JP3292372B2 - 漢字符号化・復号化装置及び方法 - Google Patents

漢字符号化・復号化装置及び方法

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JP3292372B2 JP04427690A JP4427690A JP3292372B2 JP 3292372 B2 JP3292372 B2 JP 3292372B2 JP 04427690 A JP04427690 A JP 04427690A JP 4427690 A JP4427690 A JP 4427690A JP 3292372 B2 JP3292372 B2 JP 3292372B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は漢字を符号化しかつ復号化する装置および方
法に関するものであり、特に、本発明は文字のストロー
ク(字画)を漢字手書き則に従うシーケンス(順序)に
変換し、かつ、基本ストロークの各々のかかる初期発生
順序および発生数を示す多構成要素コードを文字に対し
導出するようにして、漢字を分析し、3つのあらかじめ
規定された基本ストロークの各々の初期発生順序および
発生数を決めるようにして漢字を符号化しかつ復号化す
る装置および方法に関するものである。
(従来の技術) 殆どの場合、上述したようにして導出した多構成要素
コードは1つ以上の文字に対応する。かかる場合、この
多構成要素コードに追加のコード要素を加えて文字を特
に規定する拡張コードを得るようにしている。本発明の
装置および方法は、適当にプログラムされたコンピュー
タシステムとともに用いる場合には漢字を迅速かつ有効
に符号化かつ復号化し、これによりユーザがワード処
理、電子辞書即ち、文字検証、プリント、電子出版等の
ような種々の多様な用途において漢字を入力、記憶、表
示、処理、検索、プリントその他に出力し得るようにす
る。
コマーシャル、パブリッシング カンパニー、(香
港)により出版された現代漢字辞書(26版)には各々が
1つ以上の文字により規定された7000語以上の言語が含
まれている。特に、かかる多数の文字を有する言語は、
文書伝達、特に書かれた漢字言語に熟達していない者に
対しては困難な言語である。
更に、単一の漢字は1〜30ストローク(字画)で構成
されている。文字(漢字)のストロークが描かれる手
順、即ち、手で書かれる順序は、書かれる漢字言語では
既知の漢字手書き則によって描かれる。また、印刷また
は書かれた文字(漢字)の書体を整えるためには各文字
(漢字)の縦および横の長さを文字(漢字)のストロー
ク(字画)に関係なく、ほぼ同一とする必要がある。例
えば、“日”と云う漢字は4ストローク(4画)で構成
されており、“鶏”と云う漢字は20ストローク(20画)
で構成されている。しかし、印刷または書かれたこれら
2つの漢字は通常縦および横の長さを同一とする必要が
ある。従って、文字(漢字)のストローク(字画)は、
これら文字が同一の文書に描かれる場合各文字のストロ
ークを相違させる必要がある。換言すれば、同一の文書
における種々の異なる漢字はそれぞれ異なるながさのス
トロークを必要とする。この要求は漢字を符号化しかつ
復号化するシステムにおいては他の問題を発生する。漢
字を符号化しかつ復号化するシステムとしては種々のも
のが提案されている。
例えば、ゴー等による米国特許第4,559,615号明細書
には、漢字をいわゆる“4コーナコーディング法”に従
って部分的に分析して各文字に対応する7−ディジット
コード数を得るようにして漢字を符号化し、記憶し、ア
クセスする方法および装置が記載されている。しかし、
この4コーナコーディング法は複雑であり、従って、ゴ
ー等による米国特許第4,559,615号明細書に記載されて
いる方法は、分析された文字がクリア−カットラディカ
ルを含まない場合または文字のコーナストロークが規定
されていない場合には適用するのが困難である。従っ
て、複雑でなくしかも4コーナコーディング法に関連す
る問題を有さない漢字を符号化しかつ復号化する技術を
得る必要がある。
従って、本発明の目的は漢字を4コーナ符号化方法を
用いないで符号化及び復号化する方法を提供することに
ある。本発明の特徴は、漢字のストロークを3つの予め
定めたタイプの基本ストロークに変換し、この変換を少
なくとも部分的に漢字の手書き則により決まる順序で行
うことにある。漢字は種々の基本ストロークの各々の初
期発生順序及び各タイプの基本ストロークの発生の総数
を表わす多構成要素コードで表わすことができる。例え
ば、追加のコード構成要素を斯るコードに付加して符号
化文字に独自に対応する拡張コードを得ることもでき
る。
米国特許第4,718,103号、同第4,718,102号及び同第4,
284,975号はパターン認識技術を用いて漢字を符号化及
び復号化する技術に関するものである。しかし、これら
特許の技術を用いるためにはユーザは漢字のグラフィッ
クパターン又はそれらのストローク成分を入力し、これ
らを予め記憶されているテンプレート又は漢字セットの
基準パターン又はストローク成分に対し合致させる必要
がある。更に、代表的にはストロークレジストレーショ
ン装置によるグラフィックパターンの入力作業は、漢字
を書く熟練度及び書きぐせがユーザごとに相違するため
に達成が難しい。
同様に、米国特許第4,829,583号及び同第4,755,955号
は符号化又は復号化すべき文字のストロークに関連する
座標値を用いて表意文字を符号化及び復号化する技術を
開示している。しかし、これらに開示されている技術は
使用が困難であり、普通に書かれた漢字のストロークの
座標を決定するユーザの熟練度に強く依存する。その理
由は、各文字に対し入力するストローク座標は記憶され
ている基準文字のストローク座標にぴったり合致させる
必要があるためである。これがため、ユーザに漢字の書
き方に高度の熟練を要求せず、且つ符号化文字のストロ
ークパターン又はストローク座標を基準文字の記憶スト
ロークパターン又はストローク座標と合致させる必要な
い漢字の符号化及び復号化技術が望まれている。
従って、本発明の他の目的は、漢字の書き方に高度の
熟練をユーザに要求せず且つ符号化文字のストロークパ
ターン又はストローク座標を基準文字のストロークパタ
ーン又はストローク座標と合致させる技術に基づかない
漢字の符号化及び復号化装置及び方法を提供することに
ある。
米国特許第4,462,703号及び同第4,397,288号は慣例の
キイボードを用いて漢字のストローク及び語根を表わす
技術に関するものである。これらの技術は漢字の符号化
において漢字の手書き則により決まるストローク順序を
ユーザが厳密に守ることを要求する。同様に、米国特許
第4,689,743号は漢字のような表意文字を符号化及び評
価する技術を開示している。この技術は、漢字を入力す
るには漢字の各ストローク成分を漢字の確立した手書き
則に従って正しい順序で装置に入力する必要がある。し
かし、これは表意文字の書き方に高度に熟練していない
ユーザにとって達成が困難である。これがため、符号化
すべき文字の全てのストロークの正しい書き順をユーザ
が知ることを要求しない漢字のような表意文字の符号化
及び復号化技術を提供することが望まれている。
本発明の他の目的は、漢字の手書き則のストローク順
序を符号化又は入力(エンター)する漢字の最初の数ス
トロークを除いて正確に守らなくてもよい漢字の符号化
及び復号化装置及び方法を提供することにある。本発明
の特徴は、符号化する漢字のストロークを予め定めた3
つのタイプの基本ストロークに変換する際、2つの異な
るタイプの基本ストロークが得られるまで漢字の手書き
則で決められた順序を守るだけでよい点にある。斯る後
に、漢字の残りのストロークは任意の順序で基本ストロ
ークに変換することができる。斯くして、データベース
システムへの漢字の急速入力及び検索を漢字の書き方に
熟練していないユーザでも達成することができる。
米国特許第4,669,901号及び同第4,684,926号は漢字を
符号化又は入力するキイボード手段を用いる技術を開示
している。後者の特許の技術は5つの基本ストロークを
用い、それらの頻度分布に従って語根を選択するもので
ある。前者は特許のシステムは選択したストローク、ス
トロークの組合せ、語根及び他漢字成分を表わすキイを
有するキイボードを具えている。しかし、何れの特許も
漢字を最初に全て又は部分的に予定の基本ストロークの
系列に変換し、この変換に基づいて漢字を符号化又は入
力する漢字符号化又は復号化技術は開示していない。
本発明の他の目的は漢字を符号化及び復号化するため
に漢字のストローク頻度又はストロークの組合せを決定
する必要のない漢字符号化及び復号化装置及び方法を提
供することにある。本発明は3つのタイプの基本ストロ
ークに変換された各漢字に対してたった3つのタイプの
基本ストロークの初期発生順序及び発生数を決定するこ
とによって符号化及び復号化することができる利点を有
する。
本発明の更に他の目的はデータベースシステムへの漢
字の入力、記憶及び検索を急速且つ効率良く行い得る漢
字符号化及び復号化方法及び装置を提供することにあ
る。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して
後に詳しく説明する実施例の説明から明らかとなる。
発明の要約 本発明においては、各漢字の各ストロークを水平スト
ローク(−)、垂直ストローク(|)、斜めストローク
(/)又はこれら基本ストロークの系列(シーケンス)
に変換する。斯る変換は確立した漢字手書き則に少なく
とも部分的に従う順序で行なう。各文字の各タイプの基
本ストロークの初期発生順序及び発生数を表わす文字ス
トロークコードを導出する。斯るコードは多数のコード
構成要素を有する。このとき文字ストロークコードに対
応する各文字が予め記憶してある文字集合から検索され
表示される。文字ストロークコードに対応する2つ以上
の文字が表示される場合には、各々の表示文字と関連す
る追加のコード構成要素も表示される。この場合には、
ユーザは表示文字の中から符号化又は入力すべき文字を
選択し、選択した文字と関連する追加のコード構成要素
を文字ストロークコードに付加して符号化又は入力すべ
き文字を独自に決定する拡張コードを得る。
本発明の一実施例は大容量記憶装置、キイボード、オ
プションのライティングパッド、CRT又は同様の表示装
置及びプリンタ又は同様のハードコピー装置を有する適
切にプログラムしたコンピュータを具える。このコンピ
ュータはキイボード又はライティングパッドによる漢字
の符号化又は入力、並びに記憶、表示、処理、及びコン
ピュータに入力又は記憶された文字又はコードの復号化
又は検索を行い得るようにプログラムする。キイボード
を用いて各タイプの基本ストロークの初期の発生順序及
び発生数に関するデータを入力し、表示された文字に対
応する追加のコード構成要素を入力し、且つコンピュー
タ及びそのプログラムを制御する。ライティングパッド
は、ライティングパッドの表面に漢字の実際のストロー
クを少なくとも最初は漢字手書き則により決められた順
序で書くことにより漢字のストロークを直接入力するの
に用いることができる。プログラムはラテイィング表面
に書かれた漢字のストロークに応答して各ストロークを
各別の基本ストロークに又は各別の基本ストローク列に
変換して漢字の各タイプの基本ストロークの初期発生順
序及び発生数を表わす漢字ストロークコードを取り出
す。次に漢字ストロークコードに対応する各漢字をコン
ピュータメモリに記憶されている漢字セットから検索
し、これをCRTスクリーン上に表示し、この漢字ストロ
ークコードが記憶されている漢字集合内の2つ以上の漢
字に対応する場合には表示された文字と関連する追加の
コード構成要素が一緒に表示される。2個以上の漢字が
表示される場合には、ユーザは表示された漢字の中から
符号化すべき漢字を選択し、キイボードによって選択し
た漢字と関連する追加のコード構成要素を入力する。コ
ンピュータに入力された符号化文字は記憶され、後に検
索し、復号化して表示し、処理し、プリンタで印刷する
ことができる。
本発明の装置及び方法によれば漢字の書き方について
十分な知識のないユーザでも漢字を急速且つ有効に符号
化及び復号化することができる。本発明では、漢字を符
号化又は復号化するには、ユーザは漢字のストロークを
漢字手書き則により決められた順序で基本ストロークに
変換するに際し3つの基本ストロークのうちの2つの異
なるタイプのストロークが最初に現われるまでの順序を
知っていればよいだけであり、残りのストロークは手書
きに関係なく任意の順序で符号化することができる。
好適実施例の詳細な説明 本明細書及び特許請求の範囲において使用する「スト
ローク」(「合成ストローク」に使用する場合は除く)
とは文字が書かれる表面から筆記具を持ち上げることな
く完全に書かれる漢字の1つの要素を意味する。例えば
第1図に示すように漢字「凡」は3個のストロークを有
し、「鳥」は10個のストロークを有する。
明細書及び特許請求の範囲において言及する漢字の手
書き則は中国の小学校で教えられている確立した手書き
則である。これらの手書き則は米国特許第4,505,602号
明細書に記載されている。簡単に要約すると、漢字の手
書き則では一般に左から右へ、上から下へ書き始める。
漢字が左と右の両側で同一の形のストロークを有する場
合には最初に中心のストローク(画)を書く。しかし、
漢字の文語を熟知している人に知られているように、こ
れらの一般則にはいくつかの例外が存在する。
本発明では、漢字のストローク(字画)を少なくとも
最初に漢字の手書き則に従ってその書き順に基本ストロ
ークに変換し、種々のタイプの基本ストローク(字画)
が最初に生ずる順序及びその漢字内の各タイプの基本ス
トロークの発生総数を決定する。明細書及び特許請求の
範囲において使用する「基本ストローク」とは次の3つ
のストローク:水平ストローク(−)、垂直ストローク
(|)及び斜めストローク(/)を意味する。漢字の全
てのストロークを最初にこれら3つの基本ストロークの
1つに変換する必要があり、また斯る基本ストロークの
順序については後に説明する。漢字を基本ストロークの
数、タイプ及び順序に分析することは漢字の複雑度と無
関係に行うことができる。従って、所定の漢字に含まれ
る基本ストロークの数は本発明の使用において何ら制約
にならない。
本発明においては、1つの漢字内の1つの特定のスト
ロークが全体的略々水平の線の形でもなく略々垂直の線
の形でもない場合、ストロークは斜めストローク(/)
であるとみなす。これがため、第9図に示すように、逆
向き斜線(\)、短斜線「´」逆向き短斜線「`」及び
湾曲ストロークのような種々のストロークは斜めストロ
ーク(/)とみなされる。3つのタイプの基本ストロー
クの一つに変換し得る漢字の各ストロークは「シンプル
ストローク」と称す。
多くの漢字は対応する単一の基本ストロークに変換す
ることのできないストロークを含んでいる。「複雑」な
ストロークと称されるこのようなストロークを本発明に
よれば、1つ以上の複雑なストロークを有している文字
を符号化したり、又は復号化する前に第10図に示すよう
に対応する基本ストロークの順序に変換する。さらに、
多くの漢字は「合成ストローク」と称されるものも含ん
でおり、これらのストロークは文字の一部を成す一画以
上のストロークではあるが、完全な文字又は語根となる
ものではない。本発明によれば、1つ以上の合成ストロ
ークを有している文字を符号化したり、又は復号化する
前に第11図に示すように合成ストロークを対応する基本
ストロークの順序に分解する。なお、本明細書中にて用
いている非水平及び非垂直の簡単なストロークの斜めス
トロークへの変換、複雑なストロークの基本ストローク
順序への変換及び合成ストロークの基本ストローク順序
への変換はいずれも第8,第9及び第10図の例にそれぞれ
示したような変換を意味するものとする。
文字の種々のタイプの基本ストローク(即ち、−、|
及び/)が発生する最初の順序、即ち最初の書き順の決
定は、文字のストロークを漢字の手書き則によって書取
られる順序で少なくとも最初に変換することによって行
なう。従って、本発明によれば漢字の最初の書き順は3
つのタイプの基本ストロークの内のつぎの6通りの1つ
とすることができる。即ち、−|/、/−|、−/|、/|
−、|−/又は|/−。例えば単語の「日」と言う文字を
漢字の手書き則にならった順序で形成するストロークは である。これらのストロークを上述した方法で基本スト
ロークに変換した後に基本ストロークの手書き順序|−
|−−を得て、文字に対する種々の基本ストロークの種
類の内の最初に発生する順序を|−/とする。なお、斜
めストロークに変換できるストロークがないか、又は斜
めストロークを有するシーケンス(系列)が文字になく
ても、斜めストローク(/)は「日」と言う文字に対す
る基本ストロークの最初の発生順序の一部とする。
「土」という単語に対する文字の場合、漢字の書き順に
ならった順序のストロークは−|−である。これらのス
トロークを基本ストロークに変換すると、基本ストロー
クの順序は−|−となり、基本ストロークの種類の初期
発生順序は−|/となる。文字に対する基本ストロークに
存在しない斜めストローク(/)は、以下に詳述するよ
うにコードフォーマットの理由のために基本ストローク
の型の初期発生順序に再度現れる。
「日」及び「土」と言う2つの文字は簡単な文字であ
り、その各々が固有の意味を有しているが、これらの各
文字は他の文字の一部とすることもできる。大多数の漢
字は2つ以上の簡単な文字を組合せることにより形成さ
れる。他の文字の一部として用いられる簡単な文字は一
般に語根として知られている。語根が文字の最初にある
場合にそれは「へん」と称されることもあり、この「へ
ん」とは文字の位置を称するものではなくて、むしろ漢
字の書き順により文字を最初に書き出す部分のことであ
る。便宜上、本明細書では文字の最初に書かれる語根、
即ち「へん」を(括弧を付けた)「語根」と称する。漢
字の簡単な文字成分が、その文字の最初に書かれる部分
でない場合には本明細書では単に(括弧を付ない)語根
と称するものとする。
本発明による符号化又は復号化技法には予め規定した
3つの基本ストローク並びに「語根」と、語根と、漢字
の書き順を用いる。本発明により文字を符号化する例に
おいて「地」と言う文字を符号化する例につき説明す
る。この文字は「根」の(土)と語根の(也)とを組合
せたものである。漢字の手書き則では「語根」の(土)
のストロークを−|−の順に描く。語根の(也)のスト
ロークは漢字の手書き則で の順で描く。これらのストローク順序を基本ストローク
の順序に変換する場合には、「語根」の(土)を最初に
描くと言うことを考慮して、文字の基本ストローク順序
を−|−−|/||−/とする。これがため、上記文字に対
する基本ストロークの種類の内の最初に発生する順序は
−|/となる。ここでは上記文字に対する基本ストローク
の順序に実際上斜めストローク/が存在するが、これは
初期設定によって基本ストロークの種類の内の最初の発
生ストロークには含まれない。
他の例では(智)と言うもっと複雑な文字を「語根」
の(矢)と、語根の(口)及び(日)とで形成する。漢
字の手書き則によれば、「語根」の(矢)のストローク
順序は であり、つぎに書かれる「語根」の(口)の基本のスト
ローク順序は であり、最後に書かれる「語根」(日)のストローク順
序は である。従って、手書き則による(智)と言う文字に対
するストローク順序はつぎのようになる。即ち、 (智)と言う文字に対するストロークを基本ストローク
に変換すると、つぎのような基本ストロークの順序が得
られる。即ち/−//|−|−|−|−−−。(智)と言
う文字に対する種々の基本ストロークの最初の発生順序
は/−|である。なお、前述した所から明らかなよう
に、文字における全部で3種類の基本ストロークが最初
に発生する順番を決めるためには文字の基本ストローク
の内の最初の2つの異なる種類のストロークが発生する
順番だけを決めれば良い。
符号化又は復号化する文字に関連する文字ストローク
を取出すのには各々異なる基本ストロークの発生総数も
用いる。従って、前述した例の(智)と言う文字は3つ
の傾斜ストローク/と、7つの水平ストローク−と、4
つの垂直ストロークとから成り、この文字に対応する文
字ストロークコードは3/7−4|となる。なお、このコー
ドは異なる種類の基本ストロークが(智)と言う文字に
発生する最初の順番(これは漢字の手書き則による)
と、各種類の基本ストロークが発生する総数とを表わし
ている。
上述した例にて得た文字ストロークコードはコンピュ
ータに記憶させる文字集合の1つ以上の文字に相当し得
る。従って、文字ストロークコードを得た後にはその文
字ストロークコードに対応する記憶済みの文字セットに
おける各文字を調べる必要がある。文字ストロークコー
ドが記憶された文字集合の1つ以上の文字に相当する場
合には、ユーザはその文字集合の対応する文字から符号
化される文字を選択して、その文字ストロークコードに
選択した文字に関連する他のコード要素を加えて、符号
化する文字に独特に対応する拡張文字ストロークコード
を得る必要がある。一般に、文字ストロークコードが記
憶された文字集合における1つ以上の文字に対応する場
合には、符号化する文字に対応する拡張文字ストローク
コードはつぎのような形態の内の1つとなる。即ち、X|
Y−Z/,X|Z/Y−,Y−X|Z/,Y−Z/X|。ここにXは
垂直ストローク(|)の発生総数であり、Yは水平スト
ローク(−)の発生総数であり、Zは斜めストローク
(/)の発生総数であり、*は符号化する文字に関連す
る追加のコード要素であり、これらはストローク分析か
ら得られる文字ストロークコードに対応する記憶された
文字集合の文字から選択されるものである。
なお、多くの例ではストローク分析から得られる文字
ストロークコードが記憶された文字集合における文字を
独自に規定し、この場合には1つの文字が表示されるだ
けであり、文字ストロークコードは追加のコード要素な
しで符号化される文字を独自に規定する。符号化する文
字を選択するためにストローク分析により得られる文字
ストロークコードに相当する文字を調べ、且つ本発明に
従って選択文字に関連する他のコード要素を追加するこ
とについて下記にさらに説明する。
上述した文字符号化技術を用いることにより、ユーザ
は符号化する文字の最初の7ストロークの漢字手書き則
による正しい書き順を知るだけで現代漢字辞書における
文字の90%を符号化でき、又ユーザは符号化する文字の
最初の3ストロークだけの漢字手書き則による正しい書
き順を知るだけで現代漢字辞書における80%の文字を符
号化できる。本発明によれば、符号化する文字に対する
異なる種類の基本ストロークの最初の発生順序を一旦求
めれば、他のいずれのストローク順序に関係なく各種類
の基本ストロークの発生総数を決めることができる。従
って、極めて簡単な文字以外では、本発明による符号化
及び復号化技法によれば、ユーザは符号化又は復号化す
べき文字の漢字手書き則によって書かれる全部のストロ
ークの書き順を知らなくても済む。
本発明による方法及び装置の実施例では、コンピュー
タに基づく漢字テキストの記入項目と一緒に第1A,第1B
及び第1C図に示すような、処理、記憶、検索、表示及び
出力システムを用いる。第1A図を参照するに、このシス
テムは不可欠なディスクドライブを有しているコンピュ
ータ1と、慣例のキイボード2と、任意書込みパッド3
と、CRTディスプレイ4と、グラフィックプリンタ5と
を具えている。コンピュータ1は、漢字の符号化及び復
号化を本発明に従って制御すると共に、漢字の記憶、処
理、検索及び印刷を制御すべくプログラム化する。キイ
ボード2は基本ストロークに関連するデータを入れて、
コンピュータのプログラムによって与えられる機能を制
御するのに用いる。書込みパッド3はそれに文字のスト
ロークを直接書くことにより入力させるのに用いたりす
る。CRTディスプレイ4は漢字の相対的符号化、復号
化、蓄積、検索、処理及び出力用のコード及び文字を適
当に表示させるのに用いる。グラフィックプリンタ5は
プログラムの制御下でコンピュータに記憶されている文
字又はコードをハードコピーで出力する。
本発明によれば、例えば前述した現代漢字辞書におけ
る全ての文字に対する図解的なパターンデータと、各文
字に対応する文字ストロークコードとから成る適当な漢
字集合用の文字データをコンピュータ1のメモリに記憶
させる。このような文字データのことを単に「記憶文字
集合」と称する。又、このような文字データをコンピュ
ータメモリにテーブル形態又はプログラムそのものの一
部とするような種々の方法で組込むことができることは
コンピュータプログラミングの当業者には明らかなこと
である。第1B図は本発明の実施例における信号の流れを
詳細に示したものである。符号化すべき文字の基本「語
根」又は語根のストロークを書込みパッド3から、又は
キイボード2から入力させる。ストロークセンサ8は入
力ストロークを検出して、これらをストローク比較器9
に転送し、これにて入力ストロークをストローク及び語
根記憶装置10に記憶させてあるストローク又は語根と比
較する。下記にさらに説明するように、文字はキイボー
ド2で1つ以上の基本ストローク、複雑なストローク、
合成ストローク及び/又は文字の語根を入れることによ
って入力される。前述したように文字の他の任意のスト
ローク又は語根の前に入れる最初の語根を「語根」と称
する。基本ストローク、複雑なストローク、合成ストロ
ーク又は語根のような記入項目を全て単に入力ストロー
クと称する。入力ストロークが記憶装置10に見つからな
い場合には警報信号(ビィーと言う音)を発生させて、
不正入力を指示する。入力ストロークが記憶装置に見つ
かった場合には、ストローク比較器9がストロークをス
トローク累算器11に供給し、この累算器は符号化すべき
文字に対する全ての入力ストロークを加算する。ストロ
ーク累算器11に2つ以上の異なる基本ストロークの種類
がある場合には「2つの非類似ストロークセンサ」12が
CRTディスプレイ4に「どれか別ものを入力せよ」なる
メッセージを出力する。このメッセージがCRTのスクリ
ーン上に現れたら、ユーザはストローク順序に無関係に
文字の残りのストロークをエンターすることができる。
文字に対する入力ストロークの入力が完了したらキイ
ボード2における(/)キイ(エンドキイ)を押す。こ
れにより信号コントローラ13への信号送出を完了させ
て、文字コード変換器14を作動させる。この文字コード
変換器14は入力ストロークを符号化する文字に対応する
文字コードに変換する。文字コード識別子15は変換文字
コードを文字コード記憶装置16に記憶させてあるコード
と比較する。変換文字コードが記憶装置16に見つからな
い場合には、未確認コードプロセッサ17によってCRTス
クリーン4に「やり直し?」なるメッセージを表示させ
る。変換文字が記憶16には見つかった場合には、文字コ
ード識別子15が文字データプロセッサ18を作動させる。
この場合に文字データプロセッサ18は文字コード変換器
14によって与えられた文字コードを有している1つ以上
の文字に関する予め記憶させてある図形パターンデータ
を文字データ記憶装置19から検索して、これにて検索さ
れた各文字をCRTスクリーン4上に表示させる。1つ以
上の文字がCRTスクリーン4上に表示される場合には、
このような各文字に関連する追加のアルファベットのよ
うなコード要素も表示させる。1つ以上の文字が表示さ
れる場合には、ユーザは表示されている文字の内から符
号化するものを選択し、その選択した文字に関連するア
ルファベットコード要素を入力させる。このようにし
て、符号化する文字に独自に対応する拡張文字コードを
形成する。文字コード変換器14によって与えられるよう
な文字コードが記憶装置16における文字に独自に対応す
る場合には、符号化する文字に対する文字コードを形成
するためのコードにアルファベットコード要素を加える
必要がない。
前述したような方法で入力される全ての文字はプログ
ラムによって規定されるバッファ(図示ぜす)に記憶さ
れる。このバッファに記憶された文字を処理して、ディ
スクドライブのディスクに転送したり、CRTスクリーン
4上に表示させるために検索したり、プリンタ5でプリ
ントアウトする処理をしたりすることができる。CRTス
クリーン4上に表示される文字はキイボード2における
「プリントスクリーン」キイ(これは第6図には図示し
てない)を押すことによってプリンタ5で印刷すること
ができる。
第1C図は本発明の実施例に基づく漢字の符号化を制御
するコンピュータのプログラム部分を表わす流れ図(2
枚で1つ)を示したものである。第1C図の流れ図によっ
て規定されるプログラム部分を或る特定のコンピュータ
で実現することができることはコンピュータプログラミ
ングの当業者にとっては既知のことである。本発明の実
施例ではプログラムをSanyo社のモデル17プラスパーソ
ナルコンピュータ用のBASICプログラミング言語で実現
する。
第6図は本発明の実施例に関するキイボード2のキイ
表示を示す平面図である。図面の簡単化のためにキイボ
ード2の特定目的のキー及び機能キイは図示してない。
なお、キイボード2のキイのレイアウトはパーソナルコ
ンピュータ用に用いられる標準のアルファベットキイボ
ードのレイアウトと同じであり、又基本ストローク、複
雑なストローク、合成ストローク、語根及び基本ストロ
ークの群別はプログラムによって種々のキーに割当てら
れている第12図は第6図のキーボード2の個々のキイ
(ストロークのグループ分モードでの頂部キー行に割当
てられるストロークのグループ分けは除く)に対する基
本ストローク、複雑なストローク、合成ストローク及び
語根の割当て及び各キイを押すことによって発生される
対応するストロークコードを表式に示したものである。
現代漢字辞書の索引にリストされている語根には214
ある。キイボードの別々のキイに各種語根を割当てた場
合にはキイボードがべらぼうに大きくなり、ユーザは文
字を符号化するのに必要な語根を見つけるかなりの時間
を費すことになる。本発明によれば、良く用いられる語
根、複雑なストローク、合成ストローク、各基本ストロ
ーク及び各基本ストロークを種々組合わせたものをキイ
ボードの種々のキイに割当てる。キイによって表わされ
ない他の語根及びストロークは以下さらに説明するよう
に、個々の基本ストロークを表わすキイや、斯様な他の
語根やストロークを有する「ストローク相当体」の語根
及びストロークを表わすキイや、基本ストロークをグル
ープ分けしたものを表わすキイを用いて入力させること
ができる。
第6図を参照するに、ストローク群別モードにおける
のを除いて、“1"キイから“=”キイまでの第4行(r
4)のキイに割当てられた語根及びストロークはすべて
/−|の初期基本ストローク順序を有している。“q"キ
イから“]”キイまでの第3行(r3)のキイに割当てら
れた語根及びストロークは|−/の初期基本ストローク
順序を有している。“a"キイから“'"キイまでの第2行
(r2)のキイに割当てられた語根及びストロークは−|/
初期基本ストローク順序を有している。“z"キイから
“/"キイまでの第1行(r1)のキイに割当てられた語根
及びストロークは以下に説明するようにストローク相当
体に対し用いうる種々の初期基本ストローク順序を有し
ている。第6図のキイボード2の幾つかのキイは1つよ
りも多い語根を表わすも、これらの各キイによって表わ
される語根は押された際に同一のコードを生ぜしめる。
従って、これらの各キイを用いて、これらによって表わ
される語根のうちのいかなるものをも入力することがで
きるも、このようなキイを押した際に得られるコードは
このキイによって表わされるいずれの語根にも独自に対
応しない。前述したように且つ以下に説明するように、
入力ストロークの入力が終了した後にCRTスクリーン4
上に、入力ストロークからプログラムによって取出した
漢字ストロークコードに対応する1つ以上の漢字を表示
せしめることができる。1つよりも多い漢字が表示され
る場合には、表示された各漢字はこれと一緒に表示され
る関連のアルファベット文字(すなわち追加のコード要
素)を有する。1つよりも多い漢字が表示される場合に
は、ユーザは表示された漢字から、符号化される1つを
選択し、選択された漢字と関連する文字を入力し、符号
化される漢字に独自に対応する拡張漢字ストロークコー
ドを得る。
本明細書で用いる言葉“ストローク相当体”は、基本
ストロークの組合せ或いはキイボード2上のいかなるキ
イによっても表わされない語根を意味するも、キイボー
ド2上の1つのキイによって表わされる語根と同じ数
の、各基本ストローク種類の発生回数を有する(しかし
各基本ストロークの種類の初期の発生順序は必ずしも同
じにする必要もない)。従って、基本ストローク、複雑
なストローク及び合成ストロークや、システムがストロ
ーク群別モードにある場合に行r4におけるキイによって
表わされる基本ストロークの群別を含む第6図のキイボ
ード2のキイによって表わされる語根や、同じキイによ
って入力しうるストローク相当体を用いて、少なくとも
最近の漢字辞書におけるすべての漢字を第6図のキイボ
ード配置で符号化及び復号化することができる。
例えば、語“日”の漢字は|−|−−の基本ストロー
ク順序を有し、且つ前述したように2|3−0/の対応する
漢字ストロークコードを有する。語“正”の漢字は−|
−|−のストローク順序及び3−2|0/の対応する漢字ス
トロークコード番号を有する。これらの2つの漢字はス
トローク相当体であるも、同一の対応する漢字ストロー
クを有していない。その理由は、各漢字は各基本ストロ
ーク種類の発生回数の総計で同じ数を有しているも、2
つの漢字に対する基本ストローク種類の初期発生順序が
異なっているためである。
ストローク相当体の他の使用例では、語“歪”の漢字
は「語根」“不”と語根“正”とを有する。「語根」
“不”はキイボード2のいずれのキイによっても表わさ
れないが、これは第12図に応じて1つの(−)ストロー
クと1つの(/)ストロークとを表わす“b"キイと、第
12図に応じて1つの(|)ストロークと1つの(/)ス
トロークとを表わす“n"キイとを用いて入力することが
できる。従って、「語根」“不”に対する全ストローク
は漢字ストロークコード1−2/1|に相当する。語根
“正”は語根“日”を表わす“t"キイを用いることによ
り入力できる。その理由は、“日”及び“正”がストロ
ーク相当体であるためである。基本ストローク種類の正
しい初期発生順序(すなわち−/|)は「語根」不の入力
により形成される為、漢字正の残りの基本ストロークの
順序はこれらストロークを入力する際に考慮する必要は
ない。従って、語根正はストローク相当体の語根日を入
力することにより入力できる。
第12図によれば、“t"キイにより表わされる漢字に対
するストロークコードは2|3−0/である。従って、
“歪”の漢字に対する漢字ストロークコードは「語根」
不における基本ストローク種類の初期発生順序と、「語
根」“不”における基本ストローク種類の発生回数と語
根“正”における基本ストローク種類の発生回数との合
計、すなわち4−2/3|とによって決定される。“正”の
みに対する漢字の符号化はストローク相当体を用いるこ
とにより達成できる。その理由は、キイボード2上に
は、基本ストローク種類の初期発生順序やこの漢字に対
する各基本ストローク種類の発生回数を表わすキイが無
いためである。しかし、“正”の漢字は3つの(−)ス
トロークと2つの(|)ストロークとを有し、漢字の手
書き則によるこれらの基本ストローク種類の初期発生順
序は−|であるため、この漢字は3−0|0/のストローク
コードを得る“a"キイと2/0−0/のストロークコードを
得る“x"キイとを組合せて押すことにより符号化でき
る。
ストローク相当体は、2種類の基本ストロークの最初
の発生がエンターされた後に有利に用いられる。例え
ば、上述した漢字“正”を符号化する場合において、
“a"キイを押すとこの漢字について基本ストロークの正
しい初期発生順序を有するストロークコード3−0|0/が
発生し、次に“x"キイを押すとストロークコード2|0−0
/が発生し、このストロークコードを初めのストローク
コードと結合すると漢字“正”について正しい漢字スト
ロークコード3−2|0/が発生する。語根すなわち1種類
以上の基本ストロークを有するストロークを表わすキイ
ボード2のいかなるキイを押すと、コンピュータ1のプ
ログラムによりCRTスクリーン4上にメッセージ“input
any way(どれか別のものを入力せよ)”が出力され、
この漢字の残りのストロークは漢字の書順に拘らずいか
なる順序でもエンターし得ることがユーザに指示され
る。
“z"、“x"、“e"、“v"、“a"、“q"、“1"、“2"及
び“3"のキイを除いて、第6図のキイボードの行r1〜行
r4に他の全てのキイによって表示された(Tモードにお
いて)語根は、それぞれ1以上の種類の基本ストローク
を有している。従って、漢字をエントリーする間でこれ
らのキイのうちの1個のキイを押せば、その漢字の残り
のストロークはその書順にかかわらず、エンタすること
ができる。
本発明の実施例において、1個の「語根」及び1個以
上の語根を有する漢字を符号化すなわちエンターするた
め、ユーザははじめにモード選択中に“T"のキイを押し
てコンピュータを“Tモード”(タイピングモード)に
設定する。ユーザはTモードで1回漢字の「語根」を表
わすキイを押す。押されたキイによって表わされる「語
根」が2個又はそれ以上の種類の基本ストロークを含む
場合、ユーザは書順にかかわらず、この漢字の残りのい
かなるストロークもエンターすることができる。このス
トロークシーケンスはこの漢字の残りの語根を表わす適
当なキイを押すことも含んでいる。
一方、「語根」が同一種類の基本ストロークで構成さ
れる場合、プログラムは対応するストロークコードを発
生する。このストロークコードは基本ストロークの発生
回数だけでなく、例えば第12図に示す“a"、“c"、
“q"、“v"、“x"及び“z"キイのように他の種類の基本
ストロークの所定の初期設定発生順序も表示する。従っ
て、エンタすべき漢字の次のストローク又は語根が、1
種類の基本ストロークだけを有する先にエンタされた
「語根」の初期発生順序とは異なる基本ストロークの初
期発生順序を有している場合、それに関連するキイを押
しても次の語根をエンターすることができない。その代
わりに、以前に符号化された「語根」に含まれる基本ス
トロークとは異なる種類の基本ストロークがエンターさ
れるまでに次の語根を基本ストロークに分解し第6図の
キイボードの基本ストロークキイ(すなわ
ち、“;"、“,"、“]”及び“=”キイ)を用いてエン
ターする必要がある。その後、残りのストロークは、こ
の漢字の残りの語根を表わすキイを用いていかなるシー
ケンス又は方法でも入力することができる。
例えばワード“あかるい”(明)の漢字を符号化すな
わちエンターする場合、この漢字は語根(日)及び語根
(月)を有している。この「語根」は2個の異なる基本
ストローク、すなわち−及び|を含んでいる。従って、
この「語根」がキイボード2の“t"キイを押すことによ
り一旦符号化又はエンターされると、この漢字の残りの
ストロークはいかなる方法又はシーケンスでもエンター
することができ、好ましくは語根(月)を表わすキイを
押すことによりエンターすることができる。一方ワード
(油)を符号化又はエンターする場合、異なるエントリ
手法を用いる。この漢字(油)は複雑なストローク 及び語根(由)を有している。複雑なストローク は1種類の基本ストローク、すなわち3個の/ストロー
クだけを含む。この複雑なストローク と関連するキイ“v"を押すことにより、プログラムはス
トロークコード3/0−0|を発生させ、このストロークコ
ードをCRTスクリーン上に表示する。このストロークコ
ードは/−|の種類の基本ストロークの初期設定された
初期発生順序を確立する。一方、漢字手書き則によるつ
ぎの語根(由)は基本ストローク種類の同一の初期発生
順序を有している。従って、語根(由)は“p"キイを押
してもエンタされ得ない。その代わりに、この語根はそ
の基本ストロークシーケンス|−|−|に分解され、複
雑なストローク の基本ストロークとは異なる種類の1個又は3個の基本
ストローク(すなわち、|又は|||)を表わすストロー
クキイ“]”又は“q"キイによりエンタする必要があ
る。その後、この語根の残りの基本ストロークはいかな
るシーケンスでもエンタすることができる。
システムがストローク群別モードにある場合、第6図
に図示するキイボード2のキイを用いて漢字を符号又は
エンタすることができ、第6図のキイボード2の行r4の
ストローク群別キイを用いて符号化又はエンタする。第
6図に示すように、行r4のストローク群別キイは、3種
類の基本ストローク−|/の各々について1,2,3又は4個
の発生を表している。ストローク群別キイを使用するに
は、ユーザはエントリモード選択中に“S"キイを押して
“S"(ストローク群別)モードを選択する。これによ
り、ストローク群別キイの各々に関連するプログラムさ
れたモジュールが呼び出される。
キイボード2の代わりに書込みパッド3を用いて又は
キイボード2と書込パッド3とを組合せて漢字を符号化
又はエントリすることができる。第2図に示すように、
書込パッドは複数の検知素子6の規則的アレイで構成さ
れ、検出素子の各々はユーザによって起動され各出力信
号を発生することができる。これらの検知素子は、光電
式、容量式、磁気的検知装置、或いはユーザによって個
別に起動される機械式スイッチのような別の装置とする
ことができる。
第2図及び第3図に示すように、検知素子は複数の行
及び列として配置される。これら検知素子の接続を例え
ば第4図に示す。本例において、書込パッドの検知素子
はそれぞれ機械式スイッチとする。A,B,C,D,E及びFの
記号が付された検知素子のスイッチは、キイボード2の
“a"、“b"、“c"、“d"、“e"及び“f"キイから或いキ
イスイッチにそれぞれ並列に接続する。
第3図を参照する。素子A,B,及びCが書込パッドの最
初の3個の列に亘って起動されると、コンピュータ1の
プログラムはこれらの検知素子の起動により発生した出
力信号をキイボードから発生した信号として検出すると
共に、これらの信号を水平ストローク(−)として認識
する。検知素子B、E及びBが書込パッドの第2列に沿
って起動すると、コンピュータ1のプログラムはこれら
の検知素子の起動によって発生した出力信号を検知する
と共に、これらの信号を垂直ストローク(|)として認
識する。検知素子A、E及びCが第1行第1列から第3
行第3列まで起動すると、コンピュータ1のプログラム
はこれらの検知素子の起動により発生した出力信号を検
出し、これらの信号を斜めの基本ストローク(/)とし
て認識する。さらに、第1行第3列から第3行第1列に
亘る検知素子C、E及びAの起動或いは垂直、水平又は
対角線に沿う連続する3個以上の検知素子の起動も同様
にプログラムによって斜めの基本ストローク(/)とし
て認識される。
操作の便宜を図るため、書込パッド3は3×3素子以
上の素子を有する比較的大きなアレイとすることがで
き、この結果ユーザが漢字の基本ストロークをエントリ
することはユーザが漢字を書込面上に表示するのと類似
している。書込パッドの一例として検知素子アレイを9
×9個のアレイとする。この大きさのアレイとすること
により、漢字の1個以上のストロークについて使用され
るいかなる行、列又は対角線を必要とすることなく、ほ
とんどの漢字をエントリすることができる。より大きな
アレイを形成する検知素子の接続は、第4図に示す方法
と同一の方法で行なわれる。
書込パッドを用いて漢字を符号化又はエンタする場
合、一例として“日”の漢字をエンタする第5図cに示
すように、ユーザはあたかも書込用具を用いて漢字を書
込面上に押すようにして漢字を書込パッド面上に描くこ
とができる。しかしながら、書込パッドを用いて漢字を
エンタする場合、漢字を検知素子アレイ上に実際に描く
必要はない。第5図a及びbに示すように、ユーザは漢
字の基本ストロークの全てを書込パッド面上のいずれか
の位置に描くだけでよい、異なる種類の基本ストローク
が描かれている初期順序が、漢字の手書規則に従う書順
で変換された基本ストロークの書順に適合する限り、基
本ストロークはいかなる順序でも描くことができる。前
述したように、水平ストローク(−)は、書込パッド面
上の3個又はそれ以上の水平方向に連続する検知素子を
起動することによりエンターされる。垂直ストローク
(|)は、垂直方向に連続する3個又はそれ以上の検知
素子を起動することによりエンタされ、斜めストローク
(/)は対角線方向に連続する3個又はそれ以上の検知
素子を起動することにより或は3個以下の連続する検知
素子を起動することによりエンタすることができる。第
5図bに示すように、同一グループの検知素子を1回以
上用いて同一種類の基本ストロークを多数回エンタする
ことができる。
“日”の漢字を例にする場合、漢字手書規則によるス
トローク及びその書順は である。前述したように、複雑なストロークは基本的な
書順−|に変換することができる。従って、この漢字
(日)の基本ストロークの順序は、|−|−−となり、
異なる種類の基本ストロークの初期発生順序は|−であ
り、垂直ストローク(|)が2回発生し、水平ストロー
ク(−)が3回発生し、斜めストローク(/)は発生し
ない。従って、書込パッド3を用いて漢字(日)をエン
ターする場合、ユーザは垂直ストローク(|)を描き、
次に水平ストローク(−)を描き、次に残りの基本スト
ロークを任意の順序で描くことができる。各基本ストロ
ークは書込パッド上のいかなる位置にも描くことがで
き、しかも第5図bに示すように、同一グループの検知
素子を起動することにより同一種類の基本ストロークを
互いに重畳することもできる。
第5図a、第5図b及び第5図cは、書込パッド3を
用いて漢字(日)を第1A図のシステムにエンターする3
つの実施例を示す。この漢字の基本ストロークが描かれ
ると、コンピュータ1及びそのプログラムが書込パッド
3の検知素子からの出力信号に応答し、図示の基本スト
ロークに対応する漢字ストロークコード2|3−0/を発生
する。このコードは、漢字ストロークに対応しコンピュ
ータ1に記憶されている漢字集合の各漢字と共にCRTス
クリーン4上に表示される。漢字ストロークコードは、
この漢字が初期基本ストローク順序|−/並びに2個の
垂直ストローク、3個の水平ストローク及び0個の斜め
ストロークを有することを表示す。書込パッド3を用い
ることは、書類を翻訳するユーザよりも漢字のテキスト
を作成するユーザにとって有利である。このようなユー
ザは各漢字を容易に描くことができ第1A図、第1B図及び
第1C図のシステムにエンタすることを希望するためであ
る。漢字の描写が完了したとき、入力した漢字を選択し
又はCRTスクリーン4上に表示された漢字を照合するこ
とができる。
以下の実施例に基き本発明をさらに説明する。尚、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 この実施例では、漢字の“土”という文字を、キイボ
ード2からキイを使って入力し、符号化する5つの異な
る技術を説明する。語根とストロークとストロークの群
別化との割り付けは第6図に示し、(Sモードに対する
r4行のキイへの割り付けを除いて)第12図の表で規定す
る。開始に当たって、コンピュータ1中のプログラム
は、プログラムによって与えられる異なる入力モードの
メニューを、CRT4のスクリーン上に表示させる。ユーザ
は、キイボード上の適切なキイを押下することによっ
て、該入力モードのどれか1つを選択することができ
る。第1A図、第1B図、第1C図の典型的実施例における漢
字入力用の種々の技術は次の通りである: A.先ず、文字は基本ストロークに完全に変換され、次に
それを漢字の手書き則に従って入力する。この技術を用
いるには、使用者はキイボード上のキイ“T"を押下する
ことによって、“タイピング”モードを選択する。この
モードでは、r1行ないしr4行のすべてのキイが、ストロ
ークと語根を入力するのに使用できる。
B.先ず、文字は1つの「語根」及び1つ又はそれ以上の
語根やストロークやストローク相当体に分解され、次に
それを漢字の手書き則に従って入力する。この技術に
も、使用者は“タイピング”モードを用いることが求め
られる。
C.先ず、文字は基本的トロークに完全に変換され、次に
それを漢字の手書き則に従って、ストロークの群別とし
て入力する。この技術には、ユーザはキイボード2上の
キイ“S"を押下することによって、“ストロークの群別
モードを入力する。このモードでは、r4行の数字キイの
みが各形式の基本ストロークの、適切なストロークの群
別を入力する。
D.ユーザは、入力すべき文字を目視的に分析して、異な
る形式の基本ストロークの最初の発生順序を定め、各基
本ストローク形式の発生数を算えることによって、文字
ストロークコードを導出する。これで得られた文字スト
ロークコードが、キイボード2を介してコンピュータ1
に直接入力される。この技術を用いるには、ユーザは、
使用できる入力モードが表示されている時に、キイ“M"
を押下することによって“メモリ”モードを選択する。
このモードでは、アルファベット、数字及び特殊の記号
のみを入力するために、キイボード2のキーが使用可能
である。
E.ユーザが入力したいと欲する文字に対応するコードを
記憶していて、文字に対する完全な文字ストロークコー
ドをコンピュータ1に直接入力する。この技術を用いる
ために、ユーザはやはり“メモリ”モードを選択する必
要がある。
次に掲げるのは、“土”という文字、“也”という文
字及び“森”という文字を入力するのに上述の技術を使
用する方法を説明する実施例である。
技術Aを用いて文字“土”を入力 使用可能な入力モードのメニューがCRTスクリーン4
上に表示されると、ユーザは“タイピング”モードを選
択する。“土”という文字の漢字の手書き則に従ったス
トロークは、−|−である。これらはすべて単純なスト
ロークで、対応する基本ストロークシーケンス−|−に
直接変換できるから、複雑な若しくは複合的なストロー
クの変換は必要でない。文字“土”を入力するには、ユ
ーザは基本ストロークシーケンス−|−を入力するため
に、先ず第一に“;"キイを押下し、次に“]”キイを押
下し、最後に再び“;"キイを押下する。基本ストローク
シーケンスを入力し終ったら、ユーザは“'"キイを押下
して、プログラムに文字ストロークコード2−1|0/を生
成させる。これは基本ストローク形式−|/の最初の生起
命令が、(−)ストロークの生起を2回、(|)ストロ
ークの生起を1回、(/)ストロークの生起を0回とし
たことを示している。該プログラムはまた、入力ストロ
ークから得られた文字ストロークコードがCRT4のスクリ
ーン上に表示されるようにする。
ユーザがCRTスクリーン上に表示された文字ストロー
クコードに満足すれば、該ユーザは“入力”キイ(これ
は第6図には示されていない)を押下して、第13A図に
示すように、該文字ストロークコードに対応するメモリ
中の文字集合の各文字に従って、プログラムが1つの文
字ストロークコードを表示させるようにする。
2−1|0/という文字ストロークコードは、記憶されて
いる文字集合中の4つの文字に対応しているから、これ
らの4つの文字はすべてCRTスクリーン4上に表示され
る。各文字と共に、付随する1つのアルファベットも表
示される(追加のコード要素)。ユーザは、表示された
文字の内から入力されるものを選択し、それに付随する
アルファベットのキイを押下する。そうすると該付随す
るアルファベットが文字ストローク符号に添加されて、
入力する文字に独自に対応する拡張文字ストロークコー
ド2−1|0/cが設定される。
この実施例においては、文字“土”は付随するアルフ
ァベット文字cと共に表示される(第13A図参照)。従
って、ユーザはキイボード上の“c"キイを押下して、プ
ログラムが文字“土”に一義的に対応する完全な文字ス
トロークコード2−1|0/cを生成させるようにし、それ
から“入力”キイ(これは第6図には示されていない)
を押下して、この完全なコードをバッファに記憶させ
る。CRTスクリーン4上の表示は、第13A図に示すものか
ら、文字“土”だけを表示している第13B図に示すもの
に変わり、プログラムは他の文字の入力のための入力ル
ーティン準備完了の状態に戻る。
ユーザが、ストローク入力完了後に、その文字ストロ
ークコード若しくはそれに対応する文字に満足していな
かったら、該ユーザは“\”キー(これは第6図には示
されていない)を押下する。“/"キイを押下することに
より、それ以前のすべてのストローク入力がキャンセル
されて、該ユーザは入力したいと望む文字に対するスト
ローク・データを再入力できるようになる。このような
やり方で、ユーザは、1つの文字に対するストローク入
力過程が完結する前に、各文字ストローク符号を目視的
に確認することができる。
技術Bを用いて文字“土”を入力 使用可能な入力モードのメニューがCRT4のスクリーン
上に表示されると、使用者は“T"キイを押下して“タイ
ピング”モードを選択する。語根“土”は、第6図及び
第12図に示すように、キイボード2の“s"キイによって
表されるので、ユーザは“s"キイを押下してから“'"キ
イを押下し、コンピュータ1のプログラムに文字ストロ
ークコード2−1|0/を生成させ、表示させる。それから
後の、“土”という文字に一義的に対応する完全な文字
ストロークコード2−1|0/cを求めてこれを記憶するた
めの手順は、技術Aを用いて該文字を入力するために上
に述べたものと同じである。
技術Cを用いて文字“土”を入力 使用可能な入力モードのメニューがCRT4のスクリーン
上に表示されると、ユーザは“S"キイを押下して“スト
ロークの群別モードを選択する。“土”という文字は2
つの(−)ストロークと1つの(|)ストロークをもっ
ている。ストローク変換によって得られた基本ストロー
クシーケンス−|−は、“土”という文字のストローク
シーケンス(書き順)−|−の漢字の手書き則に従った
ものである。ストロークの群別モードにおいては、ユー
ザは、2つの水平(−)ストロークを表す“2"キイを押
下し、次に1つの垂直(|)ストロークを表す“5"キイ
を押下し、それから“'"キイを押下して、コンピュータ
1のプログラムに文字ストロークコード2−1|0/を生成
させ、表示させる。それから後の、“土”という文字に
一義的に対応する拡張文字ストロークコード2−1|3/c
を求め、これを記憶するための手順は、技術Aを用いて
該文字を入力するために上に述べたものと同じである。
技術Dを用いて、漢字“土”を入力 利用可能なエントリーモードのメニューがCRTのスク
リーン4上にディスプレイされると、ユーザは“M"キイ
を押下して“メモリモード”を選択する。ユーザは漢字
“土”を観察して、種々のタイプの基本ストロークの生
ずる初めの書順を決定し、かつ各種の基本ストロークの
発生数を定め、思考的にキャラクタ(文字)ストローク
コード2−1|0/を導出する。この文字(土)中には斜め
のストロークは存在しないが、文字ストロークコードに
はコード素子“0/"を加え、プログラムによって呼出さ
れる文字ストロークコードフォーマットに合致するよう
にする必要がある。次いで、“2"“−”“1"“|"“0"
“/"及び“'"キイを順次押して文字ストロークコード2
−1|0/をキイボード上に直接入力する。この入力の後、
文字ストロークコードをCRTスクリーン4上に表示す
る。次に漢字“土”を表わすに必要な追加の文字ストロ
ークコード2−1|3/cを形成し、かつ蓄積する手順は、
技術Aを用いる文字の入力において説明したと同様にし
て行なう。
技術Eを用いて漢字“土”を入力 ユーザは上述の如くして“メモリ”モードを選択した
後、当該漢字に関する全コードをメモリよりキイボード
に入力する。
プログラムによって必要とされる文字に関する文字ス
トロークコードのフォーマットは、1個または2個の基
本ストローク型式の発生数が零(ゼロ)であっても、す
べての3種類の基本ストローク型式を具えている必要が
ある。しかし文字ストロークコードが独自にある文字に
対応する場合は、全体の文字ストロークコード中には追
加のアルファベット文字の形態の付加的コード要素は表
れない。
技術Aを用いて漢字“也”を入力 ユーザは上述の如くして“タイピング”モードを第1
に選択する。この漢字のストロークと書順は規則による
と、 である。第1ストローク は複雑なストロークであり、第10図のテーブルによっ
て、基本的ストローク順番、−|/に分解できる。第3ス
トローク も同じく複雑なストロークであり、基本ストローク|−
|に分解できる。従って“也”に対する基本ストローク
は−|/||−|となる。順番に“;"、“]”、
“=”、“]”、“;"及び“]”のキイを押下すること
によりキイボードにこの順番に入力する。
次いで“'"キイを押下して、コンピュータ1内のプロ
グラムにより文字ストロークコード2−4|1/を発生し、
このコードをCRTのスクリーン4上に表示する。ユーザ
が表示された文字ストロークコードに満足したときは、
ユーザは“エントリ”キイ(第6図には示してない)を
押下してプログラムにより文字ストロークコード2−4|
1/を発生させ、かつこのコードを、この文字ストローク
コードの組合せに対応する記憶中の各文字と共にCRTス
クリーン上に表示する。1つ以上の文字が表示されると
すると、表示された文字のそれぞれ1つに付属する関連
のアルファベット文字もCRTスクリーン4上に現れる。
このような場合には、ユーザは表示されている文字中よ
り文字“也”を選択し、この文字に対応するレターをキ
イボードに入力し、この漢字“也”に一義的に対応する
拡張文字ストロークコードをプログラムによって発生で
き、かつ、記憶できるようにする。
技術Bを用いて漢字“也”を入力 この漢字の3つのストローク は、それぞれキイボード2上のキイ“d"、“]”及び
“w"で表される。ストロークは基本ストロークの連続に
変換されると、3つの基本ストローク型式のすべてを含
んでいるため、このストロークの1つが入力されると、
残りのストロークは任意の順番で入力して良い。これら
の各ストロークを入力した後、ユーザが“'"キイを押下
すれば、プログラムにより文字ストロークコード数2−
4|1/が形成され、このコードがCRTのスクリーン4に表
示される。漢字“也”に一義的に対応する拡張文字スト
ロークコードの残りの部分の形成及び蓄積は、技術Bに
ついて上述したと同様である。
技術Aを用いて漢字“森”を入力 森という漢字は、3つの同じ基本文字(語根)“木”
を含んでいる。これら3つの語根が同一であるため、こ
れら3つを入力する書順は相互間に区別がつかない。1
つの語根は、オペレータが順次“;"、“)”、“=”及
び“=”のキイを押下することによって入力できる。残
りの2つの語根を入力するには、上述の各キイの押下を
2回余分に反復する。すべてのストロークが入力された
後、ユーザが“'"キイを押下すれば、コンピュータ1内
のプログラムによって文字ストロークコード3−3|6/が
形成され、この文字ストロークコードがCRTのスクリー
ン4上に表示される。漢字“森”に対する全コードの形
成及び記憶の残りの手続きは技術Bについて上述したと
同じである。
技術Bを用いて漢字“森”を入力 上述の如く漢字“森”は3つの同一の語根“木”を有
している。第6図及び第12図の表によると語根“木”は
gキイによって代表される。この語根は基本ストローク
に分解すると、3つの基本ストローク型式のすべてを含
んでいるので、“g"キイを3回押下することによって漢
字“森”を入力することができる。次いでユーザ
は、“'"キイを押下することにより、コンピュータ1内
のプログラムにより文字ストロークコード3−3|6/を形
成し、このコードをCRTのスクリーン4上に表示する。
この漢字“森”に一義的に対応する全文字ストロークコ
ードを形成し記憶させる残りの手続きは技術Bについて
上述したところと同じである。
技術Cを用いて漢字“森”を入力 漢字の書順規則によると、漢字“森”の3つの同一の
語根の各々はストローク順番 を有している。これらのすべては簡単なストロークであ
るため、基本ストローク順番−|//に変換することがで
きる。従ってストロークのグループ分け(群別)によっ
て漢字“森”を入力するには、オペレータは3つの水平
ストローク−−−に対し順番に“3"のキイを押下し、3
つの垂直ストローク|||に対し、“7"のキイを押下し、
4つの斜めストローク////に対し“=”キイを、2つの
斜ストロークに対し“0"のキイを押下する。後者の2つ
のキイの押下工程は、各3つの斜ストローク///のそれ
ぞれに対し、“−”キイを2回連続して押下することに
より置換することができる。上述のストローク入力シー
ケンスの後、ユーザは“'"キイを押下してコンピュータ
1のプログラムにより文字ストロークコード3−3|6/を
形成し、このコードをCRTのスクリーン4上に表示す
る。漢字“森”に一義的に対応する全文字ストロークコ
ードの形成及び記憶に関する残りの手続きは技術Bに関
して上述したと同じである。
ストローク数が10以下の漢字に対しては技術Dが有利
である。ストローク数が15以下であり、かつ基本ストロ
ークへの変換が容易に認識しうる漢字に対しては技術C
が有利である。ストローク数が15以上であり、基本スト
ロークへの変換が容易に認識できない漢字に対しては、
一般に技術Bがより有効である。
本発明によれば、記憶されている各文字中の漢字は、
その形状及び寸法によるストロークでコード化されてい
る。ある特定のストローク型式の寸法は、漢字内の位置
及びストローク番号によって定まる。ストロークは第1
近似的に線であり、その長さは両端の点によって定ま
る。これらの点は、ある適当な原点を定めたとき、二次
元直交(カルテシアン)座標x1、y1及びx2、y2で規定さ
れる。これらの座標値はキイボード2によってコード化
して入力することができる。コンピュータ1は、漢字の
各ストロークの座標データを記憶しており、番号及びス
トローク型式でコードを導出する。次いで座標データ及
びコードをコンピュータ1のメモリ内に記憶する。
以下に、(英文のearthの意を有する語に対応する)
漢字“土”に対するデータを形成し、文字形態として組
合せる例の概要を述べる。
(1)所望の漢字の寸法を定める。
(2)第7図示のようにグラフ紙上にこの漢字を書く。
(3)キイボード2によって、各ストロークに対する座
標値をコード化又は入力する。この例で水平ストローク
1の両端点の座標値は(4,5);(8,5)である。垂直ス
トローク2の両端点の座標値は(6,3);(6,7)であ
る。水平ストローク3の両端点の座標値は(3,7);
(9,7)である。
(4)すべての入力が終わった後、文字ストロークコー
ド2−1|0/をCRTスクリーン4上に表示する。キイ“'"
を押下することにより、各ストロークの両端点の座標値
及び漢字の文字ストロークコードをメモリに記憶する。
(5)ある漢字を一義的に規定するコードの最終コード
要素を入力する。この場合、全文字ストロークコードは
2−1|0/cである。
上述の要素のおのおの、あるいはこれらの2つ以上の
組合せによって、上述したと異なる型式の構造の他の型
式文字への応用が可能である。
本発明を特定の場合として、漢字文字のコード化及び
復号方法及び装置の実施例について説明したが、本発明
は上述の実施例のみに限定されるものでなく、当業者に
とっては、本発明の範囲内で多くの省略、変形、代案が
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は確立した漢字手書き則に従って書かれた漢字の
ストローク順序の例を示す図、 第1A図は本発明の基本実施例のシステムのハードウェア
構成を示す図、 第1B図は本発明の一実施例に従う第1A図のシステムのコ
ンピュータのプログラムによって決まる信号の流れを示
すブロック図、 第1C図は本発明の一実施例に従う第1A図のシステムのコ
ンピュータのプログラムの1部分を表わす流れ図、 第2図は第1A図のシステムのライティングパッドの感知
素子アレーを示す平面図、 第3図は第1A図のシステムのライティングパッドの使用
法を示す図、 第4図は第1A図のシステムのライティングパッドの感知
素子の接続を示す図、 第5a〜5c図は第1A図のシステムのライティングパッドを
用いて1つの漢字を入力する3つの例を示す図、 第6図は第1A図のシステムのキイボードとそのキイのラ
ベルを示す平面図、 第7図は第1A図のシステムのキイボードを用いて漢字の
ストロークの座標を入力して漢字を入力する方法を示す
図、 第8図は一般に使われるいくつかのシンプルストローク
と、これらストロークの各々が漢字にどのように使われ
るかを示すいくつかの例と、これらのストロークと本発
明による基本ストロークとを対応関係とを示す表 第9図は一般に使われている他のいくつかのシンプルス
トロークと、これらのストロークの各々が漢字にどのよ
うに使われるかを示すいくつかの例と、これらのストロ
ークと本発明による基本ストロークとの対応関係とを示
す表、 第10図は漢字に使われる復号ストロークのいくつかの例
と、これらの復号ストロークの各々が漢字にどのように
使われるかを示すいくつかの例と、このような各複雑な
ストロークが本発明に従って変換される基本ストローク
の列とを示す表、 第11図は漢字に使われる合成ストロークのいくつかの例
と、これら合成ストロークが漢字にどのように使われる
かを示すいくつかの例と、このような各合成ストローク
が本発明に従って変換される基本ストロークの列とを示
す表、 第12図は第1A図のシステムに使われる標準のアルファニ
ューメリックキイボードのキイに対するストローク、語
根及びストロークグループと、それらの対応ストローク
コードとの割当てを示す表、 第13A図は第1A、1B及び1C図の実施例において記憶漢字
セット内の漢字ストロークコード「2−1|0/」に対応し
て表示される全ての漢字、表示された各漢字と関連する
追加のコード構成要素とを示す図、 第13b図は第1A、1B及び1C図の実施例において符号化又
は入力すべき所望の漢字に対応する拡張コードを示す図
である。 1……コンピュータ 2……キイボード 3……書込みパッド 4……CRディスプレイ 5……プリンタ 8……ストロークセンサ 9……ストローク比較器 10……語根記憶装置 11……ストローク累算器 12……非類似ストロークセンサ 13……信号コントローラ 14……文字コード変換器 15……文字コード識別子 16……文字コード記憶装置 17……コードプロセッサ 18……文字データプロセッサ 19……文字データ記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギム ポン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 11355 フラッシング ワンハンドレッ ド フィフティシックスス ストリート 45‐11 (56)参考文献 特開 昭60−27925(JP,A) 特開 昭56−75872(JP,A) 特開 昭58−1227(JP,A) 特開 昭60−263258(JP,A) 特開 昭56−140436(JP,A)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1つ以上の語根、複雑なストロー
    ク、合成ストローク、および/または入力される漢字に
    対応し、水平ストローク(−)、垂直ストローク(|)
    および斜めストローク(/)よりなる一連の基本ストロ
    ークを入力するエントリ手段と、 (b)漢字の手書き則に少なくとも初期的に従う順序で
    漢字に対応する1つ以上の語根、複雑なストローク、合
    成ストロークおよび/または基本ストロークのエントリ
    手段による入力に応答し、このエントリ手段により入力
    された任意の語根、複雑なストロークまたは合成ストロ
    ークを一連の基本ストロークに変換するとともに基本ス
    トロークの種々のストロークの初期発生順序及び入力さ
    れる漢字の基本ストロークの各ストロークの発生総数を
    表わす多構成要素文字ストロークコードを取出すもので
    あって、各々が個別の文字ストロークコードに対応する
    多数の漢字を具える文字集合に対するストロークパター
    ンを記憶するメモリ手段を有する処理手段と、 (c)この処理手段に応答し、これにより取出された文
    字コードに相当する文字集合の各文字を表示し、かつ、
    前記処理手段により取出された文字ストロークコードが
    前記文字集合の1つ以上の文字に対応する際に各表示さ
    れた文字に関連する各追加のコード要素を表示する表示
    手段とを具える漢字符号化及び復号化装置において、 前記エントリー手段は各々が1つ以上の選択された語
    根、複雑なストロークまたは合成ストローク或は基本ス
    トロークの1つを表わす複数のキイを有するキイボード
    を具え、これらキイの1つにより表わされる語根、複雑
    なストローク、合成ストロークまたは基本ストロークを
    これらキイの1つを押すことにより入力し、 前記処理手段により、表示される文字の1つに関連する
    追加のコード要素のエントリ手段に更に応答させて、表
    示される文字の1つに特に対応する拡張文字ストローク
    コードを取出すようにするとともに、前記エントリー手
    段により入力される文字の任意の残りの語根、複雑なス
    トローク、合成ストロークまたは基本ストロークが任意
    の順序で入力され得ることを示すメッセージを前記処理
    手段により前記表示手段に表示させた後、キイボードの
    キイのいずれによっても表わされない残りの語根、複雑
    なストローク、合成ストロークをこの残りの語根、複雑
    なストロークまたは合成ストロークに相当するストロー
    クである語根、複雑なストロークまたは合成ストローク
    を表わすキイを押して入力することを特徴とする漢字符
    号化及び復号化装置。
  2. 【請求項2】前記処理手段はプログラムされたコンピュ
    ータを具えることを特徴とする請求項1に記載の漢字符
    号化及び復号化装置。
  3. 【請求項3】前記エントリ手段は、漢字手書き則に従っ
    て決められた基本ストロークの種々のストロークの初期
    発生順序および入力される文字の基本ストロークの各ス
    トロークの総発生数を表わす文字ストロークコードを入
    力する手段を具え、前記処理手段は、前記エントリ手段
    により入力された文字ストロークコードに応答し、エン
    トリ手段によって入力された文字ストロークコードに対
    応する文字集合の各文字を表示手段によって表示せると
    ともに前記エントリ手段により入力された文字ストロー
    クコードが文字集合の1つ以上の文字に対応する場合
    に、各文字に関連する各追加のコード要素が表示され、
    更に処理手段を表示される文字の1つに関連する追加の
    コード要素の入力に応答させて表示される文字の1つに
    特に対応する拡張された文字ストロークコードを取出す
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の漢字符号
    化及び復号化装置。
  4. 【請求項4】前記エントリー手段は、1つ以上の選択さ
    れた語根、複雑なストロークまたは合成ストローク或は
    基本ストロークの1つを各々が表わす複数のキイを有す
    るキイボードを具え、このキイボードには各キイの作動
    により各多構成要素ストロークコードを設け、ストロー
    クコードが、押されたキイにより表わせる1つ以上の語
    根、複雑なストロークまたは合成ストローク或は基本ス
    トロークの1つにおける基本ストロークの種々のストロ
    ークの初期発生順序および基本ストロークの各々の総発
    生数を表わすようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の漢字符号化及び復号化装置。
  5. 【請求項5】前記キイボードは基本ストロークの各スト
    ロークの種々のグループ分けを表わすキイを具えること
    を特徴とする請求項4に記載の漢字符号化及び復号化装
    置。
  6. 【請求項6】キイボードにより形成される各ストローク
    コードは、1つ以上の語根、複雑なストローク、合成ス
    トローク或は押されたキイにより表わされる基本ストロ
    ークの内の1つの基本ストロークの総発生数が零となる
    場合でも、基本ストロークの各ストロークに対応する各
    コード要素を具えることを特徴とする請求項4に記載の
    漢字符号化及び復号化装置。
  7. 【請求項7】前記文字コードまたは拡張された文字コー
    ドの各々は、エントリー手段により入力された文字の1
    つ以上基本ストロークの総発生数が零となる場合でも基
    本ストロークの各ストロークに対応する各コード要素を
    具えることを特徴とする請求項1に記載の漢字符号化及
    び復号化装置。
  8. 【請求項8】前記処理手段は、語根、複雑なストローク
    または2つ以上の種々の基本ストロークのエントリー手
    段による入力または2つの種々の基本ストロークを有す
    る基本ストロークのシーケンスのエントリー手段による
    入力に応答して任意の残りの語根、複雑なストローク、
    合成ストロークまたは入力される文字の基本ストローク
    が任意の順序で入力され得ることを示すメッセージを前
    記表示手段により表示する手段を含むようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の漢字符号化及び復号化装
    置。
  9. 【請求項9】前記処理手段は、文字集合の任意の文字に
    対応しない処理手段によって取出された文字ストローク
    コードに応答し、入力される文字が再入力される必要の
    あることを示すメッセージを前記表示装置により表示せ
    しめるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の漢
    字符号化及び復号化装置。
  10. 【請求項10】前記エントリー手段は、複数の行および
    複数の列を有するレギュラーアレイに配列された複数の
    センシング素子を有する書込みパッドを具え、センシン
    グ素子の各々は個別に作動し得るようにし、前記処理手
    段は、3つ以上の水平方向に隣接するセンシング素子の
    作動に応答し、水平ストローク(−)の入力に対応する
    ストロークコードを発生する手段と、3つ以上の垂直方
    向に隣接するセンシング素子の作動に応答し、垂直スト
    ローク(|)の入力に応答するストロークコードを発生
    する手段と、3つ以上の対角線方向に隣接するセンシン
    グ素子の作動または2つ以下の隣接するセンシング素子
    の作動に応答し、斜めストローク(/)の入力に対応す
    るストロークコードを発生する手段とを具えるようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の漢字符号化及び復
    号化装置。
  11. 【請求項11】前記処理手段は、キイボードにより発生
    するストロークコードに応答し、基本ストロークの種々
    のストロークの初期発生順序を示し、および語根の基本
    ストロークの各々、複雑なストローク、合成ストローク
    および/または文字の入力中作動するキイによって表わ
    される基本ストロークの総発生数を示す累積ストローク
    コードを取出す手段と、前記処理手段に応答し、前記累
    積ストロークコードを表示する表示手段とを具えるよう
    にしたことを特徴とする請求項4に記載の漢字符号化及
    び復号化装置。
  12. 【請求項12】漢字を符号化しかつ復号化するに当た
    り、 (a)符号化される漢字を有する一連のストロークを、
    少なくとも最初、漢字手書き則に従う順序で、水平スト
    ローク(−)、垂直ストローク(|)および斜めストロ
    ーク(/)よりなる基本ストロークのシーケンスに変換
    し、 (b)符号化される文字の基本ストロークの種々のスト
    ロークの初期発生順序および基本ストロークの各ストロ
    ークの総発生数を決め、 (c)符号化される文字の基本ストロークの種々のスト
    ロークの初期発生順序および基本ストロークの各ストロ
    ークの総発生数を表わす多構成要素文字ストロークコー
    ドを取出し、 (d)文字集合の1つ以上の文字が文字ストロークコー
    ドに対応する場合に、文字ストロークコードに対応する
    文字と、表示される各文字に関連する各追加のコード要
    素に対応する文字とを記憶された文字集合から表示し、 (e)表示される文字の1つに関連する追加のコード要
    素を含むように文字ストロークコードを修正して、文字
    集合の1つ以上の文字が文字ストロークコードに対応す
    る場合に、表示される文字の1つに特に対応する拡張さ
    れた文字コードを得るようにし、 (f)各々が1つ以上の選択された語根、複雑なストロ
    ークまたは合成ストローク或は基本ストロークの1つを
    表わす複数のキイを有するキイボードのキイの1つによ
    り表わされる語根、複雑なストローク、合成ストローク
    または基本ストロークをこれらキイの1つを押すことに
    より入力し; (g)入力される文字の任意の残りの語根、複雑なスト
    ローク、合成ストロークまたは基本ストロークが任意の
    順序で入力され得ることを示すメッセージを表示した
    後、前記キイボードのキイのいずれによっても表わされ
    ない残りの語根、複雑なストローク、合成ストロークを
    この残りの語根、複雑なストロークまたは合成ストロー
    クに相当するストロークである語根、複雑なストローク
    または合成ストロークを表わすキイを押して入力し得る
    ようにしたことを特徴とする漢字を符号化しかつ復号化
    する方法。
  13. 【請求項13】符号化される漢字を有するストロークの
    シーケンスの基本ストロークへの変換を、少なくとも基
    本ストロークのシーケンスが基本ストロークの2つの異
    なるストロークを含むまで漢字手書き則に従って行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項12に記載の漢字を符号
    化しかつ復号化する方法。
  14. 【請求項14】符号化される漢字の各簡単なストローク
    を基本ストロークの各ストロークに変換し、かつ、符号
    化される漢字の任意の複雑なストロークまたは合成スト
    ロークをそれぞれ基本ストロークの各シーケンスに変換
    するようにしたことを特徴とする請求項12に記載の漢字
    を符号化しかつ復号化する方法。
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