JP3290099B2 - リラクタンス型同期電動機の制御装置 - Google Patents

リラクタンス型同期電動機の制御装置

Info

Publication number
JP3290099B2
JP3290099B2 JP16142997A JP16142997A JP3290099B2 JP 3290099 B2 JP3290099 B2 JP 3290099B2 JP 16142997 A JP16142997 A JP 16142997A JP 16142997 A JP16142997 A JP 16142997A JP 3290099 B2 JP3290099 B2 JP 3290099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
rotor
command value
torque
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16142997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1118468A (ja
Inventor
政行 梨木
明喜 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp filed Critical Okuma Corp
Priority to JP16142997A priority Critical patent/JP3290099B2/ja
Publication of JPH1118468A publication Critical patent/JPH1118468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3290099B2 publication Critical patent/JP3290099B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や産業機
械、電気自動車等に利用される同期電動機の制御装置に
関するものであり、特にリラクタンス型同期電動機の制
御特性改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を図11に示す。3相(U,V,
W相)での制御を例にとる。上位制御器より速度指令値
SVCが指令され減算器1により回転子速度SPDの差
DIFが演算される。DIFが入力されたPI制御器2
により電機子電流指令値STCが電流指令演算部5に出
力される。また、回転子速度SPDを参照して界磁電流
演算部101内の界磁電流パターンにより界磁電流指令
値SFCが電流指令演算部5に出力される。電流指令演
算部5は回転子位置SP(機械角)を参照し、電気角に
変換後、電機子電流指令値STCと界磁電流指令値SF
Cをベクトル演算し、電流指令値SIC(SIUC、S
IVC)得る。(なお電機子電流指令値STCと界磁電
流指令値SFCの位相差は電気角でπ/2[rad]であ
る。)その後、U相電流指令値SIUCとそれとの位相
差(2π)/3または(4π)/3[rad]であるV相電
流指令値SIVCを相分配する。3相中2相が決定され
れば、残りのW相の電流(SIWC)は決定されるので
特に図示しない。各相の電流指令値は増幅器8を介して
3相電流として電動機9に印加され電動機9の回転子を
回転させる。回転子にとりつけられた回転子位置検出手
段である検出器10により回転子位置SPが得られ、電
流指令演算部5および微分器12にフィードバックされ
る。微分器12は回転子位置SPを微分して回転子速度
SPDとして減算器1および界磁電流演算部101に出
力される。以上の動作からわかるように、電流指令値S
ICは界磁電流指令値SFCと電子電流指令値STCを
ベクトル加算して作られる(図2参照)。制御する際、
電機子電流指令値STCと電流指令値SICが成す角を
動作角α21と呼ぶことにすると、電機子電流指令値S
TCおよび界磁電流指令値SFCが変化した際、動作角
αも変化してしまう。また、界磁弱め制御を行う際、電
機子電流指令値STC>界磁電流指令値SFCとなる場
合、動作角α≒0に近づくことになる。界磁弱め領域で
ない場合、界磁電流指令値SFCは一定の値をとる。こ
の場合の電動機特性は、電機子電流:Iqをx軸にとり
出力トルク:τをy軸にとった場合、界磁電流:Id
(1倍、2倍、3倍、4倍)をパラメータとすると後に
詳述する図6(a)のようにそれぞれ線形性のある出力
トルク特性になることが実験で確認されている。しかし
界磁電流が低い場合(図6(b)特性曲線65、領域
A)や逆に大きな場合(図6(b)特性曲線65、領域
C)、図に示すように非線形な特性の部分が発生する。
図6の特性も後に詳述する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の制御装置を
使用した場合、電流指令値SICは界磁電流指令値SF
Cと電機子電流指令値STCをベクトル加算して作られ
るため、電機子電流指令値STCおよび界磁電流指令値
SFCが変化した際、動作角αが不定となる。このこと
は、電流に対して得られるトルクの効率・力率が常に変
化することを意味しており、制御上の不具合(例えば、
界磁電流が低い場合にトルクを得ようとするとき、電機
子電流が増加するので合成電流(電流指令)も増加す
る。しかし大きな電流を流す割に出力されるトルクが小
さいため効率が悪い。しかも、電機子電流を流すq軸
(ベクトル制御のd−q軸理論)からd軸への漏れイン
ダクタスの影響により、界磁弱めを行っているのにも関
わらずd軸成分の磁束の増加→誘起電圧の増加→電源電
圧の飽和→印可電流の低下→制御不能といった不具合の
図式が成り立つ。)が発生する。また、上記のように電
機子電流指令値STC>界磁電流指令値SFCとなる場
合(動作角α≒0になる場合)、トルク定数が低下し制
御対象が動作をしないのでトルク指令値が増加し、なお
かつ制御的な遅れを生じてハンチング現象や最悪の場合
制御不能に陥る可能性がある。以上のことは、合成電流
が低い場合の非線形な電動機出力特性の領域にも認めら
れる。本発明は上述した事情から成されたものであり、
簡単な構成で安定して効率良い電動機の制御を実現させ
ることができるリラクタンス型同期電動機の制御装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、固
定子スロット内に施された巻線に一定直流電流を流し、
軟磁性体からなる回転子表面の磁気抵抗が固定子から見
て回転方向に高低差を持つよう内部に磁気絶縁手段を備
えた回転子を回転させた場合に回転角θに対して発生す
るトルクτが正負の周期的な特性を持つようなリラクタ
ンス型同期電動の制御装置であって、前記回転子の回転
子位置を検出する手段と、該電動機に電流を流すため
に、前記回転子位置とトルク指令値より電流指令を算出
する電流指令演算部を具備する制御装置において、トル
ク指令値の極性により符号が決定され前記回転子位置に
加算される動作角α(0<α<π/2[rad];電気角)
を持ち、回転子速度を参照して変化する関数パターンA
より係数Aを演算し動作角に乗ずることで回転子速度に
より動作角が変化するような動作角演算部を持ち、電流
振幅制御部内で電流指令値に乗ずることで補正後電流指
令値とするような係数Bを、回転子速度を参照して変化
する関数パターンBより演算するような減衰値演算部を
持ち、また、制御器外部より設定の行えるモード選択器
により、電動機駆動効率もしくは出力トルク特性を優先
するように制御が行えるモードを選択できる減衰値演算
部を持ち、入力された指令値に対して出力される指令値
が線形な電動機特性を持つようにを変換し、電動機の持
つ非線形特性を線形のように扱う電動機特性/指令変換
部を持つことを具備することで達成される。本発明にあ
っては、トルク指令値の極性により符号が決定され前記
回転子位置に加算される動作角α(0<α<π/2[ra
d];電気角)を持ち、回転子速度を参照して変化する関
数パターンAより係数Aを演算し動作角に乗ずることで
回転子速度により動作角が変化するような動作角演算部
を持つことにより効率の良い制御装置が得られた。ま
た、制御器外部より設定の行えるモード選択器により、
電動機駆動効率もしくは出力トルク特性を優先するよう
に制御が行えるモードを選択でき、電流振幅制御部内で
電流指令値に乗ずることで補正後電流指令値とするよう
な係数Bを、回転子速度を参照して変化する関数パター
ンBより演算するような減衰値演算部を持つことで、制
御性の良い制御装置が得られた。また、非線形特性を持
つリラクタンス型電動機を永久磁石型同期電動機のよう
な線形性をもつ電動機のように制御を行うことが実現で
きたため、工作機械等サーボ用途に使用できるという利
点も得られた。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面をもとに本発明の
実施形態を説明する。なお、特にことわらない限り、同
記号、番号のものは同一の構成および機能を有するもの
である。図1は本発明の制御ブロック図例である。上位
制御器より速度指令値SVCが指令され減算器1により
回転子速度SPDとの差DIFが演算され、PI制御器
2により電機子電流指令値STCを電流指令演算部5に
出力する部分は、従来例と同様である。電機子電流指令
値STCは特性補正部4と、動作角演算部3に出力さ
れ、特性補正部4は補正電機子電流指令値STCCを演
算、電流指令演算部5を介して、電流指令値SIC(S
IUC、SIVC)とし相分配後、増幅器8により電動
機9を駆動する。電動機9の回転子位置を検出するため
の検出器10が取り付けられており、回転子位置SPを
電流指令演算部5の電流位相制御部7と微分器12に出
力する。また微分器12により回転子位置SPは回転子
速度SPDとなり、本発明の特徴である動作角演算部3
と減衰値演算部11に出力される。動作角演算部3には
電機子電流指令値STCと回転子速度SPDが入力さ
れ、補正後動作角SACを電流位相制御部7に出力す
る。電流指令演算部5内には電流振幅制御部6と、相分
配器を備えた電流位相制御部7があり、電流振幅制御部
6は減衰値演算部11からの出力である係数SK2と補
正電機子電流指令値STCCを演算し、電流指令値SI
Cとする。電流位相制御部7には、電流指令値SICが
電流振幅制御部6より入力され、また動作角演算部3よ
り補正後動作角SACが入力され、更に検出器10より
回転子位置SPが入力される。ここで電流位相制御部7
について詳しく説明すると、回転子位置SPを制御に利
用できるように機械角(回転子1回転で2πrad)に対
し、電気角(正弦波1周期で2πradになる。通常は、
回転子の1磁極対で2πradになる。)に変換後、回転
子磁極のq軸(電機子電流)に電流が流れる様に位相合
わせを行う。その後、補正後動作角SAC分だけ加算器
により位相を移行させ、U相、V相の位相操作の後(3
相の場合、2相が決定されると1相(W相)は自ずと決
定される。)、電流指令値SICと移行後の位相を乗算
器により相別に演算し、U相電流指令値SIUC、V相
電流指令値SIVCとして出力される。減衰値演算部1
1は、外部動作モード選択器からの信号MODEによ
り、駆動効率優先モードまたは定出力制御モードの選択
されたモード別に、回転子速度SPDを参照して係数S
K2を電流振幅制御部6に出力する。また動作角演算部
3も回転子速度SPDを参照し、内部的に係数Kaを演
算、動作角αに乗ずることで、補正後動作角Ka・α
(=α’)を電流位相制御部7に出力する。
【0006】図2に電流のベクトル図を示す。電機子電
流Idと合成電流Ioの成す角を動作角αとする。図の
ベクトルを関係式に表すと[数1]および[数2]のよ
うになる。
【数1】界磁電流成分 :Id=Io・sinα
【数2】電機子電流成分:Iq=Io・cosαつまり、印
加電流(合成電流)Ioを従来のベクトル制御のように
界磁電流成Idと電機子電流成分Iqに分けて考えるこ
とができる。
【0007】図3は本発明が適用される電動機の特性例
である。3相(U,V,W相)電動機において、V,W
相端子を短絡しU→V,W相に直流電流を流した場合の
回転角θに対する発生するトルクτを示した特性であ
る。特性曲線36は定格電流Io、特性曲線35は定格
電流Ioの2倍、特性曲線34は定格電流Ioの3倍、
特性曲線33は定格電流Ioの4倍、特性曲線32は定
格電流Ioの5倍を流した場合のトルク特性である。以
上のように直流電流の大きさの違いにより発生するトル
クτの大きさおよびピークトルク(P1〜P5)を示す
角度θが異なることがわかる。この図において、直流電
流をIo固定とすると角度θ=0の場合、[式1]、
[式2]よりIoに対して界磁電流成分が0%で電機子
電流成分100%であり、角度θ=π/2(電気角)の
場合、界磁電流成分が100%で電機子電流が0%であ
る。また角度θ=π/4(電気角)の場合、Ioに対し
て界磁電流成分、電機子電流成分共に約71%を流した
場合の発生トルクτだとみなすことができる。角度θ=
動作角αの場合、流した電流値がわかっているので特性
曲線より得られるトルク値もわかる上、前記[式1]お
よび[式2]を使用することで従来のベクトル制御時の
ような界磁電流成分と電機子電流成分とを分離した考え
方を適用することが可能である。
【0008】図4に動作角演算部3内の制御ブロック図
の例を示す。また、図5に計数演算41の関数パターン
を示す。動作角演算部3は、回転子速度SPDを参照し
て係数Kaを出力する係数演算部41と初期固定値の動
作角αとを乗算器42で演算し、補正後動作角Ka・α
を出力する。その際、トルク指令値STCの極性を極性
判定部46で判定し、補正後動作角Ka・αの符号スイ
ッチ43を決定し、それぞれの条件に従い、係数44、
または係数45を乗じて補正後動作角SACとして出力
する。なお演算部41は回転子速度SPDをパラメータ
とする演算式、もしくはデータテーブルを持っており、
図5のように、基底回転数Nbaseで関数が変化し、係数
Kaを算出する。
【0009】図6(a)は電機子電流Iqに対するトル
クτを示した図で、界磁電流Idを1、2、3、4倍流
した特性図であり、界磁電流Idが大きくなっても、ト
ルク特性は比例的に大きくなるわけではない。表現を変
えて、界磁電流Idと電機子電流Iqの合成電流Ioに
対する特性を図6(b)に示す。これは、合成電流Io
に対して発生しうるピークトルク(動作角α=不定))
を示している。特性曲線65からわかるように、領域A
では2次関数的に電流に対して出力トルクが増加し、領
域Bでは直線的に電流トルクが増加する。領域Cの特性
は、電動機の設計にもよるが補2次関数的に特性が変化
する。(通常の電動機の設計では領域Cは積極的に使用
しない場合が多い。) 領域Aの特性になる理由は、印加電流の界磁電流成分が
回転子と固定子間のエアギャップ部で消費されてしま
い、回転子内の界磁磁束が不足するものだと考えられ
る。領域Bの直線的な特性の部分は、エアギャップでの
エネルギー消費が飽和し充分に界磁磁束が回転子内に形
成できている場合の特性である。領域Cでは界磁磁束が
エアギャップ部および回転子内で飽和してしまうために
起こる特性である。
【0010】図7に特性補正部4のパターン例を示す。
入力として補正前トルク指令値STC、出力として補正
後トルク指令値STCCが得られる。補正曲線71は、
電動機のトルク特性(図6(b)参照)を補正するため
各領域A、B、Cの補関数形状をしており、補正曲線7
1を使用することで近似的に直線72のような直線的な
電動機特性が得られる。この特性補正部4は関数パター
ンを電動機特性に合わせることによりキャンセルも可能
である。
【0011】図8に減衰値演算部11の例と回転子速度
SPDをパラメータとする関数パターン例を示す。減衰
値演算部11には回転子速度SPDと外部モード選択器
からの信号MODEで設定されるスイッチ83がある。
外部モード選択器により電動機の制御方法は電動機効率
優先モードと定出力優先モードとに選択できる。制御方
法は前記のものに限定するものではなく、演算部81、
82に示すような関数パターンを操作することで目的別
の制御を実現できる。(例えば、回転数が低い場合のみ
トルクを増加しようとする場合、低回転部分の係数を
1.0以上に設定することで可能。減衰値演算部とは、
関数パターンの設定次第で増幅作用も可能である。) スイッチ83に選択された回転子速度SPDをパラメー
タとする関数パターンにより、係数SK2を電流振幅制
御部6に出力する。
【0012】図9にモード選択器による図3に示すよう
な電動機特性図の動作点の違いを具体的に示す。どちら
も、界磁電流成分が同じ場合に制御モードを選択器で切
り替えた場合の動作点(動作角αおよび出力トルクτ)
の違いを示す。定出力モードの動作点をQ、効率優先モ
ードをPとする。同じ界磁電流でも動作角αが異なるた
め、電流指令値(合成電流Io)の大きさが異なってい
る。動作点Qでは、出力トルクが大きいが効率の面から
みると、特性曲線92のピークよりずれている為、電流
の絶対値に対して得られるトルク(=エネルギー変換
率)が低いこととなり、特性曲線91のピークで制御す
る動作点Pに比べて、効率が低いことになる。(動作点
Pでは特性曲線91のピークにあるため、電流に対して
得られるトルクの効率が良い。) つまり、界磁電流が同じ場合に、得られるトルクの絶対
値が大きいのは流す合成電流が大きい動作点Qの場合
で、逆に効率が良いのは動作点Pだといえる。制御モー
ドを選択するのは、動作点αを選択するのと同義であ
り、動作角演算部と減衰値演算部、および電動機特性補
正部の各関数パターンを操作することで、この動作点α
を回転子速度SPDと電流指令値SICをパラメータと
して制御することが可能である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明で示す同期電動機
の制御装置によれば、回転子速度を参照して変化する係
数を演算する動作角演算部および制御モード設定可能な
減衰値演算部を具備したため、ベクトル制御を行うのと
同等な制御(界磁弱め制御を含む)ができるようになっ
た。また、界磁電流成分は合成電流に含まれているた
め、小トルク時の界磁電流を少なくでき、省電力化と巻
線の小発熱化、および高効率な制御が実現できた。加減
速時などの大トルクが必要な場合、合成電流が大きくな
り界磁電流成分も大きくなるためトルク定数の増加がで
き、加速時間の短縮が実現できる。さらに入力トルク指
令に対し補正トルク特性を出力するような電動機特性補
正部を持たせた為、非線形なトルク特性を持つ電動機を
線形性の良い特性を持つ電動機のように制御できるよう
になった。なお、本発明は前述の第1図から第10図に
示した本発明の実施例に限定されるものではなく、その
主旨を逸脱しない範囲で下記のような変形を行なっても
よい。 (1)本実施形態では、3相電動機で説明したが2相以
上の多相電動機でも良い。 (2)本実施形態では、回転子を持つ電動機について説
明したが、可動子を持つ構造のリニア型電動機に適用し
ても良い。 (3)本実施形態では、合成電流Ioと動作角αを制御
する方法について説明したが、図10には本発明と同等
のベクトル演算(d軸、q軸電流独立で制御)に適用し
た例を示す。その場合の演算式と関数パターンの例を以
下に示す。動作点αを制御する場合に、界磁電流Id、
電機子電流Iqを独立にベクトル演算する場合の演算を
示すと[数3]のようになる。
【数3】Io=KIq・Iq+KId1・KId2・Id 図10(a)は、電動機回転数Nをパラメータとする界
磁電流Idに乗ずる係数KId1(界磁弱め係数)の関数
パターン例である。図10(b)は、電動機回転数Nを
パラメータとする電機子電流Iqに乗ずる係数KIq(ト
ルク減衰係数)の関数パターン例である。図10(c)
は、トルク指令値STCをパラメータとする界磁電流I
dに乗ずる係数KId2(トルク低減係数)の関数パター
ン例である。この係数を回転数に関係なく一定(例えば
KId2=1.0)とすることで、トルク指令値に関係な
く界磁電流一定値(ただし、回転数Nの関数である。)
で制御することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の同期電動機の制御装置の実施形態を
示す説明図である。
【図2】 本発明の同期電動機の制御装置に使用される
電流ベクトル図である。
【図3】 本発明の同期電動機の制御装置に使用される
電動機の特性例である。
【図4】 本発明の同期電動機の制御装置に具備される
動作角演算部のブロック図の例である。
【図5】 本発明の同期電動機の制御装置に具備される
動作角演算部の関数パターンの例である。
【図6】 本発明の同期電動機の制御装置に使用される
電動機の特性例である。
【図7】 本発明の同期電動機の制御装置に具備される
電動機特性補正部の説明図である。
【図8】 本発明の同期電動機の制御装置に具備される
減衰値演算部のモード選択器の動作例である。
【図9】 本発明の同期電動機の制御装置に具備される
減衰値演算部のモード選択器による動作点の説明図であ
る。
【図10】 本発明の同期電動機の制御装置の変更実施
適用例である。
【図11】 従来の同期電動機の制御装置のブロック図
である。
【符号の説明】
1 減算器、2 PI制御器、3 動作角演算部、4
特性補正部、5 電流指令演算部、6 電流振幅制御
部、7 電流位相制御部、8 増幅器、9 電動機、1
0 検出器、11 減衰値演算部、12 微分器、21
動作角:α、22 界磁電流成分:SFC(Id)、
23 電機子電流成分:STC(Iq)、24 合成電
流:SIC(Io)、31〜36 トルク特性(回転角
−トルク)、41 係数演算部、42 乗算器、43
スイッチ、44,45 係数乗算器、46 極性判定
部、51 係数Ka関数パターン、61〜64 トルク
特性(電機子電流−トルク(界磁電流))、65 トル
ク特性(合成電流−トルク)、71 特性補正曲線、7
2 補正後特性曲線、81,82 係数演算部、83モ
ードスイッチ、91 トルク特性(電流:Io)、92
トルク特性(電流:Io/2)、101 界磁電流演
算部、111〜113 係数演算部関数パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−206391(JP,A) 特開 平3−143285(JP,A) 特開 平2−87997(JP,A) 特開 昭63−290184(JP,A) 特開 平7−79588(JP,A) 特開 平7−308088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子スロット内に施された巻線に一定
    直流電流を流し、軟磁性体からなる回転子表面の磁気抵
    抗が固定子から見て回転方向に高低差を持つよう内部に
    磁気絶縁手段を備えた回転子を回転させた場合に回転角
    θに対して発生するトルクτが正負の周期的な特性を持
    つようなリラクタンス型電動機の制御装置であって、 前記回転子の回転子位置を検出する手段と、該電動機に
    電流を流すために、前記回転子位置とトルク指令値より
    電流指令を算出する電流指令演算部を具備する制御装置
    において、 トルク指令値の極性により符号が決定され前記回転子位
    置に加算される動作角α(0<α<π/2[rad];電気
    角)を持ち、 回転子速度を参照して所定の回転子速度以上で低減する
    関数Aに従い係数Aを演算し、 前記動作角に係数Aを 乗ずることで回転子速度により動
    作角が変化するような動作角演算部を持つことを特徴と
    するリラクタンス型同期電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 回転子速度を参照して、回転子速度に無
    関係に一定あるいは所定の回転子速度以上で低減する関
    数Bに従い演算される係数Bを演算する減衰値演算部を
    持ち、 前記係数Bを電流振幅指令値に乗ずることで補正後電流
    振幅指令値とするような電流振幅制御部を持つことを特
    徴とする請求項1に記載の リラクタンス型同期電動機の
    制御装置。
JP16142997A 1997-06-18 1997-06-18 リラクタンス型同期電動機の制御装置 Expired - Fee Related JP3290099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16142997A JP3290099B2 (ja) 1997-06-18 1997-06-18 リラクタンス型同期電動機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16142997A JP3290099B2 (ja) 1997-06-18 1997-06-18 リラクタンス型同期電動機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1118468A JPH1118468A (ja) 1999-01-22
JP3290099B2 true JP3290099B2 (ja) 2002-06-10

Family

ID=15734949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16142997A Expired - Fee Related JP3290099B2 (ja) 1997-06-18 1997-06-18 リラクタンス型同期電動機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3290099B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7374620B2 (ja) 2019-06-17 2023-11-07 株式会社荏原製作所 ポンプ用舌片部材、ポンプ装置及び舌部の補修方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5285246B2 (ja) * 2007-07-27 2013-09-11 オークマ株式会社 リラクタンス型同期電動機の制御装置
JP5357232B2 (ja) * 2011-10-11 2013-12-04 三菱電機株式会社 同期機制御装置
JP5567701B2 (ja) * 2013-01-21 2014-08-06 オークマ株式会社 リラクタンス型同期電動機の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7374620B2 (ja) 2019-06-17 2023-11-07 株式会社荏原製作所 ポンプ用舌片部材、ポンプ装置及び舌部の補修方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1118468A (ja) 1999-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3627683B2 (ja) モーター制御装置
JP4205157B1 (ja) 電動機の制御装置
JP3467961B2 (ja) 回転電機の制御装置
EP1083649B1 (en) Motor system capable of obtaining high efficiency and method for controlling a motor
JP5281339B2 (ja) 同期電動機の駆動システム、及びこれに用いる制御装置
JP2002095300A (ja) 永久磁石同期電動機の制御方法
US6504329B2 (en) Apparatus and method for controlling permanent magnet electric machines
WO2008038338A1 (fr) Dispositif de commande de vecteur pour moteur de synchronisation à aimant permanent
JP3674741B2 (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2004064909A (ja) モータ制御装置
JP3765437B2 (ja) 工作機械主軸駆動用同期電動機の制御システム
JPH08275599A (ja) 永久磁石同期電動機の制御方法
JP7094859B2 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP2013187931A (ja) モータ制御装置
JP3353781B2 (ja) モータ制御装置
JPH1014273A (ja) 車両駆動用永久磁石同期電動機の制御装置
JP3290099B2 (ja) リラクタンス型同期電動機の制御装置
JP3735836B2 (ja) 永久磁石同期電動機のベクトル制御方法
CN110995109A (zh) 一种交流调磁型记忆电机直接转矩磁链控制方法
JP3551911B2 (ja) ブラシレスdcモータ制御方法およびその装置
JPH09327192A (ja) 同期電動機の制御装置
JP2008199868A (ja) 永久磁石同期電動機の駆動制御装置
JP3687043B2 (ja) 同期電動機の制御方法
JP3798645B2 (ja) 同期モータの制御装置
JP7009861B2 (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140322

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees