JP3263372B2 - 配管接続部へのフランジ板の取り付け方法及び配管接続部へのフランジ板の取り付け構造 - Google Patents

配管接続部へのフランジ板の取り付け方法及び配管接続部へのフランジ板の取り付け構造

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JP3263372B2 JP32334198A JP32334198A JP3263372B2 JP 3263372 B2 JP3263372 B2 JP 3263372B2 JP 32334198 A JP32334198 A JP 32334198A JP 32334198 A JP32334198 A JP 32334198A JP 3263372 B2 JP3263372 B2 JP 3263372B2
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敏之 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は配管接続部へのフ
ランジ板の取り付け方法、特に、ガス栓や継ぎ手等に設
けられる配管接続部の開放端近傍に、壁面取付用のフラ
ンジ板を取り付ける取り付け方法及び取り付け構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】壁面内に収容されているフレキ配管に接
続させる形式のガス栓には、前記ガス栓を壁面に取り付
けるために、前記ガス栓本体のフレキ配管接続用の配管
接続部の開放端近傍にフランジ板が設けられる。前記フ
ランジ板は、ガス栓本体と一体鍛造するには、鍛造工程
が多くなって、その製作に手間がかかるため、通常は、
図7に示すように、ガス栓本体(4) の配管接続用の配管
接続部(40)の端面に複数の螺孔(41)を形成し、前記端面
に、別途製作されたフランジ板(43)を、図8に示すよう
に、ガス栓本体(4) の軸線に対して直角方向に張り出す
ようにネジ止めする構成としていた。
【0003】このようなガス栓本体(4) の配管接続部(4
0)の開放端部(40a) にフランジ板(43)を具備させる形式
のフレキ配管接続用のガス栓では、配管接続部(40)の開
放端部(40a) に螺孔(41)を形成するためのスペースを設
ける必要がある。フランジ板(43)を具備させる必要のな
い形式の鉄管配管接続用のガス栓では、配管接続部の端
面の形状は通常正六角形に鍛造されているところ、正六
角形の端面では、螺孔(41)を形成するに十分なスペース
を得ることができない。よって、フランジ板(43)を具備
させる形式のフレキ配管接続用のガス栓の配管接続部(4
0)は、図7に示すように、変形八角形状の端面形状を有
するように必要以上の肉厚に鍛造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
レキ配管接続用のガス栓では、ガス栓本体(4) の配管接
続部(40)の端面に、フランジ板(43)をネジ止めするため
の螺孔(41)を形成するためだけに、配管接続部(40)の断
面形状を変形八角形のように必要以上に大きく形成しな
ければならず、材料に無駄が生じていた。又、通常断面
六角形の配管接続部を有する鉄管配管用のガス栓とは別
個に製作しなければならない上に、その端面に前記螺孔
(41)を形成しなければならず、その分、フランジ板(43)
を具備させる形式のガス栓の鍛造に手間がかかり、生産
コストも高くついていた。
【0005】本発明は、『配管接続部にその軸線に対し
て直角方向に張り出す別体のフランジ板を取り付ける取
り付け方法』において、別途設けたフランジ板を前記配
管接続部にネジ止めすることなく容易に且確実に取り付
けられるようにすることを課題とする。 <1項>
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の方法の解決手段は、『前記配管接
続部の外周形状を正円形以外の、長半径と短半径を有す
る形状に形成し、前記フランジ板に前記配管接続部が挿
通可能で且長半径と短半径を有する形状の開口を形成
し、前記開口の短半径は前記配管接続部の長半径よりも
短く設定され、前記配管接続部の胴部外周に溝部を形成
するとともに前記溝部の対向側壁は外方に向かって相互
に離反する関係とし、前記フランジ板の前記開口周縁部
の厚さは、前記配管接続部の最大径部の溝幅よりも小さ
く且、前記溝部内で前記開口の短半径に一致する深さに
おける前記対向側壁間の距離よりも大きく形成され、前
記フランジ板の前記開口に前記配管接続部を挿通させる
とともに、前記フランジ板の前記開口周縁部を前記溝部
に対向させ、前記対向状態において、前記フランジ板を
前記配管接続部に対して相対的に回動させて、前記フラ
ンジ板の前記開口周縁部を前記溝部の前記対向側壁間に
圧入させるようにした』ことである。
【0007】上記解決手段はつぎのように作用する。配
管接続部の外周形状は、正円形以外、例えば、多角形や
楕円形状のように、長半径と短半径を有する形状に鍛造
する。尚、図形の中心点から、各頂点までの距離と各辺
の中心までの距離のうち、短い方を短半径とし、長い方
を長半径と言うものとする。フランジ板に前記配管接続
部が挿通可能な開口を形成する。前記開口の形状も長半
径と短半径を有する形状とし、前記開口の短半径は前記
配管接続部の長半径よりも短く設定しておく。これによ
り、フランジ板を前記配管接続部に対して同心状に組み
合わせた状態で相対回動させると、前記フランジ板の開
口の短半径側の周縁部が、前記配管接続部の長半径側の
部分に重なり合うこととなる。これには、例えば、開口
の形状と配管接続部の外周形状とを略一致させたものが
採用可能であるが、上記条件を満たせば、配管接続部の
外周形状と開口の形状とは必ずしも一致させる必要はな
い。
【0008】配管接続部の胴部外周のうち、前記相対回
動により前記フランジ板の短半径側の周縁部が重なる部
分に相当する長半径側の所定範囲を削って溝部を形成す
る。これにより、前記フランジ板の開口に前記配管接続
部を挿通させるとともに前記開口周縁部を前記溝部に対
応させ、前記フランジ板を前記配管接続部に対して相対
回動させると、前記フランジ板の開口のうち前記短半径
側の周縁部が、前記溝部に嵌め込まれることとなる。
【0009】尚、前記配管接続部の最大径部における溝
幅は、前記フランジ板の開口周縁部の厚みよりも大きく
形成されているため、前記開口周縁部は前記溝部に容易
に嵌まり込むこととなるが、前記溝部を構成する対向側
壁は、外方に向かって相互に離反する関係、言い換えれ
ば、内方に向かうにつれて両者間の距離が小さくなる関
係に設定されており、前記溝部内で、前記開口の短半径
に相当する深さ部分における前記対向側壁間の距離は前
記フランジ板の開口周縁部の肉厚よりも小さく設定され
ているから、フランジ板の回動は、対向する前記対向側
壁によって阻止される。そこで、工具を用いて、前記相
対回動を強制的に促進させることにより、フランジ板の
開口周縁部は前記溝部内の対向側壁間に圧入される。一
旦、前記開口周縁部が溝部内に圧入されたフランジ板
は、不用意に回動したり、抜け落ちたりすることはな
い。
【0010】尚、前記溝部の対向側壁が外方に向かって
相互に離反する関係とは、前記溝部を構成する対向側壁
の少なくとも一方が傾斜面或はテーパ面により構成され
てあれば良く、又、上記条件を満たせば、曲面により構
成されても良い。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。配管接続部の溝部に、フランジ板を外
嵌させて相対回動させるだけで、フランジ板が抜止め状
態に且回り止め状態に取り付けられるから、鍛造により
配管接続部にフランジ板を一体的に具備させる方法に比
べて多くの工程が不要となる。
【0012】これをガス栓に実施する場合にも、配管接
続部の外周形状は正円形以外で短半径と長半径を有する
形状であればどのような形状でも構わないから、フラン
ジ板を具備させない形式のガス栓と同様な多角形外周面
を有する配管接続部を具備するように製作することがで
きる。このように、ガス栓の用途にかかわらず配管接続
部の形状を共通化することができるから、各々を別鍛造
する手間が省け、その分、製作が容易となる。又、配管
接続部の開口端部に螺孔を形成する必要がないから、そ
の分、安価に製作することができ、取り付け作業も簡単
である。 <2項> 上記1項のものにおいて、『前記溝部は、前記配管接続
部の外周形状に内接する内接円に沿って形成され、前記
フランジ板の前記開口の大きさ及び形状は、前記配管接
続部の外周形状に略一致させた』ものでは、前記配管接
続部の外周形状を多角形状とした場合、その胴部外周の
うち、前記内接円よりも外側の範囲に溝部が形成され、
その底面は前記内接円に沿って形成されることとなる。
又、前記フランジ板には、前記多角形状と同じ大きさ形
状の開口が形成されることとなる。この配管接続部を前
記開口内に略接触状態に嵌め込み、前記開口周縁部を前
記溝部に対応させて、両者を相対回動させると、前記開
口の短半径側の周縁部が前記溝部の底面に沿って回動し
ながら前記溝部内に嵌め込まれていく。前記底面の幅
を、前記フランジ板の開口周縁部の肉厚に一致させるか
又はそれよりも僅かに小さく形成しておくことにより、
前記フランジ板の前記開口周縁部は、溝部の底面又はそ
の近傍の前記対向側壁間に圧入されることとなる。この
ものでは、前記開口の各頂点が、前記配管接続部の外周
形状の各辺の中心に至るまでフランジ板を回動させた状
態が前記開口周縁部の前記溝部内への最圧入状態となる
ため、圧入度合いを目で確認することができる。 <3項> 又、1項又は2項のものにおいて、『前記フランジ板の
開口周縁部を前記溝部へ圧入させた状態で前記フランジ
板と前記配管接続部との相対回転を阻止するための固定
手段を設けた』ものでは、前記フランジ板を、配管接続
部に取り付けた状態で確実に固定させることができる。
尚、この固定手段としては、フランジ板の開口周縁部が
嵌め込まれた状態にある配管接続部と前記開口周縁部と
の境界にスプリングピンを嵌め込んだり、接着剤を流し
込んで固めたりする方法が採用可能である。 <4項> 配管接続部にその軸線に対して直角方向に張り出すフラ
ンジ板を取り付ける取り付け構造において、『前記配管
接続部の外周形状は、正円形以外の、長半径と短半径を
有する形状とし、前記フランジ板には前記配管接続部が
挿通可能で且長半径と短半径を有する形状の開口が形成
され、前記開口の短半径は前記配管接続部の長半径より
も短く設定され、前記配管接続部の胴部外周に溝部が形
成されるとともに前記溝部の対向側壁は外方に向かって
相互に離反する関係とし、前記フランジ板の前記開口周
縁部の厚さは、前記配管接続部の最大径部の溝幅よりも
小さく且、前記溝部内で前記開口の短半径に一致する深
さにおける前記対向側壁間の距離よりも大きく設定し
た』ものでは、前記フランジ板を前記配管接続部に挿通
させるとともに前記開口周縁部を前記溝部に対向させた
状態で、前記フランジ板を前記配管接続部に対して相対
的に回動させると、前記開口周縁部が前記溝部の前記対
向側壁間に圧入されて、上記1項と同じ作用・効果が生
じる。 <5項> 上記4項のものにおいて、『前記溝部は、前記配管接続
部の外周形状に内接する内接円に沿って形成され、前記
フランジ板の前記開口の大きさ及び形状は、前記配管接
続部の前記外周形状に略一致させた』ものでは、上記2
項と同じ作用・効果が生じる。 <6項> 上記5項のものにおいて、『前記配管接続部の外周形状
を六角形とし、前記溝部の対向側壁は外方に向かって相
互に離反する方向に傾斜するテーパ面とした』もので
は、前記溝部は前記六角形の内接円の外側に形成される
とともに、前記内接円に沿って溝部の底面が形成される
こととなり、前記底面を介してテーパ面が相互に対向す
る形状に構成されることとなる。そして、前記フランジ
板の開口の形状も六角形となり、前記フランジ板の開口
の六角形を前記配管接続部の六角形と同じ姿勢にした状
態で前記開口に前記配管接続部を挿通させるとともに前
記開口周縁部を前記溝部に対向させ、前記フランジ板を
前記配管接続部に対して相対的に30度回動させると、
最圧入状態となり、両者は等間隔に六か所で係合され
る。従って、フランジ板の取り付け状態が安定する。 <7項> 上記4から6項において、『前記フランジ板の開口周縁
部を前記溝部へ圧入させた状態で前記フランジ板と前記
配管接続部との相対回転を阻止するための固定部材を、
前記開口と前記配管接続部との境界にさらに設けた』も
のでは、上記3項と同じ作用・効果が生じることとな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。図1に示すものは、本発明をガ
ス栓に実施したものであり、この実施の形態のガス栓本
体(4) の六角外周面を有する配管接続部(40)に、フラン
ジ板(1) を差し込んだ状態を示す一部切欠断面図であ
り、図2は、図1の右側面図である。
【0014】ガス栓本体(4) の配管接続部(40)の開放端
部に近い胴部外周は、配管接続部(40)の外周形状を構成
する六角形の各角部分が前記六角形の内接円に沿って削
られた態様となっている。その削られた部分が溝部(2)
となる。すなわち、溝部(2)の底部は前記内接円に沿っ
て形成され、溝部(2) を構成する対向側壁は、図1に示
すように、配管接続部(40)の外方に向かって相互に離反
する方向に傾斜するテーパ面(2a)により構成されてい
る。
【0015】又、フランジ板(1) には、前記配管接続部
(40)を丁度嵌め込むことのできる大きさの六角形状の開
口(10)が形成されている。フランジ板(1) は溝部(2) の
テーパ面(2a)の開放端縁間の距離よりも小さく且溝部
(2) の前記底部の幅よりも大きな厚さの円板状に形成さ
れており、前記開口(10)に対して対称な位置には、後述
する固定用ボルトを挿通させるためのボルト挿通孔(11
a)(11b)が形成されている。
【0016】上記したフランジ板(1) を配管接続部(40)
に取り付けるには、図2に示すように、配管接続部(40)
をフランジ板(1) の開口(10)の形状に対応させて、開口
(10)に配管接続部(40)を挿通させ、図1に示すように、
開口(10)を溝部(2) に対向させる。この状態のまま、例
えば、図2の矢印の方向にフランジ板(1) を配管接続部
(40)に対して相対回動させる。
【0017】前記回動に伴って、フランジ板(1) の開口
(10)を構成する各辺の中心部(12)が、配管接続部(40)の
内接円に一致する溝部(2) の底部に沿ってそれぞれ前記
矢印の方向に移動する。溝部(2) の開放端部の距離は、
上記したように、フランジ板(1) の肉厚よりも大きく設
定されているから、開口(10)の周縁部は、溝部(2) 内に
スムーズに嵌り込むが、溝部(2) の対向側壁はテーパ面
(2a)となっているとともに底部の幅はフランジ板(1) の
肉厚よりも小さく形成してあることから、フランジ板
(1) の開口(10)を構成する各辺の中心部(12)の前記移動
は溝部(2) の前記底部近傍の対向するテーパ面(2a)によ
って阻止される。そこで、工具等を利用して強制的に回
動させる。これにより、開口(10)を構成する各辺の中心
部(12)は、テーパ面(2a)間に圧入されながら、前記底部
に沿って移動することとなる。
【0018】この実施の形態では、開口(10)及び配管接
続部(40)はそれぞれ六角形に形成されているから、図3
に示すように、フランジ板(1) を、配管接続部(40)に対
して30度回動させた状態が、フランジ板(1) の溝部
(2) への最圧入状態となる。この状態においては、開口
(10)の各辺の中心部(12)が、各溝部(2) の中心に位置す
ると共にその近傍域が前記テーパ面(2a)間に圧入された
状態となる。この状態が、フランジ板(1) が、配管接続
部(40)に回り止め状態で且抜止め状態に取り付けられた
状態となる。
【0019】上記したように、配管接続部(40)に別体の
フランジ板(1) を取り付ける形式のガス栓本体(4) を、
壁(3) に形成した開口(30)を介して取り付ける取り付け
方法を、図4に基づいて説明する。まず、フランジ板
(1) に形成したボルト挿通孔(11a)(11b)に、固定用ボル
ト(31a)(31b)を挿通させると共に、これを、略U字状又
は馬蹄形状の当て板(21)に設けた螺孔(21a)(21b)に螺合
させる。そして、当て板(21)を開口(30)から壁(3) の裏
側へ通過させて開口(30)の周縁近傍に添設させ、固定用
ボルト(31a)(31b)を締め付ける。これにより、開口(30)
の周縁の壁(3) は、当て板(21)とフランジ板(1) とによ
って、表裏から挟圧されることとなり、フランジ板(1)
が、壁(3) の室内側に、当て板(21)が壁(3) の裏側に添
設固定されることとなる。
【0020】そして、当て板(21)とフランジ板(1) の一
部が張り出した状態の開口(30)から、配管(32)の端末部
を室内側に引き出し、これに継ぎ手(33)を用いて、ガス
栓本体(4) の配管接続部(40)に接続する。開口(30)の室
内側周縁部に添設固定させたフランジ板(1) には、ガス
栓本体(4) の配管接続部(40)に略一致する大きさ形状の
六角形の開口(10)が形成されているから、配管接続部(4
0)の向きを開口(10)の形状に合わせて、開口(10)内に配
管接続部(40)を挿通させ、配管接続部(40)に形成されて
いる前記溝部(2) にフランジ板(1) の開口(10)が対向し
た時点で、ガス栓本体(4) を、工具により、30度回動
させる。すると、図3に示した場合のように、フランジ
板(1) の開口(10)の各辺の中心部(12)近傍域が、溝部
(2) 内に強制的に圧入された状態で、ガス栓本体(4) の
配管接続部(40)がフランジ板(1) に回り止め状態で且抜
止め状態に取り付けられることとなる。
【0021】これにより、ガス栓本体(4) が、フランジ
板(1) を介して壁(3) に取り付けられることとなる。
尚、上記したように、ガス栓本体(4) の配管接続部(40)
をフランジ板(1) の開口(10)に差し込んで、30度回動
させた状態が、壁(3) への取り付け姿勢となるから、配
管接続部(40)を30度回動させたときに、ガス栓本体
(4) のコンセントプラグの向きが所望の方向を向くよう
に、フランジ板(1) の開口(10)への配管接続部(40)の差
し込み姿勢、すなわち、フランジ板(1) の開口(10)の向
きを予め考慮して、フランジ板(1) を壁(3) に取り付け
ておく。
【0022】この状態において、フランジ板(1) の開口
(10)の各頂点部分と配管接続部(40)の外周面との間に形
成される隙間部分(S) に、図3及び図5に示すように、
スプリングピン(P) を嵌め込むことにより、フランジ板
(1) と配管接続部(40)との相対回動は阻止され、配管接
続部(40)のフランジ板(1) の開口(10)への取り付けはよ
り一層確実なものとなる。フランジ板(1) と配管接続部
(40)との相対回動を阻止する為の他の固定手段として
は、接着剤やナット等が採用可能である。ナットを利用
する場合には、配管接続部(40)の各頂部にネジを切って
おき、フランジ板(1) に摩擦接触するように前記ナット
を配管接続部(40)に螺合させておく。
【0023】尚、フランジ板(1) の室内側には、フラン
ジ板(1) の上面全域を被覆する飾り板(図示せず)を設
けることにより、配管接続部(40)の外周面との間に形成
される開口(10)の隙間や、前記接着剤やピン等の固定部
材等が室内側に露出することがない。上記実施の形態で
は、ガス栓本体(4) の配管接続部(40)の外周形状を通常
のガス栓の配管接続部(40)と同様に、六角形とし、フラ
ンジ板(1) の開口(10)の形状も同じ六角形状としたが、
中心から各頂点までの距離と、各辺の中心までの距離と
の間に長短が生じる多角形、又は、楕円形のように、フ
ランジ板(1) と配管接続部(40)とを相対回動させたとき
相互に重なり合う部分が形成される形状であれば良い。
逆に言えば、フランジ板(1) と配管接続部(40)とを相対
回動させても相互に重なり合う部分が生じないような寸
法関係のものや正円形は採用することができない。
【0024】又、開口(10)内に配管接続部(40)が挿通可
能で且前記相対回動によってフランジ板(1) の一部が溝
部(2) 内に嵌り込み可能であれば、配管接続部(40)及び
フランジ板(1) の開口(10)の形状は一致させる必要はな
い。さらに、配管接続部(40)に形成する溝部(2) は、図
6に示すように、配管接続部(40)の外周面に沿って形成
しても良い。この場合には、溝部(2) の対向側壁はテー
パ面ではなく、六角形の各辺毎に形成される傾斜面とな
る。
【0025】尚、溝部(2) の対向側壁を構成する面は、
少なくとも一方面がテーパ面又は傾斜面となっていれば
良く、さらには、曲面によって構成されるものであって
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のガス栓本体の配管接続部
にフランジ板を挿通させた状態を示す一部切欠断面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】フランジ板を配管接続部に対して相対回動させ
た状態を示す断面図。
【図4】ガス栓本体をフランジ板と当て板を介して壁に
取付けた状態を示す説明図。
【図5】図3のX−X断面図。
【図6】配管接続部に形成する溝部の他の例の説明図。
【図7】フランジ板を具備させる形式の従来のガス栓の
説明図。
【図8】図6のガス栓にフランジ板をネジ止めした状態
を示す説明図。
【符号の説明】 (1) ・・・フランジ板 (1a)・・・両端近傍部 (10)・・・開口 (2) ・・・溝部 (2a)・・・対向側壁(テーパ面) (20)・・・透孔 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 27/00 - 27/12 F16L 23/00 - 25/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管接続部にその軸線に対して直角方向
    に張り出すフランジ板を取り付ける取り付け方法におい
    て、 前記配管接続部の外周形状を正円形以外の、長半径と短
    半径を有する形状に形成し、 前記フランジ板に前記配管接続部が挿通可能で且長半径
    と短半径を有する形状の開口を形成し、 前記開口の短半径は前記配管接続部の長半径よりも短く
    設定され、 前記配管接続部の胴部外周に溝部を形成するとともに前
    記溝部の対向側壁は外方に向かって相互に離反する関係
    とし、 前記フランジ板の前記開口周縁部の厚さは、前記配管接
    続部の最大径部の溝幅よりも小さく且、前記溝部内で前
    記開口の短半径に一致する深さにおける前記対向側壁間
    の距離よりも大きく形成され、 前記フランジ板の前記開口に前記配管接続部を挿通させ
    るとともに、前記フランジ板の前記開口周縁部を前記溝
    部に対向させ、 前記対向状態において、前記フランジ板を前記配管接続
    部に対して相対的に回動させて、前記フランジ板の前記
    開口周縁部を前記溝部の前記対向側壁間に圧入させるよ
    うにしたことを特徴とする配管接続部へのフランジ板の
    取り付け方法。
  2. 【請求項2】 前記溝部は、前記配管接続部の外周形状
    に内接する内接円に沿って形成され、前記フランジ板の
    前記開口の大きさ及び形状は、前記配管接続部の外周形
    状に略一致させた請求項1に記載の配管接続部へのフラ
    ンジ板の取り付け方法。
  3. 【請求項3】 前記フランジ板の開口周縁部を前記溝部
    へ圧入させた状態で前記フランジ板と前記配管接続部と
    の相対回転を阻止するための固定手段を設けた請求項1
    又は2に記載の配管接続部へのフランジ板の取り付け方
    法。
  4. 【請求項4】 配管接続部にその軸線に対して直角方向
    に張り出すフランジ板を取り付ける取り付け構造におい
    て、 前記配管接続部の外周形状は、正円形以外の、長半径と
    短半径を有する形状とし、 前記フランジ板には前記配管接続部が挿通可能で且長半
    径と短半径を有する形状の開口が形成され、 前記開口の短半径は前記配管接続部の長半径よりも短く
    設定され、 前記配管接続部の胴部外周に溝部が形成されるとともに
    前記溝部の対向側壁は外方に向かって相互に離反する関
    係とし、 前記フランジ板の前記開口周縁部の厚さは、前記配管接
    続部の最大径部の溝幅よりも小さく且、前記溝部内で前
    記開口の短半径に一致する深さにおける前記対向側壁間
    の距離よりも大きく設定したことを特徴とする配管接続
    部へのフランジ板の取り付け構造。
  5. 【請求項5】 前記溝部は、前記配管接続部の外周形状
    に内接する内接円に沿って形成され、前記フランジ板の
    前記開口の大きさ及び形状は、前記配管接続部の前記外
    周形状に略一致させた請求項4に記載の配管接続部への
    フランジ板の取り付け構造。
  6. 【請求項6】 前記配管接続部の断面の外周形状は六角
    形とし、前記溝部の前記対向側壁は外方に向かって相互
    に離反する方向に傾斜するテーパ面とした請求項5に記
    載の配管接続部へのフランジ板の取り付け構造。
  7. 【請求項7】 前記フランジ板の開口周縁部を前記溝部
    へ圧入させた状態で前記フランジ板と前記配管接続部と
    の相対回転を阻止するための固定部材を、前記開口と前
    記配管接続部との境界にさらに設けた請求項4から6の
    いずれかに記載の配管接続部へのフランジ板の取り付け
    構造。
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