JP3264365B2 - 不揮発性記憶素子 - Google Patents
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/40—Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/41—Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions
- H01L29/423—Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions not carrying the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/42312—Gate electrodes for field effect devices
- H01L29/42316—Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors
- H01L29/4232—Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate
- H01L29/42324—Gate electrodes for transistors with a floating gate
-
- H—ELECTRICITY
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- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/68—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
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- H01L29/772—Field effect transistors
- H01L29/78—Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
- H01L29/788—Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with floating gate
- H01L29/7881—Programmable transistors with only two possible levels of programmation
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-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10B—ELECTRONIC MEMORY DEVICES
- H10B69/00—Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性記憶素
子、記憶装置および不揮発性記憶素子の製造方法に関
し、特に、データ保持不良の発生を抑えることができる
信頼性の高い不揮発性記憶素子、記憶装置および不揮発
性記憶素子の製造方法に関するものである。
子、記憶装置および不揮発性記憶素子の製造方法に関
し、特に、データ保持不良の発生を抑えることができる
信頼性の高い不揮発性記憶素子、記憶装置および不揮発
性記憶素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体記憶素子の一つとし
て、電気的に書込みおよび消去が可能な不揮発性記憶素
子がある。
て、電気的に書込みおよび消去が可能な不揮発性記憶素
子がある。
【0003】図4は、従来の不揮発性記憶素子300の
基本構成を概略的に示す平面図であり、図5は、図4の
Y−Y’線に沿って不揮発性記憶素子300を切断した
場合に得られる断面図を表わしている。
基本構成を概略的に示す平面図であり、図5は、図4の
Y−Y’線に沿って不揮発性記憶素子300を切断した
場合に得られる断面図を表わしている。
【0004】図4〜図5に示した不揮発性記憶素子30
0は、FLOTOX型(Floating gate
Tunnel Oxide)のEEPROMを構成する
記憶素子である。
0は、FLOTOX型(Floating gate
Tunnel Oxide)のEEPROMを構成する
記憶素子である。
【0005】以下、従来の不揮発性記憶素子の一例とし
て、図4〜図5に示す不揮発性記憶素子300の構成と
その動作について説明する。
て、図4〜図5に示す不揮発性記憶素子300の構成と
その動作について説明する。
【0006】図4〜図5を参照して、不揮発性記憶素子
300は、フローティングゲート電極層51、コントロ
ールゲート電極層53、層間絶縁膜54、絶縁膜55、
トンネル酸化膜52、ソース/ドレイン領域56、5
7、58、および不純物拡散領域59を有している。
300は、フローティングゲート電極層51、コントロ
ールゲート電極層53、層間絶縁膜54、絶縁膜55、
トンネル酸化膜52、ソース/ドレイン領域56、5
7、58、および不純物拡散領域59を有している。
【0007】ソース/ドレイン領域56、57、58、
および不純物拡散領域59は、P型シリコン基板40の
主表面上に所定の間隔を隔てて形成される。
および不純物拡散領域59は、P型シリコン基板40の
主表面上に所定の間隔を隔てて形成される。
【0008】フローティングゲート電極層51は、ソー
ス/ドレイン領域56から不純物拡散領域59に至る領
域の上に、絶縁膜55を介在して形成される。
ス/ドレイン領域56から不純物拡散領域59に至る領
域の上に、絶縁膜55を介在して形成される。
【0009】コントロールゲート電極層53は、フロー
ティングゲート電極層51上に、層間絶縁膜54を介在
して形成される。
ティングゲート電極層51上に、層間絶縁膜54を介在
して形成される。
【0010】さらに、フローティングゲート電極層51
は突出部分を有する。この突出部分は、トンネル酸化膜
52を介在して不純物拡散領59上に形成されている。
は突出部分を有する。この突出部分は、トンネル酸化膜
52を介在して不純物拡散領59上に形成されている。
【0011】図4〜図5を参照して、不揮発性記憶素子
300はさらに、選択ゲート50、およびビット線61
を有している。
300はさらに、選択ゲート50、およびビット線61
を有している。
【0012】選択ゲート50は、ソース/ドレイン領域
57からソース/ドレイン領域58に至る領域上に形成
される。ソース/ドレイン領域57とソース/ドレイン
領域58とに挟まれる領域は、選択ゲート50に与えら
れる信号に応答して導通/非導通状態になる。
57からソース/ドレイン領域58に至る領域上に形成
される。ソース/ドレイン領域57とソース/ドレイン
領域58とに挟まれる領域は、選択ゲート50に与えら
れる信号に応答して導通/非導通状態になる。
【0013】ソース/ドレイン領域58上には、電位を
取出すためのコンタクト孔62が形成されている。ソー
ス/ドレイン領域58は、コンタクト孔62を介して、
ビット線61に接続される。フローティングゲート電極
層51、およびコントロールゲート電極層53を構成要
素とするメモリトランジスタの有する情報は、ビット線
61を介して外部の周辺回路に出力される。
取出すためのコンタクト孔62が形成されている。ソー
ス/ドレイン領域58は、コンタクト孔62を介して、
ビット線61に接続される。フローティングゲート電極
層51、およびコントロールゲート電極層53を構成要
素とするメモリトランジスタの有する情報は、ビット線
61を介して外部の周辺回路に出力される。
【0014】次に、図4〜図5に示す不揮発性記憶素子
300の動作について説明する。不揮発性記憶素子30
0は、書込み、消去、そして読出の3つの動作モードを
有する。不揮発性記憶素子300は、フローティングゲ
ート電極層51の帯電状態によって情報(書込み、消去
状態)を記憶する。フローティングゲート電極層51へ
の電荷の注入、放出は、トンネル酸化膜52を通過する
F−N(Fowler−Nordheim)トンネル電
流を利用して行なわれる。
300の動作について説明する。不揮発性記憶素子30
0は、書込み、消去、そして読出の3つの動作モードを
有する。不揮発性記憶素子300は、フローティングゲ
ート電極層51の帯電状態によって情報(書込み、消去
状態)を記憶する。フローティングゲート電極層51へ
の電荷の注入、放出は、トンネル酸化膜52を通過する
F−N(Fowler−Nordheim)トンネル電
流を利用して行なわれる。
【0015】消去動作モードでは、コントロールゲート
電極層53および選択ゲート50に消去電圧VPP(高
電圧)を印加する。同時に、ビット線61を接地して、
ソース/ドレイン領域58を接地電位にする。この結
果、不純物拡散領域59からフローティングゲート電極
層51に電子が注入され、フローティングゲート電極層
51が、負に帯電する。
電極層53および選択ゲート50に消去電圧VPP(高
電圧)を印加する。同時に、ビット線61を接地して、
ソース/ドレイン領域58を接地電位にする。この結
果、不純物拡散領域59からフローティングゲート電極
層51に電子が注入され、フローティングゲート電極層
51が、負に帯電する。
【0016】フローティングゲート電極層51が、負に
帯電すると、コントロールゲート電極層53の下方に形
成されたメモリトランジスタのしきい値電圧Vthが高
くなる。この状態を、消去状態(”1”状態)と呼ぶ。
帯電すると、コントロールゲート電極層53の下方に形
成されたメモリトランジスタのしきい値電圧Vthが高
くなる。この状態を、消去状態(”1”状態)と呼ぶ。
【0017】書込み動作モードでは、コントロールゲー
ト電極層53を接地電位とし、選択ゲート50およびソ
ース/ドレイン領域58に高電圧を印加する。この結
果、フローティングゲート電極層51に蓄積された電子
が不純物拡散領域59に放出され、フローティングゲー
ト電極層51が、正に帯電する。
ト電極層53を接地電位とし、選択ゲート50およびソ
ース/ドレイン領域58に高電圧を印加する。この結
果、フローティングゲート電極層51に蓄積された電子
が不純物拡散領域59に放出され、フローティングゲー
ト電極層51が、正に帯電する。
【0018】フローティングゲート電極層51が、正に
帯電すると、しきい値電圧Vthが低くなる。この状態
を、書込み状態(”0”状態)と呼ぶ。
帯電すると、しきい値電圧Vthが低くなる。この状態
を、書込み状態(”0”状態)と呼ぶ。
【0019】読出動作モードでは、コントロールゲート
電極層53に、消去状態と書込み状態のしきい値電圧V
thの中間の電圧を供給する。フローティングゲート電
極層51が正に帯電している(”0”)状態であれば、
不純物拡散領域59とソース/ドレイン領域56との間
の領域ER3にチャネルが形成される。一方、フローテ
ィングゲート電極層51が負に帯電している(”1”)
状態であれば、領域RE3にチャネルは形成されない。
電極層53に、消去状態と書込み状態のしきい値電圧V
thの中間の電圧を供給する。フローティングゲート電
極層51が正に帯電している(”0”)状態であれば、
不純物拡散領域59とソース/ドレイン領域56との間
の領域ER3にチャネルが形成される。一方、フローテ
ィングゲート電極層51が負に帯電している(”1”)
状態であれば、領域RE3にチャネルは形成されない。
【0020】従って、コントロールゲート電極層53に
電圧を印加した場合に、ビット線61に流れる電流によ
って、”0”(領域ER3が導通状態)、もしくは”
1”(領域ER3が非導通状態)の情報が読み出され
る。
電圧を印加した場合に、ビット線61に流れる電流によ
って、”0”(領域ER3が導通状態)、もしくは”
1”(領域ER3が非導通状態)の情報が読み出され
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の不
揮発性記憶素子300は、トンネル電流を利用してフロ
ーティングゲート電極層51の帯電状態を変化させるこ
とにより、情報の記憶を行なう。
揮発性記憶素子300は、トンネル電流を利用してフロ
ーティングゲート電極層51の帯電状態を変化させるこ
とにより、情報の記憶を行なう。
【0022】しかしながら、フローティングゲート電極
層51への電子の注入、放出を行なうためには、上述の
ように、高電圧を印加する必要がある。このため、何回
も、書込み、および消去を行なうと、高電圧のストレス
によって、トンネル酸化膜52に劣化、破損が生じてし
まう。
層51への電子の注入、放出を行なうためには、上述の
ように、高電圧を印加する必要がある。このため、何回
も、書込み、および消去を行なうと、高電圧のストレス
によって、トンネル酸化膜52に劣化、破損が生じてし
まう。
【0023】この結果として、フローティングゲート電
極層51に注入されている電子が、トンネル酸化膜52
の微少なリークを通じて抜けるといった現象、すなわ
ち、データ保持不良が発生するという問題があった。
極層51に注入されている電子が、トンネル酸化膜52
の微少なリークを通じて抜けるといった現象、すなわ
ち、データ保持不良が発生するという問題があった。
【0024】図6は、従来の不揮発性記憶素子300の
故障率と、使用頻度との関係を示した図である。図6
は、バスタブカーブと呼ばれ、横軸は、使用時間を、縦
軸は、故障率をそれぞれ示している。
故障率と、使用頻度との関係を示した図である。図6
は、バスタブカーブと呼ばれ、横軸は、使用時間を、縦
軸は、故障率をそれぞれ示している。
【0025】図6を参照して、期間T0は、初期故障期
間と呼ばれる。使用開始直後、比較的早い時期に発生す
る故障であって、製造工程等に起因して発生する。
間と呼ばれる。使用開始直後、比較的早い時期に発生す
る故障であって、製造工程等に起因して発生する。
【0026】期間T1は、偶発故障期間と呼ばれる。初
期故障期間後、散発的に発生する故障である。故障率
は、設計によって決定され、製品固有の信頼度を表わ
す。
期故障期間後、散発的に発生する故障である。故障率
は、設計によって決定され、製品固有の信頼度を表わ
す。
【0027】期間T2は、摩耗故障期間と呼ばれる。時
間と共に増加する故障であって、摩耗や、疲労現象(ト
ンネル酸化膜52の破損を含む)に起因して発生する。
間と共に増加する故障であって、摩耗や、疲労現象(ト
ンネル酸化膜52の破損を含む)に起因して発生する。
【0028】図6の期間T2に示すように、従来の不揮
発性記憶素子300のトンネル酸化膜52の破損等によ
る故障は、使用頻度に応じて急激に増加する。
発性記憶素子300のトンネル酸化膜52の破損等によ
る故障は、使用頻度に応じて急激に増加する。
【0029】すなわち、使用頻度が高くなるにつれて、
データ保持不良が発生する頻度が高くなるため、従来の
不揮発性記憶素子300を構成要素とする記憶装置の信
頼性は、使用と共に急激に低下するという問題があっ
た。
データ保持不良が発生する頻度が高くなるため、従来の
不揮発性記憶素子300を構成要素とする記憶装置の信
頼性は、使用と共に急激に低下するという問題があっ
た。
【0030】従って、本発明は、これらの問題点を解決
するためになされたものであって、その目的は、データ
保持不良の発生を抑えて、信頼性の高い不揮発性記憶素
子、記憶装置および不揮発性記憶素子の製造方法を提供
することにある。
するためになされたものであって、その目的は、データ
保持不良の発生を抑えて、信頼性の高い不揮発性記憶素
子、記憶装置および不揮発性記憶素子の製造方法を提供
することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る不揮発性
記憶素子は、トランジスタにより形成され、前記トラン
ジスタのしきい値電圧を変化させることによりデータを
記憶する不揮発性記憶素子であって、半導体基板と、前
記半導体基板の主表面の上方に形成される、電荷を帯電
するための第1のフローティングゲート電極層と、前記
主表面の上方に形成され、かつ前記第1のフローティン
グゲート電極層から絶縁された、電荷を帯電するための
第2のフローティングゲート電極層と、前記第1のフロ
ーティングゲート電極層および前記第2のフローティン
グゲート電極層の上方に、絶縁膜を介在させて形成され
るコントロールゲート電極層とを備え、前記コントロー
ルゲート電極層は、前記第1のフローティングゲート電
極層および前記第2のフローティングゲート電極層の前
記電荷の帯電を制御し、前記第1のフローティングゲー
ト電極層と、前記第2のフローティングゲート電極層と
は、前記トランジスタの電流の流れる方向に沿って配置
され、さらに、前記トランジスタの領域内であって、前
記主表面に形成される第1の不純物領域と、前記第1の
不純物領域と前記第1のフローティングゲート電極層と
の間の領域に形成され、かつ、前記第1の不純物領域と
前記第2のフローティングゲート電極層との間の領域に
形成される共通のトンネル酸化膜とを備え、前記第1の
フローティングゲート電極層への前記電荷の注入、もし
くは放出を、前記トンネル酸化膜を通過するトンネル電
流で行ない、前記第2のフローティングゲート電極層へ
の前記電荷の注入、もしくは放出を、前記トンネル酸化
膜を通過するトンネル電流で行ない、前記第2のフロー
ティングゲート電極層の帯電状態に応じてチャネルが形
成される領域が、前記第1のフローティングゲート電極
層の帯電状態に応じてチャネルが形成される領域と前記
第1の不純物領域との間に位置する。
記憶素子は、トランジスタにより形成され、前記トラン
ジスタのしきい値電圧を変化させることによりデータを
記憶する不揮発性記憶素子であって、半導体基板と、前
記半導体基板の主表面の上方に形成される、電荷を帯電
するための第1のフローティングゲート電極層と、前記
主表面の上方に形成され、かつ前記第1のフローティン
グゲート電極層から絶縁された、電荷を帯電するための
第2のフローティングゲート電極層と、前記第1のフロ
ーティングゲート電極層および前記第2のフローティン
グゲート電極層の上方に、絶縁膜を介在させて形成され
るコントロールゲート電極層とを備え、前記コントロー
ルゲート電極層は、前記第1のフローティングゲート電
極層および前記第2のフローティングゲート電極層の前
記電荷の帯電を制御し、前記第1のフローティングゲー
ト電極層と、前記第2のフローティングゲート電極層と
は、前記トランジスタの電流の流れる方向に沿って配置
され、さらに、前記トランジスタの領域内であって、前
記主表面に形成される第1の不純物領域と、前記第1の
不純物領域と前記第1のフローティングゲート電極層と
の間の領域に形成され、かつ、前記第1の不純物領域と
前記第2のフローティングゲート電極層との間の領域に
形成される共通のトンネル酸化膜とを備え、前記第1の
フローティングゲート電極層への前記電荷の注入、もし
くは放出を、前記トンネル酸化膜を通過するトンネル電
流で行ない、前記第2のフローティングゲート電極層へ
の前記電荷の注入、もしくは放出を、前記トンネル酸化
膜を通過するトンネル電流で行ない、前記第2のフロー
ティングゲート電極層の帯電状態に応じてチャネルが形
成される領域が、前記第1のフローティングゲート電極
層の帯電状態に応じてチャネルが形成される領域と前記
第1の不純物領域との間に位置する。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
[実施の形態1]本発明の実施の形態1は、不揮発性記
憶素子において、複数のフローティングゲート電極層を
形成することにより、データ保持不良の発生を抑えるこ
とを可能とするものである。
憶素子において、複数のフローティングゲート電極層を
形成することにより、データ保持不良の発生を抑えるこ
とを可能とするものである。
【0047】図1は、本発明の実施の形態1における不
揮発性記憶素子100の基本構成を概略的に示す平面図
であり、図2は、図1のZ−Z’線に沿って不揮発性記
憶素子100を切断した場合に得られる断面図を表わし
ている。
揮発性記憶素子100の基本構成を概略的に示す平面図
であり、図2は、図1のZ−Z’線に沿って不揮発性記
憶素子100を切断した場合に得られる断面図を表わし
ている。
【0048】図1〜図2を参照して、不揮発性記憶素子
100は、フローティングゲート電極層1、2、コント
ロールゲート電極層3、層間絶縁膜4、絶縁膜5、ソー
ス/ドレイン領域30、31、32、および不純物拡散
領域33、34、35を有している。
100は、フローティングゲート電極層1、2、コント
ロールゲート電極層3、層間絶縁膜4、絶縁膜5、ソー
ス/ドレイン領域30、31、32、および不純物拡散
領域33、34、35を有している。
【0049】ソース/ドレイン領域30、31、32、
および不純物拡散領域33、34、35は、P型シリコ
ン基板40の主表面上に所定の間隔を隔てて形成され
る。
および不純物拡散領域33、34、35は、P型シリコ
ン基板40の主表面上に所定の間隔を隔てて形成され
る。
【0050】フローティングゲート電極層2は、不純物
拡散領域34から不純物拡散領域35に至る領域の上
に、絶縁膜5を介在して形成される。
拡散領域34から不純物拡散領域35に至る領域の上
に、絶縁膜5を介在して形成される。
【0051】フローティングゲート電極層1は、不純物
拡散領域33、34および35に至る領域の上に、絶縁
膜5を介在して形成される。
拡散領域33、34および35に至る領域の上に、絶縁
膜5を介在して形成される。
【0052】コントロールゲート電極層3は、フローテ
ィングゲート電極層1、2上に層間絶縁膜4を介在して
形成される。
ィングゲート電極層1、2上に層間絶縁膜4を介在して
形成される。
【0053】さらに、フローティングゲート電極層1、
2は共に突出部分を有する。フローティングゲート電極
層1の突出部分は、トンネル酸化膜20を介在して不純
物拡散領域35上に形成されている。フローティングゲ
ート電極層2の突出部分は、トンネル酸化膜21を介在
して、同じく不純物拡散領域35上に形成されている。
2は共に突出部分を有する。フローティングゲート電極
層1の突出部分は、トンネル酸化膜20を介在して不純
物拡散領域35上に形成されている。フローティングゲ
ート電極層2の突出部分は、トンネル酸化膜21を介在
して、同じく不純物拡散領域35上に形成されている。
【0054】図1〜図2を参照して、不揮発性記憶素子
100はさらに、選択ゲート10、ビット線11、およ
び絶縁膜13を有している。
100はさらに、選択ゲート10、ビット線11、およ
び絶縁膜13を有している。
【0055】選択ゲート10は、ソース/ドレイン領域
31からソース/ドレイン領域32に至る領域上に形成
される。
31からソース/ドレイン領域32に至る領域上に形成
される。
【0056】ソース/ドレイン領域32の上には、電極
を取出すためのコンタクト孔12が形成されている。ソ
ース/ドレイン領域32は、コンタクト孔12を介し
て、ビット線11に接続される。
を取出すためのコンタクト孔12が形成されている。ソ
ース/ドレイン領域32は、コンタクト孔12を介し
て、ビット線11に接続される。
【0057】絶縁膜13は、コントロールゲート電極層
3を覆うように形成されている。続いて、本発明の実施
の形態1における不揮発性記憶素子100の動作につい
て説明する。
3を覆うように形成されている。続いて、本発明の実施
の形態1における不揮発性記憶素子100の動作につい
て説明する。
【0058】不揮発性記憶素子100は、フローティン
グゲート電極層1、2の帯電状態によって情報(書込
み、消去状態)を記憶する。フローティングゲート電極
層1、2への電荷の注入、放出は、トンネル酸化膜2
0、21を通過して流れるF−Nトンネル電流を利用し
て行なわれる。
グゲート電極層1、2の帯電状態によって情報(書込
み、消去状態)を記憶する。フローティングゲート電極
層1、2への電荷の注入、放出は、トンネル酸化膜2
0、21を通過して流れるF−Nトンネル電流を利用し
て行なわれる。
【0059】消去動作モードでは、フローティングゲー
ト電極層1、2への電子の注入によって行なう。まず、
コントロールゲート電極層3および選択ゲート10に、
消去電圧VPPを与える。同時に、ビット線11を接地
して、ソース/ドレイン領域32を接地電位とする。
ト電極層1、2への電子の注入によって行なう。まず、
コントロールゲート電極層3および選択ゲート10に、
消去電圧VPPを与える。同時に、ビット線11を接地
して、ソース/ドレイン領域32を接地電位とする。
【0060】この結果、不純物拡散領域35から流れる
F−Nトンネル電流により、フローティングゲート電極
層1、2に電子が注入(負に帯電)される。
F−Nトンネル電流により、フローティングゲート電極
層1、2に電子が注入(負に帯電)される。
【0061】これにより、読出動作モード時、コントロ
ールゲート電極層3に読出電圧を供給すると、不純物拡
散領域33と不純物拡散領域34とに挟まれる領域(以
下、この領域を領域ER1と呼ぶ)、および不純物拡散
領域34と不純物拡散領域35とに挟まれる領域(以
下、この領域を領域ER2と呼ぶ)は、共に非導通状態
になる。すなわち、不揮発性記憶素子100は、情報と
して、”1”(消去状態)を保持している。
ールゲート電極層3に読出電圧を供給すると、不純物拡
散領域33と不純物拡散領域34とに挟まれる領域(以
下、この領域を領域ER1と呼ぶ)、および不純物拡散
領域34と不純物拡散領域35とに挟まれる領域(以
下、この領域を領域ER2と呼ぶ)は、共に非導通状態
になる。すなわち、不揮発性記憶素子100は、情報と
して、”1”(消去状態)を保持している。
【0062】ここで、一方のフローティングゲート電極
層1において、データ保持不良(電子が抜ける)が発生
したとする。フローティングゲート電極層1から電子が
抜けた状態でコントロールゲート電極層3に電圧を印加
すると、領域ER1は導通状態になる。
層1において、データ保持不良(電子が抜ける)が発生
したとする。フローティングゲート電極層1から電子が
抜けた状態でコントロールゲート電極層3に電圧を印加
すると、領域ER1は導通状態になる。
【0063】しかし、他方のフローティングゲート電極
層2は、正常であれば負の帯電状態を保持している。従
って、コントロールゲート電極層3に電圧を印加して
も、領域ER2は、やはり非導通状態のままである。
層2は、正常であれば負の帯電状態を保持している。従
って、コントロールゲート電極層3に電圧を印加して
も、領域ER2は、やはり非導通状態のままである。
【0064】この結果、読出動作モード時に、コントロ
ールゲート電極層3に読出電圧を供給しても不揮発性記
憶素子100は導通せず、情報として、”1”(消去状
態)を保持することになる。特に記載しないが、フロー
ティングゲート電極層2においてデータ保持不良が発生
した場合でも、同じく不揮発性記憶素子100は情報と
して”1”を保持することができる。
ールゲート電極層3に読出電圧を供給しても不揮発性記
憶素子100は導通せず、情報として、”1”(消去状
態)を保持することになる。特に記載しないが、フロー
ティングゲート電極層2においてデータ保持不良が発生
した場合でも、同じく不揮発性記憶素子100は情報と
して”1”を保持することができる。
【0065】すなわち、不揮発性記憶素子100は、図
1〜図2に示すように、2つのフローティングゲート電
極層1、2を電流の流れる方向に互いに間を置いて配置
することにより、一方のフローティングゲート電極層1
(または2)でデータ保持不良が発生しても、他方のフ
ローティングゲート電極層2(または1)が正常であれ
ば、全体としてデータ(情報)を保持することができ
る。
1〜図2に示すように、2つのフローティングゲート電
極層1、2を電流の流れる方向に互いに間を置いて配置
することにより、一方のフローティングゲート電極層1
(または2)でデータ保持不良が発生しても、他方のフ
ローティングゲート電極層2(または1)が正常であれ
ば、全体としてデータ(情報)を保持することができ
る。
【0066】ところで、フローティングゲート電極層1
とコントロールゲート電極層3とは、その間に介在する
層間絶縁膜4を誘電物質として容量c1を形成する。ま
た、フローティングゲート電極層1と主表面とは、その
間に介在する絶縁膜5、トンネル酸化膜20を誘電物質
として容量c2を形成する。
とコントロールゲート電極層3とは、その間に介在する
層間絶縁膜4を誘電物質として容量c1を形成する。ま
た、フローティングゲート電極層1と主表面とは、その
間に介在する絶縁膜5、トンネル酸化膜20を誘電物質
として容量c2を形成する。
【0067】さらに、フローティングゲート電極層2と
コントロールゲート電極層3とは、その間に介在する層
間絶縁膜4を誘電物質として容量c3を形成する。ま
た、フローティングゲート電極層2と主表面とは、その
間に介在する絶縁膜5、トンネル酸化膜21を誘電物質
として容量c4を形成する。
コントロールゲート電極層3とは、その間に介在する層
間絶縁膜4を誘電物質として容量c3を形成する。ま
た、フローティングゲート電極層2と主表面とは、その
間に介在する絶縁膜5、トンネル酸化膜21を誘電物質
として容量c4を形成する。
【0068】ここで簡単のため、(c1/c2)を、第
1のカップリングレシオと呼び、(c3/c4)を、第
2のカップリングレシオと呼ぶ。
1のカップリングレシオと呼び、(c3/c4)を、第
2のカップリングレシオと呼ぶ。
【0069】この第1、第2のカップリングレシオはそ
れぞれ、各トンネル酸化膜20、21の電場の大きさ、
およびトンネル酸化膜20、21を流れる電流の大きさ
を決定する。
れぞれ、各トンネル酸化膜20、21の電場の大きさ、
およびトンネル酸化膜20、21を流れる電流の大きさ
を決定する。
【0070】例えば、第1のカップリングレシオと第2
のカップリングレシオとが異なれば、トンネル酸化膜2
0にかかる電場の大きさと、トンネル酸化膜21にかか
る電場の大きさとが異なることになる。これにより、一
方のフローティングゲート電極層1(または、2)にか
かるストレスが、他方のフローティングゲート電極層2
(または、1)にかかるストレスに比べて低いものにな
る。
のカップリングレシオとが異なれば、トンネル酸化膜2
0にかかる電場の大きさと、トンネル酸化膜21にかか
る電場の大きさとが異なることになる。これにより、一
方のフローティングゲート電極層1(または、2)にか
かるストレスが、他方のフローティングゲート電極層2
(または、1)にかかるストレスに比べて低いものにな
る。
【0071】従って、第1のカップリングレシオと第2
のカップリングレシオとが異なるように不揮発性記憶素
子100を構成することにより、2つのフローティング
ゲート電極層1、2のうち、一方のフローティングゲー
ト電極層1(または2)の故障率を、他方のフローティ
ングゲート電極層2(または1)の故障率よりも低くす
ることができる。これにより、不揮発性記憶素子100
の延命効果を図ることができる。
のカップリングレシオとが異なるように不揮発性記憶素
子100を構成することにより、2つのフローティング
ゲート電極層1、2のうち、一方のフローティングゲー
ト電極層1(または2)の故障率を、他方のフローティ
ングゲート電極層2(または1)の故障率よりも低くす
ることができる。これにより、不揮発性記憶素子100
の延命効果を図ることができる。
【0072】なお、2つのカップリングレシオを異なら
せる方法の一例としては、容量c1を決定する要因とな
るフローティングゲート電極層1の面積と、容量c3を
決定する要因となるフローティングゲート電極層2の面
積とが異なるように形成する方法が挙げられる。
せる方法の一例としては、容量c1を決定する要因とな
るフローティングゲート電極層1の面積と、容量c3を
決定する要因となるフローティングゲート電極層2の面
積とが異なるように形成する方法が挙げられる。
【0073】次に、本発明の実施の形態1における不揮
発性記憶素子100の製造方法について説明する。
発性記憶素子100の製造方法について説明する。
【0074】P型シリコン基板40に、絶縁膜5を形成
する。イオン注入により、不純物拡散領域33、34、
35を形成する。トンネル酸化膜20、21を、例え
ば、シリコン酸化膜で形成する。そして、フローティン
グゲート電極層1、2を、例えば、ポリシリコン(Po
ly−Si)で形成する。
する。イオン注入により、不純物拡散領域33、34、
35を形成する。トンネル酸化膜20、21を、例え
ば、シリコン酸化膜で形成する。そして、フローティン
グゲート電極層1、2を、例えば、ポリシリコン(Po
ly−Si)で形成する。
【0075】フローティングゲート電極層1、2と、コ
ントロールゲート電極層3との間に、例えば、シリコン
酸化膜、シリコン窒化膜、およびシリコン酸化膜の3層
構造(ONO)からなる層間絶縁膜4を形成する。そし
て、コントロールゲート電極層3を、例えば、ポリシリ
コン(Poly−Si)で形成する。
ントロールゲート電極層3との間に、例えば、シリコン
酸化膜、シリコン窒化膜、およびシリコン酸化膜の3層
構造(ONO)からなる層間絶縁膜4を形成する。そし
て、コントロールゲート電極層3を、例えば、ポリシリ
コン(Poly−Si)で形成する。
【0076】イオン注入により、ソース/ドレイン領域
30、31、32を形成する。さらに、コントロールゲ
ート電極層3を覆うように絶縁膜13を形成する。
30、31、32を形成する。さらに、コントロールゲ
ート電極層3を覆うように絶縁膜13を形成する。
【0077】ソース/ドレイン領域32に、ビット線1
1を配置するためのコンタクト孔12を形成する。ビッ
ト線11を形成する。
1を配置するためのコンタクト孔12を形成する。ビッ
ト線11を形成する。
【0078】なお、層間絶縁膜4は、ONOに限られ
ず、強誘電体(例えば、PZT)であってもよい。
ず、強誘電体(例えば、PZT)であってもよい。
【0079】すなわち、不揮発性記憶素子100は、複
数のフローティングゲート電極層を有することにより、
いずれかのフローティングゲート電極層でデータ保持不
良が起こったとしても、正常であるフローティングゲー
ト電極層によってデータを保持することが可能となる。
数のフローティングゲート電極層を有することにより、
いずれかのフローティングゲート電極層でデータ保持不
良が起こったとしても、正常であるフローティングゲー
ト電極層によってデータを保持することが可能となる。
【0080】なお、不揮発性記憶素子100の構造は、
図1〜図2に示した構造に限られない。図3は、本発明
の実施の形態1のその他の不揮発性記憶素子200の基
本構成を示す平面図である。
図1〜図2に示した構造に限られない。図3は、本発明
の実施の形態1のその他の不揮発性記憶素子200の基
本構成を示す平面図である。
【0081】図3を参照して、不揮発性記憶素子200
は、2つのフローティングゲート電極層41、44、コ
ントロールゲート電極層43およびトンネル酸化膜42
を有する。不揮発性記憶素子200が、図1〜図2に示
した不揮発性記憶素子100と異なるのは、2つのフロ
ーティングゲート電極層41、44が、共通のトンネル
酸化膜42を介して電子の注入、放出を行なうことにあ
る。
は、2つのフローティングゲート電極層41、44、コ
ントロールゲート電極層43およびトンネル酸化膜42
を有する。不揮発性記憶素子200が、図1〜図2に示
した不揮発性記憶素子100と異なるのは、2つのフロ
ーティングゲート電極層41、44が、共通のトンネル
酸化膜42を介して電子の注入、放出を行なうことにあ
る。
【0082】不揮発性記憶素子200においても、不揮
発性記憶素子100と同じく、一方のフローティングゲ
ート電極層41(または44)で電子抜けが発生した場
合でも、他方のフローティングゲート電極層41(また
は44)が正常であれば、全体として、データ保持を行
なうことができる。
発性記憶素子100と同じく、一方のフローティングゲ
ート電極層41(または44)で電子抜けが発生した場
合でも、他方のフローティングゲート電極層41(また
は44)が正常であれば、全体として、データ保持を行
なうことができる。
【0083】なお、不揮発性記憶素子100、または不
揮発性記憶素子200をメモリセルの一部に有する記憶
装置を構成することにより、信頼の高い記憶装置を提供
することができる。
揮発性記憶素子200をメモリセルの一部に有する記憶
装置を構成することにより、信頼の高い記憶装置を提供
することができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
フローティングゲート電極層を有することにより、図6
に示したT1、T2期間におけるデータ保持不良の発生
を抑えることができるので、信頼性の高い不揮発性記憶
素子、記憶装置を提供することができる。
フローティングゲート電極層を有することにより、図6
に示したT1、T2期間におけるデータ保持不良の発生
を抑えることができるので、信頼性の高い不揮発性記憶
素子、記憶装置を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態1における不揮発性記憶素
子100の基本構成を概略的に示す平面図である。
子100の基本構成を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1における不揮発性記憶素
子100の基本構成を概略的に示す断面図である。
子100の基本構成を概略的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1における不揮発性記憶素
子200の基本構成を概略的に示す平面図である。
子200の基本構成を概略的に示す平面図である。
【図4】従来の不揮発性記憶素子300の基本構成を概
略的に示す平面図である。
略的に示す平面図である。
【図5】従来の不揮発性記憶素子300の基本構成を概
略的に示す断面図である。
略的に示す断面図である。
【図6】従来の不揮発性記憶素子300の故障率と、使
用頻度との関係を示した図である。
用頻度との関係を示した図である。
1、2、41、44 フローティングゲート電極層 3、43 コントロールゲート電極層 4 層間絶縁膜 5、13 絶縁膜 10 選択ゲート 11 ビット線 20、21、42 トンネル酸化膜 30、31、32 ソース/ドレイン領域 33、34、35 不純物拡散領域 40 P型シリコン基板 100、200 不揮発性記憶素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792
Claims (1)
- 【請求項1】 トランジスタにより形成され、前記トラ
ンジスタのしきい値電圧を変化させることによりデータ
を記憶する不揮発性記憶素子であって、 半導体基板と、 前記半導体基板の主表面の上方に形成される、電荷を帯
電するための第1のフローティングゲート電極層と、 前記主表面の上方に形成され、かつ前記第1のフローテ
ィングゲート電極層から絶縁された、電荷を帯電するた
めの第2のフローティングゲート電極層と、 前記第1のフローティングゲート電極層および前記第2
のフローティングゲート電極層の上方に、絶縁膜を介在
させて形成されるコントロールゲート電極層とを備え、 前記コントロールゲート電極層は、前記第1のフローテ
ィングゲート電極層および前記第2のフローティングゲ
ート電極層の前記電荷の帯電を制御し、 前記第1のフローティングゲート電極層と、前記第2の
フローティングゲート電極層とは、前記トランジスタの
電流の流れる方向に沿って配置され、 さらに、前記トランジスタの領域内であって、前記主表
面に形成される第1の不純物領域と、 前記第1の不純物領域と前記第1のフローティングゲー
ト電極層との間の領域に形成され、かつ、前記第1の不
純物領域と前記第2のフローティングゲート電極層との
間の領域に形成される共通のトンネル酸化膜とを備え、 前記第1のフローティングゲート電極層への前記電荷の
注入、もしくは放出を、前記トンネル酸化膜を通過する
トンネル電流で行ない、前記第2のフローティングゲー
ト電極層への前記電荷の注入、もしくは放出を、前記ト
ンネル酸化膜を通過するトンネル電流で行ない、 前記第2のフローティングゲート電極層の帯電状態に応
じてチャネルが形成される領域が、前記第1のフローテ
ィングゲート電極層の帯電状態に応じてチャネルが形成
される領域と前記第1の不純物領域との間に位置する不
揮発性記憶素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07802997A JP3264365B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 不揮発性記憶素子 |
US09/047,121 US5973357A (en) | 1997-03-28 | 1998-03-24 | Non-volatile memory elements |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07802997A JP3264365B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 不揮発性記憶素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10275868A JPH10275868A (ja) | 1998-10-13 |
JP3264365B2 true JP3264365B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=13650394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07802997A Expired - Fee Related JP3264365B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 不揮発性記憶素子 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5973357A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP4809545B2 (ja) * | 2001-05-31 | 2011-11-09 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体不揮発性メモリ及び電子機器 |
DE10138585A1 (de) * | 2001-08-06 | 2003-03-06 | Infineon Technologies Ag | Speicherzelle |
KR100725375B1 (ko) * | 2006-05-11 | 2007-06-07 | 삼성전자주식회사 | 비휘발성 메모리 집적 회로 장치 및 그 제조 방법 |
KR100843141B1 (ko) * | 2006-05-19 | 2008-07-02 | 삼성전자주식회사 | 비휘발성 메모리 집적 회로 장치 및 그 제조 방법 |
US7968934B2 (en) * | 2007-07-11 | 2011-06-28 | Infineon Technologies Ag | Memory device including a gate control layer |
JP5467761B2 (ja) * | 2008-12-01 | 2014-04-09 | ローム株式会社 | Eeprom |
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---|---|---|---|---|
US5395779A (en) * | 1994-04-08 | 1995-03-07 | United Microelectronics Corporation | Process of manufacture of split gate EPROM device |
US5753946A (en) * | 1995-02-22 | 1998-05-19 | Sony Corporation | Ferroelectric memory |
US5541130A (en) * | 1995-06-07 | 1996-07-30 | International Business Machines Corporation | Process for making and programming a flash memory array |
US5753525A (en) * | 1995-12-19 | 1998-05-19 | International Business Machines Corporation | Method of making EEPROM cell with improved coupling ratio |
US5760435A (en) * | 1996-04-22 | 1998-06-02 | Chartered Semiconductor Manufacturing, Ltd. | Use of spacers as floating gates in EEPROM with doubled storage efficiency |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP07802997A patent/JP3264365B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-03-24 US US09/047,121 patent/US5973357A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5973357A (en) | 1999-10-26 |
JPH10275868A (ja) | 1998-10-13 |
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