JP3286414B2 - タイヤ空気圧警報装置 - Google Patents

タイヤ空気圧警報装置

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JP3286414B2 JP21516693A JP21516693A JP3286414B2 JP 3286414 B2 JP3286414 B2 JP 3286414B2 JP 21516693 A JP21516693 A JP 21516693A JP 21516693 A JP21516693 A JP 21516693A JP 3286414 B2 JP3286414 B2 JP 3286414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ空気圧警報装置
に関し、特に、一部の車輪のタイヤ空気圧低下に加え
て、全輪のタイヤ空気圧低下をも判定可能にしたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】車両のタイヤの空気圧がある程度以上低
下した状態で走行することは好ましくないので、従来よ
り、種々のタイヤ空気圧警報装置が提案されている。例
えば、タイヤ空気圧をセンサで検知しタイヤ空気圧の低
下を判定するようにしたもの、或いは、タイヤ空気圧が
低下すると、空気圧が低下した車輪の回転数が増加する
ことから、4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサを
設け、それら車輪速センサで検出した車輪速に基いてタ
イヤ空気圧の低下を判定するようにしたもの、等が提案
されている。
【0003】例えば、特開昭63−305011号公報
には、4つ車輪の車輪速センサからの出力を用いて、対
角線上にある1対の車輪の車輪速の合計と、他の対角線
上にある1対の車輪の車輪速の合計との差が所定値以上
のときに、合計車輪速が大きい方の1対の車輪の何れか
のタイヤの空気圧が低下したと判定し、その1対の車輪
の車輪速のうちの大きい方の車輪速が、4輪の車輪速の
平均値よりも所定値以上大きいときに、その車輪の空気
圧が低下したと判定し、その判定結果を警報するように
構成したタイヤ空気圧警報装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のタイヤ空気圧警
報装置では、基本的に、車両が略一定速で直進走行する
定常走行状態における車輪速データを用いて、空気圧低
下を検知するように構成してあるため、全輪の空気圧が
低下した場合には、タイヤ空気圧の低下を確実には検知
できないという問題がある。本発明の目的は、一部の車
輪のタイヤ空気圧低下は勿論、4輪のタイヤ空気圧低下
をも判定し得るタイヤ空気圧警報装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1のタイヤ空気
圧警報装置は、車両の4輪の車輪速センサの検出信号を
用いてタイヤ空気圧の低下を検知して警報を出力するタ
イヤ空気圧判定装置において、車両の4輪の車輪速を夫
々検出する車輪速センサと、車両の所定の加減速状態を
検出する加減速検知手段と、前記加減速検知手段により
検出された所定の加減速状態において、車輪速センサか
らの出力に基いて左側の前後車輪速比と、右側の前後車
輪速比とを求め、これら前後車輪速比を用いてタイヤ空
気圧の低下を判定する空気圧判定手段とを備え、タイヤ
空気圧正常時における前記左右両側の前後車輪速比の前
記所定の加減速状態における値を初期値として夫々設定
する初期値設定手段を設け、前記空気圧判定手段は、前
記左右両側の前後車輪速比の初期値と、左右両側の前後
車輪速比とを夫々比較することによりタイヤ空気圧を判
定するように構成したものである。
【0006】
【0007】請求項2のタイヤ空気圧警報装置は、車両
の4輪の車輪速センサの検出信号を用いてタイヤ空気圧
の低下を検知して警報を出力するタイヤ空気圧判定装置
において、車両の4輪の車輪速を夫々検出する車輪速セ
ンサと、車両の所定の旋回速状態を検出する旋回検知手
段と、前記旋回検知手段により検出された所定の旋回状
態において、車輪速センサからの出力に基いて前輪側の
左右車輪速比と、後輪側の左右車輪速比を求め、これら
左右車輪速比を用いてタイヤ空気圧の低下を判定する空
気圧判定手段とを備え、タイヤ空気圧正常時における前
記前後両側の左右車輪速比の前記所定の旋回状態におけ
初期値を夫々求める初期値設定手段を設け、前記空気
圧判定手段は、前記前後両側の左右車輪速比の初期値
と、前後両側の左右車輪速比とを夫々比較することによ
りタイヤ空気圧を判定するように構成したものである。
【0008】
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1のタイヤ空気圧警報装
置においては、空気圧判定手段は、加減速検知手段によ
り検出された所定の加減速状態において、車輪速センサ
からの出力に基いて左側の前後車輪速比と右側の前後車
輪速比とを求め、これら前後車輪速比を用いてタイヤ空
気圧の低下を判定する。このとき、初期値設定手段は、
タイヤ空気圧正常時における左右両側の前後車輪速比の
前記所定の加減速状態における値を初期値として夫々設
定し、空気圧判定手段は、前記左右両側の前後車輪速比
の初期値と、実際の走行時の左右両側の前後車輪速比と
を夫々比較することによりタイヤ空気圧を判定するの
で、高精度に空気圧判定を行うことができる。このよう
に、タイヤ空気圧正常時における左右両側の前後車輪速
比の初期値を求めたうえで、所定の加減速時における
右両側の前後車輪速比を用いてタイヤ空気圧を判定する
ので、一部の車輪の空気圧の低下は元より、全輪の空気
圧の低下をも確実に検知することができる。
【0010】
【0011】請求項のタイヤ空気圧警報装置において
は、空気圧判定手段は、旋回検知手段により検出された
所定の旋回状態において、車輪速センサからの出力に基
いて前輪側の左右車輪速比と後輪側の左右車輪速比を求
め、これら左右車輪速比を用いてタイヤ空気圧の低下を
判定する。このとき、初期値設定手段は、タイヤ空気圧
正常時における前後両側の左右車輪速比の前記所定の旋
回状態における初期値を夫々求め、前記空気圧判定手段
、前記前後両側の左右車輪速比の初期値と、実際の走
行時の前後両側の左右車輪速比とを夫々比較することに
よりタイヤ空気圧を判定するので、高精度に空気圧判定
を行うことができる。このように、タイヤ空気圧正常時
における左右車輪速比の初期値を求めたうえで、所定の
旋回状態における左右車輪速比を用いてタイヤ空気圧を
判定するので、一部の車輪の空気圧の低下は元より、全
輪の空気圧の低下をも確実に検知することができる。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ
装置を備えた乗用の後輪駆動型自動車のタイヤ空気圧警
報装置に本発明を適用した場合の実施例である。第1図
に示すように、この自動車は、左右の前輪1,2が従動
輪、左右の後輪3,4が駆動輪とされ、エンジン5の出
力トルクが自動変速機6からプロペラシャフト7、差動
装置8および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪
3,4に伝達されるように構成してある。各車輪1〜4
には、車輪と一体的に回転するディスク11〜14と、
制動圧の供給を受けて、これらディスク11〜14の回
転を制動するキャリパ21〜24などからなるブレーキ
装置31〜34が夫々設けられ、これらのブレーキ装置
31〜34を作動させるブレーキ制御システム設けら
れている。
【0014】このブレーキ制御システムは、運転者によ
るブレーキペダル25の踏込力を増大させる倍力装置2
6と、この倍力装置26によって増大された踏込力に応
じた制動圧を発生させるマスターシリング27とを有す
る。このマスターシリング27からの前輪用制動圧供給
ライン28が2経路に分岐され、これら前輪用分岐制動
圧ライン29,30が左右の前輪1,2のブレーキ装置
31,32のキャリパ21,22に夫々接続され、左前
輪1のブレーキ装置31に通じる一方の前輪用分岐制動
圧ライン29には、第1バルブユニット36が設けら
れ、右前輪2のブレーキ装置32に通じる他方の前輪用
分岐制動圧ライン30にも、第1バルブユニット36と
同様の第2バルブユニット37が設けられている。
【0015】一方、マスターシリンダ27からの後輪用
制動圧供給ライン40には、第1、第2バルブユニット
36,37と同様の第3バルブユニット43が設けられ
ている。この後輪用制動圧供給ライン40は、第3バル
ブユニット43の下流側で2経路に分岐されて、これら
後輪用分岐制動圧ライン41,42が左右の後輪3,4
のブレーキ装置33,34のキャリパ23,24に夫々
接続されている。このブレーキ制御システム、第1バル
ブユニット36を介して左前輪1のブレーキ装置31の
制動圧を可変制御する第1チャンネルと、第2バルブユ
ニット37を介して右前輪2のブレーキ装置32の制動
圧を可変制御する第2チャンネルと、第3バルブユニッ
ト43を介して左右の後輪3,4の両ブレーキ装置3
3,34の制動圧を可変制御する第3チャンネルとが設
けられ、これら第1〜第3チャンネルが互いに独立して
制御されるように構成してある。
【0016】前記ブレーキ制御システムには、第1〜第
3チャンネルを制御するコントロールユニット44が設
けられ、このコントロールユニット44は、ブレーキペ
ダル25のON/OFFを検出するブレーキスイッチ4
6からのブレーキ信号と、ハンドル舵角を検出する舵角
センサ47からの舵角信号と、各車輪の回転速度を夫々
検出する車輪速センサ51〜54からの車輪速信号とを
受けて、これらの信号に応じた制動圧制御信号を第1〜
第3バルブユニット36,37,43に夫々出力するこ
とにより、左右の前輪1,2および後輪3,4のスリッ
プに対する制動制御(ABS制御)を第1〜第3チャン
ネル毎に並行して行う。
【0017】次に、本願特有のタイヤ空気圧警報装置に
ついて説明する。このタイヤ空気圧判定装置は、前記4
つの車輪速センサ51〜54と、タイヤ空気圧判定の初
期設定を指令する為の初期設定スイッチ55(これは、
インストルメントパネルに付設されている)と、インス
トルメントパネルに付設されたワーニングランプ56、
車体に作用する前後加速度Gを検出する前後加速度セン
サ57、車体に作用するヨーレイトψvを検出するヨー
レイトセンサ58、コントロールユニット50、などで
構成され、コントロールユニット50には、車輪速セン
サ51〜54、前後加速度センサ57、ヨーレイトセン
サ58、初期設定スイッチ55、等からの信号が供給さ
れ、ワーニングランプ56は、コントロールユニット5
0で駆動制御される。
【0018】前記各車輪速センサ51〜54は、ディス
ク21〜24に形成された又はディスク21〜24に隣
接させて設けられた図示外の検出用ディスクに形成され
た48個の検出部を電磁ピックアップで検出する構成の
ものである。前記コントロールユニット50は、車輪速
センサ51〜54からの検出信号を濾波するフィルタ及
びフィルタで濾波された検出信号を波形整形する回路、
アナログの各種検出信号をA/D変換するAD変換器、
入力出力インターフェイスと、CPUとROMとRAM
とからなるマイクロコンピュータ等からなり、ROMに
は、後述のタイヤ空気圧判定制御の制御プログラムが予
め入力格納してあり、RAMには、その制御に必要な種
々のメモリ類(バッファ、メモリ、フラグ、カウンタ
等)が設けられている。尚、前記フィルタは、時定数可
変のものであり、高速走行時には精度低下防止の為にそ
の時定数が大きく設定され、低速走行時には精度が得ら
れるのでその時定数が小さく設定される。
【0019】以下、前記コントロールユニット50で実
行されるタイヤ空気圧判定制御について、図2以降の図
面に基いて説明する。このタイヤ空気圧判定制御は、タ
イヤを交換した場合や自動車の使用開始時等であって、
タイヤ空気圧が正常な場合に後述の車輪速比の初期値を
設定する為の初期値設定処理と、実際の走行時にタイヤ
空気圧を判定する空気圧判定処理とからなる。このタイ
ヤ空気圧判定制御においては、基本的に、減速時におけ
る前輪車輪速と後輪車輪速との前後車輪速比と、旋回時
における左側車輪の車輪速と右側車輪の車輪速との左右
車輪速比とを用いて、タイヤ空気圧判定を行う。
【0020】最初に、前記初期値設定処理について、図
2、図3を参照しつつ説明するが、図中、符号Si(i
=10,11・・・・)は、各ステップを示す。この初
期値設定処理は、初期設定スイッチ55のON操作に応
答して開始されるが、最初に、初期設定スイッチ55が
ONになったか否か判定され(S10)、その判定がYe
s になると、各種信号(車輪速、前後加速度、ヨーレイ
ト等の信号)が読み込まれ(S11)、次に前後加速度
センサ57からの検出信号に基いて減速状態か否か判定
され(S12)、減速状態のときには、S13におい
て、前後加速度センサ57からの検出信号に基いて、前
後加速度Gが−G0(G0は、正の予め設定された所定
値)にほぼ等しいか否か判定される。
【0021】S13の判定がYes のときには、S14に
おいて、車輪速センサ51〜54から、車輪5回転分の
車輪速信号が読み込まれ、次にそれらの車輪速信号を用
いて、車輪1〜4の車輪速Vw1〜Vw4が演算され(S1
5)、次に、S16において、左側の前輪1と後輪3の
前後車輪速比Vw1/Vw3=HL0と、右側の前輪2と後輪
4の前後車輪速比Vw2/Vw4=HR0とが演算されて、メ
モリに格納される。次に、S17において、カウンタI
がインクリメントされ、次にS18において、カウンタ
Iのカウント値Iが所定値I0(例えば、I0は5〜1
0程度の値)以上か否か判定され、その判定が No のと
きには、データ数が十分でないため、S11へリターン
し、S11以降が繰り返され、IがI0以上になると、
S19へ移行して、前記I0回分の前後車輪速比HL0、
車輪速比HR0の平均値HL0m、HR0mが演算されてメモ
リに格納され、次に、S20において、フラグF1が1
にセットされ、その後S30へ移行する。
【0022】一方、S12の判定が No のときには、図
3のS21へ移行し、ヨーレイトセンサ58からの検出
信号に基いて、右旋回状態か否か判定され、その判定が
Yesのときには、S22において、ヨーレイトψvが所
定値ψv0にほぼ等しいか否か判定され、その判定がYe
s のときには、S23において、車輪5回転分の車輪速
信号が読み込まれ、次に、それらの車輪速信号を用い
て、車輪1〜4の車輪速Vw1〜Vw4が演算され(S2
4)、次に、S25において、左側の前輪1と右側の前
輪2の左右車輪速比Vw1/Vw2=HF0と、左側の後輪3
と右側の後輪4の左右車輪速比Vw3/Vw4=HB0とが演
算されて、メモリに格納される。
【0023】次に、S26において、カウンタJがイン
クリメントされ、次にS18において、カウンタJのカ
ウント値Jが所定値J0(例えば、J0は5〜10程度
の値)以上か否か判定され、その判定が No のときに
は、データ数が十分でないため、S11へリターンし、
S11以降が繰り返され、JがJ0以上になると、S2
8へ移行して、前記J0回分の左右車輪速比HF0、左右
車輪速比HB0の平均値HF0m、HB0mが演算されてメモ
リに格納され、次に、S29において、フラグF2 が1
にセットされ、その後S30へ移行する。次に、S30
において、フラグF1が1で、かつ、フラグF2が1で
あるか否か判定され、その判定が No のときには、S1
1へリターンし、また、その判定がYes になると、この
初期値設定処理が終了する。
【0024】次に、空気圧判定処理について、図4、図
5を参照しつつ説明するが、図中符号Si(i=40,
41,・・・)は各ステップを示す。この空気圧判定処
理は、自動車の走行中には常時実行されるが、最初に各
種信号(車輪速、前後加速度、ヨーレイト等の信号)が
読み込まれ(S40)、次に前後加速度センサ57から
の検出信号に基いて減速状態か否か判定され(S4
1)、減速状態のときには、S42において、前後加速
度センサ57からの検出信号に基いて、前後加速度Gが
−G0(G0は、前記と同じ所定値)にほぼ等しいか否
か判定される。
【0025】S42の判定がYes のときには、S43に
おいて、車輪速センサ51〜54から、車輪5回転分の
車輪速信号が読み込まれ、次にそれらの車輪速信号を用
いて、車輪1〜4の車輪速Vw1〜Vw4が演算され(S4
4)、次に、S45において、左側の前輪1と後輪3の
前後車輪速比Vw1/Vw3=HL と、右側の前輪2と後輪
4の前後車輪速比Vw2/Vw4=HR とが演算されて、メ
モリに格納される。次に、S46において、カウンタK
がインクリメントされ、次にS47において、カウンタ
Kのカウント値Kが所定値K0(例えば、K0は5〜1
0程度の値)以上か否か判定され、その判定が No のと
きには、データ数が十分でないため、S40へリターン
し、S40以降が繰り返され、KがK0以上になると、
S48へ移行して、前記K0回分の前後車輪速比HL 、
前後車輪速比HR の平均値HLm、HRmが演算されてメモ
リに格納される。
【0026】次に、前後車輪速比HL 、前後車輪速比H
R の平均値HLm、HRmと、前記初期値設定処理により演
算されてメモリに格納していた、前後車輪速比HL0、前
後車輪速比HR0の平均値HL0m、HR0mとを用いて、
(HLm−HL0m)の絶対値が所定値α以上、又は、(H
Rm−HR0m)の絶対値が所定値α以上か否か判定され、
その判定が No のときには、S50において、タイヤ空
気圧正常と判定されて、S40へリターンし、また、S
49の判定がYes のときには、S51に移行してタイヤ
空気圧の低下と判定され、次にS52において、ワーニ
ングランプ56が所定時間(例えば、5秒間)点灯され
て、S40へリターンする。
【0027】一方、S41の判定により、減速状態でな
いと判定されると、S53へ移行し、ヨーレイトセンサ
58からの検出信号に基いて、右旋回状態か否か判定さ
れ、その判定がYes のときには、S54において、ヨー
レイトψvが所定値ψv0にほぼ等しいか否か判定さ
れ、その判定がYes のときには、S55において、車輪
5回転分の車輪速信号が読み込まれ、次に、それらの車
輪速信号を用いて、車輪1〜4の車輪速Vw1〜Vw4が演
算され(S56)、次に、S57において、左側の前輪
1と右側の前輪2の左右車輪速比Vw1/Vw2=HF と、
左側の後輪3と右側の後輪4の左右車輪速比Vw3/Vw4
=HB とが演算されて、メモリに格納される。
【0028】次に、S58において、カウンタLがイン
クリメントされ、次にS59において、カウンタLのカ
ウント値Lが所定値L0(例えば、L0は5〜10程度
の値)以上か否か判定され、その判定が No のときに
は、データ数が十分でないため、S40へリターンし、
S40以降が繰り返され、LがL0以上になると、S6
0へ移行して、前記L0回分の左右車輪速比HF 、左右
車輪速比HB の平均値HFm、HBmが演算されてメモリに
格納される。
【0029】次に、S61において、左右車輪速比HF
、左右車輪速比HB の平均値HFm、HBmと、前記初期
値設定処理により演算されてメモリに格納していた、左
右車輪速比HF0、左右車輪速比HB0の平均値HF0m、H
B0mとを用いて、(HFm−HF0m)の絶対値が所定値β
以上、又は、(HBm−HB0m)の絶対値が所定値β以上
か否か判定され、その判定が No のときには、S62に
おいてタイヤ空気圧正常と判定されて、S40へリター
ンし、また、S61の判定がYes のときには、S51に
移行してタイヤ空気圧の低下と判定され、次にS52に
おいて、ワーニングランプ56が所定時間(例えば、5
秒間)点灯され、S40へリターンする。
【0030】次に、このタイヤ空気圧判定制御の作用に
ついて説明する。自動車の走行時、4輪のタイヤ空気圧
が正常であれば、前後車輪速比HLmは、その初期値HL0
m に略等しい値となり、また、前後車輪速比HRmは、そ
の初期値HR0m に略等しい値となる。しかし、例えば、
左前輪1のタイヤ空気圧が低下した場合には、左前輪1
の動半径が小さくなって、車輪速Vw1が大きくなるた
め、前後車輪速比HLm及び左右車輪速比HFmが大きくな
るので、S49又はS61の判定により空気圧低下を判
定できる。このことは、その他の3輪の空気圧が夫々低
下した場合にも同様である。
【0031】ところで、実際に発生することは稀である
が、4つの車輪1〜4の空気圧が低下した場合について
考察する。減速時には、減速加速度の影響により、後輪
3,4の輪荷重に比較して、前輪1,2の輪荷重が大き
くなるが、初期値設定時の減速度合いと、実際の走行時
の減速度合いが同一であって、前輪1,2の輪荷重と後
輪3,4の輪荷重とが変化しないとしても、空気圧低下
により前輪1,2の動半径の減少度合いが大きくなるた
め、前後車輪速比HLm,HRmは、初期値HL0m ,HR0m
よりも夫々大きくなる。
【0032】このことは、旋回時についても同様であ
り、旋回時には、旋回内輪に比較して、旋回外輪の輪荷
重が大きくなるが、初期値設定時の旋回度合いと、実際
の走行時の旋回度合いが同一であって、旋回内輪の輪荷
重と旋回外輪の輪荷重とが変化しないとしても、空気圧
低下により旋回外輪の動半径の減少度合いが大きくなる
ため、左右車輪速比HFm,HBmは、その初期値HF0m ,
HB0m よりも夫々大きくなる。従って、4つの車輪1〜
4の全部のタイヤ空気圧が低下した場合にも、S49又
はS61の判定により空気圧低下を判定できる。
【0033】更に、減速状態や旋回状態は、比較的短時
間しか継続しないことに鑑みて、初期値設定処理におい
ても、空気圧判定処理においても、車輪5回転(但し、
5回転に限るものではない)分の車輪速データを複数回
に亙って蓄積し、その平均値として、前後車輪速比の初
期値HL0m ,HR0m と、左右車輪速比の初期値HF0m,
HB0m と、前後車輪速比HLm,HRmと、左右車輪速比H
Fm,HBmを求めるように構成したので、空気圧判定の精
度や信頼性を高めることができる。
【0034】ここで、前記実施例を次のように、部分的
に変更することもできる。 1)S12とS41の判定を、加速か否かの判定とし、
また、S13とS42の判定を前後加速度が所定値G0
にほぼ等しいか否か判定の判定とする。 2)S21とS53の判定を、左旋回か否かの判定とす
る。 3)旋回度合いとして、ヨーレイトψvを適用する代わ
りに、横加速度センサで検出される車体に作用する横加
速度を適用したり、また、舵角と車輪との積を適用す
る。 4)前後加速度センサ57を省略して、従動輪の車輪速
から減速度を検知するように構成する。 5)低摩擦路面走行時には、初期値設定処理および空気
圧判定処理において、車輪速データの蓄積を禁止し、ま
た、悪路走行時には、初期値設定処理および空気圧判定
処理において、車輪速データの蓄積を禁止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る自動車のタイヤ空気圧警報装置と
アンチスキッドブレーキ装置の全体構成図である。
【図2】図1のタイヤ空気圧警報装置の初期値設定処理
のフローチャートの一部である。
【図3】図1のタイヤ空気圧警報装置の初期値設定処理
のフローチャートの残部である。
【図4】図1のタイヤ空気圧警報装置の空気圧判定処理
のフローチャートの一部である。
【図5】図1のタイヤ空気圧警報装置の空気圧判定処理
のフローチャートの残部である。
【符号の説明】
1,2 前輪 3,4 後輪 50 コントロールユニット 51〜54 車輪速センサ 55 初期設定スイッチ 56 ワーニングランプ 57 前後加速度センサ 58 ヨーレイトセンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−262907(JP,A) 特開 昭54−33772(JP,A) 特開 平4−271907(JP,A) 特開 昭63−305011(JP,A) 特許3129555(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の4輪の車輪速センサの検出信号を
    用いてタイヤ空気圧の低下を検知して警報を出力するタ
    イヤ空気圧判定装置において、 車両の4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサと、 車両の所定の加減速状態を検出する加減速検知手段と、 前記加減速検知手段により検出された所定の加減速状態
    において、車輪速センサからの出力に基いて左側の前後
    車輪速比と、右側の前後車輪速比とを求め、これら前後
    車輪速比を用いてタイヤ空気圧の低下を判定する空気圧
    判定手段とを備え、 タイヤ空気圧正常時における前記左右両側の前後車輪速
    比の前記所定の加減速状態における値を初期値として
    設定する初期値設定手段を設け、前記空気圧判定手段
    は、前記左右両側の前後車輪速比の初期値と、左右両側
    の前後車輪速比とを夫々比較することによりタイヤ空気
    圧を判定するように構成したことを特徴とするタイヤ空
    気圧警報装置。
  2. 【請求項2】 車両の4輪の車輪速センサの検出信号を
    用いてタイヤ空気圧の低下を検知して警報を出力するタ
    イヤ空気圧判定装置において、 車両の4輪の車輪速を夫々検出する車輪速センサと、 車両の所定の旋回速状態を検出する旋回検知手段と、 前記旋回検知手段により検出された所定の旋回状態にお
    いて、車輪速センサからの出力に基いて前輪側の左右車
    輪速比と、後輪側の左右車輪速比を求め、これら左右車
    輪速比を用いてタイヤ空気圧の低下を判定する空気圧判
    定手段とを備え、タイヤ空気圧正常時における前記前後
    両側の左右車輪速比の前記所定の旋回状態における初期
    値を夫々求める初期値設定手段を設け、前記空気圧判定
    手段は、前記前後両側の左右車輪速比の初期値と、前後
    両側の左右車輪速比とを夫々比較することによりタイヤ
    空気圧を判定するように構成したことを特徴とするタイ
    ヤ空気圧警報装置。
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