JP3296703B2 - 通信制御装置、通信ネットワーク及びその競合制御方法 - Google Patents

通信制御装置、通信ネットワーク及びその競合制御方法

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JP3296703B2
JP3296703B2 JP30451795A JP30451795A JP3296703B2 JP 3296703 B2 JP3296703 B2 JP 3296703B2 JP 30451795 A JP30451795 A JP 30451795A JP 30451795 A JP30451795 A JP 30451795A JP 3296703 B2 JP3296703 B2 JP 3296703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路内を唯一の
マスタで集中制御する通信ネットワークとその通信制御
装置に関し、複数のマスタが存在するときの競合制御方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の制御ステーションからなる通信制
御システムで、ネットワークのマスタ制御ステーション
を唯一に決定する方法として、上位計算機からのコマン
ドによるアクセス方式がある。
【0003】この方式においては、ユーザプログラムに
よるマスタ指示機能を持つ上位計算機から、自己に接続
している下位の制御ステーションにマスタ制御指示を発
行する。この指示を受けた制御ステーションは、自身が
マスタとなって論理リングの構築を行って、通信のため
のトークンを送信して、ネットワークを立ち上げる。そ
の後、ループバックなどの構成制御やシステムの集中管
理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術で、別
の上位計算機のユーザプログラムが誤ってあるいは信号
化けにより、その下位制御ステーションにマスタ制御指
示を発行すると、一つのネットワーク内に複数のマスタ
制御ステーションが存在する。また、マスタ制御ステー
ションに故障を生じると、他の制御ステーションによる
バックアップが考慮されていないために、ネットワーク
内のマスタが不在となる。このような場合、正常な網構
成とその集中管理が行えなくなる問題点があった。
【0005】さらに、他の制御ステーションのマスタ機
能を確認する場合等に、保守作業の前にマスタ制御ステ
ーションの電源を切る必要があり、システム管理に必要
な情報が消失する問題点があった。
【0006】本発明の目的は、従来技術の問題点を克服
し、一つの伝送路に複数のマスタが存在する場合の競合
制御方式及び、マスタ制御ステーションが不在となった
場合のバックアップ方式を提供することにある。
【0007】さらに、これら各方式(あるいはその組合
せ)を実現する通信制御装置及び通信ネットワークを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数の通信制御装置の一つが上位のコマ
ンドによりマスタとなって、トークンパッシング方式に
よりデータの通信を行うネットワークにおいて、マスタ
の通信制御装置は、自身がマスタであることを示すステ
ータスデータと、自身の優先度とを含むマスタ通知を所
定の周期で送信し、前記マスタ通知を受信した他の通信
制御装置は、自身がマスタで且つ、自身の優先度が当該
マスタ通知の優先度より低い場合、スレーブに移行する
ことを特徴とする。
【0009】上記のマスタ通知は、専用のフレームまた
は通常のデータ送信のための送信フレームを用いて行
う。マスタ通知の送信周期は、トークン周期のN倍に設
定され、トークンを所有しているときにブロードキャス
トする。
【0010】また、本発明は、マスタ通知を受信した他
の通信制御装置は、自身がマスタで且つ、自身の優先度
が当該マスタ通知の優先度より低い場合にスレーブに移
行し、自身の優先度が当該マスタ通知の優先度より高い
場合に、直後のトークン検出時に前記マスタ通知と同一
形式の応答を返送することを特徴とする。これにより、
応答を受信したマスタは直ちにスレーブに移行するの
で、マスタ通知周期を待つことなく、速やかに競合制御
が行われる。
【0011】さらに、本発明は、ネットワーク内で一定
期間以上、マスタ通知の送信がない場合に、スレーブの
通信制御装置がマスタに移行することを特徴とする。こ
のバックアップにより、ネットワークの稼働が継続でき
る。なお、バックアップで、複数のマスタが生じた場合
は上記の競合制御により唯一に制御される。
【0012】本発明の優先制御機能を有する通信制御装
置は、ネットワークの網構成と集中管理を行うマスタ機
能処理手段と、上位計算機からのマスタ指示により、自
身のステータスをマスタに切り換えるマスタ切り換え手
段と、自身がマスタであること及び優先度を含むマスタ
通知を発行するマスタ通知送信処理手段と、受信したマ
スタ通知の優先度より自身の優先度の方が低い場合に、
自身をスレーブとするマスタ通知受信処理手段を設けた
ことを特徴とする。
【0013】本発明の通信制御装置を複数接続する通信
ネットワークは、上位からのコマンドにより優先度を変
更し、ネットワーク内のマスタを遷移する優先度変更手
段を設けていること及び/又は、前記マスタ通知が一定
期間以上検出されない場合に、自身がマスタに移行する
バックアップ手段を設けていることを特徴とする。
【0014】このような本発明によれば、一時的な障害
により、一つの伝送路に複数のマスタ制御ステーション
が誤って存在してしまったまま通信動作が開始してしま
った場合、また通信動作が開始した後、計算機からのマ
スタ制御指令の誤発行等により、他にマスタ制御ステー
ションが存在してしまった場合もマスタ制御ステーショ
ンを唯一にすることが可能となる。
【0015】また、マスタ制御ステーションが故障等に
より不在となった場合、他のスレーブ制御ステーション
のバックアップが可能となる。
【0016】さらに、マスタ権を獲得する制御ステーシ
ョンが固定的ではなく容易に変えられるため、例えば保
守において、通信制御システム内の優先度の低い他の制
御ステーションにマスタ権を移動させ、優先度の低い制
御ステーションの機能を確認することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。
【0018】図2は、本発明を適用する通信制御システ
ムのネットワークである。上位の計算機2に接続された
各通信制御装置(以下では、制御ステーションと呼ぶ)
1は、トークンパッシング方式により伝送路3を経由
し、ステーション間で通信する機能を備えている。ここ
では、ループ型のネットワークを示したが、バス型やス
ター型にも適用できる。
【0019】図1は、コマンド指示型の制御ステーショ
ンの構成を示すブロック図である。制御ステーション1
は、制御プログラムに従って制御ステーション1の動作
を制御する中央処理装置(CPU)10、各種の制御プ
ログラムを格納し、CPU10とともにマスタ機能や競
合制御機能等を実現するROM11、送信/受信フレー
ム等を格納するRAM12、制御プログラムを周期的に
動作させるためのタイマ13、伝送路3からフレームを
受信する受信回路14、伝送路へフレームを送信する送
信回路15を内部バス16で接続している。なお、トー
クンや通信フレームの検出や作成など、従来の制御ステ
ーションが備えている周知の構成は省略している。
【0020】ROM11に格納される制御プログラムに
は、マスタ機能21、指示受付機能22、競合制御機能
23及びバックアップ機能24を実現するものが含まれ
る。RAM12は、自制御ステーションのステータス
(マスタ/スレーブ)と、優先度を記憶する管理テーブ
ル120を有している。
【0021】マスタ機能21には、論理リングによる網
構成処理プログラム211と、ネットワークの集中管理
処理プログラム212を有し、従来のマスタステーショ
ンが具備しているものである。
【0022】指示受付機能22は、上位計算機2からの
マスタ指令を受付てマスタに遷移するマスタ切換処理プ
ログラム221と、同様に優先度変更指令を受付けて自
ステーションの優先度を変更する優先度変更処理プログ
ラム222を有している。
【0023】図3に、マスタ切換処理のフローチャート
を示す。マスタ切換処理プログラム21は、上位計算機
のユーザプログラムによる指令で開始する。まず、上位
からの指令がマスタ指示か判断する(s101)。マス
タ指示であれば、自ステーションがスレーブか判定し
(s102)、そうであれば自ステーションのステータ
スをマスタに切り換え、管理テーブル120にマスタを
登録する(s103)。この後、マスタ機能21を起動
し、論理リング構築など所定の網構成を行うとともに、
ネットワークの集中管理を行う。
【0024】図4に、優先度変更処理のフローチャート
を示す。優先度変処理プログラム222は、上位計算機
からの指令により開始される。まず、上位からの指令が
優先度変更か判定し(s201)、そうであれば変更指
令から優先度を抽出し(s202)、その優先度を管理
テーブル120に設定(変更)する(s203)。
【0025】このように、各制御ステーション1の優先
度を変更することにより、後述のように任意の制御ステ
ーションを唯一のマスタとできるので、システム構成の
変更や保守点検などが容易になる。
【0026】なお、優先度には、各制御ステーション固
有のステーションアドレスを設定し、上流から下流に向
けて優先度が順次、下降(又は上昇)するようにしても
よい。
【0027】各制御ステーション1は、マスタにより構
成される論理リングに従ってトークンを巡回しながら、
自身がトークンを所有(検出)しているときに、通信フ
レームを伝送路3に送信する。通信フレームのデータは
上位計算機2から渡される。このとき、他の制御ステー
ションは、伝送路3からの通信フレームが自分宛のとき
に取り込み、その内容をデコードして上位の計算機2に
渡す。
【0028】図5(a)に、通信フレームのフォーマッ
トを示す。通信フレームはフレームの開始を表すスター
トデリミタ(SD)101、フレームの種別を表すファ
ンクションコード(FC)102、相手先アドレスであ
るディスティネーションアドレス(DA)103、送信
元アドレスであるソースアドレス(SA)104、計算
機2から受け取った情報による可変長のデータ(Dat
a)105、フレームの誤り検出のためのビット列であ
るフレームチェックシーケンス(FCS)106、フレ
ームの終了を表すエンドデリミタ(ED)107から構
成される。
【0029】本ネットワークにおけるマスタ制御ステー
ションは、競合制御機能23により、周期的にマスタ通
知フレームを伝送路3に送信し、各制御ステーションは
マスタ通知フレームを受信する度に、自他の優先度を比
較して以下のようにマスタの競合を回避する。
【0030】図6は、マスタ通知フレームの送信処理を
示すフローチャートである。マスタ通知送信処理プログ
ラム231は、マスタ機能21による立ち上げと同時に
開始される。まず、自制御ステーションがマスタ通知フ
レームを送信する周期か否か判定する(s301)。こ
の判定は、トークン周期のN倍に設定され、マスタに移
行したときから、タイマ13より発生されるクロックに
よる。送信周期であれば、マスタ通知フレームを作成し
(s302)、送信回路5を経由して伝送路3に送信す
る(s303)。送信のタイミングはトークン検出時
で、送信フレームとは別個にブロードキャストされる。
【0031】図5(b)に、マスタ通知フレームのフォ
ーマットを示す。同図(a)の通信フレームに比べ、デ
ータ(Data)105を有さず、代わりに優先度(P
RI)108を含んでいる。ファンクションコード10
2の種別は、マスタ通知フレームを表し、ディスティネ
ーションアドレス(DA)103は、全ステーションが
対象のブロードキャストとする。
【0032】図7は、マスタ通知フレームの受信処理を
示すフローチャートである。マスタ通知フレームの受信
処理プログラム232は、受信回路14によりマスタ通
知フレームが受信される度に起動される。
【0033】まず、自制御ステーションがマスタ制御ス
テーションか否か判定する(s401)。マスタでなけ
れば、そのまま動作を継続する。マスタであれば、受信
したマスタ通知フレームと自制御ステーションの優先度
を比較し(s402)、自制御ステーションよりマスタ
通知フレームの優先度が高い場合は、自制御ステーショ
ンはスレーブに移行する(s403)。自制御ステーシ
ョンの優先度が高い場合は、そのままマスタとして動作
を継続する(s404)。
【0034】図8は、本実施形態による通信制御システ
ムの動作を示すタイムチャートである。ステーションS
Taが時刻t1に、計算機aからマスタ指示を受けてマ
スタに遷移すると、マスタ通知フレームを発行し、以
後、送信周期T1(トークン周期のN倍)毎に繰り返
す。
【0035】時刻t2に、計算機bからステーションS
Tbに誤ったマスタ指示がなされると、STbはマスタ
に遷移してマスタ通知フレームを発行する。この状態
で、伝送路にはSTaとSTbのマスタが存在する。S
TaはSTbからのマスタ通知フレームを受信し、ST
aの優先度とSTbの優先度を比較し、自身の優先度の
方が高いのでマスターを維持する。t1+T1後に、S
Taからマスタ通知フレームが発行される。STbはS
Taの優先度と比較し、自身の優先度が低いと認めて、
スレーブに遷移する(時刻t3)。
【0036】なお、上記では専用のマスタ通知フレーム
を使用したが、通常の通信フレームによっても実現でき
る。図5(c)は、マスタ通知を含む通信フレームのフ
ォーマットである。即ち、図5(a)の通常のフレーム
に、フレームを送信する自制御ステーションがマスタで
あることを示すINFO109と、その優先度(PR
I)108を付加している。
【0037】マスタ制御ステーションは、本送信フレー
ムを送信の度に、望ましくは送信データの無い場合にも
所定時間(トークン周期×N)経過する度に送信し、一
方、マスタからの送信フレームを受信した他の制御ステ
ーションは、自身がマスタで且つ、優先度が低ければス
レーブに切り替わることで、上記と同様にマスタの競合
を回避できる。
【0038】以上、本実施形態によれば、マスタ制御ス
テーションは、自身がマスタであることと、その優先度
を周期的に通知することで、マスタを唯一に制御でき
る。これによれば、ユーザプログラムの指定ミスやデー
タ化け等によって、一つの伝送路に複数のマスタ制御ス
テーションが存在する場合に、マスタの競合を回避で
き、正常な網構成と集中管理を維持できる。
【0039】また、各制御ステーションの優先度を上位
の計算機から能動的に変更することにより、マスタ権の
移動が容易に行えるため、システム構成の変更や保守点
検が容易になる。例えば、マスタ制御ステーションより
も本来、優先度の高い制御ステーションが、障害回復等
によって網に新規または再加入する場合、加入ステーシ
ョンの優先度を低く設定すればマスタ権が移動しないの
で、現在のマスタ制御ステーションが保持しているシス
テムの管理情報を加入ステーションに設定する必要がな
い。
【0040】さらに、他にマスタ権を移行する場合に、
マスタであった制御ステーションの電源を切る必要がな
いので、マスタとして保有していたシステム管理に必要
な情報の消失が防止できる。
【0041】
【実施例】次に、本発明の他の実施例を説明する。図9
は、本実施例によるマスタ通知フレームの受信処理を示
すフローチャートである。以下に、上記例(図7)との
相違点のみを説明する。
【0042】本例では、受信したマスタ通知フレームの
優先度と自制御ステーションの優先度を比較し(s50
2)、自制御ステーションの優先度が高い場合に、マス
タとしての動作を継続する(s506)のみでなく、マ
スタ通知フレームの送信元に対してマスタ通知フレーム
と同じフォーマットの応答フレームを作成し(s50
4)、送信元に対して送信する(s505)。
【0043】図10は、本実施例による通信制御システ
ムの動作を示すタイムチャートである。ステーションS
Taが時刻t1に、計算機aからマスタ指示を受けてマ
スタに遷移し、送信周期T1毎にマスタ通知フレームを
発行している。
【0044】時刻t2に、ステーションSTbが誤った
指示を受けてマスタに遷移し、マスタ通知フレームを発
行する。マスタステーションSTaは、STbからのマ
スタ通知フレームを受信すると、比較により自身の優先
度が高いと判定してマスタを維持する。それと共に、直
後のトークンの検出時t3に、マスタ通知フレームと同
一フォーマットの応答フレームをSTb宛に送信する。
STbは僅かな伝送遅延後の時刻t4に、自身より優先
度の高いマスタの存在を知ることになり、スレーブに遷
移する。
【0045】これによれば、マスタ通知フレームの送信
周期がトークン周期のN倍の場合に、誤ったマスタ通知
フレームを受信すると、その直後のトークン検出時に応
答フレームを返送するので、速やかにマスタ競合を回避
できる。なお、本実施例においても、専用のマスタ通知
フレームによらず、図5(c)のマスタ通知付き通信フ
レームを使用できることは言うまでもない。
【0046】次に、さらに他の実施例を説明する。図1
1は、本実施例によるバックアップ機能を示すフローチ
ャートである。マスタ通知監視処理プログラム241
は、同図(a)に示すように、マスタ通知フレームの受
信毎に起動し、監視タイマのリスタートを行う(s60
1)。監視タイマのタイムアウトは、例えば、マスタ通
知フレームの周期を超えその2倍未満に設定される。
【0047】同図(b)に示すように、監視タイマのタ
イムアウトを監視し(s701)、タイムアウト時間ま
でにマスタ通知フレームの受信がなければ、自制御ステ
ーションはマスタ制御ステーションに移行する(s70
2)。
【0048】図12は、本実施例による通信制御システ
ムの動作を示すタイムチャートである。マスタSTaが
周期T1でマスタ通知フレームを発行し、スレーブST
bはマスタ通知を受信する度にタイムアウトT2(T2
>T1)を再設定している。マスタSTaに障害が発生
(×印)し、タイムアウトT2を超えると、スレーブS
Tbはマスタに遷移し、直ちにマスタ通知フレーム発行
し、以後、発行周期T1で繰り返す。従って、仮に複数
スレーブ制御ステーションがマスタに遷移したとして
も、上記の競合制御により唯一に制御される。
【0049】本実施例のマスタ通知フレーム監視処理に
よれば、コマンド指定による通信制御システムにおい
て、マスタ制御ステーションが故障など何らかの原因に
よって伝送路から不在になった場合に、他のステーショ
ンによるバックアップが自動的に行われるので、通信制
御システムの動作を継続することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、マスタ制御ステーショ
ンは他のステーションに対し、自身の優先度を付加した
マスタ通知を所定周期で行い、最も優先度の高いステー
ションだけがマスタを継続するように制御するので、一
つの伝送路に誤って複数のマスタ制御ステーションが存
在する異常状態を回避し、正常な網構成と集中管理を維
持できる効果がある。
【0051】また、優先度の高いマスタは優先度の低い
マスタからのマスタ通知を受信したときに、直後のトー
クン検出時に自優先度を付加したマスタ通知を応答する
ので、低いマスタはスレーブに遷移でき、伝送路上の複
数マスタを速やかに解消できる効果がある。
【0052】本発明によれば、スレーブ制御ステーショ
ンが伝送路に流れるマスタ通知を監視し、一定時間経過
してもマスタ通知を検出できない場合に、自ステーショ
ンをマスタに切り換えるので、故障等によるマスタの不
在をバックアップして、システムの動作を継続できる効
果がある。
【0053】また、各制御ステーションに対するマスタ
指示や各々が所有する優先度を、上位の計算機から能動
的に設定あるいは変更できるようにしているので、任意
の制御ステーションにマスタ権を移動することができ、
システムの変更や制御ステーションの保守点検を容易に
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による制御ステーションの
構成図。
【図2】本発明を適用する通信制御システムのネットワ
ーク。
【図3】制御ステーションのマスタ切り換え処理を示す
フローチャート。
【図4】制御ステーションの優先度変更処理を示すフロ
ーチャート。
【図5】通信フレーム及びマスタ通知フレームのフォー
マット図。
【図6】本発明の一実施形態による競合制御機能におい
て、マスタ通知送信処理を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態による競合制御機能におい
て、マスタ通知受信処理を示すフローチャート。
【図8】本通信制御システムによる競合制御の動作を示
すタイムチャート。
【図9】本発明の他の実施例による競合制御機能におい
て、マスタ通知受信処理を示すフローチャート。
【図10】他の実施例による競合制御の動作を示すタイ
ムチャート。
【図11】本発明のさらに他の実施例によるバックアッ
プ機能において、マスタ通知監視処理を示すフローチャ
ート。
【図12】さらに他の実施例によるマスタ不在時のバッ
クアップを示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…制御ステーション、2…計算機、3…伝送路、10
…CPU、11…ROM、12…RAM、13…タイ
マ、14…受信回路、15…送信回路、16…内部バ
ス、21…マスタ機能、211…網構成処理プログラ
ム、212…集中管理プログラム、22…指示受付機
能、221…マスタ切換処理プログラム、222…優先
度変更処理プログラム、23…競合制御機能、231…
マスタ通知送信処理プログラム、232…マスタ切換処
理プログラム、24…バックアップ機能、241…マス
タ通知監視処理プログラム、101…スタートデリミタ
(SD)、102…ファンクションコード(FC)、1
03…ディスティネーションアドレス(DA)、104
…ソースアドレス(SA)、105…データ(Dat
a)、106…フレームチェックシーケンス(FC
S)、107…エンドデリミタ(ED)、108…優先
度(PRI)、109…INFO、201…管理テーブ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 征浩 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 佐藤 秀也 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 鈴木 邦夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 熊谷 信宏 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 大貫 健 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 丸山 久幸 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 中野 義弘 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 河野 一男 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 審査官 野元 久道 (56)参考文献 特開 平6−291752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/423

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信制御装置の一つが上位のコマ
    ンドによりマスタとなって、トークンパッシングによる
    通信を行うネットワークの競合制御方法において、 マスタの通信制御装置は自身の優先度を含むマスタ通知
    を、トークン周期のN倍の周期で送信し、 前記マスタ通知を受信した他の通信制御装置は自身がマ
    スタで且つ、自身の優先度が当該マスタ通知の優先度よ
    り低い場合にスレーブに移行し、自身の優先度が当該マ
    スタ通知の優先度より高い場合、直後のトークン検出時
    に前記マスタ通知と同一形式の応答を返送することを特
    徴とするネットワークの競合制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の通信制御装置の一つが上位のコマ
    ンドによりマスタとなって、トークンパッシング方式に
    よりデータの通信を行うネットワークの競合制御方法
    おいて、 マスタの通信制御装置は、自身がマスタであること及び
    優先度を含むマスタ通知を所定の周期で送信し、 前記マスタ通知を受信した他の通信制御装置は、自身が
    マスタで且つ、自身の優先度が当該マスタ通知の優先度
    より低い場合にスレーブに移行し、 さらに、ネットワーク内で一定期間以上、自身がマスタ
    であることを示す送信がない場合に、スレーブの通信制
    御装置がマスタに移行することを特徴とするネットワー
    クの競合制御方法
  3. 【請求項3】 伝送路に接続され、トークンパッシング
    方式により通信フレームの送受を行う通信制御装置にお
    いて、 ネットワークの網構成と集中管理を行うマスタ機能処理
    手段と、 上位計算機からのマスタ指示により、自身のステータス
    をマスタに切り換えるマスタ切り換え手段と、 自身がマスタであること及び優先度を含むマスタ通知を
    発行するマスタ通知送信処理手段と、受信したマスタ通
    知の優先度より自身の優先度の方が低い場合に、自身を
    スレーブとするマスタ通知受信処理手段と、マスタ通知が一定期間以上検出されない場合に、自身の
    ステータスをマスタに 移行するマスタ通知監視手段と、
    を設けたことを特徴とする通信制御装置。
  4. 【請求項4】 伝送路を介して複数の制御ステーション
    が接続され、上位からのコマンドにより指定された任意
    の制御ステーションがマスタとなって、トークンパッシ
    ング方式により網構成制御を行う通信制御装置におい
    て、 前記制御ステーションは、自信がマスタであること及び
    優先度を含むマスタ通知を送信するとともに、受信した
    前記マスタ通知の優先度より自身の優先度が低い場合に
    スレーブに移行する競合制御手段を設けていることを特
    徴とする通信制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記制御ステーションは、前記マスタ通知が一定期間以
    上検出されない場合に、自身がマスタに移行するバック
    アップ手段を設けていることを特徴とする通信制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記制御ステーションは、上位からのコマンドにより優
    先度を変更し、ネットワーク内のマスタを遷移する優先
    度変更手段を設けていることを特徴とする通信制御装
    置。
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