JP3282619B2 - ワイヤーハーネスの屈曲試験方法及び電線の屈曲試験装置 - Google Patents

ワイヤーハーネスの屈曲試験方法及び電線の屈曲試験装置

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JP3282619B2 JP2000079717A JP2000079717A JP3282619B2 JP 3282619 B2 JP3282619 B2 JP 3282619B2 JP 2000079717 A JP2000079717 A JP 2000079717A JP 2000079717 A JP2000079717 A JP 2000079717A JP 3282619 B2 JP3282619 B2 JP 3282619B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スの屈曲寿命を試験するためのワイヤーハーネスの屈曲
試験方法及びその屈曲試験方法での使用に適した電線の
屈曲試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられるワイヤーハーネス
(複数の電線を結束したもの)のなかには、例えば、自
動車のドアの開閉部やスライドシートのスライド部のよ
うに屈曲を受ける位置に配設されるものがあり、このよ
うなワイヤーハーネスについては、それを構成する各電
線が繰り返し屈曲変形を受けることによって断線に至る
恐れがある。
【0003】そこで、ワイヤーハーネスの屈曲寿命の試
験を行うため、従来では、図8に示すような屈曲試験装
置を用いてワイヤーハーネスの屈曲試験を行っていた。
【0004】即ち、図8に示す屈曲試験装置は、一対の
平板状部材51をヒンジ部52を介して開閉自在に連結
したものであり、各平板状部材51の所定位置にワイヤ
ーハーネスWを挿通可能な孔部51aが形成されてい
る。そして、ワイヤーハーネスWの両端部を、それぞれ
前記孔部51aに挿通して図示省略の固定手段で平板状
部材51に固着した状態で、当該平板状部材51を油圧
シリンダ等で繰り返し開閉させると、ワイヤーハーネス
W全体が繰り返し屈曲されて、各電線が断線に至るまで
の屈曲試験を行えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ーハーネスWを電線束の形態のままで屈曲させて屈曲試
験を行う方法では、図8に示すように大型かつ動作の遅
い屈曲試験装置を用いざるを得ないという問題がある。
【0006】具体的には、図8に示す屈曲試験装置で
は、ワイヤーハーネスWを1回屈曲させるのに約3秒要
し、かなり遅いものとなっている。
【0007】そこで、この発明の課題は、ワイヤーハー
ネスの屈曲寿命を、コンパクトかつ軽快な動作の試験装
置によって試験することができるワイヤーハーネスの屈
曲試験方法、及びその屈曲試験方法での使用に適した電
線の屈曲試験装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載のワイヤーハーネスの屈曲試験方法は、屈
曲により断線に至るまでの屈曲回数を試験する屈曲試験
、ワイヤーハーネスを構成する各電線に対して個別に
行い、その各個別の電線の屈曲試験結果に基づいて、前
記ワイヤーハーネスの全体の屈曲寿命を推測すると共
に、個別の電線に対して屈曲試験を行う際に、前記電線
を所定間隔あけた2箇所で把持し、その把持した両部分
を前記電線の長手方向に沿って相対的に接近・離隔移動
させることによって電線を屈曲・伸長変形させる屈曲試
験方法において、前記電線のうち前記把持した両部分間
の略中央部に電線の軸方向と直交する一定方向に荷重を
加えながら、前記電線のうちの把持した部分を相対的に
接近・離隔移動させるようにしたものである。
【0009】
【0010】また、請求項2記載の電線の屈曲試験装置
は、電線を繰り返し屈曲させて断線に至るまでの屈曲回
数を試験するための電線の屈曲試験装置であって、相対
的に接近・離隔移動自在に設けられ、それぞれ一対の挟
持部間に前記電線を挟持可能な一対の電線把持部と、前
記一対の電線把持部を相対的に繰り返し接近・離隔移動
させるための振動付与手段と、を備え、前記一対の電線
把持部の各挟持部のうち前記電線に接触する部分に、前
記電線の圧縮変形を防止するための弾性部材が設けられ
たものである。
【0011】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}以下、この
発明の第1の実施の形態に係るワイヤーハーネスの屈曲
試験方法について説明する。
【0012】まず、前提技術に係るワイヤーハーネスの
屈曲試験方法について説明すると、このワイヤーハーネ
スの屈曲試験方法では、心線部の周囲に被覆部が被覆さ
れてなる電線を複数結束したワイヤーハーネスに対する
屈曲試験を行う場合、それを構成する電線1本毎にバラ
バラにして、その各電線に対して個別に屈曲試験を行
い、その個別の電線の屈曲試験結果に基づいて、ワイヤ
ーハーネスの全体の屈曲寿命を推測するようにしてい
る。
【0013】個別の電線に対する屈曲試験は、次のよう
に行われる。
【0014】まず、図1に示すように、ワイヤーハーネ
スを構成する一の電線1を、所定間隔あけた2箇所P,
Qで一対の把持部10A,10Bによりそれぞれ把持す
る。そして、その把持した両部分P,Qを電線1の長手
方向に沿って相対的に接近・離隔移動させる。すると、
電線1のうち把持した両部分P,Q間の中央部に応力が
集中し、その部分を中心として電線1が屈曲・伸長変形
するようになるので(図1において伸長状態を実線で、
屈曲状態を一点鎖線で示す)、これを電線1の内部の心
線部が断線するまで繰り返し行う。この際、心線部が断
線したかどうかは、例えば、電線1の両端部において心
線部に、導通テスタの陰極端子及び陽極端子をそれぞれ
電気的に接続しておき、導通テスタにより両端子間に導
通を得ることができなくなったことが検出されたとき
に、断線に至ったと判断することができる。以上によ
り、各電線1が断線に至るまでの屈曲回数(屈曲寿命)
を試験することができる。
【0015】そして、この屈曲試験を、ワイヤーハーネ
スを構成する全ての電線1に対して個別に行い、各電線
1の屈曲寿命が得られると、次に、ワイヤーハーネスの
全体の屈曲寿命を推測する。
【0016】具体的には、ワイヤーハーネスを構成する
電線1のうち、最も小さい屈曲回数で断線に至った電線
1の屈曲寿命を、そのワイヤーハーネスの屈曲寿命とし
て推測することができる。
【0017】なお、このようにワイヤーハーネスの屈曲
寿命を推測する場合、ワイヤーハーネスに同種の電線1
が複数用いられている場合には、それらの屈曲寿命は等
しいと考えられるため、当該同種の電線1のうちのいず
れか一つを代表させてそ電線1に対して屈曲試験を行え
ば足りる。
【0018】以上のように構成されたワイヤーハーネス
の屈曲試験方法によると、そのワイヤーハーネスを構成
する個別の電線1に対して1本ずつ屈曲試験を行い、そ
の個別の電線1の屈曲試験結果に基づいて、ワイヤーハ
ーネスの全体の屈曲寿命を推測するようにしているた
め、その電線1を屈曲させるための屈曲試験装置として
個別の電線を屈曲させるためのコンパクトかつ軽快な動
作のものを用いることができる(屈曲試験装置の一例は
後述する)。
【0019】ところで、上記屈曲試験においては、電線
1にその長手方向に沿った圧縮荷重を加えて座屈させる
ことにより、当該電線1を屈曲させるようにしている。
【0020】しかしながら、電線1に対して単にその長
手方向に沿った圧縮荷重を加えるだけでは、電線1はそ
の中間部が径方向に屈曲する際に上下左右の任意の方向
に屈曲し得る。そして、電線1のP,Q部分を接近移動
させる度に、電線1が異なる方向に向けて屈曲してしま
うと、繰り返し屈曲による正確な屈曲試験を行うことが
できなくなる。
【0021】そこで、この発明の第1の実施の形態に係
るワイヤーハーネスの屈曲試験方法では、電線1のうち
把持した両部分P,Q間の略中央部に、電線1の軸方向
と直交する一定方向に荷重を加えながら、電線1のうち
の把持した部分P,Qを相対的に接近・離隔移動させ
て、屈曲試験を行うようにしている。
【0022】具体的には、図2に示すように、電線1の
うち把持した両部分P,Q間の略中央部に、紐或は糸等
の固定部3を介して錘2を垂下状に結びつけるようにす
るとよい。なお、この錘の形状は、皿状、球状等どのよ
うな形状であってもよい。
【0023】この場合、電線1の中央部を下方に押下げ
る力が常に作用しているので、電線1のP,Q部分を接
近移動させると、当該電線1はその中央部を下方に移動
させるようにして屈曲変形する。
【0024】従って、電線1を確実にその径方向に沿っ
た所定方向に向けて繰り返し屈曲させることができ、正
確な屈曲試験を行うことができる。
【0025】なお、屈曲試験の途中で錘2を固定した位
置が、電線1の長手方向に沿ってずれてしまわないよう
に、図3に示すように、電線1の被覆部に位置決め用の
凹部1aを形成しておき、この凹部1aに糸等を結びつ
けるようにするとよい。
【0026】なお、ここで、電線1に加える荷重として
は、電線1を所定方向に向けて屈曲させることができ、
かつ、屈曲試験の結果に影響を与えない程度である必要
があり、これを満たすものとして、電線1の長さ寸法
(P,Q間の距離寸法)に対して100分の1程度の変
位(荷重を加えた方向に沿った変位)が得られる程度の
荷重であることが好ましい。
【0027】即ち、図4(a)に示すように、電線1
を、その両端部を拘束した状態で両持ち支持した場合に
おいて、図4(b)に示すように、電線1の長手方向中
央部に荷重Wを加えると、電線1の変位δは、両持ち梁
の計算式により、 δ=WL3/(48EI)・・・(数1) で表される。
【0028】ここで、Lは電線1の長さ寸法(図1及び
図2でP,Q間の間隔寸法)、Eはヤング率、Iは断面
二次モーメントであり、Iは、I=πd4/64で表さ
れ、dは電線1の直径寸法である。
【0029】そして、電線1の長さ寸法に対して100
分の1程度の変位が得られる程度ということは、つま
り、 δ=L/100・・・(数2) となる。
【0030】従って、上記数1及び数2を満たすように
荷重Wを決定するのが好ましい。但し、錘2による荷重
w1と固定部3による荷重w2との和が当該荷重Wとな
るように考慮する必要がある。
【0031】{第2の実施の形態} 第2の実施の形態では、第1の実施の形態の前提技術
係るワイヤーハーネスの屈曲試験の実施に適した電線の
屈曲試験装置について説明する。
【0032】この電線の屈曲試験装置は、図5に示すよ
うに、ワイヤーハーネスを構成する個別の電線1に対し
て屈曲試験を行うためのものであり、一対の電線把持部
10A,10Bと、一方側の電線把持部10Bを他方側
の電線把持部10Aに対して接近・離隔移動させるため
の振動付与手段14とを備える。
【0033】電線把持部10Aは、一対の角柱状の挟持
部11Aa,11Abが上下に重ね合せるように配設さ
れ、これら挟持部11Aa,11Ab間に電線1を配設
した状態でネジ等により両挟持部11Aa,11Abを
互いに近接する方向へ締付けることにより、両挟持部1
1Aa,11Ab間に電線1が挟持されるように構成さ
れる。
【0034】また、このように電線1を挟持した際、そ
の挟持した部分での電線1の変形を防止すべく、電線1
を挟持した際に当該電線1と接触する部分を含む部分、
即ち、両挟持部11Aa,11Abのうち他方側の挟持
部11Aa,11Abと対向する部分に、ゴム等により
構成される弾性部材12Aa,12Abが配設される。
【0035】この弾性部材12Aa,12Abの機能は
次に説明する通りである。
【0036】即ち、図6(a)及び図6(b)に示すよ
うに、仮に挟持部11Aa,11Abによって直接電線
1を挟持すると、電線1が上下方向に圧縮変形してしま
う。すると、後述するように一方側の電線把持部10B
を他方側の電線把持部10Bに近接移動させた場合に、
電線1が当該圧縮変形した部分の近傍、即ち一対の挟持
部11Aa,11Abの近傍部分で容易に屈曲してしま
い、その部分で心線部の断線を生じる恐れがあり、正確
な屈曲試験ができなくなってしまう。
【0037】そこで、挟持部11Aa,11Abのうち
電線1と接触する部分に弾性部材12Aa,12Abを
設けておくと、図7(a)及び図7(b)に示すよう
に、挟持部11Aa,11Ab間に電線1を挟込んだ際
に、弾性部材12Aa,12Ab側が弾性変形するよう
にして電線1が挟持され、その電線1自体の圧縮変形が
防止される。
【0038】このため、屈曲試験を行う際に、電線1が
把持部10A近傍で大きく屈曲するようなことはなく、
主として電線1の中央部で屈曲させて正確な屈曲試験を
行うことができる。
【0039】なお、他方側の電線把持部10Bも、一方
側の電線把持部10Aと同様の構成とされ、即ち、挟持
部11Ba,11Bbが上下に重ね合せるように配設さ
れ、これら挟持部11Ba,11Bbのうち電線1との
接触部分に弾性部材12Ba,12Bbが配設された構
成となっている。
【0040】また、上記一方側の電線把持部10Aは、
所定の作業台に固設された固定台14A上に取付けられ
る。対して、他方側の電線把持部10Bは、当該作業台
に前記固定台14Aに対し接近・離隔移動自在に設けら
れた可動台14B上に取付けられている。これにより、
他方側の電線把持部10Bが一方側の電線把持部10A
に対して互いに平行な姿勢を保ったままで接近・離隔移
動自在とされている。
【0041】さらに、上記可動台14B側には、エアシ
リンダ等により構成される振動付与手段14が設けられ
ており、この振動付与手段14により可動台14Bが固
定台14Aに対し繰り返し接近・離隔駆動されるように
構成される。
【0042】このように構成された電線の屈曲試験装置
では、両電線把持部10A,10Bを離隔移動させた状
態で、それらの間に電線1を直線上にのばしてそれぞれ
の挟持部11Aa,11Ab,11Ba,11Bb間に
電線1を挟持させ、この状態で振動付与手段14により
両電線把持部10A,10Bを相対的に接近・離隔移動
させる。これにより、電線把持部10A,10Bが相対
的に接近移動されると、電線1にその長手方向に沿った
圧縮加重が加わってその中間部分が屈曲変形し、また、
電線把持部10A,10Bが相対的に離隔移動される
と、電線1がその長手方向外側に引張られて伸長変形す
る。こうして、両電線把持部10A,10Bを繰り返し
接近・離隔移動させることにより、電線1の中間部分が
屈曲・伸長変形を繰返す。そして、電線1が断線に至る
まで上記電線把持部10A,10Bの接近・離隔移動を
繰り返し、当該断線に至るときの電線把持部10Bの往
復回数(即ち、電線1の屈曲回数)を、電線1の屈曲寿
命として得ることができる。
【0043】なお、この際、電線1の心線部の断線を検
出するための導通検出部を設けると共に、その導通検出
部によって断線に至ったことが検出されるまでの電線把
持部10Bの往復回数をカウントするカウント部を設け
ておけば、本屈曲試験装置に電線1をセットするだけで
後は自動的に断線に至るまでの電線1の屈曲寿命を試験
することができる。
【0044】以上のように構成された電線の屈曲試験装
置によると、挟持部11Aa,11Ab(11Ba,1
1Bb)のうち電線1と接触する部分に弾性部材12A
a,12Ab(12Ba,12Bb)を設けているた
め、電線把持部10A,10Bによる電線1の挟持時
に、弾性部材12Aa,12Ab(12Ba,12B
b)側が弾性変形して電線1自体の圧縮変形が防止され
る。このため、屈曲試験を行う際に、電線1が把持部1
0A,10B近傍で屈曲することを防止し、即ち把持部
10A,10B間の中央部で屈曲させて正確な屈曲試験
を行うことができる。
【0045】また、このように構成された屈曲試験装置
は、個別の電線1を対象としているため、図8に示すよ
うにワイヤーハーネスを対象とする屈曲試験装置と比較
してコンパクトな構成となる。
【0046】このため、コンパクトな構成によって軽快
な動作が可能となり(具体的には、電線1を1秒間で5
回屈曲させることができた)、ワイヤーハーネスの種類
によっては、それを構成する電線1に対して個別に屈曲
試験を行っても、そのワイヤーハーネスの全体の屈曲寿
命の試験を早く行うことが可能となる。
【0047】ちなみに、図8に示す大型の屈曲試験装置
では、素早い屈曲動作が不得意であるため(ワイヤーハ
ーネスを1回屈曲させるのに約3秒要していた)、ワイ
ヤーハーネスの各電線が断線に至るまでの屈曲寿命(電
線が断線に至るまでには2000〜3000回もの屈曲
が必要)を試験するのに多大な時間を要していた。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
のワイヤーハーネスの屈曲試験方法では、電線を屈曲さ
せて断線に至るまでの屈曲回数を試験する屈曲試験を、
前記ワイヤーハーネスを構成する各電線に対して個別に
行い、その各個別の電線の屈曲試験結果に基づいて、前
記ワイヤーハーネスの全体の屈曲寿命を推測するように
しているため、各個別の電線の屈曲寿命を、コンパクト
かつ軽快な動作の試験装置によって試験することができ
る。
【0049】また、電線のうち把持した両部分間の略中
央部に電線の軸方向と直交する一定方向に荷重を加えな
がら、電線のうちの把持した部分を相対的に接近・離隔
移動させてその電線を屈曲・伸長変形させるようにして
いるので、電線の屈曲方向が一定方向に向けて安定する
ため、より正確な屈曲試験結果を得ることができる。
【0050】また、この発明の請求項2記載の電線の屈
曲試験装置によると、相対的に接近・離隔移動自在に設
けられ、それぞれ一対の挟持部間に前記電線を挟持可能
な一対の電線把持部と、前記一対の電線把持部を相対的
に繰り返し接近・離隔移動させるための振動付与手段
と、を備え、前記一対の電線把持部の各挟持部のうち前
記電線に接触する部分に、前記電線の圧縮変形を防止す
るための弾性部材が設けられているため、電線把持部に
より電線を挟持した際に弾性部材側が弾性変形して電線
自体の圧縮変形が防止され、屈曲試験を行う際に、電線
が把持部近傍で屈曲することを防止して、その中央部で
屈曲させて正確な屈曲試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る前提技術の
屈曲試験方法を示す説明図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る屈曲試験方
法を示す斜視図である。
【図3】同上の屈曲試験方法の変形例に用いられる電線
を示す側面図である。
【図4】同上の変形例を説明するための図であり、図4
(a)は両端を拘束した状態で電線を支持した状態を示
す図、図4(b)は電線に荷重を加えた状態を示す図で
ある。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る屈曲試験装
置を示す斜視図である。
【図6】図6(a)及び図6(b)は、弾性部材が設け
られていない一対の挟持部間に電線を挟込んだ状態を示
す一部断面図である。
【図7】図7(a)及び図7(b)は、弾性部材が設け
られた一対の挟持部間に電線を挟込んだ状態を示す一部
断面図である。
【図8】従来の屈曲試験装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電線 2 錘 3 固定具 10A,10B 電線把持部 11Aa,11Ab,11Ba,11Bb 挟持部 12Aa,11Ab,11Ba,11Bb 弾性部材 14 振動付与手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−313807(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/00 H01B 13/012

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲により断線に至るまでの屈曲回数を
    試験する屈曲試験を、ワイヤーハーネスを構成する各電
    線に対して個別に行い、その各個別の電線の屈曲試験結
    果に基づいて、前記ワイヤーハーネスの全体の屈曲寿命
    を推測すると共に、 個別の電線に対して屈曲試験を行う際に、前記電線を所
    定間隔あけた2箇所で把持し、その把持した両部分を前
    記電線の長手方向に沿って相対的に接近・離隔移動させ
    ることによって電線を屈曲・伸長変形させるワイヤーハ
    ーネスの屈曲試験方法であって、 前記電線のうち前記把持した両部分間の略中央部に電線
    の軸方向と直交する一定方向に荷重を加えながら、前記
    電線のうちの把持した部分を相対的に接近・離隔移動さ
    せる ワイヤーハーネスの屈曲試験方法。
  2. 【請求項2】 電線を繰り返し屈曲させて断線に至るま
    での屈曲回数を試験するための電線の屈曲試験装置であ
    って、 相対的に接近・離隔移動自在に設けられ、それぞれ一対
    の挟持部間に前記電線を挟持可能な一対の電線把持部
    と、 前記一対の電線把持部を相対的に繰り返し接近・離隔移
    動させるための振動付与手段と、を備え、 前記一対の電線把持部の各挟持部のうち前記電線に接触
    する部分に、前記電線の圧縮変形を防止するための弾性
    部材が設けられた電線の屈曲試験装置。
JP2000079717A 2000-03-22 2000-03-22 ワイヤーハーネスの屈曲試験方法及び電線の屈曲試験装置 Expired - Fee Related JP3282619B2 (ja)

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