JP3279811B2 - 制御機器用駆動装置 - Google Patents

制御機器用駆動装置

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JP3279811B2
JP3279811B2 JP08497394A JP8497394A JP3279811B2 JP 3279811 B2 JP3279811 B2 JP 3279811B2 JP 08497394 A JP08497394 A JP 08497394A JP 8497394 A JP8497394 A JP 8497394A JP 3279811 B2 JP3279811 B2 JP 3279811B2
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山本  正宣
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御機器用駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、列車制御用の電子連動装置のよ
うに高い安全性が要求される装置において、信号灯等の
各種制御機器を駆動するために用いられる駆動装置は、
駆動素子の故障を検出したときに制御機器を安全側に制
御するフェールセーフ機能、または待機二重系を構成
し、駆動素子の故障を検出したときに待機系に切り代え
る機能等を備えている。例えば、列車制御用の電子連動
装置において、駆動素子の故障の有無を判断し高い安全
性を確保する従来技術として、特開平4ー76467号
公報、特開平4ー70570号公報等に開示された技術
が知られている。
【0003】特開平4ー76467号公報に開示された
技術は、駆動素子に並列接続された電圧センサにより駆
動素子のオン故障及びオフ故障を検出し、電圧センサに
より駆動素子が正常であることを確認した上で、制御機
器に直列に接続された電流センサにより制御機器の断線
を検出できるようにしている。
【0004】特開平4ー70570号公報に開示された
技術は、電流センサが正常であることを確認(セルフチ
ェック)した上で、制御機器に直列接続された電流セン
サにより駆動素子のオン故障及びオフ故障を判断してい
る。電流センサは、カレントプローブを含み、駆動線及
び検査線がカレントプローブを貫通するように構成され
ている。電流センサの状態は、検査線の電流をオン/オ
フ制御し、カレントプローブの出力の有無により判断し
ている。
【0005】上記何れの先行技術においても、ランプ
(信号灯)等の制御機器は、故障を検知するための装置
から遠く離れた地点に設けられ、ケーブルによって故障
を検知する装置と接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の先行技術においては、ランプ(信号灯)等の制
御機器が、故障を検知するための装置から遠く離れた地
点に設けられ、ケーブルによって故障を検知する装置と
接続されているため、ケーブル配線の電圧降下が大きく
なる。そこで、ランプにおいて所定の電圧と電流が得ら
れるように、電源電圧の調整を行っている。従って、従
来の先行技術においては、電圧センサ及び電流センサの
回路に抵抗器を付加する必要がある。この抵抗器は電力
用抵抗器で構成する必要があり、発熱量が大きくなると
共に、形状も大きくなる。このため、回路設計上の不利
益及び装置の小形化の困難性等を招く。
【0007】しかも、ランプ等の制御機器の設置位置が
まちまちであるため、ケーブル配線の抵抗値及びそれに
起因する電圧降下分も異なる。このため、前記抵抗器の
抵抗値を個々の制御機器の設置位置に応じた値に設定し
なければならない等の不具合も生じる。
【0008】また、電流センサをセルフチェックする場
合、駆動電流と同等の検査電流を流すため、抵抗器の電
力消費が大きくなる。検査線は、故障を診断する装置の
中に設けられているので、電源電圧を上げてケーブル配
線の電圧降下を補償すると、検査電流が大きくなり、前
記抵抗器の発熱量が大きくなる。しかも、駆動電流と検
査電流とがアンバランスになり、カレントプローブの感
度調整、前記抵抗器の抵抗値の調整等が必要となる。
【0009】本発明の課題は、制御機器の設置位置が異
なった場合でも、それに対応して、制御機器までの配線
距離による電圧降下を補償し、制御機器に一定の電流を
供給し得る制御機器用駆動装置を提供することである 本発明のもう一つの課題は、配線による電圧降下を補償
するための調整電圧に影響されない電流センサを有する
制御機器用駆動装置を提供することである。
【0010】本発明のもう一つの課題は、電流センサの
セルフチェックを容易にすると共に、電流センサのみで
駆動素子の故障を判断し得る制御機器用駆動装置を提供
することである。
【0011】本発明のもう一つの課題は、並列多重系を
構成し、最も危険側に作用する駆動素子のオン故障を未
然に検知し、電源遮断し得る制御機器用駆動装置を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る制御機器用駆動装置は、トランスと、
駆動素子と、電流センサと、判定回路とを含んでおり、
前記トランスは、出力側に少なくとも2つの出力巻線を
有し、第1の出力巻線が異なる電圧を供給する複数の出
力端子を有し、前記出力端子の一つが前記制御機器に駆
動電源を供給するものであり、第2の出力巻線が検査電
源を発生するものであり、前記駆動素子は、前記制御機
器に直列に接続され、前記制御機器をオン/オフ駆動す
るものであり、前記電流センサは、カレントトランスで
なり、第1の巻線と、第2の巻線と、第3の巻線とを有
し、前記第1の巻線が前記駆動素子に直列に接続され、
前記第2の巻線が前記第2の出力巻線に接続され、前記
第3の巻線が前記第1の巻線に流れる駆動電流及び前記
第2の巻線に流れる検査電流に応じた電流検出信号出力
するものであり、前記判定回路は、駆動信号を前記駆動
素子に供給し、前記駆動信号と前記電流検出信号との論
理により前記駆動素子の故障の有無を判定するものであ
る。
【0013】好ましい例では、前記判定回路は、二つの
基準値を有し、第1の基準値が前記駆動電流または前記
検査電流の有無を判断するものであり、第2の基準値が
前記駆動電流と前記検査電流との加算電流の有無を判断
するものである。
【0014】別の好ましい例では、遮断回路を有してお
り、前記判定回路は、前記駆動素子の故障を判定したと
きに遮断信号を発生するものであり、前記遮断回路は、
前記駆動素子及び前記制御機器に直列に接続され、前記
遮断信号に基づき前記駆動素子と前記制御機器との直列
ラインを遮断するものである。
【0015】更に別の好ましい例では、前記駆動素子及
び前記電流センサは、2つ以上備えられ、前記駆動素子
及び前記電流センサの直列回路のそれぞれが前記制御機
器に並列に接続されており、前記判定回路は、前記駆動
素子及び前記電流センサ毎の前記駆動信号と前記電流検
出信号との論理により前記駆動素子の故障の有無を判定
するものである。
【0016】
【作用】トランスは、第1の出力巻線が異なる電圧を供
給する複数の出力端子を有し、出力端子の一つが制御機
器に駆動電源を供給する。駆動素子は、制御機器に直列
に接続され、制御機器をオン/オフ駆動する。このた
め、第1の出力巻線の何れかの出力巻線を選択すること
により、制御機器が遠方に設けられていても、または近
くに設けられていても、制御機器までの配線による電圧
降下を補償して制御機器に一定の電流を供給できる。
【0017】トランスは、第2の出力巻線が検査電源を
発生する。電流センサは、第2の巻線がトランスの第2
の出力巻線に接続され、第3の巻線が第2の巻線に流れ
る検査電流に基づく電流検出信号を発生する。これによ
り、検査電流は、駆動電源の電圧の影響を受けることが
なくなり、一定の電流となる。また、検査電流に基づく
電流検出信号は第2の巻線と第3の巻線との巻数比によ
り任意に増幅できるため、検査電流を少なくすることが
できる。このため、電圧降下を補償するための調整電圧
に影響されない電流センサを得ることができる。更に、
大容量の抵抗を必要とすることがなくなり、しかも電流
センサの感度調整も必要でなくなるので、電流センサの
セルフチェックが容易になる。更にまた、駆動電源と検
査電源とが同一周波数、同一位相となるので、フィルタ
は1個で済み、電流センサの製作が簡単となる。
【0018】電流センサの第1の巻線は、駆動素子に直
列に接続されている。第2の巻線は、第2の出力巻線に
接続されている。第3の巻線は、第1の巻線に流れる駆
動電流及び第2の巻線に流れる検査電流に応じた電流検
出信号を出力する。これにより、駆動素子がオン状態に
あるときは駆動電流と検査電流との加算電流に応じた電
流検出信号が得られ、駆動素子がオフ状態にあるときは
検査電流に応じた電流検出信号が得られる。
【0019】判定回路は、駆動信号を駆動素子に供給
し、駆動信号と電流検出信号との論理により駆動素子の
故障の有無を判定する。このため、判定回路は、オンの
駆動信号を出力しているときに検査電流に応じた電流検
出信号が得られたときには駆動素子のオフ故障と判断
し、オフの駆動信号を出力しているときに駆動電流と検
査電流との加算電流に応じた電流検出信号が得られたと
きには駆動素子のオン故障と判断できる。オフの駆動信
号を出力しているときに検査電流に応じた電流検出信号
が得られないときは電流センサが異常であると判断でき
る。
【0020】これにより、電流センサのセルフチェック
を容易にすると共に、電流センサのみで駆動素子の故障
を判断し得る制御機器用駆動装置が得られる。
【0021】判定回路の第1の基準値が駆動電流または
検査電流の有無を判断し、第2の基準値が駆動電流と検
査電流との加算電流の有無を判断する例では、例えば、
検査電流が常時電流センサに供給されている場合は、オ
フの駆動信号を出力しているときに、第1の基準値によ
り検査電流の有無が判断され、検査電流「有」の場合は
電流センサ「正常」を、検査電流「無」の場合は電流セ
ンサ「異常」を判断できる。第2の基準値により加算電
流の有無が判断され、加算電流「有」が判断されたとき
は、駆動素子「オン」故障を判断できる。オンの駆動信
号を出力しているときに、第2の基準値により加算電流
の有無が判断され、加算電流「有」の場合は駆動素子
「正常」を判断できる。加算電流「無」の場合は駆動素
子「オフ」故障を判断できる。また、検査電流が電流セ
ンサのセルフチェック時にのみ供給される場合は、セル
フチェックをしているときに、第1の基準値により検査
電流の有無が判断され、検査電流「有」の場合に電流セ
ンサ「正常」を、検査電流「無」の場合に電流センサ
「異常」を判断できる。オンの駆動信号を出力している
ときに、第1の基準値により駆動電流の有無が判断さ
れ、駆動電流「有」の場合は駆動素子「正常」を、駆動
電流「無」の場合は駆動素子「オフ」故障を判断でき
る。オフの駆動信号を出力しているときに、駆動電流
「有」の場合は駆動素子「オン」故障を判断できる。
【0022】判定回路は、駆動素子の故障を判定したと
きに遮断信号を発生し、遮断回路は、駆動素子及び制御
機器に直列に接続され、遮断信号により駆動素子と制御
機器との直列ラインを遮断する例では、最も危険側の駆
動素子「オン」故障時に電源遮断ができ、制御機器を安
全側に制御できる。
【0023】判定回路は、電流センサの故障を判定した
ときにも遮断信号を発生するように構成できる。この場
合は、電流センサの故障により駆動素子のオン故障が看
過されるのを未然に防止し、制御機器を安全側に制御で
きる。
【0024】駆動素子及び電流センサが2つ以上備えら
れ、駆動素子及び電流センサの直列回路のそれぞれが制
御機器に並列に接続され、判定回路が駆動素子及び電流
センサの各系毎の駆動信号及び検査信号と電流検出信号
との論理により駆動素子の故障の有無を判定する例で
は、電流センサは他の系に影響されることなく自己の系
の電流を検出することができる。このため、何れかの系
が制御機器を駆動しているときに、制御機器を遮断する
ことなく他の系の駆動素子の動作確認ができ、最も危険
側の駆動素子の「オン」故障を未然に検知し、確実に制
御機器の駆動を停止させることができる。また、全ての
系が制御機器を駆動しないときに、何れかの系の駆動素
子が「オン」故障した場合は、故障した系を特定でき、
電源遮断ができる。更に、制御機器が短時間の「オン」
状態を許容する場合は、駆動素子の短時間の「オン」、
「オフ」により駆動素子の状態を判断できる。
【0025】これにより、並列多重系を構成し、最も危
険側に作用する駆動素子のオン故障を未然に検知し、電
源遮断し得る制御機器用駆動装置が得られる。
【0026】
【実施例】図1は本発明に係る制御機器用駆動装置の構
成を示すブロック図である。本発明に係る制御機器用駆
動装置は、トランス1と、駆動素子2と、電流センサ3
と、判定回路4とを含んでいる。参照符号6は駆動対象
となる制御機器、7は交流電源である。
【0027】トランス1は、入力巻線11と、出力側に
2つの出力巻線12、13とを有している。第1の出力
巻線12は、異なる電圧を供給する複数の出力端子12
1〜12nを有し、出力端子の一つが制御機器6に駆動
電源E1を供給する。第2の出力巻線13は検査電源E
2を発生する。駆動素子2は、制御機器6に直列に接続
され、制御機器6をオン/オフ駆動する。
【0028】電流センサ3は、カレントトランスでな
り、第1の巻線31と、第2の巻線32と、第3の巻線
33とを有している。第1の巻線31は、駆動素子2に
直列に接続されている。第2の巻線32は、第2の出力
巻線13に接続されている。第3の巻線33は、第1の
巻線31に流れる駆動電流I1及び第2の巻線32に流
れる検査電流I2に応じた電流検出信号S2を出力す
る。電流検出信号S2は、判定回路4において、交流信
号の一般的な処理回路、例えばリミッタ回路、バンドパ
スフィルタ回路、シュミット回路、検波回路を介して直
流化される。判定回路4は、駆動信号S1を駆動素子2
に供給し、駆動信号S1と電流検出信号S2との論理に
より駆動素子2の故障の有無を判定する。
【0029】図2は本発明に係る制御機器用駆動装置の
故障検知動作を説明するタイムチャートである。図にお
いて、図1と同一参照符号は同一性ある構成部分を示し
ている。判定回路4は、時刻t1において、駆動素子2
の状態を判定するために、オフの駆動信号S1を出力す
る。時刻t2において、オンの駆動信号S2を出力す
る。図1及び図2を参照しながら、本発明に係る制御機
器用駆動装置の作用を説明する。
【0030】トランス1は、第1の出力巻線12が異な
る電圧を供給する複数の出力端子121〜12nを有
し、出力端子の一つが制御機器6に駆動電源E1を供給
する。駆動素子2は、制御機器6に直列に接続され、制
御機器6をオン/オフ駆動する。このため、第1の出力
巻線12の何れかの出力巻線121〜12nを選択する
ことにより、制御機器6が遠方に設けられていても、駆
動装置から制御機器6までの配線における電圧降下を補
償して制御機器6に一定の電流を供給できる。
【0031】トランス1は、第2の出力巻線13が検査
電源E2を発生する。電流センサ3は、第2の巻線32
が第2の出力巻線13に接続され、第3の巻線33が第
2の巻線32に流れる検査電流I2に基づく電流検出信
号S2を発生する。これにより、検査電流I2は、駆動
電源E1の電圧の影響を受けることがなくなり、一定の
電流となる。また、検査電流I2に基づく電流検出信号
S2は第2の巻線32と第3の巻線33との巻数比によ
り任意に増幅できるため、検査電流I2を少なくするこ
とができる。このため、配線における電圧降下を補償す
るための調整電圧に影響されない電流センサを得ること
ができる。更に、大容量の抵抗を必要とすることがなく
なり、しかも電流センサ3の感度調整が必要でなくなる
ので、電流センサ3のセルフチェックが容易になる。更
にまた、駆動電源と検査電源とが同一周波数、同一位相
となるので、フィルタは1個で済み、電流センサの製作
が簡単となる。
【0032】電流センサ3の第1の巻線31は、駆動素
子2に直列に接続されている。第2の巻線32は、第2
の出力巻線13に接続されている。第3の巻線33は、
第1の巻線31に流れる駆動電流I1及び第2の巻線3
2に流れる検査電流I2に応じた電流検出信号S2を出
力する。これにより、駆動素子2がオン状態にあるとき
は駆動電流I1と検査電流I2との加算電流に応じた電
流検出信号S2が得られ、駆動素子2がオフ状態にある
ときは検査電流I2に応じた電流検出信号S2が得られ
る。
【0033】判定回路4は、駆動信号S1を駆動素子2
に供給し、駆動信号S1と電流検出信号S2との論理に
より駆動素子2の故障の有無を判定する。判定回路4
は、オンの駆動信号S1を出力しているときに、参照符
号(a)で示すような、検査電流I2に応じた電流検出
信号S2が得られたときは、駆動素子2「オフ」故障と
判断する。オフの駆動信号S1を出力しているときに、
参照符号(b)で示すような駆動電流I1と検査電流I
2との加算電流に応じた電流検出信号S2が得られたと
きは、駆動素子2「オン」故障と判断できる。オフの駆
動信号S1を出力しているときに、参照符号cで示すよ
うな検査電流I2に応じた電流検出信号S2が得られな
いときは、電流センサ3「異常」であると判断できる。
【0034】これにより、電流センサ3のセルフチェッ
クを容易にすると共に、電流センサ3のみで駆動素子2
の故障を判断し得る制御機器用駆動装置が得られる。
【0035】図3は本発明に係る制御機器用駆動装置の
故障検知動作の別の例を説明するタイムチャートであ
る。この例は、図1の例で、判定回路4がスイッチ8を
オン/オフさせる検査信号S3をスイッチ8に与え、検
査電流I2が電流センサ3のチェック時にのみ与えられ
るようになっている。
【0036】判定回路4は、時刻t01において、スイッ
チ8をオンさせる検査信号S3をスイッチ8に与える。
検査電流I2に応じた電流検出信号S2が得られたとき
は、電流センサ3「正常」であると判断する。検査電流
I2に応じた電流検出信号S2が得られないときは、電
流センサ3「異常」であると判断する。時刻t02におい
て、スイッチ8をオフさせる検査信号S3をスイッチ8
に与える。検査電流I2に応じた電流検出信号S2が得
られないときは、電流センサ3「正常」であると判断す
る。検査電流I2に応じた電流検出信号S2が得られた
ときは、電流センサ3「異常」であると判断する。
【0037】判定回路4は、時刻t1において、オフの
駆動信号S1を出力する。参照符号(a)で示すよう
な、駆動電流I1に応じた電流検出信号S2が得らたと
きは、駆動素子2「オン」故障と判断する。時刻t2に
おいて、オンの駆動信号S1を出力する。参照符号
(b)で示すような、駆動電流I1に応じた電流検出信
号S2が得られないときは、駆動素子2「オフ」故障と
判断する。
【0038】図1の実施例では、判定回路4は、二つの
基準値Ir1、Ir2を有している。第1の基準値Ir
1は、駆動電流I1または検査電流I2の有無を判断す
るものである。第2の基準値Ir2は、駆動電流I1と
検査電流I2の加算電流の有無を判断するものである。
この例では、図2に示すように、検査電流I2が常時電
流センサ3に供給されている場合は、オフの駆動信号S
1を出力しているときに、第1の基準値Ir1により検
査電流I2の有無が判断され、検査電流I2「有」の場
合は電流センサ3「正常」を、検査電流I2「無」の場
合は電流センサ3「異常」を判断できる。第2の基準値
Ir2により加算電流の有無が判断され、加算電流
「有」が判断されたときは、駆動素子2「オン」故障を
判断できる。オンの駆動信号S1を出力しているとき
に、第2の基準値Ir2により加算電流の有無が判断さ
れ、加算電流「有」の場合は駆動素子2「正常」を判断
できる。加算電流「無」の場合は駆動素子2「オフ」故
障を判断できる。
【0039】図3に示すように、検査電流I2が電流セ
ンサ3のセルフチェック時にのみ供給される場合は、セ
ルフチェックをしているときに、第1の基準値Ir1に
より検査電流I2の有無が判断され、検査電流I2
「有」の場合に電流センサ3「正常」を、検査電流I2
「無」の場合に電流センサ3「異常」を判断できる。オ
ンの駆動信号S1を出力しているときに、第1の基準値
Ir1のより駆動電流I1の有無が判断され、駆動電流
I1「有」の場合は駆動素子2「正常」を、駆動電流I
1「無」の場合は駆動素子2「オフ」故障を判断でき
る。オフの駆動信号S1を出力しているときに、駆動電
流I1「有」の場合は駆動素子2「オン」故障を判断で
きる。
【0040】図1の実施例では、判定回路4は、駆動素
子2の故障を判定したときに遮断信号S4を発生する。
遮断回路5は、駆動素子2及び制御機器6に直列に接続
され、遮断信号S4により駆動素子2と制御機器6との
直列ラインを遮断する。この例では、最も危険側の駆動
素子2「オン」故障時に電源遮断ができ、制御機器6を
安全側に制御できる。
【0041】判定回路4は、電流センサ3の故障を判定
したときにも遮断信号S4を発生するように構成でき
る。この場合は、電流センサ3の故障により駆動素子2
のオン故障が看過されるのを未然に防止し、制御機器6
を安全側に制御できる。
【0042】図4は本発明に係る制御機器用駆動装置の
別の実施例の構成を示すブロック図、図5はその故障検
知動作を説明するタイムチャートである。図において、
図1及び図2と同一参照符号は同一性ある構成部分を示
している。
【0043】本実施例は、駆動素子2及び電流センサ3
が2つ以上備えられ、駆動素子2及び電流センサ3の直
列回路のそれぞれが制御機器6に並列に接続され、並列
多重系を構成している。判定回路4は、駆動素子2及び
電流センサ3の各系毎の駆動信号S1及び検査信号S3
と電流検出信号S2との論理により駆動素子2の故障の
有無を判定する。この例では、電流センサ3は、他の系
に影響されることなく、自己の系の電流を検出すること
ができる。このため、何れかの系が制御機器6を駆動し
ているときに、制御機器6を遮断することなく他の系の
駆動素子2の動作確認ができ、最も危険側の駆動素子2
「オン」故障を未然に検知し、確実に制御機器6の駆動
を停止させることができる。また、全ての系が制御機器
6を駆動しないときに、何れかの系の駆動素子2が「オ
ン」故障した場合は、故障した系を特定でき、故障した
系の電源遮断ができる。更に、制御機器6が短時間の
「オン」状態を許容する場合は、駆動素子2の短時間の
「オン」、「オフ」により駆動素子2の状態を判断でき
る。
【0044】これにより、並列多重系を構成し、最も危
険側に作用する駆動素子2のオン故障を未然に検知し、
電源遮断し得る制御機器用駆動装置が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)制御機器の設置位置が異なった場合でも、それに
対応して、制御機器までの配線距離による電圧降下を補
償し、制御機器に一定の電流を供給し得る制御機器用駆
動装置を提供できる。 (b)配線における電圧降下を補償するための調整電圧
に影響されない電流センサを有する制御機器用駆動装置
を提供できる。 (c)電流センサのセルフチェックを容易にすると共
に、電流センサのみで駆動素子の故障を判断し得る制御
機器用駆動装置を提供できる。 (d)並列多重系を構成し、最も危険側に作用する駆動
素子のオン故障を未然に検知し、電源遮断し得る制御機
器用駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御機器用駆動装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係る制御機器用駆動装置の故障検知動
作を説明するタイムチャートである。
【図3】本発明に係る制御機器用駆動装置の故障検知動
作の別の例を説明するタイムチャートである。
【図4】本発明に係る制御機器用駆動装置の別の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る制御機器用駆動装置の別の実施例
の故障検知動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 トランス 12 第1の出力巻線 13 第2の出力巻線 121〜12n 出力端子 2 駆動素子 3 電流センサ 31 第1の巻線 32 第2の巻線 33 第3の巻線 4 判定回路 5 遮断回路 6 制御機器 S1 駆動信号 S2 電流検出信号 S3 検査信号 S4 遮断信号 I1 駆動電流 I2 検査電流 E1 駆動電源 E2 検査電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/00 B61L 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスと、駆動素子と、電流センサ
    と、判定回路とを含む制御機器用駆動装置であって、 前記トランスは、出力側に少なくとも2つの出力巻線を
    有し、第1の出力巻線が異なる電圧を供給する複数の出
    力端子を有し、前記出力端子の一つが前記制御機器に駆
    動電源を供給するものであり、第2の出力巻線が検査電
    源を発生するものであり、 前記駆動素子は、前記制御機器に直列に接続され、前記
    制御機器をオン/オフ駆動するものであり、 前記電流センサは、カレントトランスでなり、第1の巻
    線と、第2の巻線と、第3の巻線とを有し、前記第1の
    巻線が前記駆動素子に直列に接続され、前記第2の巻線
    が前記第2の出力巻線に接続され、前記第3の巻線が前
    記第1の巻線に流れる駆動電流及び前記第2の巻線に流
    れる検査電流に応じた電流検出信号を出力するものであ
    り、 前記判定回路は、駆動信号を前記駆動素子に供給し、前
    記駆動信号と前記電流検出信号との論理により前記駆動
    素子の故障の有無を判定するものである制御機器用駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記判定回路は、二つの基準値を有し、
    第1の基準値が前記駆動電流または前記検査電流の有無
    を判断するものであり、第2の基準値が前記駆動電流と
    前記検査電流との加算電流の有無を判断するものである
    請求項1に記載の制御機器用駆動装置。
  3. 【請求項3】 遮断回路を有しており、 前記判定回路は、前記駆動素子の故障を判定したときに
    遮断信号を発生するものであり、 前記遮断回路は、前記駆動素子及び前記制御機器に直列
    に接続され、前記遮断信号に基づき前記駆動素子と前記
    制御機器との直列ラインを遮断するものである請求項1
    または2に記載の制御機器用駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動素子及び前記電流センサは、2
    つ以上備えられ、前記駆動素子及び前記電流センサの直
    列回路のそれぞれが前記制御機器に並列に接続されてお
    り、 前記判定回路は、前記駆動素子及び前記電流センサ毎の
    前記駆動信号と前記電流検出信号との論理により前記駆
    動素子の故障の有無を判定するものである請求項1、2
    または3に記載の制御機器用駆動装置。
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