JP3270196B2 - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JP3270196B2
JP3270196B2 JP14088093A JP14088093A JP3270196B2 JP 3270196 B2 JP3270196 B2 JP 3270196B2 JP 14088093 A JP14088093 A JP 14088093A JP 14088093 A JP14088093 A JP 14088093A JP 3270196 B2 JP3270196 B2 JP 3270196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学気相成長法(CV
D法)を用いた配線構造の形成方法に関するものであ
り、特に半導体装置に用いる配線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、LSIからVLS
Iへ、さらにはULSIへとその集積度を向上させてお
り、これにともない配線の幅やヴィア孔等の接続孔の径
における微細化が著しく進んでいる。このような半導体
装置の高密度化、高集積化にともない多層配線技術及び
金属配線の微細化に関する技術が要求されている。
【0003】このような微細化に対して、従来のスパッ
タ法を用いた技術では対応できなくなりつつあるため、
提案されているのが、Al有機化合物等の有機金属材料
を用いたCVD法である。このCVD法は、微細孔に対
して十分な埋め込みを行う技術として特に有効なもので
ある。CVD法を用いてヴィア孔内にヴィアプラグを形
成する工程の概略は以下の通りである。
【0004】まず、Si基板上に形成された下地絶縁膜
上にAl合金等からなる下層金属配線を形成する。次い
で、下地絶縁膜上に層間絶縁膜を形成した後、層間絶縁
膜にヴィア孔を形成する。次に、CVD法によってヴィ
ア孔内にのみAl等の金属を堆積して埋め込み、ヴィア
プラグを形成する。
【0005】ここで、ヴィア孔内にAl等の金属を堆積
するのに先立って、塩素系ガスを用いたプラズマエッチ
ングにより、ヴィア孔底面に露出した下層金属配線の清
浄化処理を行う。これは、ヴィア孔底面に露出した下層
金属配線には金属の自然酸化膜等が形成されているの
で、この自然酸化膜を除去せずにこのままヴィアプラグ
を形成すると、下層金属配線とヴィアプラグとの界面の
接触抵抗が増加する等の弊害が生ずるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塩素系ガスを
用いたプラズマエッチングにより清浄化処理を行った場
合には、基板表面に塩素が残留したり、塩化Al等の化
合物が発生し、これが基板表面に付着したり、絶縁膜表
面に原子の一部が塩素原子と置換して塩素や塩素化合物
等の不純物が混入したりすることがある。このような残
留塩素や化合物が多いと、その後に行われるCVD法に
よる金属堆積において良好な選択性が得られず、ヴィア
孔に金属を十分に埋め込むことができない。また、これ
らの化合物によって下層金属配線とヴィアプラグとの接
触抵抗の増加による配線抵抗の増大を招いたり、さらに
は残留塩素によるAl金属配線等の腐食が生じ、金属配
線の信頼性の低下が引き起こされることになる。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点を解
決した多層配線構造の半導体装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、基板上の金属を堆積させようとする所
望の領域を塩素系ガスを用いたプラズマエッチングによ
り清浄化処理する清浄化処理工程と、原料ガスを供給
し、所望の領域に化学気相成長法によって金属を堆積さ
せて金属膜を形成する金属膜堆積工程とを有する薄膜形
成方法において、清浄化処理工程の前に、基板を加熱処
理する加熱処理工程をさらに有することを特徴とする。
【0009】上記問題点を解決するために、本発明は、
基板上の金属を堆積させようとする所望の領域を塩素系
ガスを用いたプラズマエッチングにより清浄化処理する
清浄化処理工程と、原料ガスを供給し、所望の領域に化
学気相成長法によって金属を堆積させて金属膜を形成す
る金属膜堆積工程とを有する薄膜形成方法において、清
浄化処理工程の前に、基板を不活性ガス雰囲気あるいは
水素ガス雰囲気中でプラズマ放電に晒すプラズマ処理工
程をさらに有することを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】上記、請求項1の方法によれば、塩素系ガスを
用いたプラズマエッチングにより基板を清浄化処理する
前に、加熱処理を行うので、基板表面に付着した水分や
不純物を除去することができる。このため、プラズマエ
ッチング時に塩化物などの不純物がほとんど生じない。
【0013】上記、請求項2の方法によれば、塩素系ガ
スを用いたプラズマエッチングにより基板を清浄化処理
する前に、不活性ガスや水素ガス雰囲気中でプラズマ放
電に晒すので、基板表面に付着した水分や不純物を除去
することができる。このため、プラズマエッチング時に
塩化物などの不純物がほとんど生じない。
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。
【0017】図1及び図2に基づいて本発明の第1実施
例に係る半導体装置の製造方法について説明する。ま
ず、図1(a)に示すように、Si基板10の表面に下
地絶縁膜20を形成し、この下地絶縁膜20上にスパッ
タ法でAl合金を300ないし800nmの膜厚に堆積
させ、Al合金膜31を形成する。次に、Al合金膜3
1を所定の配線パターンに加工して下層金属配線30を
形成する。配線パターンの形成は、露光装置を用いてレ
ジストパターンを形成した後、塩素系のガスを用いたプ
ラズマエッチングであるRIE(リアクティブ・イオン
・エッチング)によってなされる。次に、図1(b)に
示すように、下層金属配線30の形成された下地絶縁膜
20上に膜厚1μmの層間絶縁膜40を形成する。この
層間絶縁膜40は、プラズマCVD法によってSiO2
を堆積させてSiO2 膜を形成し、SOG(Spin
on Glass)を塗布してSOG膜を形成し、必要
な温度で加熱処理を行うことによって形成される。その
後、再びプラズマCVD法によってSiO2 を堆積させ
てSiO2 膜を形成する。
【0018】次に、層間絶縁膜40の上にフォトマスク
をセットし、露光装置を用いてレジストパターンを形成
した後、フッ素系のガスを用いたRIEによって図1
(c)に示すように、層間絶縁膜40にヴィア孔50を
形成する。次に、レジスト除去後、ヴィア孔50の形成
されたSi基板10を、真空中で400℃の熱を60分
間加えて加熱する。この熱処理によって水分及び不純物
が除去される。この熱処理はRIE室、CVD室又は搬
送室のいずれで行ってもよい。このように水分や不純物
を除去しておくと、RIEを行った際に生じる塩化物等
の発生を抑制することができ、この後に行われるRIE
を安定化して行うことができる。なお、本実施例におい
てはこの熱処理を真空中で行っているが、真空中で行う
変わりに水素ガス雰囲気中、窒素ガス雰囲気中、アルゴ
ンガス等の不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。また、
このとき熱処理の代わりにAr等の不活性ガス雰囲気中
又は水素ガス雰囲気中で行うプラズマ放電に晒しても同
様の効果が得られる。
【0019】次に、このSi基板10を大気に晒さない
ようにRIE室に真空搬送する。このRIE室で塩素系
ガスを用いたRIEによりヴィア孔50底部に露出した
下層金属配線30(Al合金膜)の清浄化処理を行う。
このとき塩素系ガスとしては、BCl3 とArとの混合
ガスを用いる。また、RIEを行うときの条件は、BC
3 とArとの分圧比は1対1の割合であり、気圧は全
圧100mTorr、プラズマ電力は0.05W/cm
3 程度、エッチングに要する時間は10分間である。な
お、ここでBCl3 の分圧は70mTorr以上で、か
つ、Arの分圧は100mTorr以下となる範囲が望
ましい。このような条件下でRIEを行うことが、その
後に行うCVD法による選択堆積を可能にするために重
要である。この清浄化処理を行うのは、ヴィア孔50底
部に露出した下層金属配線30の表面には、ヴィア孔を
穿設する際に行うフッ素系のRIEを行った際及びRI
Eの後に大気に曝した際に堆積物やアルミナ膜等が付着
し、これらの堆積物やアルミナ膜はCVD法におけるA
l堆積を阻害するため除去する必要があるからである。
【0020】次に、このように処理したSi基板を真空
中で搬送しCVD室に搬入した。なお、Si基板を搬送
する際の真空状態は5×10-7Torr以下の気圧であ
ることが望ましい。そして、このCVD室で、Al原料
であるDMAH(AlH(CH3 2 :Dimethy
l−alminium−hydride)のガスと、水
素とを原料とする熱CVD法でヴィア孔50内にのみ底
面から選択的にAlを堆積させることによって図1
(d)に示すように、ヴィア孔50内にヴィアプラグ5
1を形成する。このときのCVDを行う条件は、水素ガ
ス流量500sccm、DMAHの分圧は0.15To
rr、バブリング温度50℃で行う。なお、この成膜を
行うCVD反応容器内の全圧は2.0Torr、基板温
度210℃である。
【0021】このようにしてすべてのヴィア孔50にA
lが完全に埋まるまでAl薄膜の堆積を行った。そし
て、この後絶縁膜の表面を検査したところAlの堆積は
全く見られなかった。
【0022】次に、ヴィアプラグ51上面及び層間絶縁
膜40上にスパッタ法でAlを400ないし1000n
mの膜厚に堆積させAl合金膜を形成し、上述した下層
金属配線30を形成するときと同様の方法を用いて、図
1(e)に示すように、上層金属配線60を形成して、
多層配線構造の半導体装置を製造する。
【0023】本発明のヴィア構造を使用した半導体装置
を完成するまでには、ヴィアプラグ51形成後に表面保
護膜の形成や、プロセスダメージを除去するための熱処
理等が行われる。
【0024】さらに、Si基板10内および表面には拡
散層、ゲート電極等の半導体装置として必要な構造が形
成されている。下地絶縁膜20の必要な位置にはコンタ
クト孔が存在し、下層金属配線30と、拡散層もしくは
ゲート電極あるいはその他の構造とを接続するコンタク
ト構造が形成されている。金属配線等と絶縁膜との間に
は、必要に応じてW等を用いた反射防止膜やTiN等を
用いたバリアメタルが形成されている。また、上層金属
配線60上にさらに新たな層間絶縁膜40および金属配
線をそれぞれ1層もしくはそれ以上積層することもでき
る。次に、本発明の第2実施例に係る半導体装置の製造
方法について説明する。まず、Si基板の表面に下地絶
縁膜を形成し、この下地絶縁膜上にスパッタ法でAl合
金を300ないし800nmの膜厚に堆積させ、Al合
金膜を形成する。次に、Al合金膜を所定の配線パター
ンに加工して下層金属配線を形成する。配線パターンの
形成は、露光装置を用いてレジストパターンを形成した
後、塩素系のガスを用いたRIEによってなされる。次
に、下層金属配線の形成された下地絶縁膜上に膜厚1μ
mの層間絶縁膜を形成する。この層間絶縁膜は、上記第
1実施例と同様にして形成される。次に、層間絶縁膜の
上にフォトマスクをセットし、露光装置を用いてレジス
トパターンを形成した後、フッ素系のガスを用いたRI
Eによって、層間絶縁膜にヴィア孔を形成する。次に、
レジスト除去後、このSi基板を大気に晒さないように
RIE室に真空搬送する。このRIE室で塩素系ガスを
用いたRIEによりヴィア孔底部に露出した下層金属配
線(Al合金膜)の清浄化処理を行う。このとき塩素系
ガスとしては、BCl3 とArとの混合ガスを用いる。
また、RIEを行うときの条件は、上記第1実施例と同
様である。この清浄化処理を行う理由についても、上記
第1実施例と同様である。
【0025】次に、水素ガス雰囲気(5×10-5Tor
r)中で400℃の熱を30分間加えて加熱する。この
熱処理によってRIEを行った際に生じた塩化物等の不
純物が昇華除去される。この熱処理はRIE室、CVD
室又は搬送室のいずれで行ってもよい。但し、熱処理に
よって不純物が昇華するため、これらの部屋とは別に熱
処理室を設けることが望ましい。このように熱処理室を
設ければ昇華された残留塩素などの汚染物により各部屋
が汚染されることがない。また、このとき熱処理を行う
温度は300℃以上であることが望ましい。なお、この
とき熱処理の代わりにAr等の不活性ガス又は水素ガス
雰囲気中で行うプラズマ放電に晒しても同様の効果が得
られる。
【0026】次に、このように処理したSi基板を真空
中で搬送しCVD室に搬入した。なお、Si基板を搬送
する際の真空状態は5×10-7Torr以下の気圧であ
ることが望ましい。そして、このCVD室で、Al原料
であるDMAHのガスと、水素とを原料とする熱CVD
法でヴィア孔内にのみ底面から選択的にAlを堆積させ
ることによって、ヴィア孔内にヴィアプラグを形成す
る。このときのCVDを行う条件は、上記第1実施例と
同様である。
【0027】このようにしてすべてのヴィア孔にAlが
完全に埋まるまでAl薄膜の堆積を行った。そして、こ
の後絶縁膜の表面を検査したところAlの堆積は全く見
られなかった。
【0028】次に、ヴィアプラグ上面及ぶ層間絶縁膜上
にスパッタ法でAlを400ないし1000nmの膜厚
に堆積させAl合金膜を形成し、上述した下層金属配線
を形成するときと同様の方法を用いて上層金属配線を形
成して、多層配線構造の半導体装置を製造する。
【0029】なお、Si基板内及び表面に半導体装置と
して必要な構造が形成されている点等については上記の
第1実施例の場合と同じである。
【0030】次に、本発明の第3実施例に係る半導体装
置の製造方法について説明する。まず、Si基板の表面
に下地絶縁膜を形成し、この下地絶縁膜上にスパッタ法
でAl合金を300ないし800nmの膜厚に堆積さ
せ、Al合金膜を形成する。次に、Al合金膜を所定の
配線パターンに加工して下層金属配線を形成する。配線
パターンの形成は、露光装置を用いてレジストパターン
を形成した後、塩素系のガスを用いたRIEによってな
される。次に、下層金属配線の形成された下地絶縁膜上
に膜厚1μmの層間絶縁膜を形成するこの層間絶縁膜
は、上記第1実施例と同様にして形成される。次に、層
間絶縁膜の上にフォトマスクをセットし、露光装置を用
いてレジストパターンを形成した後、フッ素系のガスを
用いたRIEによって層間絶縁膜にヴィア孔を形成す
る。次に、レジスト除去後、ヴィア孔の形成されたSi
基板を、真空中で400℃の熱を60分間加えて加熱す
る。この熱処理によって水分及び不純物が除去される。
このように水分や不純物を除去しておくと、RIEを行
った際に生じる塩化物等の不純物の発生も抑制すること
ができ、この後に行われるRIEを安定化して行うこと
ができる。なお、本実施例においてはこの熱処理を真空
中で行っているが、真空中で行う変わりに水素ガス雰囲
気中、窒素ガス雰囲気中、アルゴンガス等の不活性ガス
雰囲気中で行ってもよい。また、このとき熱処理の代わ
りにAr等の不活性ガス又は水素ガス雰囲気中で行うプ
ラズマ放電に晒しても同様の効果が得られる。
【0031】次に、このSi基板を大気に晒さないよう
にRIE室に真空搬送する。このRIE室で塩素系ガス
を用いたRIEによりヴィア孔底部に露出した下層金属
配線(Al合金膜)の清浄化処理を行う。このとき塩素
系ガスとしては、BCl3 とArとの混合ガスを用い
る。また、RIEを行うときの条件は、上記第1実施例
と同様である。この清浄化処理を行う理由についても、
上記第1実施例と同様である。
【0032】次に、大気に晒すことなく、水素ガス雰囲
気(5×10-5Torr)中で400℃の熱を60分間
加えて加熱する。この熱処理によってRIEを行った際
に生じた塩化物等の不純物が昇華除去される。このとき
熱処理を行う温度は300℃以上であることが望まし
い。なお、このとき熱処理の代わりにAr等の不活性ガ
ス又は水素ガス雰囲気中で行うプラズマ放電に晒しても
同様の効果が得られる。
【0033】次に、このように処理したSi基板を真空
中で搬送しCVD室に搬入した。なお、Si基板を搬送
する際の真空状態は5×10-7Torr以下の気圧であ
ることが望ましい。そして、このCVD室で、Al原料
であるDMAHのガスと、水素とを原料とする熱CVD
法でヴィア孔内にのみ底面から選択的にAlを堆積させ
ることによって、ヴィア孔内にヴィアプラグを形成す
る。このときのCVDを行う条件は、上記第1実施例と
同様である。
【0034】このようにしてすべてのヴィア孔にAlが
完全に埋まるまでAl薄膜の堆積を行った。そして、こ
の後絶縁膜の表面を検査したところAlの堆積は全く見
られなかった。
【0035】次に、ヴィアプラグ上面及ぶ層間絶縁膜上
にスパッタ法でAlを400ないし1000nmの膜厚
に堆積させAl合金膜を形成し、上述した下層金属配線
を形成するときと同様の方法を用いて、上層金属配線を
形成して、多層配線構造の半導体装置を製造する。
【0036】なお、Si基板内及び表面に半導体装置と
して必要な構造が形成されている点等については上記の
第1実施例の場合と同じである。
【0037】次に、本発明の第4実施例に係る半導体装
置の製造方法について説明する。まず、Si基板の表面
に下地絶縁膜を形成し、この下地絶縁膜上にスパッタ法
でAl合金を300ないし800nmの膜厚に堆積さ
せ、Al合金膜を形成する。次に、Al合金膜を所定の
配線パターンに加工して下層金属配線を形成する。配線
パターンの形成は、露光装置を用いてレジストパターン
を形成した後、塩素系のガスを用いたRIEによってな
される。次に、下層金属配線の形成された下地絶縁膜上
に膜厚1μmの層間絶縁膜を形成するこの層間絶縁膜
は、上記第1実施例と同様にして形成される。次に、層
間絶縁膜の上にフォトマスクをセットし、露光装置を用
いてレジストパターンを形成した後、フッ素系のガスを
用いたRIEによって層間絶縁膜にヴィア孔を形成す
る。次に、レジスト除去後、ヴィア孔の形成されたSi
基板を、アルゴンガス雰囲気中でプラズマ放電に晒す。
なお、このプラズマ処理はアルゴンガスの代わりに他の
不活性ガスや、水素ガス雰囲気中で行ってもよい。
【0038】次に、プラズマエッチングされたSi基板
を、真空中で400℃の熱を60分間加えて加熱する。
なお、本実施例においてはこの熱処理を真空中で行って
いるが、真空中で行う変わりに水素ガス雰囲気中、窒素
ガス等の不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。このプラ
ズマ処理及び熱処理によって水分及び不純物が除去され
る。このように水分や不純物を除去しておくと、RIE
を行った際に生じる塩化物等の不純物の発生も抑制する
ことができ、この後に行われるRIEが安定化して行う
ことができる。
【0039】次に、このSi基板を大気に晒さないよう
にRIE室に真空搬送する。このRIE室で塩素系ガス
を用いたRIEによりヴィア孔底部に露出した下層金属
配線(Al合金膜)の清浄化処理を行う。このとき塩素
系ガスとしては、BCl3 とArとの混合ガスを用い
る。また、RIEを行うときの条件は、上記第1実施例
と同様である。この清浄化処理を行う理由についても、
上記第1実施例と同様である。
【0040】次に、大気に晒すことなく、水素ガス雰囲
気中でプラズマ放電に晒す。このプラズマ処理で、水素
ガスの代わりにアルゴン等の不活性ガスを用いてよい。
【0041】次に、水素ガス雰囲気(5×10-5Tor
r)中で400℃の熱を60分間加えて加熱する。この
とき熱処理を行う温度は300℃以上であることが望ま
しい。なお、水素ガスを用いてプラズマ処理を行なう
際、同時に400℃の加熱を行なってもよい。
【0042】このプラズマ処理及び熱処理によってヴィ
ア孔を穿設した際の塩素系RIEによって生じた塩化物
等の不純物が昇華除去される。
【0043】次に、このように処理したSi基板を真空
中で搬送しCVD室に搬入した。なお、Si基板を搬送
する際の真空状態は5×10-7Torr以下の気圧であ
ることが望ましい。そして、このCVD室で、Al原料
であるDMAHのガスと、水素とを原料とする熱CVD
法でヴィア孔内にのみ底面から選択的にAlを堆積させ
ることによって、ヴィア孔内にヴィアプラグを形成す
る。このときのCVDを行う条件は、上記第1実施例と
同様である。
【0044】このようにしてすべてのヴィア孔にAlが
完全に埋まるまでAl薄膜の堆積を行った。そして、こ
の後絶縁膜の表面を検査したところAlの堆積は全く見
られなかった。
【0045】次に、ヴィアプラグ上面及ぶ層間絶縁膜上
にスパッタ法でAlを400ないし1000nmの膜厚
に堆積させAl合金膜を形成し、上述した下層金属配線
を形成するときと同様の方法を用いて、上層金属配線を
形成して、多層配線構造の半導体装置を製造する。
【0046】なお、Si基板内及び表面に半導体装置と
して必要な構造が形成されている点等については上記の
第1実施例の場合と同じである。
【0047】以上、本発明の上記の第1実施例から第4
実施例までの方法によってえられた半導体装置において
は、いずれの場合も0.5μm径のヴィア孔のヴィア抵
抗は0.3Ω以下という非常に低い値が得られ、このこ
とから非常に信頼性の高い配線が形成されたことが分か
る。
【0048】また、本実施例で示したAl配線構造のほ
かに、例えば積層配線やTiNなどの反射防止膜がAl
配線上に形成されている場合にも、本発明が有効に適用
できることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、塩素系ガスを用いたプラズマエッチングにより
基板を清浄化処理する前に、加熱処理又はプラズマ処理
を行うので、基板表面に付着した水分や不純物を除去す
ることができる。このため、プラズマエッチング時に塩
化物等の不純物がほとんど生じないので、清浄化のため
のプラズマエッチングを安定して行うことができる。
【0050】
【0051】従って、残留塩素や不純物が殆どないた
め、その後に行われるCVD法による金属堆積において
良好な選択性がえられ、また、ヴィア孔に金属を十分に
埋め込むこともできる。
【0052】また、残留塩素が殆どないので、配線抵抗
は増加せず、また、残留塩素による配線腐食等も生じな
いため、金属配線の信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体装置の各製造
工程を示した説明図である。
【符号の説明】
10…Si基板、20…下地絶縁膜、30…下層金属配
線、40…層間絶縁膜、50…ヴィア孔、51…ヴィア
プラグ、60…上層金属配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 英一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 技術研究本部内 (72)発明者 太田 与洋 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 技術研究本部内 (56)参考文献 特開 平4−286115(JP,A) 特開 平2−63118(JP,A) 特開 平5−62957(JP,A) 特開 平6−29264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/285 H01L 21/304 645

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の金属を堆積させようとする所望
    の領域を塩素系ガスを用いたプラズマエッチングにより
    清浄化処理する清浄化処理工程と、原料ガスを供給し、
    前記所望の領域に化学気相成長法によって金属を堆積さ
    せて金属膜を形成する金属膜堆積工程とを有する薄膜形
    成方法において、 前記清浄化処理工程の前に、前記清浄化処理工程で生成
    される塩化物の発生を抑制するために前記基板を加熱処
    理する加熱処理工程をさらに有することを特徴とする薄
    膜形成方法。
  2. 【請求項2】 基板上の金属を堆積させようとする所望
    の領域を塩素系ガスを用いたプラズマエッチングにより
    清浄化処理する清浄化処理工程と、原料ガスを供給し、
    前記所望の領域に化学気相成長法によって金属を堆積さ
    せて金属膜を形成する金属膜堆積工程とを有する薄膜形
    成方法において、 前記清浄化処理工程の前に、前記基板を不活性ガス雰囲
    気あるいは水素ガス雰囲気中でプラズマ放電に晒すプラ
    ズマ処理工程をさらに有することを特徴とする薄膜形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱処理工程もしくはプラズマ処理
    工程の後、前記基板を大気に晒すことなく前記清浄化処
    理工程を実施することを特徴とする請求項1または2に
    記載の薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記所望の領域は、ヴィア孔底部に露出
    した下層金属配線の表面であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の薄膜形成方法。
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