JP3284881B2 - 燃料蒸気処理装置の故障診断装置 - Google Patents

燃料蒸気処理装置の故障診断装置

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JP3284881B2
JP3284881B2 JP12175496A JP12175496A JP3284881B2 JP 3284881 B2 JP3284881 B2 JP 3284881B2 JP 12175496 A JP12175496 A JP 12175496A JP 12175496 A JP12175496 A JP 12175496A JP 3284881 B2 JP3284881 B2 JP 3284881B2
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pressure
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は燃料タンクで発生
する燃料蒸気(fuel vapor)を大気中に放出させることな
くキャニスタに捕集し、その捕集された燃料をエンジン
の吸気通路へ適宜にパージして処理するようにした燃料
蒸気処理装置に係る。詳しくは、その装置の気密性に係
る故障を診断するようにした故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される装置の一つとし
て、燃料タンクで発生する燃料蒸気を大気中へ放出させ
ることなくキャニスタに捕集し、必要に応じてエンジン
の吸気通路へパージして処理するようにした燃料蒸気処
理装置がある。
【0003】この種の処理装置において、万が一何らか
の理由でキャニスタや燃料タンクに微細な孔等が開いた
とき、処理装置内部の気密性が低下する。この結果、燃
料蒸気を所期の目的通り適正に処理できなくなるおそれ
がある。
【0004】特開平6−108930号公報は上記のよ
うな故障を診断するための装置の一例を開示する。図8
に示すように、この診断装置が対象とする燃料蒸気処理
装置は燃料タンク81、キャニスタ82、ベーパライン
83及びパージライン84を有する。キャニスタ82は
タンク81で発生する燃料蒸気をベーパライン83を通
じて内部に導入する。キャニスタ82に内蔵された吸着
剤82aは、導入された燃料蒸気を吸着する。キャニス
タ82は大気に連通する孔82bを有する。キャニスタ
82から延びるパージライン84はエンジンの吸気通路
85に接続される。パージライン84に設けられたパー
ジ制御弁86は、同ライン84を選択的に開閉する。エ
ンジンの運転時にパージ制御弁86が開かれることによ
り、キャニスタ82に一旦捕集された燃料が、吸気通路
85で発生する負圧を受けてパージライン84を通じて
吸気通路85へパージされる。電子制御装置(ECU)
87は、エンジンの運転時にパージ制御弁86を開く。
ベーパライン83の途中に設けられたベーパ制御弁88
は逆止弁よりなり、タンク81からキャニスタ82へ向
かう燃料蒸気の流れを調整する。この制御弁88がタン
ク81の側の内圧とキャニスタ82の側の内圧との差に
基づき開くことにより、タンク81からキャニスタ82
へ向かう燃料蒸気の流れのみが許容される。ベーパライ
ン83に接続されたバイパスライン89は、ベーパ制御
弁88を迂回する。バイパスライン89に設けられた開
閉弁90は、同ライン89を選択的に開閉する。
【0005】診断装置はベーパ制御弁88を境としてタ
ンク側の内圧と、キャニスタ側の内圧とを各々個別に検
出することを可能とした一つの圧力センサ91を有す
る。この圧力センサ91に接続された三方切換弁92は
他の二つのポートがベーパ制御弁88を境にしてタンク
81の側のベーパライン83と、キャニスタ82の側の
ベーパライン83とに接続される。ECU87がこの三
方切換弁92を必要に応じて切り換えることにより、圧
力センサ91の接続先がタンク側とキャニスタ側とに選
択的に切り換えられる。これにより、圧力センサ91に
より、キャニスタ側及びタンク側の内圧がそれぞれ選択
的に検出される。これに合わせ、ECU87は、所定の
条件を成立させるために、パージ制御弁86及び開閉弁
90をそれぞれ制御する。このとき、ECU87は検出
されたタンク側内圧とキャニスタ側内圧とに基づき、タ
ンク側の故障とキャニスタ側の故障を個別に診断する。
【0006】ここで、キャニスタ側の故障を診断するた
めに、この装置が実施する診断方法は次の通りである。
エンジンの運転時にパージ制御弁86を開くことによ
り、吸気通路85で発生する負圧はパージライン84、
キャニスタ82及びベーパライン83を通じてベーパ制
御弁88に到る。この状態で、開閉弁90を閉じ、三方
切換弁92により圧力センサ91の接続先をキャニスタ
側に切り換えることにより、同センサ91により負圧が
検出される。ここで、キャニスタ側の各部材82,8
4,86の気密性が保たれている場合、圧力センサ91
で検出される負圧は所定値を示すことになる。一方、キ
ャニスタ側の各部材82,84,86に外部に通じる孔
等が有るような場合、即ち気密性が保たれていない場合
には、圧力センサ91で検出されるべき負圧が所定値を
示すことはない。この負圧の状態の違いを判別すること
により、キャニスタ側の気密性に係る故障を診断するこ
とができる。
【0007】キャニスタ側の気密性に係る故障を診断す
るための別の方法がある。エンジンの運転時に、三方切
換弁92により圧力センサ91の接続先をキャニスタ側
に切り換え、開閉弁90を閉じ、パージ制御弁86を一
旦開く。これにより、吸気通路85に発生する負圧をキ
ャニスタ82に導入し、そのキャニスタ側の内圧を圧力
センサ91により検出する。その後、パージ制御弁86
を閉じ、その状態を所定時間だけ保持する。そして、そ
の所定時間内に圧力センサ91により検出される圧力値
の変化に基づき、各部材82,84,86における燃料
蒸気の小さな洩れを検出する。ここで、各部材82,8
4,86に孔等が無い場合、圧力値は負圧から大気圧へ
向かって緩やかに増加する。各部材82,84,86に
孔等が有る場合、圧力値は大気圧へ向かって急増する。
但し、上記別の診断方法を実施するためには、診断の際
にキャニスタ側の内圧が急激に正圧とならないように保
持することが前提条件となる。この診断時に、装置に内
圧を保持する能力がない場合、上記別の診断方法は成り
立たない。そこで、上記公報の装置においては、診断時
に、キャニスタ82の孔82bとベーパ制御弁88とを
閉じることが必要になる。
【0008】そこで、孔82bに周知の大気弁を設ける
ことにより、上記前提条件を成立させることが可能とな
る。即ち、キャニスタ82の内圧が負圧となったときに
開いてキャニスタ82に大気を導入する大気弁と、キャ
ニスタ82の内圧が大気圧よりも高い所定値となったと
きに開いてキャニスタ82の内圧を逃がす大気弁とがそ
れである。これらの大気弁を孔82bに設けることによ
り、孔82bについては、上記前提条件を成立させるこ
とが可能になる。ベーパ制御弁88については、診断時
に、タンク側の内圧により開かないことが要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャニスタ
に燃料蒸気を捕集する処理は、燃料タンクに給油を行う
際にも行われる。この処理を「ORVR(Onboard Refu
eling Vapor Recovery)」と称する。給油時には、燃料
タンクが正圧となることから、その正圧をキャニスタに
流す必要がある。ORVRの処理に対応するために処理
装置に適用されるべき構成がある。その構成は、ベーパ
ラインとは別に、タンクとキャニスタとの間を連通させ
るブリーザラインと、給油時にのみブリーザラインを開
く差圧弁とを含む。差圧弁は給油時に燃料蒸気の発生に
伴い上昇するタンク側内圧と大気圧との差に基づき開
き、ブリーザラインを通じてタンクからキャニスタへ燃
料蒸気を逃がす。給油が完了することにより、差圧弁は
閉じられる。従って、給油の完了直後には、タンクに残
存する燃料蒸気によってタンク側内圧が比較的大きな状
態となる。
【0010】このため、上記公報の装置にORVR処理
のための構成を付加して上記別の診断方法を採用するに
は、給油の完了直後に増大するタンク側内圧によりベー
パ制御弁が開くことのないようにすることが必要にな
る。このとき、ベーパ制御弁が開いたのでは、キャニス
タ側内圧が不用意に上昇することになり、キャニスタ側
の気密性に係る故障が誤って診断されるおそれがある。
ORVR処理のための構成を持たない装置でも、キャニ
スタ側の故障が診断される前にタンク側内圧が比較的高
くなったときには、同様の問題が起こり得る。
【0011】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、燃料タンクからキャニスタへ向かう燃料
蒸気の流れを調整するベーパ制御弁を備え、その制御弁
を境にキャニスタ側の空間が密閉されたときのキャニス
タ側の内圧の変化に基づきキャニスタ側の気密性に係る
故障を診断するようにした診断装置を前提とする。その
目的は、タンク側内圧が相対的に高いときにも、パージ
制御弁を閉じてキャニスタ側の気密性に係る故障を適正
に診断することを可能にした燃料蒸気処理装置の故障診
断装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明は、エンジンに供給
される燃料を収容するための燃料タンクで発生する燃料
蒸気をベーパラインを通じてキャニスタに捕集し、エン
ジンの運転時には、キャニスタに捕集された燃料をエン
ジンの吸気通路で発生する負圧の作用によりパージライ
ンを通じて吸気通路へパージするように構成し、燃料タ
ンク側の内圧とキャニスタ側の内圧との差に基づいて開
かれ燃料タンクからキャニスタへの燃料蒸気の流入を許
容するベーパ制御弁を備えた燃料蒸気処理装置に適用さ
れ、ベーパ制御弁を境としたキャニスタ側の内圧を圧力
検出手段により検出し、その検出された内圧に基づいて
ベーパ制御弁を境としたキャニスタ側の気密性に係る故
障を診断するようにした燃料蒸気処理装置の故障診断装
置であって、ベーパ制御弁を境としたキャニスタ側の空
間をベーパ制御弁との協働により密閉するための密閉手
段と、吸気通路で発生する負圧がパージラインを通じて
キャニスタに作用するときに、キャニスタ側の空間を密
閉手段により密閉させるための制御手段と、キャニスタ
側の空間が密閉されたときに、検出されるキャニスタ側
の内圧の変化に基づいてキャニスタ側の気密性に係る故
障を診断するための診断手段と、診断時に、タンク側の
内圧が上昇していることに起因してベーパ制御弁が開か
れることを抑止するための抑止手段とを備えたことを趣
旨とする。
【0013】上記の構成によれば、エンジンの運転時に
吸気通路で発生する負圧がパージラインを通じてキャニ
スタに作用する。このとき、制御手段が密閉手段を作動
させることにより、ベーパ制御弁を境としたキャニスタ
側の空間がベーパ制御弁との協働により密閉される。診
断手段は、このとき圧力検出手段により検出されるキャ
ニスタ側の内圧の変化に基づき、キャニスタ側の気密性
に係る故障を診断する。この診断時に、抑止手段は、タ
ンク側の内圧が上昇していることに起因してベーパ制御
弁が開かれることを抑止する。
【0014】従って、診断時に、タンク側の内圧が必要
以上に上昇していたとしても、ベーパ制御弁の開きが抑
えられる。このため、タンク側からキャニスタ側への燃
料蒸気の流入が抑えられ、キャニスタ側の内圧がタンク
側の内圧の影響を受けて上昇することがなく、誤った診
断が避けられる。このような診断結果の反映として、例
えば、キャニスタ側の気密性が保たれていないときに、
そのことをエンジンの運転者に報知することが考えられ
る。
【0015】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の第2の発明は、前記第1の発明の構成において、
抑止手段は、ベーパ制御弁が開かれることを抑止するた
めに、密閉されたキャニスタ側の空間に作用する負圧を
利用してベーパ制御弁を作動させるものであることを趣
旨とする。
【0016】上記の構成によれば、診断時にキャニスタ
側の空間に作用する負圧を利用してベーパ制御弁を作動
させていることから、ベーパ制御弁を作動させるために
特別な駆動手段を設ける必要がなく、その駆動手段を制
御するための手段を設ける必要がない。従って、比較的
簡易な構成で目的を達成することが可能となる。請求項
3に記載の第3の発明は、前記第1又は第2の発明の構
成において、前記抑止手段は、故障診断時に、前記キャ
ニスタ側の空間が密閉手段により密閉され、且つ、前記
圧力検出手段の接続先がキャニスタ側とされた状態にお
いて作動することを趣旨とする。また、請求項4に記載
の第4の発明は、前記第2の発明の構成において、前記
抑止手段とキャニスタとを接続する通路を連通または遮
断する三方切換弁と、前記診断時に前記抑止手段にて利
用されるキャニスタ側の負圧が前記抑止手段に導入され
るように前記三方切換弁を制御する制御手段を備えたこ
とを趣旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る燃料蒸気処
理装置の故障診断装置を自動車に適用して具体化した一
つの実施形態を詳細に説明する。
【0018】図1は本実施形態における燃料蒸気処理装
置とその診断装置の概略構成図を示す。自動車に搭載さ
れたガソリンエンジンシステムは燃料を収容するための
燃料タンク1を備える。タンク1はその内部へ給油を行
うためのインレットパイプ2を有する。このパイプ2は
先端に給油口2aを有する。タンク1に給油を行う際、
給油口2aには給油ノズル(図示しない)が挿入され
る。給油口2aを塞ぐキャップ3は取り外し可能であ
る。
【0019】タンク1に内蔵されたポンプ4は燃料を吸
引し、吐出する。ポンプ4から延びるメインライン5は
デリバリパイプ6に接続される。このパイプ6に設けら
れた複数のインジェクタ7はエンジン8に設けられた複
数の気筒(図示しない)に対応して配置される。デリバ
リパイプ6から延びるリターンライン9はタンク1に接
続される。ポンプ4が作動することにより、ポンプ4か
ら吐出された燃料はメインライン5を通ってデリバリパ
イプ6に至り、各インジェクタ7へと分配される。各イ
ンジェクタ7が作動することにより、燃料が吸気通路1
0へと噴射される。吸気通路10はエアクリーナ11及
びサージタンク10aを含み、エアクリーナ11を通っ
て浄化された空気がその内部に導入される。各インジェ
クタ7から噴射された燃料と空気との混合気は、エンジ
ン8の各気筒に供給され、燃焼に供される。デリバリパ
イプ6において各インジェクタ7へ分配されることなく
余った燃料は、リターンライン9を通ってタンク1へと
戻る。燃焼後の排気ガスはエンジン8の各気筒から排気
通路12を通って外部へ排出される。
【0020】この実施形態における燃料蒸気処理装置は
タンク1で発生する燃料蒸気を大気中へ放出させること
なく捕集して処理する。この処理装置はタンク1で発生
する燃料蒸気をベーパライン13及びブリーザライン2
4を通じて捕集するキャニスタ14を有する。キャニス
タ14は活性炭等よりなる吸着剤15を内蔵する。キャ
ニスタ14の中は吸着剤15により占められる部分と、
その吸着剤15の上下に位置する空間14a,14bを
含む。
【0021】キャニスタ14に設けられた第1の大気制
御弁16は逆止弁よりなる。この制御弁16はキャニス
タ14の内圧が大気圧よりも所定値だけ小さい負圧とな
ったときに開いてキャニスタ14に対する外気(大気
圧)の導入を許容し、その逆方向の気体の流れを阻止す
る。この制御弁16から延びるエアパイプ17はエアク
リーナ11の近傍に接続される。従って、キャニスタ1
4にはエアクリーナ11により浄化された外気が導入さ
れる。キャニスタ14に設けられた第2の大気制御弁1
8は逆止弁よりなる。この制御弁18はキャニスタ14
の内圧が大気圧よりも所定値だけ大きい正圧となったと
きに開いてキャニスタ14からアウトレットパイプ19
に対する気体(内圧)の導出を許容し、その逆方向の気
体の流れを阻止する。
【0022】キャニスタ14に設けられたベーパ制御弁
20は、ベーパライン13を通じてタンク1からキャニ
スタ14へと流れる燃料蒸気を調整する。この制御弁2
0はベーパライン13を含むタンク1の側の内圧(以下
「タンク側内圧」という)PTと、キャニスタ14の側
の内圧(以下「キャニスタ側内圧」という)PCとの差
に基づき開かれることにより、キャニスタ14に対する
燃料蒸気の流入を許容する。即ち、ベーパ制御弁20は
キャニスタ側内圧PCが大気圧とほぼ同じになり、その
内圧PCがタンク側内圧PTよりも小さいときに開いて
キャニスタ14への燃料蒸気の流入を許容する。ベーパ
制御弁20はキャニスタ側内圧PCがタンク側内圧PT
よりも大きいときに、キャニスタ14からタンク1への
気体の流れを許容する。この制御弁20は、後述するよ
うにキャニスタ側の気密性に係る故障を診断する際にも
作動する。
【0023】キャニスタ14から延びるパージライン2
1はサージタンク10aに連通する。キャニスタ14は
その内部に導入された燃料蒸気の中の燃料成分だけを吸
着剤15に吸着させて捕集し、燃料成分を含まない気体
だけを大気制御弁18が開いたときにアウトレットパイ
プ19を通じて外部へ排出する。エンジン8の運転時に
は、吸気通路10で発生する吸気負圧がパージライン2
1に作用し、キャニスタ14に捕集された燃料がそのパ
ージライン21を通じて吸気通路10へとパージ可能で
ある。パージライン21に設けられたパージ制御弁22
は、同ライン21を通る燃料の量をエンジン8の必要性
に応じて調整する。パージ制御弁22はケーシングと弁
体(共に図示しない)を含み、電気信号の供給を受けて
弁体が作動する電磁弁であり、デューティ信号の供給を
受けてその開度がデューティ制御される。この実施形態
で、二つの大気制御弁16,18及びパージ制御弁22
は、ベーパ制御弁20を境としたキャニスタ14の側の
空間をベーパ制御弁20との協働により密閉するための
本発明の密閉手段に相当する。
【0024】この処理装置の気密性に係る故障を診断す
るための診断装置は本発明の圧力検出手段を構成する圧
力センサ41を含む。この圧力センサ41は大気圧を基
準とする所内範囲の相対圧力を検出し、その検出結果を
所定のダイナミックレンジをもって出力する。
【0025】この圧力センサ41はベーパ制御弁20を
境としてタンク側内圧PTとキャニスタ側内圧PCとを
各々個別に検出可能に構成される。即ち、圧力センサ4
1に付随して設けられた三方切換弁23は第1,第2及
び第3の三つのポートを有する。三方切換弁23は電気
信号の供給を受けて各ポート間の連通が切り換えられる
電磁弁である。三方切換弁23の第1のポートはパイプ
23aを介して圧力センサ41に接続される。他の第2
及び第3のポートはベーパ制御弁20を境に、パイプ2
3bを介してタンク1の側のベーパライン13に、パイ
プ23cを介してキャニスタ14にそれぞれ連通可能で
ある。三方切換弁23が必要に応じて切り換えられるこ
とにより、圧力センサ41がベーパライン13又はキャ
ニスタ14へと選択的に連通する。この切換えに応じ
て、圧力センサ41がタンク側内圧PTとキャニスタ側
内圧PCをそれぞれ選択的に検出する。この実施形態
で、圧力センサ41にタンク側内圧PTを優先的に検出
させるために、三方切換弁23が電気信号により切り換
えられないときには、圧力センサ41がベーパライン1
3に連通するように三方切換弁23が構成される。
【0026】ベーパライン13は主に自動車の走行時や
停止時、つまりはエンジン8の運転時や停止時にタンク
1で発生する燃料蒸気をキャニスタ14に流すためのも
のである。このときの燃料蒸気の発生量は比較的少な
く、その変化も少ない。このため、ベーパライン13の
内径、即ち通路面積は予め比較的に小さく設定されてい
る。一方、タンク1に給油を行うときには、タンク1で
大量のベーパが一気に発生する。そのため、給油時には
大量に発生するベーパを給油口2aから大気中へ洩らす
ことなくキャニスタ14に捕集する必要がある。
【0027】ブリーザライン24は給油時にタンク1で
大量に発生する燃料蒸気をキャニスタ14へ流す。大量
の燃料蒸気の通過を許容するために、ブリーザライン2
4の内径、即ち通路面積はベーパライン13のそれの約
10倍に設定されている。ここで、キャニスタ14の上
側の空間14aから延びるブリーザライン24はタンク
1に設けられた差圧弁25に接続される。この差圧弁2
5は給油時に開き、それ以外の時には閉じる。図1,2
に示すように、この差圧弁25はタンク1の上面に位置
するアウタ弁26とタンク1の中に位置するインナ弁2
7とを含む。
【0028】アウタ弁26の内部はダイアフラム26a
により上下に区画された第1及び第2の圧力室26b,
26cを含む。第1の圧力室26bに配置されたスプリ
ング26dはダイアフラム26aを下方へ付勢する。第
1の圧力室26bはパイプ28を介してインレットパイ
プ2に連通する。ブリーザライン24の一端は第2の圧
力室26cに連通する。
【0029】インナ弁27はその内部に収容されたフロ
ート27aと、そのフロート27aに対応して設けられ
た弁孔27bとを含む。弁孔27bはフロート27aと
アウタ弁26の第2の圧力室26cとの間を連通する。
弁孔27bよりも下方に開けられた複数の孔27cはイ
ンナ弁27の中とタンク1の中とを連通する。タンク1
の中の液面の位置が孔27cの位置よりも低くなること
により、フロート27aが自重により下がり、弁孔27
bが開かれる。一方、タンク1の中の液面の位置が孔2
7cの位置よりも高くなることにより、孔27cからイ
ンナ弁27の中に燃料が浸入し、フロート27aが浮上
して弁孔27bが閉じられる。
【0030】従って、インレットパイプ2の給油口2a
がキャップ3で閉じられているときであって、タンク1
の液面の位置が孔27cの位置よりも低い場合には、フ
ロート27aにより弁孔27bが開かれる。このとき、
アウタ弁26の第1の圧力室26bにはパイプ28を通
じてタンク1の内圧が作用し、第2の圧力室26cには
孔27c及び弁孔27bを通じて同じくタンク1の内圧
が作用する。このため、ダイアフラム26aに作用する
圧力が均衡し、ダイアフラム26aがブリーザライン2
4の開口24aを閉じる。
【0031】一方、給油時に給油口2aが開かれること
により、アウタ弁26の第1の圧力室26bにはパイプ
28を通じて大気圧が作用する。このとき、給油に伴い
タンク1の中で大量のベーパが発生することにより、同
タンク1の内圧が上昇する。このため、ダイアフラム2
6aの上下に作用する圧力が不均衡となり、ダイアフラ
ム26aが上方へ変位してブリーザライン24の開口2
4aが開かれる。この結果、タンク1で発生する大量の
ベーパはブリーザライン24を通じてキャニスタ14へ
流れる。その後、タンク1の液面の位置が上がってフロ
ート27aが弁孔27bを閉じることにより、ダイアフ
ラム26aがスプリング26dの付勢力により下方へ変
位し、ブリーザライン24の開口24aが閉じられる。
【0032】図3にベーパ制御弁20の詳しい構造を示
す。この制御弁20は上下二つのダイアフラム31,3
2と、それらダイアフラム31,32により区画された
上・中・下の3つの圧力室33,34,35を有する。
【0033】上側のダイアフラム31により区画された
上側の圧力室33は大気に連通する大気孔33aを有す
る。両ダイアフラム31,32の間に位置する中側の圧
力室34は、ベーパライン13に接続された一つのポー
ト34aと、キャニスタ14の上側の空間14aに接続
された連通パイプ36とを含む。この圧力室34には、
ポート34aを通じてタンク側の内圧が常に導入され
る。連通パイプ36の開口端36aは、ダイアフラム3
1に設けられた弁体31aにより開閉される。上側のダ
イアフラム31に固定されたブラケット31bは下方へ
延びる。このブラケット31bと連通パイプ36とは互
いに干渉しないようになっている。ブラケット31bと
下側のダイアフラム32との間に設けられた引張バネ3
7は、弁体31aが開口端36aを塞ぐようにダイアフ
ラム31を下方へ付勢する。
【0034】下側のダイアフラム32により区画された
下側の圧力室35は一つのポート35aを含む。このポ
ート35aは、連通パイプ38を介して、三方切換弁2
3の一つのポートと圧力センサ41との間のパイプ23
aに接続される。
【0035】従って、三方切換弁23の切り換えにより
圧力センサ41でタンク側内圧PTが検出されるときに
は、タンク1の内圧が下側の圧力室35へ導かれる。こ
こで、タンク1の内圧が正圧である場合、中側の圧力室
34の内圧と下側の圧力室35の内圧とは互いに等しく
なり、弁体31aが開口端36aを開くための力は、引
張バネ37の力のみにより決定される。同様に三方切換
弁23の切り換えにより圧力センサ41でキャニスタ側
内圧PCが検出されるときには、キャニスタ14の内圧
が下側の圧力室35へ導かれる。この圧力室35に設け
られた圧縮バネ39はダイアフラム32を上方へ付勢す
る。ダイアフラム32の下方において圧縮バネ39の中
心に設けられたストッパ40aはダイアフラム32の下
方への変位量を規制する。ダイアフラム32の上方にお
いて中側の圧力室34に設けられたストッパ40bはダ
イアフラム32の上方への変位量を規制する。
【0036】ここで、下側の圧力室35に負圧が導入さ
れることにより、下側のダイアフラム32が下方へ変位
し、それに伴い上側のダイアフラム31が下方へ付勢さ
れる。このため、弁体31aによって開口端36aを開
くのに要する力、つまりは制御弁20を開弁させるのに
必要な力(以下「開弁力」と言う。)が増大する。この
実施形態で、ベーパ制御弁20の下側のダイアフラム3
2、ブラケット31b、引張バネ37、下側の圧力室3
5、同圧力室35とパイプ23aとの間を連通させる連
通パイプ38は、本発明の抑止手段を構成する。
【0037】エンジン8が停止された後、三方切換弁2
3の切り換えにより圧力センサ41の接続先をキャニス
タ側に切り換えることにより、制御弁20の下側の圧力
室35には、キャニスタ14の内圧が導入される。この
とき、タンク1の中の燃料蒸気はやがて冷えてタンク1
の内圧は負圧となり、その内圧がキャニスタ14の内圧
よりも低くなる。従って、下側のダイアフラム32が上
方へ変位し、制御弁20の閉弁力が相対的に小さくな
る。このため、エンジン8の停止中には、キャニスタ1
4に一旦導入された燃料蒸気をタンク1へと戻すことも
可能となる。
【0038】各種センサ42,43,44,45,46
はエンジン8の運転状態を検出する。エアクリーナ11
の近傍に設けられた吸気温センサ42は吸気通路10に
吸入される空気の温度(吸気温度)THAを検出し、そ
の大きさに応じた信号を出力する。エアクリーナ11の
近傍に設けられた吸気量センサ43は吸気通路10に吸
入される空気量(吸気量)Qを検出し、その大きさに応
じた信号を出力する。エンジン8に設けられた水温セン
サ44はエンジンブロック8aの内部を流れる冷却水の
温度(冷却水温度)THWを検出し、その大きさに応じ
た信号を出力する。エンジン8に設けられた回転速度セ
ンサ45はエンジン8のクランクシャフト8bの回転速
度(エンジン回転速度)NEを検出し、その大きさに応
じた信号を出力する。排気通路12に設けられた酸素セ
ンサ46は排気通路12を通過する排気ガス中の酸素濃
度Oxを検出し、その大きさに応じた信号を出力する。
【0039】本発明の制御手段及び診断手段を構成する
電子制御装置(ECU)51は各種センサ41〜46等
から出力される信号を入力する。ECU51は燃料パー
ジの制御を実行するために本処理装置を司る。ECU5
1はエンジン8の運転状態に応じた量の燃料をパージす
るために、即ちパージ制御弁22を必要なデューティ比
DPGをもって制御するために、パージ制御弁22に必
要なデューティ信号を出力する。
【0040】ここで、キャニスタ14から吸気通路10
へパージされる燃料はエンジン8の空燃比に影響を与え
る。そのため、ECU51はエンジン8の運転状態に応
じてパージ制御弁22の開度を決定する。一般に、空燃
比が濃くなった場合、エンジンの排気ガス中に含まれる
CO濃度等が増加する。そこで、ECU51は酸素セン
サ46により検出される排気ガス中の酸素濃度Oxの値
に基づきパージ濃度FGPG(エンジン8のアイドル時
のパージ濃度FGPGI)を算出し、その算出値に基づ
きパージ制御弁22の開度に相当するデューティ比DP
Gを決定し、そのデューティ比DPGの大きさに応じた
デューティ信号を出力する。このような処理を実行する
ECU51はパージ制御手段に相当する。
【0041】ECU51は診断装置を司る。ECU51
は各種センサ41〜46の検出値に基づき三方切換弁2
3を必要に応じて切り換え、圧力センサ41により検出
されるタンク側内圧PTの値とキャニスタ側内圧PCの
値を選択的に入力する。ECU51は入力したタンク側
内圧PT及びキャニスタ側内圧PCの各値に基づき、タ
ンク側の気密性に係る故障とキャニスタ側の気密性に係
る故障をそれぞれ別個に診断する。即ち、ECU51は
圧力センサ41がタンク側内圧PTを検出していると
き、その検出値がそのときのエンジン8の運転状態に応
じた所定値と等しいか否かを判断する。この検出値が所
定値と等しいとき、ECU51はタンク側が正常である
と判定し、この検出値が所定値と等しくないとき、EC
U51はタンク側が故障していると判定する。同様に、
ECU51は圧力センサ41がキャニスタ側内圧PCを
検出しているとき、その検出値がそのときのエンジン8
の運転状態に応じた所定値と等しいか否かを判断する。
この検出値が所定値と等しいとき、ECU51はキャニ
スタ側が正常であると判定し、この検出値が所定値と等
しくないとき、ECU51はキャニスタ側が故障してい
ると判定する。このように故障診断を実行するECU5
1は、ベーパ制御弁20を境としたタンク側及びキャニ
スタ側の気密性に係る故障を圧力センサ41の検出値に
基づいて診断するための故障診断手段に相当する。
【0042】自動車の運転席に設けられた警告ランプ2
9はECU51による診断結果を運転者に報知するため
に作動する。ECU51は本処理装置に故障が発生した
と診断したとき、警告ランプ29を点灯させ、それ以外
の場合に警告ランプ24を消灯させる。ECU51は自
動車に搭載されたバッテリ30から電力の供給を受け
る。
【0043】図4のブロック図に示すように、ECU5
1は中央処理装置(CPU)52、読み出し専用メモリ
(ROM)53、ランダムアクセスメモリ(RAM)5
4及びバックアップRAM55等を備える。ECU51
はこれら各部52〜55と、外部入力回路56、、外部
出力回路57等とをバス58により接続してなる論理演
算回路を構成する。ここで、ROM53は燃料パージ及
び処理装置の診断等に関する所定の制御プログラム等を
予め記憶する。RAM54はCPU52の演算結果等を
一時記憶する。バックアップRAM55は予め記憶した
データを保存する。この実施形態において、バックアッ
プRAM55は処理装置及び診断装置に関する診断結果
を診断データとして保存するための診断データ記憶手段
を構成する。外部入力回路56はバッファ、波形成形回
路、ハードフィルタ(電気抵抗及びコンデンサよりなる
回路)及びA/D変換器等を含む。外部出力回路57は
駆動回路等を含む。各種センサ41〜46及びバッテリ
30は外部入力回路56に接続される。各部材22,2
3,29等は外部出力回路57に接続される。
【0044】CPU52は外部入力回路56を介して入
力される各種センサ41〜46の検出信号を入力値とし
て読み込む。CPU52はそれら入力値に基づき、燃料
パージと各種診断処理を実行するために各部材22,2
3,29を制御する。運転席に設けられたイグニション
キースイッチは、ECU51の処理を起動させるために
操作されると共に、エンジン8を起動させるために操作
される。
【0045】図5はECU51が実行する制御内容のう
ち、キャニスタ側を診断するために実行される「診断ル
ーチン」を示すフローチャートである。ECU51はこ
のルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。ECU5
1のROM53には、このルーチンに係る制御プログラ
ムが予め記憶されている。ECU51はこのルーチン
を、イグニションキースイッチが操作されることによ
り、起動させる。
【0046】ステップ100において、ECU51は回
転速度センサ45により検出されるエンジン回転速度N
Eの値を読み込む。ステップ105において、ECU5
1はエンジン8が停止中であるか否かを、読み込まれた
エンジン回転速度NEの値に基づいて判断する。エンジ
ン8が停止中である場合、ECU51は処理を110へ
移行する。エンジン8が運転中である場合、ECU51
は処理をステップ120へ移行する。この実施形態で、
ステップ105の処理を実行するECU51は、エンジ
ン8の停止を判断するための停止判断手段に相当する。
【0047】ステップ105から移行してステップ11
0において、ECU51は三方切換弁23を切り換える
ことにより、圧力センサ41の接続先をキャニスタ側に
切り換える。この切り換えに伴い、ベーパ制御弁20の
下側の圧力室35には、キャニスタ14の内圧が作用す
ることになる。
【0048】ステップ115において、ECU51は圧
力センサ41により検出されるキャニスタ側内圧PCの
値を読み込み、その後の処理を一旦終了する。この実施
形態で、ステップ110,115の処理を実行するEC
U51は、エンジン8の停止中にキャニスタ側内圧PC
を読み込むための手段に相当する。
【0049】一方、ステップ105から移行してステッ
プ120において、ECU51は三方切換弁23を切り
換えることにより、圧力センサ41の接続先をタンク側
に切り換える。この切り換えに伴い、ベーパ制御弁20
の下側の圧力室35には、タンク1の内圧が作用するこ
とになる。
【0050】ステップ125において、ECU51は圧
力センサ41により検出されるタンク側内圧PTの値を
読み込む。この実施形態で、ステップ120,125の
処理を実行するECU51は、エンジン8の運転中にタ
ンク側内圧PTを読み込むための手段に相当する。
【0051】ステップ130において、ECU51はパ
ージ制御弁22を所定のデューティ比DPGをもって開
く。ここで、吸気通路10で発生する負圧をキャニスタ
14に充分に導入するために、ECU51は「20〜3
5%」のデューティ比DPGをもってパージ制御弁22
を制御する。
【0052】ステップ135において、ECU51はキ
ャニスタ14から吸気通路10への燃料パージをカット
すべき条件、即ち「パージカット条件」が成立したか否
かを判断する。例えば、パージカット条件として、エン
ジン8がアイドル運転状態にあること、パージ制御弁2
2が充分な開度で開かれることにより、キャニスタ14
に充分な負圧が導入されていることとを当てはめること
ができる。このパージカット条件が成立しない場合、E
CU51はそのままその後の処理を一旦終了する。パー
ジカット条件が成立した場合、ECU51は処理をステ
ップ140へ移行する。
【0053】ステップ140において、ECU51は三
方切換弁23を切り換えることにより、圧力センサ41
の接続先をキャニスタ側に切り換える。この切り換えに
伴い、ベーパ制御弁20の下側の圧力室35には、キャ
ニスタ14の内圧が作用することになる。このとき、パ
ージ制御弁22が開かれていることから、キャニスタ1
4には吸気通路10で発生する負圧が作用しており、ベ
ーパ制御弁20の圧力室35には、その負圧が作用する
ことになる。
【0054】ステップ145において、ECU51はベ
ーパ制御弁20の下側の圧力室35に充分に負圧が作用
していることを見込んだ上でパージ制御弁22を閉じる
ことにより、パージカットを実行する。この実施形態
で、ステップ130,135,140,145の処理を
実行するECU51は、吸気通路10で発生する負圧が
パージライン21を通じてキャニスタ14に作用すると
きに、キャニスタ14の側の空間を密閉手段により密閉
させるための本発明の制御手段に相当する。
【0055】ステップ150において、ECU51はパ
ージカット後に圧力センサ41により検出されるキャニ
スタ側内圧PCの値を読み込む。この実施形態で、ステ
ップ140,145,150の処理を実行するECU5
1は、パージカット後のキャニスタ側内圧PCを読み込
むための手段に相当する。
【0056】ステップ160において、ECU51は今
回読み込まれたキャニスタ側内圧PCに基づき、キャニ
スタ側の気密性の故障に係る診断を処理する。図6はそ
の診断処理の内容を示すフローチャートである。ステッ
プ161において、ECU51は今回読み込まれたキャ
ニスタ側内圧PCの値と前回読み込まれたキャニスタ側
内圧PCの値との差をキャニスタ側内圧PCの変化値Δ
PCとして算出する。
【0057】ステップ162において、ECU51は今
回算出された変化値ΔPCが所定の基準値αよりも大き
いか否かを判断する。図7はパージカット後におけるキ
ャニスタ側内圧PCの挙動を、気密性に係る故障の有無
に分けて示すタイミングチャートである。即ち、キャニ
スタ側の気密性に係る故障が特にない場合、キャニスタ
側内圧PCの挙動は、図7に実線で示すように、緩やか
な増加を示す。即ち、気密性に係る故障が無いことか
ら、パージカット直前に導入された負圧がパージカット
後にもあまり変化しない。一方、キャニスタ側の気密性
に係る故障が有る場合、キャニスタ側内圧PCの挙動
は、図7に破線で示すように、急激に増加して大気圧の
値に近似する。即ち、気密性に係る故障が有ることか
ら、パージカット直前に導入された負圧が、パージカッ
ト後には急激に増加して大気圧に到る。換言すれば、ス
テップ162において、ECU51はパージカット直後
のキャニスタ側内圧PCの増加の程度を判断するのであ
る。従って、基準値αは、その判断に最適な値が予め当
てはめられている。ここで、変化値ΔPCが基準値α以
下である場合、キャニスタ側の気密性に係る故障の可能
性が無いことから、ECU51は処理をステップ167
へ移行する。変化値ΔPCが基準値αよりも大きい場
合、キャニスタ側の気密性に係る故障の可能性が有るこ
とから、ECU51は処理をステップ163へ移行す
る。ステップ163において、ECU51はパージカッ
ト後「3秒」が経過したか否かを判断する。「3秒」と
いう値は一例に過ぎない。ステップ162における判断
は、故障の可能性がある場合、パージカット直後の数秒
間だけ行えば充分である。ECU51は、その判断期間
を限定するためにステップ163の処理を実行する。パ
ージカット後「3秒」が経過していない場合、ECU5
1は処理をステップ161へ戻る。パージカット後「3
秒」が経過した場合、ECU51は処理をステップ16
4へ移行する。
【0058】ステップ164において、ECU51は今
回読み込まれたキャニスタ側内圧PCの値が大気圧PA
の値とほぼ等しいか否かを判断する。図7に示すよう
に、キャニスタ側の気密性に係る故障がある場合、パー
ジカット後のキャニスタ側内圧PCの挙動は、負圧から
やがて大気圧に到る。ECU51は、そのことを確認す
るためにステップ164の判断を実行する。キャニスタ
側内圧PCの値が大気圧PAの値と等しくない場合、E
CU51は処理をステップ167へ移行する。キャニス
タ側内圧PCの値が大気圧PAの値とほぼ等しい場合、
ECU51は処理をステップ165へ移行する。
【0059】各ステップ162,164から移行してス
テップ167において、ECU51はキャニスタ側の気
密性に係る故障が無いことから、警告ランプ29を消灯
させる。
【0060】一方、ステップ164から移行してステッ
プ165において、ECU51はキャニスタ側の気密性
に係る故障が有ることから、警告ランプ29を点灯させ
る。この実施形態で、ステップ165の処理を実行する
ECU51は、キャニスタ側の気密性に係る故障の存在
が診断されたときに、その旨を報知するための報知手段
に相当する。
【0061】更に、ステップ166において、ECU5
1は、キャニスタ側の気密性に係る故障があることを示
す故障コードをバックアップRAM55に記憶させる。
この実施形態で、ステップ166の処理を実行するEC
U51は、キャニスタ側の気密性に係る故障の存在が診
断されたときに、その旨を記録するための記録手段に相
当する。
【0062】以上がステップ160における診断処理の
詳しい内容である。この実施形態で、ステップ160の
処理を実行するECU51は、キャニスタ14の側の空
間が密閉されたときに、圧力センサ41により検出され
るキャニスタ側内圧PCの変化に基づいてキャニスタ1
4の側の気密性に係る故障を診断するための本発明の診
断手段に相当する。
【0063】説明を図5のルーチンに戻す。ステップ1
60から移行してステップ170において、ECU51
はパージカット後「10秒」が経過したか否かを判断す
る。この「10秒」という値は一例に過ぎない。ここ
で、パージカット後「10秒」が経過していない場合、
ECU51は処理をステップ140へ戻す。パージカッ
ト後「10秒」が経過している場合、ECU51は処理
をステップ175へ移行する。
【0064】ステップ175において、ECU51は三
方切換弁23を切り換えることにより、圧力センサ41
の接続先をタンク側に切り換える。この切り換えに伴
い、ベーパ制御弁20の下側の圧力室35には、タンク
1の内圧が作用することになる。ステップ175の処理
を実行した後、ECU51はその後の処理を一旦終了す
る。
【0065】上記のようにこの実施形態の構成によれ
ば、エンジン8の運転時にパージ制御弁22を所要の開
度をもって開くと、吸気通路10で発生する負圧がパー
ジライン21を通じてキャニスタ14に作用する。これ
により、キャニスタ14の吸着剤15に一旦吸着された
燃料蒸気が、パージライン21を通じて吸気通路10へ
パージされ、エンジン8において燃焼に供される。この
とき、ECU51がパージ制御弁22を閉じてパージカ
ットを実行すると、ベーパ制御弁20を境としたキャニ
スタ側の空間がベーパ制御弁20と両大気制御弁16,
18及びパージ制御弁22との協働により密閉される。
ECU51は、このとき圧力センサ41により検出され
るキャニスタ側内圧PCの値及びその変化値ΔPCに基
づき、キャニスタ側の各部材14,21,22等の気密
性に係る故障を診断する。この診断時に、タンク側の内
圧が何らかの理由で上昇していたとしても、ベーパ制御
弁20はその特殊構造によって開かれることが抑止され
る。
【0066】即ち、パージカット後に三方切換弁23の
切り換えにより圧力センサ41の接続先をキャニスタ側
に切り換えたときには、ベーパ制御弁20の下側の圧力
室35に、パージカット直前までキャニスタ14に導入
されていた負圧が導入されることになる。この負圧の導
入に伴い、下側のダイアフラム32が下方へ変位し、上
側のダイアフラム31が下方へ付勢されると、連通パイ
プ36の開口端36aが弁体31aによって一層強力に
閉じられる。
【0067】従って、診断時に、ORVRの処理に起因
してタンク側の内圧が必要以上に上昇していたとする。
このとき、その圧力はベーパライン13を通じてベーパ
制御弁20の中側の圧力室34に作用するが、上側のダ
イアフラム31が下方へ付勢されて上方へ容易に変位す
ることがないことから、弁体31aにより開口端36a
が容易に開かれることがない。つまり、パージ制御弁2
0が容易に開かれることがない。このため、タンク側か
らキャニスタ側への燃料蒸気の流入が抑えられ、キャニ
スタ側の内圧がタンク側の内圧の影響を受けて上昇する
ことがない。このように、診断時におけるキャニスタ側
の内圧が外圧の影響を受けることなく保持されることか
ら、キャニスタ側の気密性に係る故障が誤って診断され
ることがない。
【0068】即ち、診断時に、キャニスタ側の内圧がタ
ンク側の内圧の影響を受けて上昇した場合、キャニスタ
側内圧PCの挙動は、図7に2点鎖線で示すように、パ
ージカット後に急増し、やがて大気圧を上回ることにな
る。このため、図5の「診断ルーチン」のステップ16
0における診断処理の結果は、仮にキャニスタ側の気密
性に係る故障が存在する場合でも、正常であるとの診断
結果を示すことになる。しかし、この実施形態では、診
断時にキャニスタ側の内圧が大気圧を上回って上昇する
ことがないことから、誤診断を防止することができる。
その意味で、タンク側の内圧がORVRの処理等によっ
て相対的に高くなっているときにも、パージ制御弁20
を閉じてキャニスタ側の気密性に係る故障を適正に診断
することができる。
【0069】この実施形態の構成によれば、キャニスタ
側の診断時に、吸気通路10で発生する負圧がパージラ
イン21を通じてキャニスタ14に導入される。その
後、パージカットを実行することにより、導入された負
圧がキャニスタ14の側の密閉された空間に保持され
る。その空間に保持された負圧を利用してベーパ制御弁
20を作動させることにより、弁体31aにより開口端
36aが閉じられる力、即ちベーパ制御弁20の閉弁力
を増大させている。このため、ベーパ制御弁20を作動
させるために特別な駆動手段、例えば電磁弁等を設ける
必要がなく、ECU51がその駆動手段を制御する必要
がない。従って、比較的簡易な構成で、キャニスタ側の
気密性に係る故障を適正に診断することができる。
【0070】この実施形態の構成によれば、キャニスタ
側の診断時に、ベーパ制御弁20の閉弁力を上回ってタ
ンク1の内圧が高くなった場合、その内圧に抗すること
なく制御弁20は開かれる。このため、タンク1の内圧
をキャニスタ14へと逃がすことができ、タンク1の内
圧が必要以上に高くなることを防ぐことができる。
【0071】この実施形態のパージ制御弁20の構成に
よれば、下側のダイアフラム32の変位量がストッパ4
0aにより規制される。このため、下側の圧力室35に
過剰な負圧が作用したとしても、制御弁20の閉弁力が
所定値以上に高くなることはない。
【0072】この実施形態の構成によれば、キャニスタ
側の気密性に係る故障の存在が診断されたとき、運転席
に設けられた警告ランプ29が点灯される。このため、
運転者等が故障の発生を直ちに知ることができ、その故
障に早めに対処することができる。
【0073】この実施形態の構成によれば、キャニスタ
側の気密性に係る故障の存在が診断されたとき、故障コ
ードがバックアップRAM55に記憶される。このた
め、自動車の点検時等に作業者が必要に応じてバックア
ップRAM55の故障コードを読み出すことにより、キ
ャニスタ側の気密性に係る故障の履歴について確認する
ことができる。
【0074】尚、この発明は次のような別の実施形態に
具体化することもできる。以下の実施形態においても、
前記実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ
る。 (1)前記実施形態では、ベーパ制御弁20を境とした
タンク側及びキャニスタ側の気密性に係る故障を診断す
るために、一つの圧力センサ41の接続先を三方切換弁
23によりタンク側とキャニスタ側とに選択的に切り換
えるようにした。これに対し、ベーパ制御弁を境とした
タンク側及びキャニスタ側の気密性に係る故障を選択的
に診断するために、タンク側及びキャニスタ側にそれぞ
れ設けられた異なる二つの圧力センサを使用してもよ
い。
【0075】(2)前記実施形態では、タンク側及びキ
ャニスタ側の気密性に係る故障を共に診断する診断装置
に具体化した。これに対し、キャニスタ側の気密性に係
る故障だけを診断する診断装置に具体化することもでき
る。
【0076】(3)前記実施形態では、キャニスタ14
が二つの大気制御弁16,18を含む構成とした。これ
に対し、これらの制御弁16,18を省略し、その代わ
りにキャニスタ14に大気へ連通する孔を設け、その孔
に電磁弁を設ける。そして、キャニスタ側の診断時にそ
の電磁弁を作動させることにより、孔を閉鎖するように
してもよい。
【0077】更に、上記各実施形態には、特許請求の範
囲に記載した技術的思想に係る次のような各種の実施態
様が含まれることを、以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1又は2に記載の故障診断装置において、
前記キャニスタ側の気密性に係る故障の存在が診断され
たときに、その旨を報知するための報知手段を設けた。
【0078】この構成によれば、運転者等がキャニスタ
側の気密性に係る故障の存在を知ることが可能となり、
その故障に対処することが可能となる。 (ロ)請求項1又は2に記載の故障診断装置において、
前記キャニスタ側の気密性に係る故障の存在が診断され
たときに、その旨を記録するための記録手段を設けた。
【0079】この構成によれば、記録されたデータを必
要に応じて読み出すことにより、キャニスタ側の気密性
に係る故障の履歴について確認することができる。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
ベーパ制御弁を境としたキャニスタ側の空間が密閉され
たときに、検出されるキャニスタ側の内圧の変化に基づ
いてキャニスタ側の気密性に係る故障を診断する。この
診断時に、タンク側の内圧が上昇していることに起因し
てベーパ制御弁が開かれることを抑止手段により抑止す
るようにしている。従って、診断時にパージ制御弁の開
きが抑えられることから、タンク側からキャニスタ側へ
の燃料蒸気の流入が抑えられ、キャニスタ側の内圧がタ
ンク側の内圧の影響を受けて上昇することがなく、誤っ
た診断が避けられる。このため、タンク側内圧が相対的
に高くなっているときにも、パージ制御弁を閉じてキャ
ニスタ側の気密性に係る故障を適正に診断することがで
きるという効果を発揮する。
【0081】請求項2に記載の第2の発明によれば、診
断時にベーパ制御弁が開かれることを抑止するために、
密閉されたキャニスタ側の空間に作用する負圧を利用し
てベーパ制御弁を作動させるようにしている。従って、
ベーパ制御弁を作動させるために特別な駆動手段やその
手段を制御することの必要性がなく、比較的簡易な構成
をもって第1の発明の効果を得ることができる。次に、
請求項3に記載の第3の発明によれば、故障診断時にベ
ーパ制御弁の開きが抑えられる。このため、診断時にタ
ンク側の内圧が必要以上に上昇していたとしても、タン
ク側からキャニスタ側への燃料蒸気の流入が抑えられ、
キャニスタ側の内圧がタンク側の内圧の影響を受けて上
昇することがなく、誤った診断が避けられる。また、請
求項4に記載の第4の発明によれば、三方切換弁にてベ
ーパ制御弁とキャニスタとを接続する通路を連通または
遮断することで、故障診断時はベーパ制御弁にて利用さ
れるキャニスタ側の負圧をベーパ制御弁に導入し、故障
診断時以外では、キャニスタ側の負圧がベーパ制御弁に
導入しないようにするため、キャニスタ側の負圧がベー
パ制御弁に導入され、キャニスタ側の内圧がタンク側の
内圧の影響を受けて上昇することがなく、誤った診断を
避けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 燃料蒸気処理装置とその故障診断装置を示す
概略構成図。
【図2】 差圧弁の構造を示す断面図。
【図3】 パージ制御弁の構造を示す断面図。
【図4】 ECU等を示すブロック構成図。
【図5】 「診断ルーチン」を示すフローチャート。
【図6】 「診断ルーチン」の一部を詳しく示すフロー
チャート。
【図7】 キャニスタ側内圧の挙動を示すタイミングチ
ャート。
【図8】 従来の燃料蒸気処理装置の故障診断装置を示
す概略構成図。
【符号の説明】
1…燃料タンク、8…エンジン、10…吸気通路、13
…ベーパライン、14…キャニスタ、20…ベーパ制御
弁、21…パージライン、41…圧力検出手段としての
圧力センサ、16,18…大気制御弁、22…パージ制
御弁(16,18,22は密閉手段を構成する。)、5
1…ECU(51は制御手段及び診断手段を構成す
る。)、31b…ブラケット、32…下側のダイアフラ
ム、35…下側の圧力室、37…引張バネ、38…連通
パイプ(31b,32,35,37,38は抑止手段を
構成する。)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 301 F02B 77/08 G01M 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに供給される燃料を収容するた
    めの燃料タンクで発生する燃料蒸気をベーパラインを通
    じてキャニスタに捕集し、前記エンジンの運転時には、
    前記キャニスタに捕集された燃料を前記エンジンの吸気
    通路で発生する負圧の作用によりパージラインを通じて
    前記吸気通路へパージするように構成し、前記燃料タン
    ク側の内圧と前記キャニスタ側の内圧との差に基づいて
    開かれ前記燃料タンクから前記キャニスタへの燃料蒸気
    の流入を許容するベーパ制御弁を備えた燃料蒸気処理装
    置に適用され、 前記ベーパ制御弁を境とした前記キャニスタ側の内圧を
    圧力検出手段により検出し、その検出された内圧に基づ
    いて前記ベーパ制御弁を境とした前記キャニスタ側の気
    密性に係る故障を診断するようにした燃料蒸気処理装置
    の故障診断装置であって、 前記ベーパ制御弁を境とした前記キャニスタ側の空間を
    前記ベーパ制御弁との協働により密閉するための密閉手
    段と、 前記吸気通路で発生する負圧が前記パージラインを通じ
    て前記キャニスタに作用するときに、前記キャニスタ側
    の空間を前記密閉手段により密閉させるための制御手段
    と、 前記キャニスタ側の空間が密閉されたときに、前記検出
    されるキャニスタ側の内圧の変化に基づいて前記キャニ
    スタ側の気密性に係る故障を診断するための診断手段
    と、 前記診断時に、前記タンク側の内圧が上昇していること
    に起因して前記ベーパ制御弁が開かれることを抑止する
    ための抑止手段とを備えたことを特徴とする燃料蒸気処
    理装置の故障診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の診断装置において、前
    記抑止手段は、前記ベーパ制御弁が開かれることを抑止
    するために、前記密閉されたキャニスタ側の空間に作用
    する負圧を利用して前記ベーパ制御弁を作動させるもの
    であることを特徴とする燃料蒸気処理装置の故障診断装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の診断装置にお
    いて、前記抑止手段は、故障診断時に、前記キャニスタ
    側の空間が密閉手段により密閉され、且つ、 前記圧力検
    出手段の接続先がキャニスタ側とされた状態において作
    動することを特徴とする燃料蒸気処理装置の故障診断装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の診断装置において、前
    記抑止手段とキャニスタとを接続する通路を連通または
    遮断する三方切換弁と、前記診断時に前記抑止手段にて
    利用されるキャニスタ側の負圧が前記抑止手段に導入さ
    れるように前記三方切換弁を制御する制御手段を備えた
    ことを特徴とする燃料蒸気処理装置の故障診断装置。
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