JP3266873B2 - 下水道用駆体ブロック及びその構築方法 - Google Patents

下水道用駆体ブロック及びその構築方法

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JP3266873B2
JP3266873B2 JP11771199A JP11771199A JP3266873B2 JP 3266873 B2 JP3266873 B2 JP 3266873B2 JP 11771199 A JP11771199 A JP 11771199A JP 11771199 A JP11771199 A JP 11771199A JP 3266873 B2 JP3266873 B2 JP 3266873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマンホールや住宅等
の排水設備に設けられる宅排枡等に使用される下水道用
駆体ブロック及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の下水道用駆体ブロックとしては、
例えば特公平6−96875号公報に記載されているよ
うに、予め形成したマンホール内の底部にモルタルまた
は生コンクリートの基盤を打設し、この基盤上に下水流
入管路及び流出管路とを連通可能なインバート継手を両
管路に対応付けして安置し、基盤の固化後にインバート
を囲むようにモルタルまたは生コンクリートを打設して
円錐凹曲面となるインバート継手用抱込み層を形成し、
この抱込み層及びインバートの表面をモルタルの仕上げ
層で覆うようにした下水用マンホールにおけるインバー
ト継手の据付工法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
下水道用駆体ブロックにあっては、予め形成したマンホ
ールの底部にインバート等を施工するようにしているの
で、流入管路及び流出管路の傾斜角等に応じたインバー
トを容易に形成することができる利点があるが、この駆
体ブロックと流入管路及び/または流出管路との接続に
はあまり考慮が払われておらず、流入管路及び/または
流出管路の軸線が駆体ブロックの法線方向に限定されて
しまい、これよりずれる場合に接続ができないという未
解決の課題がある。
【0004】このため、駆体ブロックに流入管路及び/
または流出管路の径より大きい接続孔を設けておくこと
も考えられるが、この場合には、接続孔と流入管路及び
/または流出管路との間のシールを正確に行えず、水漏
れを生じる虞れがあるという未解決の課題がある。
【0005】しかも、インバート継手が半円筒状に形成
されているので、流入管路に角度ずれが生じると、流入
管路から吐出される下水をインバートに円滑に流入させ
ることができないという未解決の課題もある。
【0006】本発明の目的は、上記従来例の未解決の課
題に着目してなされたものであり、駆体本体と下水管と
を確実に液密に接続することができると共に、施工が容
易で、且つ上流側の下水管から吐出される下水をインバ
ートに円滑に流入させるようにした下水用駆体ブロック
及びその構築方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る下水道用駆体ブロックは、周壁部
と底板部とを有し、複数の下水管を接続保持する駆体本
体を有する下水道用駆体ブロックにおいて、前記周壁部
に貫通形成された複数の下水管が接続される下水管より
大径の複数の接続孔と、前記底板部に形成された前記接
続孔間を連通する表面にインバート板を形成したインバ
ートと、前記下水管に装着された前記接続孔を覆って前
記周壁部に固着されるガイド板とを備え、前記ガイド板
は前記周壁部の外周面と略同一曲率に弯曲形成され、前
記インバート板は、上流側に中心線から外方に膨出する
膨出部が形成された樋状体で形成されていると共に、前
記周壁部の半径の半分程度で膨出部が最大幅に形成され
ていることを特徴とする。
【0008】この請求項1の発明においては、駆体本体
に形成された接続孔に下水管を接続する際に、下水管に
装着され、前記周壁部の外周面と略同一曲率に弯曲形成
されたガイド板を駆体本体の周壁部の外周面に固着する
ことにより、下水管を正確に位置決め保持することがで
き、この状態で、ガイド板と接続孔間に充填剤を充填す
ることにより、下水管を液密状態で保持することができ
る。また、前記インバート板は、上流側に中心線から外
方に膨出する膨出部が形成された樋状体で形成されてい
ると共に、前記周壁部の半径の半分程度で膨出部が最大
幅に形成されているので、上流側の下水管の中心軸線が
インバートの中心線よりずれる設置角度ずれを生じた場
合でも、下水管の端部から吐出される下水が膨出部に向
かって流れることになり、円滑な流れを確保することが
できる。
【0009】更に、請求項2に係る下水道用駆体ブロッ
クの構築方法は、周壁部と底板部とを有し、複数の下水
管を接続保持する駆体本体を有する下水道用駆体ブロッ
クの構築方法において、前記駆体本体の周壁部に貫通形
成された複数の下水管が接続される下水管より大径の複
数の接続孔を形成した後、前記駆体本体を設置穴内に固
定し、接続孔に前記周壁部の外周面と略同一曲率に弯曲
形成されたガイド板を挿通した下水管を挿通し、当該ガ
イド板を周壁部の外周面に密着固着して位置決めすると
共に、ガイド板及び下水管間を接着剤で固定し、底板部
にインバート板を形成したインバートを配置し、前記イ
ンバート板は、上流側に中心線から外方に膨出する膨出
部が形成された樋状体で形成されていると共に、前記周
壁部の半径の半分程度で膨出部が最大幅に形成され、次
いで接続孔及び下水管間を充填剤で充填することによ
り、下水管周囲を液密状態にシールするようにしたこと
を特徴とする。
【0010】この請求項2に係る発明においては、下水
管の位置決めをガイド板によって容易に行うことができ
ると共に、ガイド板と下水管とを接着し、更に接続孔及
び下水管間を充填剤で充填するので、充填剤をガイド板
を型枠として容易確実に充填することができ、接続孔及
び下水管間を液密状態として、漏水の発生を確実に防止
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明を組立式マ
ンホールに適用した場合の実施の形態を示す横断面図及
び縦断面図である。
【0012】このマンホール1は、マンホール用の穴を
掘削した地盤上に敷詰められた栗石等の基礎2上に、有
底円筒状の駆体ブロック3、円筒状の円筒枠4、後壁部
を除く側壁が上方に行くに従い内方に傾斜する傾斜面に
形成された逆漏斗形状の斜壁5、矩形枠状の高さ調整枠
6、調整ワッシャ7、金属製の受枠8及び蓋9をこれら
の順に下側から順次積み重ねて構成されている。
【0013】駆体ブロック3は、円筒状の周壁部11と
その底部を閉塞する底板部12とがコンクリートで一体
成形されており、その周壁部11及び底板部12の連接
位置における互いに対向する位置に夫々塩化ビニル製の
円筒パイプ(例えば内径寸法が300mm)で形成された
下水管14,15を接続する下水管14,15に比較し
て大径の接続孔16,17が形成されていると共に、底
板部12には接続孔16,17を連通する半円形断面を
有する凹部でなるインバート18が形成されている。
【0014】ここで、周壁部11及び底板部12に形成
された接続孔16,17は、上流側となる例えば下水管
14を接続する接続孔16の高さが他方の下流側となる
下水管15を接続する接続孔17の高さに比較してわず
かに(例えば下水管14,15の肉厚以上の15mm程
度)高く形成されている。
【0015】また、インバート18は、図2に示すよう
に、全体として横断面円弧状の樋状に形成され、その上
流側に中心線Lに対して外方に膨出する膨出部18aが
形成され、この膨出部18aから下流側に向けて徐々に
幅狭となり、最下流の周壁部11位置で下水管15の内
径の曲率と略等しい曲率の円弧断面となるように形成さ
れている。
【0016】ここで、膨出部18aは、平面から見てそ
の周壁部11側の曲率が小さく、下流側に向かうに従い
曲率が徐々に大きくなりながら、周壁部11の半径の半
分程度で最大幅となり、その後徐々に直線状となって幅
が縮小するように形成されている。
【0017】そして、上記インバート18は、駆体ブロ
ック3に接続する下水管14,15の配置位置に応じて
駆体ブロック3の底板部12を形成する所定量のコンク
リートを打設し、その上面に図3に示す下水管14,1
5の位置に対応させて上記形状を有する樋状体に形成さ
れた例えば耐蝕性を有するFRP製のインバート板18
bを載置した状態で固化させることにより形成する。
【0018】この時、底板部12のインバート18以外
の上面は、インバート18から周壁部11に向かうに従
い徐々に高さが高くなる比較的緩い(例えば傾斜度が1
0%程度)傾斜面に形成され、このためインバート18
から溢れた汚水はインバート18内へ確実に流れ込むよ
うになっている。尚、この底板部12は、インバート1
8の最下部に対応する位置においても厚み寸法が例えば
150mm確保されるように十分な肉厚に形成されてい
る。
【0019】また、下水管14,15の接続は、図2に
示すように、下水管14,15に夫々接続前に駆体ブロ
ック3の周壁部11の外周面と同一曲率に弯曲形成され
且つ接続孔16,17を確実に覆うことができる大きさ
に選定されたガイド板21を装着し、この状態で、下水
管14,15を接続孔16,17に挿通させた状態でガ
イド板21で接続孔16,17を覆うように周壁部11
の外周面に密着させ、この状態で、ガイド板21の周囲
に土砂を埋め戻し、ガイド板21を周壁部11に密着さ
せた状態で固着させて、下水管14,15の位置決めを
行い、この状態で、駆体ブロック3の内側から下水管1
4,15の接続孔16,17内の突出部外周面にコーキ
ング用接着剤22を塗布すると共に、接続孔16,17
の内周面にもコーキング用接着剤23を塗布してから、
下水管14,15の外周面及び接続孔16,17の内周
面間にコンクリート,モルタル等の充填剤24を充填し
て、液密状態に仕上げる。
【0020】一方、円筒枠4、傾斜枠5、高さ調整枠6
も、コンクリートで構成され、内部には要所に位置して
図示しないアンカーナット等が埋設されている。そし
て、これら円筒枠4、傾斜枠5、高さ調整枠6の相互の
接合部は、下側の当接面が外周部に環状の突条が形成さ
れ、上側の当接面が内周部に環状の突条が形成されるこ
とにより、位置ずれすることなく嵌合するように構成さ
れていると共に、外周部側が図示しない緊結プレートに
より結合されている。
【0021】尚、この接合部分には、必要に応じてモル
タル等によるシールが施される。また、円筒枠4及び傾
斜枠5の後壁の内面部には、ステップ30が取付けられ
ている。また、受枠8の上面部には円形の出入口8aが
形成され、この出入口8aが前記蓋9によって開閉され
る。
【0022】上記構成を有する組立式のマンホール1
は、これを構築する際に、先ず、マンホール1を収納す
るマンホール収納穴を掘削すると共に、マンホール1に
接続する下水管14,15を埋設する埋設溝を掘削し、
マンホール収納穴内に粟石、採石等の基礎2を形成した
後に、その上に駆体ブロック3をその接続孔16,17
を埋設溝と一致させるように設置する。
【0023】この状態で、駆体ブロック3の接続孔16
及び17に夫々上流側の下水管14及び下流側の下水管
15を接続する。この接続は、先ず、下水管14及び1
5の先端が駆体ブロック3の接続孔16及び17よりわ
ずかに内方に突出するように切断し、この状態で両下水
管14及び15にガイド板21を装着してから、両下水
管14及び15を接続孔16及び17に挿通する。この
状態で、ガイド板21を周壁部11に密着させて、その
周囲に土砂を埋め戻すことにより、ガイド板21で周壁
部11に接続孔16及び17を覆うように固着する。
【0024】そして、周壁部11の内側から接続孔16
及び17内に突出している下水管14及び15の外周面
と接続孔16及び17の内周面にコーキング用接着剤2
2及び23を塗布した後、これら接着剤22及び23間
の接続孔16及び17をコンクリート、モルタル等でな
る充填剤24を充填して固化させることにより、下水管
14及び15を接続孔16及び17内に液密状態で確実
に固着することができ、その接続作業を容易確実に行う
ことができる。
【0025】その後、駆体ブロック3に接続する下水管
14,15の配置位置に応じて駆体ブロック3の底板部
12を形成する所定量のコンクリートを打設し、その上
面に図3に示す下水管14,15の位置に対応させて上
記形状を有する樋状体に形成された例えば耐蝕性を有す
るFRP製のインバート板18bを載置した状態で固化
させることによりインバート18を形成する。
【0026】その後、駆体ブロック3上に順次円筒枠
4,傾斜枠5、高さ調整枠6、調整ワッシャ7、受枠8
及び蓋9を設置してマンホール1を構築し、その後マン
ホール1の回りを土で埋め戻すと共に、埋設溝を土で埋
め戻すことにより、マンホール1の構築を完了する。
【0027】この状態で、マンホール1に上流側の下水
管14から汚水を流入させると、これがインバート18
を通じて下流側の下水管15に流出される。この時、上
流側の下水管14の先端に対向するインバート18には
中心軸線から外方に膨出する膨出部18aが形成され、
この膨出部18aの下水管14側の曲率が小さいことに
より、下水管14を設置する際に、下水管14の中心軸
線Lが駆体ブロック3の中心軸線よりずれて水平方向の
角度ずれを生じている場合でも、下水管14から吐出さ
れた汚水は、膨出部18aの周壁に沿って流下すること
になり、下水の円滑な流れを確保することができる。
【0028】しかも、インバート18には、表面にイン
バート板18bが配設されているので、上流側の下水管
14から汚水に含まれた砂利その他の塊が放出されて
も、この塊によってインバート板18bが削り取られる
ことはなく、長期間に亘ってマンホール1を補修するこ
となく維持することができる。
【0029】尚、上記実施形態では、下水管14,15
に装着したガイド板21を土砂を埋め戻すことにより、
周壁部11の外周面に固着する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、ガイド板21をコ
ンクリート釘や接着剤で周壁部11の外周面に固着する
ようにしてもよい。
【0030】また、上記実施形態では、下水管14,1
5及び接続孔16,17間に充填剤24を充填して固化
させるようにした場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、下水管14,15及び接続孔1
6,17間に充填剤24を充填した後、この充填剤24
を覆うように、下端部をインバート18の形状に応じて
切断したガイド板を下水管14,15に装着して周壁部
11の内周面にコンクリート釘、接着剤等で固着するよ
うにしてもよく、この場合には、充填剤24が固化する
前にだれることをガイド板で確実に防止して、液密状態
をより確実に確保することができる。
【0031】更に、上記実施形態では、インバート板1
8bをFRP製とした場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、ステンレス板、セラミックス
等の耐蝕製を有する材料で形成することができる。
【0032】更にまた、インバート板18bはインバー
ト18の全ての表面を覆う必要はなく、上流側の下水管
14から放出される塊の落下地点のみに設けるようにし
てもよいことは言うまでもない。
【0033】尚更に、上記実施形態では、駆体ブロック
3を円筒状に形成した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、駆体ブロック3を角筒状に形
成するようにしてもよい。
【0034】また、上記実施形態では、上流側及び下流
側の下水管14,15にガイド板21を装着する場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、下
流側の下水管15については、図4(a)〜(d)に示
すようなソケット41(a)〜(d)を接続孔17に予
め装着した保持円筒体(図示せず)に嵌着または接着保
持し、これに下水管15を接続するようにしてもよい。
【0035】即ち、図4(a)に示すソケット41a
は、保持円筒体内に嵌挿される嵌合筒部42と、この嵌
合筒部42の外側に一体に形成された嵌合筒部42の軸
方向に対して0°の傾斜角即ち軸方向と一致する方向に
延長する円筒状の配管接続部43とで構成されている。
【0036】また、図4(b)に示すソケット41b
は、保持円筒体内に嵌挿される嵌合筒部42と、この嵌
合筒部42の外側に一体に形成された嵌合筒部42の軸
方向に対して3°の傾斜角で傾斜する軸方向に延長する
円筒状の配管接続部43とで構成されている。
【0037】更に、図4(c)に示すソケット41c
は、保持円筒体内に嵌挿される嵌合筒部42と、この嵌
合筒部の外側に一体に形成された嵌合筒部42の軸方向
に対して6°の傾斜角で傾斜する軸方向に延長する円筒
状の配管接続部43とで構成されている。
【0038】尚更に、図4(d)に示すソケット41d
は、保持円筒体内に嵌挿される嵌合筒部42と、この嵌
合筒部の外側に一体に形成された嵌合筒部42の軸方向
に対して11°の傾斜角で傾斜する軸方向に延長する円
筒状の配管接続部43とで構成されている。
【0039】そして、各ソケット41a〜41dの配管
接続部43の軸方向中央部には、外側に膨出する環状膨
出部44が形成されており、この環状膨出部44の内周
面にOリング45が配設され、この環状膨出部44の内
周面に下水管15を挿通させることにより、Oリング4
5によって確実にシールされる。尚、環状膨出部44の
形状は図示のものに限定されるものではなく、種々変形
することができる。
【0040】この場合には、ソケット41a〜41d内
に配設されたOリング45を押し拡げるようにして下水
管15を挿通するだけでよく、これによってOリング4
5が変形することにより、下水管15の外周面とOリン
グ45との間及びOリング45と配管接続部43の環状
膨出部44の内周面との間が夫々液密状態に密着されて
漏水を防止する確実なシールを行うことができる。
【0041】この下水管15の接続を行う時に、これら
はソケット41a〜41dのOリング45に係合するだ
けであるので、Oリング45による緩衝効果を有すると
共に、下水管15はOリング45位置を中心として回動
することが許容されることになり、下水管15の敷設の
加減によって、下水管15とソケット41a〜41dの
配管接続部43とが同軸上からずれた時でも容易に接続
することが可能となり、シール性能が劣化することはな
い。尚、下水管15とソケット41a〜41dとの間は
両者の接続を終了した後に必要に応じてモルタル等で更
にシールするようにしてもよい。
【0042】また、ソケットとしては図5に示すよう
に、ソケット49を、例えば塩化ビニルを射出成形して
外周縁が球面50aで、内周面が下水管15を挿通し得
る円筒面50bに形成されたリング状のソケット本体5
0と、同様に塩化ビニルを射出成形してソケット本体5
0を揺動自在に保持する内周縁にソケット本体50の外
周縁と係合する球面51aを形成した正面から見て円形
の保持枠51と、ソケット本体50に挿通固着される内
周面にOリング55を装着した構成としてもよい。この
場合は、まず接続孔17にソケット49を装着し、この
状態で下水管15をソケット49に挿通して保持し、そ
の後に前述したと同様にインバート板18bを使用して
インバート18を形成することが好ましい。
【0043】更に、上記実施形態では、駆体ブロック3
の対向面に接続孔16,17を設け、インバート18を
ストレートに形成した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、図6に示すような種々の変形
例が考えられる。即ち、図6の実施例では、下流側の下
水管15を接続する接続点Oを0°とした時に、この接
続点Oから102°の点A、128°の点B、154°
の点C、180°の点D、206°の点E、232°の
点F及び258°の点Gの夫々に上流側の下水管14を
接続することが可能であり、これらの各点A〜Gと接続
点Oとの間を結ぶ一点鎖線図示の中心軸線LA 〜LG
対して実線図示のように外方に膨出する膨出部を形成す
るように弯曲したインバート板を形成するか、または点
A〜Gのうちの選択した2つまたは3つ以上の点と接続
点Oとを結ぶ2叉または3叉のインバート板を形成する
ようにしてもよい。
【0044】更にまた、上記実施形態においては、本発
明をマンホールに適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、各家庭の排水口に設置さ
れる下水用宅排枡にも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る下
水道用駆体ブロックによれば、駆体本体に形成された接
続孔に下水管を接続する際に、下水管に装着され、前記
周壁部の外周面と略同一曲率に弯曲形成されたガイド板
を駆体本体の周壁部の外周面に固着することにより、下
水管を正確に位置決め保持することができ、この状態
で、ガイド板と接続孔間に充填剤を充填することによ
り、下水管を液密状態で保持することができる。また、
前記インバート板は、上流側に中心線から外方に膨出す
る膨出部が形成された樋状体で形成されていると共に、
前記周壁部の半径の半分程度で膨出部が最大幅に形成さ
れているので、上流側の下水管の中心軸線がインバート
の中心線よりずれる設置角度ずれを生じた場合でも、下
水管の端部から吐出される下水が膨出部に向かって流れ
ることになり、円滑な流れを確保することができる。
【0046】また、請求項2に係る下水道用駆体ブロッ
クの構築方法によれば、下水管の位置決めをガイド板に
よって容易に行うことができると共に、ガイド板と下水
管とを接着し、更に接続孔及び下水管間を充填剤で充填
するので、充填剤をガイド板を型枠として容易確実に充
填することができ、接続孔及び下水管間を液密状態とし
て、漏液の発生を確実に防止することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をマンホールに適用した場合の実施の形
態を示す縦断面図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】本発明に係る下水道用駆体ブロック及びその構
築方法のインバート板の一例を示す斜視図。
【図4】本発明に係る下水道用駆体ブロック及びその構
築方法の配管接続用ソケットの実施の形態を示すもので
(a)〜(d)は縦断面図。
【図5】本発明に係る下水道用駆体ブロックの配管接続
用ソケットの一例を示す断面図。
【図6】本発明に係る接続孔、インバートの変形例を示
す平面説明図。
【符号の説明】
1 マンホール 3 駆体ブロック 11 周壁部 12 底板部 14 上流側下水管 15 下流側下水管 16 上流側接続孔 17 下流側接続孔 18 インバート 21 ガイド板 22 接着剤 23 接着剤 24 充填剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−120699(JP,A) 特開 平10−18324(JP,A) 特開 平6−336742(JP,A) 特開 平8−277538(JP,A) 特開 平10−18326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/12 E03F 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁部と底板部とを有し、複数の下水管
    を接続保持する駆体本体を有する下水道用駆体ブロック
    において、前記周壁部に貫通形成された複数の下水管が
    接続される下水管より大径の複数の接続孔と、前記底板
    部に形成された前記接続孔間を連通する表面にインバー
    ト板を形成したインバートと、前記下水管に装着された
    前記接続孔を覆って前記周壁部に固着されるガイド板と
    を備え、前記ガイド板は前記周壁部の外周面と略同一曲
    率に弯曲形成され、前記インバート板は、上流側に中心
    線から外方に膨出する膨出部が形成された樋状体で形成
    されていると共に、前記周壁部の半径の半分程度で膨出
    部が最大幅に形成されていることを特徴とする下水道用
    駆体ブロック。
  2. 【請求項2】 周壁部と底板部とを有し、複数の下水管
    を接続保持する駆体本体を有する下水道用駆体ブロック
    の構築方法において、前記駆体本体の周壁部に貫通形成
    された複数の下水管が接続される下水管より大径の複数
    の接続孔を形成した後、前記駆体本体を設置穴内に固定
    し、接続孔に前記周壁部の外周面と略同一曲率に弯曲形
    成されたガイド板を挿通した下水管を挿通し、当該ガイ
    ド板を周壁部の外周面に密着固着して位置決めすると共
    に、ガイド板及び下水管間を接着剤で固定し、底板部に
    インバート板を形成したインバートを配置し、前記イン
    バート板は、上流側に中心線から外方に膨出する膨出部
    が形成された樋状体で形成されていると共に、前記周壁
    部の半径の半分程度で膨出部が最大幅に形成され、次い
    で接続孔及び下水管間を充填剤で充填することにより、
    下水管周囲を液密状態にシールするようにしたことを特
    徴とする下水道用駆体ブロックの構築方法。
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