JPH1132449A - 分散形監視制御システム - Google Patents

分散形監視制御システム

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JPH1132449A
JPH1132449A JP19641597A JP19641597A JPH1132449A JP H1132449 A JPH1132449 A JP H1132449A JP 19641597 A JP19641597 A JP 19641597A JP 19641597 A JP19641597 A JP 19641597A JP H1132449 A JPH1132449 A JP H1132449A
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JP
Japan
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control
monitoring
supervisory
right mode
network
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Application number
JP19641597A
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English (en)
Inventor
Takeshi Watanabe
猛 渡辺
Nobuhiro Saigo
信博 西郷
Takeo Toda
武男 戸田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/30State monitoring, e.g. fault, temperature monitoring, insulator monitoring, corona discharge

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
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  • Communication Control (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御権モードの切替が円滑に行え、制御系及
び待機系の時刻データの時刻同期を可能とし、また、サ
イクリック伝送とネットワークとの整合性をとれる分散
形監視制御システムを得ることである。 【解決手段】 上位集中監視制御装置3及び監視制御卓
装置4のいずれが制御権を有するかを示す制御権モード
を設定すると共に遠方監視制御装置親局2への下り信号
伝送フォーマットに制御権モードを付与してネットワー
ク5を介して送信する。下り信号伝送フォーマットを受
信した遠方監視制御親局装置2では、受信した制御権モ
ードが設定された制御権モードと一致するか否かを判定
する。そして、不一致であるときは被制御所への制御を
ロックすると共に制御権切替異常ステータスを上位集中
監視制御装置3及び監視制御卓装置4に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠方監視制御親局
装置をネットワークにより結合して被制御所(子局)を
監視制御するようにした分散形監視制御システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、変電所設備などにおける監視制
御は遠方監視制御装置を用いて行われており、例えば、
制御所に遠方監視制御親局装置を設け被制御所に子局を
設けて監視制御を行っている。そして、複数台の遠方監
視制御親局装置をネットワークで結合すると共に、その
ネットワークに被制御機器全体を監視制御する上位集中
監視制御装置とそのバックアップ機能を持つ監視制御卓
装置とを結合し、集中監視制御するようにしている。こ
の場合、遠方監視制御親局装置と被制御所(子局)との
間は、サイクリック伝送にて各種データを送受信してい
る。
【0003】ここで、変電所設備などにおける被制御所
(子局)側の分散形制御システムについては、例えば特
開平5−328455号公報に示されるように、試験モ
ード設定手段を用いた有効なシステム試験機能の実現手
段が述べられている。これらは、近年変電所構内ネット
ワークとして光LANを用いたいわゆる構内LAN対応
の分散形制御システムとして開発されている。
【0004】一方、発変電所などにおける制御所(親
局)側に、これら構内LAN対応の分散形制御システム
を適用し、遠方監視制御親局装置と上位集中監視制御装
置とバックアップ機能としての監視制御卓装置との各々
の2系列化をも考慮した制御権認識や時刻同期方法ある
いは被制御所(子局)とのサイクリック伝送における特
殊機能(反転試験)との整合性に関し、効果的な実現を
提供する分散形監視制御システムは開発されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発変電所における制御
所(親局)側に分散形監視制御システムを適用した場合
には、システムの冗長化のために、まず、被制御機器全
体を監視制御する上位集中監視制御装置とそのバックア
ップ機能を持つ監視制御卓装置との制御権を、ネットワ
ークを介して結合された遠方監視制御親局装置に対し
て、切り替え過渡中の動作を踏まえてどの様に効果的に
認識させるかが課題となる。
【0006】次に、上位集中監視制御装置又は監視制御
卓装置における冗長化のために、制御系と待機系とのデ
ュプレックス方式を採用しネットワークを介して分散配
置した場合に、同様に遠方監視制御親局装置に対して、
制御系及び待機系の2系列化をどの様に効果的に認識さ
せるかが課題となる。
【0007】さらに、分散形監視制御システムにおい
て、親時計装置を介して上位集中監視制御装置又は監視
制御卓装置が時刻データを入力し、ネットワークを介し
て結合された遠方監視制御親局装置に対して時刻同期を
行う際に、制御系及び待機系の2系列化からくる複数の
時刻データをどの様に効果的に認識させるかが課題とな
る。
【0008】最後に、遠方監視制御親局装置と被制御所
(子局)とのサイクリック伝送における反転試験におい
て、異なる伝送プロトコルを持つネットワークとの整合
性を分散形監視制御システムとしてどの様に効果的に実
現するかが課題となる。
【0009】本発明の目的は、制御権モードの切替が円
滑に行え、制御系及び待機系の時刻データの時刻同期を
可能とし、また、サイクリック伝送とネットワークとの
整合性をとることができる分散形監視制御システムを得
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
分散形監視制御システムは、制御所と被制御所との間で
電力系統設備の監視制御に必要な情報を伝送し合って被
制御所の被制御機器を監視制御する遠方監視制御親局装
置と、遠方監視制御親局装置を介して得られた情報を用
いて被制御機器全体を監視制御する上位集中監視制御装
置と、上位集中監視制御装置のバックアップ機能を持つ
監視制御卓装置とを分散配置し、一定の伝送手順に従っ
て伝送プロトコル処理するネットワークを介して結合し
た分散形監視制御システムであって、上位集中監視制御
装置及び監視制御卓装置は、いずれが制御権を有するか
を示す制御権モードを設定すると共に遠方監視制御装置
親局への下り信号伝送フォーマットに制御権モードを付
与して送信し、遠方監視制御親局装置は、受信データに
付与された制御権モードが設定された制御権モードと一
致するか否かを判定し不一致であるときは被制御所への
制御をロックすると共に制御権切替異常ステータスを上
位集中監視制御装置及び監視制御卓装置に送信するよう
にしたものである。
【0011】請求項1の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置
のいずれが制御権を有するかを示す制御権モードを設定
すると共に遠方監視制御装置親局への下り信号伝送フォ
ーマットに制御権モードを付与してネットワークを介し
て遠方監視制御装置親局に送信する。下り信号伝送フォ
ーマットを受信した遠方監視制御親局装置では、受信デ
ータに付与された制御権モードが設定された制御権モー
ドと一致するか否かを判定する。そして、不一致である
ときは被制御所への制御をロックすると共に制御権切替
異常ステータスを上位集中監視制御装置及び監視制御卓
装置に送信する。
【0012】請求項2の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムは、請求項1に記載の分散形監視制御システムに
おいて、遠方監視制御親局装置は、受信データに付与さ
れた制御権モードが設定された制御権モードと不一致で
あるときは、予め設定された一定時間の遅延内に制御権
モードが一致するか否かを判定し、一致した場合は当該
制御権モードに従った上位集中監視制御装置又は監視制
御卓装置いずれか一方からの制御情報のみを有効とし被
制御所への制御を実行し、一定時間内の遅延内に制御権
モードが一致しなかった場合は、被制御所への制御をロ
ックすると共に制御権切替異常ステータスを上位集中監
視制御装置及び監視制御卓装置に送信するようにしたも
のである。
【0013】請求項2の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、請求項1に記載の発明の作用に加え、遠方
監視制御親局装置では、下り信号伝送フォーマットを受
信したときは、それに付与された制御権モードが設定さ
れた制御権モードと一致するか否かを判定し、不一致で
あるときは予め設定された一定時間の遅延内に制御権モ
ードが一致するか否かを判定する。そして、一定時間の
遅延内で制御権モードが一致した場合は当該制御権モー
ドに従った上位集中監視制御装置又は監視制御卓装置い
ずれか一方からの制御情報のみを有効とし被制御所への
制御を実行する。一方、一定時間内の遅延内に制御権モ
ードが一致しなかった場合は、被制御所への制御をロッ
クすると共に制御権切替異常ステータスを上位集中監視
制御装置及び監視制御卓装置に送信する。
【0014】請求項3の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムは、請求項1又は請求項2に記載の分散形監視制
御システムにおいて、遠方監視制御親局装置は、上位集
中監視制御装置及び監視制御卓装置のいずれか一方から
の制御権モードが有効で他方からの制御権モードが不定
の場合は、有効な制御権モードの装置からの制御情報の
みを有効として被制御所への制御を実行し、双方の制御
権モードが不定の場合は当該制御情報を破棄するように
したものである。
【0015】請求項3の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用
に加え、遠方監視制御親局装置では、下り信号伝送フォ
ーマットを受信したときは、それに付与された制御権モ
ードが不定か否かを判定し、上位集中監視制御装置及び
監視制御卓装置のいずれか一方の制御権モードが有効で
他方からの制御権モードが不定の場合は、有効な制御権
モードの装置からの制御情報のみを有効として被制御所
への制御を実行する。また、双方の制御権モードが不定
の場合は当該制御情報を破棄する。
【0016】請求項4の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムは、請求項3に記載の分散形監視制御システムに
おいて、上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置のう
ち少なくとも一方が制御系と待機系のいわゆるデュプレ
ックス方式の2重系構成とし、制御系と待機系が各々ネ
ットワークを介して分散配置され、上位集中監視制御装
置及び監視制御卓装置は、自己が待機系であるときは制
御権モードに待機系であることを設定すると共に遠方監
視制御装置親局への下り信号伝送フォーマットに制御権
モードを付与して送信し、遠方監視制御親局装置は、受
信データに付与された制御権モードが予め待機系として
設定された制御権モードと一致するか否かを判定し一致
するときは待機系として認識するようにしたものであ
る。
【0017】請求項4の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、請求項3に記載の発明の作用に加え、制御
系及び待機系を有した上位集中監視制御装置又は監視制
御卓装置は、自己が待機系であるときは制御権モードに
待機系であることを設定すると共に遠方監視制御装置親
局への下り信号伝送フォーマットに制御権モードを付与
して送信する。下り信号伝送フォーマットを受信した遠
方監視制御親局装置では、制御権モードが予め待機系と
して設定された制御権モードと一致するか否かを判定
し、一致するときは待機系として認識する。
【0018】請求項5の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムは、請求項4に記載の分散形監視制御システムに
おいて、分散形監視制御システム全体の時刻を管理する
親時計装置を設け、上位集中監視制御装置又は監視制御
卓装置は、親時計装置を介して時刻データを設定すると
共に制御権モードと合わせて時刻データを下り信号伝送
フォーマットに付与して送信し、遠方監視制御親局装置
は、受信データ内の時刻データ及び制御権モードについ
て制御系と認識した時刻データのみを時刻同期データと
して入力処理するようにしたものである。
【0019】請求項5の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、請求項4に記載の発明の作用に加え、上位
集中監視制御装置又は監視制御卓装置において、親時計
装置を介して時刻データを設定すると共に制御権モード
と合わせてその時刻データを下り信号伝送フォーマット
に付与して遠方監視制御親局装置に送信する。区取り信
号伝送フォーマットを受信した遠方監視制御親局装置で
は、受信データ内の時刻データ及び制御権モードについ
て制御系と認識した時刻データのみを時刻同期データと
して入力処理する。
【0020】請求項6の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムは、請求項1に記載の分散形監視制御システムに
おいて、被制御所からサイクリック伝送手順に従った反
転表示情報であることを示すサイクリック伝送ワード毎
の反転表示情報ステータスビットの受信に対して、2つ
以上のサイクリック伝送ワードをネットワーク上の1つ
の表示ワードとして送信するために、ネットワーク上の
1つの表示ワードに含まれる2以上のサイクリック伝送
ワードの反転表示情報ステータスビットのうちのいずれ
かを受信したときにオンする反転試験過渡中ステータス
ビットと、ネットワーク上の1つの表示ワードに含まれ
る2以上のサイクリック伝送ワードの反転表示情報ステ
ータスビットの全てを受信したときにオンする反転試験
過渡中ステータスビットとを、ネットワークの各表示ワ
ードごとに持ち、遠方監視制御親局装置は、反転試験過
渡中ステータスビット及び判定試験中ステータスビット
を上り信号伝送フォーマット内に付与しネットワークを
介して上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置へ送信
し、上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置は、遠方
監視制御親局装置からの受信データ内の反転試験過渡中
ステータスビットがオンの場合は当該ネットワーク上の
表示ワードについては前値状態を保持し、反転試験中ス
テータスビットがオンの場合は当該ネットワーク上の表
示ワードのデータを有効な反転表示情報として認識する
ようにしたものである。
【0021】請求項6の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、請求項1に記載の発明の作用に加え、被制
御所からサイクリック伝送手順に従った反転表示情報で
あることを示すサイクリック伝送ワード毎の反転表示情
報ステータスビットが送信されたきたときは、遠方監視
制御親局装置は、ネットワーク上の1つの表示ワードに
含まれる2以上のサイクリック伝送ワードの反転表示情
報ステータスビットのうちのいずれかを受信したときに
反転試験過渡中ステータスビットをオンし、ネットワー
ク上の1つの表示ワードに含まれる2以上のサイクリッ
ク伝送ワードの反転表示情報ステータスビットの全てを
受信したときに反転試験中ステータスビットをオンす
る。そして、反転試験過渡中ステータスビット及び判定
試験中ステータスビットを上り信号伝送フォーマット内
に付与し、ネットワークを介して上位集中監視制御装置
及び監視制御卓装置へ送信する。上位集中監視制御装置
及び監視制御卓装置は、遠方監視制御親局装置からの受
信データ内の反転試験過渡中ステータスビットがオンの
場合は当該ネットワーク上の表示ワードについては前値
状態を保持し、反転試験中ステータスビットがオンの場
合は当該ネットワーク上の表示ワードのデータを有効な
反転表示情報として認識する。
【0022】請求項7の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムは、請求項6に記載の分散計監視制御システムに
おいて、遠方監視制御親局装置は、反転試験中の反転試
験過渡中ステータスビットがオンの状態で被制御所にお
いて状態変化が発生した際には、次のサイクルで反転表
示情報ステータスビットを受信したときに反転試験過渡
中ステータスビットをオフし、上位集中監視制御装置及
び監視制御卓装置は、反転試験過渡中ステータスビット
がオフの場合は、ネットワーク上の表示ワードのデータ
を有効な状変データ表示情報として認識し、反転試験中
ステータスビットがオフの場合で反転試験過渡中ステー
タスビットがオンの場合には、ネットワーク上の表示ワ
ードについては反転表示情報としての前値状態を保持す
るようにしたものである。
【0023】請求項7の発明に係わる分散形監視制御シ
ステムでは、請求項6に記載の発明の作用に加え、反転
試験中の反転試験過渡中ステータスビットがオンの状態
で被制御所において状態変化が発生した際には、遠方監
視制御親局装置では、次のサイクルで反転表示情報ステ
ータスビットを受信したときに反転試験過渡中ステータ
スビットをオフする。そして、上位集中監視制御装置及
び監視制御卓装置において、反転試験過渡中ステータス
ビットがオフの場合は、ネットワーク上の表示ワードの
データを有効な状変データ表示情報として認識する。ま
た、反転試験中ステータスビットがオフの場合で反転試
験過渡中ステータスビットがオンの場合には、ネットワ
ーク上の表示ワードについては反転表示情報としての前
値状態を保持する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係わる分散形監視制御システムの構成図である。
【0025】図1において、被制御所(子局)1a〜1
nは遠方監視制御親局装置2a〜2nとの間をサイクリ
ック伝送を介してそれぞれ接続されている。そして、遠
方監視制御親局装置1a〜1nと上位集中監視制御装置
3と監視制御卓装置4との間はネットワーク5により結
合されている。
【0026】すなわち、遠方監視制御親局装置2a〜2
nは制御所に設置され、被制御所1a〜1nとの間で電
力系統設備の監視制御に必要な情報をサイクリック伝送
にて伝送し合って被制御所1a〜1nの被制御機器を監
視制御する。また、上位集中監視制御装置3はネットワ
ーク5を介して遠方監視制御親局装置2a〜2nから送
信された情報を用いて被制御機器全体を監視制御するも
のであり、監視制御卓装置4は、上位集中監視制御装置
3のバックアップ機能を持つ。このように、遠方監視制
御親局装置2a〜2nと上位集中監視制御装置3と監視
制御卓装置4とを分散配置し、一定の伝送手順に従って
伝送プロトコル処理するネットワーク5を介して結合し
ている。
【0027】図2は、第1の実施の形態における分散形
監視制御システムのネットワークに送信される伝送フォ
ーマットの説明図である。図2(a)は下り信号伝送フ
ォーマットの説明図、図2(b)は上り信号伝送フォー
マットの説明図である。
【0028】図2(a)において、下り信号伝送フォー
マット6は、上位集中監視制御装置3又は監視制御卓装
置4から遠方監視制御親局装置2a〜2nへ送信される
データであり、大きく別けて制御権モード信号部6aと
制御信号部6bとから構成される。各信号部の概要は下
記の通りである。 (1)制御権モード信号部6a 上位集中監視制御装置3又は監視制御卓装置4からの制
御権モード設定に連動して例えば2値情報の場合には下
記の値となる。 (a)10(2進法)のとき:上位集中監視制御装置3
に制御権を有する。 (b)01(2進法)のとき:監視制御卓装置4に制御
権を有する。
【0029】この制御権モード信号部6aの信号内容に
より、遠方監視制御親局装置2a〜2nは、上位集中監
視制御装置3及び監視制御卓装置4から送信されてくる
制御権モードの一致や不一致の妥当性チェックを行う。 (2)制御信号部6b 遮断器や断路器への入/切指令などの制御対象設備へ制
御指令を与える制御信号である。
【0030】次に、遠方監視制御親局装置2a〜2nか
ら上位集中監視制御装置3又は監視制御卓装置4へ送信
される上り信号伝送フォーマット7は、図3(b)に示
すように、大きく別けてステータス信号部7aと上り情
報部7bとから構成される。各信号部の概要は下記の通
りである。 (1)ステータス信号部7a 遠方監視制御親局装置2a〜2nにおいて上位集中監視
制御装置3及び監視制御卓装置4から送信されてくる制
御権モードの不一致を検出した場合に、制御権切替異常
ステータスを表す状態表示信号である。 (2)上り情報部7b 被制御所(子局)1a〜1bよりサイクリック伝送を介
して送信されてくる電力系統設備の監視制御に必要な上
り情報信号である。
【0031】なお、図2(a)及び図2(b)中のPは
プリアンブル、SDはスタートデリミッタ、FCはフレ
ームコントロール、DAはディスティネーションアドレ
ス、SAはソースアドレス、FCSはフレームチェック
シーケンス、EDはエンドデリミッタである。
【0032】次に、第1の実施の形態における分散形監
視制御システムの動作について説明する。下り信号伝送
フォーマット6が上位集中監視制御装置3及び監視制御
卓装置4からネットワーク15に送信されると、遠方監
視制御親局装置2a〜2bが下り信号伝送フォーマット
6を受信する。遠方監視制御親局装置2a〜2nは下り
信号伝送フォーマット6を受信すると、図3に示す制御
権モード切替確認処理を実行する。
【0033】図3において、遠方監視制御親局装置2a
〜2nは、まず、ステップS1にて各々の装置からの受
信データが下り信号伝送フォーマット6で正しく受信さ
れていることを認識する。次に、ステップS2にて下り
信号伝送フォーマット6のうち制御権モード信号部6a
の認識を行い、ステップS3にて各々の装置からの制御
権モードが一致しているかどうかの判定を行う。
【0034】ここで、不一致が検出されるとステップS
4にて予め設定可能な一定時間の遅延を行うためにタイ
マーの起動を行う。タイマーアップ内に制御権モードの
一致が検出されない場合は、ステップS5にて、以降、
制御情報を受信しても下り信号伝送フォーマット6の制
御信号部6bに従った制御をロックし、また、同時に上
り信号伝送フォーマット7のステータス信号部7aを用
いて制御権切替異常ステータスをエラー情報として上位
集中監視制御装置3及び監視制御卓装置4へ通知するこ
ととなる。
【0035】一方、ステップS3にて制御権モードの一
致を検出した場合は、ステップS6にて、当該制御権モ
ードに従った装置からの制御信号部6bを有効とし、当
該被制御所への制御を実行することとなる。これによ
り、ステップS4にて設定する予め設定可能なタイマー
値を、ネットワーク伝送や各装置の処理の違いからくる
制御権モードの認識のずれ(遅れ)時間を考慮して設定
すれば、スムーズな制御権切替えの認識が可能となり、
制御権切替え直後のタイミングでの誤った制御権切替異
常の認識がなくなる。
【0036】次に、上位集中監視制御装置3及び監視制
御卓装置4からの制御権モードは、「10」又は「0
1」であるが、制御権モードがこれ以外の「00」や
「11」となり不定となる場合がある。このような場合
には、上位集中監視制御装置3及び監視制御卓装置4の
いずれか一方からの制御権モードが有効で他方からの制
御権モードが不定の場合は、有効な制御権モードの装置
からの制御情報のみを有効として被制御所への制御を実
行するようにする。また、双方の制御権モードが不定の
場合は当該制御情報を破棄するようにする。
【0037】すなわち、下り信号伝送フォーマット6に
おける制御権モード信号部6aに対し、制御権モードの
不定を表す下記の2値情報を追加する。 (a)00(2進法)のとき:制御権モードの不定 (b)11(2進法)のとき:制御権モードの不定 図4は、この場合の遠方監視制御親局装置での制御権モ
ード不定確認処理の内容を示すフローチャートである。
図3のステップS2にて制御権モードの認識をする際に
制御権モードの不定条件も考慮して行う。
【0038】つまり、ステップS7にて、上位集中監視
制御装置3及び監視制御卓装置4からの制御権モードが
いずれも不定であるか否かを判定し、双方の制御権モー
ドが不定である場合は、ステップS8にて、以降の制御
情報を受信しても当該データを破棄する。
【0039】一方、双方の制御権モードが不定でない場
合には、ステップS9にていずれか一方の制御権モード
が不定であるか否かを判定し、いずれか一方の制御権モ
ードが不定である場合は、ステップS10にて不定でな
いと判定した制御権モードを有効とする。そして、図3
に示したステップS6に従った処理が行われる。また、
図3のステップS3への処理は、上記ステップS7及び
ステップS9のいずれでもない場合に行われる。
【0040】これにより、制御権を切り替える目的で設
定される制御権モードが例えばハードウエアのc接点
(a、b接点の2値状態入力)の場合に、ハードウエア
上の故障が原因で少なくとも一方の入力状態が「00」
又は「11」になったデータが送信されてきても正しい
制御権データの認識を提供することができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第2の実施の形態に係わる分散処理
が多監視制御システムの構成図である。この第2の実施
の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、上位
集中監視制御装置3及び監視制御卓装置4が制御系と待
機系とに各々分散配置されたものである。すなわち、制
御系の上位集中監視制御装置3a、待機系の上位集中監
視制御装置3b、制御系の監視制御卓装置4a、待機系
の監視制御卓装置4bをネットワーク5に接続してい
る。
【0042】このように、上位集中監視制御装置3及び
監視制御卓装置4をデュプレックス方式の2重系構成と
し、制御系と待機系が各々ネットワーク5を介して分散
配置され、上位集中監視制御装置3及び監視制御卓装置
4は、自己が待機系であるときは制御権モードに待機系
であることを設定する。また、遠方監視制御装置親局2
a〜2nへの下り信号伝送フォーマットには待機系であ
る制御権モードを付与して送信する。遠方監視制御親局
装置2a〜2nでは、付与された制御権モードが予め待
機系として設定された制御権モードと一致するか否かを
判定し、一致するときは待機系としてその装置を認識す
る。この場合、図2(a)に示す下り信号伝送フォーマ
ット6において、制御権モード信号部6aのうち待機系
を表す2値情報は、「00(2進法)」で示す。
【0043】これにより、例えば、制御系及び待機系の
2系列状態で上位集中監視制御装置3や監視制御卓装置
4が構成されていても、待機系状態を予め例えば「0
0」として設定しているので、遠方監視制御親局装置2
においても、図4で示したステップS7、ステップS9
を介することにより、制御権モード処理として行うこと
が可能となる。従って、装置が複数化(制御系の上位集
中監視制御装置3a、待機系の上位集中監視制御装置3
b、制御系の監視制御卓装置4a、待機系の監視制御卓
装置4b)されても、複雑な判定処理を追加することな
く、制御系及び待機系をも考慮したスムーズな制御権切
替の認識を提供できる。
【0044】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第3の実施の形態に係わる分散形監
視制御システムの構成図である。この第3の実施の形態
は、図5に示した第2の実施の形態に対し、分散形監視
制御システム全体の時刻を管理する親時計装置8を設
け、制御系の上位集中監視制御装置及び待機系の上位集
中監視制御装置(又は制御系の監視制御卓装置及び待機
系の監視制御装置)は、親時計装置8を介して時刻デー
タを設定すると共に、制御権モードと合わせて時刻デー
タを下り信号伝送フォーマットに付与して送信し、遠方
監視制御親局装置2は、受信データ内の時刻データ及び
制御権モードについて制御系と認識した時刻データのみ
を時刻同期データとして入力処理するようにしたもので
ある。
【0045】この場合、下り信号伝送フォーマット6
は、図7に示すように構成される。図2に示した下り信
号伝送フォーマット6の制御権モード信号部6a及び制
御信号部6bに加え、親時刻装置8からの時刻データが
付加される時刻データ信号部6cが設けられている。
【0046】図6において、ネットワーク5を介して制
御系の上位集中監視制御装置3a及び待機系の上位集中
監視制御装置3bから送信されてくる親時計装置8に同
期した時刻データ付きの下り信号伝送フォーマット6
を、遠方監視制御親局装置2a〜2nが受信すると、遠
方監視制御親局装置2a〜2nは、まず、図8に示す時
刻同期処理を実行する。
【0047】すなわち、ステップS11にて制御系及び
待機系の各々の上位集中監視制御装置3a、3bからの
受信データが下り信号伝送フォーマット6で正しく受信
されていることを認識する。次に、ステップS12にて
下り信号伝送フォーマット6のうち制御権モード信号部
6aの認識を行い、ステップS13にて制御系か待機系
かの判定を行う。ここで制御系であると判断された場合
は、ステップS14にて当該伝送フォーマット6の時刻
データ信号部6cを用いた時刻同期を行う。また、ステ
ップS13にて待機系であると判断された場合は、ステ
ップS15にて当該時刻データ信号部6cを用いた時刻
同期は行わない。これにより、遠方監視制御親局装置2
では必要以上の時刻同期処理を行うことがなくなる。
【0048】また、親時計装置8から各々の上位集中監
視制御装置3a、3bが時刻データを入力するわけであ
るが、各々の装置の非同期性及び処理の負荷状態の違
い、あるいはネットワーク5上の伝送時間の違いにより
必ずしも同時に時刻データが遠方監視制御親局装置2へ
到達されるわけではない。この様な場合に両系(制御
系、待機系)のデータを用いて時刻同期を実施すると、
時刻合わせされる装置側での時間の逆転等が生じる可能
性がある。この様な場合においても、この第3の実施の
形態を用いれば、予め決められた制御系からの時刻デー
タのみを用いて時刻合わせを実施するので、時刻逆転現
象が発生することなく効果的な時刻合わせを提供するこ
とができる。
【0049】以上の説明では、上位集中監視制御装置3
の制御系及び待機系について説明したが、バックアップ
としての監視制御卓装置4の制御系及び待機系について
も同様に行うようにすることも可能である。
【0050】次に、遠方監視制御親局装置2と被制御所
(子局)1とのサイクリック伝送と、ネットワーク5と
は異なる伝送プロトコルである。そこで、その整合性を
図るために以下のように構成する。
【0051】まず、図9に示すように、上り信号伝送フ
ォーマット7はステータス信号部7aと上り情報部7b
とから構成され、上り情報部7bはさらにネットワーク
5上で定義される複数の表示ワード9を有している。こ
こでは、4個の表示ワード9a〜9dを有した場合を示
している。
【0052】そして、これらネットワーク5上の各々の
表示ワード9a〜9dの1ワード毎には、被制御所(子
局)1からのサイクリック表示情報10a及びサイクリ
ック表示情報10bを有している。ここでは、サイクリ
ック伝送ワードがサイクリック表示情報10a及びサイ
クリック表示情報10bの2ワードから構成である場合
を示している。つまり、ネットワーク5上の1ワードに
対しサイクリック表示情報は2個である。さらに、ネッ
トワーク5上の表示ワード9の1ワードごとに、所定の
条件でオンする反転試験過渡中ステータスビット11及
び反転試験中ステータスビット12が付加されている。
【0053】図10は、サイクリック伝送とネットワー
クとの整合を取る場合の動作フローチャートである。図
10において、被制御所(子局)1と遠方監視制御装置
との間におけるサイクリック伝送ワードAは、1W〜1
4Wまでの各ワードをサイクリックに伝送されている。
そして、反転試験における反転表示情報ステータスビッ
トBが時点t1で出力されると、データの反転が行われ
サイクリック伝送は反転状態となり、データの表示反転
状態Cとなる。
【0054】ここで、上り信号伝送フォーマット7にお
けるネットワーク5上の表示ワード9aは、サイクリッ
ク表示情報10aとして2Wを、サイクリック表示情報
10bとして4Wを有しているとする。同様に、ネット
ワーク5上の表示ワード9bは、サイクリック表示情報
10aとして3Wを、サイクリック表示情報10bとし
て5Wを有しているとする。
【0055】表示ワード9aでは、反転表示情報ステー
タスビットBがオン設定されている状態で、サイクリッ
ク伝送データ2W又はサイクリック伝送データ24Wが
ネットワーク5に送信されるときにデータの反転が行わ
れる。一方、反転試験過渡中ステータスビット11はサ
イクリック伝送データ2W又はサイクリック伝送データ
4Wがネットワーク5に送信されるとき(反転されたこ
と)のOR条件で設定される。さらに、反転試験中ステ
ータスビット12は、サイクリック伝送データ2W及び
サイクリック伝送データ4Wがネットワーク5に送信さ
れるとき(反転されたこと)のAMD条件で設定され
る。
【0056】いま、時点2でサイクリック伝送データ4
Wの送信が行われると、その時点t2でデータ4Wの反
転が行われ、反転試験過渡中ステータスビット11が設
定される。このように、反転試験過渡中ステータスビッ
ト11はサイクリック伝送データ2W又は4Wが反転さ
れたとき(ネットワーク5に送信するとき)のOR条件
で設定される。
【0057】次に、時点t4でサイクリック伝送データ
2Wを送信すると、サイクリック伝送データ4Wの反転
が行われるので、反転試験中ステータスビット12をオ
ン設定することとなる。これにて、反転試験中であるこ
とを上位集中監視制御装置3に伝達することになる。
【0058】同様に、ネットワーク表示ワード2におい
ても時点t3、時点t5で反転試験過渡中ステータスビ
ット11と反転試験中ステータスビット12が各々オン
設定されることになる。これにより、ネットワーク5と
サイクリック伝送との整合性がとれたシステムを提供す
ることができる。
【0059】次に、反転試験中に被制御所1において状
態変化(状変)が発生した場合の動作について説明す
る。いま、反転試験中に時点txのタイミングで状変が
発生したすると、時点txで、今まで被制御所(子局)
1からのサイクリック伝送におけるワードごとの反転表
示情報ステータスビットBが反転状態であることを示し
た状態からリセット状態へと変化する。これにより時点
t4では、本来反転試験中であればサイクリック伝送ワ
ード2Wと4Wの反転のAND条件で設定される反転試
験中ステータスビット12がオン設定されることはな
く、逆にOR条件で設定された反転試験過渡中ステータ
スビット11のオン設定をリセットする。時点t5にお
いても時点t4と同様となる。
【0060】これにより反転試験中の状変発生において
も、反転試験過渡中ステータスビット11と反転試験中
ステータスビット12を用いることによりネットワーク
5上との整合性を確保したシステムを提供することがで
きる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
位集中監視制御装置及び監視制御卓装置においては制御
権モードを設定してネットワークを介して遠方監視制御
親局装置へ送信し、遠方監視制御親局装置おいては制御
権モードの一致を認識し、不一致の場合には上位集中監
視制御装置及び監視制御卓装置への制御権切替異常ステ
ータスの送信し、以降の制御をロックする。従って、制
御権切替過渡中も考慮したスムーズな切替えと、制御権
モードの不定の場合も考慮した切替えと、制御系と待機
系の効果的な認識が可能となる。
【0062】また、上位集中監視制御装置又は監視制御
卓装置においては、制御系及び待機系を認識させる制御
権モードと合わせて親時計装置を介しての時刻同期デー
タを設定して、ネットワークを介して遠方監視制御親局
装置へ送信し、遠方監視制御親局装置においては制御系
と認識した時刻データのみを時刻同期データとして入力
する。従って、制御系又は待機系からくる複数の時刻デ
ータにおいて、頻繁に時刻が切り替わること無くスムー
ズに時刻同期が可能となる。
【0063】さらに、遠方監視制御親局装置において
は、被制御所(子局)とのサイクリック伝送における反
転試験との整合性を計るためにネットワークの各表示ワ
ードごとに反転試験過渡中ステータスビットと反転試験
中ステータスビットとを予め決められたOR条件やAN
D条件によりオンオフ設定してネットワークを介して上
位集中監視制御装置及び監視制御卓装置へ送信し、各々
のステータスビットを認識し、当該両ステータスビット
のオンオフ設定条件により、ネットワークの各表示ワー
ドごとの反転表示情報を処理する。従って、サイクリッ
ク伝送の2つ以上のワードをネットワーク上の1つのワ
ードとして送信しても、スムーズに反転試験が可能とな
り、また反転試験中の状変が発生した際も問題なく状変
処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における分散形監視
制御装置の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における分散形監視
制御システムのネットワークに送信される伝送フォーマ
ットの説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における遠方監視制
御親局装置での制御権モード切替確認処理の内容を示す
フローチャート。
【図4】本発明の第1の実施の形態における遠方監視制
御親局装置での制御権モード不定確認処理の内容を示す
フローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態における分散形監視
制御システムの構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態における分散形監視
制御システムの構成図。
【図7】本発明の第3の実施の形態における分散形監視
制御システムのネットワークに送信される下り信号伝送
フォーマットの説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態における遠方監視制
御親局装置での時刻同期処理の内容を示すフローチャー
ト。
【図9】反転試験において、遠方監視制御親局装置と被
制御所との間のサイクリック伝送とネットワークとの伝
送プロトコルの整合を取る場合の上り信号伝送フォーマ
ットの説明図。
【図10】反転試験において、サイクリック伝送とネッ
トワークとの整合を取る場合の動作タイムチャート。
【図11】反転試験中において、状態変化が発生した場
合のサイクリック伝送とネットワークとの整合を取る場
合の動作タイムチャート。
【符号の説明】
1 被制御所 2 遠方監視制御親局装置 3 上位集中監視制御装置 4 監視制御卓装置 5 ネットワーク 6 下り信号伝送フォーマット 7 上り信号伝送フォーマット 8 親時計装置 9 表示ワード 10 サイクリック表示情報 11 反転試験過渡中ステータスビット 12 反転試験中ステータスビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 29/14 H04L 11/00 310D H04Q 9/00 311 13/00 307A 311

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御所と被制御所との間で電力系統設備
    の監視制御に必要な情報を伝送し合って前記被制御所の
    被制御機器を監視制御する遠方監視制御親局装置と、前
    記遠方監視制御親局装置を介して得られた情報を用いて
    前記被制御機器全体を監視制御する上位集中監視制御装
    置と、前記上位集中監視制御装置のバックアップ機能を
    持つ監視制御卓装置とを分散配置し、一定の伝送手順に
    従って伝送プロトコル処理するネットワークを介して結
    合した分散形監視制御システムにおいて、前記上位集中
    監視制御装置及び前記監視制御卓装置は、いずれが制御
    権を有するかを示す制御権モードを設定すると共に前記
    遠方監視制御装置親局への下り信号伝送フォーマットに
    前記制御権モードを付与して送信し、前記遠方監視制御
    親局装置は、受信データに付与された制御権モードが設
    定された制御権モードと一致するか否かを判定し不一致
    であるときは前記被制御所への制御をロックすると共に
    制御権切替異常ステータスを前記上位集中監視制御装置
    及び前記監視制御卓装置に送信するようにしたことを特
    徴とする分散形監視制御システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の分散形監視制御シ
    ステムにおいて、前記遠方監視制御親局装置は、受信デ
    ータに付与された制御権モードが設定された制御権モー
    ドと不一致であるときは、予め設定された一定時間の遅
    延内に前記制御権モードが一致するか否かを判定し、一
    致した場合は当該制御権モードに従った上位集中監視制
    御装置又は監視制御卓装置いずれか一方からの制御情報
    のみを有効とし前記被制御所への制御を実行し、一定時
    間内の遅延内に前記制御権モードが一致しなかった場合
    は、前記被制御所への制御をロックすると共に制御権切
    替異常ステータスを前記上位集中監視制御装置及び前記
    監視制御卓装置に送信するようにしたことを特徴とする
    分散形監視制御システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の分散
    形監視制御システムにおいて、前記遠方監視制御親局装
    置は、上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置のいず
    れか一方からの制御権モードが有効で他方からの制御権
    モードが不定の場合は、有効な制御権モードの装置から
    の制御情報のみを有効として被制御所への制御を実行
    し、双方の制御権モードが不定の場合は当該制御情報を
    破棄するようにしたことを特徴とする分散形監視制御シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の分散形監視制御シ
    ステムにおいて、前記上位集中監視制御装置及び監視制
    御卓装置のうち少なくとも一方が制御系と待機系のいわ
    ゆるデュプレックス方式の2重系構成とし、制御系と待
    機系が各々ネットワークを介して分散配置され、前記上
    位集中監視制御装置及び前記監視制御卓装置は、自己が
    待機系であるときは前記制御権モードに待機系であるこ
    とを設定すると共に前記遠方監視制御装置親局への下り
    信号伝送フォーマットに前記制御権モードを付与して送
    信し、前記遠方監視制御親局装置は、受信データに付与
    された制御権モードが予め待機系として設定された制御
    権モードと一致するか否かを判定し一致するときは待機
    系として認識するようにしたことを特徴とする請求項3
    に記載の分散形監視制御システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の分散形監視制御シ
    ステムにおいて、分散形監視制御システム全体の時刻を
    管理する親時計装置を設け、前記上位集中監視制御装置
    又は前記監視制御卓装置は、前記親時計装置を介して時
    刻データを設定すると共に前記制御権モードと合わせて
    前記時刻データを前記下り信号伝送フォーマットに付与
    して送信し、前記遠方監視制御親局装置は、受信データ
    内の前記時刻データ及び前記制御権モードについて制御
    系と認識した時刻データのみを時刻同期データとして入
    力処理するようにしたことを特徴とする分散形監視制御
    システム。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載の分散形監視制御シ
    ステムにおいて、前記被制御所からサイクリック伝送手
    順に従った反転表示情報であることを示すサイクリック
    伝送ワード毎の反転表示情報ステータスビットの受信に
    対して、2つ以上の前記サイクリック伝送ワードを前記
    ネットワーク上の1つの表示ワードとして送信するため
    に、前記ネットワーク上の1つの表示ワードに含まれる
    2以上の前記サイクリック伝送ワードの反転表示情報ス
    テータスビットのうちのいずれかを受信したときにオン
    する反転試験過渡中ステータスビットと、前記ネットワ
    ーク上の1つの表示ワードに含まれる2以上の前記サイ
    クリック伝送ワードの反転表示情報ステータスビットの
    全てを受信したときにオンする反転試験中ステータスビ
    ットとを、前記ネットワークの各表示ワードごとに持
    ち、遠方監視制御親局装置は、前記反転試験過渡中ステ
    ータスビット及び前記判定試験中ステータスビットを前
    記上り信号伝送フォーマット内に付与しネットワークを
    介して上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置へ送信
    し、前記上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置は、
    前記遠方監視制御親局装置からの受信データ内の前記反
    転試験過渡中ステータスビットがオンの場合は当該ネッ
    トワーク上の表示ワードについては前値状態を保持し、
    前記反転試験中ステータスビットがオンの場合は当該ネ
    ットワーク上の表示ワードのデータを有効な反転表示情
    報として認識するようにしたことを特徴とする分散形監
    視制御システム。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載の分散計監視制御シ
    ステムにおいて、前記遠方監視制御親局装置は、反転試
    験中の前記反転試験過渡中ステータスビットがオンの状
    態で前記被制御所において状態変化が発生した際には、
    次のサイクルで前記反転表示情報ステータスビットを受
    信したときに前記反転試験過渡中ステータスビットをオ
    フし、前記上位集中監視制御装置及び監視制御卓装置
    は、前記反転試験過渡中ステータスビットがオフの場合
    は、前記ネットワーク上の表示ワードのデータを有効な
    状変データ表示情報として認識し、前記反転試験中ステ
    ータスビットがオフの場合で前記反転試験過渡中ステー
    タスビットがオンの場合には、前記ネットワーク上の表
    示ワードについては反転表示情報としての前値状態を保
    持するようにしたことを特徴とする分散形監視制御シス
    テム。
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