JP3270762B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3270762B2
JP3270762B2 JP2001074145A JP2001074145A JP3270762B2 JP 3270762 B2 JP3270762 B2 JP 3270762B2 JP 2001074145 A JP2001074145 A JP 2001074145A JP 2001074145 A JP2001074145 A JP 2001074145A JP 3270762 B2 JP3270762 B2 JP 3270762B2
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裕司 佐谷
雅典 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
その製造方法に関し、特に広視野角かつ高速応答が得ら
れる液晶表示装置及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来技術)図23(a)(b)は従来
の液晶パネル内での液晶の動作を示す側断面図であり、
図23(c)(d)はその正面図を表す。図23ではアクティ
ブ素子を省略してある。また、ストライプ状の電極を構
成して複数の画素を形成するが、ここでは一画素の部分
を示している。
【0003】電圧無印加時のセル側断面を図23(a)
に、その時の正面図を図23(c)に示す。透明な一対の
基板の内側に線状の電極103、104が形成され、そ
の上に配向制御膜106が塗布及び配向処理されてい
る。間には液晶組成物が挟持されている。棒状の液晶分
子105は、電圧無印加時にはストライプ状のY電極の
長手方向に対して若干の角度、即ち45度≦|φLC|<
90度、(φLC:界面近傍での液晶分子長軸(光学軸)
方向のなす角)を持つように配向されている。上下界面
上での液晶分子配向方向はここでは平行としている。ま
た、液晶組成物の誘電異方性は正を想定している。
【0004】次に、電界109を印加すると図23(b)
(d)に示したように電界方向に液晶がその向きを変え
る。偏光板102を所定角度108に配置することで電
圧印加によって光透過率を変えることが可能となる。こ
のようにして透明電極がなくともコントラストを与える
表示が可能である。
【0005】しかしながら、このような横電界方式の液
晶表示装置では、ネマティック液晶の電場に対する応答
が遅いのに加え、図23に示すようなストライプ状など
独特の電極構造であり、電界が液晶に印加されにくいた
め、応答速度が遅いという問題があった。
【0006】横電界方式における液晶の立ち上がりτri
se及び立ち下がり時間τfallは、特開平7−22538
8号公報に示されるような次式で表される。
【0007】 τrise=γ1/(ε0ΔεE2−π2K2/d2) … (1) τfall=γ1d2/π2K2=γ1/ε0ΔεEc2 … (2) ここで、γ1は粘性係数、K2はツイストの弾性定数、d
はセルギャップ、Δεは誘電異方性、ε0は真空の誘電
率、Eは電界強度、Ecはしきい値電界を示す。
【0008】上記第1式及び第2式より、横電界方式に
おける液晶表示装置を高速応答にするには、セルギャッ
プdを小さくしたり、粘性係数γ1が小さく高誘電率の
液晶材料(例えばシアノ系液晶など)を使用したり、あ
るいは電界強度Eを大きくするために駆動電圧を大きく
する手段がとられている。
【0009】(第2の従来技術)図24は、特開平9−
236820号公報に開示された横電界印加方式の液晶
表示装置の断面図である。なおここに、横電界印加方式
とは、透明基板の一方の内面に画素電極と対向電極の双
方を同一面上に形成し、これら同一面上に形成した画素
電極と対向電極間に電位を与え、透明基板の板面と平行
する方向の横電界を液晶に印加して液晶分子の配列を制
御する方式であり、これにより装置の表示の視野角依存
性の改善を図るものである。
【0010】図24(a)は、ソースバスライン(映像
信号線)に直交する方向かつ後に説明する半導体スイッ
チング素子のない部分の上下方向(基板面に直交する方
向)断面を示し、図24(b)は同じく半導体スイッチ
ング素子の存在する部分の断面を示し、図24(c)は
ソースバスラインに平行方向かつ半導体スイッチング素
子の存在する部分の断面を示す。
【0011】図24において、201aは下部の、20
1bは上部の透明基板である。202は、対向電極であ
る。203aは、ゲート電極である。204は、ソース
バスラインである。205は、画素電極、205aは、
その延長端部である。206は、半導体スイッチング素
子である。207は、液晶層である。208aは下部
の、208bは上部の配向膜である。209は透明絶縁
層である。
【0012】図24に示すように、この液晶表示装置に
おいては、2枚の透明基板201aと201bが相対向
して配置され、その対向面間に配向膜を介して液晶が封
入されており、更に配向膜が液晶層の上下両面に接して
液晶分子を所定の配向に整列させる点は従来広く採用さ
れているものと同じである。
【0013】ただし、アレイ基板すなわち電極を形成す
る側の透明基板、この装置では201a側には配向膜2
08aと透明基板201aとの間に透明絶縁層209が
配置され、この透明絶縁層によってソースバスラインと
対向電極との間及びソースバスラインと画素電極との間
をそれぞれ絶縁し、併せて対向電極とソースバスライン
の位置を本装置の使用者から見て(本装置の使用者が表
示面を見る場合に)重ね合わせて配置することが可能な
構造となっている点に特徴がある。
【0014】このようにすれば、電極の存在によって発
生する遮光部分の面積を小さくすることが可能となり、
画素部分の開口率が高まるため、画面全体の輝度が向上
する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】(第1の従来技術の課
題)しかしながら、上記のような第1の従来例である液
晶表示装置の場合、以下のような課題が残されていた。
【0016】(1)セルギャップを小さくすると、液晶
を注入するのに要する時間が長くなり製造に要する時間
が長くなる。また、ギャップの精度ばらつきによるムラ
が目立ちやすくなる。
【0017】(2)フッソ系液晶材料に替え、シアノ系
液晶材料を使用したり添加率を増加すると、耐熱・耐光
性が不安定になりコントラストの部分的な異常やフリッ
カなどの表示不良につながる可能性がある。
【0018】(3)駆動電圧を大きくすると、消費電力
が大きくなるばかりでなく、従来使用していた駆動用I
Cが使えなくなり専用の駆動用ICが必要になる。
【0019】(4)透過率を向上するために、画素電極
あるいは共通電極にITOなどの透明電極を使用し、且
つ応答速度の向上をも図ろうとすると、より厚い膜を形
成する必要がある。しかしながら、このような厚い膜を
形成しようとすれば、微小な結晶の堆積により透過率が
低下するとともに、膜表面が粗くなり、そのため光散乱
値が増加して光利用効率が低下してしまう。
【0020】(第2の従来技術の課題)しかしながら、
上記のような第2の従来例である液晶表示装置の場合、
以下のような課題が残されていた。
【0021】(1)画素部に形成された画素電極、対向
電極が非透過形導電層である場合、その部分で光を透過
しないので開口率が低下してしまう。また、画素電極、
対向電極を透明導電層で形成しても、従来の電極構成、
液晶材料の組み合わせでは電極上の電界強度は微弱であ
るため、光はほとんど透過しないので実質開口率の向上
は望めない。
【0022】(2)ゲート電極(走査信号線)と対向電
極を同一プロセスで形成すれば、製造プロセスが簡略化
されるが、各々の電極は近接しているため電気的短絡が
発生し、歩留まり低下の原因になる。
【0023】(3)ソースバスライン(映像信号線)直
上にも対向電極を設けることにより、ソースバスライン
(映像信号線)直上に設けた対向電極以外の大部分の対
向電極と画素電極で形成される電界分布にも影響を及ぼ
す。
【0024】(4)ソースバスライン(映像信号線)直
上の対向電極と画素電極で形成される電界分布は、それ
以外の対向電極と画素電極で形成される電界分布と異な
るため、輝度ムラ、あるいは色付きが発生する要因とな
る。
【0025】本発明は、上記課題を解決し、液晶材料の
変更やセルギャップの狭小化、あるいは駆動電圧を大き
くすることなく、広視野角で高速応答かつ高輝度等の高
画質が得られる液晶表示装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、共通電極、画
素電極、走査信号線、映像信号線及び半導体スイッチン
グ素子を形成したアレイ基板と、対向基板と、前記アレ
イ基板と前記対向基板との間に挟持された液晶層とを備
え、前記画素電極と共通電極との間に電圧を印加し、基
板にほぼ平行な電界を発生させて液晶を調光駆動する液
晶表示装置であって、前記共通電極及び前記画素電極の
少なくとも何れか一方の線幅は、前記共通電極と前記画
素電極との間の間隙よりも大きく、かつ、前記共通電極
及び前記画素電極の少なくとも何れか一方の膜厚は、前
記走査信号線及び映像信号線の少なくとも何れか一方の
膜厚よりも大きいことを特徴とする。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】電極の線幅を、共通電極と画素電極との間
の間隙(電極間隔)よりも大きくすると、実質的に電極
間隔が従来よりも狭くなる。この結果、電界の立ち上が
りが電極内部側まで拡がり、電極端近傍での電界強度が
大きくなるため、応答速度が向上する。また、電極の膜
厚を、信号線の膜厚よりも大きくすると、電界の立ち上
がりが電極内部側まで拡がり、応答速度が向上する。そ
して、本願発明のように、電極の線幅を大きくし、か
つ、電極の膜厚を大きくする構成であれば、電極の線幅
を大きくした場合の上記効果と、電極の膜厚を大きくし
た場合の上記効果を単に加えた以上の相乗的な効果が得
られる。
【0032】また、本発明は共通電極及び前記画素電極
の少なくとも何れか一方を透明導電層から構成してもよ
い。
【0033】上記したように、電極間隔を狭くしたり、
電極の厚みを大きくしたりすれば、電界分布が電極上に
まで拡がる。従って、不透明電極に代えて透明電極を使
用すれば、電極直上を表示部として使用することが可能
となり、透過率の向上を図ることができる。
【0034】また、本発明は、共通電極及び画素電極の
少なくとも何れか一方は、積層された少なくとも2種類
の導電層から構成され、凸形断面形状になっている場合
もある。
【0035】また、本発明は、共通電極及び画素電極の
少なくとも何れか一方は、少なくとも2種類の異なる光
学特性を有し、それぞれ最も良好な透過率が得られる波
長領域が異なる透明導電体から構成されている場合もあ
る。
【0036】また、本発明は、共通電極及び画素電極の
少なくとも何れか一方は、絶縁層とその表面に形成され
た導電層とから構成されている場合もある。
【0037】また、本発明は、共通電極及び画素電極の
少なくとも何れか一方は、透明絶縁層とその表面に形成
された透明導電層とから構成されている場合もある。
【0038】また、本発明は、共通電極と画素電極との
間の電極間隙は、少なくとも前記アレイ基板と前記対向
基板との間の間隙よりも小さくする場合もある。
【0039】また、本発明は、共通電極と画素電極の一
部または全部が非晶質の透明導電膜からなる場合もあ
る。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【発明の実施の形態】[第1の発明群]以下、本発明の
第1の発明群について、図面を参照しながら説明する。
【0069】(実施の形態1−1)本発明の実施の形態
1−1について図面を参照しながら説明する。
【0070】図1(a)は本発明の実施の形態1−1にお
ける液晶表示装置の構成を示す断面図である。図1(b)
は本発明の実施の形態1−1における液晶表示装置の構
成を示す平面図である。
【0071】液晶表示装置は、横電界印加方式(IPS
(In-Plane-Swiching)方式)の液晶表示装置である。
この液晶表示装置は、アレイ基板側基板1Aと、対向基
板1Bと、アレイ基板1Aと対向基板1B間に挟持され
た液晶2とを有する。
【0072】前記対向基板1Bの内側面には、赤色カラ
ーフィルター材料8a、緑色カラーフィルター材料8
b、青色カラーフィルター材料8c、及びブラックマト
リックス10が所定のパターンに形成されている。これ
らカラーフィルター材料8a、8b、8c及びブラック
マトリックス10の内側面には、配向膜9Bが形成され
ている。
【0073】一方、アレイ基板側基板1Aには、マトリ
クス状に配線された複数の走査信号線6及び映像信号線
5と、走査信号線6と映像信号線5の交差点付近に配置
された半導体スイッチングとしての薄膜トランジスタ
(TFT:Thin FiLm Transistor)7と、基板1A,1
Bに平行な電界(横電界)を発生させるための対をなす
共通電極3及び画素電極4とが、形成されている。画素
電極4は、映像信号線5からの映像信号が供給される電
極部4Aと、配線部4Bとから構成されており、共通電
極3は、電極部3Aと、配線部3Bとから構成されてい
る。共通電極3及び画素電極4の内側面には、ポリイミ
ド等からなる配向膜9Aが形成されている。
【0074】ここで、注目すべきは、共通電極3及び画
素電極4の線幅w1、w2は、共通電極3と画素電極4と
の間の間隙l(電極部4Aと電極部3Aとの間隔を意味
する。)よりも大きく(w1,w2>l)、なおかつ、共
通電極3及び画素電極4の膜厚t1は、走査信号線ある
いは映像信号線の膜厚t2よりも厚く構成されている。
このような構成により、液晶の応答速度を大きくするこ
とができ、しかも、透過率の実質的な向上をも図ること
が可能となる。なお、このような応答速度の向上及び透
過率の向上の理由については、後に詳細に説明すること
にする。
【0075】次いで、上記構成の液晶表示装置の製造方
法について簡単に説明する。まず、アレイ基板1A上に
Al等からなる導電膜でパターニングされた走査信号線
6を形成し、さらに絶縁膜を形成した後、a−Si等か
らなる半導体スイッチング素子7、また、Al等からな
る導電膜でパターニングされた映像信号線5を形成す
る。
【0076】本実施の形態は横電界印加方式であり、共
通電極3及び画素電極4を透明導電体であるITO膜、
あるいはAl等からなる導電膜で櫛形にパターニング形
成する。
【0077】さらに、アレイ基板1A、及び対向基板1
Bには、液晶2の分子の配列を整列させるためにポリイ
ミド等からなる配向膜9A、9Bを形成する。透明基板
1Bは透明基板1Aに対向して設け、赤色カラーフィル
ター材料8a、緑色カラーフィルター材料8b、青色カ
ラーフィルター材料8c、及びブラックマトリックス1
0が所定のパターンに形成されている。
【0078】このように作製されたアレイ基板1A、及
び対向基板1Bは、各々所定の方向に初期配向方位を形
成し、周辺部をシール剤で接着した後、液晶2を注入し
封止する。こうして、液晶表示装置が作製される。
【0079】このようにして作製された液晶表示装置の
表示動作について説明する。半導体スイッチング素子7
は映像信号線5及び走査信号線6から入力される駆動信
号によってオン、オフ制御される。そして、半導体スイ
ッチング素子7と接続された画素電極4と、共通電極3
との間に印加された電圧によって電界を発生させ、液晶
2の配向を変化させて各画素の輝度を制御し、画像を表
示する。
【0080】次いで、本発明の主たる特徴である電極構
造について説明する。 図1(a)及び(b)において、d
はセルギャップ、w1、w2は共通電極3及び画素電極4
の幅、lは共通電極3と画素電極4の間隔(間隙)、t
1は共通電極3の厚さ、t2は画素電極4の厚さ、t5
は映像信号線5及び走査信号線6の厚さを示す。
【0081】従来の構成では、例えば特開平7−360
58号公報に示されるように、共通電極3は走査信号線
6と同じプロセスによってCrまたはAl系などの金属
で形成し、また、画素電極4は映像信号線5と同じプロ
セスによってMoまたはAl系などの金属で形成してい
る。したがって、このようなプロセスで形成された共通
電極3の膜厚は走査信号線6と同じになり、また、画素
電極4の膜厚は映像信号線5と同じになる。
【0082】一方、本実施の形態では、図1に示すよう
に、共通電極3及び画素電極4の線幅w1、w2は、共通
電極3と画素電極4との間の間隙lよりも大きくし(w
1,w2>l)、なおかつ、共通電極3の膜厚t1及び画
素電極4の膜厚t2は、走査信号線あるいは映像信号線
の膜厚t5よりも厚くした(t1,t2>t5)。この
点が本実施の形態と従来例とが大きく異なる点である。
なお、本発明は、w1,w2>lかつt1,t2>t5の構
成に限定されるものではなく、w1,w2>lのみの構成
あるいはt1,t2>t5のみの構成であってもよい。
【0083】このような電極構成により、高速応答性を
得ることができ、電極として透明電極を用いれば透過率
の向上をも図ることができる。以下に、その理由を図2
を参照して、詳細に説明する。なお、図2において、参
照符号M1で示す曲線は従来例の電界分布を示し、照符
号M2で示す曲線は膜厚のみ大きい場合の電界分布を示
し、照符号M3で示す曲線は電極間隔のみ狭くした場合
の電界分布を示し、照符号M4で示す曲線は膜厚を大き
くし且つ電極間隔を狭くした場合の電界分布を示してい
る。
【0084】図2(a)は従来例を示し、図2(b)は
電極間隔は従来例と同一にしておき、膜厚のみを大きく
した例を示す。
【0085】膜厚を大きくすると、電極端部近傍で図2
(b)に示すように電界強度が大きく発生する。これに
より、電極上においても、図2(a)の従来例と比較す
れば、電界強度が大きくなり、そのため、電極直上に位
置する液晶分子を駆動することができる。従来例では、
電界強度は図2(a)に示す状態であり、電極間におい
てのみ、液晶分子を駆動し、電極直上での液晶分子を駆
動することができなかった。従って、図2(b)に示す
例においては、電極直上の液晶分子を駆動できるため、
かかる電極を透明電極とすれば、透過率を向上すること
ができる。なお、電極間での電界強度も、従来例より大
きくなっている。よって、かかる観点からも高速応答性
が得られ、且つ、高透過率特性をも得られることにな
る。
【0086】次いで、図2(c)は、膜厚は従来例と同
一にしておき、電極間隔のみを小さくした例を示す。こ
のように、電極間隔を従来例より小さくすると、電極間
における電界強度は、従来例よりも大きくなる。更に、
電極上においても電界強度は液晶分子を駆動することが
できる程度に大きくなる。従って、かかる図2(c)に
示すように電極間隔を小さくすれば、電極上及び電極間
において、従来例よりも電界強度を大きくすることがで
き、そのため、高速応答性が得られる。更に、電極を透
明電極にすることにより、当該電極上における液晶分子
の駆動により、開口率が向上すると共に、実質的な透過
を向上することができる。従って、このような図2
(c)の構成においても、高速応答性及び高透過率特性
をが得られることになる。
【0087】次いで、図2(d)は、膜厚を大きくし、
且つ、電極間隔を小さくした例を示す。この図2(d)
に示す例は、構成上は図2(b)の構成に図2(c)の
構成を加えたものである。しかしながら、注目すべき
は、この図2(d)の構成では、膜厚のみによる効果に
電極間隔のみを小さくした効果を単に加えた効果以上の
相乗効果が得られる点において特徴を有する。即ち、電
界強度は、図2(d)に示すように、電極上及び電極間
において、図2(b)に示す電界強度と図2(c)に示
す電界強度を加えた以上の電界強度が得られている。こ
の理由は、膜厚の変化による電界強度の効果と、電極間
隔の変化による電界強度の効果とが相乗的に作用したも
のと推量される。
【0088】本発明者らは、上記原理に基づき実際に図
2(a)〜(d)の構成の液晶表示装置を作製し、実験
を行った。
【0089】具体的には、本実施の形態のサンプルとし
て、3つのサンプルを用意した。サンプル(1)は電極
間隙l=6μm、電極幅w=10μm、セルギャップd
=4μm、t1=t2=0.4μm、の構成とし、サンプル
(2)は電極間隙l=6μm、電極幅w=10μm、セ
ルギャップd=4μm、t1=t2=8000Åの構成とし、
サンプル(4)は電極間隙l=10μm、電極幅w=6μ
m、セルギャップd=4μm、t1=t2=0.4μm、の構
成とした。
【0090】また、従来例のサンプルとして、サンプル
(3)を用意した。サンプル(3)は電極間隙l=10
μm、電極幅w=6μm、セルギャップd=4μm、t
1=t2=2000Åの構成とした。
【0091】電極構成以外は同じ条件、すなわち、液晶
材料は同一、セルギャップdは4μm、駆動電圧は5
V、同一環境下という条件で、上記サンプル(1)〜サ
ンプル(4)につき応答速度を測定した。図3はサンプ
ル(1)〜サンプル(4)の立ち上がり時間τriseを測
定した結果であり、実線が従来例のサンプル(3)、一点
鎖線がサンプル(1)、破線がサンプル(2)、二点鎖
線がサンプル(4)の応答特性を示している。この結果か
らも明らかなように、90%応答の立ち上がり時間は、
従来例のサンプル(3)に比べ、サンプル(1)で約1
/3に、サンプル(2)で約1/4に短縮され、本実施
の形態が高速応答に有効であることが認められる。
【0092】なお、参考までに述べると、従来は、電極
線幅w1、w2は、電極間隔lよりも小さく(w1,w2<
l)設定されていた。これは、以下の理由による。即
ち、従来では、画素電極及び共通電極はAl等の不透明
電極を使用していたので、開口率を上げるために、電極
間隔lを拡く設定することが必要である。しかし、拡げ
すぎると、応答速度が悪くなるし、配線との関係で一画
素の内での電極線幅が決定されており、電極間隔をむや
みに広くするには制約がある。従って、従来において
は、電極線幅と応答速度等の条件を加味しながら、電極
間隔を極力拡くしたという設計思想に基づいていたと考
えられる。即ち、従来、電極間隔を狭くするという思想
がなかった。この点に関して、本発明は、電極間隔を狭
くするという技術思想に基づいており、従来例とは本質
的に技術思想が相違する。
【0093】また、電極の厚みを大きくするという点に
関しても、本発明は、従来例にないものである。なぜな
ら、従来は走査線や映像信号線の製造プロセス時に同時
に画素電極及び共通電極を作製していた。このとき、映
像信号の書き込みのためには配線抵抗は小さい方がよ
く、そのためには配線の膜厚は薄い方がよい。従って、
映像信号線等の配線は薄く形成され、これに応じて電極
の厚みも薄いのが現状である。要約すれば、電極の厚み
は、映像信号線等の配線の厚みと同一であって薄かっ
た。従って、従来では電極の厚みを配線の厚みと異なら
せるという技術的思想はなく、この点に関して電極の厚
みを変化させる本発明とは本質的に技術的思想が相違す
る。
【0094】上記の例では、共通電極3及び画素電極4
にCrまたはAl系など非透過タイプの金属を使用する
場合について説明したが、開口率を向上するためにIT
Oなどの透明電極を使用する場合について以下に説明す
る。
【0095】一般に共通電極3や画素電極4に使用され
るITOは200℃程度で成膜しているが、ITOの結
晶化温度は100〜200℃付近にあり、この領域の温
度で作製したITOは非晶質(アモルファス)と多結晶
の混在した膜となる。このように非晶質と多結晶の混在
した膜で、より厚い膜を形成しようとすると、表面が粗
くなり光散乱値が増加して光利用効率が低下してしま
う。そのため、一般にITOの膜厚は700Å程度で使
用され、映像信号線5や走査信号線6に使用されるCr
またはAl系など非透過タイプの金属の場合(膜厚12
00Å〜2000Å程度)に比べかなり薄い。したがっ
て、従来のITO膜では、透過率を向上するためには膜
厚を大きくすることができないので、前述のように、高
速応答化のために膜厚を大きくするということは困難で
ある。
【0096】しかし、ITOが非晶質であれば、表面が
滑らかであるため、膜厚を厚くしても光散乱値が増加し
て透過率を大きく低下させるということはない。非晶質
ITOの場合、波長550nmに透過率のピークを設け
ようとすると、膜厚1500Å程度にする必要がある。
したがって、透過率の向上と高速応答化を両立するに
は、膜厚1500Å以上にするのが望ましい。
【0097】すなわち、非晶質ITOを使用すれば、映
像信号線5や走査信号線6に使用されるCrまたはAl
系など非透過タイプの金属と同程度の膜厚(1200Å
〜2000Å程度)でも、従来のITO膜に比べて高速
応答化の効果があるということになる。もちろん、映像
信号線5や走査信号線6よりも厚く、例えば2000Å
以上に厚膜化すれば、より高速応答化が可能となる。た
だし、厚膜化による透過率、光散乱値等の光学特性の低
下とのトレードオフの関係で膜厚を最適化する必要があ
る。
【0098】このような非晶質ITOを得るには、10
0℃以下の低温で成膜する。また、さらに、H2Oまた
はH2を添加して無加熱成膜すれば、チャンバー中の残
留H2O分圧の低下によるITOの微結晶化するのを防
止することができ、安定な非晶質を得ることが可能とな
る。
【0099】さらに、100℃以下のプロセスでITO
を成膜することができるので、アレイ基板1A及び対向
基板1Bの両方あるいは一方をポリカーボネートのよう
な透明樹脂板とすることが可能となる。したがって、軽
量な液晶表示装置を得ることが可能になるとともに、製
造時の取り扱いや運搬時に発生する基板の割れ、カケを
低減することができる。また、使用時の落下、転倒等に
よる衝撃による基板の割れ、カケも低減することができ
る。
【0100】図4は、共通電極3、画素電極4を2段階
のプロセスに分けて形成することで凸形断面形状にした
場合の実施の形態である。
【0101】すなわち、第1のプロセスで3'、4'の導
電層(膜厚t1'=t2'=4000Å、電極幅w1'=w2'=1
0μm)を形成し、第2のプロセスで3"、4"の導電層
(膜厚t1"=t2"=4000Å、電極幅w1"=w2"=6μ
m)を形成することで、共通電極3、画素電極4の断面
形状を凸形にした。このような凸形断面形状にしても図
3のサンプル(2)とほぼ同様の効果を得ることができ
た。
【0102】したがって、共通電極3、画素電極4の断
面形状は必ずしも矩形形状である必要はなく、共通電極
3、画素電極4の膜厚を厚くするための製造プロセス
で、電極の断面形状の角が取れてR状になったり、テー
パ形断面形状であってもかまわない。
【0103】(実施の形態1−2)次に、本発明の実施
の形態1−2について図面を参照しながら説明する。
【0104】図5は本発明の実施の形態1−2における
液晶表示装置の構成を示す断面図である。図5において
3M、4Mは透明樹脂層、3N、4Nは透明導電層であ
る。すなわち、共通電極3は透明樹脂層3M、導電層3
Nからなり、画素電極4は透明樹脂層4M、導電層4N
からなる。また、dはセルギャップ、w1、w2は共通電
極3及び画素電極4の幅、lは共通電極3と画素電極4
の間隔(間隙)、t1aは共通電極3の透明樹脂層3Mの
厚さ、t2aは画素電極の透明樹脂層4Mの厚さ、t1bは
共通電極3の透明導電層3Nの厚さ、t2bは画素電極3
の透明導電層4Nの厚さ、を示す。
【0105】透明樹脂層3M、4Mとしては、例えばア
クリル系ポリマーの感光樹脂を使用すれば、容易に1μ
m程度の膜厚で、櫛形等の所望のパターンに形成するこ
とが可能である。また、透明導電層3N、4Nとして
は、例えばITOを使用する。
【0106】本実施の形態では、セルギャップd=4μ
m、電極間隙l=3μm、電極幅w=10μm、t1a=
t2a=1μm、t1b=t2b=2000Åとした。
【0107】本実施の形態1−2では、共通電極3と画
素電極4との間の電極間隙lを、アレイ基板1Aと対向
基板1Bとの間の間隙dよりも小さくなるように構成さ
れている。このような構成により、共通電極3及び画素
電極4の周辺部の電界強度が大きくなることを利用して
各々の電極上の液晶を変調可能になり、かつ、共通電極
3及び画素電極4は各々が透明層で構成されているの
で、電極上の光も透過することが可能となる。
【0108】図6を参照して、具体的に説明する。図6
(a)は従来例(l>dの場合)の断面図であり、図6
(b)は従来例(l>dの場合)において液晶が駆動さ
れる領域を模式的に示す図であり、図6(c)は本発明
(l<dの場合)の断面図であり、図6(b)は本発明
(l<dの場合)において液晶が駆動される領域を模式
的に示す図である。従来例では、電極上の液晶分子は駆
動されず、図6(a)の斜線領域S1のみの液晶分子し
か駆動されない。一方、本発明では、図6(b)の斜線
領域S2で示すように電極上の広い領域に亘って駆動さ
れる。このとき、本発明における電極は透明電極を用い
るため、電極上の領域を液晶表示領域として使用するこ
とができる。従って、透過率の向上を図ることができ
る。なお、電極間での電界強度は、従来例の方が本発明
よりも大きい。しかしながら、電界により駆動される液
晶の領域は、本発明の方が従来例よりも大きい。即ち、
図6(b)及び図6(d)に示すように、液晶が駆動さ
れる領域は、高さH1>H2であるが、領域S1<S2
である。従って、液晶パネル全体から見ると、本発明の
方が従来例に比べて、明るく、且つコントラストの高い
液晶表示装置が得られることになる。しかも、図6
(d)に示すように電極上での電界分布の変化が緩やか
であるので、表示ムラのない均一な表示が可能となる。
【0109】こうして、本実施の形態は、透過率を低下
させることなく高速応答の液晶パネルを得ることが可能
となる。
【0110】また、本実施の形態は、電極部の透過率を
低下することなく電極層厚t1をより厚くしたい場合の
実施の形態であり、このような構成でも実施の形態1−
1と同様、あるいはそれ以上の効果が得られる。
【0111】(実施の形態1−3)次に、本発明の実施
の形態1−3について図面を参照しながら説明する。
【0112】図5は本発明の第2の実施の形態における
液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【0113】図5において3−Iは共通電極3の第1
層、3−IIは共通電極3の第2層、3−IIIは共通電極
3の第3層であり、4−Iは画素電極3の第1層、4−I
Iは画素電極4の第2層、3−IIIは共通電極3の第3層
である。
【0114】本実施の形態では、3−I、4−Iは赤色
(R)すなわち700nm近辺の波長領域、3−II、4
−IIは緑色(G)すなわち546nm近辺の波長領域、
3−III、4−IIIは青色(B)すなわち436nm近辺
の波長領域で、それぞれ最も良好な透過率が得られる分
光特性を有するように、各々の膜成分及び膜厚を調整し
て成膜されたITO電極である。
【0115】このような構成にすることで、全体の透過
率を低下させることなく、電極層厚t1、t2をより厚く
することが可能となる。
【0116】上記の例では、共通電極及び画素電極は、
赤色(R)、緑色(G)、青色(B)にそれぞれ対応す
る分光特性を有する3つの層から構成されていたけれど
も、本発明はこれに限定されるものではなく、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の少なくとも1種類に
対応する分光特性を有する層から構成するようにしても
よい。また、本発明は、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)に限らず、使用する用途に応じてその他の所望の
波長領域で最も良好な透過率が得られる分光特性を有す
る層から構成するようにしてもよい。
【0117】[第2の発明群]第2の発明群は、画素電
極・共通電極が積層型の液晶表示装置に関するものであ
る。以下、本発明の第2の発明群について、図面を参照
しながら説明する。
【0118】(実施の形態2−1)図8(a)は実施の形
態2−1における液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。図8(b)は実施の形態2−1における液晶表示装置
の構成を示す平面図である。図8(c)は実施の形態2−
1における液晶表示装置の構成を示す断面図であり、図
8(b)のA−Aにおける断面図である。
【0119】図9は実施の形態2−1における液晶表示
装置の半導体スイッチング素子7近傍の構成を示す断面
拡大図である。
【0120】図8において、1Aはアレイ基板、1Bは
対向基板、2は液晶、3は共通電極、4は画素電極、5
は画素電極4と接続され映像信号を与える映像信号線、
6は走査信号線、7は半導体スイッチング素子、8は第
1絶縁層、9Aはアレイ基板1Aの内面に形成した配向
膜、9Bは対向基板1Bの内面に形成した配向膜、10
aは赤色カラーフィルター材料、10bは緑色カラーフ
ィルター材料、10cは青色カラーフィルター材料、1
1はブラックマトリックス(遮光層)、12は第2絶縁
層である。
【0121】図9において、7aはa−Si層、7bは
n+形a−Si層、8aは第1絶縁層8に設けたコンタ
クトホール、12aは第2絶縁層12に設けたコンタク
トホールである。
【0122】以下、図8及び図9を用いて、上記構成の
液晶表示装置の製造方法について説明する。
【0123】まず、アレイ基板1A上にAl、Ti等か
らなる非透過形導電体を形成し、共通電極の配線部3d
と走査信号線6を所定の形状にパターニングする。この
ように形成された第1電極群の上に第1絶縁層8を形成
した後、この第1絶縁層8の所定の部分の上にa−Si
層7aとn+形a−Si層7bとからなる半導体スイッ
チング素子7を形成する。さらに、第1絶縁層8及び半
導体スイッチング素子7の所定部分の上にAl、Ti等
からなる非透過形導電体を形成し、映像信号線と画素電
極からなる第2電極群を所定の形状にパターン形成す
る。
【0124】つぎに、第2電極群までが形成されたアレ
イ基板1A上にSiNx等からなる第2絶縁層12を形
成する。第2絶縁層12は半導体スイッチング素子7を
保護する保護膜の役目も果たすものでもある。
【0125】さらに、共通電極の電極部3a、3b、3
cを、透明導電体であるITO膜で形成する。
【0126】ここで、非透過形導電体で形成された共通
電極の配線部3dと、透明導電体で形成された共通電極
の電極部3a、3b、3cとの電気的導通を得るため
に、第1絶縁層8と第2絶縁層12は、各々、コンタク
トホール8a、12aを設けた構成としている。
【0127】その後、アレイ基板1A、及び対向基板1
Bには、液晶2の分子の配列を整列させるためにポリイ
ミド等からなる配向膜9A、9Bを形成する。
【0128】透明基板1Bは透明基板1Aに対向して設
け、赤色カラーフィルター材料10a、緑色カラーフィ
ルター材料10b、青色カラーフィルター材料10c、
及びブラックマトリックス11が所定のパターンに形成
されている。
【0129】このように作製されたアレイ基板1A、及
び対向基板1Bは、各々所定の方向に初期配向方位を形
成し、周辺部をシール剤で接着した後、液晶2を注入し
封止する。
【0130】半導体スイッチング素子7は映像信号線5
及び走査信号線6から入力される駆動信号によってオ
ン、オフ制御される。そして、半導体スイッチング素子
7と接続された画素電極4と、共通電極3との間に印加
された電圧によって電界を発生させ、液晶2の配向を変
化させて各画素の輝度を制御し、画像を表示する。
【0131】図8において、dはセルギャップ、w1は
共通電極の電極部3bの線幅、w2は画素電極の電極部
4aの線幅、w1'は共通電極の電極部3aの線幅、l
は共通電極の電極部3bと画素電極4aの電極部との間
隔(間隙)、を示す。
【0132】本実施の形態では、図8に示すように、共
通電極の電極部3a、3b、3cの線幅w1=5μm、
画素電極の電極部4a、4bの線幅w2=4μmと、セ
ルギャップd=4μm、電極間の間隔(間隙)l=10
μmとした。すなわち、共通電極3及び画素電極4の各
々の電極部の線幅w1、w2を、アレイ基板と対向基板
との間の間隙d(セルギャップ)と略同じである構成と
した。
【0133】電極の形状としては、例えば図8(b)に示
すように、共通電極3の電極部と画素電極4の電極部と
が相互に配置された櫛形にパターニング形成し、共通電
極3の電極部と画素電極4の電極部との間に横電界を形
成する。上記のような電極構成にすることにより、横電
界に加え、各々の電極の周辺電界によって電極上の電界
強度が大きくなり液晶が回転するので、電極に透明導電
材料を使用することによって、電極の上の部分も光を透
過するするようになる。
【0134】また、液晶層2の液晶材料には、シアノ系
化合物を10%ないし20%程度含有したシアノ系液晶
材料を使用し、リタデーションΔn・d(セルギャップ
dと屈折率差Δnとの積)は350nm程度とした。ま
た、液晶層2の液晶材料のスプレイ弾性定数K11=12
(pN)、ツイスト弾性定数K22=7(pN)、ベンド
弾性定数K33=18(pN)、誘電率異方性Δε=+
8、である。ここで、誘電率異方性Δεとベンドの弾性
定数K33は液晶の駆動電圧を決定する上で重要であり、
特に、誘電率異方性Δεは+8以上、ベンド弾性係数K
33は18(pN)以下とするのが望ましい。
【0135】上記の電極構成に、このような構成からな
る液晶層2を組み合わせることにより、従来適用されて
いる駆動電圧(5V程度)で充分に電極上の電界強度を
大きくし液晶を駆動することができる。
【0136】さらに、この櫛形の電極部を屈曲させるこ
とにより、液晶分子の回転する方向が2つの方向に分か
れるため、視野角方向による色付きを互いに相殺し、視
野角方向による色変化の少ないパネル構成とすることが
できる。また、ここでは図示はしていないが、映像信号
線5とブラックマトリックス11も、共通電極3、画素
電極4の電極部と同じ屈曲角を有する屈曲形状にすれ
ば、電極部を屈曲形状にしたことによる遮光面積の増加
分をなくすことができ、より開口率が高い液晶パネルを
得ることが可能となる。
【0137】つぎに、本実施の形態によるパネル構成に
おける作用と効果について説明する。
【0138】図10に本実施の形態によるパネル構成で
上記したシアノ系液晶材料を使用した場合の液晶パネル
の光透過率特性(電界分布、液晶ダイレクタからパネル
の光透過率を計算)を示す。駆動電圧は5Vである。ま
た、電極構成は、図10のライン(a)が共通電極3
a、3b、3cの線幅w1=5μm、画素電極4a、4
bの線幅w2=4μm、セルギャップd=4μm、電極
間の間隔(間隙)l=10μmという構成であり、図1
0のライン(b)が共通電極3a、3b、3cの線幅w
1=6μm、画素電極4a、4bの線幅w2=6μm、セ
ルギャップd=4μm、電極間の間隔(間隙)l=11
μmという構成である。
【0139】一般にITOはAl、Ti等に比べて微細
化パターニングがやや困難であるため、Al、Ti等よ
りも線幅を若干大きめにしておく。Al、Ti等は光を
透過しない非透過形導電体であるため、できるだけ微細
化するのが望ましいが、ITOは光を透過するので若干
線幅が大きくなっても大きく開口率を低下させることは
ない。
【0140】すなわち、図10のライン(a)とライン
(b)は、電極線幅と電極間隔のみが異なる液晶パネル
構成での光透過率特性を比較したものである。
【0141】また、図10と同じ電極、パネル構成で、
液晶材料のみフッ素系液晶材料(スプレイ弾性定数K11
=9(pN)、ツイスト弾性定数K22=9(pN)、ベン
ド弾性定数K33=22(pN)、誘電率異方性Δε=+4.
4)を使用した場合の液晶パネルの光透過率特性(電界
分布、液晶ダイレクタからパネルの光透過率を計算)を
図11に示す。駆動電圧は図10と同様に5Vである。
【0142】この結果から明らかなように、シアノ系液
晶材料を使用した図10の構成のほうが、フッソ系液晶
材料を使用した図11の構成に比べてより高い透過率を
得ることが可能であることがわかる。
【0143】特に、フッソ系液晶材料を使用した図11
の構成では、電極上の部分ではほとんど光を透過しない
が、シアノ系液晶材料を使用した図10の構成では最低
でも10%〜20%程度の光を透過することが可能であ
り、電極にITO等の透明導電層を使用すると実質開口
率が大きく向上する。また、電極線幅が細いほど電界強
度は強くなり電極上の透過率は向上する。しかしなが
ら、縦電界の影響が強すぎると視野角による色の変化が
大きくなりすぎるため、電極線幅は最大4μm程度にす
るのが望ましい。
【0144】さらに、走査信号線6と共通電極3を同じ
層で形成した場合、共通電極3の櫛部3a、3b、3c
と走査信号線6がごく近傍に配置されるため、ショート
による不良が発生する確率が高かったが、本実施の形態
による構成では、共通電極3の櫛部3a、3b、3cを
走査信号線6と異なる層に形成するため、ショートによ
る不良をなくすことができる。
【0145】なお、本実施の形態では、半導体スイッチ
ング素子7にa−Si(アモルファスシリコン)を使用
する例について説明したが、p−Si(ポリシリコン)
等、他の半導体層を使用しても同様の効果を得ることが
できる。
【0146】また、本実施の形態では、屈曲形の電極の
例について説明したが、直線形の電極、囲い込み形の電
極等、電極の形状にかかわらず、実質開口率を向上する
という効果を得ることができる。
【0147】(実施の形態2−2)図12(a)は実施の
形態2−2における液晶表示装置の構成を示す断面図で
ある。図12(b))は実施の形態2−2における液晶表示
装置の構成を示す平面図である。図12(c)は実施の形
態2−2における液晶表示装置の構成を示す断面図であ
り、図12(b)のA−Aにおける断面図である。
【0148】図13は実施の形態2−2における液晶表
示装置の半導体スイッチング素子近傍の構成を示す断面
拡大図である。
【0149】本実施の形態は、画素電極の電極部4a、
4bに透明導電体を使用する場合の実施の形態であり、
この点で実施の形態2−1とは異なる。
【0150】以下、図12及び図13を用いてその動作
について述べる。
【0151】まず、アレイ基板1A上にAl、Ti等か
らなる非透過形導電体を形成し、共通電極3と走査信号
線6を所定の形状にパターニングする。このように形成
された第1電極群の上に第1絶縁層8を形成した後、こ
の第1絶縁層8の所定部分の上にa−Si層7aとn+
形a−Si層7bとからなる半導体スイッチング素子7
を形成する。さらに、第1絶縁層8及び半導体スイッチ
ング素子7の所定部分の上にAl、Ti等からなる非透
過形導電体を形成し、映像信号線5と画素電極の配線部
4cからなる第2電極群を所定の形状にパターン形成す
る。
【0152】つぎに、第2電極群までが形成されたアレ
イ基板1A上にSiNx等からなる第2絶縁層12を形
成する。第2絶縁層12は半導体スイッチング素子7を
保護する保護膜の役目も果たすものでもある。
【0153】さらに、画素電極の櫛部4a、4bを、透
明導電体であるITO膜で形成する。
【0154】ここで、非透過形導電体で形成された画素
電極の配線部4cと、透明導電体で形成された画素電極
の電極部4a、4bとの導通を得るために、第2絶縁層
12には、コンタクトホール12aを設けた構成として
いる。
【0155】なお、それ以外の部分の電極形状、液晶材
料等は上記実施の形態2−1と同じでよい。
【0156】このような構成でも、実施の形態2−1と
同様、実質開口率の高い液晶パネルを得ることが可能で
ある。
【0157】(実施の形態2−3)図14(a)は実施の
形態2−3における液晶表示装置の構成を示す断面図で
ある。図14(b)は実施の形態2−3における液晶表示
装置の構成を示す平面図である。図14(c)は実施の形
態2−3における液晶表示装置の構成を示す断面図であ
り、図14(b)のA−Aにおける断面図である。
【0158】図15は実施の形態2−3における液晶表
示装置の半導体スイッチング素子近傍の構成を示す断面
拡大図である。
【0159】本実施の形態は、共通電極の電極部3a、
3b、3cと画素電極の電極部4a、4bの両方に透明
導電体を使用する場合の実施の形態であり、この点で上
記実施の形態2−1及び上記実施の形態2−2とは異な
る。
【0160】以下、図14及び図15を用いてその動作
について述べる。
【0161】まず、アレイ基板1A上にAl、Ti等か
らなる非透過形導電体で形成し、共通電極の配線部3d
と走査信号線6を所定の形状にパターニングする。この
ように形成された第1電極群の上に第1絶縁層8を形成
した後、この第1絶縁層8の所定部分の上にa−Si層
7aとn+形a−Si層7bとからなる半導体スイッチ
ング素子7を形成する。さらに、第1絶縁層8及び半導
体スイッチング素子7の所定部分の上にAl、Ti等か
らなる非透過形導電体を形成し、映像信号線5と画素電
極の配線部4cからなる第2電極群を所定の形状にパタ
ーン形成する。
【0162】つぎに、第2電極群までが形成されたアレ
イ基板1A上にSiNx等からなる第2絶縁層12を形
成する。第2絶縁層12は半導体スイッチング素子7を
保護する保護膜の役目も果たすものでもある。
【0163】さらに、共通電極の電極部3a、3b、3
cを透明導電体であるITO膜で形成し、SiNx等か
らなる第3絶縁層13を形成した後、画素電極の電極部
4a、4bを、透明導電体であるITO膜で形成する。
【0164】ここで、非透過形導電体で形成された共通
電極の配線部3dと、透明導電体で形成された共通電極
の櫛部3a、3b、3cとの電気的導通を得るために、
第1絶縁層8及び第2絶縁層12にコンタクトホール8
a、12bを設け、また、非透過形導電体で形成された
画素電極の配線部4cと、透明導電体で形成された共通
電極の電極部4a、4bとの電気的導通を得るために、
第2絶縁膜12及び第3絶縁層13にコンタクトホール
12a、13aを設けた構成としている。
【0165】なお、それ以外の部分の電極形状、液晶材
料等は上記の実施の形態1あるいは上記の実施の形態2
−2と同じでよい。
【0166】このような構成により、実施の形態2−1
あるいは実施の形態2−2以上に実質開口率の高い液晶
パネルを得ることが可能である。
【0167】(実施の形態2−4)図16は実施の形態
2−4における液晶表示装置の半導体スイッチング素子
近傍の構成を示す断面拡大図である。
【0168】本実施の形態は、上記の実施の形態2−3
と同様に、共通電極の電極部3a、3b、3cと画素電
極の電極部4a、4bの両方に透明導電体を使用する場
合の実施の形態であるが、これらを同一層に形成した場
合の実施の形態であり、この点で上記の実施の形態2−
3とは異なる。
【0169】したがって、本形態2−4における液晶表
示装置を作製する際、第2電極群を形成し、第2絶縁層
を形成する工程までは、実施の形態2−3と同じでよ
く、この第2絶縁層の上に共通電極の電極部3a、3
b、3cと画素電極の電極部4a、4bの両方を透明導
電体で形成する。
【0170】このような構成により、上記の実施の形態
2−3より少ないプロセス数で、かつ、上記の実施の形
態2−1あるいは上記の実施の形態2−2以上に実質開
口率の高い液晶パネルを得ることが可能である。
【0171】(実施の形態2−5)図17(a)は実施の
形態2−5における液晶表示装置の構成を示す断面図で
ある。図17(b)は実施の形態2−5における液晶表示
装置の構成を示す平面図である。
【0172】図17において、1Aはアレイ基板、1B
は対向基板、2は液晶、3は共通電極、4は画素電極、
5は画素電極4と接続され映像信号を与える映像信号
線、6は走査信号線、7は半導体スイッチング素子、8
は透明絶縁層、9Aはアレイ基板1Aの内面に形成した
配向膜、9Bは対向基板1Bの内面に形成した配向膜、
10aは赤色カラーフィルター材料、10bは緑色カラ
ーフィルター材料、10cは青色カラーフィルター材
料、11はブラックマトリックス(遮光層)、である。
【0173】以下、図17を用いて、上記構成の液晶表
示装置の製造について説明する。
【0174】まず、アレイ基板1A上にAl等からなる
導電膜でパターニングされた走査信号線6を形成し、絶
縁膜を形成した後、a−Si等からなる半導体スイッチ
ング素子7、また、Al等からなる導電膜でパターニン
グされた映像信号線5を形成する。
【0175】本実施の形態は横電界印加方式であり、共
通電極3及び画素電極4を透明導電体であるITO膜、
あるいはAl等からなる導電膜で図17(b)に示すよう
な櫛形にパターニング形成する。
【0176】画素電極4は、映像信号線5、走査信号線
6、または半導体スイッチング素子7を形成するのと同
じ層で形成し、透明導電体であるITO膜等で形成す
る。
【0177】さらに、これらの配線を平坦化するのに充
分な厚さを有する透明絶縁層8を形成した後、透明導電
体であるITO膜からなる共通電極3を形成する。
【0178】また、映像信号線5直上の共通電極の電極
部3a、3dの線幅w1'は、他の共通電極の電極部3
b、3cの線幅w1よりも大きくしておく。
【0179】その後、アレイ基板1A、及び対向基板1
Bには、液晶2の分子の配列を整列させるためにポリイ
ミド等からなる配向膜9A、9Bを形成する。
【0180】対向基板1Bはアレイ基板1Aに対向して
設け、赤色カラーフィルター材料10a、緑色カラーフ
ィルター材料10b、青色カラーフィルター材料10
c、及びブラックマトリックス11が所定のパターンに
形成されている。
【0181】このように作製されたアレイ基板1A、及
び対向基板1Bは、各々所定の方向に初期配向方位を形
成し、周辺部をシール剤で接着した後、液晶2を注入し
封止する。
【0182】半導体スイッチング素子7は映像信号線5
及び走査信号線6から入力される駆動信号によってオ
ン、オフ制御される。そして、半導体スイッチング素子
7と接続された画素電極4と、共通電極3との間に印加
された電圧によって電界を発生させ、液晶2の配向を変
化させて各画素の輝度を制御し、画像を表示する。
【0183】図17において、dはセルギャップ、w1
は共通電極の電極部3bの線幅、w2は画素電極の電極
部4aの線幅、w1'は共通電極の電極部3aの線幅、
lは共通電極の電極部3bと画素電極の電極部4aとの
間隔(間隙)、を示す。
【0184】本実施の形態では、図17に示すように、
共通電極の電極部3b及び画素電極の電極部4aの線幅
w1、w2は、セルギャップdよりも小さくし(w1,w2
<d)、間隔(間隙)lもセルギャップより小さい(l
<d)。また、画素電極4を透明絶縁層8が形成される
前のプロセスで形成した、すなわち、透明樹脂層8の下
層であるアレイ基板1A側に設けた構成としている。
【0185】さらに、映像信号線5直上の共通電極3
a、3dの線幅w1'は、他の共通電極3b、3dの線
幅w1より大きい(w1'>w1)。これらの点が、本
実施の形態が従来例と大きく異なる点である。
【0186】このような構成においては、横電界に加
え、各々の電極の周辺電界によって電極上の電界強度が
大きくなり液晶が回転するので、電極に透明導電材料を
使用することによって、電極の上の部分も光を透過する
するようになる。
【0187】さらに、映像信号線5の上にも共通電極3
aを設けているので、画素電極4aとの間にも電界を発
生することができる。したがって、従来、ブラックマト
リッス11で覆っていた部分も光を透過するようにな
り、実質開口率が向上するので高輝度のパネルを得るこ
とができる。
【0188】しかしながら、このような構成の場合、共
通電極3、画素電極4をどの層に形成するかによって電
界分布が異なってくる。
【0189】まず、画素電極4を透明絶縁層8が形成さ
れる前のプロセスで形成した、すなわち、透明樹脂層8
の下層であるアレイ基板1A側に設けた構成とすること
の作用と効果について説明する。
【0190】図18に本実施の形態による電極構成での
液晶パネルの光透過率特性(電界分布、液晶ダイレクタ
からパネルの光透過率を計算)を示す。
【0191】具体的には、電極間隙l=2μm、電極幅
w1=w2=2μm、セルギャップd=4μm、とした
(つまり、w1,w2<d、及びl<dを満たしてい
る)。また、電極構成以外は同じ条件、すなわち、液晶
材料は同一、駆動電圧は5V、同一環境下という条件と
した。
【0192】図18(a)と図18(b)の構成で異な
る点は、図18(a)は、共通電極3、画素電極4の両
方を透明絶縁層8の上層、すなわち、対向基板1B側に
設けた構成であり、図18(b)は、画素電極4を透明
絶縁層8が形成される前のプロセスで形成した、すなわ
ち、透明樹脂層8の下層であるアレイ基板1A側に設け
た構成、という点である。
【0193】この結果から明らかなように、図18
(b)の構成のほうがより高い透過率を有することがわ
かる。1ドットサイズが43μm×129μmという超高
精細パネルで透過率を測定した結果、積層型共通電極を
使わない構成での透過率が37%、図18(a)の構成
での透過率は44%、に対して、図18(b)の構成に
すると透過率は60%と大きく向上することがわかっ
た。
【0194】つぎに、映像信号線5直上の共通電極3a
の線幅w1'を、他の共通電極3bの線幅w1より大き
くすること(w1'>w1)の作用と効果について説明
する。
【0195】図19に、図18(b)と電極線幅、電極
間隔が異なる電極構成の場合の電気光学シミュレーショ
ン(電界分布、液晶ダイレクタからパネル透過率を計
算)の結果を示す。
【0196】具体的には、電極間隙l=10μm、電極
幅w1=w2=6μm、セルギャップd=4μm、とし
た。また、電極構成以外は同じ条件、すなわち、液晶材
料は同一、駆動電圧は5V、同一環境下という条件とし
た。
【0197】図19(a)に示すように、w1'=w1
=6μmの場合、映像信号線5直上の共通電極4aと画
素電極3aとの間に生じる電界分布は、画素電極3aと
共通電極4bとの間に生じる電界分布と異なり、映像信
号線5に近くなるにしたがってより強い電界が発生する
ような傾斜分布になるため、透過率分布も映像信号線5
に近くなるにしたがって高透過率となる。したがって、
輝度ムラあるいは色付きの原因となる。
【0198】これに対し、図19(b)に示すように、
映像信号線5直上の共通電極4aの線幅を他の共通電極
の線幅より大きくすれば(w1'=10μm>w1の場
合)、映像信号線5直上の共通電極4aと画素電極3a
との間に生じる電界分布の傾斜は無くなり、輝度ムラ、
色付きの発生を防止することができる。
【0199】なお、この実施の形態では、特にw1,w
2<d、及びl<dを満たしていない構成の例で説明し
たが、もちろん、w1,w2<d、及びl<dを満たす
構成でも同様の効果を得ることができる。
【0200】(実施の形態2−6)図20(a)は実施の
形態2−6における液晶表示装置の構成を示す断面図で
ある。図20(b)は実施の形態2−6における液晶表示
装置の構成を示す平面図である。図20(c)は図20(b)
に示したA−A線上の断面図である。
【0201】図20において、1Aはアレイ基板、1B
は対向基板、2は液晶、3は共通電極、4は画素電極、
5は画素電極4と接続され映像信号を与える映像信号
線、6は走査信号線、7は半導体スイッチング素子、8
は透明絶縁層、9Aはアレイ基板1Aの内面に形成した
配向膜、9Bは対向基板1Bの内面に形成した配向膜、
10aは赤色カラーフィルター材料、10bは緑色カラ
ーフィルター材料、10cは青色カラーフィルター材
料、11はブラックマトリックス(遮光層)、12は半
導体スイッチング素子7を作製する工程で形成される絶
縁層である。
【0202】本実施の形態は、映像信号線5直上の共通
電極3a、3dと、それ以外の共通電極3b、3cとを
異なる層に形成するときの実施の形態であり、映像信号
線5直上にITOのような高抵抗の導電体を形成できな
い場合の実施の形態である。
【0203】本実施の形態2−6の製造方法は、上記の
実施の形態2−5とほぼ同じであるので、異なるプロセ
スのみ説明する。即ち、共通電極4を形成するプロセス
についてのみ説明する。
【0204】実施の形態2−5と同様に、共通電極3及
び画素電極4を透明導電体であるITO膜、あるいはA
l、Ti等からなる導電膜で図20(b)に示すような櫛
形にパターニング形成する。
【0205】画素電極4は、映像信号線5、走査信号線
6、または半導体スイッチング素子7を形成するのと同
じ層で形成し、透明導電体であるITO膜で形成する。
【0206】次に、半導体スイッチング素子7を作製す
る工程で絶縁層12を形成した後、透明導電体であるI
TO膜で共通電極3b、3cを形成する。
【0207】さらに、これらの配線を平坦化するのに充
分な厚さを有する透明絶縁層8を形成した後Al、Cr
等の非透過形の導電材料で共通電極3a、3dを形成す
る。映像信号線5の直上の共通電極3a、3dとそれ以
外の共通電極3b、3cとは透明絶縁層8に設けたコン
タクトホール8aを介して電気的導通を得られる構成で
ある。
【0208】このような構成にしても、もともと映像信
号線5はAl等の非透過形の導電材料で形成されている
ので、透過率を低下させることはなく、映像信号線5直
上の共通電極4a、4dを、Al、Cr等の非透過形の
低抵抗導電材料で形成することができる。
【0209】(実施の形態2−7)本実施の形態2−7
について図面を参照しながら説明する。
【0210】図21(a)は本実施の形態2−7におけ
る液晶表示装置の構成を示す断面図である。図21
(b)は本実施の形態2−7における液晶表示装置の構
成を示す平面図である。図21(c)は本実施の形態2
−7における液晶表示装置の構成を示す断面図であり、
図21(b)のA−A矢視断面図である。
【0211】図22は本発明の実施の形態2−7におけ
る液晶表示装置の半導体スイッチング素子近傍の構成を
示す拡大断面図である。
【0212】本実施の形態は、液晶材料中の不純物イオ
ンが多く、その電荷が電極上に蓄積されることによって
生じる残像、いわゆる焼き付きが顕著なときの実施の形
態であり、この点で実施の形態2−1から実施の形態2
−4まてで説明した構成と異なる。
【0213】本実施の形態2−7の製造方法は、上記実
施の形態2−3とはほぼ同じであるので、異なるプロセ
スのみ説明する。即ち、第4絶縁層14を加えるプロセ
スとその効果についてのみ説明する。
【0214】SiNx等からなる第3絶縁層13を形成
した後、画素電極の電極部4a,4bを、透明導電体で
あるITO膜で形成するまでのプロセスは実施の形態2
−3と同じである。本実施の形態では、さらに第4絶縁
層14を形成する。
【0215】実施の形態2−1から実施の形態2−4で
説明した構成は、共通電極の電極部3a,3b、あるい
は画素電極の電極部4a,4bが最上層に露出した構成
である。すなわち、配向膜9Aは非常に薄い膜であるた
め、電極の露出した部分に液晶2がほぼ直接接触する構
成となり、液晶2の中の不純物イオンが蓄積し、フリッ
カーや残像、焼き付きを起こす要因となる。従って、特
に液晶2の中の不純物イオンが多い場合は、フリッカー
や残像、焼き付きが顕著となり画質を損ねるばかりでな
く、高温高湿の環境下などで化学反応を誘発し、さらな
る画像欠陥を生じるおそれがある。
【0216】そこで、液晶2が共通電極の電極部3a,
3b、あるいは画素電極の電極部4a,4bと直接接触
することを防止するために第4絶縁層14を設けた構成
とした。
【0217】ここで、第4絶縁層は実施の形態2−1か
ら実施の形態2−6で説明したいずれの絶縁膜であって
もかまわない。すなわち、他のプロセスで使用されるS
iNx、あるいは層間絶縁膜等で使用されるアクリル系
感光性樹脂等の絶縁膜を用いれば、製造装置を追加する
ことなく低コストで高画質、高信頼性の液晶表示装置を
得ることができる。
【0218】但し、確実に絶縁性を得るために表面抵抗
は1010Ω/□前後、膜厚は50nm以上が望まし
い。
【0219】また、第4絶縁層にSb2S系微粒子を添
加したSiO2系材料を用いれば、Na+、K+、NH4
+といった不純物イオンを吸収する機能を有するのでよ
り効果的である。
【0220】
【発明の効果】以上のように第1の発明群の構成によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0221】(1)セルギャップを小さくする必要がな
いので、液晶を注入するのに要する時間が長くすること
なく、また、ギャップの精度ばらつきによるムラを生じ
ることなく高速化することが可能である。
【0222】(2)液晶材料あるいはその添加率を変え
る必要がないので、耐熱・耐光性等の低下によるコント
ラストの部分的な異常やフリッカなどの表示不良を発生
することなく高速化することが可能である。
【0223】(3)駆動電圧を大きくする必要がないの
で、消費電力が大きくせずに、また従来の駆動用ICを
使って高速化することが可能である。
【0224】(4)透過率を低下することなく高速化す
ることが可能である。
【0225】(5)以上の作用により、液晶材料の変更
やセルギャップの狭小化、あるいは駆動電圧を大きくす
ることなく、広視野角で高速応答かつ高輝度等の高画質
が得られる液晶表示装置を提供することができるので工
業的価値は極めて大である。
【0226】また、第2の発明群の構成によれば、以下
の効果を奏する。
【0227】(6)画素電極、対向電極の電極部を透明
導電層で形成し、かつ、電極上の電界強度を強くする電
極構成、液晶材料の組み合わせとしたことにより、電極
上の液晶分子も変調させて光を透過することができる、
実質開口率の高い液晶パネルを得ることができる。
【0228】(7)ゲート電極(走査信号線)と対向電
極を異なる層で形成するので、ゲート電極と対向電極間
での電気的短絡を著しく低減することができる。
【0229】(8)映像信号線直上の積層形共通電極が
電界分布に及ぼす影響を考慮した電極配置としたため、
全体的に高い透過率を得ることができる。
【0230】(9)映像信号線直上の共通電極の線幅を
他の共通電極の線幅よりも大きくすることにより、映像
信号線直上の共通電極と画素電極の間もなめらかな透過
率分布を得られる構成としたため、輝度ムラ、あるいは
色付きの無い均一な画像を得ることができる。
【0231】(10)以上のことから、広視野角かつ高
輝度で、輝度ムラ、色付き等のない高画質が得られる液
晶表示装置を提供することができるので工業的価値は極
めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1−1における液晶表示装置の構成
を示す図である。
【図2】実施の形態1−1における電極構造の原理を説
明するための図である。
【図3】実施の形態1−1における液晶表示装置の応答
特性を示す図である。
【図4】実施の形態1−2における液晶表示装置の構成
を示す図である。
【図5】実施の形態1−3における液晶表示装置の構成
を示す図である。
【図6】実施の形態1−3における電極構造の原理を説
明するための図である。
【図7】実施の形態1−4における液晶表示装置の構成
を示す図である。
【図8】実施の形態2−1における液晶表示装置の構成
を示す図であり、そのうち図8(a)は実施の形態2−
1における液晶表示装置の構成を示す断面図、図8
(b)は実施の形態2−1における液晶表示装置の構成
を示す平面図、図8(c)は実施の形態2−1における
液晶表示装置の構成を示すA−A線上の断面図である。
【図9】実施の形態2−1における液晶表示装置の半導
体スイッチング素子近傍の構成を示す断面拡大図であ
る。
【図10】実施の形態2−1における液晶表示装置の光
透過率特性を示す図である。
【図11】従来技術の液晶表示装置の光透過率特性を示
す図である。
【図12】実施の形態2−2における液晶表示装置の構
成を示す図であり、そのうち図12(a)は実施の形態
2−2における液晶表示装置の構成を示す断面図であ
り、図12(b)は実施の形態2−2における液晶表示
装置の構成を示す平面図であり、図12(c)は実施の
形態2−2における液晶表示装置の構成を示すA−A線
上の断面図である。
【図13】実施の形態2−2における液晶表示装置の半
導体スイッチング素子近傍の構成を示す断面拡大図であ
る。
【図14】実施の形態2−3における液晶表示装置の構
成を示す図であり、そのうち図14(a)は実施の形態
2−3における液晶表示装置の構成を示す断面図、図1
4(b)は実施の形態2−3における液晶表示装置の構
成を示す平面図、図14(c)は実施の形態2−3にお
ける液晶表示装置の構成を示すA−A線上の断面図、で
ある。
【図15】実施の形態2−3における液晶表示装置の半
導体スイッチング素子近傍の構成を示す断面拡大図であ
る。
【図16】実施の形態2−4における液晶表示装置の半
導体スイッチング素子近傍の構成を示す断面拡大図であ
る。
【図17】実施の形態2−5における液晶表示装置の構
成を示す図であり、そのうち図17(a)は実施の形態
2−5における液晶表示装置の構成を示す断面図、図1
7(b)は実施の形態2−3における液晶表示装置の構
成を示す平面図、である。
【図18】実施の形態2−5における液晶表示装置の光
透過率特性を示す図である。
【図19】実施の形態2−5における液晶表示装置の光
透過率特性を示す図である。
【図20】実施の形態2−6における液晶表示装置の構
成を示す図であり、そのうち図20(a)は実施の形態
2−6における液晶表示装置の構成を示す断面図、図2
0(b)は実施の形態2−6における液晶表示装置の構
成を示す平面図、図20(c)は実施の形態2−6にお
ける液晶表示装置の構成を示すA−A線上の断面図、で
ある。
【図21】実施の形態2−7における液晶表示装置の構
成を示す図であり、そのうち図21(a)は実施の形態
2−7における液晶表示装置の構成を示す断面図、図2
1(b)は実施の形態2−7における液晶表示装置の構
成を示す平面図、図21(c)は実施の形態2−7にお
ける液晶表示装置の構成を示すA−A線上の断面図、で
ある。
【図22】実施の形態2−7における液晶表示装置の半
導体スイッチング素子近傍の構成を示す断面拡大図であ
る。
【図23】第1の従来の液晶表示装置の構成を示す図で
ある。
【図24】第2の従来の液晶表示装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1A :アレイ基板 1B :対向基板 2 :液晶 3 :共通電極 4 :画素電極 5 :映像信号線 6 :走査信号線 7 :半導体スイッチ素子 8 :透明絶縁層 9A :配向膜 9B :配向膜 10a:赤色カラーフィルター材料 10b:緑色カラーフィルター材料 10c:青色カラーフィルター材料 11 :ブラックマトリックス 12 :絶縁層 w1 :共通電極の線幅 w2 :画素電極の線幅 l :共通電極と画素電極との間隙 t1:共通電極の膜厚 t2:画素電極の膜厚 t6:映像信号線若しくは走査信号線の膜厚 d:セルギャップ w1’:映像信号線直上に位置する共通電極の線幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2000−23687(P2000−23687) (32)優先日 平成12年2月1日(2000.2.1) (33)優先権主張国 日本(JP) 早期審査対象出願 (72)発明者 塩田 昭教 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐谷 裕司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 木村 雅典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 浅田 智 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−258265(JP,A) 特開 平9−146125(JP,A) 特開 平11−64892(JP,A) 特開 平10−10556(JP,A) 特開 平9−61836(JP,A) 特開 平8−190104(JP,A) 特開 平7−128683(JP,A) 特開 平10−301141(JP,A) 特開 平11−119237(JP,A) 特開 平6−214244(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343 G02F 1/1368

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通電極、画素電極、走査信号線、映像信
    号線及び半導体スイッチング素子を形成したアレイ基板
    と、対向基板と、前記アレイ基板と前記対向基板との間
    に挟持された液晶層とを備え、前記画素電極と共通電極
    との間に電圧を印加し、基板にほぼ平行な電界を発生さ
    せて液晶を調光駆動する液晶表示装置であって、 前記共通電極及び前記画素電極の少なくとも何れか一方
    の線幅は、前記共通電極と前記画素電極との間の間隙よ
    りも大きく、かつ、前記共通電極及び前記画素電極の少
    なくとも何れか一方の膜厚は、前記走査信号線及び映像
    信号線の少なくとも何れか一方の膜厚よりも大きいこと
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記共通電極及び前記画素電極の少なくと
    も何れか一方は、透明導電層から構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記共通電極及び前記画素電極の少なくと
    も何れか一方は、積層された少なくとも2種類の導電層
    から構成され、凸形断面形状になっていることを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記共通電極及び前記画素電極の少なくと
    も何れか一方は、少なくとも2種類の異なる光学特性を
    有し、それぞれ最も良好な透過率が得られる波長領域が
    異なる透明導電体から構成されたことを特徴とする請求
    項3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記共通電極及び前記画素電極の少なくと
    も何れか一方は、絶縁層とその表面に形成された導電層
    とから構成されたことを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】前記共通電極及び前記画素電極の少なくと
    も何れか一方は、透明絶縁層とその表面に形成された透
    明導電層とから構成されたことを特徴とする請求項4記
    載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記共通電極と前記画素電極との間の電極
    間隙は、少なくとも前記アレイ基板と前記対向基板との
    間の間隙よりも小さくしたことを特徴とする請求項2記
    載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記共通電極と前記画素電極の一部または
    全部が非晶質の透明導電膜からなることを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
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