JP3292633B2 - 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置 - Google Patents

四輪駆動車のアンチスキッド制御装置

Info

Publication number
JP3292633B2
JP3292633B2 JP22570595A JP22570595A JP3292633B2 JP 3292633 B2 JP3292633 B2 JP 3292633B2 JP 22570595 A JP22570595 A JP 22570595A JP 22570595 A JP22570595 A JP 22570595A JP 3292633 B2 JP3292633 B2 JP 3292633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
pressure
wheel
vehicle
pressure increase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22570595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0948339A (ja
Inventor
康人 石田
裕之 永井
亮彦 高橋
寿久 二瓶
博之 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP22570595A priority Critical patent/JP3292633B2/ja
Publication of JPH0948339A publication Critical patent/JPH0948339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3292633B2 publication Critical patent/JP3292633B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の全ての車輪
を駆動輪とし得る四輪駆動車において、各駆動輪に対す
る制動力を制御して各駆動輪のロックを防止するアンチ
スキッド制御装置に関し、特に氷上、圧雪路等の低摩擦
係数路面の走行時にも適切に制動力制御を行なう四輪駆
動車のアンチスキッド制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】前後輪の全てを駆動輪とし得る四輪駆動
(4WD)車としては、パートタイム、フルタイム等種
々の方式のものが知られている。フルタイム方式におい
ては、一般的に車両前方の駆動輪と車両後方の駆動輪も
差動装置(所謂センタディファレンシャル)を介して連
結されているが、二輪駆動(2WD)と四輪駆動を切り
換えるパートタイム方式においては、センタディファレ
ンシャルを有さない所謂直結式で、四輪駆動時には前後
輪が直結される。
【0003】上記パートタイム方式の四輪駆動車に関
し、特開平4−50067号公報において、3チャンネ
ル方式のアンチスキッドブレーキ制御を適用した場合、
四輪駆動での走行時にはアンチスキッドブレーキ制御を
行なわない旨記載されている。この理由として、同公報
には、前輪側と後輪側とが駆動系を介して直結されてい
るから、前輪側及び後輪側でのブレーキ圧が独立して制
御されると、駆動系での捩じりトルクが増大し、このた
め、前輪及び後輪の車輪速が振動してしまうことになる
と記載されている。而して、同公報においては、四輪駆
動走行での制御時、両後輪でのブレーキ圧の減圧と同時
に、よりロック傾向にある後輪と同じ側の前輪のブレー
キ圧をも後輪側と同様にして減圧し、前輪側と後輪側と
の間に於いて、ブレーキ圧を実質的に同相的にして制御
する方法が提案されている。
【0004】一方、特開昭63−222962号公報に
おいては、スリップ検出手段とブレーキ液圧制御手段と
を含む駆動輪ブレーキ制御装置において、スリップ検出
手段からの出力信号がブレーキ液圧を増圧すべきことを
示す値に達した際と減圧すべきことを示す値に達した際
との少なくとも一方において、ブレーキ液圧制御手段の
増圧開始または減圧開始を1制御サイクル中に少なくと
も1回、一定時間遅延させる遅延手段を設け、駆動輪ブ
レーキ制御装置の制御が振動状態に陥ることを防止する
こととしている。そして、遅延の時間は各々の場合に適
した値に実験等によって定めることが望ましいが、多く
の場合、駆動系の共振周期の内1/2に相当する時間遅
延させれば目的を達することができる旨記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63−22
2962号公報に記載の装置は後輪駆動車における後輪
側のブレーキ液圧制御に係るものであるが、前述の直結
式の四輪駆動車においては、アンチロックブレーキ制御
中に急激な車輪速度の落ち込みを惹起し、前輪と後輪と
の間に駆動系の共振周期の約1/2周期分のずれが生ず
ると、駆動系に捩りトルクが蓄積され易くなり、前述の
ように前輪及び後輪の車輪速度が振動し、ひいては車体
振動を惹起するおそれがある。特に、路面摩擦係数の低
い氷上、圧雪路等を走行中にアンチロックブレーキ制御
が行なわれるときに著しい。
【0006】そこで、本発明は、四輪駆動車のアンチス
キッド制御装置において、路面摩擦係数が低い氷上、圧
雪路等を走行中にアンチロックブレーキ制御が行なわれ
るときにも、車体振動を惹起することなく適切に制動力
制御を行ない得るようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明は、四輪駆動制御を行なう車両の前方及び後
方の車輪の各々に装着し制動力を付与するホイールシリ
ンダと、該ホイールシリンダの各々にブレーキ液圧を供
給する液圧発生装置と、該液圧発生装置と前記ホイール
シリンダとの間に介装し前記ホイールシリンダのブレー
キ液圧を制御する液圧制御装置と、前記車輪の各々の車
輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出
手段の検出出力に応じて前記液圧制御装置を駆動し前記
ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を制御して前
記車輪の各々に対する制動力を制御する制動力制御手段
を備えた四輪駆動車のアンチスキッド制御装置におい
て、少くとも前記車輪速度検出手段の検出出力に応じて
前記制動力制御手段による前記ホイールシリンダに供給
するブレーキ液圧の制御における増圧開始時期を判定
し、該増圧開始時期に所定の増圧開始制御を行なう条件
を充足しているか否かを判定する増圧開始制御判定手段
と、該増圧開始制御判定手段が前記所定の増圧開始制御
を行なう条件を充足していると判定したときには、前記
増圧開始時期を、前記車両の特性に応じて設定した所定
の遅延時間だけ遅延させる増圧開始遅延手段と、該増圧
開始遅延手段による所定の遅延時間経過後、前記ホイー
ルシリンダに供給するブレーキ液圧の制御における増圧
を開始する際に、該ブレーキ液圧の増圧勾配を通常のブ
レーキ液圧制御時の増圧勾配に比し緩やかとなるように
調整する増圧勾配調整手段とを備えることとしたもので
ある。
【0008】また、上記アンチスキッド制御装置におい
て、前記増圧開始制御判定手段は、前記車両が走行する
路面状態を判定する走行路面状態判定手段と、前記車両
の減速状態を判定する車両減速状態判定手段と、前記車
両が四輪駆動制御を開始しているか否かを判定する四輪
駆動制御開始判定手段とを具備したものとし、該四輪駆
動制御開始判定手段、前記走行路面状態判定手段及び前
記車両減速状態判定手段の判定結果に基づき前記増圧開
始制御を行なうか否かを判定するように構成することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】上記の構成になる本願発明に関
し、その実施の形態を図1に示す。図1は四輪駆動車の
アンチスキッド制御装置を示すもので、車両の前方の車
輪FR,FL、及び後方の車輪RR,RLの各々に装着
し制動力を付与するホイールシリンダWfr,Wfl,
Wrr,Wrlと、これらホイールシリンダWfr等の
各々にブレーキ液圧を供給する液圧発生装置PGと、こ
の液圧発生装置PGとホイールシリンダWfr等との間
に介装しホイールシリンダWfr等のブレーキ液圧を制
御する液圧制御装置FVと、各車輪の車輪速度を検出す
る車輪速度検出手段Sfr,Sfl,Srr,Srl
と、これら車輪速度検出手段Sfr等の検出出力に応じ
て液圧制御装置FVを駆動しホイールシリンダWfr等
に供給するブレーキ液圧を制御して車輪FR等の各々に
対する制動力を制御する制動力制御手段BCを備えてい
る。そして、少くとも車輪速度検出手段Sfr等の検出
出力に応じて制動力制御手段BCによるホイールシリン
ダWfr等に供給するブレーキ液圧の制御における増圧
開始時期を判定し、この増圧開始時期に所定の増圧開始
制御を行なう条件を充足しているか否かを判定する増圧
開始制御判定手段SCと、この増圧開始制御判定手段S
Cが増圧開始制御を行なう条件を充足していると判定し
たときには、増圧開始時期を車両の特性に応じて設定し
た所定の遅延時間だけ遅延させる増圧開始遅延手段DS
と、この増圧開始遅延手段DSによる所定の遅延時間経
過後、ホイールシリンダWfr等に供給するブレーキ液
圧の制御における増圧を開始する際に、このブレーキ液
圧の増圧勾配を通常のブレーキ液圧制御時の増圧勾配に
比し緩やかとなるように調整する増圧勾配調整手段RP
とを備えている。
【0010】而して、液圧発生装置PGが駆動されると
液圧制御装置FVを介してホイールシリンダWfr,W
fl,Wrr,Wrlの各々にブレーキ液圧が供給さ
れ、車両前方の車輪FR,FL及び後方の車輪RR,R
Lに対し制動力が付与される。一方、車輪速度検出手段
Sfr,Sfl,Srr,Srlによって車輪FR,F
L,RR,RLの車輪速度が検出され、これらの車輪速
度に応じて、制動力制御手段BCによって液圧制御装置
FVが駆動され、ホイールシリンダWfr等に供給され
るブレーキ液圧が制御され車輪FR等に対する制動力が
制御される。一方増圧開始制御判定手段SCにて、車輪
速度検出手段Sfr等の検出出力に応じて制動力制御手
段BCによるブレーキ液圧の制御における増圧開始時期
が判定されると共に、この増圧開始時期に所定の増圧開
始制御を行なう条件を充足しているか否かが判定され
る。増圧開始制御判定手段SCにて増圧開始制御の実行
開始条件を充足していると判定されたときには、増圧開
始遅延手段DSによって増圧開始時期を車両の特性に応
じて設定した所定の遅延時間だけ遅延され、この所定の
遅延時間経過後、ホイールシリンダWfr等に供給する
ブレーキ液圧の制御における増圧が開始する際に、増圧
勾配調整手段RPによってブレーキ液圧の増圧勾配が通
常のブレーキ液圧制御時の増圧勾配に比し緩やかとなる
ように調整される。
【0011】増圧開始制御判定手段SCは、例えば図1
に破線で示すように、車両が走行する路面状態を判定す
る走行路面状態判定手段RCと、車両の減速状態を判定
する車両減速状態判定手段DCと、車両が四輪駆動制御
を開始しているか否かを判定する四輪駆動制御開始判定
手段WDを具備しており、これら各手段の判定結果に基
づき増圧開始制御を行なうか否かが判定される。車両減
速状態判定手段DCとしては、例えば車両の加速度(減
速度を含む)に応じた信号を出力する車体加速度センサ
が用いられ、四輪駆動制御開始判定手段WDとしては、
例えば四輪駆動制御時にオンとなる4WDスイッチが用
いられる。走行路面状態判定手段RCとしては、例えば
車輪速度検出手段Sfr等の出力に基づき走行路面の摩
擦係数を推定するように構成されており、この推定結果
に基づき、車両が氷上、圧雪路等の低摩擦係数路面を走
行中か否かが判定される。
【0012】
【実施例】図2は本発明の一実施例のアンチスキッド制
御装置を示すもので、マスタシリンダ2a及びブースタ
2bから成り、ブレーキペダル3によって駆動される液
圧発生装置2と、車輪FR,FL,RR,RLに配設さ
れたホイールシリンダ51乃至54の各々とが接続され
る液圧路に、ポンプ21,22、リザーバ23,24、
ダンパ25,26及び電磁弁31乃至36が介装されて
いる。尚、車輪FRは運転席からみて前方右側の車輪を
示し、以下車輪FLは前方左側、車輪RRは後方右側、
車輪RLは後方左側の車輪を示しており、本実施例では
全輪が駆動輪となる直結式の四輪駆動車が構成されてい
る。ブレーキシステムについては、図2に明らかなよう
に前後配管が構成され、後輪側は共通の液圧系とされて
いるが、前輪側と同様、独立の液圧系としてもよい。ま
た、ダイアゴナル配管としてもよい。
【0013】液圧発生装置2とホイールシリンダ51乃
至54との間には本発明にいう液圧制御装置たるアクチ
ュエータ30が介装されている。このアクチュエータ3
0は、マスタシリンダ2aの一方の出力ポートとホイー
ルシリンダ51,52の各々を接続する液圧路に夫々電
磁弁31,32及び電磁弁33,34が介装され、これ
らとマスタシリンダ2aとの間にポンプ21が介装され
て成る。これに対し、マスタシリンダ2aの他方の出力
ポートとホイールシリンダ53,54の両者に連通する
液圧路に電磁弁35,36が介装され、これらとマスタ
シリンダ2aとの間にポンプ22が介装されている。
尚、ホイールシリンダ53,54側には図2に示すよう
にプロポーショニングバルブ4が配設されている。ポン
プ21,22は電動モータ20によって駆動され、これ
らの液圧路に所定の圧力に昇圧されたブレーキ液が供給
される。従って、これらの液圧路が常開の電磁弁31,
33,35に対するブレーキ液圧の供給側となってい
る。
【0014】常閉の電磁弁32,34の排出側液圧路は
リザーバ23を介してポンプ21に接続され、同じく常
閉の電磁弁36の排出側液圧路はリザーバ24を介して
ポンプ22に接続されている。リザーバ23,24は夫
々ピストンとスプリングを備えており、電磁弁32,3
4,36から排出側液圧路を介して還流されるブレーキ
液を収容し、ポンプ21,22作動時にこれらに対しブ
レーキ液を供給するものである。
【0015】電磁弁31乃至36は2ポート2位置電磁
切替弁であり、夫々ソレノイドコイル非通電時には図2
に示す第1位置にあって、各ホイールシリンダ51乃至
54は液圧発生装置2及びポンプ21あるいは22と連
通している。ソレノイドコイル通電時には第2位置とな
り、各ホイールシリンダ51乃至54は液圧発生装置2
及びポンプ21,22とは遮断され、リザーバ23ある
いは24と連通する。尚、図2中のチェックバルブはホ
イールシリンダ51乃至54及びリザーバ23,24側
から液圧発生装置2側への還流を許容し、逆方向の流れ
を遮断するものである。
【0016】而して、これらの電磁弁31乃至36のソ
レノイドコイルに対する通電、非通電を制御することに
よりホイールシリンダ51乃至54内のブレーキ液圧を
増圧、減圧又は保持することができる。即ち、電磁弁3
1乃至36のソレノイドコイル非通電時にはホイールシ
リンダ51乃至54に液圧発生装置2及びポンプ21あ
るいは22からブレーキ液圧が供給されて増圧され、通
電時にはリザーバ23あるいは24側に連通し減圧され
る。また、電磁弁31,33,35のソレノイドコイル
に通電しその余の電磁弁のソレノイドコイルを非通電と
すれば、ホイールシリンダ51乃至54内のブレーキ液
圧が保持される。従って、通電、非通電の時間間隔を調
整することにより所謂パルス増圧(ステップ増圧)又は
パルス減圧を行ない、緩やかに増圧又は減圧するように
制御することができる。
【0017】上記電磁弁31乃至36は電子制御装置1
0に接続され、各々のソレノイドコイルに対する通電、
非通電が制御される。電動モータ20も電子制御装置1
0に接続され、これにより駆動制御される。また、車輪
FR,FL,RR,RLには夫々本発明にいう車輪速度
検出手段たる車輪速度センサ41乃至44が配設され、
これらが電子制御装置10に接続されており、各車輪の
回転速度、即ち車輪速度信号が電子制御装置10に入力
されるように構成されている。車輪速度センサ41乃至
44としては、例えば各車輪の回転に伴って回転する歯
付ロータと、このロータの歯部に対向して設けられたピ
ックアップから成る周知の電磁誘導方式のセンサであ
り、各車輪の回転速度に比例した周波数の電圧を出力す
るものが用いられるが、他の方式のものでもよい。
【0018】更に、ブレーキペダル3が踏み込まれたと
きオンとなるブレーキスイッチ45が電子制御装置10
に接続されている。また、図1に示した車両減速状態判
定手段DCの一実施例として車両の加速度(減速度を含
む)に応じた信号を出力する車体加速度センサ、所謂G
センサ46が配設され、図1の四輪駆動制御開始判定手
段WDの一実施例として、例えば四輪駆動制御に切換っ
たときにオンとなる4WDスイッチ47が配設されてお
り、これらのGセンサ46及び4WDスイッチ47が電
子制御装置10に接続されている。
【0019】電子制御装置10は、図3に示すように、
バスを介して相互に接続されたCPU14、ROM1
5、RAM16、タイマ17、入力ポート12及び出力
ポート13から成るマイクロコンピュータ11を備えて
いる。上記車輪速度センサ41乃至44、ブレーキスイ
ッチ45、Gセンサ46及び4WDスイッチ47の各出
力信号は増幅回路18a乃至18gを介して夫々入力ポ
ート12からCPU14に入力されるように構成されて
いる。また、出力ポート13からは駆動回路19aを介
して電動モータ20に制御信号が出力されると共に、駆
動回路19b乃至19gを介して夫々電磁弁31乃至3
6に制御信号が出力されるように構成されている。マイ
クロコンピュータ11においては、ROM15は図4及
び図5(もしくは図6)に示した各フローチャートに対
応したプログラムを格納し、CPU14は図示しないイ
グニッションスイッチが閉成されている間当該プログラ
ムを実行し、RAM16は当該プログラムの実行に必要
な変数データを一時的に格納するように構成されてい
る。
【0020】上記のように構成され、図4及び図5のフ
ローチャートに対応するプログラムが格納された本実施
例においては、イグニッションスイッチ(図示せず)が
閉成されると同プログラムの実行が開始する。プログラ
ムの実行が開始すると、まず図4のステップ101にて
マイクロコンピュータ11が初期化され、各種の演算
値、車速を表す推定車体速度Vso、各車輪の車輪速度
Vw及び車輪加速度DVw等がクリアされる。そして、
ステップ102において車輪速度センサ41乃至44の
出力信号から各車輪の車輪速度VwFR,VwFL, VwR
R,VwRL(代表してVwで表す)が演算され、ステッ
プ103に進みこれらの値から車輪加速度DVwFR, D
VwFL,DVwRR,DVwRL( 代表してDVwで表す)
が演算される。次に、ステップ104にて例えば路面状
態に応じて制御感度が設定される。
【0021】そして、ステップ105に進み各車輪につ
いてアンチスキッド制御中(図4においてはABS制御
中として表す)か否かが判定され、制御中であればステ
ップ107に進み、そうでなければステップ106にて
各車輪に関しアンチスキッド制御開始条件が成立したか
否かが判定され、開始と判定されればステップ107に
進む。アンチスキッド制御開始条件を充足していなけれ
ばそのままステップ113にジャンプする。ステップ1
07においては、上記車輪速度Vw、車輪加速度DVw
及び後述の推定車体速度Vsoに基づいて判定される制
動状況、及び路面の摩擦係数(μ)に応じて、減圧、パ
ルス増圧及び保持の何れかの制御モードに設定される。
尚、路面の摩擦係数は、例えばスリップ率に応じて高
μ、中μ及び低μの何れかに特定される。
【0022】そして、ステップ108にて制御モードが
減圧モードか否かが判定され、減圧モードであればステ
ップ109に進み減圧信号が出力され、そうでなければ
ステップ110に進みパルス増圧モードか否かが判定さ
れる。パルス増圧モードと判定されるとステップ111
に進み、増圧と保持を交互に繰り返すパルス増圧信号が
出力され、ホイールシリンダ51乃至54のうちの制御
対象が徐々に増圧される。尚、このときの処理について
は図5及び図6を参照して後に詳述する。パルス増圧モ
ードでなければステップ112に進み保持信号が出力さ
れ、ホイールシリンダ液圧が保持される。上記制御モー
ドの設定及び増減圧信号の出力は各車輪のホイールシリ
ンダについても同様に行なわれ、ステップ113にて四
つの車輪FR,FL,RR,RLの全てに関し処理が行
なわれたか否かが判定され、四輪全てについて処理が完
了するまで上記ルーチンが繰り返される。尚、本実施例
においては、車両後方の車輪RR,RLは電磁弁35,
36によって同時に液圧制御が行なわれる。これが完了
するとステップ114にて推定車体速度Vsoが演算さ
れステップ102に戻る。
【0023】図5のフローチャートは前述のステップ1
11のパルス増圧出力時における処理を示すもので、図
4のステップ110においてパルス増圧モードが設定さ
れていると判定されるとステップ111にてパルス増圧
出力処理が行なわれるが、本実施例では図5のフローチ
ャートに従って以下のように処理され、このときの制御
状況の一例を図7に示す。尚、図7の(A)において、
一点鎖線のVAは実車体速度を表し、実線のVwは本実
施例のブレーキ液圧制御による何れかの車輪の車輪速度
を表し、破線のVnは通常のブレーキ液圧制御による車
輪速度を表している。図7の(B)は本実施例のブレー
キ液圧制御状況を示し、図7の(C)は通常のブレーキ
液圧制御状況を示している。Pwは車輪速度Vwに対応
するホイールシリンダ液圧を表し、Pnは車輪速度Vn
に対応するホイールシリンダ液圧を表す。そして、a点
で減圧作動が開始され、b点で保持され、c点で通常の
ブレーキ液圧制御における増圧作動が開始する。
【0024】而して、図4のステップ110にてパルス
増圧モードが設定されると、図5のステップ201にて
増圧出力の供給が終了したか否かが判定され、終了した
と判定されるとステップ202に進む。即ち、制御対象
の車輪に係るホイールシリンダ液圧が増圧中で、制動力
が付与されている状態でなければ、ステップ202にお
いて増圧出力のタイミングか否か、即ち増圧開始時期か
否かが判定され、増圧開始時期と判定されるとステップ
203及び204に進み、所定の増圧開始制御が行なわ
れる。この所定の増圧開始制御としては、増圧開始時期
を、車両の特性に応じて設定した所定の遅延時間だけ遅
延させると共に、この遅延時間後の増圧時にブレーキ液
圧の増圧勾配を通常のブレーキ液圧制御時の増圧勾配に
比較して緩やかとなるように調整する制御が行なわれ
る。即ち、ステップ203において、増圧開始時期が図
7のc点で示す通常のブレーキ液圧制御時の増圧開始時
期に比し所定時間Td遅延され、図7のd点でパルス増
圧制御が開始するように設定される。そして、ステップ
204に進み、増圧と保持のサイクルが短い短サイクル
・パルス増圧信号が出力され、図7の(B)のようにパ
ルス増圧制御が行なわれる。
【0025】上記の所定時間Tdは、駆動系の共振周期
の約1/2周期に相当する時間もしくはそれ以上に設定
されることが望ましく、共振周期は車両毎に特有である
ため、本実施例のアンチスキッド制御装置が搭載される
車両に応じて設定される。また、ステップ204におけ
る短サイクル・パルス増圧信号のサイクルの具体的な値
も、車両毎にその特性に応じて設定される。尚、ステッ
プ201にて増圧出力が終了していないと判定されたと
きには、増圧制御中であるので、ステップ205に進み
所期のパルス増圧信号が出力される。また、ステップ2
02にて増圧出力タイミングでないと判定されると保持
信号が出力される。
【0026】図6は本発明の他の実施例に係るフローチ
ャートを示すもので、ステップ301,302,30
6,307,308及び310は図5のフローチャート
のステップ201乃至206と同様であるが、本実施例
ではステップ303,304,305及び309が付加
されている。即ち、図1に記載のように、増圧開始制御
判定手段SCを、走行路面状態判定手段RC、車両減速
状態判定手段DC及び四輪駆動制御開始判定手段WDを
具備したものとし、これらの判定結果に基づき増圧開始
制御を行なうか否かを判定するように構成した形態の具
体的実施例を示すものである。前述のように、車両減速
状態判定手段DCとしては図2及び図3に示すGセンサ
46が用いられ、四輪駆動制御開始判定手段WDとして
は4WDスイッチ47が用いられる。走行路面状態判定
手段RCとしては、例えば前述の図4のステップ107
における摩擦係数(μ)の推定と同様、車輪速度センサ
41乃至44の検出信号に基づきスリップ率が演算さ
れ、このスリップ率に応じて高μ、中μ及び低μの何れ
かに特定されるように構成されている。
【0027】而して、図6のステップ303において走
行路面の摩擦係数が低μと判定されるとステップ304
に進む。ステップ304ではGセンサ46の検出出力が
所定値と比較され、これより低い値の低Gと判定される
とステップ305に進み、4WDスイッチ47がオンか
否かが判定される。而して、4WDスイッチがオンで四
輪駆動制御中と判定されると、ステップ306,307
に進み、図5のステップ203と同様に増圧タイミング
が遅延されると共に、短サイクル・パルス増圧信号が出
力される。ステップ303乃至305の何れかにおいて
否と判定された場合には、上記の増圧開始制御は行なわ
れず、ステップ309に進み通常の増圧出力とされる。
【0028】図8は上記の実施例に係る車両前後の車輪
におけるアンチスキッド制御状況を示すもので、t1時
に前輪側のホイールシリンダ液圧Pfが減圧されると、
前輪側の車輪速度Vwf(実線)が回復し、実車体速度
VA(一点鎖線)に漸近する。そして、若干の時間遅れ
を以って、t2時に後輪側のホイールシリンダ液圧Pr
が減圧されると、後輪側の車輪速度Vwr(破線)が回
復し始めるが、前述のように両車輪速度Vwf,Vwr
間に例えば駆動系の共振周期の1/2周期分のずれが生
ずると車体振動を惹起するおそれがある。これに対し、
上記の実施例においては、前輪側のホイールシリンダ液
圧Pfが通常の増圧タイミング(t3時)より所定時間
Td遅延したタイミング(t5時)で増圧制御が開始
し、しかもこの増圧制御は前述のようにサイクルの短い
短サイクル・パルス増圧制御が行なわれる。一方、後輪
側のホイールシリンダ液圧Prはt4時にパルス増圧制
御が開始しているが、t4とt5との間隔は短い。而し
て、前輪側の車輪速度Vwfは後輪側の車輪速度Vwr
と略同じ位相で変化することとなり、両車輪速度間に大
きな差異は生じず、従って車体振動を惹起することなく
安定した制動制御が行なわれる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の四輪駆動車のア
ンチスキッド制御装置によれば、請求項1のように、増
圧開始制御判定手段により、ホイールシリンダに供給す
るブレーキ液圧の制御における増圧開始時期を判定する
と共に、増圧開始時期に所定の増圧開始制御を行なう条
件を充足しているか否かを判定し、この条件を充足して
いると判定したときには、増圧開始遅延手段により、増
圧開始時期を、車両の特性に応じて設定した所定の遅延
時間だけ遅延させ、この所定の遅延時間経過後、ホイー
ルシリンダに供給するブレーキ液圧の制御における増圧
を開始する際に、増圧勾配調整手段によりブレーキ液圧
の増圧勾配を通常のブレーキ液圧制御時の増圧勾配に比
し緩やかに調整するように構成されているので、氷上、
圧雪路等の低摩擦係数路面の走行時においても、車体振
動を惹起することなく適切なブレーキ液圧制御を行な
い、安定した制動作動を確保することができる。
【0030】請求項2に係るアンチスキッド制御装置に
おいては、増圧開始制御判定手段が、四輪駆動制御開始
判定手段、走行路面状態判定手段及び車両減速状態判定
手段を具備し、これらの判定結果に基づき増圧開始制御
を行なうか否かを判定するように構成されているので、
迅速且つ的確に増圧開始制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の四輪駆動車のアンチスキッド制御装置
の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る四輪駆動車のアンチスキッド制御
装置の実施例の全体構成図である。
【図3】図2の電子制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の一実施例におけるアンチスキッド制御
の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例におけるパルス増圧出力の処
理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例におけるパルス増圧出力の
処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例におけるブレーキ液圧制御と
通常のブレーキ液圧制御を比較して示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例におけるブレーキ液圧制御時
の前輪側と後輪側の制御状況を示すグラフである。
【符号の説明】
2 液圧発生装置 2a マスタシリンダ 2b ブースタ 3 ブレーキペダル 10 電子制御装置 20 電動モータ 21,22 ポンプ 23,24 リザーバ 30 アクチュエータ(液圧制御装置) 31〜36 電磁弁 41〜44 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 45 ブレーキスイッチ 46 Gセンサ(車両減速状態判定手段) 47 4WDスイッチ(四輪駆動制御開始判定手段) 51〜54 ホイールシリンダ FR,FL,RR,RL 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 亮彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 二瓶 寿久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 松林 博之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−222962(JP,A) 特開 昭63−203862(JP,A) 特開 平6−24317(JP,A) 特開 平6−24319(JP,A) 特開 平8−34333(JP,A) 特開 平7−165049(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四輪駆動制御を行なう車両の前方及び後
    方の車輪の各々に装着し制動力を付与するホイールシリ
    ンダと、該ホイールシリンダの各々にブレーキ液圧を供
    給する液圧発生装置と、該液圧発生装置と前記ホイール
    シリンダとの間に介装し前記ホイールシリンダのブレー
    キ液圧を制御する液圧制御装置と、前記車輪の各々の車
    輪速度を検出する車輪速度検出手段と、該車輪速度検出
    手段の検出出力に応じて前記液圧制御装置を駆動し前記
    ホイールシリンダに供給するブレーキ液圧を制御して前
    記車輪の各々に対する制動力を制御する制動力制御手段
    を備えた四輪駆動車のアンチスキッド制御装置におい
    て、少くとも前記車輪速度検出手段の検出出力に応じて
    前記制動力制御手段による前記ホイールシリンダに供給
    するブレーキ液圧の制御における増圧開始時期を判定
    し、該増圧開始時期に所定の増圧開始制御を行なう条件
    を充足しているか否かを判定する増圧開始制御判定手段
    と、該増圧開始制御判定手段が前記所定の増圧開始制御
    を行なう条件を充足していると判定したときには、前記
    増圧開始時期を、前記車両の特性に応じて設定した所定
    の遅延時間だけ遅延させる増圧開始遅延手段と、該増圧
    開始遅延手段による所定の遅延時間経過後、前記ホイー
    ルシリンダに供給するブレーキ液圧の制御における増圧
    を開始する際に、該ブレーキ液圧の増圧勾配を通常のブ
    レーキ液圧制御時の増圧勾配に比し緩やかとなるように
    調整する増圧勾配調整手段とを備えたことを特徴とする
    四輪駆動車のアンチスキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記増圧開始制御判定手段が、前記車両
    が走行する路面状態を判定する走行路面状態判定手段
    と、前記車両の減速状態を判定する車両減速状態判定手
    段と、前記車両が四輪駆動制御を開始しているか否かを
    判定する四輪駆動制御開始判定手段とを具備し、該四輪
    駆動制御開始判定手段、前記走行路面状態判定手段及び
    前記車両減速状態判定手段の判定結果に基づき前記増圧
    開始制御を行なうか否かを判定するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の四輪駆動車のアンチスキッ
    ド制御装置。
JP22570595A 1995-08-09 1995-08-09 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置 Expired - Fee Related JP3292633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22570595A JP3292633B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22570595A JP3292633B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0948339A JPH0948339A (ja) 1997-02-18
JP3292633B2 true JP3292633B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=16833516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22570595A Expired - Fee Related JP3292633B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3292633B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0948339A (ja) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3346057B2 (ja) 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置
JP3346041B2 (ja) アンチスキッド制御装置
US6199964B1 (en) Braking control system for an automotive vehicle
JP2000190836A (ja) 摩擦係数ピ―ク推定装置、及び該推定装置を備えたアンチスキッド制御装置
JPS59206248A (ja) スリップ制御機構付きブレーキシステム
JP2998327B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP2880663B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP4110634B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3128883B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3292633B2 (ja) 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置
JP3522157B2 (ja) 車両の制動操作状態判定手段及び該制動操作状態判定手段を備えた前後制動力配分制御装置
JP3554569B2 (ja) 制動力配分制御装置
JP2903553B2 (ja) アンチスキッド制御装置
US5447364A (en) Anti-skid control system for rear wheels
JP3346045B2 (ja) 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置
JP4419272B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3346046B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JP3377333B2 (ja) 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置
JP2697079B2 (ja) アンチロック制御装置
JP3913992B2 (ja) 自動二輪車のアンチロックブレーキ制御方法
JPH11157433A (ja) 路面摩擦係数推定装置
JP4560850B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP3697721B2 (ja) 四輪駆動車のアンチスキッド制御装置
JP3697722B2 (ja) アンチスキッド制御装置
JPH0834332A (ja) アンチスキッド制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080329

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140329

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees