JP3273489B2 - 光ファイバのコア軸合せ方法 - Google Patents

光ファイバのコア軸合せ方法

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JP3273489B2
JP3273489B2 JP21047695A JP21047695A JP3273489B2 JP 3273489 B2 JP3273489 B2 JP 3273489B2 JP 21047695 A JP21047695 A JP 21047695A JP 21047695 A JP21047695 A JP 21047695A JP 3273489 B2 JP3273489 B2 JP 3273489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを低損
失に接続するコア軸合せ方法及び小型軽量簡便なコア軸
合せ装置並びに光コネクタ作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、突き合わせた光ファイバ
のコア軸同士に軸ズレがあると、接続損失が大きくな
る。光ファイバを低損失に接続するには、接続すべき光
ファイバのコア同士の軸ズレを可及的に零にする必要が
ある。
【0003】(1)図6は従来のコア直視型光ファイバ
接続装置の軸合せ方法を説明する図である(特開昭60
−46509号公報参照)。また、図7は従来のコアを
観測する一方法を説明する図である。図7に示すよう
に、光ファイバ1に平行光2を照射し、照射方向に対し
てコア5の後部(範囲OB)に、顕微鏡の対物レンズ3
の観測面4を設定して、その透過光6を観測すると、コ
ア5は(紙面に垂直な方向の)2本の暗線7として観測
される。
【0004】光ファイバ中心軸に対する見かけ上のコア
の位置は、光ファイバのレンズ効果によって発生するも
ので、図7に示した光ファイバ外径の1/4の観測面位
置で約1倍の観測倍率で観測され、また、光ファイバ1
の中心部で光ファイバの屈折倍率約1.5の観測倍率に
拡大されて観測され、また、観測面の位置を顕微鏡対物
レンズ3側に近づけると、1倍以下の観測倍率に縮小さ
れて観測される。見かけ上のコアの位置に対して、以下
で述べる真のコア位置は、実際のコア位置であって、光
ファイバのレンズ効果の影響を受けない、すなわち、光
ファイバ1のレンズ効果による観測倍率が1倍の場合に
得られる。
【0005】図6に基づいて、接続手順を説明する。 先ず、突き合わせた光ファイバ1−1,1−2のコ
ア像を、yとzの2方向から観測し、光ファイバのコア
像の位置を検出する。この操作は、突き合わせた2本の
光ファイバ1−1,1−2について行う必要がある。こ
のとき、光ファイバにはレンズ効果があるため、1回の
コア像検出毎に、焦点調節用微動機構付顕微鏡8によ
り、対物レンズの観測面を光ファイバの所定の位置に、
高精度に設定しなければならない。このようにして、合
計4回、コア位置を高精度に検出する。なお、図6に示
すように、ミラーMを用いることにより、照明系と受光
系は共に2系統を1系統に減ずることができる。 次に、真のコア位置に基づき、マイクロコンピュー
タでコア同士の軸ズレ量を算出する。 最後に、yとzの2方向について、2方向V溝微動
機構によって、光ファイバ1−1,1−2の少なくとも
一方を移動してコア軸合せを行い、低損失に光ファイバ
を接続する。
【0006】(2)図8は、従来の固定V溝軸合せを用
いる簡便な光ファイバ融着接続装置の軸合せ部を説明す
る図である。図8に示すように、光ファイバ1−1,1
−2を固定V溝9aを有する軸合せ台9上で突き合わ
せ、単に、光ファイバクラッド外径基準で軸合せして、
上記光ファイバ1−1,1−2を接続するものである。
光ファイバ1−1,1−2に外径差が有っても、あるい
は、接続前に光ファイバ中心軸同士に軸ズレがあって
も、光ファイバ突き合わせ部を比較的長い時間(十秒前
後)加熱して融着接続するとき、光ファイバ端部の溶融
した石英ガラスに表面張力が作用し、突き合わせた光フ
ァイバ間の自己調心効果によって、光ファイバ1−1,
1−2の中心軸同士が一致する。
【0007】(3)図9は、従来の光ファイバをフェル
ールで端末形成し接続するコネクタ接続を説明する図で
ある。図9に示すように、コネクタ接続は、フェルール
10−1,10−2の光ファイバ挿入貫通孔11に光フ
ァイバを通して接着固定し、フェルール嵌合ピン孔12
に嵌合ピン(図示せず)を挿入して、フェルール同士1
0−1,10−2を接合することにより、結果として光
ファイバ1−1,1−2同士を位置決めして接続するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、図6のコア直視型光ファイバ接続
装置の場合、2方向からコア像を観測する焦点調節用微
動機構付顕微鏡、コア軸ズレ計算部、2方向V溝微動機
構が不可欠であり、検出時間と軸合せ時間が共に長く、
複数の微動機構やその高剛性支持部材などが大型化し、
したがって、重くなり、コア検出と微動機構の高精度化
に応じて価格も高くなる。
【0009】さらに、近年、光ファイバ製造技術の向上
に伴い、コア偏心量やクラッド外径のばらつきの大きさ
が小さくなってきた。従って、光ファイバ製造誤差が小
さくなり、光ファイバ構造のパラメーターのばらつきが
小さくなってきたのに応じて、焦点深度、収差など光学
系の誤差、CCD撮像部における分解能、コア軸ズレ量
を零とする微動位置決め機構などに起因するコア位置検
出・位置決め誤差を十分小さくするためには、従来装置
では、一層高精度なコア検出系と位置決め微動機構が必
要になり、その結果、接続装置の大型化、重量化、高価
格化を招き実用的でなくなる。
【0010】(2)図8の簡便な光ファイバ融着接続装
置の場合、光ファイバ同士の自己調心効果によって、光
ファイバは中心軸同士が軸合せされる。しかし、光ファ
イバ中心軸に対してコア軸の偏心している方向(以下、
コア偏心方向と表現する)はランダムであり、単に、固
定V溝上で光ファイバを突き合わせると、コアの偏心に
よって、コア軸ズレが発生し、そのときに発生した軸ズ
レ量の分だけ接続損失が大きくなる。突き合わせた光フ
ァイバ同士のコア軸の最大ズレ量は、それぞれの光ファ
イバのコア偏心量の和となる。最大のコア軸ズレ量を発
生する光ファイバ突き合わせ位置関係の近傍では、大き
な接続損失が発生する。
【0011】例えば、通常のシングルモード光ファイバ
のコアには、最大1μmの偏心が許容されている。い
ま、コア偏心量1μmとコア偏心量0.9μmの光ファ
イバ同士を、光ファイバの中心軸を一致させてランダム
に突き合わせた場合、コア同士の軸ズレについて確率密
度関数を計算すると、図10に示すようになる。図10
から、最悪1.9μmの軸ズレが発生し、この軸ズレを
損失に換算すると約0.8dBとなり、通常、光ファイ
バ切断角など別の損失誤差要因も加わり接続損失がさら
に大きくなるため、接続をやり直す危険が大きくなる。
例えば、融着接続の場合、0.5〜0.6dBを越えれ
ば、接続失敗として再接続されることがある。失敗する
と、接続時間が長くなる。このため従来より、このよう
な再接続の頻度を減少させて、接続能率を向上すること
が望まれていた。
【0012】(3)近年、フェルールは極めて高精度に
製作されるようになってきた。たとえば、電子情報通信
学会の信学技報CS95-49, OCS95-15(1995-06)p.56「超高
密度両端コネクタ付光ケーブルの設計と特性」によれ
ば、図9を参照して説明すると、現在、光学ファイバ挿
入貫通孔11の隙間によって発生する軸ズレ誤差は0.
2μm、フェルール嵌合ピン孔12と嵌合ピンの隙間に
よる軸ズレ誤差は約0.5μm、光ファイバ挿入貫通孔
11の中心の製作誤差は約0.6μmである。これと比
較して、現在の光ファイバのコア偏心量の許容値は1μ
m(このとき最大軸ズレ誤差は2μm)である。このよ
うに、軸ズレを発生するコネクタの製作誤差要因と、光
ファイバのコア偏心量とは、同等のレベルになってき
た。その結果、光ファイバを突き合わせたとき、光ファ
イバ中心軸同士の軸ズレはかなり僅少になってきた。し
たがって、図9のコネクタ接続の場合も、上記(2)で
説明したように、光ファイバを突き合わせたとき、光フ
ァイバのもつコア偏心に起因するコア軸ズレ損失が問題
になるようになってきた。
【0013】しかし、このコア軸ズレ損失は不可避的な
損失とされてきた。このため、光ファイバをフェルール
で端末形成して仕上げた後に、基準コネクタ等と接続し
て接続損失を評価し、たとえば、コネクタ接続の場合、
(フェルール嵌合ピン孔12と光ファイバ挿入貫通孔1
1との相対位置の誤差などが加わり、やや大きい)許容
限界損失として、0.6〜1dBを越えれば、接続失敗
として再接続されることが多い。失敗すると、その分だ
け接続時間が長くなる。従来より、このような再接続の
頻度を減少させて、接続能率を向上することが望まれて
いた。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の光ファイバのコア軸合せ方法は、光ファイバ
を固定V溝上で接続する方法において、接続すべき2本
の光ファイバの端面をV溝上で突き合わせる第1の手順
と、それぞれの光ファイバをV溝上で回転させながら、
該光ファイバの一側面方向から該光ファイバのコア像を
観測し、観測されるそれぞれのコア像が、光ファイバの
中心軸により2分割された観測視野の一方の側にあり、
かつそれぞれのコア像が光ファイバの中心軸から最も遠
ざかるように、それぞれの光ファイバの回転角度を探す
第2の手順と、該回転角度にそれぞれの光ファイバを固
定する第3の手順とからなることを特徴とする。
【0015】
【0016】また、第2の光ファイバのコア軸合せ方法
は、光ファイバをV溝上で接続する方法において、接続
すべき2本の光ファイバの端面をV溝上で突き合わせる
第1手順と、それぞれの光ファイバをV溝上で回転させ
ながら、該光ファイバの一側面方向から該光ファイバの
コア像を観測し、観測されるそれぞれのコア像が、光フ
ァイバの中心軸により2分割された観測視野の一方の側
にあり、かつそれぞれのコア像が光ファイバの中心軸か
ら最も遠ざかるように、それぞれの光ファイバの回転角
度を探す第2の手順と、該回転角度にそれぞれの光ファ
イバを固定する第3の手順と、少なくとも一方のV溝
を、該観測に用いる対物レンズの光軸と光ファイバ中心
軸とによって作られる面に対し直交する方向に移動させ
て、接続すべき光ファイバのコア同士を軸合せする第4
の手順とからなることを特徴とする。
【0017】
【0018】上記第1又は第2の光ファイバ軸合せ方法
において、光ファイバをV溝上に載せて接続する方法に
おいて、光ファイバ接続後に、光ファイバに対するコア
像一方向観測装置の観測面の位置に基づき、真のコア軸
ズレ量を算出して、コア軸ズレ損失を推定する手順を加
えたことを特徴とする。
【0019】また、本発明の光コネクタ作製方法は、光
ファイバ端部をフェルールで端末形成し、フェルール同
士を突き合わせてコネクタ接続する方法において、光フ
ァイバをフェルールの光ファイバ挿入貫通孔に挿入して
接着剤を用いてまたは機械的に固定する直前に、光ファ
イバをV溝上に載せる第1の手順と、該光ファイバをV
溝上で回転させながら、該光ファイバの一側面方向から
該光ファイバのコア像を観測し、該コア像が光ファイバ
の中心軸により2分割された観測視野のうち、予め定め
た一方の側に位置するように、かつ該コア像が光ファイ
バの中心軸から最も遠ざかるように、該光ファイバの回
転角度を探す第2の手順と、該光ファイバを該回転角度
に固定する第3の手順と、接続すべき光ファイバのコア
偏心方向が、コネクタ接続時にフェルール接合面にて同
一方向となるように、光ファイバをフェルールに固定す
る第4の手順とからなる手順を有することを特徴とす
る。。
【0020】
【0021】[作用]突き合わせた2本の光ファイバと
も、コアが偏心している方向が同一になる。従って、光
ファイバ中心軸を合わせて、光ファイバを突き合わせた
り、接続したりする場合、突き合わせた光ファイバのコ
ア軸間のズレ量が最小になる。このとき、光ファイバの
突き合わせ損失も最小となる。
【0022】さらに、2つのコアが偏心している方向が
同一であり、かつ2つのコアを同一面内において突き合
わせるため、一方向軸合せだけで、正確なコア軸合せが
可能となる。この場合、光ファイバのレンズ効果と無関
係に、一回だけのコア像同時観測で得られる見かけ上の
コア像を用いて、正確なコア軸合せが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する実施の形
態を図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0024】〔第1の実施の形態〕図1と図2は、本発
明の第1の実施の形態例であって、光ファイバのコア軸
合せ方法を説明する図である。
【0025】図1(a),(b)は、LCD(液晶表示
画面)に表示される光ファイバ突き合わせ部の様子を示
す図である。図2は、LCDに表示される光ファイバ突
き合わせ部の光ファイバ中心軸に対するコアの移動の様
子を、図1(a),(b)に対応させて、光ファイバ断
面(x)方向から見た様子を示したものである。図1に
おいて、光ファイバ1−1,1−2に斜線を施した部分
は暗部であり、該暗部の幅は対物レンズの開口数(受光
できる光線の角度制限)と観測面の位置によって決ま
る。前述した「従来技術」の欄の図7を参照して述べた
ように、図2において、コアに偏心がある場合、光ファ
イバ1−1,1−2をz方向から観測すると、固定され
たV溝9a,9b上の光ファイバ1−1,1−2を回転
すると、コア像である二本の暗線7−1,7−2は光フ
ァイバ中心軸に対して近づいたり遠ざかったりする。い
ま、コア像7−1,7−2が光ファイバ1−1,1−2
の中心軸により2分割された観測視野の一方の側にあ
り、かつそれぞれのコア像が光ファイバの中心軸から最
も遠ざかるように、それぞれの光ファイバ1−1,1−
2の回転角度を探し、該回転角度にそれぞれの光ファイ
バを固定すると、突き合わせた光ファイバのコア同士の
軸ズレ量を最も小さく設定できる(図2(b)参照)。
【0026】図1と図2から、一方向からの観察によっ
て光ファイバ1−1,1−2のコア同士の軸ズレを最小
に設定できることが分かる。すなわち、図10におい
て、コア軸ズレ量を最小値に設定できる。
【0027】一方、図2(b)において、光ファイバを
載せているV溝9a,9bのうち、どちらか一方の光フ
ァイバを載せているV溝9a又は9bをy方向に可動V
溝微動機構とすれば、どちらか一方の光ファイバをy方
向に移動して、コア像7−1,7−2の軸同士を一致さ
せることができる(図2(c)参照)。なお、光ファイ
バ1−1,1−2をV溝上で回転するとき、接続後の光
ファイバに発生する捻りが最小となるように、光ファイ
バ1−1,1−2の回転方向を選んで接続するとよい。
【0028】ここで、V溝9aとV溝9bが固定されて
いる場合、コア同士の軸ズレ量を最も小さく設定する手
順を整理すると、以下のようになる。 (1)接続すべき2本の光ファイバ1−1,1−2の端
面をV溝9a,9b上で突き合わせる「第1の手順」
と、 (2)それぞれの光ファイバ1−1,1−2をV溝9
a,9b上で回転させながら、該光ファイバの一側面方
向から両者の光ファイバのコア像を観測し、観測される
それぞれのコア像が、光ファイバの中心軸により2分割
された観測視野の一方の側にあり、かつそれぞれのコア
像が光ファイバの中心軸から最も遠ざかるように、それ
ぞれの光ファイバの回転角度を探す「第2の手順」と、 (3)該回転角度にそれぞれの光ファイバを固定する
「第3の手順」とからなる。 (4)さらに、以上の第1,第2,第3の手順に、少な
くとも一方のV溝を、該観測に用いる対物レンズの光軸
と光ファイバ中心軸とによって作られる面に対し直交す
る方向に移動させて、接続すべき光ファイバのコア同士
を軸合せする「第4の手順」を加えると、更に正確なコ
ア軸合せが可能となる。
【0029】次に、図3は本発明の第1の実施例を実現
する装置の1つであって、光ファイバのコア軸合せ装置
を説明する図である。図3に示すように、本発明の光フ
ァイバ接続装置は、光ファイバ1−1,1−2を突き合
わせるV溝9a,9bと、突き合わせたそれぞれの光フ
ァイバ1−1,1−2を該V溝9a,9b上で回転さ
せ、かつ任意の回転位置で光ファイバ1−1,1−2の
回転を固定する光ファイバ回転角度決め機構13と、一
方向から該光ファイバ1−1,1−2のコア像7−1,
7−2を観測するコア像一方向観測装置14とから主に
構成される。以上の構成にさらに、光ファイバ1−1,
1−2の突き合わせ部加熱部(アーク放電あるいはグロ
ー放電加熱、ガス加熱、レーザ加熱装置)、光ファイバ
をその軸方向に移動させ突き合わせる制御機構を加える
ことにより、融着接続装置が構成される。
【0030】ここで、光ファイバ回転角度決め機構13
は、外周が円柱状の光ファイバ把持部13−1と、光フ
ァイバ把持部の摺動筒13−2と、摺動筒13−2に設
けた光ファイバ把持部13−1の回転固定部品13−3
とから構成される。ここで、光ファイバ把持部13−1
は、少なくとも1回転できるように構成する。また、光
ファイバ把持部13−1と摺動筒13−2は、光ファイ
バ軸を含む面で2つに割れる構成にする。光ファイバ1
−1,1−2に少し曲げ力を加えて、光ファイバが光フ
ァイバ中心軸を回転軸として固定V溝に常に接触しなが
ら回転するように、光ファイバ回転角度決め機構13の
回転軸とV溝9a,9b上に載せた光ファイバ1−1,
1−2の中心軸とは、小さな角度をもたせてある。な
お、光ファイバがV溝に確実に接触しながら回転するよ
うに、V溝クランプ90を取り付けて、光ファイバをV
溝に軽く押さえる構成にしてもよい。
【0031】ところで、図3に示すように、V溝9a,
9bとV溝クランプ90とを組み合わせ、かつ光ファイ
バ1−1,1−2の被覆部1−1−0,1−2−0を直
接手で回せば、機能的には、光ファイバ回転角度決め機
構13と同等の機能を有するようになる。従って、V溝
9a,9bとV溝クランプ90とを、図3に示した光フ
ァイバ回転角度決め機構13に替えて、光ファイバ回転
角度決め機構として用いれば、図3に示す光ファイバ回
転角度決め機構13を取り除いてもよい。
【0032】また、コア像一方向観測装置14は、平行
光光源14−1と、顕微鏡14−2と、CCD撮像装置
14−3と、信号駆動制御基板14−4とLCD(液晶
表示画面)14−5とから構成される。
【0033】図3において、光ファイバ突き合わせ部に
平行光光源14−1からの平行光を照射し、CCD撮像
装置14−3側からみて、顕微鏡14−2の対物レンズ
の観測面を、コアより手前に(図7において示した「設
定範囲OB」)設定し、その透過光をコア像一方向観測
装置14で観測すると、LCD14−5でコア像を観測
できる。
【0034】光ファイバ1−1,1−2をV溝9a,9
b上で突き合わせると、対物レンズの観測面は光ファイ
バ1−1,1−2に対して同じ位置に設定され、2つの
コア像の大きさ(2本の暗線の距離)は共に同じ観測倍
率で観測され、同時に、光ファイバ中心に対するコアの
位置も同じ観測倍率で観測される。このため、光ファイ
バに対する顕微鏡対物レンズの観測面の位置と無関係
に、したがって、見かけ上のコア像の位置を用いても、
正確なコア軸合せができる。
【0035】また、2つのコア像は共に同じ観測面上に
あるため、コア軸合せは、V溝9a,9bのうち、少な
くとも一方のV溝9a,9bを一方向(y方向:対物レ
ンズの光軸と光ファイバ中心軸とによって作られる面に
対し直交する方向)に可動な微動機構とすれば可能とな
る(第4の手順)。
【0036】さらに、顕微鏡対物レンズの観測面の位置
を光ファイバ中心の近くに設定するほど、光ファイバの
レンズ効果が大きくなり、光ファイバ中心軸に対する見
かけ上のコア位置が拡大されて観測される分だけ、一層
正確な軸合せが可能となる。
【0037】次に、たとえば、光ファイバの外径のバラ
ツキ等によりファイバの中心軸同士が観測(Z)方向に
ズレているため、対物レンズ観測面の設定位置が、突き
合わせた光ファイバ1−1,1−2で異なっている場合
について考える。図7において、V溝上で突き合わせた
光ファイバ中心軸同士が観測方向にズレていても、対物
レンズ観測面の位置がOBの範囲にあればコア像は観測
でき、光ファイバ1−1,1−2について、コアの偏心
方向は揃えることができる。また、観測方向に加えて、
V溝表面の埃等により、光ファイバの中心軸同士がy方
向にズレていても、コア像が観測できれば、光ファイバ
1−1,1−2について、コアの偏心方向を揃えること
ができる。突き合わせた光ファイバは、加熱融着時間を
10秒程度にとれば、融着接続後に、自己調心効果によ
って、光ファイバ中心軸同士が一致する。従って、接続
前に、仮に、突き合わせた光ファイバの中心軸同士が観
測方向或いはy方向にズレていても、接続後に、自己調
心効果によって、コア同士は(図2(b)のように)最
も近接する。
【0038】ただし、一方向(y方向)V溝微動機構を
用いて、正確にコア軸合せする場合には、接続前に、V
溝表面の埃を取り除き、かつ光ファイバの被覆物(プラ
イマリコート)などを取り除いておく必要がある。さら
に、周知のように、自己調心効果の影響を小さくするよ
うに、放電パワーと放電時間(1秒前後)を選定する。
【0039】従来の光ファイバは、外径、コア偏心量な
ど、構造パラメータのばらつきが大きかった。コア偏心
量の比較的大きい(既設の)従来の光ファイバと、外
径、コア偏心量の小さい最近の光ファイバとを接続する
場合について考える。例えば、従来の光ファイバの外径
とコア偏心量のばらつきが共に±2ミクロンあり、最近
の光ファイバの外径とコア偏心量のばらつきがそれぞれ
±1ミクロン、±0.5ミクロンあるとき、V溝9a,
9bを共に固定(コア調心なし)しても、自己調心効果
によって光ファイバ中心軸同士が一致すること(外径誤
差の吸収)、かつコアの偏心している方向を揃えること
(コア軸ズレ量を最小に設定)によって、極端に大きな
接続損失(最大軸ズレ損失約1.2dB/軸ズレ2.5
ミクロン)の発生が抑えられて(最小軸ズレ損失約0.
43dB/軸ズレ1.5ミクロン)、(1.2−0.4
3=0.77dBだけ軸ズレ損失を低減できるため、)
実用的な接続損失が得られる効果がある。
【0040】従来のコア直視型光ファイバ接続装置のコ
ア検出軸合せ方法と比較すれば、従来は真のコア位置に
基づき、二方向コア軸合せしていた。これに対し、本発
明は、見かけ上のコア位置に基づき、V溝9a,9bの
うち、どちらか一方のV溝を微動させれば、一方向コア
軸合せが可能となる。すなわち、本発明は、従来方法で
行われていたように、一回のコア位置検出毎に、顕微鏡
微動機構によって対物レンズの観測面を光ファイバの所
定の位置に高精度に設定して2つのコア位置を高精度に
検出したり、マイクロコンピュータで真の軸ズレ量(2
つのコア間の相対距離)を算出したり、二方向V溝微動
機構でコア軸合せを行ったりする必要は、何れもなくな
る。その結果、装置を簡素化できる。
【0041】また、本発明は、近接しているコアを、同
じ観測条件で、一回だけ同時観測し、一方向コア軸合せ
するだけでよい分だけ、コア位置検出誤差と軸合せ誤差
が小さくなる結果、従来より正確な軸合せが可能とな
る。
【0042】また、従来方法は、実際上、コア検出・軸
合せは自動装置に依らなければ、極めて困難であるが、
本発明は、LCD上のコア像を見ながら、たとえば、弾
性片持ち梁にV溝を取り付けて、圧電アクチュエータで
0.1μm以下の精度でV溝を送る微動機構など導入す
ることによって、V溝を移動できるようにすれば、手動
でも軸合せが可能である。さらに、本発明の場合も、対
物レンズの観測面を光ファイバの所定の位置に設定すれ
ば、光ファイバのレンズ効果に基づき、真の軸ズレ量を
算出できるため、真の軸ズレ量を用いる従来方法と同
様、接続前後のコア軸ズレ損失も推定できる。
【0043】ところで、通常のシングルモード光ファイ
バのモードフィールド径は9.5μm程度であり、特に
低損失接続の要請がなければ、一方向V溝微動機構でコ
ア軸合せをしなくても、実用的な接続損失結果が得られ
る。これに対して、分散シフト光ファイバのモードフィ
ールド径は8μm程度と小さいため、一方向微動機構を
加えてコア軸合せを行えば、いっそう低損失な損失結果
が得られる。
【0044】なお、コア像一方向観測装置14に代え
て、通常の顕微鏡を用いてコアを観測してもよい。ま
た、コア像は、コアにGeがドープされた光ファイバの
場合、温度放射像あるいは紫外光励起によるルミネセン
ス像としても観測でき、以上説明した二本の暗線7−
1,7−2に置き換えて用いることができる。
【0045】〔第2の実施の形態〕図4は本発明の第2
の実施の形態例であって、光ファイバにフェルールを付
けて端末形成する、光コネクタ作製具を説明する図であ
る。本発明の光コネクタ作製具は、光ファイバ1−1を
フェルール10−1の光ファイバ挿入貫通孔11に挿入
して接着剤で固定する直前に、フェルール本体10−1
(の光ファイバ挿入貫通孔11の中心軸)に対して光フ
ァイバ10−1のコアが偏心している方向を決めてか
ら、光ファイバ1−1とフェルール10−1とを接着固
定し端末形成する光コネクタ作製具である。
【0046】本装置は、光ファイバを載せる固定V溝9
aと、光ファイバ1−1を該固定V溝9a上で回転さ
せ、かつ任意の回転位置で光ファイバの回転を固定する
光ファイバ回転角度決め機構13と、一方向から該光フ
ァイバのコア像を観測するコア像一方向観測装置14
と、フェルール位置決め台15から主に構成される。こ
こで、上記フェルール位置決め台15の上面は、顕微鏡
対物レンズの観測面と平行になるようにする。また、固
定V溝9aとフェルール位置決め台15との距離は、フ
ェルール10−1の光ファイバ挿入貫通孔11に光ファ
イバ1−1を貫通させるだけの光ファイバ長さ以上にと
るようにしている。
【0047】また、上記光ファイバ回転角度決め機構1
3と上記フェルール位置決め台15とが、該光ファイバ
のコア偏心方向を保ちながら、V溝9a上の光ファイバ
1−1をx方向にスライド移動し、光ファイバ1−1を
光ファイバ挿入貫通孔11に挿入できるように、光ファ
イバ回転角度決め機構13又はフェルール位置決め台1
5はスライド機構17上に設置する(本実施例では光フ
ァイバ回転角度決め機構13が上記スライド機構17上
に設置されている。)。
【0048】また、フェルール接着剤としてエポキシな
ど加熱硬化形接着剤を用いる場合、フェルール位置決め
台15にヒータ16を組み込んでもよいし、別のヒータ
を用意して該フェルールを加熱できるようにしてもよ
い。
【0049】図5はフェルール本体に対して、光ファイ
バのコアが偏心している方向を説明する図である。光フ
ァイバ1−1,1−2は、フェルール1−1,1−2に
固定され、かつ、フェルール1−1,1−2同士はフェ
ルール嵌合ピンで位置決めされる。突き合わせたフェル
ールに関し、フェルール10−1に接着固定された光フ
ァイバ1−1のコアの偏心している方向が、y方向につ
いて一致していれば、光ファイバ突き合わせ部の状況
は、図2(b)のように、光ファイバのコア同士の軸ズ
レを最小に設定できる。
【0050】光コネクタ作製方法は、次の通りである。
光コネクタをフェルールの光ファイバ挿入貫通孔に挿入
して接着剤を用いてまたは機械的に固定する直前に、
(1)光ファイバをV溝上に載せる「第1の手順」と、
(2)該光ファイバをV溝上で回転させながら、該光フ
ァイバの一側面方向から該光ファイバのコア像を観測
し、該コア像が光ファイバの中心軸により2分割された
観測視野のうち、予め定めた一方の側に位置するよう
に、かつ該コア像が光ファイバの中心軸から最も遠ざか
るように、該光ファイバの回転角度を探す「第2の手
順」と、(3)該光ファイバを該回転角度に固定する
「第3の手段」と、(4)該光ファイバのコア偏心方向
と該光ファイバ挿入貫通孔の軸に関するフェルールの方
向とを一致させて、光ファイバをフェルールに固定する
「第4の手順」とからなる。
【0051】第1の実施例において述べたように、フェ
ルール本体に対して、光ファイバのコアが偏心している
方向を決めることにより、コネクタ接続における軸ズレ
要因の1つを削除できる。ただし、これは通常用いられ
るコア偏心量1μm以下のシングルモード光ファイバ
と、高精度に(サブミクロン精度で)製作されたフェル
ールとを用いる場合に効果的である。
【0052】なお、第2の実施例では、フェルール等に
おけるコネクタ接続の場合を説明したが、全く同様に、
メカニカルスプライスへも適用できる。例えば、メカニ
カルスパライスとして、一つのV溝上で光ファイバを突
き合わせ、光ファイバ同士を該V溝に固定接続するもの
がある。
【0053】以上のように、本発明の軸合せ方法及び装
置によれば、光ファイバの融着接続あるいはコネクタ接
続において、突き合わせた光ファイバの各コアが偏心し
ている方向は同一になる。このため、光ファイバの中心
軸が一致しているとき、突き合わせた光ファイバ同士の
コア軸のズレ量を最小に(図10では0.1μmに)設
定でき、突き合わせ損失も最小となり、同時に接続失敗
も大幅に低減できる。さらに、従来は、真のコア位置を
観測する必要から、コア軸合せには、二方向微動機構と
二方向焦点調節用微動機構付観測系が不可欠であった
が、本発明では、1方向の観測系により見かけ上のコア
位置を用いて、コア同士の軸ズレを最小に設定できる。
さらに、どちらか一方のV溝を一方向可動V溝微動機構
とすれば、軸ズレを原理的に取り除くことができ、結果
として、低損失接続が可能となる。
【0054】なお、本発明では、光ファイバ心線に約1
回転のねじりが加わるが、光ファイバ長手方向で解消さ
れる。また、あるいは、このねじりは、光ケーブルの外
部に1本の心線を取り出し、別途用意した引き落とし心
線と接続する場合においては、引き落とし心線側で全面
的に取り除くことができる。あるいは、このねじりは、
余分な光ファイバ長さを袋などに収容する余長処理時の
心線巻き取りにおいて吸収される。このように、光ファ
イバ回転によるコア軸合せに伴う1回転程度の光ファイ
バ心線のねじれは実用上問題ない。
【0055】また、接続すべき光ファイバの偏心量は、
既知の場合が多いが、偏心量の類似した光ファイバ同士
を接続すれば、1方向可動V溝微動機構を用いなくて
も、コア軸ズレ量は原理的に零となり、いっそう低損失
接続が可能となる。
【0056】また、以上の説明では、単心接続の場合を
説明したが、単心接続を複数回繰り返せば、多心接続に
も応用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、光ファイバのコア
軸合せ方法によれば、光ファイバの融着接続あるいはコ
ネクタ接続に際して、一方向観測のみ、あるいは一方向
V溝可動機構によって、コア同士の軸ズレを最小、ある
いは該軸ズレを取り除くことができ、その結果、低損失
接続が可能となり、したがって、コア軸ズレ損失に起因
した接続失敗が極めて少なくなる。したがって、接続作
業コストも低減できる。また、コア像の二方向微動機構
付観測装置あるいはコアの二方向位置決め微動機構を必
要としないため、接続装置を小型軽量化・低価格化でき
る利点がある。
【0058】応用分野として、今後開発される光加入者
系線路の光ファイバ接続に使用すれば、携帯性・作業性
に優れた接続装置の実現、さらに、低損失で、低価格な
光線路の実現に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の第1の実施例を説明
する図であって、LCDに表示される光ファイバ突き合
わせ部の様子を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する図であって、
LCDに表示される光ファイバ突き合わせ部のコアの移
動の様子を、光ファイバ断面(x)方向から見た図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例を実現する装置の一つで
あって、光ファイバのコア軸合せ装置を説明する図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例であって、光ファイバに
フェルールを付けて端末形成する、光コネクタ作製具を
説明する図である。
【図5】フェルールに対する光ファイバのコア偏心方向
を説明する図である。
【図6】従来のコア直視型光ファイバ接続装置の軸合せ
方法を説明する図である。
【図7】従来のコアを観測する一方法を説明する図であ
る。
【図8】従来の固定V溝軸合せを用いる簡便な光ファイ
バ融着接続装置の軸合せ部を説明する図である。
【図9】従来の光ファイバをフェルールで端末形成し接
続するコネクタ接続を説明する図である。
【図10】光ファイバ同士をランダムに突き合わせた場
合、コア同士の軸ズレの確率密度関数を計算した例を示
す図である。
【符号の説明】
1,1−1,1−2 光ファイバ 1−1−0,1−2−0 光ファイバの被覆部 2 平行光 3 対物レンズ 4 対物レンズの観測面 5 コア 6 透過光 7,7−1,7−2 コア像(暗線) 8 焦点調節用微動機構付顕微鏡 9a,9b V溝 90 V溝クランプ 10 フェルール 11 光ファイバ挿入貫通孔 12 フェルール嵌合ピン孔 13 光ファイバ回転角度決め機構 14 コア像一方向観測装置 15 フェルール位置決め台 16 ヒータ 17 スライド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/255 G02B 6/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを固定V溝上で接続する方法
    において、 接続すべき2本の光ファイバの端面をV溝上で突き合わ
    せる第1の手順と、 それぞれの光ファイバをV溝上で回転させながら、該光
    ファイバの一側面方向から該光ファイバのコア像を観測
    し、観測されるそれぞれのコア像が、光ファイバの中心
    軸により2分割された観測視野の一方の側にあり、かつ
    それぞれのコア像が光ファイバの中心軸から最も遠ざか
    るように、それぞれの光ファイバの回転角度を探す第2
    の手順と、 該回転角度にそれぞれの光ファイバを固定する第3の手
    順とからなることを特徴とする光ファイバのコア軸合せ
    方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバをV溝上で接続する方法にお
    いて、 接続すべき2本の光ファイバの端面をV溝上で突き合わ
    せる第1手順と、 それぞれの光ファイバをV溝上で回転させながら、該光
    ファイバの一側面方向から該光ファイバのコア像を観測
    し、観測されるそれぞれのコア像が、光ファイバの中心
    軸により2分割された観測視野の一方の側にあり、かつ
    それぞれのコア像が光ファイバの中心軸から最も遠ざか
    るように、それぞれの光ファイバの回転角度を探す第2
    の手順と、 該回転角度にそれぞれの光ファイバを固定する第3の手
    順と、 少なくとも一方のV溝を、該観測に用いる対物レンズの
    光軸と光ファイバ中心軸とによって作られる面に対し直
    交する方向に移動させて、接続すべき光ファイバのコア
    同士を軸合せする第4の手順とからなることを特徴とす
    る光ファイバのコア軸合せ方法。
  3. 【請求項3】 光ファイバ端部をフェルールで端末形成
    し、フェルール同士を突き合わせてコネクタ接続する方
    法において、 光ファイバをフェルールの光ファイバ挿入貫通孔に挿入
    して接着剤を用いてまたは機械的に固定する直前に、 光ファイバをV溝上に載せる第1の手順と、 該光ファイバをV溝上で回転させながら、該光ファイバ
    の一側面方向から該光ファイバのコア像を観測し、該コ
    ア像が光ファイバの中心軸により2分割された観測視野
    のうち、予め定めた一方の側に位置するように、かつ該
    コア像が光ファイバの中心軸から最も遠ざかるように、
    該光ファイバの回転角度を探す第2の手順と、 該光ファイバを該回転角度に固定する第3の手順と、 接続すべき光ファイバのコア偏心方向が、コネクタ接続
    時にフェルール接合面にて同一方向となるように、光フ
    ァイバをフェルールに固定する第4の手順とからなる手
    順を有することを特徴とする光コネクタ作製方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバをV溝上に載せて接続する方
    法において、 光ファイバ接続後に、光ファイバに対するコア像一方向
    観測装置の観測面の位置に基づき、真のコア軸ズレ量を
    算出して、コア軸ズレ損失を推定する手順を加えたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項に記載した光ファイ
    バ軸合せ方法。
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