JP3287774B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

自動二輪車用タイヤ

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JP3287774B2 JP27493296A JP27493296A JP3287774B2 JP 3287774 B2 JP3287774 B2 JP 3287774B2 JP 27493296 A JP27493296 A JP 27493296A JP 27493296 A JP27493296 A JP 27493296A JP 3287774 B2 JP3287774 B2 JP 3287774B2
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドゴムの加
硫条件を部分的に異ならせることにより、直進走行姓及
び高速耐久性と、旋回過渡特性、限界旋回性能などの旋
回性能とをともに向上しうる自動二輪車用タイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、直進走行性と旋回性能とをともに
高めるため、直進時と旋回時においてそれぞれに対応す
るグリップ性能を要求されるようになった。
【0003】自動二輪車のタイヤにあっては、四輪車用
のタイヤとは異なり、旋回時にあっては、大きなバンク
を有して旋回することとなる。即ち、直進走行時にあ
っては、トレッド部のクラウン領域が接地し、このクラ
ウン領域における耐発熱性、耐摩耗性が要求される一
方、ショルダー領域が接地して走行する旋回走行時にお
いてはこのショルダー領域における高いグリップ性能が
要求される。
【0004】従来、このようなトレッド領域、ショルダ
領域とにおいて、それぞれ異なる性能が要求された場合
には、例えば、実開昭57−182502号、特開昭6
1−27707号、特開平8−169208号などに開
示されかつ図3に示すように、トレッドゴムgをタイヤ
軸方向に複数片a、b、bに分割し、直進走行性が要求
されるクラウン領域crと旋回走行性が要求されるショ
ルダー領域shとにおいて、それぞれ異なるゴム組成か
らなるゴムを用いてかつ一体に接続しトレッド部tを形
成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構成のタ
イヤにあっては、トレッドゴム層の形成に際して (1)複数種の配合ゴムを用意しなければならない。 (2)トレッドゴム部材を複数種類用意しなければなら
ない。 (3)成形工程において、複数のトレッドゴム部材をそ
れぞれ成形しなければならない。 (4)トレッドゴム部材間の境界面で剥離などの損傷が
発生しやすい。などの問題が生じ、製造工程の増加によ
りコスト上昇、トレッド部の耐久性が低下するという欠
点が生じる。
【0006】本発明は、トレッドゴムを生タイヤ時にお
いては均質とし、加硫時に加硫条件を異ならせることに
よって、完成タイヤにおけるトレッドゴムの損失正接
トレッド領域、ショルダ領域及びそのトレッド領域とシ
ョルダ領域との間の中間領域において違えることを基本
として、直進走行性の向上と旋回性能の向上とを両立で
き、しかも前記問題点を解決しうる自動二輪車用タイヤ
の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド面が
タイヤ子午断面において凸に膨らむ円弧状をなしかつト
レッド端縁がタイヤ最大巾位置をなす自動二輪車用タイ
ヤであって、タイヤ赤道点CNと、前記タイヤ子午断面
においてトレッド端縁E、E間のトレッド面に沿う長さ
であるトレッド周長さWの1/6倍の長さ(W/6)を
タイヤ赤道Cから隔てる第1点Pとの間のクラウン領域
CR、この第1点Pと、前記トレッド周長さWの1/3
倍の長さ(W/3)をタイヤ赤道Cから隔てる第2点Q
との間の中間領域ML、及び第2点Qと、トレッド端縁
Eとの間のショルダ領域SHにおいて、生タイヤの前記
トレッド面をなすトレッドゴムを均質とし、かつ加硫条
件を異ならせることにより、完成タイヤにおいて、中間
領域MLのトレッドゴムの損失正接(tan δm)は、ク
ラウン領域CRのトレッドゴムの損失正接(tan δc)
よりも大、かつショルダ領域SHのトレッドゴムの損失
正接(tan δs)よりも小、しかも前記クラウン領域C
Rのトレッドゴムの損失正接に対するショルダ領域SH
のトレッドゴムの損失正接の比(tan δs/tan δc)
を1.05以上としたとしたことを特徴とする自動二輪
車用タイヤである。
【0008】前記構成を具えることにより、生タイヤに
おけるトレッドゴムは、同一のゴム組成物からなる単一
の部材によって形成することが出来、しかもトレッド面
のクラウン領域、中間領域、ショルダ領域の各領域にお
ける損失正接を加硫条件を違えることにより異ならせて
いる。
【0009】これによって前記トレッドゴムは、 (1)ゴム材として1種類のゴム配合物で足り、 (2)トレッドゴムを複数の部材として分割することな
く、又部材を個別に成形する必要がなく、一体のものと
して成形することが出来る。 (3)さらにトレッドゴムを形成する部材間の境界面で
剥離が生じる危険が排除され、トレッド部の耐久性を高
めうる。など従来のものには存し得ない優れた作用を具
え、かつ製造工程が減少することによって、コストダウ
ンを図りうる。
【0010】さらに、中間領域MLにおけるトレッドゴ
ムの損失正接(tan δm)は、クラウン領域CRのトレ
ッドゴムの損失正接(tan δc)よりも大、かつショル
ダ領域SHのトレッドゴムの損失正接(tan δs)より
も小としている。なお、損失正接(tan δ)の値は、そ
れぞれの領域における平均値とする。
【0011】損失正接(tan δ)が大きいことはゴムの
エネルギー損失が大であることであり、よってグリップ
性能は高まる一方、発熱も大となる。自動二輪車のよう
に大きなバンク角を有して旋回する車両のタイヤにあっ
ては、旋回時には、ショルダ領域SHが接地して走行す
る。従ってショルダ領域SHはグリップ性が高いことが
好ましく、損失正接(tan δ)を大としている。
【0012】他方、直進走行時にあっては、バンク角は
略0度であり、クラウン領域CRが接地して走行する。
直進走行時には高速度で走行しかつ走行距離も旋回走行
に比して長いため、損失正接(tan δ)を小とし、走行
時においてタイヤが繰返し変形することによって生じる
発熱を抑制する必要がある。
【0013】このような見地により、中間領域MLの
失正接(tan δm)を、クラウン領域CRの損失正接
(tan δc)よりも大、かつショルダ領域SHの損失正
(tan δs)よりも小、即ちクラウン領域CRからシ
ョルダ領域SHに向かって損失正接(tan δ)の値が漸
増するよう設定しているのである。なお領域を3区分し
たのは損失正接の値が緩やかに移行させることによる。
【0014】本発明は、トレッドゴムに前記損失正接
変化を与えるために、従来のようにトレッドゴムをタイ
ヤ軸方向にゴム組成が異なる複数片に分割するのではな
く、均質なゴム組成からなるトレッドゴムを、クラウン
領域CR、中間領域ML、ショルダー領域SHのそれぞ
れにおいて、加硫条件を異ならせることにより形成して
いる。
【0015】なお加硫条件に差異を与えるには、 (1)加硫時において、加硫量を各領域毎に変化させ
る。 (2)加硫温度を各領域毎に変化させる。等の処理手段
がある。
【0016】このように、加硫時において、その加硫条
件を違えていることにより、トレッドゴム層は、 (1)ゴム配合は一種類で足りる。 (2)トレッドゴム組成に際して一つのゴム部材を形成
すればよく、成形金型を節減でき、かつ加工の手間も省
ける。 (3)トレッドゴムがタイヤ軸方向に連続しかつ一体で
あるため、従来のように部材間の境界面が存在しないこ
とによって、境界面から生じがちであった剥離の発生を
排除しうる。これによって、トレッドゴムの製造が簡易
となりコストは低減でき、かつ耐久性の向上をも図りう
る。
【0017】さらに、クラウン領域CRに対するショル
ダ領域SHの損失正接比(tan δs/tan δc)を1.
05以上、又請求項2に記載するようにクラウン領域C
Rに対する中間領域MLの損失正接比(tan δm/tan
δc)を1.02とするのが好ましい。これによって、
旋回性能と高速耐久性とをバランスよくかつ一層向上さ
せることが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づき説明する。図において自動二輪車用空気
入りタイヤ1は、トレッド面2がタイヤ子午断面におい
て凸に膨らむ円弧状をなしかつトレッド端縁Eがタイヤ
最大巾位置をなす。
【0019】なお、トレッド面2のタイヤ軸方向の断面
形状について、前記円弧半径Rとトレッド巾WTとの比
R/WTは0.3〜1.0の範囲であることが好まし
い。前記比R/WTが0.3未満ではキャンバースラス
トが大きくなり、旋回時に過度な倒れ込みが発生するな
どのハンドリング性能が低下し、又R/WTが1.0を
こえると旋回走行時において車体が内側に倒れにくくな
るなどハンドリング性能に劣ることとなる。
【0020】又、自動二輪車用空気入りタイヤ1は、外
周面が前記トレッド面2をなすトレッド部12からサイ
ドウォール部13を通りビード部14のビードコア15
の周りを折返すカーカス16と、トレッド部12の内部
かつカーカス16の半径方向外方に配されるベルト層1
7を設けている。
【0021】なお、ビード部14の前記ビードコア15
の半径方向外側にかつカーカス16の本体部と折返し部
との間で立上がるとともにゴム組成物からなる断面三角
形状のビードエーペックス18を設けている。
【0022】前記カーカス16は、タイヤ赤道Cに対し
て75〜90°の角度で傾斜するラジアル又はセミラジ
アル配列にカーカスコードを配列した1枚以上、本例で
は2枚のカーカスプライからなり、カーカスコードとし
てナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミ
ド等の有機繊維コードが用いられる。
【0023】ベルト層17は、ベルトコードをタイヤ赤
道Cに対して10〜25°の角度で傾斜させ配向しかつ
トンピングゴムにより被覆したカットプライからなる複
数枚の、本例では2枚のベルトプライをタイヤ半径方向
内、外に重ね併せて配してなり、前記ベルトコードは、
ナイロン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の有機繊
維コードの他、スチールコードが用いられる。
【0024】なおベルト層7のタイヤ軸方向の巾である
ベルト巾WBは前記トレッド巾WTの0.8〜1.0倍
の範囲に設定されるのが好ましい。
【0025】前記トレッド部12は、前記ベルト層17
の半径方向外側かつトレッド面2との間に、トレッドゴ
ム3が配される。トレッドゴム3は、本例では、SBR
からなるポリマ100重量部に対して、カーボン100
重量部、オイル70重量部、硫黄2重量部含ませたゴム
組成物によって形成される。
【0026】トレッドゴム3は、タイヤ赤道点CNと、
前記タイヤ子午断面において、トレッド端縁E、E間の
トレッド面2に沿う長さであるトレッド周長さWの1/
6倍の長さ(W/6)をタイヤ赤道Cから隔てる第1点
Pとの間のクラウン領域CR、この第1点Pと、前記ト
レッド周長さWの1/3倍の長さ(W/3)をタイヤ赤
道Cから隔てる第2点Qとの間の中間領域ML、及び第
2点Qと、トレッド端縁Eとの間のショルダー領域SH
とに仮想区分するとともに、このトレッドゴム3は前記
各領域に亘り均質としている。
【0027】さらにトレッドゴム3は、加硫条件を前記
各領域において異ならせることにより、完成タイヤにお
いて、中間領域MLのトレッドゴムの損失正接(tan δ
m)は、クラウン領域CRのトレッドゴムの損失正接
(tan δc)よりも大、かつショルダ領域SHのトレッ
ドゴムの損失正接(tan δs)よりも小としている。
【0028】ここで前記損失正接(tan δ)の値は
(株)岩本製作書製の粘弾性スエクトロメーターを用い
て周波数10Hz、静的歪み10%、動的歪み±1.0
%、温度70°Cのもとで計測される。
【0029】トレッドゴム3に関しては、前述の如く、
クラウン領域CRを接地して走行する直進走行時におい
ては、損失正接(tan δc)を小とし、発熱を抑制し、
耐久性を高め、かつ高速走行性能を向上させる必要があ
る。
【0030】他方、バンク角を有して、ショルダ領域S
Hを接地して走行する旋回走行時においてはショルダー
領域SHは高いグリップ力が要求されることによって、
損失正接(tan δs)を大とする必要がある。
【0031】このようにトレッドゴム3には、その領域
毎に異なる性能が要求され、この異なる要求を前記各領
域における加硫条件の相違によって充足させている。
【0032】加硫条件を違えることは、 (1)加硫量を違える。 (2)熱源の温度又は位置を違える。などの手法があ
る。
【0033】前者の加硫量を違えた場合には、図2に示
す如く加硫量を増加すれば一定の値まで損失正接(tan
δ)は減少し、最適加硫状態では損失正接(tan δ)の
値は最小となる。さらに加硫量を増加すると逆に損失正
(tan δ)は増加する。
【0034】この理由としては (1)最適加硫状態より加硫量が少なければ、硫黄とポ
リマとの二重結合が不充分となりtan δの値は大とな
る。 (2)又、最適加硫状態においては、硫黄とポリマとの
二重結合がほぼ完全になされ、ゴムの強度は最も高い状
態となる。 (3)最適加硫状態より更に加硫量を多くすれば前記二
重結合が分断される結果、tan δは最適加硫状態のとき
よりも大となる。
【0035】本例においては、クラウン領域CRにおけ
る耐摩耗性向上を主体とし、このクラウン領域CRに位
置するゴムが最適加硫状態になるよう他の領域ML、S
Hにおける加硫量を規制している。
【0036】ここで各領域における損失正接(tan δ)
は、それぞれの領域における平均値であり、従ってトレ
ッドゴム3全体としてはタイヤ赤道Cからトレッド端縁
Eに向かって損失正接(tan δ)の値は漸増する傾向に
ある。
【0037】なお、単一のゴム部材からなるトレッドゴ
ム3において、損失正接(tan δ)の値を異ならせるに
は、加硫時において熱源の温度、熱源の位置を違えるこ
とによって制御することが出来る。
【0038】さらに、本例では、前記トレッドゴム3に
おいて、クラウン領域CRの損失正接(tan δc)に対
するショルダ領域SHの損失正接(tan δs)の比(ta
n δs/tan δc)を1.05以上かつ1.19以下に
している。好ましくは前記比を1.09以上とすること
である。
【0039】又本例においては、クラウン領域CRの
失正接(tan δc)に対するショルダ中間領域MLの
失正接(tan δm)の比(tan δm/tan δc)を1.
02以上かつ1.03以下にしている。好ましくは前記
比を1.03以下とすることである。
【0040】前記比(tan δs/tan δc)及び比(ta
n δm/tan δc)が前記値よりも大きくなれば、クラ
ウン領域とショルダー領域との間でグリップ感に大きな
差が生じ旋回過渡特性が悪化する。
【0041】このように各領域の損失正接(tan δ)を
比によって規制することによって、旋回性能と高速耐久
性能を一層確実に両立させうる。
【0042】
【実施例】タイヤサイズが120/70ZR17であり
かつ図1に示す基本構成を有するタイヤについて、表
1、2に示す仕様で試作する(実施例1〜6)とともに
その性能についてテストを行った。なお装着リムはMT
3.50×17である。又従来の構成及び本願構成のタ
イヤ(比較例1、2)についても併せてテストを行い性
能を比較した。実施例、比較例とも共通の仕様を表2に
示す。テスト条件は次の通り。
【0043】(1)高速耐久テスト ドラム試験機を用いてタイヤ内圧290kpa、荷重1
16kgfのもとで速度230km/hで30分走行させ完
成した場合には10km/hのステップで速度を段階的に
高めそれぞれ30分走行させるとともに、外観目視によ
り損傷が生じた時点でテストを終了させる。表中「0」
は比較例1と同じ速度で損傷が発生したもの、「−1」
は比較例1より10km/h低い速度で損傷が発生したも
のを示す。
【0044】(2)限界旋回性能及び旋回過渡特性のテ
スト タイヤ内圧250kpaのもとで750cc級の自動二
輪車の前輪に装着しテストを行った。なお後輪は〔表
3〕に示す仕様のタイヤを装着するとともに、乾燥アス
ファルト路面を走行させた。評価方法は、ライダーの官
能により評価し100点法による指数で評価した。数値
が大きいほど良好である。又限界旋回性能テストは、限
界旋回時における操縦性及び限界速度の高さを評価する
とともに、旋回過渡特性テストは低速より高速に移行す
るときの旋回過渡特性を評価した。テスト結果を表1に
示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】テストの結果、直進走行性能を保持しつ
つ、旋回性能を向上することが出来た。
【0049】
【発明の効果】叙上の如く本発明の自動二輪車用タイヤ
は、請求項1に記載するような構成を有し、トレッドゴ
ムを生タイヤ時において均質とし、加硫時において加硫
条件を異ならせることにより、完成タイヤにおけるトレ
ッドゴムの損失正接を中間領域がクラウン領域よりも
大、かつショルダ領域よりも小とすることを要旨とする
ため、直進走行性、高速耐久性と、旋回性とを両立させ
うる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】ゴムの加硫量と損失正接との関係を示すグラフ
である。
【図3】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド面 3 トレッドゴム C タイヤ赤道 CN タイヤ赤道点 CR クラウン領域 E トレッド端縁 ML 中間領域 P 第1点 Q 第2点 SH ショルダ領域 W トレッド周長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/00 B60C 9/18 B29C 35/00 - 35/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面がタイヤ子午断面において凸に
    膨らむ円弧状をなしかつトレッド端縁がタイヤ最大巾位
    置をなす自動二輪車用タイヤであって、 タイヤ赤道点CNと、前記タイヤ子午断面においてトレ
    ッド端縁E、E間のトレッド面に沿う長さであるトレッ
    ド周長さWの1/6倍の長さ(W/6)をタイヤ赤道C
    から隔てる第1点Pとの間のクラウン領域CR、この第
    1点Pと、前記トレッド周長さWの1/3倍の長さ(W
    /3)をタイヤ赤道Cから隔てる第2点Qとの間の中間
    領域ML、及び第2点Qと、トレッド端縁Eとの間のシ
    ョルダ領域SHにおいて、生タイヤの前記トレッド面を
    なすトレッドゴムを均質とし、かつ加硫条件を異ならせ
    ることにより、完成タイヤにおいて、中間領域MLのト
    レッドゴムの損失正接(tan δm)は、クラウン領域C
    Rのトレッドゴムの損失正接(tan δc)よりも大、か
    つショルダ領域SHのトレッドゴムの損失正接(tan δ
    s)よりも小、しかも前記クラウン領域CRのトレッド
    ゴムの損失正接に対するショルダ領域SHのトレッドゴ
    ムの損失正接の比(tan δs/tan δc)を1.05以
    上としたことを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  2. 【請求項2】前記クラウン領域CRのトレッドゴムの損
    失正接に対する中間領域MLのトレッドゴムの損失正接
    の比(tan δm/tan δc)は1.02以上としたこと
    を特徴とする請求項2記載の自動二輪車用タイヤ。
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