JP3282797B2 - 傾斜ロールミルにおけるロール研削方法及び装置 - Google Patents

傾斜ロールミルにおけるロール研削方法及び装置

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JP3282797B2 JP12128098A JP12128098A JP3282797B2 JP 3282797 B2 JP3282797 B2 JP 3282797B2 JP 12128098 A JP12128098 A JP 12128098A JP 12128098 A JP12128098 A JP 12128098A JP 3282797 B2 JP3282797 B2 JP 3282797B2
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状又は管状被圧
延材の移送経路の周囲に複数の圧延ロールが被圧延材に
対し傾斜するように配設された傾斜ロールミルにおい
て、圧延ロールの外周面に焼き付いた鉄片を除去した
り、ロール外周面を補修・再加工するために各圧延ロー
ルの外周面を研削する場合に使用されるロール研削方法
及びその装置に関するもので、例えば棒状ビレット(被
圧延材)を厚肉素管にする穿孔圧延機、あるいはこの穿
孔圧延機によって穿孔形成された厚肉素管(被圧延材)
を複数個の傾斜圧延ロールで縮径・薄肉化する管材圧延
機において使用されるロール研削方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、傾斜ロールミルとしての一般的
な穿孔圧延機の要部を示したもので、上下一対のピアサ
ーロール(穿孔用の圧延ロール)1,1と、図示は省略
するが左右一対のディスクロール(ガイド用のロール)
とが加熱された棒状ビレットW(被圧延材)の移送経路
Rを囲繞するように配設されている。両ピアサーロール
1,1は、移送経路Rに沿って移送される棒状ビレット
Wに対しそれぞれ所定角度傾斜し且つ互いにねじれた位
置に配置されて、同じ方向に回転駆動され、しかして円
筒状のワークガイド2(通称キャノンガイド)に案内さ
れて上記ロール間に通される棒状ビレットWを、このビ
レットWの軸線に沿って配置されるマンドレルMとの間
で中空素管に成形するようになっている。
【0003】図8は、上記ピアサーロール1,1を圧延
機本体内の所定位置に配設された穿孔圧延機の要部を概
略示したもので、両ピアサーロール1,1は、軸受装置
(図示せず)により回転自在に支承されて、回転駆動手
段(図示せず)によりそれぞれ回転駆動されるようにな
っており、そしてこのピアサーロール1,1の入口側に
は、被圧延材の外径に応じた内径をもつ円筒状のワーク
ガイド2が移送経路Rに沿って配設されている。尚、図
中の3は、ガイド取り替え機構を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような穿孔圧延
機のピアサーロール1,1による棒状ビレットWから素
管への製管過程では、ピアサーロール1の外周面に鉄片
が焼き付くことがある。この鉄片がロール外周面に焼き
付いてしまうと、圧延される管材の寸法が狂ったり、管
材の表面に傷が付いて製品価値を損なうため、ピアサー
ロール1に焼き付いた鉄片を定期的に除去する必要があ
る。
【0005】然るに、従来、ピアサーロール1に焼き付
いた鉄片を除去するにあたっては、作業者が狭いロール
間スペースに立ち入り、グランインダーによる鉄片の除
去作業を行っており、また鉄片の焼き付き状態によって
は、管の製造ラインを停止し、圧延機本体内に組み込ま
れているピアサーロール1を圧延機本体から取外して、
別の場所でグラインダーにより鉄片の除去作業を行って
いた。しかしながら、前者のようなロール間スペースで
の立ち入り作業には非常な危険を伴い、また後者の場合
にはピアサーロール1の取外し及び取付け作業に非常な
手間と時間を要し、圧延機の稼働率を低下させていた。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、ピアサーロールのように被圧延材に対し傾斜して
配置される傾斜ロールを備えた傾斜ロールミルにおい
て、傾斜ロールをロールミル本体から取り外すことなく
そのままの状態でロール外周面に焼き付いた鉄片を自動
的に除去することができて、作業の安全性と作業能率の
向上を期することのできるロール研削方法及びその装置
を提供することを目的とする。尚、この発明は、傾斜ロ
ール外周面に焼き付いた鉄片を除去する場合だけでな
く、長期使用により傾斜ロールの外周面にできた凹凸
部、焼き付き傷、溶着部などのためにロール外周面を補
修・再研削加工するような場合にも適用できるものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のロ
ール研削方法は、被圧延材Wの移送経路Rの周囲に複数
の圧延ロール1が被圧延材Wに対し傾斜するように配設
された傾斜ロールミルにおいて、前記移送経路Rに沿っ
て移動可能な移動台12の先端側に複数のグラインダー
13を備えたロール研削装置10を前記圧延ロール1の
入口側に設置し、各圧延ロール1を回転させ且つ移動台
12を前記移送経路Rに沿って前進させながら、各グラ
インダー13の回転砥石14を各圧延ロール1の外周面
1a,1bに対しほぼ一定角度を保持して押し付けると
共に、各圧延ロール1の外周面1a,1bに対する各回
転砥石14の押し付け圧力を一定に保持するように制御
することを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明のロール研削装置は、
被圧延材Wの移送経路Rの周囲に複数の圧延ロール1が
被圧延材Wに対し傾斜するように配設された傾斜ロール
ミルにおけるロール研削装置であって、圧延ロール1の
入口側に前記移送経路Rに沿って設けた支持枠11に移
動台12を前後往復移動可能に支持し、この移動台12
の先端側に、各圧延ロール1の外周面1a,1bをそれ
ぞれ研削する複数のグラインダー13を、各圧延ロール
1の外周面1a,1bに対する各グラインダー13の回
転砥石14押し付け角度をほぼ一定に保持する定角保持
手段8と、各圧延ロール1の外周面に対する各回転砥石
14の押し付け圧力を一定に保持するように制御する定
圧制御手段9とを介して装備してなることを特徴とす
る。
【0009】請求項3は、請求項2に記載の傾斜ロール
ミルにおけるロール研削装置において、各定角保持手段
8は平行クランク機構からなるもので、この平行クラン
ク機構の固定リンク21と対向する平行移動リンク22
の先端部にグラインダー13が取り付けられ、各定圧制
御手段9は、前記平行移動リンク22の基端部と前記移
動台12の先端部との間に流体圧シリンダ26を介設し
て、このシリンダ26を、各圧延ロール1の外周面1
a,1bに対する回転砥石14の押し付け圧力の変動に
応じて伸縮作動させることにより、各回転砥石14の押
し付け圧力を一定に保持するようにしてなることを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、図8に示される穿孔圧延
機と同様な穿孔圧延機において一対のピアサーロール
1,1の入口側所定位置に配設される円筒状のワークガ
イド2に代えて設置された本発明のロール研削装置10
を概略的に示したもので、このロール研削装置10の詳
細な構造を図2〜図6に示す。尚、各ピアサーロール1
は、図1及び図4に示すように、コーン形又はバレル形
のロールであって、径小端部側のテーパ状外周面1a
と、径大端部側の逆テーパ状外周面1bを有する。
【0011】このロール研削装置10は、ピアサーロー
ル1,1の入口側に被圧延材の移送経路Rに沿って設け
た支持枠11に移動台12を前後往復移動可能に支持
し、この移動台12の先端側に、各ピアサーロール1の
外周面をそれぞれ研削する複数のグラインダー13を、
各ピアサーロール1の外周面1a,1bに対する各回転
砥石14の押し付け角度をほぼ一定に保持する定角保持
手段8と、各ピアサーロール1の外周面1a,1bに対
する各回転砥石14の押し付け圧力を一定に保持するよ
うに制御する定圧制御手段9とを介して装備してなるも
のである。
【0012】図2の(A)はロール研削装置10の平面
図、同図の(B)は縦断側面図であり、また図3の
(A)〜(C)は同ロール研削装置10の各部の横断面
図である。これらの図から分かるように、ロール研削装
置10の支持枠11は、横断面円弧状の樋形に形成され
ていて、この支持枠11内に、その長手方向に延びる両
側一対のガイドレール15,15が設けられ、両ガイド
レール15,15に移動台12がスライダー18,18
を介して移動可能に支持されている。また、移動台12
には、正逆モーター16により正逆回転駆動される螺軸
17が縦に螺合貫通していて、この螺軸17の正逆回転
により移動台12がガイドレール15,15に沿って所
定ストローク間前後往復移動することができるようにな
っている。
【0013】また、支持枠11の左右前後にはフランジ
19が取り付けてあり、これらのフランジ19を介して
支持枠11がガイド取り替え機構3の取り付け枠6に保
持固定される。図2及び図3において、20は支持枠1
1の中央部に突設された上部支持フレームである。
【0014】各ピアサーロール1の外周面1a,1bに
対する各回転砥石14の押し付け角度を一定に保持する
ための定角保持手段8は、図2及び図4から分かるよう
に、平行縁を有するリンク21,22を等長の平行リン
ク23,24によって枢支連結すると共に、前記リンク
21を、移送経路Rの中心軸線Oに対し一定角度傾斜さ
せた状態で移動台12の先端部に固定することによっ
て、この固定リンク21と対向する平行移動リンク22
が当該固定リンク21と平行に移動できるようにした平
行クランク機構からなるもので、この平行クランク機構
の固定リンク21と対向する平行移動リンク22の先端
部にブラケット25を介してグラインダー13が取り付
けられる。
【0015】各ピアサーロール1の外周面1a,1bに
対する各回転砥石14の押し付け角度を図4にθで示し
ている。各ピアサーロール1の径小端部側テーパ状外周
面1aに対する回転砥石14の押し付け角度θと、径大
端部側逆テーパ状外周面1bに対する回転砥石14の押
し付け角度θとは若干異なる場合もあるが、いずれにし
ても回転砥石14の押し付け角度θは、15°〜30°
であればよく、そしてこの角度範囲の押し付け角度θを
確保できるように定角保持手段8の平行クランク機構を
構成すればよい。
【0016】また、各ピアサーロール1の外周面1a,
1bに対する各回転砥石14の押し付け圧力を一定に保
持するように制御する定圧制御手段9は、前記定角保持
手段8を構成する平行クランク機構の平行移動リンク2
2基端部と前記移動台12の先端部との間に、流体圧シ
リンダとして例えばエアシリンダ26を介設して、この
シリンダ26を、各ピアサーロール1の外周面1a,1
bに対する回転砥石14の押し付け圧力の変動に応じて
伸縮作動させることにより、各回転砥石14の押し付け
圧力を一定に保持するようにしたものである。
【0017】この定圧制御手段9について、図5を参照
して説明すると、前記エアシリンダ26は、詳細な図示
は省略するが、ピストン摺動摩擦抵抗のきわめて小さい
例えばダイアフラム形エアシリンダからなるもので、こ
のシリンダ26のピストンロッド26aが、前記定角保
持手段8を構成する平行クランク機構の平行移動リンク
22に連動連結されている。このシリンダ26にはピス
トン26bを挟んでヘッド側室S1とロッド側室S2と
に、エア源Pに通じるエアラインL1,L2が接続さ
れ、そして両エアラインL1,L2には、シリンダ26
の両エア室S1,S2間の差圧を一定にコントロールす
るコントローラーC1,C2が設けられている。
【0018】グラインダー13及び平行クランク機構部
分の自重によって回転砥石14がロール外周面1a,1
bに押し付けられ、この自重による押し付け力より低い
加圧力にコントロールできないため、コントローラーC
2にて自重による押し付け力と等しい圧力をシリンダ2
6に供給して、バランスをとり、自重による押し付け力
をなくす。また、コントローラーC1によって、必要な
押し付け力と等しい圧力をシリンダ26に供給し、回転
砥石14に所要の押し付け力を与える。そして、上記の
ような制御圧力を供給されたシリンダ26のヘッド側室
S1とロッド側室S2の両室S1,S2間の制御圧力を
一定にコントロールするために、コントローラーC1,
C2にはシリンダ26側の圧力を制御圧力以上に上昇さ
せない機能があって、圧力が上昇しようとした場合に
は、その圧力を外気に放出し、圧力を一定に保ち、また
逆に圧力が低下しようとした場合には、その低下分だけ
圧力を供給し、補うようになっている。
【0019】従って、いま、移動台12の前進移動によ
る定角保持手段8及び定圧制御手段9の移動によって各
グラインダー13の回転砥石14が図4の仮想線図示の
ようにロール外周面1aの後端位置に一定の圧力で押し
付けられているものとして、この状態から移動台12が
前進を続けてグラインダー13によるロール外周面1a
の研削を開始すると、このときの回転砥石14は上り傾
斜状のロール外周面1aに押し付けられて移動すること
になるから、移動台12の前進に伴って回転砥石14の
押し付け圧力が増大しようとするが、その押し付け圧力
の増大を回避させるようにコントロールする前記コント
ローラーC1,C2により前記シリンダ26が収縮作動
して、定角保持手段8を構成する平行クランク機構の平
行移動リンク22が後退方向に平行移動し、これによっ
て回転砥石14は、上り傾斜状ロール外周面1aの後端
位置から先端位置まで一定の押し付け圧力で移動しなが
ら当該上り傾斜状ロール外周面1aを研削する。
【0020】引続き、この回転砥石14は、上記上り傾
斜状ロール外周面1aの後端から下り傾斜状ロール外周
面1b側へ移動することになる。この下り傾斜状ロール
外周面1b上では、移動台12の前進に伴って回転砥石
14の押し付け圧力が減少しようとするが、その押し付
け圧力の減少を回避させるようにコントロールする前記
コントローラーC1,C2により前記シリンダ26が伸
長作動して、前記平行移動リンク22が前進方向に平行
移動し、これによって回転砥石14は、この下り傾斜状
ロール外周面1bの後端位置からその前方所要位置まで
一定の押し付け圧力で移動しながら当該下り傾斜状ロー
ル外周面1bを研削する。
【0021】図6は、定角保持手段8を構成する平行ク
ランク機構の平行移動リンク22の先端部に取り付けら
れるグラインダー13を示したもので、モーター(図示
せず)を内蔵した本体ケース27の先端部に突設された
回転軸(図示せず)に円板状の回転砥石14が取り付け
られ、この回転砥石14には砥石カバー28が装着され
ている。しかして、このグラインダー13は、前記定角
保持手段8を構成する平行クランク機構の平行移動リン
ク22先端部に設けてあるブラケット25に取り付けら
る。
【0022】次に、穿孔圧延機のピアサーロール1に焼
き付いた鉄片を除去するために、上述したロール研削装
置10を使用して、このピアサーロール1の外周面を研
削する方法について説明する。この研削に際しては、図
8に示される穿孔圧延機の円筒状ワークガイド2を取り
外し、このワークガイド2に代えて本発明のロール研削
装置10を図1に示すような位置に取り付ける。尚、こ
のワークガイド2の取外し及びロール研削装置10の取
付けは、図1に概略示すようなガイド取り替え機構3に
よって自動的に短時間で安全に行うことができる。
【0023】研削にあたっては、上下両ピアサーロール
1,1をそれぞれ図1のように同じ方向に回転させ、移
動台12を所定速度で前進移動させて、移動台12の先
端側に突出している各グラインダー13の回転砥石14
を、図4の仮想線図示のように各ピアサーロール1の外
周面1a後端位置に一定角度で押し付けると共に、各ピ
アサーロール1の外周面aに対する回転砥石14の押し
付け圧力を一定に保持するように制御しながら、移動台
12の前進移動に従って各グラインダー13の回転砥石
14を鉄片の焼き付いた各ピアサーロール1の外周面1
aを研削してゆく。
【0024】この場合、図4に示すように、各ピアサー
ロール1の後端側外周面1aは各グラインダー13にと
って上り傾斜状のテーパ外周面1aとなっているから、
一定角度でテーパ外周面1aに押し付けられた各回転砥
石14の押し付け圧力は、移動台12の前進に伴って増
大しようとするが、定圧制御手段9の流体圧シリンダ2
6に設けてあるコントローラーがその押し付け圧力の増
大を回避させるようにシリンダ26を収縮作動させ、そ
れにより定角保持手段8を構成する平行クランク機構の
平行移動リンク22が後退方向に平行移動するため、各
回転砥石14は、上り傾斜状テーパ外周面1aの後端位
置から先端位置に至るまで一定の押し付け圧力で移動し
ながら当該上り傾斜状テーパ外周面1aを研削すること
ができる。
【0025】各ピアサーロール1の上り傾斜状のテーパ
外周面1aを研削し終わった各グラインダー13の回転
砥石14は、移動台12の前進移動に伴って引続き同ピ
アサーロール1の下り傾斜状ロール外周面1b側へ移動
する。この下り傾斜状ロール外周面1b上では、移動台
12の前進に伴って回転砥石14の押し付け圧力が減少
しようとするが、定圧制御手段9の流体圧シリンダ26
に設けてあるコントローラーが、その押し付け圧力の減
少を回避させるようにシリンダ26を伸長作動させ、こ
れにより前記平行移動リンク22が後退方向に平行移動
するため、各回転砥石14は、下り傾斜状テーパ外周面
1bの後端位置からその前方所要位置まで一定の押し付
け圧力で移動しながら当該下り傾斜状ロール外周面1b
を研削することができる。
【0026】このロール研削装置10にあっては、各グ
ラインダー13の回転砥石14は、定角保持手段8の平
行クランク機構によって円弧運動をしながら、ピアサー
ロール1の上り傾斜状のテーパ外周面1a又は下り傾斜
状ロール外周面1bに沿うように後退変移又は前進変移
するようになっているため、各回転砥石14がロール外
周面1a,1bに対しスムーズに馴染んで、きわめて良
好な研削精度を得ることができる。
【0027】また、このロール研削装置10では、定角
保持手段8が平行クランク機構からなるもので、この平
行クランク機構の固定リンク21と対向する平行移動リ
ンク22の先端部にブラケット25を介してグラインダ
ー13が取り付けられており、また、定圧制御手段9
が、上記平行クランク機構の平行移動リンク22基端部
と前記移動台12の先端部との間に流体圧シリンダ26
を介設して、このシリンダ26を、各ピアサーロール1
の外周面1a,1bに対する回転砥石14の押し付け圧
力の変動に応じて伸縮作動させることにより、各回転砥
石14の押し付け圧力を一定に保持するようにしたもの
からなるため、定角保持手段8及び定圧制御手段9をそ
れぞれ簡単な構造でコンパクトに構成できて、それぞれ
安価に製作することができる。
【0028】以上説明したようなロール研削装置10の
使用による研削方法によると、穿孔圧延機のピアサーロ
ール1に焼き付いた鉄片を除去するのに、圧延機本体か
らピアサーロール1をいちいち取り外す必要がなく、そ
のまま取り付けた状態でピアサーロール1の外周面1
a,1bに焼き付いた鉄片を自動的に除去することがで
き、従って鉄片の除去作業をきわめて安全に且つ能率良
く行うことができる。
【0029】以上説明した実施形態では、穿孔圧延機の
ピアサーロール外周面1a,1bに焼き付いた鉄片を除
去する場合についてのみ説明したが、本発明は、この穿
孔圧延機によって穿孔形成された厚肉素管を複数個の傾
斜圧延ロールで縮径・薄肉化する管材圧延機においてそ
のロール外周面に焼き付いた鉄片の除去に適用すること
ができる。また、このような傾斜ロール外周面に焼き付
いた鉄片を除去する場合だけでなく、長期使用により傾
斜ロールの外周面にできた凹凸などのためにロール外周
面を再研削加工するような場合にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】この発明のロール研削方法及び装置によ
れば、棒状又は管状被圧延材の移送経路の周囲にこの移
送経路に対し傾斜する複数の圧延ロールを配設してなる
傾斜ロールミルにおいて、圧延ロールの外周面に焼き付
いた鉄片を除去したり、あるいはロール外周面を補修・
再加工するために、各圧延ロールの外周面を研削するに
あたって、圧延ロールを装置本体からいちいち取り外す
必要がなく、そのままの状態でロール外周面の研削を自
動的に行うことができ、従って研削作業をきわめて安全
に行えると共に、その作業能率の大幅な向上を期するこ
とができる。
【0031】特に、この発明では、各グラインダーの回
転砥石が各圧延ロールの外周面に対しほぼ一定角度を保
持して押し付けると共に、各圧延ロールの外周面に対す
る各回転砥石の押し付け圧力を一定に制御するようにな
っているから、ロール外周面の傾斜度に関係なく、その
ロール外周面の研削を的確に精度良く行うことができ
る。
【0032】また、この発明のロール研削装置におい
て、ロール研削装置の定角保持手段が平行クランク機構
からなり、この平行クランク機構の固定リンクと対向す
る平行移動リンクの先端部にグラインダーが取り付けら
れ、また定圧制御手段が、上記平行クランク機構の平行
移動リンク基端部と前記移動台の先端部との間に流体圧
シリンダを介設して、このシリンダを、各圧延ロールの
外周面に対する回転砥石の押し付け圧力の変動に応じて
伸縮作動させることにより、各回転砥石の押し付け圧力
を一定に保持するようにしたものにすれば、各グライン
ダーの回転砥石が定角保持手段の平行クランク機構によ
って円弧運動をしながら、圧延ロールの上り傾斜外周面
又は下り傾斜外周面に沿うように後退変移又は前進変移
するから、各回転砥石がロール外周面に対しスムーズに
馴染んで、きわめて良好な研削精度を得ることができ、
しかも定角保持手段及び定圧制御手段をそれぞれ簡単な
構造でコンパクトに構成できて、それぞれ安価に製作可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 穿孔圧延機内に本発明に係るロール研削装置
を設置した状態を示す断面側面図である。
【図2】 (A)は本発明のロール研削装置の平面図、
(B)は同ロール研削装置の縦断側面図である。
【図3】 (A)は図2(B)のX−X線拡大断面図、
(B)は図2(B)のY−Y線拡大断面図、(C)は図
2(B)のZ−Z線拡大断面図である。
【図4】 本発明の研削方法を説明する拡大詳細側面図
である。
【図5】 本発明のロール研削装置の定圧制御手段を示
す回路図である。
【図6】 グラインダーを示す側面図である。
【図7】 穿孔圧延機のピアサーロールによる棒状ビレ
ットの穿孔方法を説明する説明図である。
【図8】 穿孔圧延機の通常の使用状態を示す断面側面
図である。
【符号の説明】
1 ピアサーロール(圧延ロール) 1a,1b ピアサーロール(圧延ロール)の外周
面 8 定角保持手段 9 定圧制御手段 10 ロール研削装置 11 支持枠 12 移動台 13 グラインダー 14 回転砥石 21 平行クランク機構の固定リンク 22 平行クランク機構の固定リンクに対向
する平行移動リンク 23,24 平行クランク機構の平行リンク 26 流体圧シリンダ C1,C2 コントローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 新一 兵庫県尼崎市常光寺1丁目9番1号 大 阪富士工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−122604(JP,A) 実開 平4−43403(JP,U) 実開 昭64−54901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04 B21B 19/04 B24B 5/37 B24B 49/16 B21B 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材の移送経路の周囲に複数の圧延
    ロールが被圧延材に対し傾斜するように配設された傾斜
    ロールミルにおいて、前記移送経路に沿って移動可能な
    移動台の先端側に複数のグラインダーを備えたロール研
    削装置を前記圧延ロールの入口側に設置し、各圧延ロー
    ルを回転させ且つ移動台を前記移送経路に沿って前進さ
    せながら、各グラインダーの回転砥石を各圧延ロールの
    外周面に対しほぼ一定角度を保持して押し付けると共
    に、各圧延ロールの外周面に対する各回転砥石の押し付
    け圧力を一定に保持するように制御することを特徴とす
    る傾斜ロールミルにおけるロール研削方法。
  2. 【請求項2】 被圧延材の移送経路の周囲に複数の圧延
    ロールが被圧延材に対し傾斜するように配設された傾斜
    ロールミルにおけるロール研削装置であって、前記圧延
    ロールの入口側に前記移送経路に沿って設けた支持枠に
    移動台を前後往復移動可能に支持し、この移動台の先端
    側に、各圧延ロールの外周面をそれぞれ研削する複数の
    グラインダーを、各圧延ロールの外周面に対する各グラ
    インダー回転砥石押し付け角度をほぼ一定に保持する定
    角保持手段と、各圧延ロールの外周面に対する各回転砥
    石の押し付け圧力を一定に保持するように制御する定圧
    制御手段とを介して装備してなることを特徴とする傾斜
    ロールミルにおけるロール研削装置。
  3. 【請求項3】 各定角保持手段は平行クランク機構から
    なるもので、この平行クランク機構の固定リンクと対向
    する平行移動リンクの先端部にグラインダーが取り付け
    られ、各定圧制御手段は、前記平行移動リンクの基端部
    と前記移動台の先端部との間に流体圧シリンダを介設し
    て、このシリンダを、各圧延ロールの外周面に対する回
    転砥石の押し付け圧力の変動に応じて伸縮作動させるこ
    とにより、各回転砥石の押し付け圧力を一定に保持する
    ようにしてなることを特徴とする請求項2に記載の傾斜
    ロールミルにおけるロール研削装置。
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