JP3296985B2 - 超音波式積雪計 - Google Patents

超音波式積雪計

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JP3296985B2 JP34981496A JP34981496A JP3296985B2 JP 3296985 B2 JP3296985 B2 JP 3296985B2 JP 34981496 A JP34981496 A JP 34981496A JP 34981496 A JP34981496 A JP 34981496A JP 3296985 B2 JP3296985 B2 JP 3296985B2
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の気象観測な
どに利用される超音波式積雪計に関し、特に、超音波の
減衰に対して受波ゲインを常に最適値に制御して積雪深
さを正確に計測することができるようにした超音波式積
雪計に係るものである。
【0002】
【従来の技術】まず、この種の超音波式積雪計の測定原
理を図5に基づいて説明する。地面GL上、高さHの位
置に設置した超音波送受波器(以下、送受波器という)
15から地面GLに向けて超音波を発射し、雪面からの
反射波を受信するまでの往復の伝播時間(以下、反射時
間という)tと、その時の気温に対する音速Vを用い
て、下記(1)(2)式から積雪深さDを計測する。な
お、気温の変化に伴う超音波の音速Vの変化を補償する
ために、支柱Pには温度Tを検出するための温度センサ
を内蔵した通風筒Wが取りつけられている。
【0003】 V=331.45+0.61T (1) D={H−(t/2)・V} (2) ただし、 V:気温T℃時の音速(m/s) T:気温(℃) D:積雪深さ(m) H:地面GLから送受波器15までの高さ(m) t:超音波の往復伝播時間(s)
【0004】図6および図7に、上記原理に基づいて構
成された従来の超音波式積雪計の一例を示す。図6は電
気回路のブロック図、図7は回路各部の動作波形図であ
る。回路は、大別して、地面に向けて超音波を発射し、
その反射波が戻ってくるまでの反射時間tを計測する伝
播時間計測系1と、気温Tを測定する気温計測系2と、
各系1,2の信号から積雪深さDの演算を行なう制御部
3とに分けられる。
【0005】伝播時間計測系1は、後述する制御部3の
タイミング発生手段31から与えられる送波開始信号a
に従って例えば100msの繰り返し周期で1ms幅の
間欠パルスcを順次出力するパルス発生回路11と、例
えば40kHzの高周波信号(キャリア)dを出力する
発振器12と、両者の信号を合成して1ms,40KH
zのバースト波からなる送信信号eを出力するバースト
波発生回路13と、送信信号eを増幅する増幅器14
と、増幅器14から出力される送信信号eを超音波に変
換して地面に向けて発射するとともに、その反射波を受
信する送受波器15と、送受波器15で受信した受波信
号fを増幅する増幅器16と、受波信号f中から40k
Hzの高周波信号を除去して検波信号gとして出力する
検波回路17と、前述のタイミング発生手段31から与
えられる受信ゲート信号bによりゲートを開いて検波信
号g中の雪面からの反射波検波信号iのみを通過させる
とともに、その反射波検波信号iの受波タイミングに対
応したゲインで増幅するSTC(利得時間制御:Sensit
ivty Time Contorol)回路18と、STC回路18で増
幅した反射波検波信号iをデジタルデータに変換して制
御部3に送るAD変換回路19とから構成されている。
【0006】気温計測系2は、白金測温体などから構成
された温度センサ20と、温度センサ20の出力する温
度検知信号を増幅する増幅器21と、増幅された温度検
知信号をアナログ信号からデジタルデータに変換するA
D変換回路22とから構成されている。
【0007】また、制御部3は、送波開始信号aと受信
ゲート信号bとを発生するタイミング発生手段31と、
伝播時間計測系1から送られてくるAD変換された反射
波検波信号iを記憶する受信データ記憶手段32と、受
信データ記憶手段32に記憶された反射波検波信号iか
ら反射波の受波時間位置を検出する受波時間検出手段3
3と、該検出された受波時間位置と送波開始信号aの送
信開始位置との時間差から超音波の反射時間tを算出す
る伝播時間演算手段34と、前記気温計測系2からの温
度検知信号を用いてその時の超音波の音速Vを計算する
とともに、この音速Vと上記反射時間tを用いて積雪深
さDを算出する積雪深さ演算手段35とから構成されて
いる。
【0008】上記構成になる従来の超音波式積雪計の動
作を簡単に説明すると、雪面(または地面)で反射した
超音波は送受波器15に入力し、増幅器16で増幅され
た後、検波回路17で検波されてSTC回路18に送ら
れる。STC回路18は、タイミング発生手段31から
与えられる受信ゲート信号bの間だけゲートを開くこと
によって検波信号g中の雪面からの反射波検波信号iの
みを通過させ、その時の反射波検波信号iの受波タイミ
ングに対応したゲインで増幅した後、AD変換回路19
でデジタルデータに変換し、制御部3の受信データ記憶
手段32に送って記憶する。
【0009】次に、受波時間検出手段33は、図4
(B)に示すように、受信データ記憶手段32に記憶さ
れた反射波検波信号iの最大レベル位置を反射波の受波
時間位置として検出し、伝播時間演算手段34に送る。
伝播時間演算手段34は、この検出された受波時間位置
と送波開始信号aの送信開始位置との時間差から超音波
の反射時間tを算出する。次いで、積雪深さ演算手段3
5は、気温計測系2のAD変換回路22から送られてく
る気温Tのデータを用いて、その時の超音波の音速Vを
前記(1)式から求める。そして、最後に、前記得られ
た音速Vと反射時間tを用いて、前記(2)式から積雪
深さDを算出し、その算出結果を出力回路4を介して外
部の表示器などへ出力し、所望の形式で表示あるいは記
録する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の超音波式積雪計におけるSTC回路18は、図7の
一番下の波形図に示したように、そのゲインを直線的あ
るいは指数関数的に増加させ、それぞれの受波タイミン
グに対応したゲインとして信号増幅を行なっていた。
【0011】しかしながら、雪面から反射してくる超音
波の減衰特性は、図8に示すように、その変化が極めて
大きく、上述したSTC回路では、その減衰を正確かつ
十分に補償することが難しかった。すなわち、超音波が
空中を1m進むとその減衰量は半分になるため、例え
ば、図5において送受波器15が地面GLからH=7m
の高さに設置されているものとすると、その減衰量は
(1/2)の7乗の2倍(往復分)、すなわち、1/1
6383(−84dB)にも達する。さらに、これに送
受波器1のホーン形状や伝播空間の気象状態、雪質など
が影響するため、その減衰量の変化はさらに不規則で大
きなものとなる。
【0012】道路や市街地などにおける積雪量の観測の
場合、通常考えられる最大積雪量は地面GLから2m程
度までの高さであり、この範囲からの超音波の反射波情
報が極めて重要であるが、図8から明らかなように、超
音波はこの付近の減衰が一番急峻で激しい。このため、
従来のSTC回路を用いた受信信号のレベル制御ではそ
の急峻な変化に確実に追随することができず、図8中に
二点鎖線で示したような曲線となり,実際の減衰カーブ
に沿って正確に追従しながら受信ゲインを補償すること
が難しいという問題があった。
【0013】また、送受波器1から道路面までの距離が
遠い場合には、前記減衰量はさらに大きくなるととも
に、自動車のエンジンノイズなどの外部雑音の影響を受
けて道路面近傍の積雪深さを正しく計測できない場合が
あるという問題もあった。
【0014】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、増幅回路のゲイン決定にソフトウェアによ
るテーブル変換の概念を導入し、反射波の受波レベルが
伝播距離や気象条件などによって指数関数的に急峻に変
化しても、その急峻に変化する減衰特性に沿ってゲイン
特性を変化させて反射波の減衰を正確に補償し、受信信
号のレベル変動を極力小さくして積雪深さを正確に計測
できるようにした超音波式積雪計を提供することを目的
とする。
【0015】さらに、測定に必要な最小時間だけ反射波
を受信することにより、自動車のエンジンノイズなどの
外部雑音の影響を極力抑え、積雪深さをより正確に計測
できるようにした超音波式積雪計を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、超音波を地面に向けて発射
し、雪面からの反射時間を計測することにより積雪深さ
を測定するようにした超音波式積雪計において、監視エ
リアからの反射波をデジタルデータに変換して記憶する
記憶手段と、記憶した反射波の受波レベルを判定する受
波レベル判定手段と、反射波の受波レベルに対応するゲ
イン値を記憶したテーブル変換メモリと、テーブル変換
メモリの変換テーブルを参照することにより反射波の受
波レベルをゲイン値に変換するテーブル変換手段と、該
変換されたデジタルデータからなるゲイン値をアナログ
信号に変換するDA変換回路と、回路ゲインを前記DA
変換回路から与えられるゲイン値に自動設定する受波ゲ
イン制御回路とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】上記請求項1記載の発明の場合、反射波の
受波レベルに対応した最適なゲイン値を変換テーブルに
よって持たせることができるので、どのように急峻に減
衰する反射波であってもそれに対応した極めて大きなゲ
イン値を用意しておくことができる。このため、図8中
に太線の点線で示したように、指数関数的に急峻に減衰
する反射波の受波レベルの減衰特性に沿ってゲイン補償
を行なうことができ、どのような気象状態においても積
雪深さを正確に測定することが可能となる。
【0018】また、請求項2記載の発明は、前記受波レ
ベル判定手段からの受波タイミング信号により受信信号
のゲート時間を設定するタイミング発生手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0019】上記請求項2記載の発明の場合、測定に必
要な最小時間だけ反射波を受信するので、自動車のエン
ジンノイズなどの外部雑音の影響を抑えることができ、
積雪深さをより正確に測定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1および図2は、本発明に係る
超音波式積雪計の一実施形態を示す。図1は電気回路の
ブロック図、図2は図1の回路の各部の動作波形図であ
る。図中、従来例(図6)と同一部分には同一の符号を
付し、その詳細な説明は省略する。なお、伝播時間計測
系1、気温計測系2、制御部3のうち、気温計測系2に
ついては従来例とまったく同一の回路構成になる。
【0021】伝播時間計測系1において、従来例と異な
る部分は、DA変換回路10、検波回路17′および受
波ゲイン制御回路18′である。DA変換回路10は、
後述する制御部3のテーブル変換手段37から送られて
くるデジタルデータからなるゲイン設定信号mをアナロ
グ信号に変換して受波ゲイン制御回路18′に送る回路
である。
【0022】検波回路17′は、受波ゲイン制御回路1
8′からのイネーブル(実効)信号ENによって検波動
作と非検波動作を超音波送受信の1周期毎に交互に繰り
返すもので、イネーブル信号ENが与えられている時
は,送受波器15で受信した受信信号f中から40kH
zの高周波信号を検波除去し、エンベロープ成分のみか
らなる検波信号gとして出力し、また、イネーブル信号
ENが与えらていない時は、検波動作を停止して40k
Hzが乗った受信信号fをそのまま出力するものであ
る。
【0023】受波ゲイン制御回路18′は、DA変換回
路10を介して後述するテーブル変換手段37から送ら
れてくるゲイン設定信号mに基づいて回路のゲインを最
適値に設定するとともに、イネーブル信号ENを1周期
毎に交互に検波回路17′に送出する。さらに、後述す
る制御部3のタイミング発生手段31′から与えられる
受信ゲート信号h,jによって検波回路17′の出力信
号を選択的に通過させるためのゲートをON・OFF制
御するものである。
【0024】この受波ゲイン制御回路18′は、前述し
た従来のSTC回路18と異なり、その回路ゲインを徐
々に増やしていくものではなく,テーブル変換手段36
から送られてくるゲイン設定信号mに基づいて回路ゲイ
ンを瞬時に指定値に設定する点に特徴を有する。このよ
うに、回路ゲインをテーブル変換手段36によって直接
設定することにより、回路ゲインを極めて小さな値から
極めて大きな値まで瞬時に設定することが可能となり、
どのような受信レベルの変動や減衰に対しても対処する
ことが可能となる。
【0025】一方、制御部3において、従来例と異なる
部分は、タイミング発生手段31′、受波時間演算手段
33′、テーブル変換メモリ36、テーブル変換手段3
7および受波レベル判定手段38である。
【0026】タイミング発生手段31′は、送波開始信
号aをパルス発生回路11と伝播時間演算手段34に送
出するとともに、後述する受波レベル判定手段38から
の受信タイミング信号nを受けて、受波ゲイン制御回路
18′に対して図2中に示すような受信ゲート信号h,
jを超音波の送受信の1周期毎に交互に送出するもので
ある。さらに、切り分け信号qを受信データ記憶手段3
2に送出し、受波レベル判定動作時には受信データを受
波レベル判定手段38へ送出するとともに、反射時間演
算動作時には受信データを受波時間演算手段33側へ送
出するものである。受信ゲート信号hはレベル判定のた
めのゲート信号であり、受信ゲート信号jは反射波の受
波位置を検出するためのゲート信号である。受波位置の
検出時に、時間幅の極めて狭い受信ゲート信号jを出力
することにより,前述した自動車のエンジンノイズなど
の外部雑音が受信信号中に紛れ込むことを防止でき、よ
り正確な反射時間の計測が可能となる。
【0027】テーブル変換メモリ36は、反射波iの受
波レベルとその受波レベルに対応するゲイン値を変換テ
ーブルとして格納したROMなどで構成された回路であ
る。この変換テーブルには、図8の減衰カーブの最大減
衰量(図示例では、1/18000)までを十分にカバ
ーする受波レベルとゲイン値の関係がテーブルとして格
納されている。
【0028】テーブル変換手段37は、受波レベル判定
手段38から与えられる受波信号レベルに対応したゲイ
ン値を読み出し、DA変換回路10へ送る回路である。
また、受波レベル判定手段38は、タイミング発生手段
31′の切り分け信号qによって受信データ記憶手段3
2から反射波検波信号iが送られてくると、該反射波検
波信号iから反射波の受波レベルを検出してテーブル変
換手段37へ送るとともに、タイミング発生手段31′
へ受信タイミング信号nを送出する回路である。
【0029】受波時間演算手段33′は、タイミング発
生手段31′の切り分け信号qによって受信データ記憶
手段32から反射波高周波信号kが送られてくると、後
述動作説明で詳述するように、該反射波高周波信号kを
波形分析し、超音波の反射波の受波時間位置を演算によ
って求める回路である。
【0030】次に、上記構成になる超音波式積雪計の動
作を説明する。伝播時間計測系1のパルス発生回路11
は、制御部3のタイミング発生手段31′から送波開始
信号aが与えられると、例えば100msの繰り返し周
期で、1ms幅の間欠パルスcを出力する。そして、バ
ースト波発生回路13において、発振器12から送られ
てくる例えば40kHzの高周波信号(キャリア)dと
合成されて、1ms,40kHzのバースト波からなる
送信信号eとなり、増幅器14で増幅された後、送受波
器15に送られ、超音波となって地面GL(図5参照)
に向けて発射される。
【0031】雪面(または地面)で反射した超音波は再
び送受波器15で受信され、増幅器16で増幅された
後、受信信号fとして検波回路17′に送られる。検波
回路17′には、受波ゲイン制御回路18′から超音波
送受信の1周期毎に交互にON・OFFするイネーブル
信号ENが送られてきている。したがって、図2に示す
ように、検波回路17′は,イネーブル信号ENが
“1”のときは、受信信号f中の40kHzの高周波信
号を検波して除去し、エンベロープ成分のみからなる検
波信号gとして出力するとともに、イネーブル信号EN
が“0”のときは、受信信号fを検波することなくその
まま通過させる。
【0032】そして、初めにタイミング発生手段31′
から送られてくる受信ゲート信号hによってゲートを開
き、検波信号g中の雪面からの反射波成分である反射波
検波信号iのみを通過させる。受波ゲイン制御回路1
8′は、回路のゲインをテーブル変換手段37から与え
られるゲイン設定信号mで指定される値に設定し,検波
回路17′から送られてくる受信信号fをこの回路ゲイ
ンで増幅する。次に、タイミング発生手段31′から送
られてくる受信ゲート信号jによってゲートを開き、受
信信号f中の雪面からの反射波成分である反射波高周波
信号kの一部のみを通過させる。これにより、これら反
射波検波信号iと反射波高周波信号kとを超音波送受信
の1周期毎に交互にAD変換器19へ出力する。AD変
換器19は、この送られてくる反射波検波信号iと反射
波高周波信号kをデジタルデータに変換し、受信データ
記憶手段32に送って記憶させる。
【0033】受波レベル判定手段38は、タイミング発
生手段31′からの切り分け信号qに基づいて受信デー
タ記憶手段32から前記記憶した反射波検波信号iが送
られてくると、図3に示すように、そのエンベロープの
最高値からその時の超音波の反射波の受波レベルを判定
し、テーブル変換手段37へ送る。テーブル変換手段3
7は、この送られてきた受波レベルに対応した回路ゲイ
ン値をテーブル変換メモリ36から読み出し、DA変換
回路10に送る。DA変換回路10は、この読み出され
たデジタルデータからなるゲイン値をアナログ信号に変
換した後、受波ゲイン制御回路18′へ送り、受波ゲイ
ン制御回路18′の回路ゲインを当該ゲイン値に設定す
る。このようなゲイン設定動作を1周期おきに繰り返す
結果、図2に示すiとkからなる波形が得られ、受波ゲ
イン制御回路18′は、図8中に示したように、指数関
数的に急峻に減衰する反射波の受波レベルの減衰カーブ
に沿ってゲイン補償を行なうことができ、どのような気
象状態においても積雪深さを正確に測定することが可能
となる。
【0034】さらに、受波レベル判定手段38は、タイ
ミング発生手段31′へ受信タイミング信号nを送出す
る。受信タイミング発生手段31′は、この受信タイミ
ング信号nを受けて前述した受信ゲート信号jを生成
し、受波ゲイン制御回路18′へ送出する。受信ゲート
jは、受信信号f中の反射波高周波信号kのみを通過さ
せるために反射波の初期最大値を中心にして前後1ms
程度のパルス幅とされる。このように、ゲート信号jの
時間幅を可能な限り小さくすることにより、自動車のエ
ンジンノイズなどの外部雑音を拾うことを防止し、積雪
深さをより正確に計測することができる。
【0035】一方、受波時間演算手段33′は、タイミ
ング発生手段31′からの切り分け信号qに基づいて受
信データ記憶手段32から前記記憶した反射波高周波信
号kが送られてくると、この反射波高周波信号kから反
射波の受波位置を演算して求める。すなわち、図4
(A)に前記反射波高周波信号kの波形を拡大して示す
ように、最大値の波頭を起点として、超音波を示す4
0KHz±10%以内の周波数範囲に入る波頭につい
て、予め設定した個数だけ前の波頭、例えば3つ前の波
頭の位置を求め、この波頭の位置を反射波の受波時
間位置として伝播時間演算手段34に送る。そして、伝
播時間演算手段34は、この受波位置と送波開始信号
aの送出開始位置との時間差から雪面までの超音波の反
射時間(往復時間)tを算出する。
【0036】なお、本来、反射波の正確な受波位置は、
図4(A)中のP0 位置であるが、このP0 位置は信号
レベルが小さく、ノイズに埋まっているため、実際には
検出不可能である。正確な時間計測を行なうには、反射
波の受波位置はこのP0 位置にできるだけ近い位置とし
て検出することが望ましい。本発明の場合、反射波高周
波信号kの信号レベルが定常状態になった位置から所
定個数前の位置を反射波の受波位置として検出するよ
うにしているので、よりP0 に近い値として検出するこ
とができる。これに対し、図6の従来装置の場合、図4
(B)に示すように、反射波検波信号iの最大レベル位
置を反射波の受波位置として検出せざるを得ない。この
ため、本発明の方がより高精度に反射波の受波位置を検
出することができる。
【0037】積雪深さ演算手段35は、気温計測系2の
AD変換回路22から送られてくる気温Tを用いてその
時の超音波の音速Vを前記(1)式から求める。そし
て、この得られた音速Vと、前述のようにして得られた
反射時間tとを用いて、前記(2)式からその時の積雪
深さDを算出する。そして、この算出結果を出力回路4
を介して外部の表示器などへ出力し、所望の形式で表示
あるいは記録する。
【0038】前述した反射波検波信号iの受波レベルが
受波レベル判定手段38の最小判定レベルLMIN (図3
参照)に達しないほどに小さい場合には、受波レベル判
定手段38は、テーブル変換手段37、DA変換回路1
0を介して受波ゲイン制御回路18′の回路ゲインを2
0dB単位で段々に増大していき、反射波検波信号iの
受波レベルが最小判定レベルLMIN に達した時点でその
ゲインの増大動作を停止し、以降は前述した変換テーブ
ルを用いたゲイン制御に移行する。このようにすること
によって、どのような小さな受波レベルの場合であって
も,本発明によるゲイン制御を実行することができる。
【0039】なお、上記のように反射波の受波レベルが
小さ過ぎて回路ゲインを最小判定レベルLMIN まで増大
した場合には、その増大したゲイン分だけ変換テーブル
による変換ゲイン値が狂ってしまう。そこで,これを防
止するために、増大したゲイン値をテーブル変換手段3
7などに記憶させておき、以後における変換テーブルを
用いたゲイン制御動作時には、テーブル変換メモリ36
から読み出された変換ゲイン値からこの増大ゲイン値を
差し引いた値を受波ゲイン制御回路18′へ送出するよ
うにすればよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によるときは、監視エリアからの反射波をデジタルデ
ータに変換して記憶する記憶手段と、記憶した反射波の
受波レベルを判定する受波レベル判定手段と、反射波の
受波レベルに対応するゲイン値を記憶したテーブル変換
メモリと、テーブル変換メモリの変換テーブルを参照す
ることにより反射波の受波レベルをゲイン値に変換する
テーブル変換手段と、該変換されたデジタルデータから
なるゲイン値をアナログ信号に変換するDA変換回路
と、回路ゲインを前記DA変換回路から与えられるゲイ
ン値に自動設定する受波ゲイン制御回路とを備えること
により構成したので,反射波の受波レベルに対応した最
適なゲイン値を変換テーブルによって持たせることがで
きる。このため、指数関数的に急峻に減衰する反射波の
受波レベルの減衰特性に沿ってゲイン補償を行なうこと
ができ、どのような気象状態においても積雪深さを正確
に測定することができる。
【0041】また、請求項2記載の発明によるときは、
前記受波レベル判定手段からの受波タイミング信号によ
り受信信号のゲート時間を設定するタイミング発生手段
を設けたので、測定に必要な最小時間だけ反射波を受信
することができ、自動車のエンジンノイズなどの外部雑
音の影響を極力抑え、積雪深さをより正確に計測するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波式積雪計の一実施形態のブ
ロック図である。
【図2】図1の回路の各部の動作波形図である。
【図3】受波レベルと判定レベルのしきい値との関係を
説明する説明図である。
【図4】図3の場合における受波タイミングの検出方法
の説明図である。
【図5】超音波式積雪計の原理説明図である。
【図6】従来例のブロック図である。
【図7】図6の回路の各部の動作波形図である。
【図8】超音波の減衰特性を示す図である。
【符号の説明】
1 伝播時間計測系 2 気温計測系 3 制御部 4 出力回路 10 DA変換回路 11 パルス発生回路 12 発振器 13 バースト波発生回路 14 増幅器 15 送受波器 16 増幅器 17′ 検波回路 18′ 受波ゲイン制御回路 19 AD変換回路 20 温度センサ 21 増幅器 22 AD変換回路 31′ タイミング発生手段 32 受信データ記憶手段 33′ 受波時間演算手段 34 伝播時間演算手段 35 積雪深さ演算手段 36 テーブル変換メモリ 37 テーブル変換手段 38 受波レベル判定手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−191985(JP,A) 特開 平7−113877(JP,A) 特開 昭56−115975(JP,A) 特開 昭56−76076(JP,A) 特開 昭55−155275(JP,A) 特公 昭60−27386(JP,B2) 特公 昭60−27387(JP,B2) 特公 昭60−29908(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01W 1/00 - 1/18 G01F 23/28 G01S 7/529 G01S 15/88 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を地面に向けて発射し、雪面から
    の反射時間を計測することにより積雪深さを測定するよ
    うにした超音波式積雪計において、 監視エリアからの反射波をデジタルデータに変換して記
    憶する記憶手段と、 記憶した反射波の受波レベルを判定する受波レベル判定
    手段と、 反射波の受波レベルに対応するゲイン値を記憶したテー
    ブル変換メモリと、 テーブル変換メモリの変換テーブルを参照することによ
    り反射波の受波レベルをゲイン値に変換するテーブル変
    換手段と、 該変換されたデジタルデータからなるゲイン値をアナロ
    グ信号に変換するDA変換回路と、 回路ゲインを前記DA変換回路から与えられるゲイン値
    に自動設定する受波ゲイン制御回路とを備えたことを特
    徴とする超音波式積雪計。
  2. 【請求項2】 前記受波レベル判定手段からの受波タイ
    ミング信号により受信信号のゲート時間を設定するタイ
    ミング発生手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の超音波式積雪計。
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