JP3266205B2 - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

Info

Publication number
JP3266205B2
JP3266205B2 JP07839792A JP7839792A JP3266205B2 JP 3266205 B2 JP3266205 B2 JP 3266205B2 JP 07839792 A JP07839792 A JP 07839792A JP 7839792 A JP7839792 A JP 7839792A JP 3266205 B2 JP3266205 B2 JP 3266205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal frame
lead wire
anode lead
solid electrolytic
electrolytic capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07839792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05243100A (ja
Inventor
真二 佐野
浩介 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi AIC Inc
Original Assignee
Hitachi AIC Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi AIC Inc filed Critical Hitachi AIC Inc
Priority to JP07839792A priority Critical patent/JP3266205B2/ja
Publication of JPH05243100A publication Critical patent/JPH05243100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3266205B2 publication Critical patent/JP3266205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解コンデンサの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タンタル等のチップ型固体電解コンデン
サは、例えば、次の通りに製造する。すなわち、先ず、
タンタル等の陽極リード線を引き出した、タンタル等の
微粉末からなる焼結体を形成する。次に、この焼結体を
陽極化成して酸化皮膜を形成し、さらに二酸化マンガン
層、陰極層を順次形成してコンデンサ素子とする。そし
て図2(イ)に示す通り、陽極リード線21を金属フレ
ーム22の平面上に載せる。その後、図2(ロ)に示す
通り、陽極リード線21を金属フレーム22に抵抗溶接
する。また、陰極層は導電性接着剤により金属フレーム
22に接続する。コンデンサ素子13を金属フレーム2
2に接続後、トランスファーモールドして外装を形成す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、抵抗溶接によ
り陽極リード線21を金属フレーム22に接続するに
は、陽極リード線21と金属フレーム22との接点に圧
力を加えなければならない。そのため、この圧力によ
り、陽極リード線21の焼結体中にある部分にストレス
が加わる。そしてこのストレスのため、酸化皮膜が劣化
したり破損したりする。その結果、コンデンサ素子13
の耐圧が低下したり、漏れ電流のばらつきが増大したり
して信頼性が低下する欠点がある。
【0004】本発明の目的は、以上の欠点を改良し、耐
圧を向上し、漏れ電流のばらつきを減少し、信頼性の高
い固体電解コンデンサの製造方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、陽極リード線を引き出したコンデンサ素
子を金属フレームに接続し、外装を形成する固体電解コ
ンデンサの製造方法において、陽極リードを金属フレー
ムに設けた凹部に接触後、この金属フレームを加熱溶融
し凝固して接触するが、接続不足によるtanδの増加を
防ぐため、陽極リード線を被覆する金属フレームの厚さ
が、陽極リード線径に対して2/5以上の厚みとなるよ
うにすることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方
法を提供するものである。
【0006】金属フレームを加熱溶融するにはレーザー
やアーク放電法等を用いる。
【0007】
【作用】金属フレームを加熱溶融して接続するため、接
続時に陽極リード線にストレスが掛からず、コンデンサ
素子の酸化皮膜が劣化したり、破損することが無くなる
とともに、陽極リード線を被覆する金属フレームの厚さ
が、陽極リード線径対して 2/5以上であるため、tan
δのバラツキが少なくなり低い値で安定するので接続の
信頼性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例: 先ず、0.24φのタンタルワイヤーからな
る陽極リード線を引き出して、タンタル微粉末からなる
焼結体を形成する。次に、この焼結体を陽極化成して酸
化皮膜を形成する。酸化皮膜を形成後、硝酸マンガン溶
液を含浸し、熱分解して二酸化マンガン層を形成する。
その後、コロイド状のカーボンを付着してカーボン層を
形成し、陰極を引き出すとともに、その表面に銀ペース
トを塗布して陰極層を形成する。陰極層を形成後、図1
(イ)に示す通り、金属フレーム3に凹部11を有する
屈曲部12を形成する。そして凹部11にコンデンサ素
子1の陽極リード線2を載せ接触する。接触後、図1
(ロ)に示すとおり、YAGレーザーを18Wで1秒間
照射し、加熱溶融する。そして金属フレーム3に陽極リ
ード線2を接続する。また、コンデンサ素子1の陰極層
は導電性接着剤により金属フレーム3に接続する。接続
後、エポキシ樹脂によりトランスファーモールドして外
装を形成する。外装を形成後、エージングし、端子を形
成してチップ型タンタル固体電解コンデンサにする。
【0009】次に、上記実施例と従来例とについて、耐
圧不良及び初期漏れ電流のばらつきを測定した。各試料
は定格16V、2.2μFとする。
【0010】なお、従来例の製造条件は次の通りとす
る。 従来例: 実施例において、陽極リード線を次の通り金
属フレームに接続する以外は同一条件で製造する。すな
わち、図2(イ)に示す通り、コンデンサ素子13の陽
極リード線21を金属フレーム22の平面部に載せる。
そして、陽極リード線21に3kg/mmの圧力を加えて
抵抗溶接する。
【0011】耐圧不良は、試料に20Vの電圧を印加
し、短絡した個数で表わす。また、試料数は各々100
0ケとする。測定の結果、実施例が0ケであるのに対
し、従来例が2ケであった。
【0012】初期漏れ電流は、定格電圧を印加して1分
後の値とし、結果を図3に示した。この図3から明らか
な通り、実施例に比べて従来例は最大値が0.1μA以
上と、1桁大きくなり、ばらつきが非常に大きかった。
【0013】また、接続後に陽極リード線2を被覆して
いる金属フレーム3の厚さtを変えた場合の tanδの変
化を測定し、図4に示した。厚さtは陽極リード線2の
径に対する比率で表している。そして tanδは周波数1
20Hzで測定した。図4から明らかな通り、厚さtが
陽極リード線2の径2/5以上になると、tanδ は、バ
ラツキが少なくなり、低い値で安定する。従って、金属
フレーム3の被覆厚さtは2/5以上が好ましいことが
わかる。
【0014】
【発明の効果】以上の通り、本発明の製造方法によれ
ば、陽極リード線を金属フレームに設けた凹部に接触
後、この金属フレームを加熱溶融し凝固して前記陽極リ
ード線と前記金属フレームを接続するとともに、前記陽
極リード線を被覆する前記金属フレームの厚さが、前記
陽極リード線径に対して2/5以上であるために、耐圧
不良を低減でき、漏れ電流のばらつきを減少できる信頼
性の高い固体電解コンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例のコンデンサ素子を金
属フレームに接続する前後の斜視図を示す。
【図2】従来例のコンデンサ素子を金属フレームに接続
する前後の斜視図を示す。
【図3】漏れ電流のグラフを示す。
【図4】tanδ のグラフを示す。
【符号の説明】
1,13…コンデンサ素子、 2,21…陽極リード
線、3,22…金属フレーム、 4…ろう材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極リード線を引き出したコンデンサ素
    子を金属フレームに接続し、外装を形成する固体電解コ
    ンデンサの製造方法において、陽極リード線と金属フレ
    ームに設けた凹部とを互いに接触する工程と、この工程
    後にこの金属フレームを加圧しないで加熱溶融し、前記
    陽極リード線を被覆している前記金属フレームの厚さ
    が、前記陽極リード線径に対して 2/5以上で凝固し
    て前記陽極リード線と前記金属フレームを接続する工程
    を行うことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方
    法。
JP07839792A 1992-02-28 1992-02-28 固体電解コンデンサの製造方法 Expired - Fee Related JP3266205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07839792A JP3266205B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 固体電解コンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07839792A JP3266205B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 固体電解コンデンサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05243100A JPH05243100A (ja) 1993-09-21
JP3266205B2 true JP3266205B2 (ja) 2002-03-18

Family

ID=13660891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07839792A Expired - Fee Related JP3266205B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 固体電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3266205B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093591A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ
JP4609042B2 (ja) * 2004-11-10 2011-01-12 Tdk株式会社 固体電解コンデンサ及び固体電解コンデンサの製造方法
US7869190B2 (en) * 2005-10-24 2011-01-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05243100A (ja) 1993-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5654869A (en) Chip-formed solid electrolytic capacitor without an anode lead projecting from anode member
JPH07320982A (ja) タンタル固体電解コンデンサ用コンデンサ素子の製造方法
JPH06232014A (ja) ヒューズ入りチップ型固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH07211596A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP3084895B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3266205B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2969692B2 (ja) 積層型固体電解コンデンサの製造方法
JP2850823B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
US6801423B2 (en) Capacitor element with thick cathode layer
JPH05326341A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0499308A (ja) 固体電解コンデンサ
JPH04216608A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2783932B2 (ja) 有機半導体固体電解コンデンサの製法
JP2850819B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
JPS61278124A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPS62569B2 (ja)
JP3033647B2 (ja) ヒューズ入り固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPS6116681Y2 (ja)
JPH05335189A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH09293646A (ja) タンタル固体電解コンデンサ
JPH0555092A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH06188154A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPS59138328A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH1012496A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JPS6032970B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees