JP3269284B2 - 判定帰還型等化器 - Google Patents

判定帰還型等化器

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JP3269284B2
JP3269284B2 JP25053194A JP25053194A JP3269284B2 JP 3269284 B2 JP3269284 B2 JP 3269284B2 JP 25053194 A JP25053194 A JP 25053194A JP 25053194 A JP25053194 A JP 25053194A JP 3269284 B2 JP3269284 B2 JP 3269284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号処理にお
ける判定帰還型等化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の判定帰還型等化器は、図1に示す
構成で実現されていた。図1は4タップの判定帰還型等
化器である。これをディジタル加入者線路におけるピン
ポン伝送のBT等化器を実現した場合について説明す
る。
【0003】図1において、1は信号入力手段で、入力
信号をサンプリングし、ディジタルデータに変換する。
2は信号等化手段で、信号入力手段1で変換されたディ
ジタルデータの等化処理を行う。3はデータ判定手段
で、信号等化手段2で等化処理されたデータを判定し、
その判定結果を出力する。4は遅延器で、1回前のデー
タ判定結果を保持する。5は遅延器で、2回前のデータ
判定結果を保持する。6は遅延器で、3回前のデータ判
定結果を保持する。7は遅延器で、4回前のデータ判定
結果を保持する。8は乗算器で、等化データh1と遅延
器4との乗算演算を行う。9は乗算器で、等化データh
2と遅延器5との乗算演算を行う。10は乗算器で、等
化データh3と遅延器6との乗算演算を行う。11は乗
算器で、等化データh4と遅延器7との乗算演算を行
う。12は加算器で乗算器8と乗算器9と乗算器10と
乗算器11の出力のそれぞれを加算し、等化量を求め
る。
【0004】上記構成において動作を説明する。信号入
力手段1でディジタルデータに変換された信号入力は、
信号等化手段2において加算器12が出力する等化量で
等化処理が行われる。データ判定手段3は、信号等化手
段2で等化処理されたデータを判定し、その判定結果を
出力する。遅延器4は、データ判定手段3の判定結果を
保持し、遅延器5は遅延器4のデータ判定結果を保持
し、遅延器6は遅延器5のデータ判定結果を保持し、遅
延器7は遅延器6のデータ判定結果を保持する。このよ
うに新たにデータ判定手段3で結果が更新する度にデー
タ判定結果の更新が行われる。それぞれの遅延器の更新
が行われると、乗算器8では等化データh1と遅延器4
との乗算演算が、乗算器9では等化データh2と遅延器
5との乗算演算が、乗算器10では等化データh3と遅
延器6との乗算演算が、乗算器11では等化データh4
と遅延器7との乗算演算が行われる。加算器12は、乗
算器8と乗算器9と乗算器10と乗算器11の出力のそ
れぞれを加算し、等化量を求めて、信号等化手段に等化
量として出力する。
【0005】前記等化データh1、h2,h3,h4の
設定については、図2を使って説明する。図2におい
て、13はディジタルデータで、信号入力手段1でサン
プリングされて出力される。14は等化処理データで、
信号等化手段2で等化処理され出力される。
【0006】図2で等化データ設定方法について説明す
る。ディジタル加入者線路におけるピンポン伝送の孤立
パターンによるトレーニングモードにおいて、入力信号
は信号入力手段1においてサンプリング処理されてディ
ジタルデータ13が出力される。ここで、h1、h2、
h3、h4はBT等化処理に必要な等化データである。
BT等化器はトレーニングモードにおいてこの4タップ
の等化データ検出し、図1における乗算器8に等化デー
タh1を、乗算器9に等化データh2を、乗算器10に
等化データh3を、乗算器11に等化データh4を保持
する。その結果、トレーニングモードで信号等化手段2
の出力は等化処理データ14のように出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例の構成で、プロセッサを用いて判定帰還型等化器を
ソフトウェア処理で実現するためには、タップ数分の乗
算処理や加算処理に処理時間がかかり、リアルタイムで
の処理が困難であった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑み、あらかじめタ
ップ数分の等化処理演算を行い、過去の判定結果をアド
レスとした等化テーブルを作成しておき、その等化テー
ブルから等化量を取り出して等化処理を行うことで、ソ
フトウェア処理で実現する判定帰還型等化器の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の判定帰還型等化器は、孤立パルスのトレー
ニングモードを経て、通常の通信モードに移行する伝送
の、トレーニングモードにおいて、入力信号をサンプリ
ングし、ディジタルデータに変換する信号入力手段と、
前記信号入力手段で変換されたディジタルデータを判定
し、その判定結果を出力するデータ判定手段と、前記デ
ータ判定手段の過去の判定結果により、前記信号入力手
段のディジタルデータを信号等化のための等化器のタッ
プごとの等化データとして取り込むデータ取り込み手段
と、前記データ取り込み手段で取り込んだ等化データに
基づいて、前記等化量選択手段で生成される全てのアド
レスに対応する等化量を演算し出力する蓄積データ作成
手段と、前記蓄積データ作成手段で作成した等化量を記
憶する等化量蓄積手段で構成され、通信モードにおい
て、前記信号入力手段で変換されたディジタルデータ
を、前記等化量蓄積手段から出力される等化量で等化処
理を行う信号等化手段と、前記信号等化手段で等化処理
されたデータを判定し、その判定結果を出力するデータ
判定手段と、前記データ判定手段の過去の判定結果を保
持しておき、前記等化量蓄積手段から等化量を読み出す
ためのアドレスを生成する等化量選択手段とを備えたも
のである。
【0010】また、前記データ判定手段で出力された判
定結果と、前記信号等化手段で等化処理されたデータと
から前記信号等化処理手段での等化残を検出し、その等
化残に基づいて等化器のタップごとの等化データを補正
する蓄積補正手段と、前記蓄積補正手段で補正した等化
データにより入力信号データの等化量を演算し、前記等
化量蓄積手段に記憶させる蓄積データ作成手段とを備え
たものである。
【0011】前記等化量蓄積手段は、前記等化量選択手
段で禁則パターンが検出された場合には、その禁則パタ
ーンを誤りと判断して補償するための等化量を記憶する
機能を備える。
【0012】前記データ取り込み手段は、ピンポン伝送
において、前記等化データを取り込む前にタイミング同
期処理を行うことにより、サンプリングのビット同期の
ズレが小さい等化データの取り込みを行う機能を備え
る。
【0013】前記データ取り込み手段は、ピンポン伝送
において、受信信号の信号データを1バースト分を全て
メモリに保持する信号データ蓄積手段と、前記信号デー
タ蓄積手段の中からバースト伝送に特有のトレーニング
信号によるフレームビットの符号間干渉による信号の歪
みを除いた受信データを選択する信号データ選択手段
と、前記信号データ選択手段で選択された信号データの
平均演算を行い、その演算結果を等化データとする等化
データ演算手段を備えたものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、以下のような
作用をする。
【0015】トレーニングモードにおいて、信号入力手
段は、入力信号をサンプリングし、ディジタルデータに
変換する。データ判定手段は、前記信号入力手段で変換
されたディジタルデータを判定し、その判定結果を出力
する。データ取り込み手段は、前記データ判定手段の過
去の判定結果により、前記信号入力手段のディジタルデ
ータを信号等化のための等化器のタップごとの等化デー
タとして取り込む。蓄積データ作成手段は、前記データ
取り込み手段で取り込んだ等化データに基づいて、前記
等化量選択手段で生成される全てのアドレスに対応する
等化量を演算し出力する。等化量蓄積手段は、前記蓄積
データ作成手段で作成した等化量を記憶する。
【0016】通信モードにおいて、信号等化手段は、前
記信号入力手段で変換されたディジタルデータを、前記
等化量蓄積手段から出力される等化量で等化処理を行
う。データ判定手段は、前記信号等化手段で等化処理さ
れたデータを判定し、その判定結果を出力する。等化量
選択手段は、前記データ判定手段の過去の判定結果を保
持しておき、前記等化量蓄積手段から等化量を読み出す
ためのアドレスを生成する。
【0017】なお、前記等化量蓄積手段は、前記等化量
選択手段で禁則パターンが検出された場合には、その禁
則パターンを誤りと判断して補償するための等化量を記
憶する機能を持たせることができる。
【0018】蓄積補正手段は、前記データ判定手段で出
力された判定結果と、前記信号等化手段で等化処理され
たデータとから前記信号等化処理手段での等化残を検出
し、その等化残に基づいて等化器のタップごとの等化デ
ータを補正する。蓄積データ作成手段は、前記蓄積補正
手段で補正した等化データにより入力信号データの等化
量を演算し、前記等化量蓄積手段に記憶させる。なお、
前記蓄積補正手段と前記蓄積データ作成手段は常時動作
させる必要はなく、周期的に動作させたり、2値判定結
果により4タップの等化データの補正が全て行われた場
合など、処理効率やノイズなどの追従性を考慮して設計
することが可能である。
【0019】また、ピンポン伝送における前記データ取
り込み手段は、前記等化データを取り込む前にタイミン
グ同期処理を行うことにより、サンプリングのビット同
期のズレが小さい等化データの取り込みを行う。
【0020】さらに、前記データ取り込み手段は、以下
の作用をする。信号データ蓄積手段は、受信信号の信号
データを1バースト分を全てメモリに保持する。信号デ
ータ選択手段は、前記信号データ蓄積手段の中からバー
スト伝送に特有のトレーニング信号によるフレームビッ
トの符号間干渉による信号の歪みを除いた受信データを
選択する。等化データ演算手段は、前記信号データ選択
手段で選択された信号データの平均演算を行い、その演
算結果を等化データとする。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例の判定帰還型等化器に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0022】(実施例1)図3は本発明の実施例1にお
けるディジタル加入者線を用いたピンポン伝送における
BT等化器を、過去の判定結果に対応する等化量をあら
かじめ作成して蓄積させておき、その蓄積された等化量
を取り出すことで等化器を実現する4タップの判定帰還
型等化器のブロック図を示すものである。
【0023】図3において、1は信号入力手段で、入力
信号をサンプリングし、ディジタルデータに変換する。
15はモード切り替え手段で、信号入力手段1で出力さ
れるディジタルデータのトレーニングモード時の出力先
と、通信モード時の出力先の切り替えを行う。3はデー
タ判定手段で、トレーニングモード時にモード切り替え
手段15を経由して出力される信号入力手段1のディジ
タルデータを”1”、”0”、”−1”の3値に判定
し、その3値判定結果を2進数でそれぞれ”01”、”
00”、”10”で出力する。16はデータ取り込み手
段で、データ判定手段3の判定結果をもとに、信号入力
手段1の出力を等化データのh1、h2、h3、h4と
して検出する。ここで、1タップ目を等化する等化デー
タh1は、2値判定結果が”000010”と判定され
た場合の最後の”0”での信号入力手段1でサンプリン
グされた出力データである。同様に、2タップ目の等化
データh2は、2値判定結果が”000100”と判定
された場合の最後の”0”、3タップ目の等化データh
3は、2値判定結果が”001000”と判定された場
合の最後の”0”、4タップ目の等化データh4は、2
値判定結果が”010000”と判定された場合の最後
の”0”での信号入力手段1の出力がそれぞれのタップ
における等化データということになる。なお、ここでの
2値判定結果とは、”0”は”0”と、”1”と”−
1”は”1”に判定された結果を表している。17は蓄
積データ作成手段で、データ取り込み手段16で検出し
た等化データを用いて、全ての過去の3値判定結果パタ
ーンについて等化量を演算し、出力する。18は等化量
蓄積手段で、蓄積データ作成手段17の出力される、過
去の3値判定結果の組み合わせ毎に入力信号データを等
化処理する等化量をあらかじめ記憶させた等化量テーブ
ルである。
【0024】また、2は信号等化手段で、通信モード時
にモード切り替え手段15を経由して出力される信号入
力手段1のディジタルデータから等化量蓄積手段18に
記憶されている等化量を減算する等化処理を行う。19
はデータ判定手段で、信号等化手段2で等化処理された
データを”1”、”0”、”−1”の3値に判定し、そ
の3値判定結果を2進数でそれぞれ”01”、”0
0”、”10”で出力する。20は等化量選択手段で、
データ判定手段19の過去の3値判定結果を8ビットの
アドレスとして保持しておき、蓄積された等化量を読み
出すためのアドレスを生成する。
【0025】以上のように構成された判定帰還型等化器
について、図3を用いてその動作を説明する。
【0026】まず、トレーニングモード時においては、
伝送路から信号が入力されると信号入力手段1におい
て、入力信号はサンプリングされ、ディジタルデータに
変換される。トレーニングモード時であるため、モード
切り替え手段15では信号入力手段1で出力されるディ
ジタルデータはデータ判定手段3とデータ取り込み手段
16に出力される。データ判定手段3は、モード切り替
え手段15を経由して出力されるディジタルデータを”
1”、”0”、”−1”の3値に判定し、その3値判定
結果を2進数でそれぞれ”01”、”00”、”10”
で出力する。データ取り込み手段16は、データ判定手
段3から出力される判定結果で過去の2値判定結果パタ
ーンを判別し、等化データを検出するパターンであれ
ば、モード切り替え手段15を経由して出力されるディ
ジタルデータを等化データとして取り込む。蓄積データ
作成手段17は、データ取り込み手段16で検出した4
タップ分の等化データに基づいて等化テーブルの構築を
行い、その結果検出された等化データによる等化量が等
化量蓄積手段18に記憶される。
【0027】トレーニングモードを終了し、通信モード
に移行すると、伝送路から信号が入力されると信号入力
手段1において、入力信号はサンプリングされ、ディジ
タルデータに変換される。通信モード時であるため、モ
ード切り替え手段15では信号入力手段1で出力される
ディジタルデータは信号等化手段2に出力される。信号
等化手段2は、モード切り替え手段15を経由して出力
されるディジタルデータに対して、等化量蓄積手段18
から出力される等化量を減算処理することで等化処理を
行う。次に、データ判定手段19は、信号等化手段2で
等化処理したデータを”1”、”0”、”−1”の3値
に判定し、その3値判定結果を2進数でそれぞれ”0
1”、”00”、”10”で出力する。次に等化量選択
手段20は、データ判定手段19で出力された判定結果
の過去4タップ分を保持しておき、8ビットのアドレス
を生成させる。
【0028】ここで、等化量選択手段20においてアド
レスを生成する方法を図4を使って説明する。
【0029】図4は本発明におけるアドレスを生成する
方法についての説明図である。21は前回生成された8
ビットアドレスである。22はデータ判定手段19で出
力された2ビット判定結果である。23は今回生成する
8ビットアドレスである。
【0030】図4の方法について説明する。アドレス生
成について、前回の8ビットアドレス21には、D7と
D6ビットに4回前の3値判定結果が、D5とD4ビッ
トに3回前の3値判定結果が、D3とD2ビットに2回
前の3値判定結果が、D1とD0ビットに1回前の3値
判定結果が表現されている。そこで今回の8ビットアド
レスを生成するためには、まず前回の8ビットアドレス
を左に2ビットシフトする。これによりD7とD6ビッ
トに3回前の3値判定結果が、D5とD4ビットに2回
前の3値判定結果が、D3とD2ビットに1回前の3値
判定結果が蓄積される。次に、データ判定手段19で出
力された2ビット判定結果22をD1とD0ビットに挿
入する。これにより、今回の8ビットアドレス23が生
成される。
【0031】以上の操作を行い、容易に8ビットのアド
レスを作成する。等化量選択手段20で、8ビットのア
ドレスが生成されると、等化量蓄積手段18は、等化量
選択手段20で生成されたアドレスに対応した等化テー
ブルから次回の入力信号に対して等化処理を行う等化量
を読み出し、出力する。
【0032】以上により、過去の判定結果に基づくテー
ブル参照により、BT等化器を実現することができ、B
T等化器の処理時間を短縮を図ることができる。
【0033】(実施例2)図5は本発明の実施例2にお
けるディジタル加入者線を用いたピンポン伝送における
BT等化器を、過去の判定結果に対応する等化量をあら
かじめ作成して蓄積させておき、その蓄積された等化量
を取り出すことで等化器を実現し、また等化残を検出し
蓄積させた等化量の補正を行う機能を備えた4タップの
判定帰還型等化器で実現する時のブロック図を示すもの
である。
【0034】図5において、1は信号入力手段で、入力
信号をサンプリングし、ディジタルデータに変換する。
2は信号等化手段で、信号入力手段1で変換されたディ
ジタルデータから等化量を減算する等化処理を行う。1
9はデータ判定手段で、信号等化手段2で等化処理され
たデータを”1”、”0”、”−1”の3値に判定し、
その3値判定結果を2進数でそれぞれ”01”、”0
0”、”10”で出力する。20は等化量選択手段で、
データ判定手段19の過去の3値判定結果を8ビットの
アドレスとして保持しておき、蓄積された等化量を読み
出すためのアドレスを生成する。18は等化量蓄積手段
で、過去の3値判定結果の組み合わせ毎に入力信号デー
タを等化処理する等化量をあらかじめ記憶させた等化量
テーブルであり、等化量選択手段20で生成されたアド
レスにより出力する。なお、等化量蓄積手段20に等化
量を記憶させる処理は、孤立パルスのトレーニングモー
ドにより、判定帰還型等化器の4つのタップの等化デー
タを検出し、過去の3値判定結果に対応した等化量をあ
らかじめ演算させて記憶させる。24は蓄積補正手段
で、データ判定手段19で出力された判定結果と、信号
等化手段2で等化処理されたデータとから信号等化手段
2での等化残を検出し、その等化残に基づいて等化デー
タを補正する。ここで、1タップ目を等化する等化デー
タh1における等化残は、2値判定結果が”00001
0”と判定された場合の最後の”0”での信号等化手段
2で等化処理された結果である。同様に、2タップ目の
等化残は、2値判定結果が”000100”と判定され
た場合の最後の”0”、3タップ目の等化残は、2値判
定結果が”001000”と判定された場合の最後の”
0”、4タップ目の等化残は、2値判定結果が”010
000”と判定された場合の最後の”0”での出力がそ
れぞれのタップにおける等化残ということになる。な
お、ここでの2値判定結果とは、”0”は”0”と、”
1”と”−1”は”1”に判定された結果を表してい
る。25は蓄積データ作成手段で、蓄積補正手段24で
補正した等化データを用いて、全ての過去の3値判定結
果パターンについて等化量を演算し、等化量蓄積手段1
8に記憶させる。
【0035】以上のように構成された判定帰還型等化器
について、図5を用いてその動作を説明する。
【0036】伝送路から信号が入力されると信号入力手
段1において、入力信号はサンプリングされ、ディジタ
ルデータに変換される。信号等化手段2は、信号入力手
段1で変換されたディジタルデータに対して、等化量蓄
積手段18から出力される等化量を減算処理することで
等化処理を行う。次に、データ判定手段19は、信号等
化手段2で等化処理したデータを”1”、”0”、”−
1”の3値に判定し、その3値判定結果を2進数でそれ
ぞれ”01”、”00”、”10”で出力する。等化量
選択手段20は、データ判定手段19で出力された判定
結果の過去4タップ分を保持しておき、8ビットのアド
レスを生成させる。等化量蓄積手段18は、等化量選択
手段15で生成されたアドレスに対応した等化テーブル
から次回の入力信号に対して等化処理を行う等化量を読
み出し、出力する。また、蓄積補正手段24は、データ
判定手段19から出力される判定結果で過去の2値判定
結果パターンを判別し、等化データを補正するパターン
であれば、信号等化手段2で等化処理された等化処理デ
ータを等化残として取り込み、次にノイズの影響を受け
にくいように、この等化残に対して一定変数を乗算し、
現在の等化データに対してその乗算結果を加算処理し、
この加算結果を補正した等化データとして扱う。蓄積デ
ータ作成手段25は、補正した等化データに基づいて等
化テーブルの再構築を行い、その結果補正された等化デ
ータによる等化量が等化量蓄積手段18に記憶される。
【0037】上記蓄積補正手段を備えることにより、常
に補正処理を行う処理を動作させる必要がなく、必要に
応じて判定帰還型等化器の補正処理が実現でき、BT等
化器の処理時間及び処理効率を向上させることができ
る。
【0038】(実施例3)表1は本発明の実施例3にお
けるディジタル加入者線を用いたピンポン伝送における
BT等化器において、過去の判定結果に対応する等化量
をあらかじめ作成して蓄積させておく等化量蓄積手段の
蓄積方法について説明した表である。
【0039】
【表1】
【0040】表1は等化処理する時点からみた、過去の
3値判定結果を表している。ケース1は、”1”と”−
1”が交互に現れており、それぞれのタップの等化デー
タを加算した結果がテーブルに記憶される。ケース2
は、”−1”が連続して3値判定されており、禁則パタ
ーンである。これをそのまま等化データ加算すると、禁
則の影響が現時点でも影響されることになる。そこで、
対策のように2回目の”−1”の判定を誤りと判断
し、”0”に置き換えて等化量を演算する。
【0041】この対策は1例だが、等化量蓄積手段の蓄
積方法については、禁則パターンの場合にはそれに対し
て最適な等化量を記憶させる蓄積方法を採用し、禁則パ
ターンに対しても以降の等化に対して影響を小さくする
ことができる。
【0042】(実施例4)図6は本発明の実施例4にお
けるディジタル加入者線を用いたピンポン伝送における
4タップBT等化器の等化量蓄積手段に記憶する等化量
の作成の前記データ取り込み手段のブロック図を示すも
のである。
【0043】図6において、1は信号入力手段で、入力
信号をサンプリングし、ディジタルデータに変換する。
3はデータ判定手段で、信号入力手段1でサンプリング
されたデータを”1”、”0”、”−1”の3値に判定
し、その3値判定結果を2進数でそれぞれ”01”、”
00”、”10”で出力する。18は等化量蓄積手段
で、過去の3値判定結果の組み合わせ毎に入力信号デー
タを等化処理する等化量をあらかじめ記憶させた等化量
テーブルである。16はデータ取り込み手段で、データ
判定手段3の判定結果をもとに、信号入力手段1の出力
を等化データのh1、h2、h3、h4として検出す
る。ここで、1タップ目を等化する等化データh1は、
2値判定結果が”000010”と判定された場合の最
後の”0”での信号入力手段1でサンプリングされた出
力データである。同様に、2タップ目の等化データは、
2値判定結果が”000100”と判定された場合の最
後の”0”、3タップ目の等化データは、2値判定結果
が”001000”と判定された場合の最後の”0”、
4タップ目の等化データは、2値判定結果が”0100
00”と判定された場合の最後の”0”での信号入力手
段1の出力がそれぞれのタップにおける等化データとい
うことになる。なお、ここでの2値判定結果とは、”
0”は”0”と、”1”と”−1”は”1”に判定され
た結果を表している。17は蓄積データ作成手段で、デ
ータ取り込み手段16で検出した等化データを用いて、
全ての過去の3値判定結果パターンについて等化量を演
算し、等化量蓄積手段18に記憶させる。26は信号デ
ータ蓄積手段で、1バースト分の等化データを全てメモ
リに保持する。27は信号データ選択手段で、信号デー
タ蓄積手段26で保持されている等化データの中からバ
ースト伝送に特有のトレーニング信号によるフレームビ
ットの符号間干渉による信号の歪みを除いた等化データ
を選択する。28は等化データ演算手段で、信号データ
選択手段27で選択された等化データの平均演算を行
い、その演算結果を等化テーブルを作成するための等化
データとする。
【0044】以上のように構成された判定帰還型等化器
について、図6を用いてその動作を説明する。
【0045】伝送路から信号が入力されると信号入力手
段1において、入力信号はサンプリングされ、ディジタ
ルデータに変換される。データ判定手段3は、信号入力
手段1で等化処理したデータを”1”、”0”、”−
1”の3値に判定し、その3値判定結果を2進数でそれ
ぞれ”01”、”00”、”10”で出力する。データ
取り込み手段16は、データ判定手段3から出力される
判定結果で過去の2値判定結果パターンを判別し、等化
データを検出するパターンであれば、信号入力手段1で
サンプリングされたディジタルデータを等化データとし
て取り込む。データ取り込み手段16では、まず信号蓄
積手段26において、等化データh1,h2、h3、h
4のそれぞれのパターン毎にメモリに等化データを蓄積
していく。4つの等化データについて1バースト分が蓄
積されると、信号データ選択手段27において、バース
トの受信期間の先頭から数ビットの等化データを除いた
等化データを抽出する。等化データ演算手段28は、信
号データ選択手段27で抽出された等化データの平均演
算を行い、その結果をこの等化器の等化データとする。
次に、蓄積データ作成手段17は、データ取り込み手段
16つまり等化データ演算手段28で平均処理された4
タップ分の等化データに基づいて等化テーブルの構築を
行い、その結果検出された等化データによる等化量が等
化量蓄積手段18に記憶される。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、バースト信号の
等化処理を行うBT等化器にこの判定期間型等化器を実
現すると、過去の判定結果に基づくテーブル参照によ
り、BTエコー量の補償が可能となるため、BT等化処
理時間の短縮することができる。これによりソフトウェ
ア処理でのBT等化器の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の従来例における判定帰還型等化器のブ
ロック図
【図2】本発明の従来例における判定帰還型等化器の等
化処理の説明図
【図3】本発明の実施例1における判定帰還型等化器の
ブロック図
【図4】本発明の実施例1における判定帰還型等化器の
アドレス生成方法の説明図
【図5】本発明の実施例2における判定帰還型等化器の
ブロック図
【図6】本発明の実施例4における判定帰還型等化器の
ブロック図
【符号の説明】
1 信号入力手段 2 信号等化手段 3 データ判定手段 4 遅延器 5 遅延器 6 遅延器 7 遅延器 8 乗算器 9 乗算器 10 乗算器 11 乗算器 12 加算器 13 信号等化手段入力 14 信号等化手段出力 15 モード切り替え手段 16 データ取り込み手段 17 蓄積データ作成手段 18 等化量蓄積手段 19 データ判定手段 20 等化量選択手段 21 前回の8ビットアドレス 22 データ判定手段の出力結果 23 今回の8ビットアドレス 24 蓄積補正手段 25 蓄積データ作成手段 26 信号データ蓄積手段 27 信号データ選択手段 28 等化データ演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−102885(JP,A) 特開 平5−102886(JP,A) 特開 平5−22194(JP,A) 特開 平7−141776(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/06 H04B 3/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孤立パルスのトレーニングモードを経て、
    通常の通信モードに移行する伝送の、トレーニングモー
    ドにおいて、入力信号をサンプリングし、ディジタルデ
    ータに変換する信号入力手段と、前記信号入力手段で変
    換されたディジタルデータを判定し、その判定結果を出
    力するデータ判定手段と、前記データ判定手段の過去の
    判定結果により、前記信号入力手段のディジタルデータ
    を等化器の等化データとして取り込むデータ取り込み手
    段と、前記データ取り込み手段で取り込んだ等化データ
    に基づいて、前記等化量選択手段で生成される全てのア
    ドレスに対応する等化量を演算し出力する蓄積データ作
    成手段と、前記蓄積データ作成手段で作成した等化量を
    記憶する等化量蓄積手段で構成され、通信モードにおい
    て、前記信号入力手段で変換されたディジタルデータ
    を、前記等化量蓄積手段から出力される等化量で等化処
    理を行う信号等化手段と、前記信号等化手段で等化処理
    されたデータを判定し、その判定結果を出力するデータ
    判定手段と、前記データ判定手段の過去の判定結果を保
    持しておき、前記等化量蓄積手段から等化量を読み出す
    ためのアドレスを生成する等化量選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする判定帰還型等化器。
  2. 【請求項2】前記データ判定手段で出力された判定結果
    と、前記信号等化手段で等化処理された等化データとか
    ら前記信号等化処理手段での等化残を検出し、その等化
    残に基づいて等化器のタップごとの等化データを補正す
    る蓄積補正手段と、前記蓄積補正手段で補正した等化デ
    ータにより入力信号データの等化量を演算し、前記等化
    量蓄積手段に記憶させる蓄積データ作成手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定帰還型等化器。
  3. 【請求項3】ピンポン伝送において、受信期間中に前記
    信号等化手段で等化処理された等化データをメモリに保
    持しておく受信データ記憶手段と、送信期間中にその保
    持された等化データから等化残を検出する前記蓄積補正
    手段と、前記等化量蓄積手段に記憶させる等化量を演算
    する前記蓄積データ作成手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項2に記載の判定帰還型等化器。
  4. 【請求項4】蓄積補正手段は、前記等化残の符号により
    等化量の補正を正側に行うのか、それとも負側に行うの
    かを判断し、現在の等化データに対して、等化残が正側
    ならば一定量を加算し、負側ならば一定量を減算するこ
    とで等化データを補正する機能を有することを特徴とす
    る請求項2に記載の判定帰還型等化器。
  5. 【請求項5】蓄積補正手段は、前記等化残に一定係数を
    乗算し、その乗算結果を現在の等化データに対して加算
    することで等化データを補正する機能を有することを特
    徴とする請求項2に記載の判定帰還型等化器。
  6. 【請求項6】前記等化量蓄積手段は、前記等化量選択手
    段で禁則パターンが検出されるような場合には、その禁
    則パターンを誤りと判断して補償するための等化量を記
    憶していることを特徴とする請求項1に記載の判定帰還
    型等化器。
  7. 【請求項7】データ取り込み手段が、ピンポン伝送にお
    いて、前記等化データを取り込む前にタイミング同期処
    理を行うことにより、サンプリングのビット同期のズレ
    が小さい等化データの取り込みを行うことを特徴とする
    請求項1に記載の判定帰還型等化器。
  8. 【請求項8】データ取り込み手段が、ピンポン伝送にお
    いて、受信信号の信号データを1バースト分を全てメモ
    リに保持する信号データ蓄積手段と、前記信号データ蓄
    積手段の中からバースト伝送に特有のトレーニング信号
    によるフレームビットの符号間干渉による信号の歪みを
    除いた受信データを選択する信号データ選択手段と、前
    記信号データ選択手段で選択された信号データの平均演
    算を行い、その演算結果を等化データとする等化データ
    演算手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の判
    定帰還型等化器。
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