JP3272460B2 - 触媒コンバータの製造方法 - Google Patents
触媒コンバータの製造方法Info
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- JP3272460B2 JP3272460B2 JP07580393A JP7580393A JP3272460B2 JP 3272460 B2 JP3272460 B2 JP 3272460B2 JP 07580393 A JP07580393 A JP 07580393A JP 7580393 A JP7580393 A JP 7580393A JP 3272460 B2 JP3272460 B2 JP 3272460B2
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- casing
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- carrier
- flange
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒を担持するモノリ
ス型触媒担体と、モノリス型触媒担体を内部に収納する
ケーシングと、ケーシングの軸方向両端に結合された一
対のフランジとを備え、前記ケーシングが前記モノリス
型触媒担体を保持する円筒状の担体保持部と、担体保持
部の軸方向両端に連なる一対のコーン状の案内部とから
なる触媒コンバータの製造方法に関する。
ス型触媒担体と、モノリス型触媒担体を内部に収納する
ケーシングと、ケーシングの軸方向両端に結合された一
対のフランジとを備え、前記ケーシングが前記モノリス
型触媒担体を保持する円筒状の担体保持部と、担体保持
部の軸方向両端に連なる一対のコーン状の案内部とから
なる触媒コンバータの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の排気ガス浄化装置として用いら
れている触媒コンバータは、白金、ロジュウム、パラジ
ュウム等の貴金属を主成分とする触媒を担持する円筒状
のモノリス型触媒担体を金属製のケーシングの内部に収
納したもので、そのケーシングの軸方向両端部に設けた
フランジが排気管の中間部に設けたフランジに結合され
る。
れている触媒コンバータは、白金、ロジュウム、パラジ
ュウム等の貴金属を主成分とする触媒を担持する円筒状
のモノリス型触媒担体を金属製のケーシングの内部に収
納したもので、そのケーシングの軸方向両端部に設けた
フランジが排気管の中間部に設けたフランジに結合され
る。
【０００３】図５に基づいて従来の触媒コンバータの製
造方法を説明する。
造方法を説明する。
【０００４】先ず、軸方向に沿って２分割された一対の
担体保持部要素１L ，１R によって円筒状のモノリス型
触媒担体Ｍの外周を覆い、その表面に内向きの圧力を加
えてモノリス型触媒担体Ｍの形状に沿わせた状態で、両
担体保持部要素１L ，１R を溶接Ｗ1 して円筒状の担体
保持部１を形成する（図５（ａ）参照）。このとき、モ
ノリス型触媒担体Ｍと担体保持部１との間にマット状の
シール部材３が介装される。
担体保持部要素１L ，１R によって円筒状のモノリス型
触媒担体Ｍの外周を覆い、その表面に内向きの圧力を加
えてモノリス型触媒担体Ｍの形状に沿わせた状態で、両
担体保持部要素１L ，１R を溶接Ｗ1 して円筒状の担体
保持部１を形成する（図５（ａ）参照）。このとき、モ
ノリス型触媒担体Ｍと担体保持部１との間にマット状の
シール部材３が介装される。
【０００５】続いて、予め絞り加工した一対のコーン状
の案内部２，２を前記担体保持部１の軸方向両端に溶接
Ｗ2 により結合してケーシングＣを形成する（図５
（ｂ）参照）。尚、触媒コンバータのケーシングＣは実
質的に前後対称形状であり、その後半部の図示は省略し
ている。そして最後に、両案内部２，２先端のフランジ
結合部２1 ，２1 にそれぞれフランジＦ，Ｆを溶接Ｗ3
により結合して触媒コンバータを完成する（図５（ｃ）
参照）。上述のようにして完成した触媒コンバータは、
その両端のフランジＦ，Ｆを介して排気管Ｐに設けたフ
ランジＦｐ，Ｆｐに結合される（図５（ｄ）参照）。
の案内部２，２を前記担体保持部１の軸方向両端に溶接
Ｗ2 により結合してケーシングＣを形成する（図５
（ｂ）参照）。尚、触媒コンバータのケーシングＣは実
質的に前後対称形状であり、その後半部の図示は省略し
ている。そして最後に、両案内部２，２先端のフランジ
結合部２1 ，２1 にそれぞれフランジＦ，Ｆを溶接Ｗ3
により結合して触媒コンバータを完成する（図５（ｃ）
参照）。上述のようにして完成した触媒コンバータは、
その両端のフランジＦ，Ｆを介して排気管Ｐに設けたフ
ランジＦｐ，Ｆｐに結合される（図５（ｄ）参照）。
【０００６】図６は触媒コンバータの製造方法の他の従
来例を示すもので、この従来例は担体保持部１と案内部
２，２とを溶接Ｗ2 する部分の形状において、前述の図
５の従来例と異なっている。
来例を示すもので、この従来例は担体保持部１と案内部
２，２とを溶接Ｗ2 する部分の形状において、前述の図
５の従来例と異なっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
触媒コンバータは、別部材である担体保持部１と案内部
２，２とを一体に溶接Ｗ2 してケーシングＣを構成して
いるので、その溶接部近傍に段差が生じて排気ガスの流
れが阻害されたり、モノリス型触媒担体Ｍの外周部に排
気ガスが当たり難くなる問題があり、しかもケーシング
Ｃの部品点数が増加してコストが上昇する問題がある。
触媒コンバータは、別部材である担体保持部１と案内部
２，２とを一体に溶接Ｗ2 してケーシングＣを構成して
いるので、その溶接部近傍に段差が生じて排気ガスの流
れが阻害されたり、モノリス型触媒担体Ｍの外周部に排
気ガスが当たり難くなる問題があり、しかもケーシング
Ｃの部品点数が増加してコストが上昇する問題がある。
【０００８】そこで、担体保持部１と案内部２，２とを
一体に形成して排気ガスの流れをスムーズにすることが
考えられる。しかしながら、上述のようにすると案内部
２，２を担体保持部１と共に軸方向に沿って２分割する
必要があるため、分割された２つの要素をモノリス型触
媒担体Ｍの形状に合わせて加圧し、その２つの要素の結
合部を重ね合わせて溶接する際に、案内部２，２の先端
に形成されるフランジ結合部２1 ，２1 の直径にバラツ
キが発生してフランジＦ，Ｆの溶接に支障を来す問題が
ある。
一体に形成して排気ガスの流れをスムーズにすることが
考えられる。しかしながら、上述のようにすると案内部
２，２を担体保持部１と共に軸方向に沿って２分割する
必要があるため、分割された２つの要素をモノリス型触
媒担体Ｍの形状に合わせて加圧し、その２つの要素の結
合部を重ね合わせて溶接する際に、案内部２，２の先端
に形成されるフランジ結合部２1 ，２1 の直径にバラツ
キが発生してフランジＦ，Ｆの溶接に支障を来す問題が
ある。
【０００９】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、モノリス型触媒担体に排気ガスをスムーズに導くこ
とが可能であり、且つ精密な寸法のフランジ結合部を持
つ触媒コンバータの製造方法を提供することを目的とす
る。
で、モノリス型触媒担体に排気ガスをスムーズに導くこ
とが可能であり、且つ精密な寸法のフランジ結合部を持
つ触媒コンバータの製造方法を提供することを目的とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、触媒を担持するモノリス型触媒担体と、
モノリス型触媒担体を内部に収納するケーシングと、ケ
ーシングの軸方向両端に結合された一対のフランジとを
備え、前記ケーシングが前記モノリス型触媒担体を保持
する円筒状の担体保持部と、担体保持部の軸方向両端に
連なる一対の先細りの案内部とからなる触媒コンバータ
の製造方法において、前記ケーシングを軸方向に沿って
分割してなる複数のケーシング要素を、それらケーシン
グ要素の、前記一対の案内部に対応する部分が基端から
先端まで全長に亘り先細りテーパ状となるように形成す
る工程と、前記複数のケーシング要素を、その担体保持
部の内部にモノリス型触媒担体を収納した状態で一体に
結合する工程と、前記複数のケーシング要素を一体に結
合した状態で、前記一対の先細りテーパ状の案内部の先
端に塑性加工を施して，該先端に短円筒状のフランジ結
合部を形成する工程と、そのフランジ結合部に前記フラ
ンジを結合する工程とを備えたことを特徴とする。
に、本発明は、触媒を担持するモノリス型触媒担体と、
モノリス型触媒担体を内部に収納するケーシングと、ケ
ーシングの軸方向両端に結合された一対のフランジとを
備え、前記ケーシングが前記モノリス型触媒担体を保持
する円筒状の担体保持部と、担体保持部の軸方向両端に
連なる一対の先細りの案内部とからなる触媒コンバータ
の製造方法において、前記ケーシングを軸方向に沿って
分割してなる複数のケーシング要素を、それらケーシン
グ要素の、前記一対の案内部に対応する部分が基端から
先端まで全長に亘り先細りテーパ状となるように形成す
る工程と、前記複数のケーシング要素を、その担体保持
部の内部にモノリス型触媒担体を収納した状態で一体に
結合する工程と、前記複数のケーシング要素を一体に結
合した状態で、前記一対の先細りテーパ状の案内部の先
端に塑性加工を施して，該先端に短円筒状のフランジ結
合部を形成する工程と、そのフランジ結合部に前記フラ
ンジを結合する工程とを備えたことを特徴とする。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１２】図１〜図４は本発明の一実施例を示すもの
で、図１は触媒コンバータの全体斜視図、図２は触媒コ
ンバータの部分縦断面図、図３は図２の３−３線断面
図、図４は触媒コンバータの製造方法を示す図である。
で、図１は触媒コンバータの全体斜視図、図２は触媒コ
ンバータの部分縦断面図、図３は図２の３−３線断面
図、図４は触媒コンバータの製造方法を示す図である。
【００１３】図１〜図３に示すように、触媒コンバータ
は内部にモノリス型触媒担体Ｍを収納するケーシングＣ
と、該ケーシングＣの軸方向両端に結合される一対のフ
ランジＦ，Ｆとを備える。完成したケーシングＣは、中
央の担体保持部１と該担体保持部１の軸方向両端に連設
される一対の案内部２，２とから構成されており、軸方
向に沿って２分割された一対のケーシング要素ＣL ，Ｃ
R を溶接Ｗ1 により一体に結合してなる。従って、各ケ
ーシング要素ＣL ，ＣR は担体保持部１の半割体と、そ
れに接続する２個の案内部２，２の半割体とから構成さ
れる。モノリス型触媒担体Ｍはマット状のシール部材３
を介してケーシングＣの担体保持部１の内側に保持され
る。
は内部にモノリス型触媒担体Ｍを収納するケーシングＣ
と、該ケーシングＣの軸方向両端に結合される一対のフ
ランジＦ，Ｆとを備える。完成したケーシングＣは、中
央の担体保持部１と該担体保持部１の軸方向両端に連設
される一対の案内部２，２とから構成されており、軸方
向に沿って２分割された一対のケーシング要素ＣL ，Ｃ
R を溶接Ｗ1 により一体に結合してなる。従って、各ケ
ーシング要素ＣL ，ＣR は担体保持部１の半割体と、そ
れに接続する２個の案内部２，２の半割体とから構成さ
れる。モノリス型触媒担体Ｍはマット状のシール部材３
を介してケーシングＣの担体保持部１の内側に保持され
る。
【００１４】各案内部２，２は担体保持部１に連なる部
分から先細にテーパしており、その先端に形成された短
円筒状のフランジ結合部２1 ，２1 に、それぞれフラン
ジＦ，Ｆが溶接Ｗ3 により結合される。
分から先細にテーパしており、その先端に形成された短
円筒状のフランジ結合部２1 ，２1 に、それぞれフラン
ジＦ，Ｆが溶接Ｗ3 により結合される。
【００１５】次に、前記触媒コンバータの製造方法を図
４に基づいて説明する。
４に基づいて説明する。
【００１６】先ず、２分割された一対のケーシング要素
ＣL ，ＣR でモノリス型触媒担体Ｍを覆って該モノリス
型触媒担体Ｍの外周に均等な面圧が加わるように内向き
に加圧して成形した後、一対のケーシング要素ＣL ，Ｃ
R を複数箇所でスポット溶接Ｗ0 して仮止めする（図４
（ａ）参照）。
ＣL ，ＣR でモノリス型触媒担体Ｍを覆って該モノリス
型触媒担体Ｍの外周に均等な面圧が加わるように内向き
に加圧して成形した後、一対のケーシング要素ＣL ，Ｃ
R を複数箇所でスポット溶接Ｗ0 して仮止めする（図４
（ａ）参照）。
【００１７】次に、一対のケーシング要素ＣL ，ＣR の
外周及び一方の端面を保持した状態で他方の端面を塑性
加工し、テーパ状の案内部２の先端に短円筒状のフラン
ジ結合部２1 を形成する（図４（ｂ），（ｃ）参照）。
前記フランジ結合部２1 の加工はケーシングＣを軸回り
に回転させながら行われ、該ケーシングＣの両方の端面
にフランジ結合部２1 ，２1 が加工される。そして最後
に、前記フランジ結合部２1 ，２1 にそれぞれフランジ
Ｆ，Ｆを溶接Ｗ3 により結合した後（図４（ｄ）参
照）、それまでスポット溶接Ｗ0 により仮止めされてい
た一対のケーシング要素ＣL ，ＣR を全周に亘って溶接
Ｗ1 し、図２に示す触媒コンバータを完成する。
外周及び一方の端面を保持した状態で他方の端面を塑性
加工し、テーパ状の案内部２の先端に短円筒状のフラン
ジ結合部２1 を形成する（図４（ｂ），（ｃ）参照）。
前記フランジ結合部２1 の加工はケーシングＣを軸回り
に回転させながら行われ、該ケーシングＣの両方の端面
にフランジ結合部２1 ，２1 が加工される。そして最後
に、前記フランジ結合部２1 ，２1 にそれぞれフランジ
Ｆ，Ｆを溶接Ｗ3 により結合した後（図４（ｄ）参
照）、それまでスポット溶接Ｗ0 により仮止めされてい
た一対のケーシング要素ＣL ，ＣR を全周に亘って溶接
Ｗ1 し、図２に示す触媒コンバータを完成する。
【００１８】而して、ケーシングＣの担体保持部１と案
内部２，２とを一体に形成したことにより、担体保持部
１と案内部２，２との接続部に段差が発生することがな
くなり、その結合部近傍の断面形状が滑らかに変化する
ようになる。従って、排気管Ｐから前側の案内部２に導
入された排気ガスはスムーズに担体保持部１に流入し、
そこに保持されたモノリス型触媒担体Ｍに均一に接触す
る。そしてモノリス型触媒担体Ｍを通過して浄化された
排気ガスは、担体保持部１から後側の案内部２にスムー
ズに流入して排気管Ｐに排出される。また、ケーシング
要素ＣL ，ＣRを相互に結合した後にフランジ結合部２
1 ，２1 を塑性加工しているので、そのフランジ結合部
２1 ，２1 を精密な寸法に仕上げることが可能となり、
フランジＦ，Ｆの結合を容易に行うことができる。しか
も、担体保持部１と案内部２，２とを一体に形成したこ
とにより部品点数が減少し、触媒コンバータの製造コス
トを削減することができる。
内部２，２とを一体に形成したことにより、担体保持部
１と案内部２，２との接続部に段差が発生することがな
くなり、その結合部近傍の断面形状が滑らかに変化する
ようになる。従って、排気管Ｐから前側の案内部２に導
入された排気ガスはスムーズに担体保持部１に流入し、
そこに保持されたモノリス型触媒担体Ｍに均一に接触す
る。そしてモノリス型触媒担体Ｍを通過して浄化された
排気ガスは、担体保持部１から後側の案内部２にスムー
ズに流入して排気管Ｐに排出される。また、ケーシング
要素ＣL ，ＣRを相互に結合した後にフランジ結合部２
1 ，２1 を塑性加工しているので、そのフランジ結合部
２1 ，２1 を精密な寸法に仕上げることが可能となり、
フランジＦ，Ｆの結合を容易に行うことができる。しか
も、担体保持部１と案内部２，２とを一体に形成したこ
とにより部品点数が減少し、触媒コンバータの製造コス
トを削減することができる。
【００１９】触媒コンバータの加工手順は、次のように
することも可能である。即ち、モノリス型触媒担体Ｍを
覆う一対のケーシング要素ＣL ，ＣR を内向きに加圧し
た状態のままフランジ結合部２1 ，２1 を塑性加工し、
そのままの状態でフランジＦ，Ｆの溶接Ｗ3 及び一対の
ケーシング要素ＣL ，ＣR の全周の溶接Ｗ1 を行っても
良い。
することも可能である。即ち、モノリス型触媒担体Ｍを
覆う一対のケーシング要素ＣL ，ＣR を内向きに加圧し
た状態のままフランジ結合部２1 ，２1 を塑性加工し、
そのままの状態でフランジＦ，Ｆの溶接Ｗ3 及び一対の
ケーシング要素ＣL ，ＣR の全周の溶接Ｗ1 を行っても
良い。
【００２０】また更に他の加工手順として、モノリス型
触媒担体Ｍを覆う一対のケーシング要素ＣL ，ＣR を内
向きに加圧した状態のまま全周を溶接Ｗ1 した後、ケー
シングの両端にフランジ結合部２1 ，２1 を塑性加工し
てフランジＦ，Ｆを溶接Ｗ3しても良い。
触媒担体Ｍを覆う一対のケーシング要素ＣL ，ＣR を内
向きに加圧した状態のまま全周を溶接Ｗ1 した後、ケー
シングの両端にフランジ結合部２1 ，２1 を塑性加工し
てフランジＦ，Ｆを溶接Ｗ3しても良い。
【００２１】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【００２２】例えば、実施例ではケーシングＣを軸方向
に沿って２分割しているが、３分割以上に分割すること
も可能である。
に沿って２分割しているが、３分割以上に分割すること
も可能である。
【００２３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、モノリス
型触媒担体を内部に収納するケーシングを軸方向に沿っ
て分割してなる複数のケーシング要素を、その担体保持
部の内部にモノリス型触媒担体を収納した状態で一体に
結合しているので、ケーシングの担体保持部と案内部と
の間の段差を無くしてケーシング内部の排気ガスの流れ
をスムーズにし、排気ガスをモノリス型触媒担体に均一
且つ効率的に接触させることが可能となるばかりか、ケ
ーシングの部品点数を減らしてコストを削減することが
できる。しかも上記複数のケーシング要素を、それら要
素の、一対の案内部に対応する部分が基端から先端まで
全長に亘り先細りテーパ状となるように形成し、その複
数のケーシング要素を一体に結合した状態で、前記一対
の先細りテーパ状の案内部の先端に塑性加工を施して，
該先端に短円筒状のフランジ結合部を形成するので、個
々のケーシング要素の製作段階で先細り案内部の先端に
フランジ結合部を加工した後でケーシング要素相互を結
合するような場合と比べて、フランジ結合部の直径のバ
ラツキを効果的に抑えることができ、従ってそのフラン
ジ結合部を精密な寸法に仕上げてフランジの結合作業を
容易に行うことができる。
型触媒担体を内部に収納するケーシングを軸方向に沿っ
て分割してなる複数のケーシング要素を、その担体保持
部の内部にモノリス型触媒担体を収納した状態で一体に
結合しているので、ケーシングの担体保持部と案内部と
の間の段差を無くしてケーシング内部の排気ガスの流れ
をスムーズにし、排気ガスをモノリス型触媒担体に均一
且つ効率的に接触させることが可能となるばかりか、ケ
ーシングの部品点数を減らしてコストを削減することが
できる。しかも上記複数のケーシング要素を、それら要
素の、一対の案内部に対応する部分が基端から先端まで
全長に亘り先細りテーパ状となるように形成し、その複
数のケーシング要素を一体に結合した状態で、前記一対
の先細りテーパ状の案内部の先端に塑性加工を施して，
該先端に短円筒状のフランジ結合部を形成するので、個
々のケーシング要素の製作段階で先細り案内部の先端に
フランジ結合部を加工した後でケーシング要素相互を結
合するような場合と比べて、フランジ結合部の直径のバ
ラツキを効果的に抑えることができ、従ってそのフラン
ジ結合部を精密な寸法に仕上げてフランジの結合作業を
容易に行うことができる。
【図１】触媒コンバータの全体斜視図
【図２】触媒コンバータの部分縦断面図
【図３】図２の３−３線断面図
【図４】触媒コンバータの製造方法を示す図
【図５】従来の触媒コンバータの製造方法を示す図
【図６】従来の触媒コンバータの他の製造方法を示す図
Ｃ ケーシング ＣL ケーシング要素 ＣR ケーシング要素 Ｆ フランジ Ｍ モノリス型触媒担体 １ 担体保持部 ２ 案内部 ２1 フランジ結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 浩一 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 会田 勉 栃木県塩谷郡喜連川町鷲宿4480−17 株 式会社ユタカ技研 栃木技術センター内 (56)参考文献 特開 平４−234517（ＪＰ，Ａ) 実公 昭57−24892（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F01N 3/24 - 3/28
Claims (1)
- 【請求項１】 触媒を担持するモノリス型触媒担体
（Ｍ）と、モノリス型触媒担体（Ｍ）を内部に収納する
ケーシング（Ｃ）と、ケーシング（Ｃ）の軸方向両端に
結合された一対のフランジ（Ｆ）とを備え、前記ケーシ
ング（Ｃ）が前記モノリス型触媒担体（Ｍ）を保持する
円筒状の担体保持部（１）と、担体保持部（１）の軸方
向両端に連なる一対の先細りの案内部（２）とからなる
触媒コンバータの製造方法において、 前記ケーシング（Ｃ）を軸方向に沿って分割してなる複
数のケーシング要素（ＣL ，ＣR ）を、それらケーシン
グ要素（Ｃ L ，Ｃ R ）の、前記一対の案内部（２）に対
応する部分が基端から先端まで全長に亘り先細りテーパ
状となるように形成する工程と、 前記複数のケーシング要素（Ｃ L ，Ｃ R ）を、 その担体
保持部（１）の内部にモノリス型触媒担体（Ｍ）を収納
した状態で一体に結合する工程と、前記複数のケーシング要素（Ｃ L ，Ｃ R ）を 一体に結合
した状態で、前記一対の先細りテーパ状の案内部（２）
の先端に塑性加工を施して，該先端に短円筒状のフラン
ジ結合部（２1 ）を形成する工程と、その フランジ結合部（２1 ）に前記フランジ（Ｆ）を結
合する工程とを備えたことを特徴とする、触媒コンバー
タの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07580393A JP3272460B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 触媒コンバータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07580393A JP3272460B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 触媒コンバータの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288234A JPH06288234A (ja) | 1994-10-11 |
| JP3272460B2 true JP3272460B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=13586731
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07580393A Expired - Fee Related JP3272460B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 触媒コンバータの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3272460B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000058327A (ko) * | 2000-04-19 | 2000-10-05 | 배길훈 | 자동차용 촉매 변환기의 이너링 |
| KR20000058348A (ko) * | 2000-04-27 | 2000-10-05 | 배길훈 | 자동차용 촉매 변환기의 돌출형 엔드 플레이트 어셈블리 |
| US7378061B2 (en) | 2004-09-28 | 2008-05-27 | Emoon Technologies Llc | Inner cone for converter assembly |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP07580393A patent/JP3272460B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06288234A (ja) | 1994-10-11 |
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