JP3292679B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP3292679B2
JP3292679B2 JP14550297A JP14550297A JP3292679B2 JP 3292679 B2 JP3292679 B2 JP 3292679B2 JP 14550297 A JP14550297 A JP 14550297A JP 14550297 A JP14550297 A JP 14550297A JP 3292679 B2 JP3292679 B2 JP 3292679B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダビームの
対象物による反射波から得られる情報をもとに雨量強度
を測定するレーダ装置に係り、特に、2つ以上のレーダ
からの情報をひとつの範囲の雨量強度値にまとめる演算
処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のレーダ装置を示すブロック
図である。図6において、1a及び1bは異なる場所に
置かれたレーダのアンテナ・送受信部を示し、図示しな
い空中線を回転させながら電波を周囲に発射して測定対
象物から反射してきた反射波をそれぞれ受信する。2a
及び2bは各アンテナ・送受信部により受信した電波を
仰角毎の電力値情報に変換した後測定対象物の強度値に
それぞれ変換する信号処理部、3は信号処理部2a及び
2bを介して入力されるレーダデータ、つまり測定対象
物の強度値をを合成処理する合成処理部を示し、この合
成処理部3は、異なるレーダデータをそれぞれ直交変換
する直交座標変換部4a及び4bと、直交座標変換部4
a及び4bからのそれぞれの直交変換データを比較して
重複領域を判定し、重複領域のデータを後述する低ビー
ム判定部に出力すると共に非重複領域のデータを後述す
るデータ合成部に出力する重複領域判定部5と、重複領
域判定部5からの重複領域データから高度が低い方のレ
ーダビームのデータを判定して出力する低ビーム判定部
6と、上記重複領域判定部5からの非重複領域のデータ
と上記低ビーム判定部6からのデータとに基づいた合成
データを得るデータ合成部7とを備えている。また、8
はこの合成処理部3からのデータを表示するための表示
部である。
【0003】次に、上記構成に係るレーダ装置を雨量強
度を測定する気象用レーダ装置として用いた場合の動作
について説明する。アンテナ・送受信部1a及び1b
は、図示しない空中線を回転させながら電波(マイクロ
波パルス)を周囲に発射し、対象物である雨滴から反射
してきた反射波のエコーを受信し増幅する。信号処理部
2a及び2bは、増幅された受信エコーを入力し、仰角
毎に方位・距離の極座標メッシュに対応した電力値情報
(dB)に変換し、その後、いわゆる既知のレーダ方程
式に従って雨量強度値(mm/H)を求める。
【0004】上記信号処理部2a及び2bからの極座標
のレーダデータとしての雨量強度値は合成処理部3に入
力され、合成処理される。この合成処理部3において
は、まず、直交座標変換部4a及び4bにより、それぞ
れ直交座標データに変換される。重複領域判定部5は、
上記直交座標変換部4a及び4bからそれぞれ出力され
る各直交座標データを比較し、座標位置から重複する領
域を判定し、重複する領域のデータを低ビーム判定部6
に出力すると共に非重複領域のデータはそのままデータ
合成部7に出力する。低ビーム判定部6では、重複領域
のデータを直交座標の各メッシュ毎にいずれのレーダが
より高度が低いかを判定し、低い方のレーダが採用され
るように決定する。データ合成部7では、低ビーム判定
部6で作成したデータと重複領域判定部5からの非重複
領域のデータをもとに2つのレーダから得られた雨量強
度値を合成する。このようにして得られた合成後の直交
座標雨量強度データは、表示部8に表示され、気象情報
を得ることを目的として利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7は従来
の合成処理で使用されている低ビーム判定部6の機能に
ついてのイメージ図である。この図でわかるように、図
中の星印で示す部分を境として、それより左側がアンテ
ナ・送受信部1aに対応するレーダAのデータ、右側が
アンテナ・送受信部1bに対応するレーダBのデータと
なる。従来方式で、低ビーム方式が使用されている理由
は、例えば特開昭55−52976号公報に示されてい
るように、雨雲または雨を観測する場合、レーダサイト
から放射された電波のビームの地表からの高さが低い程
エコー出現率が高いためである。しかし、このため、表
示部8に表示される画面には、レーダの性能上の差によ
り境界線がでてしまい、見た目上違和感のあるものとな
ってしまう。
【0006】また、上述した特開昭55−52976号
公報では、重複エリアで両レーダの平均を行う方式を記
載しているが、重複しているところと重複していないと
ころの境目は、図7でわかるように、レーダ間の高度差
が非常に大きいために表示部上に大きく差異が生じてし
まうし、かつ高い高度のデータを使っているため値とし
ての正確さも欠いている。
【0007】この発明は上記のような点に鑑みてなされ
たもので、表示画面に複数のレーダ間の境界をより自然
な形で整形して表示することができるレーダ装置を得る
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーダ装
置は、空中線を回転させながら電波を周囲に発射して測
定対象物から反射してきた反射波をそれぞれ受信する複
数のアンテナ・送受信部と、各アンテナ・送受信部によ
り受信した電波を仰角毎の電力値情報に変換した後測定
対象物の強度値にそれぞれ変換する複数の信号処理部
と、これら複数の信号処理部により得られる測定対象物
の強度値を合成する合成処理部と、上記合成処理部によ
り合成された測定対象物の強度値を表示する表示部とを
備えたレーダ装置において、上記合成処理部に、上記複
数のアンテナ・送受信部の最大観測範囲の重複領域の境
界線を含む矩形領域の測定対象物の強度データを面平均
してスムージング処理されたデータを得るスムージング
処理部を備え、上記スムージング処理部は、上記境界線
を該境界線に平行な方向に移動させた移動線を含む矩形
領域の測定対象物の強度データを面平均してスムージン
グ処理したデータを上記データ合成部に出力することを
特徴とするものである。
【0009】また、上記合成処理部は、上記各信号処理
部から出力される極座標データをそれぞれ直交座標デー
タに変換する複数の直交座標変換部と、各直交座標変換
部からそれぞれ出力される直交座標データを比較してそ
れら座標位置から重複領域を判定し重複領域と非重複領
域のデータを出力する重複領域判定部と、上記重複領域
判定部から出力される重複領域のデータについて高度が
低い方のレーダビームを判定して上記スムージング処理
部に送出する低ビーム判定部と、上記重複領域判定部か
らの非重複領域のデータと上記低ビーム判定部により判
定された後のデータについて上記スムージング処理部を
介してスムージング処理された出力とを合成して上記表
示部に出力するデータ合成部とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0010】また、上記合成処理部は、上記各信号処理
部から出力される複数仰角にて観測した立体的なデータ
から複数の等高度断面のデータを得る複数のCAPPI
(Constant Altitude Plane Position Indication)変
換部と、各CAPPI変換部からそれぞれ出力される等
高度断面のデータを比較して重複領域を判定し重複領域
と非重複領域のデータを出力する重複領域判定部と、上
記重複領域判定部から出力される重複領域のデータにつ
いて複数のレーダから等距離になる境界を判定して上記
スムージング処理部に送出する等距離判定部と、上記重
複領域判定部からの非重複領域のデータと上記等距離判
定部により判定された後のデータについて上記スムージ
ング処理部を介してスムージング処理された出力とを合
成して上記表示部に出力するデータ合成部とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【0012】さらに、上記スムージング処理部は、測定
対象物の強度データを面平均する矩形領域の各メッシュ
に対し重み付けを行い、矩形領域の中央のメッシュの重
みを周辺のメッシュの重みに比べ下げた状態でスムージ
ング処理することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図を参
照して説明する。図1は実施の形態1に係るレーダ装置
を示す構成図である。図1において、図6に示す従来例
と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。新
たな符号として、9は低ビーム判定部6から送出される
出力に対して、アンテナ・送受信部1a及び1bの最大
観測範囲の重複領域の境界線を含む矩形領域の測定対象
物の強度データを面平均してスムージング処理されたデ
ータを得るスムージング処理部であり、このスムージン
グ処理部9を介した出力がデータ合成部7に出力され
る。
【0014】次に、上記構成に係るレーダ装置を雨量強
度を測定する気象用レーダ装置として用いた場合の動作
について説明する。アンテナ・送受信部1a及び1bな
いし低ビーム判定部6についての動作は従来例と同様で
ある。すなわち、アンテナ・送受信部1a及び1bは、
図示しない空中線を回転させながら電波(マイクロ波パ
ルス)を周囲に発射し、対象物である雨滴から反射して
きた反射波のエコーを受信し増幅する。信号処理部2a
及び2bは、増幅された受信エコーを入力し、仰角毎に
方位・距離の極座標メッシュに対応した電力値情報(d
B)に変換し、その後、いわゆる既知のレーダ方程式に
従って雨量強度値(mm/H)を求める。
【0015】上記信号処理部2a及び2bからの極座標
のレーダデータとしての雨量強度値は合成処理部3に入
力されて合成処理される。この合成処理部3において
は、まず、直交座標変換部4a及び4bにより、それぞ
れ直交座標データに変換される。重複領域判定部5は、
上記直交座標変換部4a及び4bからそれぞれ出力され
る各直交座標データを比較し、座標位置から重複する領
域を判定し、重複する領域のデータを低ビーム判定部6
に出力すると共に非重複領域のデータはそのままデータ
合成部7に出力する。低ビーム判定部6では、重複領域
のデータを直交座標の各メッシュ毎にいずれかのレーダ
がより高度が低いかを判定し、低い方のレーダ出力が採
用されるように決定する。
【0016】スムージング処理部9は、重複領域のデー
タについて上記低ビーム判定部6により判定出力された
いずれかのレーダ出力に対して、重複領域の境界線を含
む矩形領域の測定対象物の強度データを面平均してスム
ージング処理されたデータを得る。すなわち、スムージ
ング処理部9では、図2(a)に示すように、アンテナ
・送受信部1aに対応するレーダAとアンテナ・送受信
部1bに対応するレーダBの重複する最大観測範囲の交
点を結んだ線分a−bを含むメッシュにつき、そのメッ
シュを中心とした一定範囲のメッシュを平均化して当該
メッシュの値とする。つまり、図2(b)に示すよう
に、メッシュxの雨量強度値を全メッシュの雨量強度値
の合計/メッシュ数とする。
【0017】データ合成部7では、上記スムージング処
理部9で上述したようにしてスムージング処理されたデ
ータと重複領域判定部5からの非重複領域のデータをも
とに2つのレーダから得られた雨量強度値を合成する。
このようにして得られた合成後の直交座標雨量強度デー
タは、表示部8に表示され、気象情報を得ることを目的
として利用される。なお、上記スムージング処理部9で
は、3×3メッシュを例として説明しているが、レーダ
の特性等に応じ、5×5メッシュ等にしてもよい。
【0018】したがって、上記実施の形態1によれば、
スムージング処理部9により複数のレーダ間の境界につ
いての雨量強度値を滑らかに整形して、より自然な表示
を行うことができる。
【0019】実施の形態2.上記実施の形態1では、ス
ムージング処理部9により、図2(a)に示すように、
線分a−bを含むメッシュのみにつき、そのメッシュを
中心とした一定範囲のメッシュを平均化していたが、線
分a−bを含むメッシュの近傍に対しても同様の平均化
を行っても良い。すなわち、図3に示すように、重複領
域の境界線を該境界線に平行な方向に移動させた移動線
を含む矩形領域の測定対象物の強度データに対して面平
均することにより、複数のレーダ間の境界についての雨
量強度値をさらに滑らかに整形することができる。図3
に斜線で示したエリアにて平均を行い、境界線メッシュ
の値とする。これを移動平均にて全境界線近傍に対して
同様に実施する。この場合の構成は図1に示すものと同
様な構成を採用できる。
【0020】実施の形態3.上記実施の形態1及び2で
は、スムージング処理部9により、平均化を行う矩形の
領域を全て同じ重みで平均する例について述べたが、例
えば図4に示すように、中央のメッシュの重みを周辺に
比べて下げた状態で平均化を行ってもよい。すなわち、
3×3メッシュの例において、中央のメッシュxの雨量
強度値を、(メッシュxを除くメッシュの雨量強度値の
合計+メッシュxの雨量強度値×重み)/(メッシュx
以外のメッシュ数+重み)とし、重みの値としては、0
から1の範囲内の値とする。ここで、重みが「1」のと
きは実施の形態1と同様になり、重み「0」のときはメ
ッシュxは完全に無視された場合となる。このように重
みをつけて平均化することで精度を向上させることがで
きる。この場合の構成も図1に示すものと同様な構成を
採用できる。
【0021】実施の形態4.上記実施の形態1ないし3
では、レーダが2サイトの場合について述べていたが、
3サイトの場合について、同様に処理を行うことが出来
る。すなわち、各レーダ間に境界線分が存在するので、
その線分各々に対して上記実施の形態で述べた平均化を
行う。ブロック図は、アンテナ・送受信部及び信号処理
部がサイト数に応じて増加する以外は実施の形態1と同
様である。
【0022】実施の形態5.上記実施の形態1ないし4
では、単一高度すなわちPPI(Plane Position Indic
ation)データにおける合成処理について述べていた
が、複数仰角観測によるCAPPI(Constant Altitud
e Plane Position Indication)データに対しても同様
にスムージングを行うことができる。
【0023】図5は本実施の形態5に係るレーダ装置を
示す構成図である。図5において、図1に示す実施の形
態1と同一符号は同一部分を示し、その説明は省略す
る。新たな符号として、10a及び10bは信号処理部
2a及び2bからそれぞれ出力される複数仰角にて観測
した立体的なデータから複数の等高度断面のデータを得
るCAPPI変換処理部であり、重複領域判定部5は、
CAPPI変換部10a及び10bからそれぞれ出力さ
れる等高度断面のデータを比較して重複領域を判定し重
複領域と非重複領域のデータを出力する。また、11
は、重複領域判定部5から出力される重複領域のデータ
について複数のレーダから等距離になる境界を判定して
スムージング処理部9に送出する等距離判定部であり、
データ合成部7は、重複領域判定部5からの非重複領域
のデータと上記等距離判定部11により判定された後の
データについて上記スムージング処理部9を介してスム
ージング処理された出力とを合成して表示部8に出力す
る。
【0024】上記構成において、CAPPI変換部10
a及び10bでは、複数仰角にて観測した立体的なデー
タから複数の等高度断面のデータ(CAPPIデータ)
を作成する。CAPPIデータは等高度であることから
低ビーム判定は行わず、代わりに等距離判定部11によ
り2つのレーダから等距離になる境界を判定する。そし
て、その境界線に対し、実施の形態1ないし4と同様に
して直交変換したデータについてスムージングを行う。
【0025】したがって、上記実施の形態5によれば、
複数仰角観測によるCAPPIデータについてもスムー
ジングを行うことができ、複数のレーダ間の境界につい
ての雨量強度値を滑らかに整形して、より自然な表示を
行うことができる。
【0026】なお、この実施の形態5の複数仰角観測に
よるCAPPIデータについてのスムージング処理につ
いても、上述した実施の形態2及び3と同様にして、ス
ムージング処理部9により、複数のレーダの最大観測範
囲の重複領域の境界線を該境界線に平行な方向に移動さ
せた移動線を含む矩形領域の測定対象物の強度データに
対して面平均してスムージング処理されたデータをデー
タ合成部7に出力するようにすることもでき、また、測
定対象物の強度データを面平均する矩形領域の各メッシ
ュに対し重み付けを行い、矩形領域の中央のメッシュの
重みを周辺のメッシュの重みに比べ下げた状態でスムー
ジング処理することもでき、実施の形態2及び3と同様
な効果を期待することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るレーダ装
置によれば、空中線を回転させながら電波を周囲に発射
して測定対象物から反射してきた反射波をそれぞれ受信
する複数のアンテナ・送受信部と、各アンテナ・送受信
部により受信した電波を仰角毎の電力値情報に変換した
後測定対象物の強度値にそれぞれ変換する複数の信号処
理部と、これら複数の信号処理部により得られる測定対
象物の強度値を合成する合成処理部と、上記合成処理部
により合成された測定対象物の強度値を表示する表示部
とを備えたレーダ装置において、上記合成処理部に、上
記複数のアンテナ・送受信部の最大観測範囲の重複領域
の境界線を含む矩形領域の測定対象物の強度データを面
平均してスムージング処理されたデータを得るスムージ
ング処理部を備え、上記スムージング処理部は、上記境
界線を該境界線に平行な方向に移動させた移動線を含む
矩形領域の測定対象物の強度データを面平均してスムー
ジング処理したデータを上記データ合成部に出力する
で、表示画面に表示される複数のレーダ間の境界をスム
ージング処理してより自然な形に整形して表示すること
ができ、スムージング処理範囲を拡張してその精度を高
めることができる。
【0028】また、上記合成処理部は、上記各信号処理
部から出力される極座標データをそれぞれ直交座標デー
タに変換する複数の直交座標変換部と、各直交座標変換
部からそれぞれ出力される直交座標データを比較してそ
れら座標位置から重複領域を判定し重複領域と非重複領
域のデータを出力する重複領域判定部と、上記重複領域
判定部から出力される重複領域のデータについて高度が
低い方のレーダビームを判定して上記スムージング処理
部に送出する低ビーム判定部と、上記重複領域判定部か
らの非重複領域のデータと上記低ビーム判定部により判
定された後のデータについて上記スムージング処理部を
介してスムージング処理された出力とを合成して上記表
示部に出力するデータ合成部とを備えたので、複数のレ
ーダ間の重複領域をスムージング処理して合成データを
得ることができる。
【0029】また、上記合成処理部は、上記各信号処理
部から出力される複数仰角にて観測した立体的なデータ
から複数の等高度断面のデータを得る複数のCAPPI
(Constant Altitude Plane Position Indication)変
換部と、各CAPPI変換部からそれぞれ出力される等
高度断面のデータを比較して重複領域を判定し重複領域
と非重複領域のデータを出力する重複領域判定部と、上
記重複領域判定部から出力される重複領域のデータにつ
いて複数のレーダから等距離になる境界を判定して上記
スムージング処理部に送出する等距離判定部と、上記重
複領域判定部からの非重複領域のデータと上記等距離判
定部により判定された後のデータについて上記スムージ
ング処理部を介してスムージング処理された出力とを合
成して上記表示部に出力するデータ合成部とを備えたの
で、複数仰角観測によるCAPPIデータに対してもス
ムージング処理して複数のレーダによる重複観測範囲の
合成処理を行うことができる。
【0030】
【0031】さらに、上記スムージング処理部は、測定
対象物の強度データを面平均する矩形領域の各メッシュ
に対し重み付けを行い、矩形領域の中央のメッシュの重
みを周辺のメッシュの重みに比べ下げた状態でスムージ
ング処理することにより、平均化の精度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1におけるスムージング処理方式
の説明図である。
【図3】 実施の形態2における移動平均による平均化
処理イメージを示す説明図である。
【図4】 実施の形態3におけるメッシュの平均化処理
を説明するイメージ図である。
【図5】 この発明の実施の形態5によるレーダ装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】 従来のレーダ装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 横からみた低ビーム判定イメージの説明図で
ある。
【符号の説明】
1a,1b アンテナ・送受信部、2a,2b 信号処
理部、3 合成処理部、4a,4b 直交座標変換部、
5 重複領域判定部、6 低ビーム判定部、7 データ
合成部、8 表示部、9 スムージング処理部、10
a,10b CAPPI変換部、11 等距離判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 G01W 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中線を回転させながら電波を周囲に発
    射して測定対象物から反射してきた反射波をそれぞれ受
    信する複数のアンテナ・送受信部と、各アンテナ・送受
    信部により受信した電波を仰角毎の電力値情報に変換し
    た後測定対象物の強度値にそれぞれ変換する複数の信号
    処理部と、これら複数の信号処理部により得られる測定
    対象物の強度値を合成する合成処理部と、上記合成処理
    部により合成された測定対象物の強度値を表示する表示
    部とを備えたレーダ装置において、上記合成処理部に、
    上記複数のアンテナ・送受信部の最大観測範囲の重複領
    域の境界線を含む矩形領域の測定対象物の強度データを
    面平均してスムージング処理されたデータを得るスムー
    ジング処理部を備え、上記スムージング処理部は、上記
    境界線を該境界線に平行な方向に移動させた移動線を含
    む矩形領域の測定対象物の強度データを面平均してスム
    ージング処理したデータを上記データ合成部に出力する
    ことを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 上記合成処理部は、上記各信号処理部か
    ら出力される極座標データをそれぞれ直交座標データに
    変換する複数の直交座標変換部と、各直交座標変換部か
    らそれぞれ出力される直交座標データを比較してそれら
    座標位置から重複領域を判定し重複領域と非重複領域の
    データを出力する重複領域判定部と、上記重複領域判定
    部から出力される重複領域のデータについて高度が低い
    方のレーダビームを判定して上記スムージング処理部に
    送出する低ビーム判定部と、上記重複領域判定部からの
    非重複領域のデータと上記低ビーム判定部により判定さ
    れた後のデータについて上記スムージング処理部を介し
    てスムージング処理された出力とを合成して上記表示部
    に出力するデータ合成部とを備えたことを特徴とする請
    求項1記載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 上記合成処理部は、上記各信号処理部か
    ら出力される複数仰角にて観測した立体的なデータから
    複数の等高度断面のデータを得る複数のCAPPI(Co
    nstant Altitude Plane Position Indication)変換部
    と、各CAPPI変換部からそれぞれ出力される等高度
    断面のデータを比較して重複領域を判定し重複領域と非
    重複領域のデータを出力する重複領域判定部と、上記重
    複領域判定部から出力される重複領域のデータについて
    複数のレーダから等距離になる境界を判定して上記スム
    ージング処理部に送出する等距離判定部と、上記重複領
    域判定部からの非重複領域のデータと上記等距離判定部
    により判定された後のデータについて上記スムージング
    処理部を介してスムージング処理された出力とを合成し
    て上記表示部に出力するデータ合成部とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 上記スムージング処理部は、測定対象物
    の強度データを面平均する矩形領域の各メッシュに対し
    重み付けを行い、矩形領域の中央のメッシュの重みを周
    辺のメッシュの重みに比べ下げた状態でスムージング処
    理することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のレーダ装置。
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