JP3287258B2 - 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 - Google Patents

1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法

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JP3287258B2 JP03721097A JP3721097A JP3287258B2 JP 3287258 B2 JP3287258 B2 JP 3287258B2 JP 03721097 A JP03721097 A JP 03721097A JP 3721097 A JP3721097 A JP 3721097A JP 3287258 B2 JP3287258 B2 JP 3287258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬化合物の合成
中間体として有用な1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の
新規製法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩酸ジルチアゼム[化学名:(2S,3
S)−3−アセトキシ−5−〔2−(ジメチルアミノ)
エチル〕−2,3−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェ
ニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
塩酸塩]はカルシウムチャンネル遮断薬として狭心症や
本態性高血圧症等の治療に広く使用されている医薬化合
物であり、通常、シス−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒ
ドロ−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オンの5位をジメチルアミノ
エチル化し、3位水酸基をアセチル化することにより製
造されている(特公昭47−813号、特公昭63−1
7832号)。
【0003】従来、塩酸ジルチアゼムの合成中間体であ
るシス−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−2−(4
−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの製法としては、3−(4−メトキシフ
ェニル)−2、3−エポキシプロピオン酸メチルエステ
ルと2−アミノチオフェノールとを反応させ、生成する
3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3
−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸メチルエステ
ルを一旦エステル加水分解後、分子内閉環する方法が知
られている[ケミカル・アンド・ファーマシューティカ
ル・ブレティン(Chemical and Phar
maceutical Bulletin)2028頁
(1970年)]。
【0004】3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸
エステルのエステル加水分解を行わない方法としては、
スルホン酸を使用する次の方法が公開されている。
【0005】(1)2−アミノチオフェノ−ルと(−)
−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−(4−メト
キシフェニル)プロピオン酸メチルエステルを反応さ
せ、得られる(2S,3S)−3−(2−アミノフェニ
ルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオン酸メチルエステルをメタンスルホン酸等
の存在下、70℃以上の沸点を有する塩素化有機溶媒中
で分子内閉環させる方法(特開平2−229180号) (2)3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキ
シ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸メチル
エステルをメタンスルホン酸等の存在下、非ハロゲン化
有機溶媒中、分子内閉環する方法(特開平4−2348
66号) (3)(2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチ
オ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)
プロピオン酸(1R,2S)−2−フェニルシクロヘキ
シルエステルをp−トルエンスルホン酸一水和物の存在
下に分子内閉環する方法(特開平2−17170号) また、塩基を用いる分子内閉環反応により、塩酸ジルチ
アゼムの他の合成中間体である5−〔2−(ジメチルア
ミノ)エチル〕−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンを製造する方法として、次の方
法も公開されている。
【0006】(1)3−(2−アミノフェニルチオ)−
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピ
オン酸メチルエステルをエーテル系溶媒中、固体アルカ
リ金属水酸化物の存在下、N,N−ジメチルアミノエチ
ルクロリド又はその酸付加塩と反応させて分子内閉環す
る方法(特開平5−202013号) (2)3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキ
シ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸メチル
エステルを非プロトン性極性溶媒中、アルカリ金属アル
コキシドの存在下、分子内閉環し、さらに5位を2−
(ジメチルアミノ)エチル化する方法(特開平4−22
1376号) また、一般的にアミドはエステルよりも、求核試薬の攻
撃を受けにくいことが知られており(ヘンドリクソン、
クラム、ハモンド著、オーガニックケミストリー(Or
ganic Chemistry、第3版、第13−1
章、第501〜516頁等)、1、5−ベンゾチアゼピ
ン骨格の合成例としては、活性化されたN−アシルアミ
ド基を有する、(−)−4−イソプロピル−3−〔3−
(2−アミノフェニルチオ)−2−メトキシエトキシメ
トキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕
−2−オキサゾリジノンを塩化メチレン中、トリメチル
アルミニウムで処理して分子内閉環する方法[テトラヘ
ドロンレターズ(Tetrahedron Lette
rs)第32巻、第3519〜3522頁(1991
年)]が報告されているに過ぎない。
【0007】なお、トランス−3−(4−メトキシフェ
ニル)−2,3−エポキシプロピオン酸エステルをアン
モニウムヒドロキシドで処理して、トランス−3−(4
−メトキシフェニル)−2,3−エポキシプロピオン酸
アミドを得ることは米国特許No.4959359に記
載されており、また、トランス−3−(4−メトキシフ
ェニル)−2,3−エポキシプロピオン酸メチルエステ
ルをリパーゼSP523の存在下、アンモニアで処理し
て、(2S,3R)−体を選択的にアミド化することは
国際公開No.95/7359に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規な3−
〔2−アミノ−(置換又は非置換フェニルチオ)〕−2
−ヒドロキシ−3−(置換又は非置換フェニル)プロピ
オン酸アミド化合物から一工程でかつ収率よく1,5−
ベンゾチアゼピン骨格を形成する方法を提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
[II]
【0010】
【化19】
【0011】(式中、環A及び環Bは置換基を有しても
よいベンゼン環、R3は水素原子、ジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基又は置換基を有していてもよいピペラ
ジニル低級アルキル基を表わす。)で示される1,5−
ベンゾチアゼピン誘導体は、一般式[I]
【0012】
【化20】
【0013】(式中、R1及びR2は同一又は異なって水
素原子、カルバモイル基、低級アルキル基、低級アルカ
ノイル基、低級アルキルアミノカルボニル基、アミノ酸
残基又は置換基を有してもよいアリール基であるか、あ
るいは互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に置
換されていてもよい複素環式基を形成していることを表
し、他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される
プロピオン酸アミド誘導体又はその塩を分子内閉環反応
に付すことにより製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、一般式[I]で
示されるプロピオン酸アミド誘導体の環A及び/又は環
Bは置換基を有しないものであってもよいし、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子又はフェニル
低級アルキル基から選ばれる置換基を任意の置換部位に
有しているものであってもよい。
【0015】環Aの具体例としては、式:
【0016】
【化21】
【0017】(式中、R4は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基を表す。)
で示されるものがあげられ、環Bの具体例としては、4
−低級アルキルフェニル基、4−低級アルコキシフェニ
ル基であるものをあげることができる。
【0018】これらのうち、環A及び環Bの好ましい例
としては、(a)環Aが式[VI](R4は水素原子、
ハロゲン原子又はフェニル低級アルキル基)の部分構
造、環Bが4−低級アルコキシフェニル基であるもの、
又は(b)環Aが式[VI](R4は低級アルキル基)
の部分構造、環Bが4−低級アルキルフェニル基である
ものがあげられる。
【0019】また、R1及びR2におけるアミノ酸残基と
しては、アミノ酸の1つのアミノ基を除いた残基(当該
残基中に存する水酸基、メルカプト基、アミノ基及び/
又はカルボキシル基は保護されていてもよい)が挙げら
れ、アミノ酸としては天然又は非天然起源のものが含ま
れ、一分子中に少なくともアミノ基及びカルボキシル基
を各々1個有する化合物であって、天然起源のアミノ酸
もしくはその対掌体、合成起源のD−もしくはL−アミ
ノ酸、或いはこれらアミノ酸のラセミ混合物が挙げられ
る。具体的には、α−アミノ酸及びβ−アミノ酸が好適
に挙げられる。
【0020】これらアミノ酸は中性アミノ酸、酸性アミ
ノ酸又は塩基性アミノ酸のいずれであってもよく、中性
アミノ酸としてはアラニン、イソロイシン、ロイシン等
のアミノ基とカルボキシル基を同数個有するアミノ酸、
セリン、スレオニン、チロシン等の水酸基を有するアミ
ノ酸又はシステイン、シスチン、メチオニン等のメルカ
プト基、ジスルフィド結合を有する含硫アミノ酸が挙げ
られ、酸性アミノ酸としてはグルタミン酸、アスパラギ
ン酸等のカルボキシル基をアミノ基より多く有するアミ
ノ酸が挙げられ、塩基性アミノ酸としてはアルギニン、
オルニチン、リジン等のアミノ基をカルボキシル基より
多く有するアミノ酸が挙げられる。水酸基、メルカプト
基、アミノ基及び/又はカルボキシル基が保護されてい
る場合、保護基として慣用の保護基を用いることがで
き、水酸基の保護基としては、例えばベンジル基、t−
ブチル基、ベンジルオキシカルボニル基等を挙げること
ができ、メルカプト基の保護基としては、ベンジル基、
ベンジルオキシカルボニル基等を挙げることができ、ア
ミノ基保護基としては、ベンジルオキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニル基等を挙げることがで
き、カルボキシル基保護基としては、メチル基、エチル
基、メトキシエチル基、メトキシエトキシエチル基、ア
ミノ基等を挙げることができる。
【0021】R1及びR2におけるアリール基としては、
芳香族炭化水素環式基が挙げられ、例えば、フェニル
基、ナフチル基等を挙げることができる。
【0022】上記アリール基の置換基としては、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を挙げる
ことができる。
【0023】R1及びR2が互いに末端で結合して隣接す
る窒素原子と共に形成する複素環式基としては、単環式
基及び二環式基が挙げられ、アミドを形成する窒素原子
以外にさらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ば
れるヘテロ原子を含有していてもよい。
【0024】複素環式基としては、5〜6員環の一部が
飽和されていてもよい芳香族単環式基(例えば、ピロリ
ル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
リダジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾ
リル基、テトラゾリル基)、5〜6員環の脂肪族単環式
基(例えば、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラ
ジニル基、モルホリニル基、オキサゾリジニル基、チア
ゾリジニル基)、5〜6員環と5〜6員環とが縮合され
て一部が飽和されていてもよい芳香族二環式基(例え
ば、キノリル基、インドリル基、インダゾリル基、ベン
ゾオキサゾリジニル基、ベンゾチアゾリジニル基、ベン
ゾオキサジニル基、ベンゾチアジニル基)又は5〜6員
環と5〜6員環とが縮合されている脂肪族二環式基(例
えば、デカハイドロキノリル基、オクタハイドロ−1H
−インドリル基)を挙げることができる。
【0025】上記複素環式基は置換基を有していてもよ
く、かかる置換基としては電子供与性基(例えば、アミ
ノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、シ
クロアルキル基)、電子吸引性基(例えば、オキソ基、
ニトロ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基)を挙げることができるが、電子吸引
性基で置換された複素環式基が好ましい。
【0026】R1及びR2が互いに末端で結合して隣接す
る窒素原子と共に形成する置換されていてもよい複素環
式基の具体例としては、次式で示される基を挙げること
ができる。
【0027】
【化22】
【0028】R1及びR2の好ましい例としては、(a)
共に水素原子であるか又は(b)一方が水素原子で他方
が低級アルキル基であるものがあげられ、共に水素原子
であるものがとりわけ好ましい。
【0029】R3におけるピペラジニル低級アルキル基
の置換基としては、フェニル基、或いは低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基及び
ハロゲン原子から選ばれる基で置換されたフェニル基を
挙げることができる。R3における置換ピペラジニル低
級アルキル基の具体例としては、3−〔4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジニル〕プロピル基があげられ、
3におけるジ低級アルキルアミノ低級アルキル基の具
体例としては、2−(ジメチルアミノ)エチル基があげ
られる。
【0030】R3の最も好ましい例としては、水素原子
があげられる。
【0031】プロピオン酸アミド誘導体[I]のうち、
環Aが式[VI](R4は水素原子、塩素原子、メチル
基又はベンジル基)の部分構造、環Bが4−メチルフェ
ニル基又は4−メトキシフェニル基、R3が水素原子、
2−ジメチルアミノエチル基又は3−〔4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジニル〕プロピル基、R1及びR2
が共に水素原子であるか又は一方が水素原子で他方がメ
チル基であるものが好ましい。
【0032】このうち、(i)環Aが式〔VI〕(R4
が水素原子又は塩素原子)の部分構造、環Bが4−メト
キシフェニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチルア
ミノ)エチル基であるもの、(ii)環Aが式〔VI〕
(R4がメチル基)の部分構造、環Bが4−メチルフェ
ニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチルアミノ)エ
チル基であるもの、(iii)環Aが式〔VI〕(R4
が塩素原子)の部分構造、環Bが4−メトキシフェニル
基、R3が水素原子又は3−〔4−(2−メトキシフェ
ニル)ピペラジニル〕プロピル基であると共に、R1
びR2が共に水素原子であるか又は一方が水素原子で他
方が低級アルキル基であるもの、及び(iv)環Aが式
〔VI〕(R4がベンジル基)の部分構造、環Bが4−
メトキシフェニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチ
ルアミノ)エチル基であると共に、R1及びR2が共に水
素原子であるか又は一方が水素原子で他方がメチル基で
あるプロピオン酸アミド誘導体[I]がより好ましい。
【0033】また、本発明の方法において、プロピオン
酸アミド誘導体は塩の形で閉環反応に供することもで
き、塩としては、無機酸もしくは有機酸との塩、例え
ば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、メタン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、フ
マル酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩等があげられる。
【0034】本発明の分子内閉環反応は、酸もしくは塩
基の存在下又は非存在下で実施することができるが、酸
での実施が好ましい。酸としては、ブレンステッド酸及
びルイス酸をいずれも使用することができる。ブレンス
テッド酸としては無機又は有機の酸をいずれも使用する
ことができ、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、フッ化水素
酸、臭化水素酸、過塩素酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸等の低級アルカン酸、クエン酸等のヒド
ロキシ基置換低級アルカン酸、トリフルオロ酢酸等のハ
ロゲノ低級アルカン酸、メタンスルホン酸等の低級アル
カンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸等のアリールスルホン酸、シュウ酸等をいずれ
も使用することができる。また、ルイス酸としては、四
塩化チタン、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、塩化
スズ等を使用することができる。
【0035】これらの酸のうち、鉱酸、低級アルカンス
ルホン酸又はアリールスルホン酸がより好ましく、メタ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸、塩酸又は臭化水素酸がとりわけ好ましい。
【0036】また塩基としては、無機又は有機の塩基を
いずれも使用することができ、このような塩基として
は、炭酸水素アルカリ金属、炭酸アルカリ金属、水酸化
アルカリ金属、水酸化アルカリ土類金属、水素化アルカ
リ金属、アルカリ金属アミド、アルカリ金属アルコキシ
ド、アルキルアルカリ金属、アルカリ金属、アルカリ土
類金属等の無機塩基、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカ−7−エン、ジイソプロピルエチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等が挙
げられる。
【0037】酸又は塩基の使用量は特に制限されず、通
常化合物[I]に対し、0〜300モル%程度の割合で
用いるのがよい。
【0038】つまり本発明は、化合物[I]に対し、0
〜100モル%、好ましくは0〜50モル%程度の割合
のブレンステッド酸又は0〜300モル%、好ましくは
50〜200モル%程度の割合のルイス酸、或いは0〜
300モル%程度の割合の塩基を用いて実施するのが好
ましい。
【0039】酸又は塩基は、一回で又は数回に分割し
て、反応混合物に加えることができるが、反応時間を短
縮するために、数回に分割して加えるのが好ましい。
【0040】本発明に用いられる溶媒としては、反応に
支障をきたさない溶媒であれば、制限がなく、例えば、
水またはメタノール、エタノール、プロパノール等のア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、酢酸エチル等のエステル類、ベンゼン、ナフタレ
ン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、m−ジク
ロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン、o−トリクロロ
ベンゼン、m−トリクロロベンゼン、p−トリクロロベ
ンゼン、トルエン、メシチレンあるいはキシレン等の芳
香族炭化水素、または塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水
素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プ
ロトン性極性溶媒、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
のエーテル類、アセトニトリル等のニトリル類があげら
れるが、反応速度の点からは、ジオキサン、メシチレ
ン、キシレン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン又はトリクロロベンゼン等の高沸点(沸点が10
0℃以上)の溶媒がとりわけ好ましい。
【0041】これらの溶媒は、単独で用いてもよいが、
必要に応じて適当な比率で二種類またはそれ以上の種類
を混合し、単相又は2相の形で使用してもよい。
【0042】これらの溶媒のうち、アルコール類、芳香
族炭化水素、エーテル類、又はこれらの混合溶媒が好ま
しく、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トルエン、
キシレン又はメシチレンがとりわけ好ましい。
【0043】また、溶媒の使用量は、反応物が溶解する
量であれば特に制限されないが、反応時間を短縮するた
めに、より少量であるのが好ましい。
【0044】本分子内閉環反応は、使用する溶媒中、0
〜250℃、とりわけ80〜200℃で実施するのが好
ましい。
【0045】本発明方法においてプロピオン酸アミド誘
導体[I]は、光学活性体であってもラセミ体であって
もよく、光学活性な化合物[I]を用いれば、ラセミ化
を伴うことなく目的物[II]を光学活性体として得る
ことができる。また目的物[II]は必要に応じ、酸又
は塩基で処して、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素
酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸、
酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩、ベン
ゼンスルホン酸塩等との塩、アルカリ金属(ナトリウ
ム、カリウム等)塩、アルカリ土類金属(マグネシウ
ム、カルシウム等)塩等とすることもできる。
【0046】こうして得られる1,5−ベンゾチアゼピ
ン誘導体[II]又はその塩は、特公昭46−1698
8号、特公昭46−43785号、特公昭47−813
号、特公昭53−18038号、特公昭63−1399
4号、特公昭63−17832号、特開平3−1573
78号、特開平5−201865号等に記載された方法
に従って、一般式[III]
【0047】
【化23】
【0048】(式中、R31はジ低級アルキルアミノ低級
アルキル基又は置換基を有していてもよいピペラジニル
低級アルキル基、R5は低級アルカノイル基を表わし、
他の記号は前記と同一意味を有する。)で示される3−
低級アルカノイルオキシ−5−(ジ低級アルキルアミノ
低級アルキル又は置換もしくは非置換ピペラジニル低級
アルキル)−2,3−ジヒドロ−2−(置換フェニル)
−1,5−ベンゾチアゼピン誘導体とし、所望によりそ
の薬理的に許容し得る塩とすることができる。
【0049】すなわち、必要に応じて、1,5−ベンゾ
チアゼピン誘導体[II]の5位にジ低級アルキルアミ
ノ低級アルキル基又は置換基を有していてもよいピペラ
ジニル低級アルキル基を導入する反応と、3位水酸基を
低級アルカノイル化する反応とを任意の順序で行い、所
望により生成物をその薬理的に許容し得る塩とすること
ができる。
【0050】かかる薬理的に許容しうる塩としては、無
機酸もしくは有機酸の酸付加塩があげられ、具体例とし
ては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩、
フマル酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩、ベンゼンスル
ホン酸塩が挙げられる。
【0051】またR3が水素原子であるプロピオン酸ア
ミド誘導体[I]を用いて本発明の分子内閉環反応を行
う場合、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基又は置換
基を有していてもよいピペラジニル低級アルキル基を導
入しうる試薬(例えば、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キルハライド又は置換基を有していてもよいピペラジニ
ル低級アルキルハライド等)を同時に加えれば、5位が
ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基又は置換基を有し
ていてもよいピペラジニル低級アルキル基で置換された
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体[II]を実質的に単
一の反応操作で得ることもできる。
【0052】本発明の原料化合物であるプロピオン酸ア
ミド誘導体[I]は新規化合物であり、例えば一般式
[IV]
【0053】
【化24】
【0054】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される2−アミノチオフェノール誘導体と一
般式[V]
【0055】
【化25】
【0056】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される2,3−エポキシプロピオン酸アミド
誘導体とを適当な溶媒中、鉄触媒の存在下又は非存在
下、加熱還流させて製造することができる。
【0057】溶媒としては、メタノール、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、トリクロロベンゼン又はナフタレンを使
用することができ、メタノール、キシレン、クロロベン
ゼン又はジクロロベンゼンをとりわけ好適に使用するこ
とができる。また、鉄触媒としては、2価又は3価の鉄
イオンを含有する無機又は有機の塩又は錯体があげら
れ、かかる鉄触媒の具体例としては硝酸第二鉄、水酸化
酸化鉄、塩化第二鉄、塩化第一鉄、硫酸鉄、ヨウ化第一
鉄、硫化鉄、4−シクロヘキシル酪酸鉄、酸化第二鉄、
臭化第二鉄、フッ化第一鉄、フッ化第二鉄が挙げられ、
塩化第二鉄、硫酸鉄、硝酸第二鉄がとりわけ好ましい。
【0058】またプロピオン酸アミド誘導体[I]のう
ち、R1及びR2が同一又は異なって水素原子、低級アル
キル基、アミノ酸残基又は置換基を有していてもよいア
リール基であるか、あるいは互いに末端で結合して隣接
する窒素原子と共に置換されていてもよい複素環式基を
形成している化合物は、一般式[VII]
【0059】
【化26】
【0060】(式中、Rは低級アルキル基を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する。)で示されるプロピオ
ン酸エステル誘導体と、一般式[VIII−a]
【0061】
【化27】
【0062】(式中、R11及びR21は同一又は異なって
水素原子、低級アルキル基、アミノ酸残基又は置換基を
有してもよいアリール基であるか、あるいは互いに末端
で結合して隣接する窒素原子と共に置換されていてもよ
い複素環式基を形成されていることを表わす。)で示さ
れる化合物とを適当な溶媒中0〜80℃で反応させて製
造することもできる。
【0063】溶媒としては、メタノール、エタノール、
テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メシチレ
ン、クロロベンゼン等を使用することができる。
【0064】また上記反応において、化合物[VII]
のアミノ基を必要に応じ、ベンンジルオキシカルボニル
基等で保護した後、反応に供し、反応後に常法によって
脱保護してもよい。
【0065】なお、2,3−エポキシプロピオン酸アミ
ド化合物[V]のうち、一般式
【0066】
【化28】
【0067】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される(2R,3S)−2,3−エポキシプ
ロピオン酸アミド化合物[V−a]及び一般式
【0068】
【化29】
【0069】(式中、環B1は低級アルキル基で置換さ
れているベンゼン環を表わし、他の記号は前記と同一意
味を有する。)で示される(2S,3R)−2,3−エ
ポキシプロピオン酸アミド化合物[V−b]は新規化合
物である。
【0070】化合物[V−a]及び化合物[V−b]の
うち、R1及びR2が共に水素原子であるか又は一方が水
素原子で他方が低級アルキル基であるものがより好まし
く、R1及びR2が共に水素原子であるものがとりわけ好
ましい。
【0071】2,3−エポキシプロピオン酸アミド化合
物[V]のうち、R1及びR2が同一又は異なって水素原
子、カルバモイル基、低級アルキル基、アミノ酸残基又
は置換基を有してもよいアリール基であるか、あるいは
互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に置換され
ていてもよい複素環式基を形成している化合物は、例え
ば一般式
【0072】
【化30】
【0073】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物[IX]と化合物[VIII−
a]とをメタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、トルエン、キシレン等の溶媒中、0〜10
0℃で反応させて製造することができる。
【0074】また化合物[V]は、一般式
【0075】
【化31】
【0076】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物[X]の反応性誘導体(例え
ば、酸クロリド、酸無水物等)と一般式
【0077】
【化32】
【0078】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物[VIII]とを塩基(例え
ば、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、トリエチルアミン、ピリジン等)の存在下、塩化
メチレン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン等
の溶媒中、0〜100℃で反応させて得られる一般式
【0079】
【化33】
【0080】(式中、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される化合物[XI]をさらに塩化メチレ
ン、テトラヒドロフラン、クロロベンゼン等の適当な溶
媒中、過酸化物(例えば、過酸化水素水、tert−ブ
チルヒドロパーオキシド)や過酸(例えば、過酢酸、メ
タクロロ過安息香酸)等の酸化剤の存在下、0〜100
℃で反応させて製造することもできる。
【0081】本明細書において、低級アルキル基として
は、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐アルキル基が、低級
アルコキシ基としては、炭素数が1〜6の直鎖又は分岐
アルコキシ基が、低級アルキレンジオキシ基としては、
炭素数が1〜6の直鎖又は分岐アルキレンジオキシ基
が、低級アルカノイル基としては、炭素数が1〜7の直
鎖又は分岐アルカノイル基が、シクロアルキル基として
は、炭素数が3〜8のシクロアルキル基が、低級アルカ
ン酸としては、炭素数が1〜7の直鎖又は分岐アルカン
酸が、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、フ
ッ素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
【0082】以下、実施例により具体的に説明するが、
本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0083】
【実施例】
実施例1 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸アミド1.59g、キシレン8ml及びメタンスル
ホン酸24mgの混合物を11時間還流する。その後室
温まで放冷撹拌晶析させ、析出晶をろ別、冷メタノール
で洗浄後50℃で乾燥して、(2S,3S)−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
1.41gを得る。
【0084】融点:203−205℃ [α]D 25:+114.3゜(C=0.5,ジメチルホ
ルムアミド)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):3.76(3H,
s),4.30(1H,dd),4.74(1H,
d),5.05(1H,d),6.87−7.62(8
H,m),10.32(1H,s)。
【0085】光学純度(HPLC):>99.9%ee HPLC条件 カラム:キラルセルOD(4.6x250mm)〔ダイ
セル化学工業製〕 移動層:n−ヘキサン:エタノール=85:15 流速:0.5ml/min UV検出:254nm カラム温度:35℃。
【0086】実施例2 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸アミド159mg及びキシレン3mlの混合物を2
9時間還流する。その後室温まで放冷撹拌晶析させ、析
出晶をろ別、キシレンで洗浄後60℃で乾燥して、(2
S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−
(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン115mgを得る。
【0087】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0088】実施例3 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニオルチオ)−
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−N−
メチルプロピオン酸アミド、クロロベンゼン及びp−ト
ルエンスルホン酸・1水和物の混合物を還流した。その
後反応混合物をHPLCで分析した結果、(2S,3
S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−
メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの生成を確認した。
【0089】HPLC条件 カラム:ウォーターズピュアジル 5μ C18 12
0Å (4.6x150mm)〔ウォーターズ社製〕 移動層:アセトニトリル:10mMリン酸二水素カリウ
ム(pH3)=50:50 流速:0.5ml/min UV検出:254nm カラム温度:40℃。
【0090】実施例4 (2R,3R)−3−(2−アミノ−5−メチルフェニ
ルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メチルフェニ
ル)プロピオン酸アミドを実施例1と同様に処理して、
(2R,3R)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メチルフェニル)−8−メチル−1,5−ベ
ンゾチアゼピン−4(5H)−オンを得る。
【0091】融点:212−214℃ [α]D 25:−129.2゜(C=1.0,ジメチルホ
ルムアミド)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):2.29(6H,
s),4.29(1H,dd),4.67(1H,
d),5.03(1H,d),7.02−7.42(7
H,m),10.20(1H,s)。
【0092】実施例5 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミド966mg及びキシレ
ン10mlの混合物を窒素気流下で加熱する。還流を開
始した後、すぐに2−アミノチオフェノール689mg
及び硫酸鉄・7水和物0.11mgのメタノール0.1
ml溶液を加え、同温で5分間反応する。さらに反応混
合物にメタンスルホン酸48mgを加え13時間還流す
る。その後2時間氷冷し、析出晶をろ別、メタノールで
洗浄後50℃で乾燥して、(2S,3S)−2,3−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
1.07gを得る。
【0093】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0094】実施例6 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸アミド、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体及
び1,4−ジオキサンの混合物を還流する。その後反応
混合物をHPLC分析することにより、(2S,3S)
−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メト
キシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オンの生成を確認した。
【0095】HPLC条件 カラム:ウォーターズピュアジル 5μ C18 12
0Å(4.6x150mm)〔ウォーターズ社製〕 移動層:アセトニトリル:10mMリン酸二水素カリウ
ム(pH3)=50:50 流速:0.5ml/min UV検出:254nm カラム温度:40℃。
【0096】実施例7〜31 第1〜4表記載の化合物[I]を実施例1〜6又は32
〜36と同様に処理することにより、分子内閉環された
対応化合物[II]を得る。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】
【表4】
【0101】実施例32 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−N−フ
ェニルプロピオン酸アミド582mg及びクロロベンゼ
ン10mlを混合し、p−トルエンスルホン酸・1水和
物112mgを3時間おきに8回に分けて加えながら2
5時間還流する。その後反応混合物を室温まで冷却し、
クロロベンゼンを留去後、残渣にメタノール5mlを加
え、1時間還流する。室温まで放冷撹拌晶析後さらに冷
却し、析出晶をろ取し、冷メタノールで洗浄後、50℃
で乾燥することにより、(2S,3S)−2,3−ジヒ
ドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)
−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン243
mgを得る。
【0102】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0103】実施例33 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミド3.86g及びクロロ
ベンゼン77mlの混合物を窒素気流下で加熱する。還
流を開始した後、すぐに2−アミノチオフェノール2.
75g及び塩化第二鉄・6水和物0.54mgのメタノ
ール0.1ml溶液を加え、同温で5分間反応する。反
応混合物をHPLCで分析した結果、3−(2−アミノ
フェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシ
フェニル)プロピオン酸アミド6.09g〔(2S,3
S):(2S,3R)=91.5:8.5〕の生成を確
認した。さらに反応混合物にp−トルエンスルホン酸・
1水和物0.76gを加え32時間還流し、溶媒のクロ
ロベンゼンを減圧留去する。濃縮残渣にメタノール25
mlを加え1時間還流後一晩氷冷し、析出晶をろ別、メ
タノールで洗浄後50℃で乾燥して、(2S,3S)−
2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキ
シフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)
−オン4.76gを得る。
【0104】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0105】HPLC条件 カラム:ウォーターズピュアジル 5μ C18 12
0Å(4.6x150mm)〔ウォーターズ社製〕 移動層:アセトニトリル:10mMリン酸二水素カリウ
ム(pH3)=30:70 流速:1.0ml/min UV検出:254nm カラム温度:40℃。
【0106】実施例34 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミド9.66gおよびクロ
ロベンゼン193mlの混合物を窒素気流下で加熱す
る。還流を開始した後、すぐに2−アミノチオフェノー
ル6.89gおよび塩化第二鉄・6水和物1.35mg
のメタノール0.1ml溶液を加え、同温で5分間撹拌
する。こうして得られる(2S,3S)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メト
キシフェニル)プロピオン酸アミドを含む反応混合物
に、p−トルエンスルホン酸・1水和物2.88gを数
時間おきに6回に分けて加える(0.48g×6)と共
に溶媒のクロロベンゼンを留去しながら15時間還流す
る。残存しているクロロベンゼンを減圧留去後、残さに
メタノール50mlを加え、1時間還流する。室温まで
放冷後さらに一晩冷却(3℃)し、析出晶をろ別、冷メ
タノールで洗浄後50℃で乾燥して、(2S,3S)−
2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキ
シフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)
−オン11.73gを得る。
【0107】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0108】実施例35 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミド1.93gおよびクロ
ロベンゼン39mlの混合物を窒素気流下で加熱する。
還流を開始した後、すぐに2−アミノチオフェノール
1.38gおよび塩化第二鉄・6水和物0.27mgの
メタノール0.05ml溶液を加え、同温で5分間撹拌
する。こうして得られる3−(2−アミノフェニルチ
オ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)
プロピオン酸アミド3.08g〔(2S,3S):(2
S,3R)=91.3:8.7〕を含む反応混合物を1
6gまで濃縮し、メタンスルホン酸38mgを2〜3時
間おきに5回に分けて加えながら(38mg×5)13
時間還流する。残存しているクロロベンゼンを減圧留去
後、残さにメタノール10mlを加え、1時間還流す
る。室温まで放冷後さらに40時間冷却(8℃)し、析
出晶をろ別、冷メタノールで洗浄後50℃で乾燥して、
(2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン2.38gを得る。
【0109】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0110】実施例36 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミド15.46gおよびク
ロロベンゼン309mlの混合物を窒素気流下で加熱す
る。還流を開始した後、すぐに2−アミノチオフェノー
ル11.02gおよび塩化第二鉄・6水和物2.16m
gのメタノール0.1ml溶液を加え、同温で5分間撹
拌する。こうして得られる3−(2−アミノフェニルチ
オ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)
プロピオン酸アミド24.24g〔(2S,3S):
(2S,3R)=91.3:8.7〕を含む反応混合物
の全体の4分の1量をとり、35%塩酸1.04gを加
え、溶媒を留去しながら13時間還流する。残存してい
るクロロベンゼンを減圧留去後、残さにメタノール25
mlを加え、1時間還流する。室温まで放冷後さらに一
晩冷却(3℃)し、析出晶をろ別、冷メタノールで洗浄
後50℃で乾燥して、(2S,3S)−2,3−ジヒド
ロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン4.49
gを得る。
【0111】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0112】実施例37 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミドを、塩酸の代わりに臭
化水素酸を用いること以外は実施例36と同様に処理し
て、(2S,3S)−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキ
シ−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4(5H)−オンを得る。
【0113】本品の物性値は実施例1のそれと一致し
た。
【0114】参考例1 (1)(2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)
−2,3−エポキシプロピオン酸メチルエステル2.0
8g及びN,N−ジメチルホルムアミド3mlの混合物
に氷冷下28%アンモニア水6.1gを加える。室温で
2時間反応後、析出晶をろ別、水洗、50℃で乾燥する
ことにより、(2R,3S)−3−(4−メトキシフェ
ニル)−2,3−エポキシプロピオン酸アミド1.64
gを得る。
【0115】融点:142−144℃ [α]D 25:−163.7゜(C=1.0,メタノー
ル)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):3.49(1H,
d),3.75(3H,s),3.96(1H,d),
6.94(2H,d),7.24(2H,d),7.4
1(1H,s),7.56(1H,s)。
【0116】(2)(2R,3S)−3−(4−メトキ
シフェニル)−2,3−エポキシプロピオン酸アミド
1.93g及びキシレン15mlの混合物を窒素気流下
で加熱する。還流を開始した後、すぐに2−アミノチオ
フェノール1.38g及び硫酸鉄・7水和物0.28m
gのメタノール0.2ml溶液を加える。同温で5分間
反応後室温まで冷却する。反応混合物をHPLCで分析
した結果、3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒド
ロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸ア
ミド2.69g〔(2S,3S):(2S,3R)=9
1:9〕の生成を確認した。溶媒を減圧濃縮後、残渣を
エタノール3ml及び水3mlに加熱溶解し、0℃まで
徐冷撹拌晶析させる。析出晶をろ取、冷50%エタノー
ルで洗浄後50℃で乾燥して、(2S,3S)−3−
(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸アミド0.84
gを得る。
【0117】融点:110−112℃ [α]D 25:+506゜(C=1.0,メタノール)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):3.70(3H,
s),4.11(1H,dd),4.44(1H,
d),5.35(2H,s),6.02(1H,d),
6.25−7.28(8H,m),7.39(2H,
s)。
【0118】HPLC条件 カラム:ウォーターズピュアジル 5μ C18 12
0Å (4.6x150mm)〔ウォーターズ社製〕 移動層:アセトニトリル:10mMリン酸二水素カリウ
ム(pH3)=30:70 流速:1.0ml/min UV検出:254nm カラム温度:40℃。
【0119】参考例2 (1)(2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)
−2,3−エポキシプロピオン酸メチルエステル2.0
8gにメタノール10mlを混合し、氷冷下で40%メ
チルアミン水溶液1.44gのメタノール10ml溶液
を滴下する。次いで反応混合物を10〜15℃で2時間
撹拌後メタノールを留去し、エーテルを加え、析出晶を
ろ過、洗浄後50℃で減圧乾燥することにより、(2
R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,3−
エポキシ−N−メチルプロピオン酸アミド1.70gを
得る。
【0120】融点:135−136℃ [α]D 25:−145.3゜(C=1.0,メタノー
ル)1 H−NMR(CDCl3,δ):2.86(3H,
d),3.53(1H,d),3.81(3H,s),
3.83(1H,d),6.26(1H,s)6.84
−7.26(4H,m)。
【0121】(2)(2R,3S)−3−(4−メトキ
シフェニル)−2,3−エポキシ−N−メチルプロピオ
ン酸アミド829mg及びキシレン10mlの混合物を
窒素気流下で加熱し、還流開始後すぐに2−アミノチオ
フェノール551mgと無水塩化第二鉄0.065mg
のメタノール0.08ml溶液の混合物を加える。同温
で5分間反応後室温まで冷却、析出晶をろ取し、さらに
キシレンで洗浄し、60℃で乾燥することにより、(2
S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−N−メチル
プロピオン酸アミド1.06gを得る。
【0122】融点:145−147℃ [α]D 25:+433゜(C=1.0,メタノール)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):2.63(3H,
d),3.70(3H,s),4.14(1H,d
d),4.45(1H,d),5.33(2H,s),
6.11(1H,d),6.25−7.29(8H,
m),7.93(1H,d)。
【0123】参考例3 (1)(2S,3R)−3−(4−メチルフェニル)−
2,3−エポキシプロピオン酸メチルエステル3.84
g及びメタノール25mlの混合物に、氷冷下で28%
アンモニア水6.1gのメタノール10ml溶液を徐々
に滴下した。次いで反応混合物を室温まで徐々に昇温し
2時間撹拌後、さらに氷冷下で1時間撹拌して析出晶を
ろ過、洗浄後50゜Cで乾燥することによって(2S,
3R)−3−(4−メチルフェニル)−2,3−エポキ
シプロピオン酸アミド2.71gを得る。
【0124】融点:183−185゜C [α]D 25:+172.5゜(c=1,メタノール)1 H−NMR(CDCl3及びDMSO−d6,δ):
2.35(3H,s),3.47(1H,d),3.9
3(1H,d),6.52(2H,d),7.16(4
H,s)。
【0125】(2)(2S,3R)−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−エポキシプロピオン酸アミド及び
2−アミノ−5−メチルチオフェノールを参考例1−
(2)と同様に処理して、(2R,3R)−3−(2−
アミノ−5−メチルフェニオルチオ)−2−ヒドロキシ
−3−(4−メチルフェニル)プロピオン酸アミドを得
る。
【0126】融点:145−146゜C [α]D 25:−410゜(c=1,メタノール)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.96(3H,
s),2.24(3H,s),4.11(1H,d
d),4.46(1H,d),5.13(2H,s),
5.99(1H,s),6.51−7.26(7H,
m),7.37(2H,s)。
【0127】参考例4 (1)(2S,3R)−3−(4−メチルフェニル)−
2,3−エポキシプロピオン酸メチルエステル1.92
g及びメタノール10mlの混合物に、氷冷下で40%
メチルアミン水溶液2.37gのメタノール10ml溶
液を徐々に滴下した。氷冷下で1時間撹拌後、反応混合
物を濃縮し、エーテルを加えて析出晶をろ過、洗浄後5
0゜Cで乾燥することによって、(2S,3R)−3−
(4−メチルフェニル)−2,3−エポキシ−N−メチ
ルプロピオン酸アミド1.75gを得る。
【0128】融点:152−153゜C [α]D 25:+153.7゜(c=1,メタノール)1 H−NMR(CDCl3,δ):2.34(3H,
s),2.86(3H,d),3.52(1H,d),
3.83(2H,d),6.27(1H,s),7.1
5(4H,s)。
【0129】(2)(2S,3R)−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−エポキシ−N−メチルプロピオン
酸アミド及び2−アミノ−5−メチルチオフェノールを
参考例1−(2)と同様に処理して、(2R,3R)−
3−(2−アミノ−5−メチルフェニオルチオ)−2−
ヒドロキシ−3−(4−メチルフェニル)−N−メチル
プロピオン酸アミドを得る。
【0130】融点:168−170゜C [α]D 25:−379゜(c=1,メタノール)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.97(3H,
s),2.25(3H,s),2.62(3H,d),
4.13(1H,dd),4.47(1H,d),5.
12(2H,s),6.10(1H,d),6.51−
7.27(7H,m),7.94(1H,d)。
【0131】参考例5 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸メチルエステル及びメタノールの混合物に氷冷下ア
ンモニア水を加え、室温で反応後、析出物をろ別、水
洗、乾燥することにより、(2S,3S)−3−(2−
アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メ
トキシフェニル)プロピオン酸アミドを得る。
【0132】参考例6 炭酸カリウムをジメチルスルホキシドに加え、70℃で
撹拌した後に室温まで冷却し、(2S,3S)−3−
(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸アミドを加えて
撹拌する。反応混合物に2−ジメチルアミノエチルクロ
リドを滴下し、室温で撹拌する。反応混合物を氷水中に
加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を乾燥後溶媒を留去
して、(2S,3S)−3−〔2−(2−ジメチルアミ
ノエチルアミノ)フェニルチオ〕−2−ヒドロキシ−3
−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸アミドを得
る。
【0133】参考例7 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸アミド及びキシレンの混合物
を窒素気流下で還流を開始した後、すぐに2−(2−ジ
メチルアミノエチルアミノ)チオフェノール及び硫酸鉄
・7水和物のメタノール溶液を加える。同温で反応後室
温まで冷却し、溶液を減圧濃縮する。濃縮残渣をエタノ
ール及び水で加熱溶解後、0℃まで徐冷し、析出物をろ
取、冷50%エタノールで洗浄後乾燥することにより、
(2S,3S)−3−〔2−(2−ジメチルアミノエチ
ルアミノ)フェニルチオ〕−2−ヒドロキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸アミドを得る。
【0134】参考例8〜30 対応原料化合物を参考例1〜7、31〜33と同様に処
理することにより第5〜8表記載化合物を得る。
【0135】
【表5】
【0136】
【表6】
【0137】
【表7】
【0138】
【表8】
【0139】参考例31 (1)窒素気流下、水素化ナトリウム(62.5%油中
分散)0.46g及びジメチルスルホキシド3mlの混
合物にアニリン1.02gのジメチルスルホキシド1m
l溶液を室温で加え、30分間撹拌する。反応混合物に
(2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸メチルエステル2.08gの
ジメチルスルホキシド4ml溶液を室温で15分かけて
加える。さらに、同温で1時間撹拌し、水50mlを加
え、析出した黄色結晶をろ取する。この結晶を酢酸エチ
ル60mlで再結晶し、(2R,3S)−3−(4−メ
トキシフェニル)−2,3−エポキシ−N−フェニルプ
ロピオン酸アミド1.50gを得る。
【0140】融点:162−163゜C [α]D 25:−223.7゜(c=1,ジメチルホルム
アミド)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):3.77(3H,
s),3.78(1H,d),4.13(1H,d),
6.95−7.69(9H,m),10.25(1H,
s)。
【0141】(2)(2R,3S)−3−(4−メトキ
シフェニル)−2,3−エポキシ−N−フェニルプロピ
オン酸アミド539mg及びクロロベンゼン5mlの混
合物を窒素気流下で加熱する。還流を開始した後すぐ
に、2−アミノチオフェノール275mg及び塩化第二
鉄・6水和物0.054mgのメタノール0.1ml溶
液を加える。同温で5分間撹拌後、室温まで冷却し、析
出晶をろ取、クロロベンゼンで洗浄後、50℃で乾燥
し、(2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)
−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−N
−フェニルプロピオン酸アミド582mgを得る。
【0142】融点:215−217゜C [α]D 25:+437゜(c=1,ジメチルホルムアミ
ド)1 H−NMR(DMSO−d6,δ):3.69(3H,
s),4.35(1H,d),4.51(1H,d),
5.31(2H,s),6.24−7.69(13H,
m),6.52(1H,s),9.83(1H,s)。
【0143】参考例32 (2R,3S)−3−(4−メトキシフェニル)−2,
3−エポキシプロピオン酸メチルエステル10.4g及
び15.3wt%アンモニア/メタノール溶液56gを
混合し、15℃で2時間30分反応する。全量が44g
になるまで溶媒を減圧留去し、冷水112gを加え、2
時間氷冷下で撹拌する。析出晶をろ別、水洗、50℃で
乾燥し、(2R,3S)−3−(4−メトキシフェニ
ル)−2,3−エポキシプロピオン酸アミド8.99g
を得る。
【0144】参考例33 (2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸メチルエステル及びアニリンを参考例5と同様に処
理して、(2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチ
オ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)
−N−フェニルプロピオン酸アミドを得る。
【0145】
【発明の効果】本発明の方法によれば、2位水酸基を保
護していないプロピオン酸アミド誘導体[I]を分子内
閉環して、塩酸ジルチアゼム等の医薬化合物の合成中間
体である、1,5−ベンゾチアゼピン誘導体[II]を
高収率で得ることができる。とりわけ、アミド上の置換
基(R1及びR2)が共に水素原子である場合には、分子
内閉環反応の際に生成するアンモニアを気体として系内
から除去することができるため、酸もしくは塩基が存在
しなくても、反応混合物を単に加熱するだけで、容易に
分子内閉環反応を行うことができる。
【0146】また本発明によれば、2−アミノチオフェ
ノール誘導体[IV]と2,3−エポキシプロピオン酸
アミド誘導体[V]とを反応させた後、生成するプロピ
オン酸アミド誘導体[I]を単離せず、反応混合物をそ
のまま用いれば本発明の分子内閉環反応に付すこともで
き、その場合、2,3−エポキシプロピオン酸アミド誘
導体[V]から煩雑な操作を行うことなく、同一反応系
中で収率よく、目的物[II]を得ることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 249/08 516 C07D 249/08 516 265/22 265/22 279/08 279/08 281/10 281/10 E 295/12 295/12 A 295/18 295/18 A Z 303/48 303/48 (56)参考文献 特開 平3−34974(JP,A) 特開 昭53−116345(JP,A) 特表 平9−504019(JP,A) J.CHEM.SOC.PERKIN TRANS.I,1988,2663−74 (1988) TETRAHEDRON,46(23) 7911−22(1990) J.CHEM.SOC.PERKIN TRANS.I,1994,1517−27 (1994) J.Chem.Soc.(C),1968 (23),2862−3(1968) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、環A及び環Bは置換基を有してもよいベンゼン
    環、R1及びR2は同一又は異なって水素原子、カルバモ
    イル基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級ア
    ルキルアミノカルボニル基、アミノ酸残基又は置換基を
    有してもよいアリール基であるか、あるいは互いに末端
    で結合して隣接する窒素原子と共に置換されていてもよ
    い複素環式基を形成し、R3は水素原子、ジ低級アルキ
    ルアミノ低級アルキル基又は置換基を有してもよいピペ
    ラジニル低級アルキル基を表わす。)で示されるプロピ
    オン酸アミド誘導体又はその塩を分子内閉環反応に付
    し、所望により生成物をその塩とすることを特徴とする
    一般式[II] 【化2】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    1,5−ベンゾチアゼピン誘導体又はその塩の製法。
  2. 【請求項2】 一般式[I] 【化3】 (式中、環A及び環Bは置換基を有してもよいベンゼン
    環、R1及びR2は同一又は異なって水素原子、カルバモ
    イル基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級ア
    ルキルアミノカルボニル基、アミノ酸残基又は置換基を
    有してもよいアリール基であるか、あるいは互いに末端
    で結合して隣接する窒素原子と共に置換されていてもよ
    い複素環式基を形成し、R3は水素原子、ジ低級アルキ
    ルアミノ低級アルキル基又は置換基を有していてもよい
    ピペラジニル低級アルキル基を表わす。)で示されるプ
    ロピオン酸アミド誘導体又はその塩を分子内閉環反応に
    付し、得られる一般式[II] 【化4】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の5位に、必要に応じ
    てジ低級アルキルアミノ低級アルキル基又は置換基を有
    していてもよいピペラジニル低級アルキル基を導入する
    反応と、3位水酸基を低級アルカノイル化する反応を任
    意の順序で行い、所望により、生成物を薬理的に許容し
    うる塩とすることを特徴とする一般式[III] 【化5】 (式中、R31はジ低級アルキルアミノ低級アルキル基又
    は置換基を有していてもよいピペラジニル低級アルキル
    基を表わし、R5は低級アルカノイル基を表し、他の記
    号は前記と同一意味を有する。)で示される3−低級ア
    ルカノイルオキシ−5−〔ジ低級アルキルアミノ低級ア
    ルキル又は置換もしくは非置換ピペラジニル低級アルキ
    ル〕−1,5−ベンゾチアゼピン誘導体又はその薬理的
    に許容し得る塩の製法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製法における一般
    式[I] 【化6】 (式中、環A及び環Bは置換基を有してもよいベンゼン
    環、R1及びR2は同一又は異なって水素原子、カルバモ
    イル基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級ア
    ルキルアミノカルボニル基、アミノ酸残基又は置換基を
    有してもよいアリール基であるか、あるいは互いに末端
    で結合して隣接する窒素原子と共に置換されていてもよ
    い複素環式基を形成し、R3は水素原子、ジ低級アルキ
    ルアミノ低級アルキル基又は置換基を有していてもよい
    ピペラジニル低級アルキル基を表わす。)で示されるプ
    ロピオン酸アミド誘導体又はその塩が、一般式[IV] 【化7】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    2−アミノチオフェノール誘導体と一般式[V] 【化8】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    2,3−エポキシプロピオン酸アミド誘導体とを反応さ
    せて得られる化合物である請求項1又は2記載の製法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の製法における一般
    式[I]で示される化合物が、一般式[I−a] 【化9】 (式中、環A及び環Bは置換基を有してもよいベンゼン
    環、R11及びR21は同一又は異なって水素原子、低級ア
    ルキル基、アミノ酸残基又は置換基を有してもよいアリ
    ール基であるか、あるいは互いに末端で結合して隣接す
    る窒素原子と共に置換されていてもよい複素環式基を形
    成し、R3は水素原子、ジ低級アルキルアミノ低級アル
    キル基又は置換基を有してもよいピペラジニル低級アル
    キル基を表わす。)で示されるプロピオン酸アミド誘導
    体であり、該化合物[I−a]が一般式[VII] 【化10】 (式中、Rは低級アルキル基を表し、他の記号は前記と
    同一意味を有する。)で示されるプロピオン酸エステル
    誘導体と一般式[VIII−a] 【化11】 (式中、記号は前記と同一意味を有する。)で示される
    化合物とを反応させて得られる化合物である請求項1又
    は2記載の製法。
  5. 【請求項5】 R3が水素原子である請求項1、2、3又
    は4記載の製法。
  6. 【請求項6】 R1及びR2又はR11及びR21が共に水素
    原子又は一方が水素原子で他方が低級アルキル基である
    請求項1、2、3又は4記載の製法。
  7. 【請求項7】 R1及びR2又はR11及びR21が共に水素
    原子である請求項6記載の製法。
  8. 【請求項8】 R1及びR2又はR11及びR21が共に水素
    原子又は一方が水素原子で他方が低級アルキル基、R3
    が水素原子である請求項1、2、3又は4記載の製法。
  9. 【請求項9】 R1、R2及びR3又はR11、R21及びR3
    が水素原子である請求項8記載の製法。
  10. 【請求項10】 環Aが式: 【化12】 で示されるベンゼン環、R4が水素原子、ハロゲン原
    子、低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基、環B
    が4−低級アルキルフェニル基又は4−低級アルコキシ
    フェニル基である請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9記載の製法。
  11. 【請求項11】 R4が水素原子、ハロゲン原子又はフェ
    ニル低級アルキル基、環Bが4−低級アルコキシフェニ
    ル基である請求項10記載の製法。
  12. 【請求項12】 R4が低級アルキル基、環Bが4−低級
    アルキルフェニル基である請求項10記載の製法。
  13. 【請求項13】 環Aが式: 【化13】 で示されるベンゼン環、R4が水素原子、塩素原子、メ
    チル基又はベンジル基、環Bが4−メチルフェニル基又
    は4−メトキシフェニル基、R1及びR2又はR11及びR
    21が共に水素原子又は一方が水素原子で他方がメチル
    基、R3が水素原子、2−(ジメチルアミノ)エチル基
    又は3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニ
    ル〕プロピル基である請求項1、2、3又は4記載の製
    法。
  14. 【請求項14】 R4が水素原子又は塩素原子、環Bが4
    −メトキシフェニル基、R3が水素原子又は2−(ジメ
    チルアミノ)エチル基である請求項13記載の製法。
  15. 【請求項15】 R4がメチル基、環Bが4−メチルフェ
    ニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチルアミノ)エ
    チル基である請求項13記載の製法。
  16. 【請求項16】 R4が塩素原子、環Bが4−メトキシフ
    ェニル基、R3が水素原子又は3−〔4−(2−メトキ
    シフェニル)ピペラジニル〕プロピル基である請求項1
    3記載の製法。
  17. 【請求項17】 R4がベンジル基、環Bが4−メトキシ
    フェニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチルアミ
    ノ)エチル基である請求項13記載の製法。
  18. 【請求項18】 R3が水素原子である請求項13、1
    4、15、16又は17記載の製法。
  19. 【請求項19】 R1及びR2が共に水素原子である請求
    項18記載の製法。
  20. 【請求項20】 アルコール系溶媒、芳香族炭化水素系
    溶媒、エーテル系溶媒又はこれらの混合溶媒を用いて分
    子内閉環反応を行うことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
    3、14、15、16、17、18又は19記載の製
    法。
  21. 【請求項21】 クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
    トルエン、キシレン又はメシチレンを用いて分子内閉環
    反応を行うことを特徴とする請求項20記載の製法。
  22. 【請求項22】 酸の存在下で分子内閉環反応を行うこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17、18、19、20又は21記載の製法。
  23. 【請求項23】 鉱酸、低級アルカンスルホン酸又はア
    リールスルホン酸の存在下で分子内閉環反応を行うこと
    を特徴とする請求項22記載の製法。
  24. 【請求項24】 メタンスルホン酸、p−トルエンスル
    ホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸又は臭化水素酸の存
    在下で分子内閉環反応を行うことを特徴とする請求項2
    3記載の製法。
  25. 【請求項25】 一般式[I] 【化14】 (式中、環A及び環Bは置換基を有してもよいベンゼン
    環、R1及びR2は同一又は異なって水素原子、カルバモ
    イル基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級ア
    ルキルアミノカルボニル基、アミノ酸残基又は置換基を
    有してもよいアリール基であるか、あるいは互いに末端
    で結合して隣接する窒素原子と共に置換されていてもよ
    い複素環式基を形成し、R3は水素原子、ジ低級アルキ
    ルアミノ低級アルキル基又は置換基を有していてもよい
    ピペラジニル低級アルキル基を表わす。)で示されるプ
    ロピオン酸アミド誘導体又はその塩。
  26. 【請求項26】 環Aが式: 【化15】 で示されるベンゼン環、R4が水素原子、ハロゲン原
    子、低級アルキル基又はフェニル低級アルキル基、環B
    が4−低級アルキルフェニル基又は4−低級アルコキシ
    フェニル基である請求項25記載の化合物。
  27. 【請求項27】 R4が水素原子、ハロゲン原子又はフェ
    ニル低級アルキル基、環Bが4−低級アルコキシフェニ
    ル基である請求項26記載の化合物。
  28. 【請求項28】 R4が低級アルキル基、環Bが4−低級
    アルキルフェニル基である請求項26記載の化合物。
  29. 【請求項29】 環Aが式: 【化16】 で示されるベンゼン環、R4が水素原子、塩素原子、メ
    チル基又はベンジル基、環Bが4−メチルフェニル基又
    は4−メトキシフェニル基、R1及びR2が共に水素原子
    又は一方が水素原子で他方がメチル基、R3が水素原
    子、2−(ジメチルアミノ)エチル基又は3−〔4−
    (2−メトキシフェニル)ピペラジニル〕プロピル基で
    ある請求項25又は26記載の化合物。
  30. 【請求項30】 R4が水素原子又は塩素原子、環Bが4
    −メトキシフェニル基、R3が水素原子又は2−(ジメ
    チルアミノ)エチル基である請求項29記載の化合物。
  31. 【請求項31】 R4がメチル基、環Bが4−メチルフェ
    ニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチルアミノ)エ
    チル基である請求項29記載の化合物。
  32. 【請求項32】 R4が塩素原子、環Bが4−メトキシフ
    ェニル基、R3が水素原子又は3−〔4−(2−メトキ
    シフェニル)ピペラジニル〕プロピル基である請求項2
    9記載の化合物。
  33. 【請求項33】 R4がベンジル基、環Bが4−メトキシ
    フェニル基、R3が水素原子又は2−(ジメチルアミ
    ノ)エチル基である請求項29記載の化合物。
  34. 【請求項34】 R3が水素原子である請求項29、3
    0、31、32又は33記載の化合物。
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