JP2000110639A - インジェクタ駆動方法及び駆動装置 - Google Patents

インジェクタ駆動方法及び駆動装置

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JP2000110639A
JP2000110639A JP10279959A JP27995998A JP2000110639A JP 2000110639 A JP2000110639 A JP 2000110639A JP 10279959 A JP10279959 A JP 10279959A JP 27995998 A JP27995998 A JP 27995998A JP 2000110639 A JP2000110639 A JP 2000110639A
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valve
capacitor
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solenoid coil
time
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JP10279959A
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English (en)
Inventor
Tokiaki Endo
常昭 遠藤
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Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インジェクタのバルブの開動作の高速化を図る
とともに、バルブの開動作が完了する際に生じる衝撃を
緩和して、作動音の低減と、インジェクタの長寿命化と
を図る。 【解決手段】充電用電源部13の出力でコンデンサ15
を充電し、コンデンサ15を充電用電源部13から切り
離した状態でスイッチ手段16を導通させることによ
り、コンデンサ15の電荷をインジェクタのソレノイド
コイル3aを通して放電させて、ソレノイドコイルに振
動電流を流す。この振動電流が最初のピークを過ぎた後
にバルブを開動作完了位置に到達させる。バルブが開動
作完了位置に到達した後にスイッチ手段16を遮断状態
にし、スイッチ手段17を導通させてバッテリBから抵
抗R10を通してソレノイドコイル3aに保持電流を流
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に燃料を
供給するインジェクタを駆動するインジェクタ駆動方法
及び該駆動方法を実施するために用いるインジェクタ駆
動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に燃料を供給する手段として、
インジェクタ(電磁式燃料噴射弁)が多く用いられるよ
うになっている。
【0003】インジェクタは、噴口部を開閉するように
設けられて開動作完了位置がストッパにより規制された
バルブと該バルブを駆動するソレノイドコイルとを有し
ていて、該ソレノイドコイルに所定の駆動電流が与えら
れたときにバルブが開いて内燃機関の燃料噴射空間(吸
気管内や燃焼室内の空間)に燃料を噴射する。
【0004】図8はインジェクタ1の一例を示したもの
で、このインジェクタは、先端に噴口部2aを有し、後
端部側に燃料コネクタ2bを有するインジェクタボディ
2と、ソレノイドコイル3aと該ソレノイドコイル3a
に駆動電流が与えられた時に変位を生じる可動鉄心3b
とを有してインジェクタボディ2内に収納されたソレノ
イド(電磁石)3と、ソレノイド3の可動鉄心3bに結
合されて、可動鉄心3bの変位に伴って噴口部2aを閉
じた状態になる閉位置と噴口部2aを開いた状態になる
開位置との間を変位するニードルバルブ4と、可動鉄心
3bを介してニードルバルブ4を閉位置側に付勢する復
帰バネ5とを備えている。インジェクタボディ2の後端
部側には、ソレノイドコイル3aの一端及び他端にそれ
ぞれ接続された端子a1 及びa2 を有する電気コネクタ
6が設けられている。
【0005】図8に示したインジェクタ1は、噴口部2
aを内燃機関の燃料噴射空間(吸気管内の空間や、燃焼
室内の空間)に臨ませた状態で機関に取り付けられ、図
示しない燃料ポンプから燃料コネクタ2bを通してイン
ジェクタボディ2内に燃料が所定の圧力で供給される。
インジェクタボディ2内に供給される燃料の圧力はプレ
ッシャレギュレータにより一定に保たれる。ソレノイド
コイル3aはコネクタ6にプラグを介して接続される電
気コードを通して図示しないインジェクタ駆動装置に接
続され、図示しない制御装置から噴射指令信号が与えら
れたときに、インジェクタ駆動装置からソレノイドコイ
ル3aに駆動電流が供給される。
【0006】インジェクタ1を制御する制御装置は、マ
イクロコンピュータなどを用いて、スロットルバルブの
開度、大気圧、機関の温度、機関の回転速度などの各種
の制御条件に対して燃料噴射時間(燃料の噴射を行わせ
る時間)を演算して、演算した燃料噴射時間に相応した
時間幅(演算した噴射時間の間燃料の噴射を行わせるた
めに必要な時間幅)を有する矩形波状の噴射指令信号を
発生する。
【0007】インジェクタ駆動装置は、バッテリなどを
電源とした電源部からソレノイドコイル3aに供給する
駆動電流をオンオフするスイッチ手段を備えていて、制
御装置から噴射指令信号が与えられている間スイッチ手
段をオン状態にして電源部からソレノイドコイル3aに
駆動電圧を印加することにより、ソレノイドコイル3a
に所定の大きさの駆動電流を流す。
【0008】ソレノイドコイル3aに駆動電流が与えら
れていない状態では、復帰バネ5によりバルブ4が閉位
置側に付勢された状態にあり、バルブ4により噴口部2
aが液密に閉じられている。この状態でソレノイドコイ
ル3aに所定の駆動電圧が印加されて、該ソレノイドコ
イルに所定の駆動電流が与えられると、可動鉄心3bが
ソレノイドコイル3a側に変位させられ、ニードルバル
ブ4が開位置側(図8において右側)に変位させられ
る。ニードルバルブ4が開位置側に変位すると、該バル
ブ4と噴口部2aとの間に隙間が形成され、この隙間を
通して燃料が噴射させられる。インジェクタの噴口部2
aとバルブ4との間に形成される隙間の断面積及び断面
形状は、可動鉄心3bの変位に伴って変化し、バルブ4
が設定された開動作完了位置に到達したときに、噴口部
とバルブとの間に設計された断面積と断面形状とを有す
る規定の隙間が形成された状態になってインジェクタの
開動作が完了する。バルブの開動作完了位置には、該バ
ルブを当接させるストッパとして機能する部分が設けら
れていて、バルブが該ストッパに当接することにより開
動作完了位置が定められるようになっている。
【0009】インジェクタ駆動装置に与えられていた噴
射指令信号が消滅して駆動電流の供給が停止されると、
復帰バネの付勢力により可動鉄心が閉位置側に変位させ
られてバルブが閉位置に戻り、噴口部2aが閉じられ
る。
【0010】上記のように復帰バネ5を備えたインジェ
クタ1においては、燃料噴射空間の雰囲気圧力(吸気管
内に噴射する場合には吸気管内の圧力、シリンダ内に直
に噴射する場合には、ピストンにより圧縮された状態に
ある燃焼室内の圧力)によりバルブ4が押し戻されて噴
口部2aが開くと燃料が逆流するため、復帰バネ4のイ
ニシャルロード(ソレノイドコイルが励磁されていない
状態での付勢力)を上記雰囲気圧力に打ち勝つことがで
きる大きさに設定しておく必要がある。インジェクタを
駆動する際には、この復帰バネの付勢力に抗して可動鉄
心を開位置側に動かす必要がある。
【0011】この種のインジェクタでは、復帰バネの付
勢力に打ち勝って噴口部2aを開く際にその開弁動作を
速やかに行わせるために大きな駆動電流を必要とする
が、一旦開いた噴口部を開状態に保持する際には、それ
ほど大きな駆動電流は必要とせず、噴口部2aを開く過
程で必要とする駆動電流のピーク値よりも小さい保持電
流を流すだけで、噴口部2aを開状態に保持することが
できる。そのため、インジェクタ駆動回路は、噴口部2
aを開く際にソレノイドコイル3aに大きな駆動電流を
流し、噴口部2aが開いた後は駆動電流を保持電流値ま
で減少させるように構成できる。
【0012】インジェクタから噴射される燃料の量(機
関への燃料供給量)は、インジェクタのバルブが開いて
いる時間と、燃料ポンプからインジェクタボディ内に与
えられる燃料の圧力との積により決まる。インジェクタ
ボディ内に与えられる燃料の圧力はプレッシャレギュレ
ータにより一定に制御されているため、燃料噴射量は、
インジェクタの噴口部が開いている時間(開弁時間)を
制御することにより、即ち、噴射指令信号の時間幅を制
御することにより制御することができる。
【0013】インジェクタにおいては、バルブと噴口部
との間の隙間の断面形状と断面積とが燃料の噴射量、噴
霧角度、噴霧粒径及び噴霧粒速を決める重要な要素であ
る。従って、燃料噴射量を適確に制御するためには、燃
料の噴射を行わせる際のバルブと噴口部との間の隙間の
断面形状と断面積とを一定に保つことが必要である。バ
ルブが閉位置から開位置に向けて変位するまでの過渡状
態は、噴口部から燃料が正常に噴射されず、燃料が漏れ
る状態であるため、燃料噴射量の制御に用いることがで
きない。
【0014】従って、燃料の噴射量を適確に制御するた
めには、燃料を噴射する際にインジェクタのバルブを開
動作完了位置に保持しておくことが必要である。また燃
料の噴射量を適確に制御するためには、インジェクタか
らの最小管理噴射量(正確に管理し得る噴射量の最小
値)をできるだけ少なくし、最大管理噴射量(正確に管
理し得る噴射量の最大値)をできるだけ多くしてダイナ
ミックレンジを大きくすることが望ましく、そのために
は、噴射指令信号が与えられた時にできるだけ速やかに
バルブ4を閉位置から設定された開位置へと変位させ
て、制御に用いることができないインジェクタの開弁過
渡時間をできるだけ短くすることが必要である。
【0015】インジェクタを駆動する方式としては、サ
チュレーテッド方式と、ピークホールド方式とが知られ
ている。
【0016】図4はサチュレーテッド方式を採用したイ
ンジェクタ駆動装置の構成を示したもので、同図におい
て3aはインダクタンスLi と抵抗分Ri とを有するイ
ンジェクタのソレノイドコイルである。ソレノイドコイ
ル3aの一端はエミッタが接地されたNPNトランジス
タTR1 のコレクタに接続され、該トランジスタのベー
スは抵抗R1 を通してエミッタに接続されるとともに、
抵抗R2 を通して図示しない制御装置の出力端子に接続
されている。ソレノイドコイルの他端は負極端子が接地
されたバッテリBの正極端子に抵抗R3 を通して接続さ
れている。
【0017】図5は図4に示したインジェクタ駆動装置
の動作を示した波形図で、図5(A)はソレノイドコイ
ル3aの両端に印加される電圧VLiを示し、同図(B)
はソレノイドコイルを通して流れる駆動電流Id を示し
ている。また図5(C)はバルブの位置Pを示し、P1
及びP2 はそれぞれバルブが噴口部を閉じた状態になる
閉位置及びバルブがストッパに当接して噴口部を全開さ
せた状態になる開動作完了位置を示している。
【0018】図4に示したインジェクタ駆動装置におい
て、図5に示す時刻tO で図示しない制御装置が噴射指
令信号を発生すると、トランジスタTR1 が導通するた
め、バッテリBの両端の電圧がソレノイドコイル3aに
印加される。時刻to においては、ソレノイドコイルを
通して流れる電流が零であるため、図5(A)に示すよ
うに、印加電圧はすべてソレノイドコイル3aに加わ
る。ソレノイドコイルに電圧が印加されると、図5
(B)に示すようにソレノイドコイルを通して流れる駆
動電流Id が指数関数的に増加していき、この駆動電流
が所定のレベルIo に達すると、バルブが開動作を開始
する。駆動電流がピークに達するとバルブが開動作完了
位置P2 に到達し、バルブの開動作が完了する。駆動電
流はピークに達した後飽和し、バルブは開動作完了位置
に保持される。時刻t1 において、噴射指令信号が消滅
すると、トランジスタTR1 が遮断状態になるため、ソ
レノイドコイルに流れる駆動電流が減衰し、バルブは閉
位置に復帰する。
【0019】このサチュレーテッド方式では、バルブが
開動作完了位置に向けて変位していく過程で駆動電流の
増加に伴ってソレノイドコイルに印加される電圧が低下
するため、開弁動作に比較的時間がかかる。
【0020】図6はピークホールド方式を採用したイン
ジェクタ駆動装置の構成を示したもので、この駆動装置
においては、図4に示した回路に、PNPトランジスタ
TR2 と抵抗R4 及びR5 とからなるピーク電流供給回
路を付加した構成を有している。図7は図6のインジェ
クタ駆動装置の動作波形を示したもので、図7(A)は
ソレノイドコイル3aの両端の電圧VLiの波形を示し、
(B)はソレノイドコイル3aを流れる駆動電流Id の
波形を示している。また図7(C)はバルブの動作を示
したもので、P1 及びP2 はそれぞれバルブの閉位置及
び開動作完了位置を示している。
【0021】図6に示したインジェクタ駆動装置におい
ては、時刻to で噴射指令信号が与えられた時に、先ず
トランジスタTR1 及びTR2 のベースに駆動信号が与
えられて、トランジスタTR1 及びTR2 が導通状態に
される。これによりバッテリBからトランジスタTR2
のエミッタコレクタ間とソレノイドコイル3aとトラン
ジスタTR1 のコレクタエミッタ間とを通して駆動電流
Id が流れ、該駆動電流が所定の電流値Io に達した時
にバルブの開動作が開始される。その後駆動電流Id が
ピーク値に達するまでの間にバルブが開動作完了位置P
2 に到達し、バルブの開動作が完了する。バルブが開動
作完了位置に到達した後、時刻t1 においてトランジス
タTR2 に与えられていた駆動信号が消滅させられて該
トランジスタTR2 が遮断状態にされる。これにより、
バッテリBとソレノイドコイル3aとの間に抵抗R3 が
挿入されるため、ソレノイドコイル3aを流れる駆動電
流Id がバルブを開動作完了位置に保持するために必要
な保持電流値Ih まで低下させられる。時刻t2 で噴射
指令信号が消滅するまでの間トランジスタTR1 が導通
状態に保たれてソレノイドコイル3aに保持電流Ih が
供給される。
【0022】図6に示したピークホールド方式のインジ
ェクタ駆動装置では、噴射指令信号が与えられた時に、
ソレノイドコイルに大きな駆動電流を流すため、開弁動
作に要する時間を短縮することができる。また開弁動作
が完了した後は、バルブを開動作完了位置に保持するた
めに必要な保持電流Ih まで低下させるため、ソレノイ
ドコイルからの発熱を少なくしてインジェクタの温度上
昇を抑制することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図4に
示したサチュレーテッド方式のインジェクタ駆動装置を
用いた場合には、バルブの開動作が完了するまでに時間
がかかるため、インジェクタのダイナミックレンジが小
さくなるのを避けられなかった。
【0024】図6に示したピークホールド方式のインジ
ェクタ駆動装置では、開弁動作の初期に流す駆動電流の
ピーク値を大きくすることにより、バルブの開動作に要
する時間を短縮することができる。しかしながら、この
方式では、駆動電流Id がピーク値に向けて上昇してい
く過程でバルブを開動作完了位置に到達させてストッパ
に当接させるため、開弁動作を行わせる際の駆動電流の
ピーク値を大きくすると、バルブがストッパに当接する
際の衝撃が大きくなり、バルブの作動音が大きくなると
いう問題があった。また開弁動作時に流す駆動電流のピ
ーク値を大きくすると、バルブがストッパに衝突した後
にバウンドして図7(C)に見られるように振動が生じ
るため、バルブの開動作が完了した直後の噴射量が不安
定になるおそれがあった。これらの現象を抑制するため
に、図6に示したインジェクタ駆動装置では、開弁動作
の初期に流す駆動電流のピーク値が制限され、その分開
弁動作時間の短縮効果が減殺されるという問題があっ
た。
【0025】本発明の目的は、バルブがストッパに当接
する際の衝撃を少なくして、しかも開弁動作に要する時
間を短縮することができるようにしたインジェクタ駆動
方法及び該駆動方法を実施するために用いるインジェク
タ駆動装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のインジェクタ駆
動方法は、噴口部を開閉するように設けられて開動作完
了位置がストッパにより規制されたバルブと該バルブを
駆動するソレノイドコイルとを有して、該ソレノイドコ
イルに所定の電流が与えられたときにバルブが開動作完
了位置に移動して内燃機関の燃料噴射空間に燃料を噴射
するインジェクタを、燃料噴射時間に相応した時間幅を
有する噴射指令信号に応答して駆動する方法であって、
ソレノイドコイルのインダクタンス及び抵抗分とインジ
ェクタの外部に設けたコンデンサとにより構成した閉回
路を流れる振動電流を開弁動作開始時に駆動電流として
ソレノイドコイルに流して、該振動電流が最初のピーク
を過ぎた後にバルブを開動作完了位置に到達させるよう
にしたことを特徴とする。
【0027】本発明においては、インジェクタのソレノ
イドコイルにスイッチ手段を通してコンデンサを接続し
て、該スイッチ手段が導通したときにコンデンサに蓄積
された電荷をスイッチ手段とソレノイドコイルとを通し
て放電させる閉回路が構成されるようにするとともに、
コンデンサ充電用電源部と、開動作完了位置に移動した
バルブを開動作完了位置に保持するために必要な保持電
流をソレノイドコイルに供給する保持電流供給用電源部
とを設けておき、以下の過程を行うことによりインジェ
クタを駆動する。
【0028】a.噴射指令信号の発生時刻よりも前にコ
ンデンサ充電用電源部の出力電圧をコンデンサに印加し
て該コンデンサを充電した後、噴射指令信号の発生時刻
までの間にコンデンサ充電用電源部をコンデンサから切
り離して該コンデンサの充電を停止させる。
【0029】b.噴射指令信号の発生時刻から一定の初
期駆動期間が経過するまでの間スイッチ手段を導通させ
て、コンデンサに蓄積された電荷を上記閉回路を通して
放電させることによりソレノイドコイルに開弁電流を流
し、該開弁電流の最初のピークが過ぎた後にバルブを開
動作完了位置に到達させる。
【0030】c.初期駆動期間の終了時刻または該初期
駆動期間の終了時刻付近に設定された保持電流通電開始
時刻から噴射指令信号が消滅する時刻までの間保持電流
供給用電源部からソレノイドコイルに保持電流を流して
バルブを開動作完了位置に保持する。
【0031】上記のように、コンデンサを充電用電源部
から切り離した状態で、該コンデンサの電荷をソレノイ
ドコイルとスイッチ手段とを通して放電させると、LC
Rの閉回路で生じる振動電流が駆動電流としてソレノイ
ドコイルに流れる。コンデンサの充電電圧を十分に高く
し、コンデンサの静電容量を適宜に設定して、この振動
電流の立上りを十分に速くしておくと、噴射指令信号が
与えられた時に、立上りの速い電流を開弁電流として流
すことができ、バルブを開動作完了位置に向けて速やか
に移動させることができる。また振動電流の立上りを十
分に速くしておくと、バルブが開動作完了位置に到達す
る前に開弁電流がピークを迎えるため、バルブが開動作
完了位置に到達してストッパに当接する際には、開弁電
流が既にピークを過ぎて減衰している状態にある。その
ため、バルブがストッパに当接する際に生じる衝撃を少
なくすることができ、バルブの開弁動作を速やかに行わ
せて、しかもバルブの作動音を小さくすることができ
る。またバルブがストッパに当接する際の衝撃を緩和で
きるため、開動作完了時に生じるバルブの振動を少なく
して、開動作完了直後の噴射量を安定にすることができ
る。更に、バルブの開動作完了時に生じる衝撃を緩和で
きるため、インジェクタの寿命を長くすることができ
る。
【0032】特に、機関の燃焼室内に直接燃料を噴射す
る筒内噴射を行わせるために用いるインジェクタでは、
バルブを閉位置に保持するためのバネの付勢力を強くし
ておく必要があるため、バルブを迅速に開くためにソレ
ノイドから大きな駆動力を発生させる必要があるが、上
記の方法によりインジェクタを駆動すれば、コンデンサ
の充電電圧を十分に高く(例えば200〜250V)し
ておくことにより、開弁電流のピーク値を十分に大きく
することができるため、筒内噴射用のインジェクタであ
ってもその駆動を容易に行わせることができる。また上
記の方法によると、開弁電流の立上りを十分に速くし
て、ソレノイドコイルに大きな開弁電流が流れる時間を
短くすることができるため、ソレノイドコイルからの発
熱を過大にすることなく、開弁時間を短くすることがで
きる。
【0033】上記の方法を実施するインジェクタ駆動装
置は、コンデンサと、該コンデンサを充電するための電
圧を発生するコンデンサ充電用電源部と、開動作完了位
置に変位したインジェクタのバルブを開動作完了位置に
保持するために必要な保持電流を出力する保持電流供給
用電源部と、導通した際にコンデンサ充電用電源部の出
力電圧をコンデンサに印加するように設けられた第1の
スイッチ手段と、導通した際に上記コンデンサをソレノ
イドコイルに対して並列に接続して、コンデンサに蓄積
された電荷をソレノイドコイルを通して放電させるため
の閉回路を構成する第2のスイッチ手段と、保持電流供
給用電源部とソレノイドコイルとの間に設けられて、導
通した際に保持電流供給用電源部からソレノイドコイル
に保持電流を供給するように設けられた第3のスイッチ
手段と、噴射指令信号の発生時刻よりも前に第1のスイ
ッチ手段を導通させた後、少なくとも噴射指令信号が発
生する時刻までの間に該第1のスイッチ手段を遮断状態
にし、噴射指令信号が発生した時に第2のスイッチ手段
を導通させて設定された初期駆動期間が経過した時に該
第2のスイッチ手段を遮断状態にし、初期駆動期間の終
了時刻または該終了時刻付近に設定された時刻から噴射
指令信号が消滅する時刻までの期間第3のスイッチ手段
を導通させるように、第1ないし第3のスイッチ手段を
制御するスイッチ制御装置とを備えることにより構成さ
れる。
【0034】そして、第2のスイッチ手段が導通してい
る間にコンデンサから第2のスイッチ手段を通してソレ
ノイドコイルに流れる開弁電流が最初のピークを過ぎる
ように第2のスイッチ手段の導通時間が設定され、第2
のスイッチ手段が導通している間に流れる開弁電流が最
初のピークを過ぎた後にバルブが開動作完了位置に到達
するように、開弁電流の最初のピーク値と、該開弁電流
の立上がり時間とが設定される。
【0035】本発明においては、インジェクタに開弁電
流を流す際に、コンデンサをコンデンサ充電用電源部か
ら切り離した状態で、該コンデンサとソレノイドコイル
とスイッチ手段とにより構成される閉回路を通してコン
デンサを放電させることが重要である。そのため、開弁
電流を流す際にはコンデンサを充電用電源部から切り離
しておくことが必要であるが、開弁電流を流し終わった
後は該コンデンサが充電用電源部に接続されていても差
し支えがない。機関の高速時にコンデンサの充電が間に
合わなくなるのを防ぐためには、第1のスイッチを導通
状態にする時刻(コンデンサの充電を開始する時刻)
を、第1のスイッチ手段が遮断状態になる時刻の直後の
時刻に設定するのが好ましい。
【0036】第1のスイッチ手段は、コンデンサの放電
電流が立ち上がる前に遮断状態になっていることが必要
であるが、コンデンサを放電させる閉回路にはソレノイ
ドコイルのインダクタンスが存在していて、第2のスイ
ッチ手段が導通状態になっもすぐにはコンデンサの放電
電流が立ち上がらないため、第1のスイッチ手段を遮断
状態にするタイミングは、第2のスイッチ手段を導通状
態にするタイミングと同一であっても差し支えがない。
【0037】上記第2のスイッチ手段を導通させるタイ
ミングは、インジェクタを制御する制御装置から与えら
れる噴射指令信号が発生するタイミングである。
【0038】また第2のスイッチ手段を遮断状態にする
タイミングは、次の条件を満たすように設定する。
【0039】イ.開弁電流が最初のピークを過ぎた後の
時刻であること。
【0040】ロ.バルブが開動作完了位置に到達した後
の時刻であること。
【0041】ハ.閉回路を通して流れるコンデンサの放
電電流(開弁電流)が、続いてソレノイドコイルに保持
電流を供給したときにバルブを開動作完了位置に保持す
ることが困難になる程度の値まで減衰する時刻よりは前
の時刻であること。
【0042】上記のような波形の開弁電流を得るために
は、コンデンサを放電させる閉回路を流れる電流の振動
が減衰振動となるように、閉回路の回路定数が設定され
ていることが必要である。周知のように、インダクタン
スLとキャパシタンスCと、抵抗Rとからなる閉回路を
通してコンデンサの電荷を放電させた際に流れる電流の
振動を減衰振動とするための条件は、R2 ≦4L/Cで
ある。
【0043】本発明において、開弁電流は、常に、定数
が決まったLCRの閉回路を流れる放電電流であるた
め、コンデンサの充電電圧を一定にしておけば、上記第
2のスイッチ手段を遮断状態にするタイミングは常に一
定にすることができる。従って、第2のスイッチ手段を
遮断状態にするタイミングは、計算及び実験などにより
予め最適なタイミングに決めておけばよく、機関の回転
数などに応じて制御する必要はない。
【0044】第3のスイッチ手段を導通状態にするタイ
ミングは、インジェクタのバルブを開動作完了位置に到
達させる開弁動作から、該バルブを開動作完了位置に保
持する保持動作への移行を安定に行わせるように定めれ
ばよいが、この第3のスイッチ手段を導通させるタイミ
ングは、インジェクタの特性や、コンデンサを放電させ
る放電回路の定数などにより適宜に変更し得る。したが
って、ソレノイドコイルに流す駆動電流を開弁電流から
保持電流に移行させる際には、第2のスイッチ手段を遮
断状態にした後わずかな遅れ時間が経過した時に第3の
スイッチ手段を導通状態にするようにしてもよく、第3
のスイッチ手段を導通させた後、わずかな遅れ時間が経
過した時に第2のスイッチ手段を遮断状態にするように
してもよく、第2のスイッチ手段を遮断状態にすると同
時に第3のスイッチ手段を導通状態にするようにしても
よい。
【0045】上記のように、第3のスイッチ手段を導通
状態にするタイミングは適宜に設定し得るが、スイッチ
制御装置の構成を簡単にするためには、第2のスイッチ
手段を遮断状態にするタイミングで第3のスイッチ手段
をオン状態にするのが好ましい。
【0046】上記コンデンサを充電する充電用電源部
は、コンデンサを十分に高い電圧まで充電することがで
きるように、出力電圧が高いものであることが必要であ
る。この充電用電源部としては、内燃機関により駆動さ
れる磁石式交流発電機内の発電コイルの出力電圧を整流
する整流回路と、該整流回路の出力電圧を一定値に保つ
ように制御する定電圧制御回路とにより構成することが
できる。またバッテリと該バッテリの出力電圧を昇圧し
て一定の高電圧を出力するDC−DCコンバータとによ
り充電用電源部を構成することもできる。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わるインジェク
タ駆動方法を実施するために用いるインジェクタ駆動装
置の構成を示したものである。図1において、3aは一
端が接地されたインジェクタのソレノイドコイルで、ソ
レノイドコイル3aは、インダクタンスLi と抵抗分R
i とを有している。10は内燃機関により駆動される磁
石式交流発電機内に設けられたインジェクタ駆動用発電
コイルで、この発電コイルは、機関の回転に同期して交
流電圧を発生する。発電コイル10の出力は整流回路1
1により整流された後定電圧電源回路12に入力されて
いる。定電圧電源回路12は、整流回路11の出力によ
り充電される電源コンデンサと、該電源コンデンサの充
電電圧を一定値に保つように制御する制御回路とからな
っていて、一定の直流電圧(例えば200〜250Vの
範囲の一定電圧)をコンデンサ充電用電圧として出力す
る。この例では、発電コイル10と整流回路12と定電
圧電源回路12とにより、コンデンサ充電用電源部13
が構成されている。
【0048】コンデンサ充電用電源部13から得られる
一定の直流電圧は、第1のスイッチ手段14とダイオー
ドD1 とを介してインジェクタ駆動用コンデンサ15に
印加されている。コンデンサ15の両端の電圧は、第2
のスイッチ手段16を通してインジェクタのソレノイド
コイル3aに印加され、第2のスイッチ手段16が導通
したときに、図2に示したような、コンデンサ15−第
2のスイッチ手段16−ソレノイドコイル3a−コンデ
ンサ15のLCRの閉回路が構成されるようになってい
る。
【0049】また開動作完了位置に到達したインジェク
タのバルブを該開動作完了位置に保持するために必要な
保持電流をソレノイドコイル3aに供給するためにバッ
テリBが設けられ、該バッテリBの出力電圧が電流制限
用抵抗R10と第3のスイッチ手段17とダイオードD2
とを通してソレノイドコイル3aに印加されている。こ
の例では、バッテリBと抵抗R10とにより保持電流供給
用電源部18が構成されている。なおバッテリBは、内
燃機関に取り付けられた磁石式交流発電機内にインジェ
クタ駆動用発電コイル10とともに設けられた図示しな
いバッテリ充電用発電コイルの出力で充電制御回路を通
して充電される。
【0050】第1のスイッチ手段14は、エミッタを定
電圧電源回路12の正極側出力端子に接続したPNPト
ランジスタTR10と、該トランジスタTR10のエミッタ
ベース間に接続された抵抗R11と、トランジスタTR10
のベースに一端が接続された抵抗R12とからなってい
て、トランジスタTR10のコレクタがダイオードD1 の
アノードに接続され、ダイオードD1 のカソードと接地
間にコンデンサ15が接続されている。
【0051】第2のスイッチ手段16は、コンデンサ1
5の非接地側端子にエミッタが接続されたPNPトラン
ジスタTR11と、該トランジスタTR11のベースエミッ
タ間に接続された抵抗R13と、トランジスタTR11のベ
ースに一端が接続された抵抗R14とからなっていて、ト
ランジスタTR11のコレクタがソレノイドコイル3aの
非接地側の端子に接続されている。
【0052】また第3のスイッチ手段17は、バッテリ
Bの正極側端子に抵抗R10を通してエミッタが接続され
たPNPトランジスタTR12と、該トランジスタTR12
のベースエミッタ間に接続された抵抗R15と、トランジ
スタTR12のベースに一端が接続された抵抗R16とから
なっていて、トランジスタTR12のコレクタが、アノー
ドを該トランジスタTR12側に向けたダイオードD2 を
通してソレノイドコイル3aの非接地側の端子に接続さ
れている。
【0053】燃料噴射開始時期に噴射指令信号Vjを発
生させるためにインジェクタ制御装置20が設けられ、
第1のスイッチ手段14、第2のスイッチ手段16及び
第3のスイッチ手段17を制御するためにスイッチ制御
装置21が設けられている。インジェクタ制御装置20
は、機関の回転数、機関の吸気温度、大気圧、スロット
ルバルブの開度などを制御条件として、燃料の噴射を開
始する時期(またはクランク軸の回転角度位置)と燃料
の噴射を継続する時間(燃料噴射時間)とを演算して、
演算した燃料の噴射開始時期が検出された時に演算され
た燃料噴射時間に相応した時間幅を有する矩形波状の噴
射指令信号Vjを発生する。
【0054】なお場合によっては、機関の一定の回転角
度位置でパルス信号を発生する信号発電機を機関に取り
付けて、該信号発電機がパルス信号を発生する時期を燃
料の噴射開始時期として、該噴射開始時期に噴射指令信
号を発生させるようにする場合もある。
【0055】本明細書では、噴射指令信号が発生する時
期を噴射開始時期としているが、噴射指令信号が与えら
れてから実際にインジェクタのバルブが開くまでには遅
れがあるため、噴射指令信号の発生時期と実際の噴射開
始時期とは厳密には一致しない。インジェクタからの燃
料噴射量は、インジェクタのバルブが実際に開状態を保
持する時間と該インジェクタに与えられる燃料の圧力と
により決まるので、噴射指令信号の時間幅は、インジェ
クタのバルブの開動作の遅れ時間を考慮して演算する。
【0056】スイッチ制御装置20は、噴射指令信号V
jの発生時刻よりも前に第1のスイッチ手段14を導通
させた後、少なくとも噴射指令信号Vjが発生する時刻
までの間に第1のスイッチ手段14を遮断状態にし、噴
射指令信号Vjが発生した時に第2のスイッチ手段16
を導通させて設定された初期駆動期間が経過した時に該
第2のスイッチ手段16を遮断状態にし、初期駆動期間
の終了時刻または該終了時刻付近に設定された時刻から
噴射指令信号Vjが消滅する時刻までの期間第3のスイ
ッチ手段17を導通させるように、第1ないし第3のス
イッチ手段を制御するように構成する。
【0057】第1ないし第3のスイッチ手段のオンオフ
動作のタイミングの一例を図3に示した。図3の(A)
は、スイッチ制御装置21が第1のスイッチ手段14を
構成するトランジスタTR10のベースに与える駆動信号
(電圧信号)Vb1を示したもので、トランジスタTR10
は、この駆動信号Vb1が低レベルになっている期間ベー
ス電流が流れて導通し、駆動信号Vb1が高レベルになっ
ている期間ベース電流が遮断されて遮断状態になる。
【0058】図3(B)はスイッチ制御装置21が第2
のスイッチ手段16を構成するトランジスタTR11のベ
ースに与える駆動信号Vb2を示したもので、トランジス
タTR11は、この駆動信号Vb2が低レベルになっている
期間ベース電流が流れて導通し、駆動信号Vb2が高レベ
ルになっている期間ベース電流が遮断されて遮断状態に
なる。
【0059】また図3(C)はスイッチ制御装置21が
第3のスイッチ手段17を構成するトランジスタTR12
のベースに与える駆動信号Vb3を示したもので、トラン
ジスタTR12は、この駆動信号Vb3が低レベルになって
いる期間ベース電流が流れて導通し、駆動信号Vb3が高
レベルになっている期間ベース電流が遮断されて遮断状
態になる。
【0060】図3(D)はインジェクタのソレノイドコ
イル3aに流れる駆動電流Id の波形を示し、図3
(E)はインジェクタのバルブの位置Pの時間的な変化
を示している。図3(E)のP1 及びP2 はそれぞれバ
ルブの閉位置及び開動作完了位置を示している。図3に
示した例では、同図(B)に示した時刻to においてイ
ンジェクタ制御装置20が噴射指令信号Vjを発生し、
同図(C)に示した時刻t4 において該噴射指令信号V
jを消滅させる。
【0061】図3に示したタイミングによる場合には、
噴射指令信号(図示せず。)が与えられる時刻to より
も十分に前の時刻で第1のスイッチ手段14を導通させ
て充電用電源部13の出力電圧でコンデンサ15を図示
の極性に充電した後、噴射指令信号が与えられる時刻t
o よりも前の時刻である時刻to ´で第1のスイッチ手
段14を遮断状態にする。その後わずかな遅れ時間をお
いた時刻to で噴射指令信号が与えられた時に第2のス
イッチ手段16を導通させてコンデンサ15とスイッチ
手段16とソレノイドコイル3aとが直列に配置された
形のLCRの閉回路(図2参照)を構成し、コンデンサ
15の電荷をこの閉回路を通して放電させる。コンデン
サ15をこの閉回路を通して放電させると、コンデンサ
15の静電容量とソレノイドコイルのインダクタンスL
i とにより決まる周波数の振動電流がソレノイドコイル
3aに開弁電流Id1として流れる。本発明を実施するに
際しては、この開弁電流の最初のピーク値Idm(図3D
参照)を従来のピークホールド方式のインジェクタ駆動
装置において用いられる開弁電流のピーク値よりも十分
に大きく(例えば1.5倍ないし2倍程度に)設定し
て、従来のピークホールド方式による場合よりも速い速
度でバルブを開動作完了位置に向けて移動させる。また
開弁電流が最初のピーク値に達するまでの立上がり時間
を十分に短くすることにより、開弁電流が最初のピーク
を過ぎた後にバルブが開動作完了位置に到達するように
しておく。これらの調整は、使用するインジェクタのソ
レノイドコイルのインダクタンスと抵抗値とに応じて、
コンデンサ15の充電電圧と、コンデンサ15の静電容
量とを適値に調整することにより行うことができる。
【0062】開弁電流Id1の波形を上記のような波形に
するためには、コンデンサを閉回路を通して放電させた
際に生じる振動を減衰振動するように閉回路の回路定数
を設定することが必要がある。コンデンサ15と第2の
スイッチ手段16とソレノイドコイル3aとにより構成
される閉回路に存在するインダクタンスをL、キャパシ
タンスをC、抵抗分をRとすると、閉回路を流れる電流
に生じる振動を減衰振動とするために必要な条件は、周
知のように、R2 ≦4L/Cである。すなわち、コンデ
ンサ15の放電を行わせるLCRの閉回路は、少なくと
もR2 ≦4L/Cの条件を満たす回路であることが必要
である。
【0063】噴射指令信号が与えられた時刻to で第2
のスイッチ手段16を導通させた後、開弁電流Id1(図
3D参照)がピークを過ぎて、バルブが開動作完了位置
P2に到達する時刻t1 よりも遅れた時刻t2 におい
て、第2のスイッチ手段16を遮断状態にするととも
に、第3のスイッチ手段17を導通状態にする。これに
よりバッテリBから抵抗R10を通してソレノイドコイル
3aに保持電流Id2を流して、バルブを開動作完了位置
P2 に保持する。また第2のスイッチ手段16を遮断状
態にしてコンデンサ15をソレノイドコイル3aから切
り離した後、わずかに遅れた時刻t3 において第1のス
イッチ手段14を導通状態にして、コンデンサ15の充
電を開始する。機関の高速時にコンデンサ15の充電が
不足するのを防止するため、このように、コンデンサ1
5の充電は、開弁動作が完了した後(第2のスイッチ手
段16が遮断状態になった後)遅滞なく開始するのが好
ましい。
【0064】時刻t4 において噴射指令信号が消滅した
時に第3のスイッチ素子17を遮断状態にして保持電流
Id2の供給を停止させる。
【0065】前述のように、第2のスイッチ手段16を
遮断状態にする時刻は、実験または計算により予め求め
た適当な時刻に固定することができる。上記のように、
時刻t2 で第2のスイッチ手段16を遮断状態にすると
同時に第3のスイッチ手段17を導通状態にするように
構成すると、第2のスイッチ手段を遮断状態にするタイ
ミングをそのまま第3のスイッチ手段を導通状態にする
タイミングとすることができるため、第2のスイッチ手
段及び第3のスイッチ手段の制御を容易に行わせること
ができる。しかしながら、本発明を実施するに際して
は、開弁電流Id1と保持電流Id2とをスムースにつなげ
て、開動作完了位置に達したバルブをその位置に安定に
保持することができるように第2のスイッチ手段を遮断
状態にするタイミング及び第3のスイッチ手段を導通状
態にするタイミングを定めればよいため、必ずしも上記
のように第2のスイッチ手段16を遮断状態にすると同
時に第3のスイッチ手段17を導通状態にする必要はな
い。例えば、第2のスイッチ手段16を遮断状態にする
時刻よりもわずかに前の時刻で第3のスイッチ手段17
を導通状態にして保持電流の供給を開始させるようにし
てもよい。
【0066】また第1のスイッチ手段14を遮断状態に
するタイミングは、必ずしも第2のなおスイッチ手段1
6を導通させるタイミングよりも前にする必要はなく、
第1のスイッチ手段14を遮断状態にするタイミングと
第2のスイッチ手段16を導通させるタイミングとを同
じにしてもよい。
【0067】上記インジェクタ制御装置20及びスイッ
チ制御装置21はマイクロコンピュータを用いることに
より構成することができる。
【0068】本発明においては、開弁動作の開始時にソ
レノイドコイルにピーク値が大きな開弁電流を流すの
で、インジェクタとしては、線径が大きいコイル導体を
用いてソレノイドコイルを巻回して、その内部抵抗を小
さく(例えば1〜2Ω程度に)したものを用いるのが好
ましい。機関の燃焼室内に直接燃料を噴射するために一
般に用いられている筒内噴射用インジェクタはこのよう
な条件を満たしているので、本発明は、筒内噴射用イン
ジェクタを駆動する場合に特に有用である。
【0069】上記の例では、コンデンサ15を充電する
コンデンサ充電用電源部13を、磁石式交流発電機内の
発電コイルと、該発電コイルの出力電圧を整流して定電
圧化する回路とにより構成したが、バッテリと該バッテ
リの電圧を昇圧するDC−DCコンバータ(チョッパ回
路)とによりコンデンサ充電用電源部13を構成するこ
ともできる。
【0070】また保持電流供給用電源部18も上記の構
成に限定されるものではなく、磁石発電機の出力を整流
して一定の直流電圧を出力する回路により保持電流供給
用電源部18を構成することもできる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、噴射指
令信号が与えられる前に充電されるコンデンサを設け
て、このコンデンサをコンデンサ充電用電源部から切り
離した状態で、該コンデンサの電荷をソレノイドコイル
とスイッチ手段とを通して放電させることにより、ソレ
ノイドコイルに開弁電流を流すようにしたので、開弁電
流の立上りを速くして、バルブの開動作を迅速に行わせ
ることができる。またコンデンサの放電電流を開弁電流
とすることによりその立上りを速くして、開弁電流がピ
ークを過ぎて減衰していく過程でバルブを開動作完了位
置に到達させるようにしたので、バルブがストッパに当
接する際に生じる衝撃を少なくしてバルブの作動音を小
さくすることができる。またバルブがストッパに当接す
る際の衝撃を緩和できるため、開動作完了時に生じるバ
ルブの振動を少なくして、開動作完了直後の噴射量を安
定にすることができるとともに、インジェクタの寿命を
長くすることができる。
【0072】このように、本発明によれば、インジェク
タの開弁動作を迅速に行わせることができる上に、バル
ブがストッパに当接する際の衝撃を緩和することができ
るため、最小噴射管理量の低減を図ってインジェクタの
ダイナミックレンジを大きくすることができる上に、バ
ルブの作動音の低減と、インジェクタの寿命の延長とを
図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインジェクタ駆動装置の構成例
を示す回路図である。
【図2】図1のインジェクタ駆動装置において初期駆動
期間に構成されるコンデンサの放電回路を示した回路図
である。
【図3】図1の駆動装置の動作を説明するための波形図
である。
【図4】従来のサチュレーテッド方式のインジェクタ駆
動装置の構成例を示した回路図である。
【図5】図4のインジェクタ駆動装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図6】従来のピークホールド方式のインジェクタ駆動
装置の構成例を示した回路図である。
【図7】図6のインジェクタ駆動装置の動作を説明する
ための波形図である。
【図8】インジェクタの一例を示した断面図である。
【符号の説明】
1…インジェクタ、3a…インジェクタのソレノイドコ
イル、13…コンデンサ充電用電源部、14…第1のス
イッチ手段、15…コンデンサ、16…第2のスイッチ
手段、17…第3のスイッチ手段、18…保持電流供給
用電源部、20…インジェクタ制御装置、21…スイッ
チ制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA02 BA19 BA46 CC01 CC05U CE22 CE29 3G301 HA01 HA04 JA00 JA14 LB04 LB11 LC01 LC10 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DD03 EE20 FA02 FB33 KK18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴口部を開閉するように設けられて開動
    作完了位置がストッパにより規制されたバルブと該バル
    ブを駆動するソレノイドコイルとを有して、該ソレノイ
    ドコイルに所定の電流が与えられたときに前記バルブが
    前記開動作完了位置に移動して内燃機関の燃料噴射空間
    に燃料を噴射するインジェクタを、燃料噴射時間に相応
    した時間幅を有する噴射指令信号に応答して駆動するイ
    ンジェクタ駆動方法において、 前記ソレノイドコイルにスイッチ手段を通してコンデン
    サを接続して、該スイッチ手段が導通したときに前記コ
    ンデンサに蓄積された電荷を前記スイッチ手段とソレノ
    イドコイルとを通して放電させる閉回路が構成されるよ
    うにするとともに、コンデンサ充電用電源部と、前記開
    動作完了位置に移動したバルブを前記開動作完了位置に
    保持するために必要な保持電流を前記ソレノイドコイル
    に供給する保持電流供給用電源部とを設けておき、 前記噴射指令信号の発生時刻よりも前に前記コンデンサ
    充電用電源部の出力電圧を前記コンデンサに印加して該
    コンデンサを充電した後、前記噴射指令信号の発生時刻
    までの間に前記コンデンサ充電用電源部を前記コンデン
    サから切り離して該コンデンサの充電を停止させ、 前記噴射指令信号の発生時刻から一定の初期駆動期間が
    経過するまでの間前記スイッチ手段を導通させて、前記
    コンデンサに蓄積された電荷を前記閉回路を通して放電
    させることにより前記ソレノイドコイルに開弁電流を流
    して該開弁電流の最初のピークが過ぎた後に前記バルブ
    を前記開動作完了位置に到達させ、 前記初期駆動期間の終了時刻または該初期駆動期間の終
    了時刻付近に設定された保持電流通電開始時刻から前記
    噴射指令信号が消滅する時刻までの間前記保持電流供給
    用電源部から前記ソレノイドコイルに保持電流を流して
    前記バルブを開動作完了位置に保持することを特徴とす
    るインジェクタ駆動方法。
  2. 【請求項2】 噴口部を開閉するように設けられて開動
    作完了位置がストッパにより規制されたバルブと該バル
    ブを駆動するソレノイドコイルとを有して、該ソレノイ
    ドコイルに所定の電流が与えられたときに前記バルブを
    開いて内燃機関の燃料噴射空間に燃料を噴射するインジ
    ェクタを、燃料噴射時間に相応した時間幅を有する噴射
    指令信号に応答して駆動するインジェクタ駆動装置にお
    いて、 コンデンサと、 前記コンデンサを充電するための電圧を発生するコンデ
    ンサ充電用電源部と、 前記開動作完了位置に変位した前記バルブを前記開動作
    完了位置に保持するために必要な保持電流を出力する保
    持電流供給用電源部と、 導通した際に前記コンデンサ充電用電源部の出力電圧を
    前記コンデンサに印加するように設けられた第1のスイ
    ッチ手段と、 導通した際に前記コンデンサを前記ソレノイドコイルに
    対して並列に接続して、前記コンデンサに蓄積された電
    荷を前記ソレノイドコイルを通して放電させるための閉
    回路を構成するように設けられた第2のスイッチ手段
    と、 前記保持電流供給用電源部と前記ソレノイドコイルとの
    間に設けられて、導通した際に前記保持電流供給用電源
    部から前記ソレノイドコイルに前記保持電流を供給する
    ように設けられた第3のスイッチ手段と、 前記噴射指令信号の発生時刻よりも前に前記第1のスイ
    ッチ手段を導通させた後、少なくとも前記噴射指令信号
    が発生する時刻までの間に該第1のスイッチ手段を遮断
    状態にし、前記噴射指令信号が発生した時に前記第2の
    スイッチ手段を導通させて設定された初期駆動期間が経
    過した時に該第2のスイッチ手段を遮断状態にし、前記
    初期駆動期間の終了時刻または該初期駆動期間の終了時
    刻付近に設定された時刻から前記噴射指令信号が消滅す
    る時刻までの間前記第3のスイッチ手段を導通させるよ
    うに、前記第1ないし第3のスイッチ手段を制御するス
    イッチ制御装置とを具備し、 前記第2のスイッチ手段が導通している間に前記コンデ
    ンサから前記第2のスイッチ手段を通して前記ソレノイ
    ドコイルに流れる開弁電流が最初のピークを過ぎるよう
    に前記第2のスイッチ手段の導通時間が設定され、 前記第2のスイッチ手段が導通している間に流れる前記
    開弁電流が前記最初のピークを過ぎた後に前記バルブが
    前記開動作完了位置に到達するように、前記開弁電流の
    最初のピーク値と、該開弁電流の立上がり時間とが設定
    されていることを特徴とするインジェクタ駆動装置。
  3. 【請求項3】 噴口部を開閉するように設けられて開動
    作完了位置がストッパにより規制されたバルブと該バル
    ブを駆動するソレノイドコイルとを有して、該ソレノイ
    ドコイルに所定の電流が与えられたときに前記バルブを
    開いて内燃機関の燃料噴射空間に燃料を噴射するインジ
    ェクタを、燃料噴射時間に相応した時間幅を有する噴射
    指令信号に応答して駆動するインジェクタ駆動装置にお
    いて、 コンデンサと、 前記コンデンサを充電するための電圧を発生するコンデ
    ンサ充電用電源部と、 前記開動作完了位置に変位した前記バルブを前記開動作
    完了位置に保持するために必要な保持電流を出力する保
    持電流供給用電源部と、 導通した際に前記コンデンサ充電用電源部の出力電圧を
    前記コンデンサに印加するように設けられた第1のスイ
    ッチ手段と、 前記コンデンサと前記ソレノイドコイルとの間に設けら
    れて、導通した際に前記コンデンサに蓄積された電荷を
    前記ソレノイドコイルを通して放電させるための閉回路
    を構成するように設けられた第2のスイッチ手段と、 導通した際に前記保持電流供給用電源部を前記ソレノイ
    ドコイルに接続して、前記保持電流供給用電源部から前
    記ソレノイドコイルに前記保持電流を供給する第3のス
    イッチ手段と、 前記噴射指令信号の発生時刻よりも前に前記第1のスイ
    ッチ手段を導通させた後、前記噴射指令信号の発生時刻
    までの間に該第1のスイッチ手段を遮断状態にし、前記
    噴射指令信号の発生時刻から設定された初期駆動期間が
    経過するまでの間前記第2のスイッチ手段を導通させ、
    前記初期駆動期間が経過した後前記噴射指令信号が消滅
    するまでの間前記第3のスイッチ手段を導通させるよう
    に、前記第1ないし第3のスイッチ手段を制御するスイ
    ッチ制御装置とを具備し、 前記コンデンサから前記第2のスイッチ手段を通して前
    記ソレノイドコイルに流れる開弁電流が前記初期駆動期
    間の間に最初のピークを過ぎるように前記初期駆動期間
    が設定され、 前記第2のスイッチ手段が導通している間に流れる前記
    開弁電流が前記最初のピークを過ぎた後に前記バルブが
    前記開動作完了位置に到達するように、前記開弁電流の
    最初のピーク値と、該開弁電流の立上がり時間とが設定
    されていることを特徴とするインジェクタ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサ充電用電源部は、内燃機
    関により駆動される磁石式交流発電機に設けられた発電
    コイルと、該発電コイルの出力を整流する整流回路と、
    該整流回路の出力電圧を一定値に保ように制御する定電
    圧電源回路とにより構成されている請求項2または3に
    記載のインジェクタ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサ充電用電源部は、バッテ
    リと、該バッテリの出力電圧を昇圧して一定の直流電圧
    を出力するDC−DCコンバータとにより構成されてい
    る請求項2または3に記載のインジェクタ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記閉回路に存在するインダクタンスを
    L、キャパシタンスをC、抵抗分をRとしたときに、R
    2 ≦4L/Cの条件が成立するように前記閉回路が構成
    されている請求項2,3,4または5のいずれかに記載
    のインジェクタ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009197832A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Ben:Kk 電磁弁における電源ユニット
KR100941950B1 (ko) 2009-12-23 2010-02-11 김선봉 피크 엔 홀더 인젝션 분사시간 계측장치
CN103607189A (zh) * 2013-11-20 2014-02-26 桂林机床电器有限公司 一种声控开关电路
JPWO2018037734A1 (ja) * 2016-08-26 2019-02-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 燃料噴射装置の制御装置

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