JP3266342B2 - 無線中継方法および該方法を用いた無線中継装置 - Google Patents

無線中継方法および該方法を用いた無線中継装置

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JP3266342B2 JP33453892A JP33453892A JP3266342B2 JP 3266342 B2 JP3266342 B2 JP 3266342B2 JP 33453892 A JP33453892 A JP 33453892A JP 33453892 A JP33453892 A JP 33453892A JP 3266342 B2 JP3266342 B2 JP 3266342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信方式における
無線区間の無線信号の中継方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話等におけるトンネル等の電波
不感地に対する対策として、従来、共通増幅器を用いた
中継器による方法が採られていた。
【0003】図9は、このような従来の中継システムの
構成を示す図であって、900は中継器、901は基地
局、902,904はアンテナ、903,906は増幅
器、905は移動機、907はトンネルを表わしてい
る。
【0004】同図において、中継器900は、基地局9
01からの電波を基地局向けアンテナ902で受信し、
下り増幅器903で共通増幅し、移動局向けアンテナ9
04でトンネル内の移動局905に向けて再放射し、逆
に、トンネル内の移動機905からの電波は移動局向け
アンテナ904で受信し、上り増幅器906で共通増幅
し、移動局向けアンテナで基地局902で基地局901
に向けて再放射することにより、トンネル内の移動機9
05と基地局901との間の通信を可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
中継方式は、同一周波数で再放射する直接中継であるた
め、基地局向けアンテナ902で受信し、移動局向けア
ンテナ904で再放射した電波が回り込みの損失はある
ものの基地局向けアンテナ902で受信されることにな
る。したがって、基地局向けアンテナ902から移動局
向けアンテナ904までの利得をGdBとし、回り込みの
損失をLdBとすると、G>Lならば発振してしまうこと
になる。
【0006】従って、中継器を安定に動作させるために
は、G≪Lとする必要がある。移動局向けアンテナがト
ンネル等の中にあれば、条件は良く、Lは70〜80dB
程度になるため、Gは60dB程度が可能になる。しか
し、基地局向けアンテナと移動局向けアンテナが遮断さ
れていないと条件は悪く、Lは40〜60dB程度になる
ことがあり、Gは30db程度しか得られないので、利得
が不足して、実用にはならないという問題があった。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決する
ために成されたもので、中継装置の両アンテナ間の回り
込み損失が少ない場合でも増幅器の利得を大きくするこ
とのできる中継方式を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は前記特許請求の範囲に記載した手段により解決す
ることができる。すなわち、請求項1に記載の発明は、
継装置基地局からの送信電波を受信して、復号した
後、該復号後の信号を記憶し、これを送信時刻が基地局
及び移動局からの送信電波の受信時刻と全てのスロット
において重ならないように、一定時間後に、移動局に向
けて送信し、一方、移動局からの送信電波を受信して、
復号した後、該復号後の信号を記憶し、これを送信時刻
が基地局及び移動局からの送信電波の受信時刻と全ての
スロットにおいて重ならないように、一定時間後に、基
地局に向けて送信する、基地局と移動局とが時分割で通
信する移動通信方式における無線中継方法であって、
記中継装置は、基地局から送信される制御チャネルを受
信し、該制御チャネルからTDMAのタイミングを抽出
し、前記抽出したTDMAのタイミングを用いて、前記
中継装置の送信タイミングを作成することを特徴とする
無線中継方法である。請求項2に係る発明は、基地局と
移動局とが時分割で通信する移動通信システムにおける
中継装置であって、 中継装置は、基地局との電波を送受
信する第1のアンテナ手段と、 移動局との電波を送受信
する第2のアンテナ手段と、 前記第1のアンテナ手段に
より受信された基地局からの電波信号を復号する第1の
復号手段と、 前記第2のアンテナ手段により受信された
移動局からの電波信号を復号する第2の復号手段と、
記第1の復号手段により復号された信号を記憶し、遅延
させるための第1の遅延手段と、 前記第2の復号手段に
より復号された信号を記憶し、遅延させるための第2の
遅延手段と、 前記第1の復号手段により復号された信号
に含まれる制御チャネルから基地局のTDMAのタイミ
ングを抽出するタイミング抽出手段と、 前記タイミング
抽出手段により抽出された前記基地局のTDMAのタイ
ミング並びに、前記第1の復号手段と前記第2の復号手
段により復号された信号から、前記中継装置が使用する
TDMAのタイミングを作成するタイミング作成手段
と、 前記タイミング作成手段により作成されたタイミン
グを用いて、前記第2の遅延手段に記憶された信号を変
調して前記第1のアンテナ手段を経由して基地局へ送信
する送信電波を作成する第1の送信手段と、 前記タイミ
ング作成手段により作成されたタイミングを用いて、前
記第1の遅延手段に記憶された信号を変調して、前記第
2のアンテナ手段を経由して移動局へ送信する送信電波
を作成する第2の送信手段とを具備し、 前記中継装置
は、基地局の送信電波、および移動局の送信電波を受信
して、前記各送信電波の移動局および基地局への送信時
刻が基地局及び移動局からの送信電波の受信時刻と全て
のスロットにおいて重ならないように前記各送信手段を
中継することを特徴とする無線中継装置である。
【0009】
【作用】本発明は中継装置において、基地局が送信した
信号を復号し、一定時間遅延せしめた後、本来なら移動
局が送信する時間に移動局に向けて送信する。また、同
様に中継装置に於て、移動局が送信した信号を受信し、
復号して、一定時間遅延せしめた後、本来なら基地局が
送信する時間に基地局に向けて送信するものである。
【0010】すなわち、従来は中継装置に於ては受信し
た信号は受信すると同時に増幅して送信していたが、本
発明では受信した時刻と送信時刻が重ならないようにす
ることにより、送信信号が受信側に回り込まないように
したことを構成上の特徴としている。
【0011】以下、図1に基づいて本発明の作用を説明
する。図1は説明を容易にするため1チャネルのTDD
の場合を例にしている。同図において、101は基地局
のタイミングであり、102は送信スロット、103は
受信スロットを示している。
【0012】111は中継装置の基地局向けのタイミン
グであり、112は受信スロット、113は送信スロッ
トを示している。121は中継装置の移動局向けのタイ
ミングであり、122は送信スロット、113は受信ス
ロットを示している。
【0013】131は移動局のタイミングであり、13
2は受信スロット、133は送信スロットを示してい
る。下り信号の中継は基地局からは送信スロット102
で移動局に信号を送信する。この信号は中継装置におい
て受信スロット112で受信し、一定時間の遅延後、送
信スロット122によって移動局に送信する。
【0014】上り信号の中継は移動局からは送信スロッ
ト133で基地局に信号を送信する。この信号は中継装
置において受信スロット123で受信し、一定時間の遅
延後、送信スロット113によって基地局に送信する。
【0015】以上の動作により基地局と移動局は中継装
置を介して通信可能となる。なお、中継装置において、
受信スロット112と受信スロット123が重なってい
るため、受信スロット112においては希望波である基
地局の送信した信号と、妨害波となる移動局が送信スロ
ット133で送信した信号が受信される。
【0016】しかし、通常は基地局向けのアンテナと移
動局向けのアンテナは指向性アンテナであり、干渉しな
いように設置するため、受信スロット112で受信され
る信号は希望波>>妨害波となるため、問題は発生しな
い。同様に、受信スロット123,103および132
で受信される信号も希望波>>妨害波となるため、問題
は発生しない。
【0017】
【実施例】図2は本発明を実施する装置構成の例を示す
ブロック図であり、211は基地局向けアンテナ、20
1は送受の電波を分配する共用器、202は下り受信
機、203は下り遅延回路、204−1,204−2は
タイミング抽出回路、205は制御部、206は下り送
信機、207は共用器、212は移動局向けアンテナ、
208は上り受信機、209は上り遅延回路、210は
上り送信機を表わしている。
【0018】図3は本発明の一実施例のフレーム構成、
図4は実施例の連続送信の場合の制御チャネルのタイミ
ング、図5は実施例の間欠送信の場合の制御チャネルの
タイミング、図6は実施例の通信チャネルのタイミング
を示している。
【0019】また、図7は移動局のタイミング、図8は
本発明の他の実施例の中継タイミングを示している。以
下これらの図を参照して本発明の実施例について説明す
る。
【0020】(1)図3により第一の実施例の場合のT
DMA−TDD信号のフレーム構成を説明する(本実施
例では4チャンネル、8スロットの場合を示してい
る)。301は1周期のフレームの構成であり、その周
期をTとする。1フレームは送信と受信の二つに分割さ
れるため、各々はT/2となる。302は送信スロット
であり、この中がさらに4分割され、302−nはその
第nスロットを示す。
【0021】なお、本明細書では便宜上、送信スロット
を正側に、受信スロットを負側に示してある。また、3
03は受信スロットであり、302と同様に、この中が
さらに4分割され、303−nはその第nスロットを示
す。これらの各スロットの周期をtとする。すなわち、
T/2=4×tである。
【0022】(2)実施例の動作を図2および図4によ
り説明する。基地局が送出した電波は基地局向けアンテ
ナ211で受信し、共用器201で下り受信機202に
入力される。下り受信機202で復号した信号は下り遅
延回路203に入力されると共に、タイミング抽出回路
204−1に入力される。
【0023】一方、遅延回路203で4スロット分遅延
した信号は下り送信機206で変調され、共用器207
を経て、移動局向けアンテナ212から移動局に送信さ
れる。
【0024】移動局が送信した電波は移動局向けアンテ
ナ212で受信され、共用器207を経て上り受信機2
08に入力され、復号後、遅延回路209で4スロット
分遅延され、上り送信機210で変調され、共用器20
1を経て、基地局向けアンテナ211で基地局に向けて
送信される。
【0025】また、下り受信機202の出力はタイミン
グ抽出回路204−1および制御部205に入力され
る。タイミング抽出回路204−1は信号403と40
4を抽出し、さらにタイミング抽出回路204−2は信
号405および406を抽出する。制御部205は下り
受信機202の出力および信号405、406−1〜4
06−4より408−1〜408−4および409−1
〜409−4を作成する。
【0026】なお、図4における数字符号401は基地
局が送受信する信号のタイミングであり、その中で、4
02は基地局が送信する下り制御チャネルのスロットで
あり、407は402に対応する上り制御チャンネルの
スロットで移動機からの上り制御チャンネルが受信され
るスロットである。基地局は407のスロットを常時受
信している。
【0027】(3)タイミング抽出回路および制御部の
動作を説明する。本実施例では中継装置は基地局のTD
MAのタイミングを把握してそれに同期して動作するこ
とにより、基地局あるいは移動局の送信するタイミング
を予測できるため、これらの局から中継装置に電波を送
信しても中継装置では直ちにその信号を、受信でき、効
率的に中継が実現できる。
【0028】基地局のTDMAのタイミングを把握する
には基地局の送信する信号を復号し、解読する必要があ
るが、基地局の送信する信号には大別すると呼制御を行
う制御チャネルと音声等を伝送する通信チャネルの二種
類有る。以下にこれらの信号からタイミングを抽出する
方法を示す。
【0029】(4)制御チャネルあるいは通信チャネル
の信号から、基地局のタイミングを抽出する方法につい
て説明する。制御チャネルあるいは通信チャネルの各信
号にはスロット番号(図3の302−nの「n」に相
当)が符号化してあるので、これを復号し、かつ制御チ
ャネルあるいは通信チャネルの信号に同期した信号を作
成することにより、基地局のタイミングを抽出できる。
【0030】しかし、通信チャネルはその通信が終了す
れば、基地局も移動局も電波の送信を止めるため、一般
的には通信チャネルの信号を中継装置が受信してタイミ
ングを抽出するには不確実性が残るから、好ましくな
い。以下、制御チャネルからタイミングを抽出する場合
を説明する。
【0031】タイミング抽出回路204−1では基地局
が間欠的に送信する制御チャネルの信号402を復号
し、ここから、基地局の制御チャネルのタイミング40
3とスロットクロック404を作成する。これらの信号
はタイミング抽出回路204−2に入力され、ここで、
RXタイミング405と、TXタイミング406−1〜
406−4を作成する。
【0032】次に、RXタイミング405と、TXタイ
ミング406−1〜406−4および上り受信機208
の復号出力および下り受信機202の復号出力が制御部
205に入力される。制御部205はこれらの信号から
下り送信機のスロットオン信号408−1〜408−
4、および上り送信機のスロットオン信号409−1〜
409−4を作成する。
【0033】(5)本発明の実施例の中継装置の動作タ
イミングを図2、図4によって説明する。RXタイミン
グ405はレベルがHの時が基地局の送信タイミングで
ある。したがって、中継装置の受信タイミングおよび移
動局の送信タイミングでもある。中継装置では受信機は
制御チャネル、通信チャネルに限らず、電波があれば直
ちに受信できるようにしておく必要があり、受信機20
2および208は常時オンでも問題は無いが、RXタイ
ミング405のレベルがHの時に受信機202および2
08をオンにすることにより効率を高めることができ
る。
【0034】また、TXタイミング406−1〜406
−4はレベルがHの時が基地局の受信タイミングであ
り、かつ中継装置の送信タイミングおよび移動局の受信
タイミングでもある。すなわち、TXタイミング406
−nはスロットnの送信用のタイミングであり、中継装
置ではTXタイミング406−nのレベルがHで、かつ
中継すべき信号がある時に送信機206あるいは送信機
210のスロットnをオンにする。
【0035】また、遅延回路はスロット1〜4の信号を
全て遅延させる必要があるため、常時電源をオンしてい
る。
【0036】(6)制御チャネルの動作について説明す
る。図4の実施例では、基地局は毎スロット毎に連続的
に送信している例であり、図5は1スロット毎に送信し
ている場合である。また、スロットの位置は第2スロッ
トを用いているが1〜4のいずれでも良い。
【0037】また、制御チャネルは単発的な信号を中継
する必要がある。以下に2例により中継される様子を説
明する。
【0038】(7)図4の場合の送信機オンのタイミン
グについて説明する。図4は基地局が制御チャネルの信
号を連続的に送信している場合であり、制御部205は
下り受信機202からの信号と、上り受信機208から
の信号により、下り送信機のスロットオン信号408−
2および上り送信機のスロットオン信号409−2を図
4、あるいは図5のようにオンにすることにより、中継
装置は上りおよび下りの制御チャネルの信号を中継でき
る。
【0039】(8)図5の場合の送信機オンのタイミン
グについて説明する。図5は基地局が制御チャネルの信
号501を間欠的に送信している場合であり、下り制御
チャネルの信号は1フレーム置き(502−1と502
−3)に送信している。中継装置は第2スロットの信号
を中継する必要があるため、502−1および、502
−3に対応する508−2−1および508−2−3の
スロットをHとしている。
【0040】また、510は移動局の送信する信号であ
り、511は移動局の送信可能なスロットであり、ここ
では511−2のみ送信している。中継装置は第2スロ
ットの信号を中継する必要があるため、511−2に対
応する509−2−2のスロットをHとしている。以上
により、中継装置は受信した制御チャネルの信号を遅延
し、送信機をオンにするため制御チャネルの信号を中継
できる。
【0041】(9)図6により本発明の実施例の、通信
チャネルのタイミングの詳細を説明する。図6は音声等
の信号を伝送するための通信チャネルの動作タイミング
を示すものであり、今、基地局は移動局と第1スロット
を使って、通信を行っている。ここで、601は基地局
のタイミングであり、602は通信チャネルの送信スロ
ット、603は通信チャネルの受信スロットを示してい
る。
【0042】また、611は中継装置の基地局向けのタ
イミングであり、612は受信スロット、613は送信
スロットであり、基地局が送信した602の信号は、6
12で受信され、中継装置が送信した613の信号は基
地局の603で受信され、基地局と中継装置が通信可能
となっている。
【0043】また、621は中継装置の移動局向けのタ
イミングであり、622は送信スロット、623は受信
スロットである。631は移動局のタイミングであり、
632は受信スロット、633は送信スロットであり、
移動局が送信した633の信号は、623で受信され、
中継装置が送信した622の信号は基地局の632で受
信され、移動局と中継装置が通信可能となっている。
【0044】上記の中継装置において612で受信した
信号は規定時間、ここでは4スロットの遅延後、622
で送信され、623で受信した信号は同様に規定時間の
遅延後、613で送信される。
【0045】以上のタイミングにおいて基地局、中継装
置、移動局は動作し、中継装置において通信チャネルの
信号を中継できる。
【0046】(10)通信チャネルの送信について説明
する。中継装置は中継する基地局が送信する電波は全て
受信できる。したがって、中継装置の中継対象とするエ
リア以外に移動局が存在し、その移動機と基地局とが通
信チャネルで通信している場合、中継装置が、下りの受
信機、遅延回路および送信機をオンにすると、中継装置
が対象とするエリアに移動局が存在しなくても電波を中
継するため、無駄なことになる。
【0047】そこで、本発明では、中継装置は移動機か
らの上りの通信チャネルの電波が受信でき、かつ、同一
チャネルの下りの通信チャネルが受信できた場合に、上
りの送信機および下りの送信機をオンにすることによ
り、中継装置は中継対象とするエリア内の移動局に対し
てのみに効率的に電波を中継することができる。
【0048】(11)本実施例と異なるフレーム構成の
場合について説明する。上述した実施例では4CH T
DMA−TDDのフレーム構成で、移動局から見れば、
そのタイミングは図7のように表せる。すなわち、図7
において、 t1=t2=T/8 t3=t4=3×t1 の場合は、我が国のPHSと呼ばれるディジタルコード
レス電話と同一フレーム構成であり、同方式に適用でき
る。
【0049】また、本発明においては、t1、t2、t
3、t4は0以上の任意の値で良い。例えば、 t1=t2=t3=T/3 t4=0 とすれば3CH3スロットTDMAであり、これは我が
国のJDCと呼ばれるディジタル自動車電話方式と同一
フレーム構成であり、 t1=t2=T/8 t3=t1×2 t4=t1×4 とすれば、8スロットTDMAであり、これはGSMと
呼ばれるヨーロッパ統一の自動車電話方式の場合であ
り、本発明はこれらの2例にも適用可能である。
【0050】以下に、PDC方式の場合を他の実施例と
して述べる。
【0051】(12)他の実施例について説明する。こ
の実施例は基本的には先の実施例において、t1=t2
=t4=T/3、t3=0とした場合であるため、今ま
での実施例が適用可能であるが、中継タイミングについ
て図8に基づいて説明する。
【0052】同図において、801は基地局のタイミン
グであり、802は送信スロット、803は受信スロッ
ト、804は空きスロットを示している。811は中継
装置の基地局向けのタイミングであり、812は受信ス
ロット、813は送信スロット、814は空きスロット
であり、基地局が送信した送信スロット802の信号は
受信スロット812で受信され、中継装置が送信した送
信スロット813の信号は受信スロット803で受信さ
れる。
【0053】821は中継装置の移動局向けのタイミン
グであり、822は送信スロット、823は受信スロッ
ト、824は空きスロットを示している。831は移動
局のタイミングであり、832は受信スロット、833
は送信スロット、834は空きスロットであり、移動局
が送信した833の信号は、823で受信され、中継装
置が送信した822の信号は移動局の832で受信さ
れ、移動局と中継装置が通信できる。
【0054】なお、この実施例では受信スロット812
で受信した信号は1スロット遅延し、送信スロット82
2で送信され、受信スロット823で受信した信号は2
スロット遅延し、送信スロット813で送信される。
【0055】以上説明したように、図8に示すタイミン
グで基地局、中継装置、移動局が動作し、中継装置にお
いて通信チャネルの信号を中継できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中継装置で受信信号を復号した後、一定時間の遅延を与
えてから送信するため、アンテナ間の結合量が多少多く
ても発振することなく、電波を増幅できるので、トンネ
ル等以外のアンテナ間の結合量が多い所にも適用できる
利点がある。
【0057】
【0058】さらに、実施例では、遅延時間はT/2、
すなわち、TDMA周期の1/2場合を例にとって説
明しているが、この場合、中継装置において、送信時刻
と受信時刻が完全に全てのスロットにおいて重ならな
い。すなわち、受信時刻は送信していないため、感度抑
圧は全く発生しないという利点がある。
【0059】なお、本発明は1チャネル以上のTDD方
式ならば全ての方式に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明する図である。
【図2】本発明を実施する装置の例を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例のフレーム構成を示す図であ
る。
【図4】連続送信の場合の制御チャネルのタイミングを
示す図である。
【図5】間欠送信の場合の制御チャネルタイミングを示
す図である。
【図6】通信チャネルのタイミングを示す図である。
【図7】移動局のタイミングを示す図である。
【図8】本発明の他の実施例の中継タイミングを示す図
である。
【図9】従来の中継システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
101,601,801 基地局のタイミング 102,113,122,133,302,613,6
22,633,802,813,822,833 送
信スロット 103,112,123,132,303,612,6
23,632,803,812,823,832 受
信スロット 111,811 中継装置の基地局向けのタイミング 121 中継装置の移動局向けのタイミング 131,631,831 移動局のタイミング 201,207 共用器 202,208 受信機 203,209 遅延回路 204−1,204−2 タイミング抽出回路 205 制御部 206,210 送信機 211,212 アンテナ 301 1周期のフレームの構成 401 基地局が送受信する信号のタイミング 402,407,508−2−1,508−2−3,5
09−2−2制御チャネルのスロット 403〜405,406−1〜409−4 信号 501,502−1〜502−4 基地局の制御チャ
ネルの信号 510 移動局の送信する信号 511−1〜511−4 移動局の送信可能なスロッ
ト 602 通信チャネルの送信スロット 603 通信チャネルの受信スロット 611 中継装置の基地局向けのタイミング 621,821 中継装置の移動局向けのタイミング 804,814,824 空きスロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−299529(JP,A) 特開 平6−140970(JP,A) 特開 平5−259956(JP,A) 特開 平4−324794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継装置基地局からの送信電波を受信
    して、復号した後、該復号後の信号を記憶し、これを送
    信時刻が基地局及び移動局からの送信電波の受信時刻と
    全てのスロットにおいて重ならないように、一定時間後
    に、移動局に向けて送信し、 一方、移動局からの送信電波を受信して、復号した後、
    該復号後の信号を記憶し、これを送信時刻が基地局及び
    移動局からの送信電波の受信時刻と全てのスロットにお
    いて重ならないように、一定時間後に、基地局に向けて
    送信する、基地局と移動局とが時分割で通信する移動通
    信方式における無線中継方法であって、 前記中継装置は、基地局から送信される制御チャネルを
    受信し、該制御チャネルからTDMAのタイミングを抽
    出し、前記抽出したTDMAのタイミングを用いて、前
    記中継装置の送信タイミングを作成することを特徴とす
    る無線中継方法。
  2. 【請求項2】 基地局と移動局とが時分割で通信する移
    動通信システムにおける中継装置であって、 中継装置は、基地局との電波を送受信する第1のアンテ
    ナ手段と、 移動局との電波を送受信する第2のアンテナ手段と、 前記第1のアンテナ手段により受信された基地局からの
    電波信号を復号する第1の復号手段と、 前記第2のアンテナ手段により受信された移動局からの
    電波信号を復号する第2の復号手段と、 前記第1の復号手段により復号された信号を記憶し、遅
    延させるための第1の遅延手段と、 前記第2の復号手段により復号された信号を記憶し、遅
    延させるための第2の遅延手段と、 前記第1の復号手段により復号された信号に含まれる制
    御チャネルから基地局のTDMAのタイミングを抽出す
    るタイミング抽出手段と、 前記タイミング抽出手段により抽出された前記基地局の
    TDMAのタイミング並びに、前記第1の復号手段と前
    記第2の復号手段により復号された信号から、前記中継
    装置が使用するTDMAのタイミングを作成するタイミ
    ング作成手段と、 前記タイミング作成手段により作成されたタイミングを
    用いて、前記第2の遅延手段に記憶された信号を変調し
    て前記第1のアンテナ手段を経由して基地局へ送信する
    送信電波を作成する第1の送信手段と、 前記タイミング作成手段により作成されたタイミングを
    用いて、前記第1の遅延手段に記憶された信号を変調し
    て、前記第2のアンテナ手段を経由して移動局へ送信す
    る送信電波を作成する第2の送信手段とを具備し、 前記中継装置は、基地局の送信電波、および移動局の送
    信電波を受信して、前記各送信電波の移動局および基地
    局への送信時刻が基地局及び移動局からの送信電波の受
    信時刻と全てのスロットにおいて重ならないように前記
    各送信手段を中継することを特徴とする無線中継装置。
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