殺する距離だけ前進される。その結果、
金型が射出型開位置に停止された状態に維持される。
7からの射出終了指令等に基づいて、溶融樹脂の射出を
止めるとともに、第1スイッチ25aが開となり第2ス
イッチ25bが閉じられてサーボ弁制御器22と第2演
算部24とが接続される。これにより、以後は成形サイ
クル制御部27から送られる圧縮工程制御信号に基づい
てクロスヘッド7を前進させて最終型締位置までの型閉
じを行なうことにより圧縮する。
形機の場合には、上述したクロスヘッド位置検出器10
のかわりに、型締ラム位置検出器または可動盤位置検出
器等を設けることにより、上述した工程に準じて射出圧
縮成形を行なうことができる。
め、次に記載するような効果を奏する。
完了時点までの間、金型を予め設定された射出型開位置
に停止させた状態でキャビティに溶融樹脂を射出充填す
るため、充填中に固化されてできるスキン層と金型との
間の微小相対滑りが無くなり、金型のキャビティ表面に
加工された表面形状の転写性が良好になる。
縮成形方法における型開量と時間との関係を示すグラフ
である。
トグル式型締装置を備えた射出圧縮成形機の一例を示す
説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 射出圧縮成形機を用い、金型を圧縮工程
完了時点における最終型締位置に対して所定の型開量で
型開きされた状態である射出型開位置に型閉じし、前記
射出型開位置に型閉じされた前記金型のキャビティへ溶
融樹脂を射出充填する射出工程と、前記射出工程に続い
て前記金型を前記最終型締位置まで型閉じを行なって圧
縮する圧縮工程とからなる射出圧縮成形方法において、 前記射出工程中における射出開始時点から射出完了時点
までの間、射出圧力によるタイバーの伸び量を検出し、
検出されたタイバーの伸び量に基づいて型開量を算出し
て該型開量を相殺する距離だけ前記射出圧縮成形機の可
動盤を前進させて型閉じを行なうことにより、前記金型
を前記射出型開位置に停止しておくことを特徴とする射
出圧縮成形方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07887397A JP3297343B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 射出圧縮成形方法 |
US09/041,801 US5945047A (en) | 1997-03-13 | 1998-03-13 | Method of injection-compression molding |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07887397A JP3297343B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 射出圧縮成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249902A JPH10249902A (ja) | 1998-09-22 |
JP3297343B2 true JP3297343B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=13673951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07887397A Expired - Fee Related JP3297343B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 射出圧縮成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3297343B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7326375B2 (en) | 2001-10-30 | 2008-02-05 | Hoya Corporation | Injection compression molding method and injection compression machine of lens |
JP4780621B2 (ja) * | 2007-05-08 | 2011-09-28 | 株式会社名機製作所 | 導光板の射出プレス成形方法 |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP07887397A patent/JP3297343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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