JP3271198B2 - Ｄｔヘッドのトラックずれ量検出装置 - Google Patents
Ｄｔヘッドのトラックずれ量検出装置Info
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- JP3271198B2 JP3271198B2 JP23021492A JP23021492A JP3271198B2 JP 3271198 B2 JP3271198 B2 JP 3271198B2 JP 23021492 A JP23021492 A JP 23021492A JP 23021492 A JP23021492 A JP 23021492A JP 3271198 B2 JP3271198 B2 JP 3271198B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ＤＴヘッドのトラッ
クずれ量検出装置に関する。
クずれ量検出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近のＶＴＲにおいては、磁気テープの
記録密度の向上が要求されている。これを達成するため
の１つの手段として、ナロートラック化が進められてい
る。ナロートラック化が進むにしたがって、記録された
トラックに再生ヘッドを正確に追従させるためのトラッ
キングを高速度かつ高精度に行なうことが必要になって
きた。
記録密度の向上が要求されている。これを達成するため
の１つの手段として、ナロートラック化が進められてい
る。ナロートラック化が進むにしたがって、記録された
トラックに再生ヘッドを正確に追従させるためのトラッ
キングを高速度かつ高精度に行なうことが必要になって
きた。
【０００３】再生ヘッドを記録トラックに追従させる方
法としては、従来からＤＴ（ダイナミック・トラッキン
グ）ヘッドを用いる方法が知られている。このＤＴヘッ
ドとは周知のように、再生ヘッドを例えば圧電素子など
のアクチュエータに搭載したものである。再生時には再
生ヘッドとトラックのずれ量を検出し、このずれ量をア
クチュエータで補正することによってトラッキングが行
なわれる。
法としては、従来からＤＴ（ダイナミック・トラッキン
グ）ヘッドを用いる方法が知られている。このＤＴヘッ
ドとは周知のように、再生ヘッドを例えば圧電素子など
のアクチュエータに搭載したものである。再生時には再
生ヘッドとトラックのずれ量を検出し、このずれ量をア
クチュエータで補正することによってトラッキングが行
なわれる。
【０００４】再生ヘッドとトラックのずれ量を検出する
方法としては、再生ヘッドをウォブリング（Wobbling)
する方法がある。この方法では、再生ヘッドをウォブリ
ングさせたときに再生ヘッドから出力される再生ＲＦ信
号のエンベロープ信号を抽出する。一方、ウォブリング
による再生ヘッドの変位量をストレインゲージなどによ
って検出し、この変位量でエンベロープ信号の増減量を
同期検波することによって、再生ヘッドのトラックずれ
量が検出される。
方法としては、再生ヘッドをウォブリング（Wobbling)
する方法がある。この方法では、再生ヘッドをウォブリ
ングさせたときに再生ヘッドから出力される再生ＲＦ信
号のエンベロープ信号を抽出する。一方、ウォブリング
による再生ヘッドの変位量をストレインゲージなどによ
って検出し、この変位量でエンベロープ信号の増減量を
同期検波することによって、再生ヘッドのトラックずれ
量が検出される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に最近の磁気テープにおいてはナロートラック化されて
おり、このようなナロートラックに対して再生ヘッドを
トラッキング調整するためには、例えばウォブリングの
周波数を高くすることによって、トラックずれ量の検出
を高速度および高精度に行なうことが必要になる。
に最近の磁気テープにおいてはナロートラック化されて
おり、このようなナロートラックに対して再生ヘッドを
トラッキング調整するためには、例えばウォブリングの
周波数を高くすることによって、トラックずれ量の検出
を高速度および高精度に行なうことが必要になる。
【０００６】しかし、ウォブリングの周波数を高くし過
ぎると、場合によってはその周波数がアクチュエータの
固有振動数を超えてしまうことがある。この場合には、
アクチュエータが高次振動を起こしてしまい、アクチュ
エータの正確な変位量を検出することが不可能になるの
で、再生ヘッドのトラックずれ量を正確に検出すること
が不可能になるという問題がある。
ぎると、場合によってはその周波数がアクチュエータの
固有振動数を超えてしまうことがある。この場合には、
アクチュエータが高次振動を起こしてしまい、アクチュ
エータの正確な変位量を検出することが不可能になるの
で、再生ヘッドのトラックずれ量を正確に検出すること
が不可能になるという問題がある。
【０００７】また、再生ヘッドのトラックずれ量を検出
する方法としては、アジマス記録された信号を再生する
とき再生ヘッドがトラックずれを起こすと、再生信号の
読み出しタイミングが変化することを利用する検出方法
もあるが、再生信号の読み出しタイミングの変化量は非
常に小さいので、ナロートラックの場合は読み出しタイ
ミングの変化量を検出するのが非常に困難であり、実用
には適さない。
する方法としては、アジマス記録された信号を再生する
とき再生ヘッドがトラックずれを起こすと、再生信号の
読み出しタイミングが変化することを利用する検出方法
もあるが、再生信号の読み出しタイミングの変化量は非
常に小さいので、ナロートラックの場合は読み出しタイ
ミングの変化量を検出するのが非常に困難であり、実用
には適さない。
【０００８】そこでこの発明は、上述したような課題を
解決したものであって、ナロートラックにおいても再生
ヘッドとトラックのずれ量を高速度かつ高精度で検出す
ることが可能なＤＴヘッドのトラックずれ量検出装置を
提案するものである。
解決したものであって、ナロートラックにおいても再生
ヘッドとトラックのずれ量を高速度かつ高精度で検出す
ることが可能なＤＴヘッドのトラックずれ量検出装置を
提案するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、複数チャネル同時に記録されて
いる磁気テープを再生するＤＴヘッドのトラックずれ量
検出装置において、磁気テープの同時に記録された複数
のトラックを同時に再生する複数の再生ヘッドと、再生
ヘッドを所定の振幅でウォブリングするウォブリング手
段と、再生ヘッドから出力される再生ＲＦ信号のエンベ
ロープ信号を抽出する再生ＲＦエンベロープ信号抽出手
段と、再生ＲＦエンベロープ信号からウォブリング成分
を抽出するウォブリング成分抽出手段を備え、ウォブリ
ング手段よりウォブリングされた複数の再生ヘッドの出
力から、再生ＲＦエンベロープ信号抽出手段によって各
チャネル毎のＲＦエンベロープ信号を抽出し、当該チャ
ネル毎に抽出されたそれぞれのＲＦエンベロープ信号か
ら、ウォブリング成分抽出手段により各チャネル毎のウ
ォブリング成分を抽出し、当該チャネル毎に抽出された
それぞれのウォブリング成分の信号に所定の信号処理を
施し、所定の信号処理が施されたチャネル毎の信号を加
算することにより、一つのトラックずれ量を検出するこ
とを特徴とするものである。
め、本発明においては、複数チャネル同時に記録されて
いる磁気テープを再生するＤＴヘッドのトラックずれ量
検出装置において、磁気テープの同時に記録された複数
のトラックを同時に再生する複数の再生ヘッドと、再生
ヘッドを所定の振幅でウォブリングするウォブリング手
段と、再生ヘッドから出力される再生ＲＦ信号のエンベ
ロープ信号を抽出する再生ＲＦエンベロープ信号抽出手
段と、再生ＲＦエンベロープ信号からウォブリング成分
を抽出するウォブリング成分抽出手段を備え、ウォブリ
ング手段よりウォブリングされた複数の再生ヘッドの出
力から、再生ＲＦエンベロープ信号抽出手段によって各
チャネル毎のＲＦエンベロープ信号を抽出し、当該チャ
ネル毎に抽出されたそれぞれのＲＦエンベロープ信号か
ら、ウォブリング成分抽出手段により各チャネル毎のウ
ォブリング成分を抽出し、当該チャネル毎に抽出された
それぞれのウォブリング成分の信号に所定の信号処理を
施し、所定の信号処理が施されたチャネル毎の信号を加
算することにより、一つのトラックずれ量を検出するこ
とを特徴とするものである。
【００１０】
【作用】図１において、キャプスタンの回転数とコント
ロール信号ＣＴＬがマイクロプロセッサ１に供給され、
ここでＤＴヘッド５の再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂを駆動
するための駆動信号が発生される。この駆動信号にはウ
ォブリング信号も含まれている。
ロール信号ＣＴＬがマイクロプロセッサ１に供給され、
ここでＤＴヘッド５の再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂを駆動
するための駆動信号が発生される。この駆動信号にはウ
ォブリング信号も含まれている。
【００１１】一方、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂから出力
されるＡチャネルおよびＢチャネルの再生信号は、ＲＦ
エンベロープ信号検出回路７に供給され、ここでトラッ
クずれ量Ｄ（図７）による変化分とウォブリング成分が
重畳されたＲＦエンベロープ信号ＳＡ１，ＳＢ１が検出
される（図８（ア），（イ））。
されるＡチャネルおよびＢチャネルの再生信号は、ＲＦ
エンベロープ信号検出回路７に供給され、ここでトラッ
クずれ量Ｄ（図７）による変化分とウォブリング成分が
重畳されたＲＦエンベロープ信号ＳＡ１，ＳＢ１が検出
される（図８（ア），（イ））。
【００１２】次に、トラッキングエラー検出回路８でウ
ォブリング成分が抽出されてトラッキングエラー信号Ｓ
Ｃ（図８（サ））が出力される。このトラッキングエラ
ー信号ＳＣは、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂのトラックず
れ量Ｄに対応したものとなる。トラッキングエラー信号
ＳＣは加算回路２（図１）で駆動信号に加算され、これ
がフィルタ３およびアンプ４を経てＤＴヘッド５のアク
チュエータ５１に供給される。これによって、トラック
ずれ量Ｄを補正するように再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂが
駆動される。
ォブリング成分が抽出されてトラッキングエラー信号Ｓ
Ｃ（図８（サ））が出力される。このトラッキングエラ
ー信号ＳＣは、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂのトラックず
れ量Ｄに対応したものとなる。トラッキングエラー信号
ＳＣは加算回路２（図１）で駆動信号に加算され、これ
がフィルタ３およびアンプ４を経てＤＴヘッド５のアク
チュエータ５１に供給される。これによって、トラック
ずれ量Ｄを補正するように再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂが
駆動される。
【００１３】
【実施例】続いて、本発明に係わるＤＴヘッドのトラッ
クずれ量検出装置の一実施例について、図面を参照して
詳細に説明する。
クずれ量検出装置の一実施例について、図面を参照して
詳細に説明する。
【００１４】図１は、本発明によるＤＴヘッドのトラッ
クずれ量検出装置を適用したＤＴヘッドの駆動装置を示
す。同図において、マイクロプロセッサ１にはキャプス
タンＦＧ（図示せず）からキャプスタンの回転数と、磁
気テープＴから再生されたコントロール信号ＣＴＬが入
力される。そして、マイクロプロセッサ１では、キャプ
スタンの回転数とコントロール信号ＣＴＬに基づいてＤ
Ｔヘッド５の駆動信号が発生し、これが加算回路２に供
給される。この駆動信号には、ＤＴヘッド５をウォブリ
ングするためのウォブリング信号が含まれている。
クずれ量検出装置を適用したＤＴヘッドの駆動装置を示
す。同図において、マイクロプロセッサ１にはキャプス
タンＦＧ（図示せず）からキャプスタンの回転数と、磁
気テープＴから再生されたコントロール信号ＣＴＬが入
力される。そして、マイクロプロセッサ１では、キャプ
スタンの回転数とコントロール信号ＣＴＬに基づいてＤ
Ｔヘッド５の駆動信号が発生し、これが加算回路２に供
給される。この駆動信号には、ＤＴヘッド５をウォブリ
ングするためのウォブリング信号が含まれている。
【００１５】加算回路２の出力は、フィルタ３およびア
ンプ４を経てＤＴヘッド５のアクチュエータ５１に供給
される。ＤＴヘッド５はドラム６に内蔵されており、図
２Ａにも示すように磁気テープＴの隣接するトラックＴ
１，Ｔ２を再生するための再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂを
備えている。トラックＴ１，Ｔ２にはアジマス記録によ
ってＡチャネルとＢチャネルが同時に記録されている。
ンプ４を経てＤＴヘッド５のアクチュエータ５１に供給
される。ＤＴヘッド５はドラム６に内蔵されており、図
２Ａにも示すように磁気テープＴの隣接するトラックＴ
１，Ｔ２を再生するための再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂを
備えている。トラックＴ１，Ｔ２にはアジマス記録によ
ってＡチャネルとＢチャネルが同時に記録されている。
【００１６】また、同図Ｂに示すように再生ヘッド５２
Ａ，５２Ｂの幅ｂ１は、トラックＴ１，Ｔ２の幅ｂ２よ
り広くなっており、ここではその境目がトラックＴ１，
Ｔ２の境界と一致するように設定されている。これによ
って、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの中心とトラックＴ
１，Ｔ２の中心との間にオフセットαが設けられる。
Ａ，５２Ｂの幅ｂ１は、トラックＴ１，Ｔ２の幅ｂ２よ
り広くなっており、ここではその境目がトラックＴ１，
Ｔ２の境界と一致するように設定されている。これによ
って、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの中心とトラックＴ
１，Ｔ２の中心との間にオフセットαが設けられる。
【００１７】ジャストトラックの場合はこのように、再
生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの境目がトラックＴ１，Ｔ２の
境界と一致するようになり、ＤＴヘッド５をウォブリン
グすると、図３Ａに示すように両方の再生ヘッド５２
Ａ，５２Ｂが両方のトラックＴ１，Ｔ２に跨がって蛇行
するようになる。
生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの境目がトラックＴ１，Ｔ２の
境界と一致するようになり、ＤＴヘッド５をウォブリン
グすると、図３Ａに示すように両方の再生ヘッド５２
Ａ，５２Ｂが両方のトラックＴ１，Ｔ２に跨がって蛇行
するようになる。
【００１８】このときに、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂが
それぞれトラックＴ１，Ｔ２をトレースする幅は、図３
Ｂに示すように対照な寸法となる。再生ヘッド５２Ａ，
５２Ｂから出力される再生ＲＦ信号はＲＦエンベロープ
信号検出回路７（図１）に供給される。ここで、図３Ｃ
に示すようにＡチャネルおよびＢチャネルの再生ＲＦエ
ンベロープ信号が抽出され、これがトラッキングエラー
検出回路８に供給される。
それぞれトラックＴ１，Ｔ２をトレースする幅は、図３
Ｂに示すように対照な寸法となる。再生ヘッド５２Ａ，
５２Ｂから出力される再生ＲＦ信号はＲＦエンベロープ
信号検出回路７（図１）に供給される。ここで、図３Ｃ
に示すようにＡチャネルおよびＢチャネルの再生ＲＦエ
ンベロープ信号が抽出され、これがトラッキングエラー
検出回路８に供給される。
【００１９】また、例えば図４Ａに示すようにＤＴヘッ
ド５がウォブリング振幅の１／２だけトラックＴ１側に
ずれている場合は、同図Ｂに示すようにトラックＴ１の
トレース幅は変化するが、トラックＴ２のトレース幅は
一定となる。したがって、再生ＲＦエンベロープ信号
は、同図Ｃに示すようにＡチャネル分は変化するが、Ｂ
チャネル分は一定となる。
ド５がウォブリング振幅の１／２だけトラックＴ１側に
ずれている場合は、同図Ｂに示すようにトラックＴ１の
トレース幅は変化するが、トラックＴ２のトレース幅は
一定となる。したがって、再生ＲＦエンベロープ信号
は、同図Ｃに示すようにＡチャネル分は変化するが、Ｂ
チャネル分は一定となる。
【００２０】これとは逆に、図５Ａに示す如くＤＴヘッ
ド５がウォブリング振幅の１／２だけトラックＴ２側に
ずれている場合は、同図Ｂに示すようにトラックＴ２の
トレース幅が変化して、トラックＴ１のトレース幅は一
定になる。したがって、同図Ｃに示すように再生ＲＦエ
ンベロープ信号はＡチャネル分が一定となり、Ｂチャネ
ル分は変化するようになる。
ド５がウォブリング振幅の１／２だけトラックＴ２側に
ずれている場合は、同図Ｂに示すようにトラックＴ２の
トレース幅が変化して、トラックＴ１のトレース幅は一
定になる。したがって、同図Ｃに示すように再生ＲＦエ
ンベロープ信号はＡチャネル分が一定となり、Ｂチャネ
ル分は変化するようになる。
【００２１】さて、ＲＦエンベロープ信号検出回路７の
出力、すなわちＡチャネルのＲＦエンベロープ信号とＢ
チャネルのＲＦエンベロープ信号はトラッキングエラー
検出回路８に供給され、ここで次に説明するような手順
でＤＴヘッド５のトラックずれ量Ｄが検出される。
出力、すなわちＡチャネルのＲＦエンベロープ信号とＢ
チャネルのＲＦエンベロープ信号はトラッキングエラー
検出回路８に供給され、ここで次に説明するような手順
でＤＴヘッド５のトラックずれ量Ｄが検出される。
【００２２】図６はトラッキングエラー検出回路８の詳
細を示す。いま、例えばトラックＴ１，Ｔ２が図７に示
すように所定の範囲Ｌにおいて蛇行しているものとす
る。ここでＤＴヘッド５が正確な軌道を移動しているも
のとすれば、ＤＴヘッド５のトラックずれ量Ｄはトラッ
クＴ１，Ｔ２の移動量と同一となる。
細を示す。いま、例えばトラックＴ１，Ｔ２が図７に示
すように所定の範囲Ｌにおいて蛇行しているものとす
る。ここでＤＴヘッド５が正確な軌道を移動しているも
のとすれば、ＤＴヘッド５のトラックずれ量Ｄはトラッ
クＴ１，Ｔ２の移動量と同一となる。
【００２３】そして、トラッキングエラー検出回路８に
入力されるＡチャネルのＲＦエンベロープ信号ＳＡ１と
ＢチャネルのＲＦエンベロープ信号ＳＢ１は、それぞれ
図８（ア），（イ）に示すようにトラックずれ量Ｄの変
化成分にウォブリング成分が重畳した波形となる。な
お、ウォブリングはトラックＴ１，Ｔ２の周期より短い
周期となるような高い周波数で行なわれる。
入力されるＡチャネルのＲＦエンベロープ信号ＳＡ１と
ＢチャネルのＲＦエンベロープ信号ＳＢ１は、それぞれ
図８（ア），（イ）に示すようにトラックずれ量Ｄの変
化成分にウォブリング成分が重畳した波形となる。な
お、ウォブリングはトラックＴ１，Ｔ２の周期より短い
周期となるような高い周波数で行なわれる。
【００２４】ここでは、再生ヘッド５２Ａと再生ヘッド
５２Ｂの接続部がウォブリング振幅より長く重なってい
るので、ウォブリングの振幅に比べてトラックずれ量Ｄ
が小さいときでも、ウォブリング成分は片側、すなわち
トラックＴ１，Ｔ２が移動した側と反対側の再生ヘッド
５２Ａもしくは５２Ｂから出力される信号ＳＡ１もしく
はＳＢ１にだけ重畳されるようになる。つまり、ジャス
トトラックの場合はウォブリング成分が検出されず、ト
ラックずれ量Ｄが大きくなるにしたがってウォブリング
成分の検出される比率が大きくなる。
５２Ｂの接続部がウォブリング振幅より長く重なってい
るので、ウォブリングの振幅に比べてトラックずれ量Ｄ
が小さいときでも、ウォブリング成分は片側、すなわち
トラックＴ１，Ｔ２が移動した側と反対側の再生ヘッド
５２Ａもしくは５２Ｂから出力される信号ＳＡ１もしく
はＳＢ１にだけ重畳されるようになる。つまり、ジャス
トトラックの場合はウォブリング成分が検出されず、ト
ラックずれ量Ｄが大きくなるにしたがってウォブリング
成分の検出される比率が大きくなる。
【００２５】これらのＲＦエンベロープ信号ＳＡ１，Ｓ
Ｂ１はそれぞれバンド・パス・フィルタ８１Ａ，８１Ｂ
（図６）に入力される。このバンド・パス・フィルタ８
１Ａ，８１Ｂの通過帯域は例えば４００〜５ＫＨZ程度
であり、その出力信号ＳＡ２，ＳＢ２は図８（ウ），
（エ）に示すようにウォブリング成分だけを抽出した波
形となる。
Ｂ１はそれぞれバンド・パス・フィルタ８１Ａ，８１Ｂ
（図６）に入力される。このバンド・パス・フィルタ８
１Ａ，８１Ｂの通過帯域は例えば４００〜５ＫＨZ程度
であり、その出力信号ＳＡ２，ＳＢ２は図８（ウ），
（エ）に示すようにウォブリング成分だけを抽出した波
形となる。
【００２６】この出力信号ＳＡ２，ＳＢ２はピークホー
ルド回路８２Ａ，８２Ｂおよび減算回路８３Ａ，８３Ｂ
に供給される。ピークホールド回路８２Ａ，８２Ｂで
は、図８（オ），（カ）に示すように入力した信号ＳＡ
２，ＳＢ２からそのピーク信号ＳＡ３，ＳＢ３が取り出
され、これが減算回路８３Ａ，８３Ｂに供給される。
ルド回路８２Ａ，８２Ｂおよび減算回路８３Ａ，８３Ｂ
に供給される。ピークホールド回路８２Ａ，８２Ｂで
は、図８（オ），（カ）に示すように入力した信号ＳＡ
２，ＳＢ２からそのピーク信号ＳＡ３，ＳＢ３が取り出
され、これが減算回路８３Ａ，８３Ｂに供給される。
【００２７】そして、Ａチャネル側の減算回路８３Ａで
は、ピーク信号ＳＡ３からバンド・パス・フィルタ８１
Ａの出力信号ＳＡ２が減算されて、図８（キ）に示すよ
うにウォブリング成分がプラス側に移動したような信号
ＳＡ４となる。また、Ｂチャネル側の減算回路８３Ｂで
は、バンド・パス・フィルタ８１Ｂの出力信号ＳＢ２か
らピーク信号ＳＢ３が減算されて、図８（ク）に示すよ
うにウォブリング成分がマイナス側に移動したような信
号ＳＢ４となる。
は、ピーク信号ＳＡ３からバンド・パス・フィルタ８１
Ａの出力信号ＳＡ２が減算されて、図８（キ）に示すよ
うにウォブリング成分がプラス側に移動したような信号
ＳＡ４となる。また、Ｂチャネル側の減算回路８３Ｂで
は、バンド・パス・フィルタ８１Ｂの出力信号ＳＢ２か
らピーク信号ＳＢ３が減算されて、図８（ク）に示すよ
うにウォブリング成分がマイナス側に移動したような信
号ＳＢ４となる。
【００２８】減算回路８３Ａ，８３Ｂの出力信号ＳＡ
４，ＳＢ４は、それぞれロー・パス・フィルタ８４Ａ，
８４Ｂに供給され、ここで図８（ケ），（コ）に示すよ
うに低周波成分ＳＡ５，ＳＢ５が抽出される。ロー・パ
ス・フィルタ８４Ａ，８４Ｂの出力信号ＳＡ５，ＳＢ５
は加算回路８５で加算され、これによって図８（サ）に
示すようにＤＴヘッド５のトラックずれ量Ｄに応じたト
ラッキングエラー信号ＳＣとなる。
４，ＳＢ４は、それぞれロー・パス・フィルタ８４Ａ，
８４Ｂに供給され、ここで図８（ケ），（コ）に示すよ
うに低周波成分ＳＡ５，ＳＢ５が抽出される。ロー・パ
ス・フィルタ８４Ａ，８４Ｂの出力信号ＳＡ５，ＳＢ５
は加算回路８５で加算され、これによって図８（サ）に
示すようにＤＴヘッド５のトラックずれ量Ｄに応じたト
ラッキングエラー信号ＳＣとなる。
【００２９】このトラッキングエラー信号ＳＣは加算回
路２（図１）に供給され、ここでマイクロプロセッサ１
から供給される駆動信号に加算されてＤＴヘッド５のア
クチュエータ５１に供給される。これによって、ＤＴヘ
ッド５のトラックずれ量Ｄを補正するようにアクチュエ
ータ５１が駆動される。
路２（図１）に供給され、ここでマイクロプロセッサ１
から供給される駆動信号に加算されてＤＴヘッド５のア
クチュエータ５１に供給される。これによって、ＤＴヘ
ッド５のトラックずれ量Ｄを補正するようにアクチュエ
ータ５１が駆動される。
【００３０】なお、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの幅がト
ラックＴ１，Ｔ２の幅より狭い場合でも、トラックずれ
量Ｄを検出することが可能である。但し、再生ヘッド５
２Ａ，５２Ｂの幅が狭くなると再生信号のＳ／Ｎ等が悪
くなり、また、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの幅が広すぎ
ると隣の同アジマスのトラックも同時に再生してしまう
ので、実際上は再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの幅をトラッ
クＴ１，Ｔ２の幅の１．５倍程度に設定すると良好な結
果が得られる。
ラックＴ１，Ｔ２の幅より狭い場合でも、トラックずれ
量Ｄを検出することが可能である。但し、再生ヘッド５
２Ａ，５２Ｂの幅が狭くなると再生信号のＳ／Ｎ等が悪
くなり、また、再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの幅が広すぎ
ると隣の同アジマスのトラックも同時に再生してしまう
ので、実際上は再生ヘッド５２Ａ，５２Ｂの幅をトラッ
クＴ１，Ｔ２の幅の１．５倍程度に設定すると良好な結
果が得られる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数チ
ャネル同時に記録されている磁気テープを再生するＤＴ
ヘッドのトラックずれ量検出装置において、磁気テープ
の同時に記録された複数のトラックを同時に再生する複
数の再生ヘッドと、再生ヘッドを所定の振幅でウォブリ
ングするウォブリング手段と、再生ヘッドから出力され
る再生ＲＦ信号のエンベロープ信号を抽出する再生ＲＦ
エンベロープ信号抽出手段と、再生ＲＦエンベロープ信
号からウォブリング成分を抽出するウォブリング成分抽
出手段を備え、ウォブリング手段よりウォブリングされ
た複数の再生ヘッドの出力から、再生ＲＦエンベロープ
信号抽出手段によって各チャネル毎のＲＦエンベロープ
信号を抽出し、当該チャネル毎に抽出されたそれぞれの
ＲＦエンベロープ信号から、ウォブリング成分抽出手段
により各チャネル毎のウォブリング成分を抽出し、当該
チャネル毎に抽出されたそれぞれのウォブリング成分の
信号に所定の信号処理を施し、所定の信号処理が施され
たチャネル毎の信号を加算することにより、一つのトラ
ックずれ量を検出するものである。
ャネル同時に記録されている磁気テープを再生するＤＴ
ヘッドのトラックずれ量検出装置において、磁気テープ
の同時に記録された複数のトラックを同時に再生する複
数の再生ヘッドと、再生ヘッドを所定の振幅でウォブリ
ングするウォブリング手段と、再生ヘッドから出力され
る再生ＲＦ信号のエンベロープ信号を抽出する再生ＲＦ
エンベロープ信号抽出手段と、再生ＲＦエンベロープ信
号からウォブリング成分を抽出するウォブリング成分抽
出手段を備え、ウォブリング手段よりウォブリングされ
た複数の再生ヘッドの出力から、再生ＲＦエンベロープ
信号抽出手段によって各チャネル毎のＲＦエンベロープ
信号を抽出し、当該チャネル毎に抽出されたそれぞれの
ＲＦエンベロープ信号から、ウォブリング成分抽出手段
により各チャネル毎のウォブリング成分を抽出し、当該
チャネル毎に抽出されたそれぞれのウォブリング成分の
信号に所定の信号処理を施し、所定の信号処理が施され
たチャネル毎の信号を加算することにより、一つのトラ
ックずれ量を検出するものである。
【００３２】したがって本発明によれば、再生ヘッドの
変位量を用いることなく再生ヘッドのトラックずれ量を
検出することが可能なので、再生ヘッドのウォブリング
周波数を高くすることが可能であり、これによって、例
えばナロートラックに対する再生ヘッドのトラックずれ
量を高速度および高精度で検出することが可能になるな
どの効果がある。
変位量を用いることなく再生ヘッドのトラックずれ量を
検出することが可能なので、再生ヘッドのウォブリング
周波数を高くすることが可能であり、これによって、例
えばナロートラックに対する再生ヘッドのトラックずれ
量を高速度および高精度で検出することが可能になるな
どの効果がある。
【図１】本発明に係わるＤＴヘッドのトラックずれ量検
出装置を適用したＤＴヘッド駆動装置の構成図である。
出装置を適用したＤＴヘッド駆動装置の構成図である。
【図２】ＤＴヘッドの一例を説明する図である。
【図３】ジャストトラックの場合の再生ヘッドの動きと
再生ＲＦエンベロープ信号を説明する図である。
再生ＲＦエンベロープ信号を説明する図である。
【図４】ＤＴヘッド５がトラックＴ１側にずれている場
合の再生ヘッドの動きと再生ＲＦエンベロープ信号を説
明する図である。
合の再生ヘッドの動きと再生ＲＦエンベロープ信号を説
明する図である。
【図５】ＤＴヘッド５がトラックＴ２側にずれている場
合の再生ヘッドの動きと再生ＲＦエンベロープ信号を説
明する図である。
合の再生ヘッドの動きと再生ＲＦエンベロープ信号を説
明する図である。
【図６】トラッキングエラー検出回路８の一例を示す構
成図である。
成図である。
【図７】トラックＴ１，Ｔ２がずれている場合に発生す
るＤＴヘッドのトラックずれ量Ｄを説明する図である。
るＤＴヘッドのトラックずれ量Ｄを説明する図である。
【図８】トラッキングエラー検出回路８における信号の
波形を説明する図である。
波形を説明する図である。
１ マイクロプロセッサ ２ 加算回路 ３ フィルタ ４ アンプ ５ ＤＴヘッド ６ ドラム ７ ＲＦエンベロープ信号検出回路 ８ トラッキングエラー検出回路 ５１ アクチュエータ ５２Ａ，５２Ｂ 再生ヘッド ８１Ａ，８１Ｂ バンド・パス・フィルタ ８２Ａ，８２Ｂ ピークホールド回路 ８３Ａ，８３Ｂ 減算回路 ８４Ａ，８４Ｂ ロー・パス・フィルタ ８５ 加算回路 Ｔ 磁気テープ Ｔ１，Ｔ２ トラック
Claims (1)
- 【請求項１】 複数チャネル同時に記録されている磁気
テープを再生するＤＴヘッドのトラックずれ量検出装置
において、 上記磁気テープの同時に記録された複数のトラックを同
時に再生する複数の再生ヘッドと、 上記再生ヘッドを所定の振幅でウォブリングするウォブ
リング手段と、 上記再生ヘッドから出力される再生ＲＦ信号のエンベロ
ープ信号を抽出する再生ＲＦエンベロープ信号抽出手段
と、 上記再生ＲＦエンベロープ信号から上記ウォブリング成
分を抽出するウォブリング成分抽出手段を備え、 上記ウォブリング手段よりウォブリングされた上記複数
の再生ヘッドの出力から、上記再生ＲＦエンベロープ信
号抽出手段によって各チャネル毎のＲＦエンベロープ信
号を抽出し、 当該チャネル毎に抽出されたそれぞれのＲＦエンベロー
プ信号から、上記ウォブリング成分抽出手段により各チ
ャネル毎のウォブリング成分を抽出し、 当該チャネル毎に抽出されたそれぞれのウォブリング成
分の信号に所定の信号処理を施し、 上記所定の信号処理が施されたチャネル毎の信号を加算
することにより、一つの トラックずれ量を検出すること
を特徴とするＤＴヘッドのトラックずれ量検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23021492A JP3271198B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | Ｄｔヘッドのトラックずれ量検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23021492A JP3271198B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | Ｄｔヘッドのトラックずれ量検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0676254A JPH0676254A (ja) | 1994-03-18 |
| JP3271198B2 true JP3271198B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=16904357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23021492A Expired - Fee Related JP3271198B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | Ｄｔヘッドのトラックずれ量検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3271198B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7379261B2 (en) | 2003-04-04 | 2008-05-27 | Sony Corporation | Apparatus and method for reproducing recorded signal |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23021492A patent/JP3271198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7379261B2 (en) | 2003-04-04 | 2008-05-27 | Sony Corporation | Apparatus and method for reproducing recorded signal |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0676254A (ja) | 1994-03-18 |
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Legal Events
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