JP3289279B2 - 触媒担体 - Google Patents

触媒担体

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JP3289279B2
JP3289279B2 JP03373091A JP3373091A JP3289279B2 JP 3289279 B2 JP3289279 B2 JP 3289279B2 JP 03373091 A JP03373091 A JP 03373091A JP 3373091 A JP3373091 A JP 3373091A JP 3289279 B2 JP3289279 B2 JP 3289279B2
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昭和 小島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の排気ガス浄化触媒
等を担持する触媒担体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5において、エンジンEの排気管E1
には途中に排気ガス浄化装置Cが設けてあり、該装置は
大径としたケ−スC1内に、排気ガス浄化用の三元触媒
等を担持したハニカム状の触媒担体3を配設したもので
ある。触媒担体3の構造の詳細を図6に示し、板面に触
媒を担持した金属製の波板1と平板2とを積層し、波板
1の上下の頂部全面をそれぞれ平板2の板面にろう付け
固定してある。しかして、波板1と平板2間に形成され
た多数の流路P内を流通する排気ガスを触媒により浄化
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一定幅の波
板1と平板2をレーストラック形状に重ね巻きして担体
3を構成したものがあり(図7)、かかる担体の温度分
布を調べると、内周部は排気ガスの流通により温度が高
く、外周部では走行風により冷却されて急激に温度が低
下する(図のx方向)。また、担体3の入口側から出口
側に向けては(図のy方向)触媒の反応熱のために温度
差を生じる。そして、これらの温度差は時に300℃に
も達する。
【0004】ここにおいて、従来の如く波板1を頂部全
面で平板2に固着する構造では、温度勾配のある部分で
熱膨張量に差を生じ、応力の発生によって波板1および
平板2に亀裂や座屈を生じるという問題があった。本発
明はかかる課題を解決するもので、温度勾配による応力
の発生を防止して機能劣化を生じない触媒担体を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、交互に積層した金属製の波板1(図1)と平板2の
板面に触媒を担持し、波板空間内を気流流路Pとした触
媒担体3、上記波板1の頂部を流路方向の一箇所で平
板2に固着するとともに、各固着部Sを少なくとも上下
の隣接する層で積層方向へ互いにずれた位置に設定した
触媒担体3を製造する方法において、上記波板1または
平板2の板面に接して、該波板1または平板2の巻き取
り方向と垂直な方向に往復移動するろう材塗布手段5
A,5Bを配し、巻き取り時に上記ろう材塗布手段5
A,5Bを往復移動させてこれに接する板面にろう材を
連続的に塗布するものである。
【0006】波板1または平板2の一方の板面に接し
て、ろう材塗布手段5A,5Bを配し、巻き取り方向と
垂直な方向に往復移動させると、ろう材塗布部位を流路
方向にずらしながら、上記板面にろう材が連続的に塗布
される。この移動速度を適宜設定すれば、固着部Sが少
なくとも上下の隣接する層で互いにずれ、流路に沿う方
向では各板1,2が一箇所でのみ固着された触媒担体3
が得られる。かかる構成の触媒担体3において、気流流
路P内を排気ガスが流通すると、担体を構成する波板1
と平板2の積層方向あるいは入口側より出口側へ流路に
沿って温度勾配を生じ、平板1および波板2は各部で異
なる膨張量を示す。ここにおいて、流路に沿う方向では
各板1,2は一所でのみ固着されているから、この方
向でそれぞれ自由に伸縮することができ、応力の発生が
防止される。また、積層方向へは各固着部Sが少なくと
も上下の隣接する層でずらしてあるから、この方向へも
各板1,2は自由に伸縮することができて応力の発生が
防止される。
【0007】
【実施例】図1(a)は本発明になる触媒担体3の要部
で、金属製の波板1と平板2を交互に積層したうちの一
層を示す。平板2に挟まれた波板1により山形断面をな
す気流流路Pが形成され、該気流流路Pの壁に触媒を担
持して、流通する排気ガスを浄化する。
【0008】波板1はその頂部が流路方向の一カ所で平
板2にろう付け固定されており(図中S部)、このろう
付け部Sの長さm(図1(b))は流路方向の全体長さ
の2%〜20%としてある。また、上記ろう付け部は図
1(c)に示す如く積層方向でその位置をずらしてあ
る。
【0009】かかる触媒担体3の製造方法の一例を図2
に示す。図において、回転する(図中矢印)芯金4には
水平方向より金属製波板1が巻き取られるとともに、こ
の波板1を覆うように垂直方向より金属製平板2が巻き
取られ、これら波板1と平板2は円形に積層巻回されて
触媒担体3となる。上方より供給される平板2の両面に
ろう材塗布手段たるろう材を保持した容器5A,5B
が近接し、この容器に設けた塗りロ−ラ(図略)が平板
2の板面に接している。上記ろう材保持容器5A,5B
は駆動機構を介してコントロ−ラ6により上記芯金4の
回転に同期して左右方向へ往復移動せしめられる。
【0010】これにより、平板2の両面にはこれの供給
方向へ正弦波状にろう材が塗布され(図のF部)、この
ろう材により平板2は波板1の頂部と流路方向の一カ所
で固着される。ろう材の幅は、平板2の幅約120mm
に対して例えば約20mmとしてあり、保持容器5A,
5Bの往復速度と芯金4の回転速度を選択して正弦波の
周期を適当に設定すれば、径方向すなわち積層方向にお
けるろう付け部の位置は上下の層でずらすことができ
る。
【0011】このようにして連続的に製造された触媒担
体3において、高温の排気ガスが気流流路Pを流通する
と既述の如く温度勾配を生じ、各部で膨張量に差が生じ
る。この場合、流路方向では一カ所でのみ平板2と波板
1が固着してある(図1(b)のS)から、波板1と平
板2の膨張量δ、δ´に差を生じた場合にもそれぞれ規
制されることなく伸長し、応力の発生が防止される。
【0012】また、積層方向の温度勾配による膨張量の
差は、この方向でろう付け部Sの位置をずらしてあるこ
とにより(図1(c))平板2が自由に弾性変形して吸
収され、応力の発生が防止される。
【0013】なお、ろう付け部Sの長さmは、流路方向
の担体長の20%以上とすると、この方向での各板1,
2の膨張の自由度を規制することとなって好ましくな
く、また、2%以下とすると、剥がれを生じるなど強度
的に問題を生じる。
【0014】平板2にろう材を塗布するのに代えて波板
1に塗布するようにしても良く、これを図3に示す。図
において、左方より供給された波板1はガイドロ−ラ7
1,72で上方へ折り返され、下側の波板1にはその下
方に設けたろう材保持容器5Aの塗りロ−ラ51が接
し、上側の波板1にはその下方に設けたろう材保持容器
5Bの塗りロ−ラ51が接している。そして、各塗りロ
−ラ51の回転軸52は図略の駆動機構により軸方向へ
往復動せしめられる。
【0015】かかる方法により、波板1の両面には所定
幅で正弦波状にろう材が塗布され(図のF部)、この波
板1を平板2と積層固着することにより上記実施例と同
一構造の触媒担体3が製造される。本方法によれば、ろ
う材の塗布は固着部となる波板1の頂部にのみなされる
から、平板2に塗布する場合に比してろう材の無駄がな
く、コストの低減が図られる。
【0016】波板1ないし平板2へのろう材の塗布は正
弦波状に限られることはなく、図4(a),(b)に示
す如く三角波状等の任意の繰り返し形状を適宜選択する
ことができる。
【0017】
【発明の効果】以上の如く、本発明の触媒担体によれ
ば、高温排気ガス等の流通に伴う温度勾配により内部に
応力が発生して亀裂や座屈、あるいは剥がれを生じ、触
媒の機能が低下する問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒担体の要部斜視図および要部側面図であ
る。
【図2】触媒担体の製造装置の要部斜視図である。
【図3】触媒担体の製造装置の他の例を示す要部斜視図
である。
【図4】平板のろう材塗布面の平面図である。
【図5】排気ガス浄化装置を設けたエンジン排気系の部
分断面平面図である。
【図6】従来の触媒担体の要部斜視図である。
【図7】触媒担体の温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 波板 2 平板 3 触媒担体 4 芯金 5A,5B ろう材容器(ろう材塗布手段) P 気流流路 S 固着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 清貴 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 川辺 泰之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (56)参考文献 特開 平2−174939(JP,A) 特開 平2−261550(JP,A) 特開 平3−47540(JP,A) 特開 平2−233123(JP,A) 特開 平4−141238(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交互に積層した金属製の波板と平板の板
    面に触媒を担持し、波板空間内を気流流路とした触媒担
    、上記波板の頂部を流路方向の一箇所で平板に固着
    するとともに、各固着部を少なくとも上下の隣接する層
    で積層方向へ互いにずれた位置に設定した触媒担体を製
    造する方法において、上記波板または平板の板面に接し
    て、該波板または平板の巻き取り方向と垂直な方向に往
    復移動するろう材塗布手段を配し、巻き取り時に上記ろ
    う材塗布手段を往復移動させてこれに接する板面にろう
    材を連続的に塗布することを特徴とする触媒担体の製造
    方法
JP03373091A 1991-02-01 1991-02-01 触媒担体 Expired - Fee Related JP3289279B2 (ja)

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SE519062C2 (sv) * 2001-05-03 2003-01-07 Alfa Laval Corp Ab Sätt att sammanlöda tunna värmeväxlarplattor samt lödd plattvärmeväxlare framställd enligt sättet
DE102004058285A1 (de) * 2004-12-02 2006-06-08 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Verbindungsmaterial zum Positionieren von Lotmaterial, Verfahren zur Herstellung eines Wabenkörpers und entsprechender Wabenkörper

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